JP5147617B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

この発明は、加熱庫の開口部をレールユニットに沿って前後にスライドするドアによって開閉する加熱調理器に関する。
加熱庫の前面に設けられた開口部を、レールユニットに沿って前後にスライドするドアによって開閉する加熱調理器として、特開2006‐336897号公報(特許文献1)に開示された加熱調理器がある。この特許文献1に開示された加熱調理器においては、図5および図6に示すように、加熱庫1の下方に左右一対のレールユニット2a,2bを設けている。レールユニット2a,2bは、固定レールと、この固定レールに対して摺動自在の可動レールとを備え、加熱庫1が設けられた筺体3における加熱庫1の両側に上記固定レールが取り付けられている。そして、上記固定レールと上記可動レールの間には可動中間レールが設けられており、上記中間レールは固定レールと可動レールの間に挿通され、中間レールの内外にはボールをリテーナによって回転自在に保持した転がり軸受が設けられている。
さらに、左右のレールユニット2a,2bにおける可動レールの前端部は、加熱庫1の前方で接続金具(レール連結部)4によって連結されており、加熱庫1の開口部を開閉する把手付きドア5がばね等の弾性手段を介して接続金具4に着脱自在に取り付けられる。
上記加熱庫1における開口部の周囲には、筺体3の前面を覆うと共に左右のレールユニット2a,2bの可動レールの貫通孔6a,6bが形成された前面パネル7が取り付けられている。そして、前面パネル7における貫通孔6a,6bの下部には、弾性体(例えば、耐熱性ゴム)からなるパッキン8が取り付けられている。このパッキン8は、断面円弧状の基部8aと、基部8aの両端より上方に延びる突設部8bとを備えており、突設部8bの裏面に形成された突起が前面パネル7に形成された穴に嵌め込まれることによって、パッキン8が前面パネル7に取り付けられている。
一方、上記接続金具4に着脱自在に取り付けられる略矩形状のドア5は、図7に示すように、覗き窓9aを有する金属製ドアカバー(裏面カバー)9と、ドアカバー9の前面を覆うガラス板10と、ドアカバー9とガラス板10との上端部を覆う樹脂製把手11により構成されている。ドアカバー9の下端部中央には、接続金具4の第1のドア支持部12が挿入される第1の開口部13が形成されており、覗き窓9aの両側の下端部近傍には、接続金具4の第2のドア支持部14が挿入される第2の開口部15が形成されている。こうして、ドア5を接続金具4に着脱自在に取り付けることによって、必要に応じてドア5を接続金具4から取り外して清掃することが可能になる。
また、上記ドアカバー9には、覗き窓9aを囲繞する弾性体からなるパッキン16が取り付けられている。このパッキン16は、ドアカバー9の上縁に沿って水平に延在し、その両端は覗き窓9aの両側に沿って下方に延在すると共に、覗き窓9aの下縁部近傍から外側に湾曲して、ドアカバー9の下縁部まで延在し、可動レールの貫通孔6a,6bが形成された前面パネル7における貫通孔6a,6bの外側と対向するように配置されている。こうして、ドア5の閉状態においては、パッキン16の下端部に加熱庫1側に設けられたパッキン8の突設部8bが当接し、二つのパッキン8,16によって加熱庫1の内部を外部からシールしている。
上記構成において、魚等の被調理物を加熱庫1内に入れ、
ヒータ(図示せず)に通電して加熱すると、上記被調理物から煙や水蒸気が発生する。この煙や水蒸気は、二つのパッキン8,16によって加熱庫1の内部を外部に対してシールしているので、ドア5の外に煙や水蒸気が漏れることはない。
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の加熱調理器においては、以下のような問題がある。
すなわち、上記パッキン8,16は、図7から分かるように、ドア5を閉鎖した状態において、接続金具4の第1のドア支持部12が挿入されるドアカバー9の第1の開口部13、接続金具4の第2のドア支持部14が挿入されるドアカバー9の第2の開口部15、接続金具4におけるレールユニット2a,2bの取り付け位置、の周囲を取り囲むように設置されている。したがって、焼ける魚から飛散する油や煙や水蒸気等が、パッキン8,16よりも内側にあるドアカバー9の第1の開口部13や第2の開口部15および接続金具4とレールユニット2a,2bとの接続部に侵入することになり、第1の開口部13,第2の開口部15および接続金具4とレールユニット2a,2bとの接続部が汚れるのを防止できないという問題がある。
図8は、ドアパッキンを有していない従来の加熱調理器の要部断面図である。21は加熱庫であり、加熱庫21の上部には加熱ヒータ22が配設されている。また、加熱庫21における開口23の周囲には、ドア25の周囲が当接して密着する当て面24が形成されている。
上記ドア25は、ガラス板26と、このガラス板26を保持すると共に覗き窓(図示せず)を有する金属性の裏面カバー27と、ガラス板26の下部に取り付けられた把手28とを含んで構成されている。そして、裏面カバー27の周囲には、加熱庫21における開口23の周囲に形成された当て面24に当接して密着する当て面29が形成されている。こうして、加熱庫21における開口23の周囲を、ドア25によって密閉するのである。
上記加熱庫21の下部における両側方には、加熱庫21への被調理物の出し入れを円滑に行うための一対のレールユニット(図示せず)が設けられている。尚、このレールユニットの構成は、図5に示す加熱調理器の場合と同様であるため詳細な説明は省略する。上記一対のレールユニットの前端部は、加熱庫21の前方においてレール連結部30によって連結されている。このレール連結部30は、金属板をコの字状に折り曲げた形状を有しており、中間に位置する平面状のドア取付体31と、このドア取付体31の両側に位置してドア取付体31に対して略垂直方向に延在すると共に上記可動レール(図示せず)の前端部に挿通されて固定されるレール取付体32とで、構成されている。
上記裏面カバー27における下方の幅方向2箇所には、レール連結部30のドア係止部33が挿入される係止穴34が形成されている。そして、レール連結部30のドア取付体31における幅方向2箇所から上方に向かって突出したドア係止部33を、裏面カバー27における係止穴34に挿入することによってドア係止部33と係止穴34とが係合し、この係合によって、ドア25がレール連結部30のドア取付体31に着脱可能に取り付けられるのである。
この場合、上記一対のレールユニットは、加熱庫21の下部における両側方に配置されている。したがって、一対のレールユニットの前端部を連結するレール連結部30は、加熱庫21の開口23の前方に位置することになり、レール連結部30のドア取付体31に設けられたドア係止部33およびこのドア係止部33に係合するドア25の係止穴34は当て面24,29よりも内側に位置することになる。その結果、被調理物を加熱庫21内に入れ、加熱ヒータ22によって加熱した場合に、加熱される被調理物から飛散する油や煙や水蒸気等が、開口23の前方にある係止穴34に侵入し、ドア係止部33および係止穴34が汚れるのを防止できないという問題がある。
図9は、ドアパッキンを有せず、且つ、加熱庫21の上部と下部とに加熱ヒータを有する従来の加熱調理器の要部断面図である。図9において、加熱庫21,加熱ヒータ(第1加熱ヒータ)22,開口23,当て面24(加熱庫21側),ドア25,ガラス板26,裏面カバー27,把手28,当て面29(ドア25側),レール連結部30,ドア取付体31,レール取付体32,ドア係止部33および係止穴34は、図8に示す加熱調理器の場合と全く同じであり、詳細な説明は省略する。
図9に示す加熱調理器においては、加熱庫21内の上部に配設された第1加熱ヒータ22に加えて、加熱庫21内の下部に第2加熱ヒータ35を配設している。そのため、被調理物を上部の第1加熱ヒータ22と下部の第2加熱ヒータ35との間に配置する必要があり、以下のような構成を有している。
上記ドア25の裏面カバー27における下側の係止穴34よりやや上に、後述する受け皿保持体を支持する保持体支持部36の一側が取り付けられている。この保持体支持部36は、断面が略U字状に形成されて、保持体支持溝を有している。
上記加熱庫21内には、裏面カバー27に設けられた保持体支持部36に支持される上述した受け皿保持体37と、受け皿保持体37に支持される受け皿38と、受け皿38に載置されて被調理物を載置するための焼き網39とが収容される。
上記受け皿保持体37は、所定の長さの棒材を折曲させ、その両端部を互いに連結して矩形のループ状に形成されている。そして、受け皿保持体37の前縁は、裏面カバー27における保持体支持部36の上記保持体支持溝に嵌入されて裏面カバー27と係合する係合部を構成している。また、受け皿保持体37の後端部は下方に折り曲げられて折り曲げ部40を構成しており、この折り曲げ部40の後縁が加熱庫21の底面と摺接する摺接部40aとなっている。また、受け皿保持体37の両側部41は、載置された受け皿38のフランジ部を保持する機能を有しており、両側部41と屈曲部40とは、受け皿38の位置を決める機能を有している。
この場合にも、上記一対のレールユニットの前端部を連結するレール連結部30とドア25との係合構造は、図8に示す加熱調理器の場合と全く同じであるため、図9に示す加熱調理器の場合にも、加熱される被調理物から飛散する油や煙や水蒸気等が、開口23の前方にある係止穴34に侵入し、ドア係止部33および係止穴34が汚れるのを防止できないという問題がある。
特開2006‐336897号公報
そこで、この発明の課題は、一対のレールユニットの前端部を連結する接続金具とドアとの連結部が、被調理物から飛散する油や煙や水蒸気等によって汚れることを防止できる加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の加熱調理器は、
開口を有すると共に、内部に収納された被調理物を加熱調理するための加熱庫と、
上記加熱庫の上記開口の周囲を覆う全面パネルと、
上記加熱庫の上記開口を開閉するドアと
上記ドアを、上記開口に対して略直角方向にガイドする伸縮可能な一対のレールユニットと、
上記一対のレールユニットの先端を互いに連結する連結部材と、
上記全面パネルの上記開口の周囲および上記ドアの上記加熱庫側の面の周囲の少なくとも何れか一方に設けられると共に、他方が当接して密着部が形成される当て面と、
上記連結部材と上記ドアとに設けられて、上記ドアを上記連結部材に着脱可能に係止する係止部と
を備え、
上記係止部は、上記ドアを閉鎖した場合に、上記当て面に形成される上記密着部によって取り囲まれる領域の外側に設けられている
ことを特徴としている。
上記構成によれば、一対のレールユニットを連結する連結部材にドアを着脱可能に係止する係止部は、上記ドアを閉鎖した場合に、全面パネルにおける加熱庫の開口の周囲および上記ドアの上記加熱庫側の面の周囲の少なくとも何れか一方に設けられた当て面に他方が当接して形成される密着部の外側に、設けられている。したがって、上記加熱庫の内部に収納された被調理物を加熱調理する場合に発生する油や煙や水蒸気等は、上記当て面に形成される上記密着部によって遮られて、上記係止部に掛かることが防止される。
すなわち、この発明によれば、上記被調理物から飛散する油や煙や水蒸気等によって上記係止部が汚れるのを防止することができる。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
上記当て面は、上記全面パネルの上記開口の周囲および上記ドアの上記加熱庫側の面の周囲の何れか一方のみに設けらており、
上記当て面に当接して上記密着部を形成するものは、上記全面パネルの上記開口の周囲あるいは上記ドアの上記加熱庫側の面の周囲に張り巡らされたパッキンである。
この実施の形態によれば、上記全面パネルの上記開口の周囲および上記ドアの上記加熱庫側の面の周囲の何れか一方に設けられた上記当て面に対して、他方に形成されたパッキンが当接して、上記密着部が形成される。したがって、上記加熱庫の開口内を、上記係止部に対してより確実にシールすることができる。
また、1実施の形態の加熱調理器では、
上記当て面は、上記全面パネルの上記開口の周囲および上記ドアの上記加熱庫側の面の周囲の何れか一方のみに設けられており、
上記当て面に当接して上記密着部を形成するものは、上記全面パネルの上記開口の周囲あるいは上記ドアの上記加熱庫側の面の周囲に形成された突出部である。
この実施の形態によれば、上記全面パネルの上記開口の周囲および上記ドアの上記加熱庫側の面の周囲の何れか一方に設けられた上記当て面に対して、他方に形成された突出部が当接して、上記密着部が形成される。したがって、上記加熱庫の開口内を、パッキン等を用いることなく上記係止部に対してシールすることができる。
すなわち、この実施の形態によれば、上記全面パネルの上記開口の周囲あるいは上記ドアの上記加熱庫側の面の周囲にパッキンを張り巡らせる必要がなく、安価に構成することができる。
以上より明らかなように、この発明の加熱調理器は、一対のレールユニットを連結する連結部材にドアを着脱可能に係止する係止部を、上記ドアを閉鎖した場合に、全面パネルにおける加熱庫の開口の周囲および上記ドアの上記加熱庫側の面の周囲の少なくとも何れか一方に設けられた当て面に他方が当接して形成される密着部の外側に、設けたので、上記加熱庫の開口内を上記係止部に対してシールすることができる。
したがって、上記加熱庫の内部で加熱調理される被調理物から発生する油や煙や水蒸気等が、上記係止部に掛かることを防止できる。すなわち、上記被調理物から飛散する油や煙や水蒸気等によって上記係止部が汚れるのを防止できるのである。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
・第1実施の形態
図1は、本実施の形態の加熱調理器における斜視図である。尚、本加熱調理器は、本体の上部に鍋等の被調理物を加熱する上部加熱部を有すると共に、システムキッチンのキャビネットに組み込まれた構成であってもよいし、単体で使用される構成であってもよい。
図1において、本体を構成するキャビネット51には、被加熱物が入れられて熱源(図示せず)からの熱によって加熱される加熱庫52を設けている。また、加熱庫52の下方には左右一対のレールユニット53a,53bを設けている。尚、上記熱源は特に限定するものではなく、ニクロム線を用いたシーズヒータ,ガスバーナーあるいは過熱蒸気供給装置等を用いることができる。
上記一対のレールユニット53a,53bの構造は特に限定するものではない。例えば、上記加熱庫52の下方におけるキャビネット51の底面上に前後方向に延在して取り付けられた固定レールと、この固定レール内に摺動自在に挿入されて前後方向に移動する可動レールと、上記固定レールと上記可動レールとの間に挿通されて転がり軸受が設けられた中間レールとで構成されている。ここで、上記「前後方向」における「前」とは、加熱庫51における開口54側を指し、「後」とは、開口54側とは反対側を指す。
さらに、左右のレールユニット53a,53bにおける上記可動レールの前端部は、キャビネット51の前方で連結金具55によって連結されている。連結金具55は、金属板をコの字状に折り曲げた形状を有しており、中間に位置する平面状のドア取付体56と、このドア取付体56の両側に位置してドア取付体56に対して略垂直方向に延在すると共に上記可動レールの前端部内側に取付・固定されるレール取付体57a,57bとで、構成されている。そして、連結金具55のドア取付体56には、加熱庫52の開口54を開閉する把手付きドア58が着脱自在に取り付けられる。
上記キャビネット51における加熱庫52の開口54の周囲には、キャビネット51の前面を覆うと共に、開口54の下方左右にレールユニット53a,53bの上記可動レールが貫通する貫通孔59a,59bが形成された前面パネル60が取り付けられている。そして、前面パネル60には、開口54を囲むように、弾性体(例えば、耐熱性ゴム)からなるパッキン61が取り付けられている。このパッキン61の構造は特に限定するものではないが、基部とこの基部に支持されたリップ部とを備え、基部に形成されたボスを前面パネル60に形成された穴に差し込むことによって前面パネル60に取り付けられる構造が、一般的である。
一方、上記連結金具55のドア取付体56に着脱自在に取り付けられるドア58は、図2に示すように、覗き窓62aを有する金属製ドアカバー(裏面カバー)62と、ドアカバー62の前面を覆うガラス板63と、ドアカバー62とガラス板63との上端部を覆う樹脂製把手64と、を含んで構成されている。そして、上記ドアカバー62における覗き窓62aの周囲によって、前面パネル60のパッキン61が当接して上記密着部が形成される上記当接面が構成されるのである。
また、ドアカバー62の下部には、前側に向かって折れ曲がった段部62bが全幅に亘って形成されており、この段部62bにおける幅方向2箇所には、連結金具55の2つのドア係止部65a,65bが挿入される係止穴66a,66bが形成されている。そして、連結金具55のドア取付体56における幅方向2箇所から上方に向かって突出したドア係止部65a,65bが、ドアカバー62における係止穴66a,66bに挿入されることによって、ドア係止部65a,65bと係止穴66a,66bとが係合し、この係合によって、ドア58が連結金具55のドア取付体56に着脱可能に取り付けられる。こうして、上記ドア58を連結金具55に着脱自在に取り付けることによって、必要に応じてドア58を連結金具55から取り外して清掃することが可能になるのである。
この場合、上記前面パネル60の貫通孔59a,59bは、前面パネル60における開口54の周囲に張り巡らされたパッキン61の外側に位置するように設けられている。したがって、連結金具55におけるドア取付体56のドア係止部65a,65bと、ドアカバー62の係止穴66a,66bとは、ドア58を閉めた状態でパッキン61の外側に位置することになる。
上記構成において、魚等の被調理物を加熱庫52内に入れてドア58を閉め、上記熱源からの熱によって加熱すると、上記被調理物から煙や水蒸気が発生する。この煙や水蒸気は、開口54の周囲に張り巡らされたパッキン61によって加熱庫52の内部を外部に対してシールしているので、ドア58の外に煙や水蒸気が漏れることはない。
さらに、上述のように、上記連結金具55におけるドア取付体56のドア係止部65a,65bと、ドアカバー62の係止穴66a,66bとは、ドア58を閉めた状態で前面パネル60における開口54の周囲に張り巡らされたパッキン61の外側に位置するように、設けられている。したがって、本実施の形態によれば、焼ける被調理物から飛散する油や煙や水蒸気等が、パッキン61の外側にあるドアカバー62の係止穴66a,66bに侵入することがなく、係止穴66a,66bおよび連結金具55とドア58との係合部が汚れるのを防止することができるのである。
以上の説明においては、上記加熱庫52の内部を外部に対してシールするパッキン61を、前面パネル60における開口54の周囲に張り巡らせている。しかしながら、この発明はこれに限定されるものではなく、前面パネル60における開口54の周囲をドアカバー62の覗き窓62aの周囲が当接する当て面として機能させ、前面パネル60側のパッキン61に換えて、図2に示すように、ドアカバー62における前面パネル60の開口54の周囲に対向する位置に、ドア58が閉鎖された場合に加熱庫52の内部を外部に対してシールするパッキン67を張り巡らせてもよい。
尚、詳述しないが、本実施の形態においても、上記連結金具55のドア取付体56に着脱可能に取り付けられるドア58の裏面や連結金具55に、受け皿を連結すれば、上記特許文献1に開示された従来の加熱調理器のごとく、上記受け皿が連結された引き出し式のドアを構成することができる。
・第2実施の形態
図3(a)および図3(b)は、本実施の形態の加熱調理器における縦断面図である。尚、本加熱調理器は、ドアパッキンを有せず、且つ、加熱庫の上部に加熱ヒータを有している。
71は加熱庫であり、加熱庫71の上部には加熱ヒータ(ニクロム線を用いたシーズヒータ)72が配設されている。また、加熱庫71における開口73の周囲には、ドア75の周囲が当接して密着する当て面74が形成されている。
上記ドア75は、覗き窓(図示せず)を有する金属製のドアカバー76と、ドアカバー76の前面を覆うガラス板77と、ドアカバー76とガラス板77との上端部を覆う樹脂製把手78と、を含んで構成されている。そして、ドアカバー76の周囲には、加熱庫71における開口73の周囲に形成された当て面74に当接して密着する突出部79が形成されている。こうして、加熱庫71における開口73の周囲を、ドア75によって密閉するのである。
上記加熱庫71より下方には、加熱庫71内への被調理物の出し入れを円滑に行うための左右一対のレールユニット(図示せず)が設けられている。尚、このレールユニットの構成は、図1に示す加熱調理器の場合と同様であるため詳細な説明は省略する。上記一対のレールユニットの前端部は、開口73よりも下側の当て面74の前方において連結金具80によって連結されている。この連結金具80は、金属板をコの字状に折り曲げた形状を有しており、中間に位置する平面状のドア取付体81(図3では、断面のみが現れている)と、このドア取付体81の両側に位置してドア取付体81に対して略垂直方向に延在すると共に上記レールユニットの可動レール(図示せず)の前端部に取付・固定されるレール取付体82とで、構成されている。
上記ドアカバー76における下側の突出部79より下方の幅方向2箇所には、連結金具80のドア係止部83が挿入される係止穴84が形成されている。そして、連結金具80のドア取付体81における幅方向2箇所から上方に向かって突出したドア係止部83を、ドアカバー76における係止穴84に挿入することによってドア係止部83と係止穴84とが係合し、この係合によって、ドア75が連結金具80のドア取付体81に着脱可能に取り付けられるのである。
以上のごとく、本実施の形態においては、上記一対のレールユニットを、加熱庫71よりも下方における両側方に配置している。また、ドアカバー76に形成されて連結金具80のドア係止部83が挿入される係止穴84を、ドアカバー76の周囲に形成されて加熱庫71における開口73の周囲の当て面74に当接して密着する突出部79よりも外側に形成している。したがって、上記一対のレールユニットの前端部を連結する連結金具80は、突出部79と当て面74との当接個所の外側に位置することになる。その結果、被調理物を加熱庫71内に入れ、加熱ヒータ72によって加熱した場合に、加熱される被調理物から飛散する油や煙や水蒸気等が、当て面74と突出部79との当接個所の外側にある係止穴84に侵入して、ドア係止部83および係止穴84が汚れるのを防止できるのである。
・第3実施の形態
図4(a)および図4(b)は、本実施の形態の加熱調理器における縦断面図である。尚、本加熱調理器は、ドアパッキンを有せず、且つ、加熱庫の上部および下部に加熱ヒータを有している。
図4(a)および図4(b)において、加熱庫71,加熱ヒータ(第1加熱ヒータ)72,開口73,当て面74,ドア75,ドアカバー76,ガラス板77,樹脂製把手78,突出部79,連結金具80,ドア取付体81,レール取付体82,ドア係止部83および係止穴84は、図3(a)および図3(b)に示す加熱調理器の場合と全く同じであり、詳細な説明は省略する。
本実施の形態の加熱調理器においては、加熱庫71内の上部に配設された第1加熱ヒータ72に加えて、加熱庫71内の下部に第2加熱ヒータ85を配設している。そのため、被調理物を上部の第1加熱ヒータ72と下部の第2加熱ヒータ85との間に配置する必要があり、以下のような構成を有している。
本実施の形態においても、上記第2実施の形態の場合と同様に、加熱される被調理物から飛散する油や煙や水蒸気等が、ドア係止部83や係止穴84に侵入するのを防止するためには、ドア係止部83が設けられる連結金具80を当て面74と突出部79との当接個所の外側に配置させる必要がある。その結果、ドア75の引き出しに連動して引き出されると共に、被調理物を上部の第1加熱ヒータ72と下部の第2加熱ヒータ85との間に配置するための後述するグリルプレートの配設位置が、加熱庫71内の下部になり、それに伴って第2加熱ヒータ85の設置位置が、加熱庫71の底面71aより下側となる。そこで、本実施の形態においては、加熱庫71の底面71aに、第2加熱ヒータ85が貫通する凹部でなると共に、第2加熱ヒータ85からの熱の通路となるヒータダクト71bを形成している。
また、上記ドア75のドアカバー76における下側の突出部79よりやや上に、後述するグリルプレート保持体を支持する保持体支持部86の一側が取り付けられている。この保持体支持部86は、断面が略U字状に形成されて、保持体支持溝を有している。
上記加熱庫71内には、ドアカバー76に設けられた保持体支持部86に支持される上述したグリルプレート保持体87と、グリルプレート保持体87に支持されて被調理物を載置する上述したグリルプレート88とが収容される。
上記グリルプレート保持体87は、所定の長さの棒材を折曲させ、その両端部を互いに連結して矩形のループ状に形成されている。そして、グリルプレート保持体87の前端部は、下方に屈曲され、さらに加熱庫71の底面71aと略平行になるように屈曲されており、その前縁は、ドアカバー76における保持体支持部86の上記保持体支持溝に嵌入されてドアカバー76と係合する係合部を構成している。
また、上記グリルプレート保持体87の後端部は、下方に屈曲され、さらに加熱庫71の底面71aと略平行になるように屈曲され、さらに底面71aに対して略垂直に屈曲されて、屈曲部89を構成しており、この屈曲部89が加熱庫71の底面71aと摺接する摺接部となっている。また、グリルプレート保持体87の両側部90は、載置されたグリルプレート88のフランジ部を保持する機能を有しており、両側部90と屈曲部89の後縁とは、グリルプレート88の位置を決める機能を有している。
本実施の形態の場合にも、上記一対のレールユニットの前端部を連結する連結金具80とドア75との係合構造は、上記第2実施の形態の加熱調理器の場合と全く同じであるため、本実施の形態の加熱調理器の場合にも、加熱される被調理物から飛散する油や煙や水蒸気等が、当て面74と突出部79との当接個所の外側にある係止穴84に侵入して、ドア係止部83および係止穴84が汚れるのを防止できるのである。
尚、本実施の形態の加熱調理器においては、上述したように、ドア係止部83が設けられる連結金具80を、当て面74と突出部79との当接個所の外側に配置しているため、被調理物を上部の第1加熱ヒータ72と下部の第2加熱ヒータ85との間に配置するためのグリルプレート88を加熱庫71内の下部に配設することができる。したがって、図9に示す従来の加熱調理器と同じ寸法の加熱庫71を用いた場合には、被調理物の加熱空間を広くとることが可能になる。
また、上記第2,第3実施の形態における加熱ヒータ72,85は、ニクロム線を用いたシーズヒータに限定するものではなく、ガスや水蒸気等の他の熱源であっても差し支えない。
また、上記第2,第3実施の形態においては、加熱庫71における開口73の周囲に当て面74を形成し、ドアカバー76の周囲に当て面74に当接して密着する突出部79を形成している。しかしながら、この発明はこれに限定するものではなく、ドアカバー76の周囲に当て面を形成し、加熱庫71における開口73の周囲に上記当て面に当接して密着する突出部を形成しても一向に構わない。
また、上記各実施の形態における上記連結金具55,80は、金属板をコの字状に折り曲げることによって、中間に位置するドア取付体56,81と両側に位置するレール取付体57a,57b,82とを形成してもよいし、ドア取付体56,81とレール取付体57a,57b,82とを個別に形成し、互いを接続してもよい。
この発明の加熱調理器における斜視図である。 図1におけるドアの裏面の斜視図である。 図1および図2とは異なる加熱調理器における縦断面図である。 図1〜図3とは異なる加熱調理器における縦断面図である。 従来の加熱調理器における斜視図である。 図5における接続金具の詳細図である。 図5におけるドアの裏面の斜視図である。 図5〜図7とは異なる従来の加熱調理器における縦断面図である。 図5〜図8とは異なる従来の加熱調理器における縦断面図である。
符号の説明
51…キャビネット、
52,71…加熱庫、
53a,53b…レールユニット、
54,73…開口、
55,80…連結金具、
56,81…ドア取付体、
57a,57b,82…レール取付体、
58,75…ドア、
59a,59b…貫通孔、
60…前面パネル、
61,67…パッキン、
62,76…ドアカバー、
62a…覗き窓、
62b…段部、
63,77…ガラス板、
64,78…樹脂製把手、
65a,65b,83…ドア係止部、
66a,66b,84…係止穴、
72,85…加熱ヒータ、
74…当て面、
79…突出部、
86…保持体支持部、
87…グリルプレート保持体、
88…グリルプレート。

Claims (3)

  1. 開口を有すると共に、内部に収納された被調理物を加熱調理するための加熱庫と、
    上記加熱庫の上記開口の周囲を覆う全面パネルと、
    上記加熱庫の上記開口を開閉するドアと
    上記ドアを、上記開口に対して略直角方向にガイドする伸縮可能な一対のレールユニットと、
    上記一対のレールユニットの先端を互いに連結する連結部材と、
    上記全面パネルの上記開口の周囲および上記ドアの上記加熱庫側の面の周囲の少なくとも何れか一方に設けられると共に、他方が当接して密着部が形成される当て面と、
    上記連結部材と上記ドアとに設けられて、上記ドアを上記連結部材に着脱可能に係止する係止部と
    を備え、
    上記係止部は、上記ドアを閉鎖した場合に、上記当て面に形成される上記密着部によって取り囲まれる領域の外側に設けられている
    ことを特徴とする加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記当て面は、上記全面パネルの上記開口の周囲および上記ドアの上記加熱庫側の面の周囲の何れか一方のみに設けられており、
    上記当て面に当接して上記密着部を形成するものは、上記全面パネルの上記開口の周囲あるいは上記ドアの上記加熱庫側の面の周囲に張り巡らされたパッキンである
    ことを特徴とする加熱調理器。
  3. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    上記当て面は、上記全面パネルの上記開口の周囲および上記ドアの上記加熱庫側の面の周囲の何れか一方のみに設けられており、
    上記当て面に当接して上記密着部を形成するものは、上記全面パネルの上記開口の周囲あるいは上記ドアの上記加熱庫側の面の周囲に形成された突出部である
    ことを特徴とする加熱調理器。
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