JP5148567B2 - 自動釣銭機及びその硬貨収納チェックプログラム - Google Patents
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自動釣銭機に関する技術としては、例えば特許文献1がある。
そこで本発明の目的は、搬送路上で硬貨詰まりを起こした場合と金種別の硬貨収納が正常に行われなかった場合との区別を正確に行ってスムーズな入金動作を行うことができる自動釣銭機及びその硬貨収納チェックプログラムを提供することにある。
投入された前記硬貨の金種を認識する第1の認識センサと、
前記収納庫に設けられ、当該収納庫に前記金種別に入った前記硬貨を認識する第2の認識センサと、
表示又は音声により報知を行う報知部と、
前記第1の認識センサにより前記硬貨の金種の認識時から前記第2の認識センサにより前記硬貨が前記収納庫に入ったことの認識時までの経過時間と規定時間とを比較し、前記経過時間が前記規定時間よりも長いと、前記報知部により前記硬貨の詰まりである旨を報知させる時間比較部と、
前記時間比較部において前記経過時間が前記規定時間内であるとき、前記第1の認識センサの認識による前記硬貨の前記金種別の個数と、前記第2の認識センサの認識による前記収納庫に入った前記硬貨の前記金種別の個数とを金種毎に比較し、これら金種別の個数の比較において個数が一致しない金種が存在するとき、前記収納庫における金種別の硬貨の収納が正常に行われていないと判断し、金種別の硬貨の収納が正常に行われない旨を前記報知部により報知させる個数比較部と、
を具備することを特徴する自動釣銭機。
図1は自動釣銭機の外観図を示し、図2は内部構造図を示す。この自動釣銭機1は、ホスト(上位)と連動して入金動作・出金動作を行う。この自動釣銭機1の外装ケース2の正面側には、硬貨の投入口3と、表示器4とが設けられている。
自動釣銭機1の内部には、搬送機構10が設けられている。この搬送機構10は、投入口3と硬貨収納庫11との間に設けられ、投入口3から投入された硬貨を硬貨収納庫11に搬送する。この搬送機構10は、投入口3から複数枚の硬貨が投入されると、これら硬貨を一定間隔毎に順次1枚ずつ搬送する。この搬送機構10は、例えば、搬送ベルトをモータの駆動により移動し、この搬送ベルトと硬貨との間の摩擦によって硬貨を引きずるようにして搬送する機構、又は無端の搬送ベルト上に硬貨を載置し、この搬送ベルトを回転移動することにより硬貨を搬送する機構である。
識別センサ13は、例えば磁気センサから成り、搬送機構10により搬送されてきた硬貨の例えば硬貨の重さや厚さ、材質などから硬貨の金種、例えば日本国の1円硬貨、…、100円硬貨、500円硬貨、外国の硬貨等を識別する。
リジェクト穴14は、識別センサ13による硬貨の金種の識別の結果に応じて日本国の硬貨以外の偽貨が搬送されてきた場合に当該偽貨を除去するもので、例えばリジェクトソレノイドの動作によって開閉する。
プログラムメモリ22には、本釣銭機1の硬貨収納チェックプログラムが記憶されている。この硬貨収納チェックプログラムは、投入された硬貨の金種を認識し、硬貨収納庫11に金種別に入った硬貨を認識し、硬貨の金種の認識時から硬貨が硬貨収納庫11に入ったことの認識時までの経過時間と規定時間を比較し、経過時間が規定時間よりも長いと、報知部により報知させる。この場合、硬貨収納チェックプログラムは、上記経過時間が規定時間よりも長い場合、報知部により音声又は表示によって報知させる。
時間比較部25は、識別センサ13による硬貨の金種の認識時から各光センサ17−1〜17−6により硬貨が硬貨収納庫11に入ったことの認識時までの経過時間と規定時間を比較し、経過時間が規定時間よりも長いと、表示器4等の報知部により表示又は音声により報知させる。具体的に時間比較部25は、識別センサ13による硬貨の金種の認識時から硬貨詰まり時間カウンタ24のカウントアップを開始し、各光センサ17−1〜17−6により硬貨が硬貨収納庫11に入ったことの認識時に硬貨詰まり時間カウンタ24のカウントを停止し、このときの硬貨詰まり時間カウンタ24のカウント値が予め設定された規定値以上であれば、すなわち硬貨の金種の認識時から硬貨が硬貨収納庫11に入ったことの認識時までの経過時間と規定時間を比較し、経過時間が規定時間よりも長いと、硬貨詰まりが発生したとしてその旨を例えば表示器4に表示したり、又はスピーカ等を用いて音声により報知する。
なお、金種別カウンタ23は、識別センサ13により認識された金種別の硬貨のカウントと、各光センサ17−1〜17−6により認識された金種別の硬貨のカウントとを行うが、これら硬貨のカウントは、別々の金種別カウンタを設けて行うようにしてもよい。
個数比較部26は、投入された硬貨が硬貨収納庫11に収納された後に、硬貨収納庫11における金種別の硬貨の収納が正常に行われたか否かを判断する。
投入口3から複数枚の硬貨が投入されると、搬送機構10は、これら投入された各硬貨をそれぞれ一定間隔毎に順次1枚ずつ搬送する。入金用光センサ12は、搬送機構10により硬貨が本釣銭機1内に搬送されてきたことを検出する。主制御部21は、ステップS1において、入金用光センサ12からの検出信号を入力し、本釣銭機1内に硬貨が搬送されたことを検知する。
このとき、各光センサ17−1〜17−6は、それぞれ各選別穴16−1〜16−6を通過した硬貨を検出する。このとき、個数比較部26は、ステップS7において、各光センサ17−1〜17−6からそれぞれ出力される各検出信号を受けて硬貨の収納を検知すると、ステップS8において、金種別の硬貨の個数を金種別カウンタ23によりカウントアップし、これら金種別の各カウント値を例えば図4に示すようにメモリ上の光センサ側カウントテーブル31に記憶する。例えば、個数比較部26は、光センサ17−1からの検出信号を受けると、当該光センサ17−1に該当する例えば金種A1のカウントをアップする。
次に、時間比較部25は、ステップS10において、硬貨詰まり時間カウンタ24のカウント値を読み取り、このカウント値が予め設定された規定値に到達し、規定値以上であるか否かを判断する。なお、硬貨詰まり時間カウンタ24は、カウント値が読み取られると、リセットされる。
これらの比較の結果、カウント値P1とカウント値Q1とが一致、カウント値P2とカウント値Q2とが一致、…、カウント値Pnとカウント値Qnとがそれぞれ一致していれば、個数比較部26は、ステップS15からステップS16に移り、硬貨収納庫11への金種別の硬貨の収納が正常に行われたと判断する。
一方、各選択穴16−1〜16−6の金種に該当しない別の金種の硬貨が落ちて硬貨収納庫11に収納されたとしても、金種別の硬貨の収納が正常に行われない旨の警告を表示器4に表示するので、キャッシャーは、硬貨収納庫11から硬貨を出金若しくは回収する以前に、金種別の硬貨の収納が正常に行われなかったことを知ることができる。又、金種別の硬貨の収納が正常に行われなかったとしても、従来のように硬貨詰まりとしてエラー処理し、入金動作を停止することもない。
Claims (4)
- 投入された硬貨を搬送機構により収納庫に搬送し、この収納庫において前記硬貨を金種別に選別して収納する自動釣銭機において、
投入された前記硬貨の金種を認識する第1の認識センサと、
前記収納庫に設けられ、当該収納庫に前記金種別に入った前記硬貨を認識する第2の認識センサと、
表示又は音声により報知を行う報知部と、
前記第1の認識センサにより前記硬貨の金種の認識時から前記第2の認識センサにより前記硬貨が前記収納庫に入ったことの認識時までの経過時間と規定時間とを比較し、前記経過時間が前記規定時間よりも長いと、前記報知部により前記硬貨の詰まりである旨を報知させる時間比較部と、
前記時間比較部において前記経過時間が前記規定時間内であるとき、前記第1の認識センサの認識による前記硬貨の前記金種別の個数と、前記第2の認識センサの認識による前記収納庫に入った前記硬貨の前記金種別の個数とを金種毎に比較し、これら金種別の個数の比較において個数が一致しない金種が存在するとき、前記収納庫における金種別の硬貨の収納が正常に行われていないと判断し、金種別の硬貨の収納が正常に行われない旨を前記報知部により報知させる個数比較部と、
を具備することを特徴する自動釣銭機。 - 前記第2の認識センサは、前記硬貨の前記金種別にそれぞれ設けられた複数の光センサを有し、
前記個数比較部は、前記複数の光センサの出力信号を受けて前記収納庫の前記金種別に入った前記硬貨の個数を計数する、
ことを特徴する請求項1記載の自動釣銭機。 - 前記個数比較部は、投入された前記硬貨が前記収納庫に収納された後に、前記第1と前記第2の認識センサの認識による前記硬貨の前記金種別の各個数の比較を行うことを特徴とする請求項1記載の自動釣銭機。
- 投入された硬貨を搬送機構により収納庫に搬送し、この収納庫において前記硬貨を金種別に選別して収納する自動釣銭機の硬貨収納チェックプログラムにおいて、
投入された前記硬貨の金種を認識し、
前記収納庫に前記金種別に入った前記硬貨を認識し、
前記硬貨の金種の認識時から前記硬貨が前記収納庫に入ったことの認識時までの経過時間と規定時間とを比較し、前記経過時間が前記規定時間よりも長いと、前記硬貨の詰まりである旨を報知部により表示又は音声によって報知させ、
前記経過時間と規定時間との比較において前記経過時間が前記規定時間内であるとき、前記金種の認識による前記硬貨の前記金種別の個数と、前記収納庫に入った前記硬貨の前記金種別の個数とを金種毎に比較し、これら金種別の個数の比較において個数が一致しない金種が存在するとき、前記収納庫における金種別の硬貨の収納が正常に行われていないと判断し、金種別の硬貨の収納が正常に行われない旨を前記報知部により表示又は音声によって報知させる、
ことを特徴する自動釣銭機の硬貨収納チェックプログラム。
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JP2009174665A JP5148567B2 (ja) | 2009-07-27 | 2009-07-27 | 自動釣銭機及びその硬貨収納チェックプログラム |
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