JP5146831B2 - シフトセレクトシステム - Google Patents

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Description

この発明はシフトセレクトシステムに係り、変速装置をワイヤを介して遠隔操作するシフトセレクトスイッチに関する。
特に、シフトレバー(「セレクトレバー」とも換言できる。)等の操作子の人為操作された状態を判定する技術に関する。
シフトバイワイヤ車両は、シフトセレクトスイッチ(「シフトレバー」等とも換言できる。)を操作することで、AT(「オートマチック・トランスミッション」ともいう。)のマニュアルシャフトをACT(「モータ+角度センサ」の構成)により回転させてシフトチェンジを行っている。
特開2005−7993号公報 特開2005−16490号公報 特開2006−213074号公報 特開2006−218940号公報
ところで、従来のシフトセレクトシステムにおけるシフトレバーが常にホーム位置に戻るモーメンタリ式において、目的のシフトポジションにシフトレバーを操作する途中で、目的以外のシフトポジションを通過してしまうレバーポジションの場合、シフトレバーを操作する早さによっては、先に通過したシフトポジションになるようにシフトチェンジが開始してしまい、続いて選択した目的のシフトポジションにはならない場合がある。
上記の特許文献1に開示されるものにおいては、シフトレバーの往きと戻りの場合でN(「ニュートラル」ともいう。)レンジの確定(「認識」とも換言できる。)時間に差を設け、誤判定を防止している。
ただし、この場合も、シフトレバーをゆっくり操作した場合には、D(「ドライブ」ともいう。)レンジにしたいと思っても、先に通過したNレンジと判断してしまう場合が考えられるという不都合がある。
そして、従来のH字状のシフトゲートパターンでは、機械的に連結されたシフトセレクトシステムに習い、シフトゲートパターンの交差部にニュートラルレンジを割り当てている場合が多い。
その場合、ゲート端部にニュートラルレンジを割り当てるものと比べ、スイッチ部をコンパクトに構成できる利点がある。
また、簡素に十字状のみとしたシフトゲートパターンでは、シフトゲートパターンの交差部にホームポジションを設定した場合、一長一短がある。
全てのゲートに1アクションで入れることができるが、レンジによって操作性に差を付けることが難しい。
すなわち、走行レンジには不用意に入らないようにすることが困難となる不都合がある。
従来のゲートパターンについて説明すると、従来のゲートパターンは、図17〜図19に示す如く、互いに交差する2つの操作方向に沿って各第1、第2ゲートレーンGL1、GL2を設けている。
そして、略T字状を呈する交差部132からなる基本ゲートパターン123を有する。
この基本ゲートパターン123の交差部132は、3つのゲートである第1〜第3ゲートg1、g2、g3がつながる三叉によってT字状を呈する。
このため、交差部132においては、互いに対向する2つの第1、第2ゲートg1、g2が一直線上となる並びに対して交差するように3つ目の第3ゲートg3を設けている。
この3つ目の第3ゲートg3の端部は、一端が三叉からなる交差部132に含まれ、他端にはホームポジション(「Home」とも記載する。)を割り当てている。
一直線上に並び、かつ互いに対向する2つの第1、第2ゲートg1、g2は、それぞれ一端が三叉からなる交差部132に含まれ、他端には走行用のシフトポジション(後退:R、前進:D)を割り当てている。
なお、図17は、操作子(「レバー」ともいう。)がホームポジションを割り当てた第3ゲートg3から移動する状態を示している。
また、図18は、操作子がホームポジションを割り当てた第3ゲートg3に戻る状態を示している。
このとき、前記基本ゲートパターン123には、図19に破線で示す如く、Rシフトポジション用のR設定範囲SRやDシフトポジション用のD設定範囲SD、ホームポジション用のHome設定範囲SH、そして、ニュートラルポジション用のN設定範囲SNが夫々設けられている。
これらの設定範囲は、前記操作子がこの範囲内に入った場合に、前記シフトセレクトシステムが該当するレンジに操作したと判断する範囲である。
そして、ホームポジションからRシフトポジションやニュートラルポジション、Dシフトポジションへの移動で前記シフトセレクトシステムによって各レンジが確定される。
しかし、ホームポジションとRシフトポジションやニュートラルポジション、Dシフトポジションとの間の移動(「往復」も考えられる。)で、常時、N設定範囲SNを通過するため、前記操作子の操作速度が遅い場合には、N設定範囲SNを通過する時点でNレンジが確定してしまうという不都合がある。
シフトセレクトスイッチには、ポジショニングセンサまたは速度センサを設けてあり、操作子の移動速度を探知できるようにしてある。
速度センサのみで構成することも可能であるが、ポジショニングセンサでは、予め判っている設定距離を移動する所要時間によって、速度を算出することもできる。
細かく分割して構成している場合は精度が上がる。
更に、その時間微分である加速度を用いるように構成することも可能である。
なお、位置を検知するポジショニングセンサは、レバーの軸支に合わせたロータリエンコーダなどでも良い。
モーメンタリ式では、操作子の往復移動があるため、シフトポジションの選択が、操作子105がゲートパターン上に瞬間的に位置する位置だけでは決まらない。
ここで、図20の前記シフトセレクトシステムにおけるゲート式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用フローチャートに沿って作用を説明する。
前記シフトセレクトシステムにおけるゲート式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用プログラムがスタート(D01)すると、前記シフトセレクトスイッチの操作子によるセレクトスイッチ位置がホームポジションのHome設定範囲SH内にあるか否かの判断(D02)に移行する。
この判断(D02)がYES(図中には記号「Y」で表示する。)の場合には、この判断(D02)がNO(図中には記号「N」で表示する。)となるまで、判断(D02)を繰り返し行う。
判断(D02)がNOの場合には、前記シフトセレクトスイッチの操作子によるセレクトスイッチ位置が何れのレンジ設定範囲にも入っていないか否かの判断(D03)に移行する。
この判断(D03)がYESの場合には、上述の前記シフトセレクトスイッチの操作子によるセレクトスイッチ位置がホームポジションのHome設定範囲SH内にあるか否かの判断(D02)に戻る。
上述の判断(D03)がNOの場合には、前記シフトセレクトスイッチの操作子によるセレクトスイッチ位置がNレンジ設定範囲SN内にあるか否かの判断(D04)に移行する。
この前記シフトセレクトスイッチの操作子によるセレクトスイッチ位置がNレンジ設定範囲SN内にあるか否かの判断(D04)において、判断(D04)がNOの場合には、前記シフトセレクトスイッチの操作子によるセレクトスイッチ位置がRレンジ設定範囲SR内にあるか否かの判断(D05)に移行する。
また、上述の判断(D04)がYESの場合には、セレクトスイッチである前記操作子のNレンジ設定範囲SN内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(D06)に移行する。
上述の前記シフトセレクトスイッチの操作子によるセレクトスイッチ位置がRレンジ設定範囲SR内にあるか否かの判断(D05)において、判断(D05)がNOの場合には、Dレンジ設定範囲SD内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(D07)に移行する。
また、判断(D05)がYESの場合には、Rレンジ設定範囲SR内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(D08)に移行する。
そして、上述のDレンジ設定範囲SD内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(D07)がNOの場合には、この判断(D07)がYESとなるまで、判断(D07)を繰り返し行う。
この判断(D07)がYESの場合には、Dレンジ確定とする処理(D09)に移行する。
この処理(D09)の後には、シフトECUである前記制御装置によって、セレクトスイッチである前記操作子により確定したレンジ、つまり目標シフトポジション(N/R/D)の有効/無効の判定を車両状況により実施する処理(D10)に移行する。
また、処理(D10)の後には、目標シフトポジションの有効時に、制御装置によって、アクチュエータ内部のモータを制御してマニュアルシフトシャフトを回転させ、回転角度信号により目標ポジションにシフトチェンジする処理(D11)に移行する。
この処理(D11)の後には、前記マニュアルシフトシャフトの回転に同期して、前記シフトセレクトスイッチによって、シフト信号を出力する処理(D12)に移行する。
更に、この処理(D12)の後には、AT制御ECUである変速機制御装置のシフト信号の入力後、変速機内部のシフトソレノイドを制御して油圧回路を切り換え、シフトチェンジを完了させる一方、現在のシフトポジション情報を送信する処理(D13)に移行する。
この処理(D13)の後には、コンビネーションメータである前記メータ制御装置が現在のシフトポジション情報を受信し、シフトインジケータを表示する処理(D14)に移行する。
そして、処理(D14)の後には、後述する制御プログラムのエンド(D17)に移行する。
また、上述したセレクトスイッチである前記操作子のNレンジ設定範囲SN内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(D06)において、この判断(D06)がNOの場合には、前記シフトセレクトスイッチの操作子によるセレクトスイッチ位置がRレンジ設定範囲SR内にあるか否かの判断(D05)に移行する。
この判断(D06)がYESの場合には、Nレンジ確定とする処理(D15)に移行する。
この処理(D15)の後には、上述のシフトECUである前記制御装置によって、セレクトスイッチである前記操作子により確定したレンジ、つまり目標シフトポジション(N/R/D)の有効/無効の判定を車両状況により実施する処理(D10)に移行する。
更に、上述したRレンジ設定範囲SR内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(D08)において、この判断(D08)がNOの場合には、Dレンジ設定範囲SD内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(D07)に移行する。
また、判断(D08)がYESの場合には、Rレンジ確定とする処理(D16)に移行する。
この処理(D16)の後には、上述のシフトECUである前記制御装置によって、セレクトスイッチである前記操作子により確定したレンジ、つまり目標シフトポジション(N/R/D)の有効/無効の判定を車両状況により実施する処理(D10)に移行する。
また、上述したシフトレバーを操作するレバー式、つまりゲート式のモーメンタリスイッチの場合のみでなく、ダイヤル式のモーメンタリスイッチでも同様の不都合がある。
更に、プッシュ式のモーメンタリスイッチの場合は、ダイレクトに目的のシフトポジションを選択できるので、上述したような不都合はないが、複数のスイッチを連続あるいは同時に誤って選択した場合、例えばR(「リバース」ともいう。)レンジとDレンジ、あるいはRレンジとP(「パーキング」ともいう。)レンジとを選択した場合に、急に意図しないシフトチェンジが行われてしまうので、レンジによっては前記シフトセレクトシステムの制御状態に支障を来すこととなるという不都合がある。
この発明は、シフトセレクトシステムにおいてモーメンタリスイッチを用いた場合に、操作子が人為操作された状態について操作状況に関わらず操作意図の判定を安定にすること、そのような判定を安定化できるようにするためゲートパターンとセンサ配置を提供すること、特に誤操作を伴った選択操作や曖昧な選択操作をより正確度を高めて蓋然性の高い選択位置(ポジション)を判定すること、それにより操作性を高めて、利便性や商品性を高めることを目的とする。
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、操作子を操作する人為操作により選択されたシフトポジションを示すシフトセレクトスイッチと、変速機に設けられたマニュアルバルブを駆動するアクチュエータと、前記シフトセレクトスイッチの出力に応じて前記アクチュエータを制御する制御装置とを備えたシフトセレクトシステムにおいて、前記シフトセレクトスイッチに前記操作子の操作速度検知手段を設け、前記制御装置に予め速度に関するレンジ確定方法を複数用意して設け、前記制御装置は、検知された前記操作子の操作速度により速度に関するレンジ確定方法を選択する一方、少なくともニュートラルレンジを確定する際には、検知された前記操作子の操作速度に応じて他のシフトレンジを確定可能な判断ステップに移行し、前記他のシフトレンジを確定可能な判断ステップに移行した際に、前記シフトセレクトスイッチが他のシフトレンジに対応して選択されうるシフトポジションを確定時間以上検知しない場合、その一連の選択操作を無効とする一方、前記シフトセレクトスイッチが他のシフトレンジに対応して選択されうるシフトポジションを確定時間以上検知し、かつその後前記シフトセレクトスイッチがホームポジションを検知した際に、他のシフトレンジに対応して選択されたシフトポジションを確定することを特徴とする。
この発明によれば、操作子の操作速度に応じて、判定精度を変えるので、より正確に判定できる(精度向上)。特に、判断に難しいニュートラルの判断を向上できる。
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
図1〜図7はこの発明の実施例を示すものである。
図2において、1は車両に搭載されるシフトセレクトシステム、2はシフトセレクトスイッチ、3はアクチュエータ(「ACT」ともいう。)、4は制御装置(「シフトバイワイヤECU」あるいは「シフトECU」ともいう。)である。
前記シフトセレクトシステム1は、図2に示す如く、操作子(「セレクトスイッチ」ともいう。)5を操作する人為操作により選択されたシフトポジションを示す前記シフトセレクトスイッチ2と、変速機(「自動変速機」あるいは「AT」ともいう。)6に設けられたマニュアルバルブ(図示せず)を駆動する前記アクチュエータ3と、前記シフトセレクトスイッチ2の出力に応じて前記アクチュエータ3を制御する制御装置4とを備えている。
追記すれば、前記変速機6は、ミッションギヤを切り替えて変速するものであり、シフトポジションとして、例えば、パーキングレンジ(「Pレンジ」ともいう。あるいは、ホーム(Home)とも換言できる。)、ニュートラルレンジ(「Nレンジ」ともいう。)、リバースレンジ(「Rレンジ」ともいう。)、ドライブレンジ(「Dレンジ」ともいう。)等を有している。
そして、前記変速機6は、この変速機6のシフトポジションの切換可能な前記アクチュエータ3を備えている。
また、このアクチュエータ3は、モータ7とマニュアルシフトシャフト8とギヤ機構(図示せず)と角度センサ(図示せず)を備えている。
このとき、前記アクチュエータ3は、前記マニュアルシフトシャフト8をモータ7で回転させ、回転角度信号を出力する。
つまり、前記アクチュエータ3は、マニュアルシフトシャフト8の回転角度情報である回転角度信号S1を、前記シフトセレクトシステム1の制御装置4に出力する。
なお、回転角度信号S1としては、マニュアルシフトシャフト8の回転角度情報以外にも、モータ7の出力軸及び減速ギヤの回転角度でも同様に対応可能である。
また、マニュアルシフトシャフト8は、前記変速機6内部のディテント部材(図示せず)に連結し、回転することでシフトポジションをシフトチェンジするシャフトである。
更に、前記マニュアルシフトシャフト8にシフト(インヒビタ)スイッチ(「シフト(インヒビタ)SW」ともいう。)9を設けている。
このシフト(インヒビタ)スイッチ9は、前記マニュアルシフトシャフト8の回転に同期して回転し、各シフトポジション信号を出力する。
つまり、シフト(インヒビタ)スイッチ9は、現在のシフトポジション信号を前記シフトセレクトシステム1の制御装置4と、変速機制御装置(「AT制御ECU」ともいう。)10とに出力する。
追記すれば、前記シフト(インヒビタ)スイッチ9から前記変速機制御装置10に出力される現在のシフトポジション信号は、シフト(インヒビタ)信号S2と呼ぶことができる。
そして、前記変速機6のシフトポジションをシフトチェンジする前記シフトセレクトシステム1は、図2に示す如く、制御装置4と、変速機制御装置10とを備えている。
このとき、前記制御装置4は、前記操作子5の出力信号に応じて、変速機6のシフトポジションをシフトチェンジするように前記アクチュエータ3を動作させる。
換言すれば、前記制御装置4は、前記操作子5からの信号により目標シフトポジションを設定し、アクチュエータ3を制御してシフトチェンジを行う。
また、前記変速機制御装置10は、前記操作子5からの信号により、変速機6内部の油圧回路の切替を行うシフトソレノイド11を制御してシフトチェンジを行い、シフトポジション情報を送信する。
前記シフトセレクトスイッチ2は、レバー等の操作子5を操作することで、運転者が要求するシフト要求信号PRNDを出力するものであり、前記変速機6の各シフトポジションに対応した、パーキングレンジ位置、ニュートラルレンジ位置、リバースレンジ位置、ドライブレンジ位置等を、運転者が人為的に選択操作可能である。
なお、リバースレンジ位置やドライブレンジ位置からなる走行レンジにおいては、MレンジやSレンジ、Hレンジ等の異なる走行モードの場合も考えられる。
そして、前記シフトセレクトスイッチ2を前記シフトセレクトシステム1の制御装置4に接続して設ける。
更に、前記シフトセレクトシステム1は、前記アクチュエータ3を前記シフトセレクトスイッチ2の操作子5の選択状態に応じて駆動制御するシフトチェンジ機能を有している。
そして、前記シフトセレクトシステム1には、図2に示す如く、車両制御装置(「車両ECU」ともいう。)12とメータ制御装置(「コンビネーションメータ」ともいう。)13とエンジン制御装置(「エンジンECU」ともいう。)14と表示装置(「インフォメーションDISP」ともいう。)15とが車両LAN(「CAN」ともいう。)16によって接続され、相互通信している。
前記車両制御装置12には、イグニションスイッチ(「IG−SW」ともいう。)17とパーキングブレーキ18とが接続される。
このとき、前記車両制御装置12は、以下の機能を有している。
(1)イグニションスイッチ17からの信号等により、電源状態(IG−OFF、ON、ACC)を切り替える。
(2)パーキングブレーキ18状態を送信する。
(3)電子(リモコン)キー19との通信を行い、ドア開閉等を行う。
また、前記イグニションスイッチ17は、「OFF」や「ACC」、「ON」、「ST」などの電源状態の切替信号を出力する。
前記パーキングブレーキ18は、駐車時に、手動式あるいは電動式によって、後輪にブレーキをかける。
更に、前記電子キー19は、ドア開閉やキーコード送信を行うリモコンである。
また、前記メータ制御装置13は、図示しないシフトインジケータやシフト警告灯、警報ブザー等を制御する。
更に、前記エンジン制御装置14は、エンジン制御を行い、車両情報を送信する。
前記表示装置15は、前記制御装置4あるいは車両制御装置12等からの要求により、必要なインフォメーション表示を行う。
なお、この表示装置15は、図示しないナビゲーション装置との兼用も可能である。
そして、前記シフトセレクトシステム1の制御装置4には、電源を供給するバッテリ20が接続されている。
また、符号21は、前記変速機6に設けられる一方、前記制御装置4に接続されて車速を検出する車速センサである。
つまり、この発明の第1実施例は、図2のシフトセレクトスイッチ2及び制御装置4に関わる。
その制御における判定結果は、アクチュエータ3や変速機制御装置10、あるいは車両LAN16を介して他のECUに送られ、それぞれの制御に反映される。
前記シフトセレクトシステム1において、前記シフトセレクトスイッチ2に前記操作子5の操作速度検知手段22を設け、前記制御装置4に予め速度に関するレンジ確定方法を複数用意して設け、前記制御装置4は、検知された前記操作子5の操作速度により速度に関するレンジ確定方法を選択する一方、少なくともニュートラルレンジを確定する際には、検知された前記操作子5の操作速度に応じて他のシフトレンジを確定可能な判断ステップに移行する構成とする。
詳述すれば、前記シフトセレクトシステム1は、図2に示す如く、前記シフトセレクトスイッチ2の前記操作子5近傍に操作速度検知手段22を有し、この操作速度検知手段22によって前記操作子5の操作速度を検知する。
そして、前記制御装置4は、操作速度検知手段22によって検知された前記操作子5の操作速度により速度に関するレンジ確定方法を選択する。
このとき、前記制御装置4は、少なくともニュートラルレンジを確定する際には、操作速度検知手段22によって検知された前記操作子5の操作速度に応じて他のシフトレンジを確定可能な判断ステップに移行するものである。
従って、操作子5の操作速度に応じて、判定精度を変えるので、より正確に判定でき、判定の精度向上に寄与し得る。
特に、判断に難しいニュートラルの判断を向上できる。
前記シフトセレクトスイッチ2を、ホームポジションを有するゲート式(「レバー式」ともいう。)のモーメンタリスイッチとして設け、前記制御装置4は、他のシフトレンジを確定可能な判断ステップに移行した際に、前記シフトセレクトスイッチ2が他のシフトレンジに対応して選択されうるシフトポジションを確定時間以上検知しない場合、その一連の選択操作を無効とする一方、前記シフトセレクトスイッチ2が他のシフトレンジに対応して選択されうるシフトポジションを確定時間以上検知し、かつその後前記シフトセレクトスイッチ2がホームポジションを検知した際に、他のシフトレンジに対応して選択されたシフトポジションを確定する構成とする。
追記すれば、前記制御装置4は、他のシフトレンジを確定可能な判断ステップに移行した際に、前記シフトセレクトスイッチ2が他のシフトレンジに対応して選択されうるシフトポジション(後退:R、前進:D)を確定時間以上検知しない場合、その一連の選択操作を無効とする。
また、前記制御装置4は、他のシフトレンジを確定可能な判断ステップに移行した際に、前記シフトセレクトスイッチ2が他のシフトレンジに対応して選択されうるシフトポジション(後退:R、前進:D)を確定時間以上検知し、かつその後前記シフトセレクトスイッチ2がホームポジション(ホーム:Home)を検知した際に、他のシフトレンジに対応して選択されたシフトポジションを確定するものである。
従って、早い操作では、操作ミスによりレバーである前記操作子5がニュートラルに入ってしまっても、その後の選択操作によって、シフトポジションを選択することができる。
また、中途半端な操作ではシフトポジションが確定しないので、やり直しがすぐにできる。
そして、利便性を高めている。
前記操作子5の操作には、抵抗感(摩擦、浮き、抜け)や反力感(スプリングバック)、節度(引っ掛かり、落ち着き)によってフィーリングを与える。
また、ゲートパターンやゲートのストローク長による操作感もある。
しかし、直接変速ギヤを動かして作動連結する場合のような機械構造による引き込み感は生まれない。
レバー式スイッチは、所定のゲートパターンと組み合わせて、時間経過や方向変化を伴う位置変化によってシフトポジションの選択判定をする。
それにより、順序を利用して、シフトポジション選択の人為操作に対して明確な操作意図を判断することが可能となり、また人為的な誤操作も少ないものである。
反面、比較的広い操作エリアを必要とし、レバーである前記操作子5の支持構造や操作子5の状態を検知するスイッチ(「SW」とも記載する。)は複雑となるため、それらの小型化や簡素化に継続して努める必要がある。
なお、上述した[発明が解決しようとする課題]部分にはH字状のシフトゲートパターンやT字状を呈する基本ゲートパターンについての不都合を説明した。
この発明の第1実施例においても、T字状を呈する基本ゲートパターン23とする。
そして、この第1実施例において、前記シフトセレクトスイッチ2は、前記操作子5の操作方向を互いに交差する2方向とするゲートパターンである基本ゲートパターン23を有し、この基本ゲートパターン23は、1方向の第1ゲートレーンGL1の両端部位置にそれぞれホームポジション(ホーム:Home)24を割り当てる一方、この第1ゲートレーンGL1と交差する他の1方向には、互いに対向する2つのゲート(後述の第3、第4ゲート29、31)が一直線上となる並びとした第2ゲートレーンGL2とし、かつそれぞれの端部位置に走行レンジとなるシフトポジション(後退:R、前進:D)を割り当て、さらにこの他の1方向の第2ゲートレーンGL2をニュートラルポジション(ニュートラル:N)25が割り当てられた端部位置よりホームポジション24側に近づく側に偏倚させて交差させる構成とする。
追記すれば、前記基本ゲートパターン23においては、図3及び図4に示す如く、1方向の第1ゲートレーンGL1の両端部位置、つまり図3及び図4の左側の位置にホームポジション24用の第1ゲート26を割り当てるとともに、図3及び図4の右側の位置にニュートラルポジション25用の第2ゲート27を割り当てる。
また、前記第1ゲートレーンGL1と交差する第2ゲートレーンGL2の両端部位置、つまり図3及び図4の上側の位置にRシフトポジション28用の第3ゲート29を割り当てるとともに、図3及び図4の下側の位置にDシフトポジション30用の第4ゲート31を割り当てる。
そして、前記第2ゲートレーンGL2を、図3及び図4に示す如く、ニュートラルポジション25が割り当てられた端部位置よりホームポジション24側に近づく側に偏倚させて交差させるものである。
従って、走行レンジの選択時に、ニュートラルポジション25を通過させずに、選択することが可能となる。
更に、前記基本ゲートパターン23において、ホームポジション24用の第1ゲート26やニュートラルポジション25用の第2ゲート27、Rシフトポジション28用の第3ゲート29、Dシフトポジション30用の第4ゲート31の各ゲートには、前記操作子5を各ポジションに操作したことを判定するための設定範囲を設ける。
つまり、前記ホームポジション24用の第1ゲート26に、図5及び図6に示す如く、H設定範囲SHを設ける。
前記ニュートラルポジション25用の第2ゲート27に、図5及び図6に示す如く、N設定範囲SNを設ける。
前記Rシフトポジション28用の第3ゲート29に、図5及び図6に示す如く、R設定範囲SRを設ける。
前記Dシフトポジション30用の第4ゲート31に、図5及び図6に示す如く、D設定範囲SDを設ける。
この第1実施例においては、T字状を呈する基本ゲートパターン23を1つ以上有し、従来のいわゆるH型パターンとして括られるゲートパターンを含む。
但し、ポジションの割り当ては、従来の割り当てとは異なっており、特に、交差部の中心繁忙範囲をニュートラルと決めた従来の割り当てとは異なる。
また、この第1実施例では、パーキングレンジ(「Pレンジ」ともいう。)は、上述した前記基本ゲートパターン23とは別途に設けている。
なお、図示しないが、Pレンジはプッシュスイッチなどで構成され、ゲートパターンを設けるセンターコンソールのプレート上等に設ける。
インストルメントパネル上や、ステアリングコラム等、運転席周囲の適所に設けてある。
この第1実施例では、基本ゲートパターン23において、互いに交差する2つの操作方向に沿って延出する各ゲートレーンである前記第1ゲートレーンGL1及び第2ゲートレーンGL2の交差位置を、基本ゲートパターン23に対してずらして設けている。
あるいは、3つ目のゲートである第3ゲート29に対して対向する位置に4つ目のゲートである第4ゲート31を設け、略十字ゲートパターンとするとも言える。
この4つ目のゲートである第4ゲート31を短く設ける一方、このゲート長さに対して十分に長いポジション判定範囲を割り当てることにより、ニュートラルポジション25を、互いに対向する2つのゲートである第1、第2ゲート26、27が一直線上となる並びに対して外れるようにして、かつ、三叉となる交差部32に一部入り込むようにして臨むようにして、設けている。
前記ニュートラルポジション25は、略十字ゲートパターンの四叉となる交差部32の中心付近範囲の全体をポジション判定エリアに含まず、前記操作子5を判定せずに通過させることができる十分な不感帯(「領域」とも換言できる。)を有する。
つまり、ゲートパターンの中で、特に交差部32に略Y字状の不感帯域を設けている。
また、このニュートラルポジション25は、図3及び図4に示す如く、非常に短い第2ゲート27であり、対向する2つのゲートである第3、第4ゲート29、31が一直線上となる並びに対して少しオフセットしているポケットとも言える。
前記変速機6には、選択肢となるシフトレンジが複数あるので、それぞれのシフトレンジに対応するレンジポジション判定エリアを、ゲートパターンの各部に散在して設けている。
判定フローにおいては、ゲートパターン上のレンジポジション判定エリアに位置すること、その位置している持続時間、そのようなエリア間の移動におけるゲートパターン上での移動速度を検知している。
これにより、人為的に選択されたシフトレンジの判定精度を高めることができる。
なお、移動速度は、移動時の移動距離は予め判っているので、所要時間の検知でも算出は可能である。
つまり、前記シフトセレクトシステム1において、レバー式のシフトセレクトスイッチ2の場合に、シフトセレクトレバー操作パターンを従来のものから本第1実施例のもの(図3及び図4参照。)に変更し、ホームポジション24からRレンジあるいはDレンジに最短になるようにレバー操作した場合(図5参照。)に、ニュートラルレンジ(特に、図5(a)〜(e)の破線部分で示すN設定範囲SN参照。)を通過しないようにし、RレンジあるいはDレンジの設定範囲SR、SD内に設定時間以上レバーがあれば、RレンジあるいはDレンジに確定する。
ニュートラルレンジは、レバーを早く移動(操作)した場合のみホームポジション24位置に戻った時点でニュートラルレンジ確定とする。
これはレバーを早く移動(操作)した場合、RレンジあるいはDレンジに操作しようとしても操作する勢いでN設定範囲SN内に入ってしまう場合がある(図6参照。)ためである。
このため、ニュートラルレンジは、「Home → N → Home」の操作で確定することとし、誤判定を防止できる。
また、レバーを早く移動(操作)した場合、図5(d)及び図5(e)に示すようにRレンジでも「Home → N → Home」の操作で確定する方策とすることも容易である。
これは、RレンジとDレンジとを間違えた場合を想定し、Rレンジ確定までの時間を少し遅らすためである。
ここで、前記シフトセレクトスイッチ2の操作子5の操作状態について説明する。
この操作子5を図3の左側に位置するホームポジション24用の第1ゲート26から図3の上側に位置するRシフトポジション28用の第3ゲート29に移動させる際には、図3に示す如く、ニュートラルポジション25を通過させることなく、操作することができる。
また、前記操作子5を図3の左側に位置するホームポジション24用の第1ゲート26から図3の下側に位置するDシフトポジション30用の第4ゲート31に移動させる際にも、図3に示す如く、Rシフトポジション28用の第3ゲート29に移動させる場合と同様に、ニュートラルポジション25を通過させることなく、操作することができる。
そして、前記操作子5を図3の左側に位置するホームポジション24用の第1ゲート26から図3の右側に位置するニュートラルポジション25用の第2ゲート27に移動させる際には、図3に示す如く、何ら不具合なく、操作することができる。
更に、前記操作子5を図4の上側に位置するRシフトポジション28用の第3ゲート29から図4の左側に位置するホームポジション24用の第1ゲート26に戻す際には、図4に示す如く、ニュートラルポジション25を通過させることなく、操作することができる。
また、前記図4の下側に位置するDシフトポジション30用の第4ゲート31から図4の左側に位置するホームポジション24用の第1ゲート26に戻す際には、図4に示す如く、Rシフトポジション28用の第3ゲート29に移動させる場合と同様に、ニュートラルポジション25を通過させることなく、操作することができる。
そして、前記操作子5を図4の右側に位置するニュートラルポジション25用の第2ゲート27から図4の左側に位置するホームポジション24用の第1ゲート26に戻す際には、図4に示す如く、何ら不具合なく、操作することができる。
つまり、前記操作子5の操作において、ニュートラルポジション25用の第2ゲート27を経由することなく、ホームポジション24とRシフトポジション28やDシフトポジション30との間の移動が可能となっている。
前記操作子5の操作速度に関して記載する。
この操作子5を、図5(a)に示す如く、ホームポジション24用の第1ゲート26からRシフトポジション28用の第3ゲート29やDシフトポジション30用の第4ゲート31、ニュートラルポジション25用の第2ゲート27にゆっくり操作した場合に、操作子5を第1ゲート26から第3ゲート29や第4ゲート31に夫々移動(往復)させても、最短ルートの場合に操作子5がニュートラルポジション25用の第2ゲート27のN設定範囲(図5(a)の破線部分参照。)を通過しない。
従って、前記操作子5をホームポジション24用の第1ゲート26からRシフトポジション28用の第3ゲート29やDシフトポジション30用の第4ゲート31、ニュートラルポジション25用の第2ゲート27にゆっくり操作した場合には、操作先の各レンジが確定する。
また、前記操作子5を、図5(b)に示す如く、ホームポジション24用の第1ゲート26とニュートラルポジション25用の第2ゲート27との間で早く操作した場合1(N)には、前記操作子5の「第1ゲート26 → 第2ゲート27 → 第1ゲート26」の移動でNレンジが確定する。
更に、前記操作子5を、図5(c)に示す如く、ホームポジション24用の第1ゲート26からRシフトポジション28用の第3ゲート29やDシフトポジション30用の第4ゲート31に早く操作した場合1(R、D)には、前記操作子5を第1ゲート26から第3ゲート29や第4ゲート31に夫々移動させても、最短ルートの場合に操作子5がニュートラルポジション25用の第2ゲート27のN設定範囲(図5(c)の破線部分参照。)を通過しない。
従って、上述の操作子5をゆっくり操作した場合と同様に、操作子5をホームポジション24用の第1ゲート26からRシフトポジション28用の第3ゲート29やDシフトポジション30用の第4ゲート31に早く操作しても、操作先の各レンジが確定する。
前記操作子5を、図5(d)に示す如く、ホームポジション24用の第1ゲート26とRシフトポジション28用の第3ゲート29あるいはニュートラルポジション25の第2ゲート27との間で早く操作した場合2(N、R)には、前記操作子5の「第1ゲート26 → 第3ゲート29 → 第1ゲート26」の移動でRレンジが確定する一方、前記操作子5の「第1ゲート26 → 第2ゲート27 → 第1ゲート26」の移動でNレンジが確定する。
前記操作子5を、図5(e)に示す如く、ホームポジション24用の第1ゲート26からDシフトポジション30用の第4ゲート31に早く操作した場合2(D)には、前記操作子5を第1ゲート26から第4ゲート31に移動させても、最短ルートの場合に操作子5がニュートラルポジション25用の第2ゲート27のN設定範囲(図5(e)の破線部分参照。)を通過しない。
従って、上述の操作子5をゆっくり操作した場合と同様に、操作子5をホームポジション24用の第1ゲート26からDシフトポジション30用の第4ゲート31に早く操作しても、Dレンジが確定する。
前記操作子5の操作の際に、早い操作によって誤ってニュートラルポジション25用の第2ゲート27に入ってしまった場合について説明する。
図6に示す如く、前記操作子5を操作して第2ゲート27に入れてしまっても、その後に前記操作子5を所望のシフトポジション、例えばRシフトポジション28用の第3ゲート29に移動させ、そしてホームポジション24用の第1ゲート26に戻した場合には、Rレンジが確定する。
なお、この発明の第1実施例においては、T字状を呈する基本ゲートパターン23とする構成としたが、基本ゲートパターン23に変形を施した特別構成とすることも可能である。
すなわち、基本ゲートパターンの変形例としては、図7(a)〜図7(c)に開示されるものが考えられる。
このとき、上述した第1実施例と同様に、図7(c)に示す変形例を除く全ての変形例を含めて、Pレンジは、ゲートパターンとは別途に設けている。
図示しないが、Pレンジはプッシュスイッチなどで構成され、ゲートパターンを設けるセンターコンソールのプレート上等に設ける。
インストルメントパネル上や、ステアリングコラム等、運転席周囲の適所に設けてある。
そして、上述した第1実施例の第1の変形例としては、図7(a)に示す如く、上述した第1実施例と同様に、基本ゲートパターン32がT字状を呈する一方、ホームポジション24から、互いに対向するように延出する2つのゲートを設ける特別構成としたものである。
つまり、基本ゲートパターン32は、図7(a)に示す如く、両端部位置にそれぞれホームポジション24を割り当てた第1ゲートレーンGL1と、この第1ゲートレーンGL1と交差する第2ゲートレーンGL2とを有し、かつ第2ゲートレーンGL2のそれぞれの端部位置に走行レンジとなるシフトポジション(後退:R、前進:D)を割り当ている。
そして、ホームポジション24から前記第2ゲートレーンGL2に対して平行に第3ゲートレーンGL3を設けるものである。
この第3ゲートレーンGL3の両端部には、ゲート、つまり「+(プラス)」ゲート33及び「−(マイナス)」ゲート34を形成し、それぞれに、通常の自動変速とは異なり運転者が自分の意思で任意の変速段に変更できる手動変速(マニュアルモード変速)の際に用いる、切換スイッチとして機能させることができるものである。
別途、変速モードを切り換える手段として、自動スイッチ、あるいは、任意選択可能な手動スイッチを設ける必要がある。
また、上述した第1実施例の第2の変形例としては、図7(b)に示す如く、上述した第1実施例における基本ゲートパターン23のホームポジション24位置を変更する特別構成としたものである。
つまり、上述した第1実施例における基本ゲートパターン23のホームポジション24位置から、前記第1ゲートレーンGL1と交差する前記第2ゲートレーンGL2に対して平行、かつRシフトポジション側にのみ延長する一方、Rシフトポジション部分よりも短いホームポジション専用ゲートレーンGLHを設けるものである。
さすれば、基本ゲートパターン23においてホームポジション24位置を前記第1ゲートレーンGL1とこの第1ゲートレーンGL1に対して直交するホームポジション専用ゲートレーンGLHとによって設定しているため、ホームポジション24位置を変更して移動子による誤操作の防止に寄与し得る。
更に、上述した第1実施例の第3の変形例としては、図7(c)に示す如く、上述した第2の変形例を示すホームポジション専用ゲートレーンGLHを更に延長し、Pシフトポジション35用のパーキングゲートレーンGLPを設けるとともに、上述した第1実施例における基本ゲートパターン23のホームポジション24位置をそのまま維持する特別構成としたものである。
さすれば、基本ゲートパターン23にPシフトポジション35を設けることができるとともに、このPシフトポジション35をホームポジション24位置を通過する必要のある特別な位置とすることができ、移動子による誤操作の防止に寄与し得る。
次に、図1の前記シフトセレクトシステム1におけるゲート式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用フローチャートに沿って作用を説明する。
前記シフトセレクトシステム1におけるゲート式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用プログラムがスタート(A01)すると、前記シフトセレクトスイッチ2の操作子5によるセレクトスイッチ位置がホームポジション24のHome設定範囲SH内にあるか否かの判断(A02)に移行する。
この判断(A02)がYES(図中には記号「Y」で表示する。)の場合には、この判断(A02)がNO(図中には記号「N」で表示する。)となるまで、判断(A02)を繰り返し行う。
この判断(A02)がNOの場合には、セレクトスイッチである前記操作子5の移動速度(加速度)を算出するとともに、「ゆっくり/早い」のレンジ確定方法を選択する処理(A03)に移行する。
そして、この「ゆっくり/早い」のレンジ確定方法を選択する処理(A03)の後には、前記シフトセレクトスイッチ2の操作子5によるセレクトスイッチ位置が何れのレンジ設定範囲にも入っていないか否かの判断(A04)に移行する。
この判断(A04)がYESの場合には、上述の前記シフトセレクトスイッチ2の操作子5によるセレクトスイッチ位置がホームポジション24のHome設定範囲SH内にあるか否かの判断(A02)に戻る。
この判断(A04)がNOの場合には、前記シフトセレクトスイッチ2の操作子5によるセレクトスイッチ位置がニュートラルポジション25のNレンジ設定範囲SN内にあるか否かの判断(A05)に移行する。
前記シフトセレクトスイッチ2の操作子5によるセレクトスイッチ位置がニュートラルポジション25のNレンジ設定範囲SN内にあるか否かの判断(A05)において、判断(A05)がNOの場合には、前記シフトセレクトスイッチ2の操作子5(3)によるセレクトスイッチ位置がRシフトポジション28のRレンジ設定範囲SR内にあるか否かの判断(A06)に移行する。
また、判断(A05)がYESの場合には、セレクトスイッチである前記操作子5の移動速度(「ゆっくり/早い」)により確定時間を決定し、ニュートラルポジション25のNレンジ設定範囲SN内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(A07)に移行する。
上述の前記シフトセレクトスイッチ2の操作子5によるセレクトスイッチ位置がRシフトポジション28のRレンジ設定範囲SR内にあるか否かの判断(A06)において、判断(A06)がNOの場合には、Dシフトポジション30のDレンジ設定範囲SD内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(A08)に移行する。
また、判断(A06)がYESの場合には、Rシフトポジション28のRレンジ設定範囲SR内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(A09)に移行する。
そして、上述のDシフトポジション30のDレンジ設定範囲SD内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(A08)がNOの場合には、この判断(A08)がYESとなるまで、判断(A08)を繰り返し行う。
この判断(A08)がYESの場合には、Dレンジ確定とする処理(A10)に移行する。
この処理(A10)の後には、シフトECUである前記制御装置4によって、セレクトスイッチである前記操作子5により確定したレンジ、つまり目標シフトポジション(N/R/D)の有効/無効の判定を車両状況により実施する処理(A11)に移行する。
また、この処理(A11)の後には、目標シフトポジションの有効時に、前記制御装置4によって、前記アクチュエータ3内部のモータ7を制御してマニュアルシフトシャフト8を回転させ、回転角度信号S1により目標ポジションにシフトチェンジする処理(A12)に移行する。
この処理(A12)の後には、前記マニュアルシフトシャフト8の回転に同期して、前記シフトセレクトスイッチ2によって、シフト信号S2を出力する処理(A13)に移行する。
更に、処理(A13)の後には、AT制御ECUである前記変速機制御装置10のシフト信号S2の入力後、前記変速機6内部のシフトソレノイド11を制御して油圧回路を切り換え、シフトチェンジを完了させる一方、現在のシフトポジション情報を送信する処理(A14)に移行する。
この処理(A14)の後には、コンビネーションメータである前記メータ制御装置13が現在のシフトポジション情報を受信し、シフトインジケータを表示する処理(A15)に移行する。
そして、処理(A15)の後には、後述する制御プログラムのエンド(A26)に移行する。
また、上述したセレクトスイッチである前記操作子5の移動速度(「ゆっくり/早い」)により確定時間を決定し、ニュートラルポジション25のNレンジ設定範囲SN内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(A07)において、この判断(A07)がNOの場合には、前記シフトセレクトスイッチ2の操作子5によるセレクトスイッチ位置がRシフトポジション28のRレンジ設定範囲SR内にあるか否かの判断(A06)に移行する。
上述の判断(A07)がYESの場合には、セレクトスイッチである前記操作子5の移動速度が規定値以上の「早い」状況にあるか否かの判断(A16)に移行する。
このセレクトスイッチである前記操作子5の移動速度が規定値以上の「早い」状況にあるか否かの判断(A16)において、判断(A16)がNOの場合には、Nレンジ確定とする処理(A17)に移行する。
この処理(A17)の後には、上述のシフトECUである前記制御装置4によって、セレクトスイッチである前記操作子5により確定したレンジ、つまり目標シフトポジション(N/R/D)の有効/無効の判定を車両状況により実施する処理(A11)に移行する。
また、判断(A16)がYESの場合には、セレクトスイッチである前記操作子5のセレクトスイッチ位置がホームポジション24のHome設定範囲SH内にあるか否かの判断(A19)に移行する。
更に、上述したRシフトポジション28のRレンジ設定範囲SR内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(A09)において、この判断(A09)がNOの場合には、Dシフトポジション30のDレンジ設定範囲SD内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(A08)に移行する。
また、判断(A09)がYESの場合には、Rレンジ確定とする処理(A18)に移行する。
この処理(A18)の後には、上述のシフトECUである前記制御装置4によって、セレクトスイッチである前記操作子5により確定したレンジ、つまり目標シフトポジション(N/R/D)の有効/無効の判定を車両状況により実施する処理(A11)に移行する。
上述のセレクトスイッチである前記操作子5のセレクトスイッチ位置がホームポジション24のHome設定範囲SH内にあるか否かの判断(A19)において、この判断(A19)がYESの場合には、Nレンジ確定とする処理(A17)に移行する。
また、判断(A19)がNOの場合には、セレクトスイッチである前記操作子5のセレクトスイッチ位置がRシフトポジション28のRレンジ設定範囲SR内、あるいはDシフトポジション30のDレンジ設定範囲SD内にあるか否かの判断(A20)に移行する。
この判断(A20)がNOの場合には、セレクトスイッチである前記操作子5のセレクトスイッチ位置がホームポジション24のHome設定範囲SH内にあるか否かの判断(A19)に戻る。
この判断(A20)がYESの場合には、Rシフトポジション28のRレンジ設定範囲SR内、あるいはDシフトポジション30のDレンジ設定範囲SD内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(A21)に移行する。
この判断(A21)がNOの場合には、セレクトスイッチである前記操作子5の操作無効とする一方、注意用ブザーをONとする処理(A22)に移行する。
この処理(A22)の後には、制御用プログラムのスタート(A01)に戻る処理(A23)に移行する。
上述の判断(A21)がYESの場合には、セレクトスイッチである前記操作子5のセレクトスイッチ位置がホームポジション24のHome設定範囲SH内にあるか否かの判断(A24)に移行する。
このセレクトスイッチである前記操作子5のセレクトスイッチ位置がホームポジション24のHome設定範囲SH内にあるか否かの判断(A24)において、判断(A24)がNOの場合には、この判断(A24)がYESとなるまで、判断(A24)を繰り返し行う。
この判断(A24)がYESの場合には、RレンジあるいはDレンジ確定とする処理(A25)に移行する。
この処理(A25)の後には、上述のシフトECUである前記制御装置4によって、セレクトスイッチである前記操作子5により確定したレンジ、つまり目標シフトポジション(N/R/D)の有効/無効の判定を車両状況により実施する処理(A11)に移行する。
図8〜図14はこの発明の第2実施例を示すものである。
この第2実施例において、上述第1実施例のものと同一機能を果たす箇所には、同一符号を付して説明する。
この第2実施例の特徴とするところは、シフトセレクトスイッチ41を、ホームポジションを有するダイヤル式のモーメンタリスイッチとして設けた点にある。
すなわち、操作子の操作速度に応じて、判定精度を変え、より正確に判定して判定の精度向上を図り、特に、判断に難しいニュートラルの判断を向上できるという効果を得るために、上述した第1実施例におけるシフトセレクトシステムのシステム構成を略使用する一方、シフトセレクトスイッチのみを、ホームポジションを有するダイヤル式のモーメンタリスイッチとするものである。
そして、前記シフトセレクトシステムの制御装置は、レンジ確定方法として速度に応じて異なるレンジ選択範囲を設定し、そのレンジ選択範囲は、操作速度が速い場合は操作速度が遅い場合に比べダイヤルのホームポジションからの進み方向に広範囲となるように設定する。
このため、早い操作による位置ずれ傾向を考慮しているので、正確な判断が可能である。
また、人為操作に細かく正確な操作を要求せずに済むので、操作感よい。
詳述すれば、ダイヤル式のモーメンタリスイッチの場合も、レバー式、つまりゲート式のモーメンタリスイッチと基本的に同様である。
但し、ダイヤル式のモーメンタリスイッチとした前記シフトセレクトスイッチ41を早く回した場合は、目標のレンジ中心位置よりオーバーする角度まで回す場合が多いため、レンジ設定範囲をレンジ中心より回す方向側に広くするようにして誤判定を防止する必要がある。
ダイヤル式のモーメンタリスイッチとした前記シフトセレクトスイッチ41は、図9及び図10に示す如く、つまみ、ノブとして設けられたダイヤルを操作子42として1つの軸周りに回動するように設ける。
つまり、ダイヤル式の操作子42は、図9及び図10に示す如く、操作子42の外周部位に指示マーク43を有する。
また、前記操作子42の外周部位には、ホームポジション(「Hポジション」ともいう。)43やニュートラルポジション(「Nポジション」ともいう。)44、後退シフトポジション(「Rシフトポジション」ともいう。)45、前進シフトポジション(「Dシフトポジションともいう。)46を配置するものである。
このとき、前記操作子42の外周部位に配置されるポジションは、図9及び図10に示す如く、左側から右側へ時計回り方向に、Rシフトポジション45やHポジション43、Nポジション44、Dシフトポジション46を順次配置する。
そして、上記の各ポジション43〜46には、図11に示す如く、設定範囲を夫々設ける。
つまり、上記の各ポジション43〜46には、図11に示す如く、左側から右側へ時計回り方向に、かつ、前記操作子42の回動中心から外側方向に夫々延びる5本の第1〜第5境界線L1、L2、L3、L4、L5を設けるとともに、これらの第1〜第5境界線L1、L2、L3、L4、L5は、上記の各ポジション43〜46までの距離を等しくする。
このとき、前記第1境界線L1は、Rシフトポジション45のR設定範囲SRの左側に位置し、前記操作子42の半時計回り方向のストッパとして機能する。
そして、前記第1境界線L1と前記第2境界線L2とによって、Rシフトポジション45のR設定範囲SRを形成する。
また、前記第2境界線L2と前記第3境界線L3とによって、Hポジション43のH設定範囲SHを形成する。
更に、前記第3境界線L3と前記第4境界線L4とによって、Nポジション44のN設定範囲SNを形成する。
更にまた、前記第4境界線L4と前記第5境界線L5とによって、Dシフトポジション46のD設定範囲SDを形成する。
なお、前記第5境界線L5は、Dシフトポジション46のD設定範囲SDの右側に位置し、前記操作子42(新規)の時計回り方向のストッパとして機能する。
前記操作子42の操作速度に関して記載する。
この操作子42を、Hポジション43からRシフトポジション45やNポジション44、Dシフトポジション46にゆっくり操作した場合には、図11に示す如く、各ポジションの設定範囲において各ポジションの中心から第1〜第5境界線L1、L2、L3、L4、L5までの左右の間隔が均等となり、Hポジション43からRシフトポジション45やNポジション44、Dシフトポジション46にゆっくり操作することにより、選択した各ポジションのレンジ確定となる。
また、前記操作子42を、Hポジション43からRシフトポジション45またはDシフトポジション46に早く操作する場合において、操作子42を、Hポジション43からRシフトポジション45に早く操作する場合には、図12(a)に示す如く、Hポジション43のH設定範囲SHにおいてHポジション43の中心から第2境界線L2までの左側の設定範囲が広くなる。
そして、前記操作子42を、Hポジション43からDシフトポジション46に早く操作する場合には、図12(a)に示す如く、Hポジション43のH設定範囲SHにおいてHポジション43の中心から第3境界線L3までの右側の設定範囲が広くなるとともに、Nポジション44のN設定範囲SNにおいても、Nポジション44の中心から第4境界線L4までの右側の設定範囲が広くなる。
これにより、前記操作子42を、Hポジション43からRシフトポジション45またはDシフトポジション46に早く操作した際には、選択した各ポジションのレンジ確定となる。
更に、前記操作子42を、Hポジション43からNポジション44に早く操作する場合には、図12(b)に示す如く、操作子42を、「Hポジション43 → Nポジション44 → Hポジション43」と移動させることで、Nレンジ確定となる。
このとき、操作子42の操作が回動のみとなるので、操作方向は正転・逆転の2方向のみとなり、選択肢となるシフトレンジが3つ以上の多数となる場合、最終的に選択するレンジポジションに至る前に、他のポジションを通過することになる。
前記操作子42の回動方向と回動角度(「操作子42の移動量」とも換言できる。)に基づく選択位置判定を基本とし、
経過時間を組み合わせることによって判定精度を向上させる。
人為的な操作速度に依り、停止位置が行き過ぎ(ポジションオーバー)となる傾向を考慮して、
操作速度によって、ポジション判定エリアを微少変更している。
また、前記操作子42において、ホームポジションを、回動方向に対して端部に配設した場合、離間した側にあるシフトポジションを選択する際には、回動角度が大きく(移動距離が長く)なる。
そのため、それらの間に挟まれるように位置するシフトポジションと、同じような選択時間のタイミング(リズム)とした場合や、それに近づけようとする場合、当然、回動速度は速くなる。
そのような場合に、慣性を考慮して、検知範囲、つまり設定範囲を進み側にずらすように変更することは、より操作性を高める点で有効である。
なお、上述した第2実施例の第1の変形例としては、ダイヤル式のモーメンタリスイッチとしたシフトセレクトスイッチ51において、図13(a)に示す如く、操作子52の回動中心部位にプッシュ式のPレンジスイッチ53を組み込む特別構成とするものである。
さすれば、プッシュ式のPレンジスイッチ53が前記操作子52の回動中心部位に組み込まれることにより、Pレンジスイッチ53のON動作と操作子52の操作とを片手で処理することが可能となり、使い勝手の向上に寄与し得るとともに、Pレンジスイッチ53を他の位置に設ける必要がなく、Pレンジスイッチ53の設置スペース分の省スペースにも寄与し得る。
また、前記Pレンジスイッチ53のON動作は、図13(b)に示す如く、前記操作子52をHポジション54からRシフトポジション55に操作する際に行われる。
また、上述した第2実施例の第2の変形例としては、ダイヤル式のモーメンタリスイッチとしたシフトセレクトスイッチ61において、図14(a)に示す如く、前記操作子62のHポジション63位置を変更するとともに、前記操作子62の操作速度に応じて各レンジの設定範囲を変動させる特別構成とするものである。
すなわち、前記操作子62の外周部位に配置されるポジションは、図14(a)に示す如く、左側から右側へ時計回り方向に、前記Hポジション63やRシフトポジション64、Nポジション65、Dシフトポジション66を順次配置する。
そして、上記の各ポジション63〜66には、図14(a)及び図14(b)に示す如く、設定範囲を夫々設ける。
つまり、上記の各ポジション63〜66には、左側から右側へ時計回り方向に、かつ、前記操作子62の回動中心から外側方向に夫々延びる5本の第1〜第5境界線L1、L2、L3、L4、L5を設けるとともに、これらの第1〜第5境界線L1、L2、L3、L4、L5は、上記の各ポジション63〜66までの距離を等しく(操作子62をゆっくり操作した場合)する。
前記第1境界線L1は、Hポジション63のH設定範囲SHの左側に位置し、前記操作子62の半時計回り方向のストッパとして機能する。
そして、前記第1境界線L1と前記第2境界線L2とによって、Hポジション63のH設定範囲SHを形成する。
また、前記第2境界線L2と前記第3境界線L3とによって、Rシフトポジション64のR設定範囲SRを形成する。
更に、前記第3境界線L3と前記第4境界線L4とによって、Nポジション65のN設定範囲SNを形成する。
更にまた、前記第4境界線L4と前記第5境界線L5とによって、Dシフトポジション66のD設定範囲SDを形成する。
なお、前記第5境界線L5は、Dシフトポジション66のD設定範囲SDの右側に位置し、前記操作子62の時計回り方向のストッパとして機能する。
また、前記操作子62を早く操作した場合には、図14(b)に示す如く、通過する各レンジの設定範囲において各レンジの中心から右側に位置する境界線までの設定範囲を広くするものである。
つまり、前記操作子62を、Hポジション63からRシフトポジション64またはDシフトポジション66に早く操作する場合において、操作子62を、Hポジション63からRシフトポジション64に早く操作する場合には、図14(b)に示す如く、Hポジション63のH設定範囲SHにおいてHポジション63の中心から第2境界線L2までの右側の設定範囲が広くなる。
そして、前記操作子62を、Hポジション63からDシフトポジション66に早く操作する場合には、図14(b)に示す如く、Hポジション63のH設定範囲SHにおいてHポジション63の中心から第2境界線L2までの右側の設定範囲が広くなるとともに、Nポジション65のN設定範囲SNにおいても、Nポジション65の中心から第4境界線L4までの右側の設定範囲が広くなる。
これにより、前記操作子62を、Hポジション63からRシフトポジション64またはDシフトポジション66に早く操作した際には、選択した各ポジションのレンジ確定となる。
更に、前記操作子62を、Hポジション63からNポジション65に早く操作する場合には、図14(b)に示す如く、操作子62を、「Hポジション63 → Nポジション65 → Hポジション63」と移動させることで、Nレンジ確定となる。
次に、前記シフトセレクトシステムにおけるダイヤル式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用フローチャートに沿って作用を説明する。
前記シフトセレクトシステムにおけるダイヤル式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用プログラムがスタート(B01)すると、前記シフトセレクトスイッチ41の操作子42によるセレクトスイッチ位置がHポジション43のHome設定範囲SH内にあるか否かの判断(B02)に移行する。
この判断(B02)がYES(図中には記号「Y」で表示する。)の場合には、この判断(B02)がNO(図中には記号「N」で表示する。)となるまで、判断(B02)を繰り返し行う。
この判断(B02)がNOの場合には、セレクトスイッチである前記操作子42の移動速度(加速度)を算出するとともに、「ゆっくり/早い」のレンジ設定範囲を選択する処理(B03)に移行する。
そして、この「ゆっくり/早い」の設定範囲を選択する処理(B03)の後には、前記シフトセレクトスイッチ41の操作子42によるセレクトスイッチ位置がHポジション43のHome設定範囲SH内にあるか否かの判断(B04)に移行する。
この判断(B04)がYESの場合には、上述の前記シフトセレクトスイッチ41の操作子42によるセレクトスイッチ位置がHポジション43のHome設定範囲SH内にあるか否かの判断(B02)に戻る。
この判断(B04)がNOの場合には、前記シフトセレクトスイッチ41の操作子42によるセレクトスイッチ位置がNポジション44のNレンジ設定範囲SN内にあるか否かの判断(B05)に移行する。
前記シフトセレクトスイッチ41の操作子42によるセレクトスイッチ位置がNポジション44のNレンジ設定範囲SN内にあるか否かの判断(B05)において、判断(B05)がNOの場合には、シフトセレクトスイッチ41の操作子42によるセレクトスイッチ位置がRシフトポジション45のRレンジ設定範囲SR内にあるか否かの判断(B06)に移行する。
また、判断(B05)がYESの場合には、セレクトスイッチである前記操作子42の移動速度(「ゆっくり/早い」)により確定時間を決定し、Nポジション44のNレンジ設定範囲SN内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(B07)に移行する。
上述の前記シフトセレクトスイッチ41の操作子42によるセレクトスイッチ位置がRシフトポジション45のRレンジ設定範囲SR内にあるか否かの判断(B06)において、判断(B06)がNOの場合には、Dシフトポジション46のDレンジ設定範囲SD内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(B08)に移行する。
また、判断(B06)がYESの場合には、Rシフトポジション45のRレンジ設定範囲SR内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(B09)に移行する。
そして、上述のDシフトポジション46(新規)のDレンジ設定範囲SD内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(B08)がNOの場合には、この判断(B08)がYESとなるまで、判断(B08)を繰り返し行う。
この判断(B08)がYESの場合には、Dレンジ確定とする処理(B10)に移行する。
この処理(B10)の後には、シフトECUである前記制御装置によって、セレクトスイッチである前記操作子42(新規)により確定したレンジ、つまり目標シフトポジション(N/R/D)の有効/無効の判定を車両状況により実施する処理(B11)に移行する。
また、処理(B11)の後には、目標シフトポジションの有効時に、前記制御装置によって、前記アクチュエータ内部のモータを制御してマニュアルシフトシャフトを回転させ、回転角度信号により目標ポジションにシフトチェンジする処理(B12)に移行する。
この処理(B12)の後には、前記マニュアルシフトシャフトの回転に同期して、前記シフトセレクトスイッチ41(新規)によって、シフト信号を出力する処理(B13)に移行する。
更に、処理(B13)の後には、AT制御ECUである前記変速機制御装置のシフト信号の入力後、前記変速機内部のシフトソレノイドを制御して油圧回路を切り換え、シフトチェンジを完了させる一方、現在のシフトポジション情報を送信する処理(B14)に移行する。
この処理(B14)の後には、コンビネーションメータである前記メータ制御装置が現在のシフトポジション情報を受信し、シフトインジケータを表示する処理(B15)に移行する。
そして、処理(B15)の後には、後述する制御プログラムのエンド(B20)に移行する。
また、上述したセレクトスイッチである前記操作子42の移動速度(「ゆっくり/早い」)により確定時間を決定し、Nポジション44のNレンジ設定範囲SN内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(B07)において、この判断(B07)がNOの場合には、前記シフトセレクトスイッチ41の操作子42によるセレクトスイッチ位置がRシフトポジション45のRレンジ設定範囲SR内にあるか否かの判断(B06)に移行する。
判断(B07)がYESの場合には、セレクトスイッチである前記操作子42の移動速度が規定値以上の「早い」状況にあるか否かの判断(B16)に移行する。
このセレクトスイッチである前記操作子42の移動速度が規定値以上の「早い」状況にあるか否かの判断(B16)において、判断(B16)がNOの場合には、Nレンジ確定とする処理(B17)に移行する。
この処理(B17)の後には、上述のシフトECUである前記制御装置によって、セレクトスイッチである前記操作子42により確定したレンジ、つまり目標シフトポジション(N/R/D)の有効/無効の判定を車両状況により実施する処理(B11)に移行する。
また、判断(B16)がYESの場合には、セレクトスイッチである前記操作子42のセレクトスイッチ位置がHポジション24のHome設定範囲SH内にあるか否かの判断(B19)に移行する。
更に、上述したRシフトポジション45のRレンジ設定範囲SR内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(B09)において、この判断(B09)がNOの場合には、Dシフトポジション46のDレンジ設定範囲SD内の時間が確定時間以上であるか否かの判断(B08)に移行する。
また、判断(B09)がYESの場合には、Rレンジ確定とする処理(B18)に移行する。
この処理(B18)の後には、上述のシフトECUである前記制御装置によって、セレクトスイッチである前記操作子42により確定したレンジ、つまり目標シフトポジション(N/R/D)の有効/無効の判定を車両状況により実施する処理(B11)に移行する。
上述のセレクトスイッチである前記操作子42のセレクトスイッチ位置がHポジション24のHome設定範囲SH内にあるか否かの判断(B19)において、この判断(B19)がNOの場合には、判断(B19)がYESとなるまで判断(B19)を繰り返し行う。
また、判断(B19)がYESの場合には、Nレンジ確定とする処理(B17)に移行する。
図15及び図16はこの発明の第3実施例を示すものである。
この第3実施例において、上述第1実施例のものと同一機能を果たす箇所には、同一符号を付して説明する。
この第3実施例の特徴とするところは、シフトセレクトシステムにおいて、シフトセレクトスイッチ(「セレクトSW」ともいう。)71を、選択されうるシフトポジション(P、R、N、D)に対してプッシュ式のモーメンタリスイッチをそれぞれ割り当てたスイッチ群として設ける構成とした点にある。
すなわち、前記シフトセレクトシステムは、上述第1実施例と同様に、操作子を操作する人為操作により選択されたシフトポジションを示すシフトセレクトスイッチ71と、変速機に設けられたマニュアルバルブを駆動するアクチュエータと、前記シフトセレクトスイッチの出力に応じて前記アクチュエータを制御する制御装置とを備えている。
このとき、前記シフトセレクトスイッチ71を、選択されうるシフトポジション(P、R、N、D)に対してプッシュ式のモーメンタリスイッチをそれぞれ割り当てたスイッチ群として設け、前記制御装置は、スイッチ群のうち異なる複数のスイッチの検知信号(帯状のON信号)が重なる(オーバーラップする)場合と、異なる複数のスイッチの検知信号(帯状のON信号)の間の時間が設定時間より短い場合は、いずれの場合のスイッチ操作も無効として以前のシフトポジションを保持する構成とするものである。
これにより、挙動の変化と時間のバランスをとることによって、操作性と、判定の正確性を両立できる。
挙動変化が大きく、より正確な判定が必要な場合には時間を長くし、逆に挙動変化が小さく、利便性を高める効果が大きい場合には時間を短くしている。
詳述すれば、前記シフトセレクトスイッチ(「セレクトSW」ともいう。)71をプッシュ式のモーメンタリスイッチとした場合、同時に複数のスイッチを押した場合は無効とし、かつ、連続して2個のスイッチを押した場合は、この押した間隔時間がレンジによって異なる規定時間以上なら有効とする。
また、NレンジとRまたはDレンジ間は最少規定時間とし、PレンジとRまたはDレンジ間は最長規定時間とすることで、プッシュ操作を間違った場合でも急な車両挙動変化が伴う可能性があるレンジ(P・R・D)に確定することを減少させる。
更に、各スイッチの表面高さに差を持たせることで、スイッチの設置間隔が小さい場合での同時押しを減少させる(高さの異なるスイッチを指先で感じやすくする。例えば、2個のスイッチを押した場合、電気的に最初あるいは最後にONとなるのは高いスイッチであり、PあるいはNレンジとすることが理想的である。)。
このとき、前記シフトセレクトスイッチ71は、操作子として、設定するポジションの分だけプッシュ式のモーメンタリスイッチを所望に並べて、スイッチ群として構成する。
つまり、前記シフトセレクトスイッチ71を、例えば、パーキングポジション(「Pポジション」ともいう。)用のPスイッチ(「Pレンジスイッチ」ともいう。)72と、Rシフトポジション用のRスイッチ(「Rレンジスイッチ」ともいう。)73と、Nポジション用のNスイッチ(「Nレンジスイッチ」ともいう。)74と、Dシフトポジション用のDスイッチ(「Dレンジスイッチ」ともいう。)75との4個により構成した際に、図16(a)に示す如く、上方から下方に向かって、Pポジション用のPスイッチ72やRシフトポジション用のRスイッチ73、Nポジション用のNスイッチ74、Dシフトポジション用のDスイッチ75を順次配列させる。
また、これらのスイッチ72〜75の高さを変更する。
つまり、図16(a)に示す如く、最も高いスイッチをPポジション用のPスイッチ72とし、このPポジション用のPスイッチ72よりも順次高さの低くなるスイッチをNポジション用のNスイッチ74、Dシフトポジション用のDスイッチ75、Rシフトポジション用のRスイッチ73の順番とすることにより、同時に複数のスイッチをプッシュし難くし、誤操作の低減を可能とする。
プッシュ式のモーメンタリスイッチは、通常接点は開状態(スイッチOFF)であり、十分に押下した場合にその押下のまま保持している間だけ閉状態(スイッチON)となる。
また、同時押し(スイッチ出力信号の重複)の時間、連続操作(スイッチ出力信号の間隔)の時間により、確定にガードをかけて、誤判定やシフトハンチングを避けている。
また、前記制御装置は、シフトポジションに対応する一つのスイッチの選択時に、新たに選択されたシフトポジションと選択前のシフトポジションを確認し、新たに選択されたシフトポジションを許可可能とするための間隔時間を設定し、この間隔時間を確認されたシフトポジションに応じて異なる時間に設定し、この間隔時間を、選択前後のシフトポジションがともに走行レンジとなるシフトポジションの場合を基準として、選択前後いずれかのシフトポジションにNレンジを含む場合には短く、選択前後いずれかのシフトポジションにPレンジを含む場合には長く設定する構成とする。
これにより、挙動の変化と時間のバランスをとることによって、操作性と、判定の正確性を両立できる。
挙動変化が大きく、より正確な判定が必要な場合には時間を長くし、逆に挙動変化が小さく、利便性を高める効果が大きい場合には時間を短くしている。
追記すれば、シフトレンジ確定時間である前記スイッチ72〜75をプッシュしたことを前記シフトセレクトシステムが確定する時間の長さを以下のように設定する。
P>R>N、D
また、前記スイッチ72〜75を連続してプッシュする間隔を設定するための2個のスイッチを連続でプッシュする場合の最小間隔時間を以下のように設定する(図16(b)参照。)。
(1)大(L):「P」→「R」or「D」、「R」or「D」→「P」のスイッチ操作時
(2)中(M):「D」→「R」、「R」→「D」のスイッチ操作時
(3)小(S):「N」→「R」or「D」、「R」or「D」→「N」のスイッチ操作時
ここで、前記スイッチ72〜75の確定時間について説明する。
Pポジション用のPスイッチ72を所定の確定時間だけプッシュすると、図16に示す如く、Pレンジが確定する。
そして、このPレンジの状態において、2個のスイッチを連続でプッシュする場合の最小間隔時間「大(L)」が経過した後に、Dシフトポジション用のDスイッチ75を所定の確定時間だけプッシュすると、Dレンジが確定する。
このDレンジが確定し、2個のスイッチを連続でプッシュする場合の最小間隔時間「小(S)」が経過した後に、Nポジション用のNスイッチ74を所定の確定時間だけプッシュしている際にRシフトポジション用のRスイッチ73を所定の確定時間プッシュすると、図16に示す如く、複数スイッチの同時押し状態(オーバーラップ部分a)となり、スイッチ操作が無効となってNレンジやRレンジが確定されず、Dレンジの状態が維持される。
また、Dレンジの状態において、Nポジション用のNスイッチ74を所定の確定時間だけプッシュしてNレンジとした後に、規定時間以下の間隔でRシフトポジション用のRスイッチ73を所定の確定時間プッシュすると、図16に示す如く、連続スイッチ操作の状態となり、プッシュ間隔bが規定時間以下のため、スイッチ操作が無効となってRレンジが確定されず、Nレンジの状態が維持される。
そして、Nレンジの状態において、Nポジション用のNスイッチ74を所定の確定時間だけプッシュし、2個のスイッチを連続でプッシュする場合の最小間隔時間「小(S)」が経過した後に、Rシフトポジション用のRスイッチ73を所定の確定時間プッシュすると、図16に示す如く、Rレンジが確定される。
このRレンジの状態において、2個のスイッチを連続でプッシュする場合の最小間隔時間「小(S)」が経過した後に、Nポジション用のNスイッチ74を所定の確定時間だけプッシュすると、図16に示す如く、Nレンジが確定される。
すなわち、前記スイッチ72〜75の操作前に、予め設定される2個のスイッチを連続でプッシュする場合の最小間隔時間である「大(L)」や「中(M)」、「小(S)」が経過すれば、最小間隔時間によって夫々設定される各レンジの確定を行うことができるものである。
これにより、前記スイッチ72〜75の操作に関して、2個のスイッチを連続でプッシュする場合の最小間隔時間である「大(L)」や「中(M)」、「小(S)」を予め設定することによって、同時押し状態や規定時間以下の連続スイッチ操作状態を確実に回避することができ、プッシュ式のモーメンタリスイッチを所望に並べて、スイッチ群とした前記シフトセレクトスイッチ71による操作の信頼性を高めることができる。
次に、前記シフトセレクトシステムにおけるプッシュ式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用フローチャートに沿って作用を説明する。
前記シフトセレクトシステムにおけるプッシュ式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用プログラムがスタート(C01)すると、NレンジスイッチであるNポジション用のNスイッチ74がブッシュされたか否かの判断(C02)に移行する。
この判断(C02)がNO(図中には記号「N」で表示する。)の場合には、RレンジスイッチであるRシフトポジション用のRスイッチ73がブッシュされたか否かの判断(C03)に移行する。
この判断(C02)がYES(図中には記号「Y」で表示する。)の場合には、以下の2つを行う処理(C04)に移行する。
(1)前回プッシュしたレンジスイッチを確認する。
(2)前回のレンジスイッチの「PUSH → OPEN」時からの経過時間(「連続SW PUSH間隔」と換言できる。)を算出する。
そして、この処理(C04)の後には、経過時間が規定値以下であるか否かの判断(C05)に移行する。
この判断(C05)がNOの場合には、PレンジスイッチであるPポジション用のPスイッチ72とRシフトポジション用のRスイッチ73とDレンジスイッチであるDシフトポジション用のDスイッチ75ともプッシュ、つまり同時押しされたか否かの判断(C06)に移行する。
上述の判断(C05)がYESの場合には、セレクトSWであるシフトセレクトスイッチ71の操作を無効とする一方、注意ブザーをONする処理(C08)に移行し、その後に、プッシュ式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用プログラムのスタート(C01)に戻る処理(C08)に移行する。
また、上述のPポジション用のPスイッチ72とRシフトポジション用のRスイッチ73とDシフトポジション用のDスイッチ75ともプッシュ、つまり同時押しされたか否かの判断(C06)において、この判断(C06)がYESの場合には、セレクトSWであるシフトセレクトスイッチ71の操作を無効とする一方、注意ブザーをONする処理(C08)に移行する。
この判断(C06)がNOの場合には、Nポジション用のNスイッチ74のプッシュ時間が確定時間以上であるか否かの判断(C09)に移行する。
この判断(C09)がNOの場合には、上述したNポジション用のNスイッチ74がブッシュされたか否かの判断(C02)に移行する。
この判断(C09)がYESの場合には、Nレンジ確定の処理(C10)に移行する。
そして、このNレンジ確定の処理(C10)の後には、シフトECUである前記制御装置によって、セレクトスイッチであるシフトセレクトスイッチ71により確定したレンジ、つまり目標シフトポジション(P/N/R/D)の有効/無効の判定を車両状況により実施する処理(C11)に移行する。
また、処理(C11)の後には、目標シフトポジションの有効時に、前記制御装置によって、アクチュエータ内部のモータを制御してマニュアルシフトシャフトを回転させ、回転角度信号により目標ポジションにシフトチェンジする処理(C12)に移行する。
この処理(C12)の後には、前記マニュアルシフトシャフトの回転に同期して、前記シフトセレクトスイッチ71(新規)によって、シフト信号を出力する処理(C13)に移行する。
更に、処理(C13)の後には、AT制御ECUである変速機制御装置のシフト信号の入力後、変速機内部のシフトソレノイドを制御して油圧回路を切り換え、シフトチェンジを完了させる一方、現在のシフトポジション情報を送信する処理(C14)に移行する。
この処理(C14)の後には、コンビネーションメータである前記メータ制御装置が現在のシフトポジション情報を受信し、シフトインジケータを表示する処理(C15)に移行する。
そして、処理(C15)の後には、後述する制御プログラムのエンド(B40)に移行する。
更に、上述したRシフトポジション用のRスイッチ73がブッシュされたか否かの判断(C03)において、この判断(C03)がNOの場合には、Dシフトポジション用のDスイッチ75がブッシュされたか否かの判断(C16)に移行する。
この判断(C03)がYESの場合には、以下の2つを行う処理(C17)に移行する。
(1)前回プッシュしたレンジスイッチを確認する。
(2)前回のレンジスイッチの「PUSH → OPEN」時からの経過時間(「連続SW PUSH間隔」と換言できる。)を算出する。
そして、この処理(C17)の後には、経過時間が規定値以下であるか否かの判断(C18)に移行する。
この判断(C18)がNOの場合には、Pポジション用のPスイッチ72とNポジション用のNスイッチ74とDシフトポジション用のDスイッチ75ともプッシュ、つまり同時押しされたか否かの判断(C19)に移行する。
上述の判断(C18)がYESの場合には、セレクトSWであるシフトセレクトスイッチ71の操作を無効とする一方、注意ブザーをONする処理(C20)に移行し、その後に、プッシュ式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用プログラムのスタート(C01)に戻る処理(C21)に移行する。
また、上述のPポジション用のPスイッチ72とNポジション用のNスイッチ74とDシフトポジション用のDスイッチ75ともプッシュ、つまり同時押しされたか否かの判断(C19)において、この判断(C19)がYESの場合には、セレクトSWであるシフトセレクトスイッチ71の操作を無効とする一方、注意ブザーをONする処理(C20)に移行する。
この判断(C19)がNOの場合には、Rシフトポジション用のRスイッチ73のプッシュ時間が確定時間以上であるか否かの判断(C22)に移行する。
この判断(C22)がNOの場合には、上述したRシフトポジション用のRスイッチ73がブッシュされたか否かの判断(C03)に移行する。
この判断(C22)がYESの場合には、Rレンジ確定の処理(C23)に移行する。
そして、このRレンジ確定の処理(C23)の後には、シフトECUである前記制御装置によって、セレクトスイッチであるシフトセレクトスイッチ71により確定したレンジ、つまり目標シフトポジション(P/N/R/D)の有効/無効の判定を車両状況により実施する処理(C11)に移行する。
また、処理(C11)の後には、その後の各種処理(C12)〜処理(C15)に順次移行した後、制御プログラムのエンド(B40)に移行する。
上述したDシフトポジション用のDスイッチ75がブッシュされたか否かの判断(C16)において、この判断(C16)がNOの場合には、Pポジション用のPスイッチ72がブッシュされたか否かの判断(C24)に移行する。
この判断(C16)がYESの場合には、以下の2つを行う処理(C25)に移行する。
(1)前回プッシュしたレンジスイッチを確認する。
(2)前回のレンジスイッチの「PUSH → OPEN」時からの経過時間(「連続SW PUSH間隔」と換言できる。)を算出する。
そして、この処理(C25)の後には、経過時間が規定値以下であるか否かの判断(C26)に移行する。
この判断(C26)がNOの場合には、Pポジション用のPスイッチ72とRシフトポジション用のRスイッチ73とNポジション用のNスイッチ74ともプッシュ、つまり同時押しされたか否かの判断(C27)に移行する。
上述の判断(C26)がYESの場合には、セレクトSWであるシフトセレクトスイッチ71の操作を無効とする一方、注意ブザーをONする処理(C28)に移行し、その後に、プッシュ式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用プログラムのスタート(C01)に戻る処理(C29)に移行する。
また、上述のPポジション用のPスイッチ72とRシフトポジション用のRスイッチ73とNポジション用のNスイッチ74ともプッシュ、つまり同時押しされたか否かの判断(C27)において、この判断(C27)がYESの場合には、セレクトSWであるシフトセレクトスイッチ71の操作を無効とする一方、注意ブザーをONする処理(C28)に移行する。
この判断(C27)がNOの場合には、Dシフトポジション用のDスイッチ75のプッシュ時間が確定時間以上であるか否かの判断(C30)に移行する。
この判断(C30)がNOの場合には、上述したDシフトポジション用のDスイッチ75がブッシュされたか否かの判断(C16)に移行する。
この判断(C30)がYESの場合には、Dレンジ確定の処理(C31)に移行する。
そして、このDレンジ確定の処理(C31)の後には、シフトECUである前記制御装置によって、セレクトスイッチであるシフトセレクトスイッチ71により確定したレンジ、つまり目標シフトポジション(P/N/R/D)の有効/無効の判定を車両状況により実施する処理(C11)に移行する。
また、処理(C11)の後には、その後の各種処理(C12)〜処理(C15)に順次移行した後、制御プログラムのエンド(B40)に移行する。
また、上述したPポジション用のPスイッチ72がブッシュされたか否かの判断(C24)において、この判断(C24)がNOの場合には、プッシュ式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用プログラムのスタート(C01)に戻る処理(C32)に移行する。
この判断(C24)がYESの場合には、以下の2つを行う処理(C33)に移行する。
(1)前回プッシュしたレンジスイッチを確認する。
(2)前回のレンジスイッチの「PUSH → OPEN」時からの経過時間(「連続SW PUSH間隔」と換言できる。)を算出する。
そして、この処理(C33)の後には、経過時間が規定値以下であるか否かの判断(C34)に移行する。
この判断(C34)がNOの場合には、Rシフトポジション用のRスイッチ73とNポジション用のNスイッチ74とDシフトポジション用のDスイッチ75もプッシュ、つまり同時押しされたか否かの判断(C35)に移行する。
上述の判断(C34)がYESの場合には、セレクトSWであるシフトセレクトスイッチ71の操作を無効とする一方、注意ブザーをONする処理(C36)に移行し、その後に、プッシュ式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用プログラムのスタート(C01)に戻る処理(C37)に移行する。
また、上述のRシフトポジション用のRスイッチ73とNポジション用のNスイッチ74とDシフトポジション用のDスイッチ75もプッシュ、つまり同時押しされたか否かの判断(C35)において、この判断(C35)がYESの場合には、セレクトSWであるシフトセレクトスイッチ71の操作を無効とする一方、注意ブザーをONする処理(C36)に移行する。
この判断(C35)がNOの場合には、Pポジション用のPスイッチ72のプッシュ時間が確定時間以上であるか否かの判断(C38)に移行する。
この判断(C38)がNOの場合には、上述したPポジション用のPスイッチ72がブッシュされたか否かの判断(C24)に移行する。
この判断(C38)がYESの場合には、Pレンジ確定の処理(C39)に移行する。
そして、このPレンジ確定の処理(C39)の後には、シフトECUである前記制御装置によって、セレクトスイッチであるシフトセレクトスイッチ71により確定したレンジ、つまり目標シフトポジション(P/N/R/D)の有効/無効の判定を車両状況により実施する処理(C11)に移行する。
また、処理(C11)の後には、その後の各種処理(C12)〜処理(C15)に順次移行した後、制御プログラムのエンド(B40)に移行する。
この発明の第1実施例を示すシフトセレクトシステムにおけるゲート式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用フローチャートである。 シフトセレクトシステムのシステム構成図である。 ホーム(「Home」とも記載する。)から移動させた移動子の操作パターンを示す図である。 ホームに戻る移動子の操作パターンを示す図である。 移動子の操作の早さにより異なるシフトレンジ設定範囲のシフトレンジの概略図を示し、(a)はゆっくり操作した場合の説明図、(b)は早く操作した場合1(N)の説明図、(c)は早く操作した場合1(R、D)の説明図、(d)は早く操作した場合2(N、R)の説明図、(e)は早く操作した場合2(D)の説明図である。 Nレンジに勢いで入ってしまった操作例(早い操作)を示すシフトレンジの概略図である。 レバー操作パターンの変形例を示す図であり、(a)はマニュアル操作有りの場合のレバー操作パターン図、(b)はホーム位置変更の場合のレバー操作パターン図、(c)はPレンジ追加の場合のレバー操作パターン図である。 この発明の第2実施例を示すシフトセレクトシステムにおけるダイヤル式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用フローチャートである。 ホームから移動させた移動子のセレクトダイヤル操作を示す図である。 ホームに戻る移動子のセレクトダイヤル操作を示す図である。 移動子をゆっくり操作した場合のシフトレンジ設定範囲を示すシフトレンジの概略図である。 移動子を早く操作した場合のシフトレンジ設定範囲のシフトレンジの概略図を示し、(a)は早く操作した場合(R、D)の説明図、(b)は早く操作した場合(N)の説明図である。 セレクトダイヤル操作スイッチの変形例を示し、(a)はPレンジスイッチ(プッシュ式)を組み込んだ状態の説明図、(b)はプッシュで回転するRレンジスイッチを組み込んだ状態の説明図である。 ホーム位置を左側にした場合のダイヤル回転速度により異なるシフトレンジを示し、(a)はゆっくり操作した場合の説明図、(b)は早く操作した場合の説明図である。 この発明の第3実施例を示すシフトセレクトシステムにおけるプッシュ式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用フローチャートである。 プッシュ式のモーメンタリスイッチを示し、(a)はスイッチの高さ例を示す図、(b)はシフト確定時間のタイムチャートである。 この発明の従来技術を示すシフトセレクトシステムのゲート式のモーメンタリスイッチにおいて、ホームから移動させた移動子の操作パターンを示す図である。 ホームに戻る移動子の操作パターンを示す図である。 シフトレンジの設定範囲の説明図である。 シフトセレクトシステムにおけるゲート式のモーメンタリスイッチのシフトチェンジ制御用フローチャートである。
符号の説明
1 シフトセレクトシステム
2 シフトセレクトスイッチ
3 アクチュエータ(「ACT」ともいう。)
4 制御装置(「シフトバイワイヤECU」あるいは「シフトECU」ともいう。)
5 操作子
6 変速機(「自動変速機」あるいは「AT」ともいう。)
10 変速機制御装置(「AT制御ECU」ともいう。)
12 車両制御装置(「車両ECU」ともいう。)
13 メータ制御装置(「コンビネーションメータ」ともいう。)
14 エンジン制御装置(「エンジンECU」ともいう。)
15 表示装置(「インフォメーションDISP」ともいう。)
16 車両LAN(「CAN」ともいう。)
22 操作速度検知手段
23 基本ゲートパターン
24 ホームポジション(ホーム:Home)
25 ニュートラルポジション(ニュートラル:N)
28 Rシフトポジション
30 Dシフトポジション

Claims (3)

  1. 操作子を操作する人為操作により選択されたシフトポジションを示すシフトセレクトスイッチと、変速機に設けられたマニュアルバルブを駆動するアクチュエータと、前記シフトセレクトスイッチの出力に応じて前記アクチュエータを制御する制御装置とを備えたシフトセレクトシステムにおいて、前記シフトセレクトスイッチに前記操作子の操作速度検知手段を設け、前記制御装置に予め速度に関するレンジ確定方法を複数用意して設け、前記制御装置は、検知された前記操作子の操作速度により速度に関するレンジ確定方法を選択する一方、少なくともニュートラルレンジを確定する際には、検知された前記操作子の操作速度に応じて他のシフトレンジを確定可能な判断ステップに移行し、前記他のシフトレンジを確定可能な判断ステップに移行した際に、前記シフトセレクトスイッチが他のシフトレンジに対応して選択されうるシフトポジションを確定時間以上検知しない場合、その一連の選択操作を無効とする一方、前記シフトセレクトスイッチが他のシフトレンジに対応して選択されうるシフトポジションを確定時間以上検知し、かつその後前記シフトセレクトスイッチがホームポジションを検知した際に、他のシフトレンジに対応して選択されたシフトポジションを確定することを特徴とするシフトセレクトシステム。
  2. 前記シフトセレクトスイッチを、ホームポジションを有するゲート式のモーメンタリスイッチとして設けることを特徴とする請求項1に記載のシフトセレクトシステム。
  3. 前記シフトセレクトスイッチを、ホームポジションを有するダイヤル式のモーメンタリスイッチとして設け、前記制御装置は、レンジ確定方法として速度に応じて異なるレンジ選択範囲を設定し、そのレンジ選択範囲は、操作速度が速い場合は遅い場合に比べダイヤルのホームポジションからの進み方向に広範囲となるように設定することを特徴とする請求項1に記載のシフトセレクトシステム。
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