JP5145126B2 - 接着装置及び接着方法 - Google Patents

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本発明は、接着装置及び接着方法に関し、より詳しくは、搬送トレイに予め貼付されている熱剥離性の接着シートに処理すべき基板をその全面に亘って接着するための接着装置及び接着方法に関する。
CVD装置、スパッタリング装置や反応性イオンエッチング装置などの各種真空処理装置では、処理すべき基板(被処理体)の温度が処理速度などに大きな影響を与えることから、基板をその全面に亘って略均一な温度に制御することが求められる。このため、真空処理装置の処理室内に基板の載置を可能とするステージを設け、このステージに加熱手段を組付けると共に、その基板載置面に、基板裏面との間で所定の空間を置いて基板を載置できる凹部を形成し、この空間にヘリウムガスなどの冷却ガスを循環させ、基板の加熱と冷却による基板の温度制御を可能としたものが知られている。
他方で、このような真空処理装置では、生産性を高めるため複数枚の基板を処理室に同時搬送して処理したり、または、装置構成を変更することなく外形寸法の異なる基板に対し同一の処理を行うために、複数枚の基板を保持できる搬送トレイを用いることが知られている。このような場合には、基板の温度制御が搬送トレイを介して行われることになるが、搬送トレイに対する基板の接触が不十分になり易く、両者間に微小な隙間が生じる虞がある。
つまり、搬送トレイ及び基板の可搬性を重視して、単に基板を搬送トレイに形成した凹部に落とし込んでセットしただけでは、減圧下では両者の間が真空断熱され、基板とステージとの間の熱交換が不十分になる。そこで、搬送トレイと基板とを発泡剥離性の接着シート(熱剥離性の接着部材)を介在させて接着することが特許文献1で知られている。
上記特許文献1には、搬送トレイと基板とを接着する接着装置として、搬送トレイが載置される載置台と、載置台を覆う蓋と、載置台及び蓋を上下に重ねた状態で固定するクランプとを備えたものが開示されている。
この特許文献1記載の接着装置においては、載置台の上面中央部が、載置台を蓋で覆うことによりこの中央部に排気室が形成されるように周囲よりも一段低く形成されていると共に、搬送トレイを嵌め込むための窪みが形成されている。中央部内の窪みから離れた位置には、排出口が設けられ、排気室内の気密を保つためにOリングが設けられている。他方で、蓋は、載置台に被せた際に上記窪みの直上になる位置に各窪みに対応させて蓋の下面よりも上側に窪んで成る与圧室が形成され、各与圧室に、気体を注入するための気体注入口が連通し、また、窪みに基板を載置したときに当該基板の上面周囲に対応する位置には他のOリングが設けられている。
そして、窪みにトレイを嵌め込み、トレイの上に接着シートを介して基板を載置して仮着した後、蓋を装着し、クランプにより両者を固定する。次に、排出口から空気を排出して排気室内を減圧すると共に、気体注入口から各与圧室に窒素ガスなどの気体を供給して基板の表面に均一な圧力を加えて基板を接着シートに接着させている。
然し、上記特許文献1記載のものでは、クランプにより載置台及び蓋を重ねた状態で固定したとき、蓋に設けたOリングにより基板の外周が押圧されることで先ずその領域で基板が接着シートに接着され、この状態で基板の中央領域に気体を吹き付けている。このため、接着シート表面に基板を載置して仮着したときに、接着シート及び基板間に残留する空気が排出され難いという不具合がある。また、上記のものは、載置台や蓋に排出口や気体注入口を形成しているため、その形状が複雑であり、しかも、蓋やクランプを用いることで部品点数が増加してコスト高を招くと共に、基板をトレイに接着させる作業工程も多い。
特開2005−290550号公報
本発明は、以上の点に鑑み、搬送トレイに貼付されている接着シートに基板をその全面に亘って効率よく接着できる簡単かつ低コストの接着装置及び接着方法を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の接着装置は、搬送トレイの所定位置に貼付した接着シート表面に被処理体を載置して仮着したものを収容する脱気室と、脱気室を真空引きする真空排気手段とを備え、前記脱気室は、前記被処理体に対向させて形成された通気孔を有し、真空排気手段により脱気室を真空引きしたとき、この通気孔から吸引した気流で被処理体に押圧力を加えるようにしたことを特徴とする。
本発明によれば、搬送トレイの所定位置に接着シート(好ましくは、熱剥離性の接着シード)を貼付する。このとき、押圧ローラ等を用いた公知の方法で搬送トレイと接着シートとの間に気体が残留しないようにする。そして、貼付した接着シート表面に被処理体を載置して仮着し、この状態で脱気室に搬送し、被処理体が脱気室に形成した通気孔に対向するように、搬送トレイを位置決めして脱気室にセットする。そして、真空排気手段を作動させて脱気室を真空引きすると、通気孔から吸引された気流によって被処理体が接着シート表面に対して押圧されて接着する。尚、通気孔と被処理体との間の間隔は、通気孔からの気流により負圧が発生したときにその周辺の空気が誘引されるのに伴って被処理体が通気孔に向かって吸い上げられない範囲で最少に設定される。
このように本発明の接着装置は、真空排気手段を備えた脱気室に、被処理体に対向させて通気孔を設けた構成であるため、その構成は簡単であり、かつ、部品点数を少なくして低コストで製作できる。しかも、接着シート表面に被処理体を載置して仮着したものを脱気室に搬送して位置決め配置するだけであるため、接着作業も簡単である。
また、本発明においては、前記通気孔は、搬送トレイの所定位置に貼付した接着シート表面に被処理体を載置して仮着したものを収容する脱気室と、脱気室を真空引きする真空排気手段とを備え、前記脱気室は、前記被処理体に対向させて形成された通気孔を有し、この通気孔は、被処理体の中央領域に対向する中央孔と、中央孔と同心の少なくとも1個の仮想円周上に所定の間隔を存して形成された複数個の周辺孔とから構成されていれば、被処理体の略全面に亘って押圧力を加える構成を実現でき、接着シート及び被処理体間に気体が残留することなしに両者を接着できる。
さらに、本発明においては、前記通気孔のうち中孔の開口面積を最大とした構成を採用すれば、被処理体の中央領域の加わる押圧力がその周辺と比較して多くなり、被処理体の中央領域が先ず接着シートに接着され、その径方向へと拡がって接着されていくようになる。その結果、接着シート及び被処理体間に気体が残留することが確実に防止できる。
この場合、前記周辺孔を被処理体の外周縁部に対向する仮想円周上に形成しておけば、被処理体の最外周まで確実に接着できてよい。なお、被処理体の外周縁部に対向する仮想円周上に形成する周辺孔の開口面積を他の仮想円周上に形成したものより大きくして、被処理体の外周縁部に加わる押圧力を局所的に多くするようにしてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の接着方法は、搬送トレイの所定位置に接着シートを貼付し、この貼付した接着シート表面に被処理体を載置して仮着し、この被処理体を仮着したものを脱気室に搬送し、前記脱気室内でこの脱気室に形成した通気孔に対向するように位置決めし、真空排気手段を作動させて脱気室を真空引きし、通気孔から吸引した気流で被処理体に押圧力を加えて接着シート表面に被処理体を接着することを特徴とする。
以下に図面を参照して、50〜100mmの径を有するサファイヤ等の化合物半導体基板(以下、「基板W」という)を被処理体とし、この基板Wを4枚保持できるように構成した搬送トレイTの台座に熱剥離性の接着シートASを貼付し、この貼付した接着シートAS表面に基板Wを載置して仮着した後、両者を接着する本発明の実施の形態の接着装置を説明する。
図1に示すように、搬送トレイTは、CVD装置、スパッタリング装置や反応性イオンエッチング装置などの真空処理装置(図示せず)で実施される所定の処理に応じて、熱伝導が良く、その処理に影響を与えない材料から適宜形成され、例えば、酸化シリコン、ステンレスやアルミニウム等の材料製である。搬送トレイTの円板状のトレイ本体T1の片面(図1では上面)には、後述の接着シートASの貼付作業が容易となるように、上面形状が基板Wの外形に一致させている突出部(台座)T2が形成され、その上面が台座T3を構成する。
座面T3には、基板Wの載置に先立って、市販の貼付装置により接着シートASが、内部に気体が残留しないようにその全面に亘って貼付される。ここで、接着シートASとしては、常温では粘着性を有するものの、所定温度(例えば、120℃)の熱を加えることで含有成分が発泡してその粘着性を喪失する公知の熱剥離性の接着シートが用いられる。そして、この貼付した接着シートAS表面に基板Wを載置して仮着した後、本実施の形態の接着装置を用いて、基板Wと接着シートASとが相互に接着される。
図2に示すように、本発明の実施の形態の接着装置1は、脱気室を構成する円筒形状のチャンバ2を備える。チャンバの2下部には、搬送トレイTが載置されるステージ3が設けられている。ステージ3には、図示省略した複数本のピンが立設されており、ステージ3上に搬送トレイTをセットする場合に、搬送トレイTの裏面に開設した孔(図示せず)にピンを挿入させることで、搬送トレイTが位置決めされるようになっている。なお、ステージ3が図示省略の直動モータなどの昇降手段を備える構成を採用し、後述の通気口と基板Wとの間の距離を調節できるようにしてもよい。
チャンバ2の底面には排気口4が形成され、排気口4は、排気管5を介してロータリーポンプなどの低真空用の真空ポンプ6に接続されている。排気口5の形成位置は特に限定されるものではなく、チャンバ2の側壁に形成したり、また、チャンバ2の壁面に複数個の排気口を設ける構成を採用できる。
チャンバ2の上面には、ステージ3に搬送トレイTが位置決めして設置されたときに、搬送トレイT上の基板Wに対向する位置に円形開口7(本実施の形態では4個)が形成されている。円形開口7の開口面積は基板Wの表面積より大きく設定され、円形開口7の下部には径方向内側に向かって延出させてフランジ部7aが形成されている。円形開口7には、フランジ部7aで支持されるように円形の通気板8が上方からそれぞれ着脱自在に嵌着されている。この場合、通気板8の下面外周縁部には、フランジ部7aに当接するOリング等のシール手段9が設けられ、また、円形開口7に通気板8を嵌着した後、環状のクランプリング10で固定されるようになっている。
図3に示すように、通気板8には、複数個の通気孔8a、8b、8cが形成されている。通気孔は、基板Wの中央領域に対向する中央孔8aと、中央孔8aと同心の第1の仮想円周C1上に90度間隔で中心が形成された第1の周辺孔8b及び中央孔8aと同心の第2の仮想円周C2上に45度間隔で中心が形成された第2の周辺孔8cとから構成されている。この場合、第2の仮想円周C2は、基板Wの外周縁部に対向するように設定され、第1の円周C1は、第2の仮想円周C2の半径の半分または半径の半分より大きく設定されている。
孔8a及び周辺孔8b、8cの各々の開口面積、仮想円周の数や形成する個数は、基板Wの面積に応じて適宜選択される。この場合、中孔8a及び周辺孔8b、8cの各々の開口面積は、10mm2(孔径が3mm以下)〜30mm2(孔径が10mm以上)以下の範囲で適宜選択される。開口面積が10mm2より小さいと、形成すべき中孔8a及び周辺孔8b、8cの個数が多くなり過ぎ、通気板8の加工が面倒となり、他方で、50mm2より大きくなると、基板Wに作用する押圧力が弱くなりすぎ、効率よく接着できない。また、周辺孔8b、8cの形成し得る個数については、基板Wに作用する押圧力が弱くなりすぎないように、周辺孔8b、8cの開口面積の総和が、通気板8の面積の5〜20%の範囲となるように設定され、また、仮想円周相互間の間隔は、50mm以下に設定される。さらに、中孔8a及び周辺孔8b、8cの外形は、円形に限定されるものではなく、矩形であってもよい。
孔8aと周辺孔8b、8cとではその開口面積が相互に異なるように形成されている。即ち、中孔8aの開口面積を周辺孔8b、8cの各々の開口面積より大きく設定している。これにより、基板Wの中央領域の加わる押圧力がその周辺と比較して多くなり、基板Wの中央領域が接着シートASに先ず接着され、その径方向へと拡がって接着されていくようになる。その結果、接着シートAS及び基板W間に気体が残留することが確実に防止できる。
また、第2の仮想円周C2上の周辺孔8cの開口面積を第1の仮想円周C1上の周辺孔8bより大きく設定し、基板Wの外周縁部に加わる押圧力を局所的に多くするようにし、基板の最外周まで確実に接着されるようにしてもよい。この場合、周辺孔8cの開口面積は、中孔8aの開口面積と同等またはそれより小さく設定される。
通気板8と基板Wとの間の間隔hは、通気孔8a、8b、8cからの気流により負圧が発生したときにその周辺の空気が誘引されるのに伴って基板Wが通気板8に向かって吸い上げられない範囲で最少に設定される。
このように本実施の形態の接着装置1によれば、真空ポンプ6を備えたチャンバ2に、基板Wに対向させて通気孔8a、8b、8cを有する通気板8を設けた構成であるため、その構成は簡単であり、部品点数を少なくして低コストで製作できる。しかも、接着シートAS表面に基板Wを載置して仮着したものをチャンバ2に搬送して位置決め配置するだけであるため、その作業も簡単である。
尚、本実施の形態では、真空チャンバ2に着脱自在な通気板8を用いたものを例に説明したが、通気孔8a、8b、8cは、真空チャンバ2の壁面に直接形成してもよい。また、本実施の形態では、通気板8に形成する周辺孔8b、8cを同一の仮想円周上に形成したものを例について説明したが、これに限定されるものではなく、正五角形や正八角形等の仮想の正多角形の各辺上に所定の間隔を存して形成するようにしてもよい。さらに、本実施の形態では、平面視円形の基板を例に説明したが、矩形の基板に対しても本発明を適用して接着シート及び基板間に気体が残留することなく、両者を接着できる。
次に、本発明の接着方法により搬送トレイTの台座T3に貼付した接着シートASに基板Wを接着した後、所定の真空処理を実施し、搬送トレイTから基板を剥離する一連の処理について説明する。図4に示すように、真空処理システムは、CVD装置、スパッタリング装置や反応性イオンエッチング装置などの真空処理装置Aを備え、この真空処理装置Aの前方には、基板Wの複数枚をストックできる基板用のストッカB1及び搬送トレイTの複数枚をストックできるトレイ用のストッカB2が並設されている。また、真空処理装置Aと両ストッカB1、B2との間には、公知の構造を有し、基板W及び搬送トレイTを搬送できる多関節式の搬送ロボットRが配置されている。また、真空処理装置Aと両ストッカB1、B2とを結ぶ線に直交する方向で搬送ロボットRの両側には、市販の貼付装置Cと、本発明の接着装置1及び加熱装置Dが配置されている。
所定の真空処理を実施するのに際しては、搬送ロボットRによりストッカB2から一枚の搬送トレイTを取り出し、貼付装置Cに搬送する。貼付装置では、先ず、4個の台座の座面T3に熱剥離性の接着シートASが、座面T3の形状に合わせてかつ内部に気体が残留しないようにその全面に亘ってそれぞれ貼付される。座面T3に接着シートASがそれぞれ貼付されると、搬送ロボットRによりストッカB1から基板Wを取り出し、接着シートAS表面に基板Wを載置して仮着する。そして、各座面T3に貼付した接着シートASに基板Wがそれぞれ仮着されると、この搬送トレイTを搬送ロボットRにより本発明の接着装置1へと搬送する。
接着装置1では、搬送ロボットRにより搬送トレイTがステージ3に位置決めしてセットされた後、搬送ロボットRの進退用に設けた開閉扉(図示せず)が閉められてチャンバ2が隔絶される。そして、真空ポンプ6を作動させてチャンバ2内を真空引きする。これにより、通気孔8a、8b、8cから吸引された気流によって基板Wが接着シートAS表面に押圧されて接着する。このとき、中孔8aの開口面積を周辺孔8b、8cの各々の開口面積より大きく設定していることで、基板Wの中央領域の加わる押圧力がその周辺と比較して多くなり、基板Wの中央領域が接着シートASに先ず接着され、その径方向へと拡がって接着されていくようになる。その結果、接着シートAS及び基板W間に気体が残留することが確実に防止できる。なお、真空ポンプ6を作動させて接着を行う時間は基板Wの面積等に応じて適宜設定され、上記化合物半導体基板Wの場合には、10分程度に設定される。
接着装置1により4個の台座の座面T3に貼付した熱剥離性の接着シートASに基板Wが接着されると、搬送ロボットRにより接着装置1から搬送トレイ1が取り出され、真空処理装置Aへと搬送され、公知の方法でスパッタリング、CVDによる成膜処理やエッチング処理が行われる。
所定の真空処理が終了すると、搬送ロボットRにより真空処理装置Aから搬送トレイTが取り出され、加熱装置Dへと搬送される。加熱装置Dは、特に図示しないが、搬送トレイTを設置できるステージと、搬送トレイを所定温度に加熱する赤外線ランプ等の加熱手段を備えたものであり、処理後の基板Wを保持している搬送トレイTを所定温度(例えば、120℃)に加熱する。これにより、接着シートASは含有成分が発泡してその粘着性を喪失する。そして、搬送ロボットRにより、搬送トレイ3の座面T3から処理後の基板Wのみを剥離してストッカB1へと搬送する。最後に、接着シートASを搬送トレイTをストッカB2に戻して一連の処理が終了する。
実施例1では、図1に示す接着装置1を用いて搬送トレイTの座面T3に貼付した粘着シートASと基板Wとを接着した。この場合、基板Wとしては、φ100mmのサファイヤ基板を用い、粘着シートASとしては、日東電工株式会社製、「リバアルファ(登録商標)」を用いた。また、通気板8の径をφ120mm、形成した中孔の径をφ5mm、周辺孔8b、8cを形成する仮想円周C1及びC2の径をφ48mm、φ72mm、周辺孔の径をφ2mm、φ3mmにそれぞれ設定した。また、脱気室内の容積は、3700cm3であり、また、真空ポンプとしては、1300L/minの排気速度を持つロータリーポンプを用いた。
比較例として、図1に示す通気板8に代えて、φ5mmの中孔を形成すると共に、基板の外周縁部(φ80mmの位置)に対応させて45度間隔でφ6mmの周辺孔を形成した通気板8A(比較例1:図5(a)参照)、及び、φ10mmの中孔を形成すると共に、φ48mmの第1の仮想円周上に90度間隔でφ4mmの第1の周辺孔とφ72mmの第2の仮想円周上に45度間隔でφ2mmの第2の周辺孔を形成した通気板8B(比較例2:図5(b)参照)を用い、実施例1と同条件で接着した。
図6は、真空ポンプを作動させてチャンバ内を脱気する時間を5、10minにそれぞれ設定して接着処理を行ったときの外観写真である。併せて、粘着シートに基板を載置して仮着した状態の外観写真も示す。これによれば、比較例2では、その全面に亘って気泡がみられ、中孔の径が大きすぎると両者を良好に接着できないことが判る。また、比較例1では、接着時間を10minに設定すれば、ほぼ気泡がない状態で基板Wを接着シートASに接着させることができる。それに対して、実施例1では、接着時間を5minに設定しても、ほぼ気泡がない状態で基板を接着シートに接着できたことが判る。
本発明の接着装置を用いて基板を接着保持する搬送トレイの構成を説明する斜視図。 本発明の接着装置の構成を説明する模式断面図。 通気板の構成を説明する平面図。 本発明の接着装置を用いて接着した基板への真空処理を説明する図。 (a)及び(b)は、比較例1及び比較例2で用いた通気板の構成を説明する平面図。 実施例1、比較例1及び比較例2で接着シートへの基板を接着を行ったときの外観写真。
1 接着装置
2 真空チャンバ(脱気室)
6 真空ポンプ(真空排気手段)
8 通気板
8a 中
8b、8c 周辺孔
AS 接着シート
C1、C2 仮想円周
T 搬送トレイ
W 基板(被処理体)

Claims (5)

  1. 搬送トレイの所定位置に貼付した接着シート表面に被処理体を載置して仮着したものを収容する脱気室と、脱気室を真空引きする真空排気手段とを備え、
    前記脱気室は、前記被処理体に対向させて形成された通気孔を有し、真空排気手段により脱気室を真空引きしたとき、この通気孔から吸引した気流で被処理体に押圧力を加えるようにしたことを特徴とする接着装置。
  2. 搬送トレイの所定位置に貼付した接着シート表面に被処理体を載置して仮着したものを収容する脱気室と、脱気室を真空引きする真空排気手段とを備え、前記脱気室は、前記被処理体に対向させて形成された通気孔を有し、前記通気孔は、前記被処理体の中央領域に対向する中央孔と、中央孔と同心の少なくとも1個の仮想円周上に所定の間隔を存して形成された複数個の周辺孔とから構成されていることを特徴とする接着装置。
  3. 前記通気孔のうち中孔の開口面積を最大としたことを特徴とする請求項2記載の接着装置。
  4. 前記周辺孔を被処理体の外周縁部に対向する仮想円周上に形成したことを特徴とする請求項2または請求項3記載の接着装置。
  5. 搬送トレイの所定位置に接着シートを貼付し、
    この貼付した接着シート表面に被処理体を載置して仮着し、
    この被処理体を仮着したものを脱気室に搬送し、前記脱気室内でこの脱気室に形成した通気孔に対向するように位置決めし、
    真空排気手段を作動させて脱気室を真空引きし、通気孔から吸引した気流で被処理体に押圧力を加えて接着シート表面に被処理体を接着することを特徴とする接着方法。
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