JP5144958B2 - チャイルドシート - Google Patents

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Description

本発明は、幼児を車両のシートベルトに適した位置に着席させるためのチャイルドシートに関する。
チャイルドシートの一種として、幼児を車両の三点式シートベルトに適した位置に着席させるためのチャイルドシートが知られている。この種のチャイルドシートには、ブースターと呼ばれるシート部のみで構成されるタイプと、シート部とバック部とを備えたタイプとが存在する。後者のタイプのチャイルドシートでは、車両の肩ベルトを幼児の肩回りの適正な位置に案内するためのベルトガイドがバック部の側方に設けられることがある。肩ベルトの適正な案内位置は幼児の体格に応じて異なる。そこで、バック部の同一の側部に複数のベルトガイドを高さ方向に並べて設けることにより、適切な高さのベルトガイドを選択できるようにしたチャイルドシート、あるいは、ベルトガイドを高さ調整可能に設けるとともに、ベルトガイドの位置を固定するロック機構をさらに付加したチャイルドシートが提供されている。
特開2002−120614号公報
しかしながら、複数のベルトガイドを設けた場合、幼児の体格の変化に合わせてユーザが肩ベルトをベルトガイド間で掛け替える手間が生じる。ベルトガイドを移動可能とした場合にはそのような手間が生じないが、従来のロック機構は部品点数が多く、コストの上昇が避けられない。
そこで、本発明はベルトガイドの高さ調整が可能でかつ部品点数も削減することが可能なチャイルドシードを提供することを目的とする。
本発明は、シート部(4)及びバック部(5)を有するシート本体(2)と、前記シート本体の側面に設けられ、車両のシートベルトの肩ベルト(100)が通されるベルトガイド(20)とを備えたチャイルドシート(1)において、前記シート本体には、前記ベルトガイドを略上下方向に案内するガイドレール(10)が設けられ、前記ベルトガイドには、弾性変形に対する復元力で前記ガイドレールに押え付けられるレール押え部(22)が設けられ、前記ガイドレールと前記ベルトガイドの前記レール押え部とのそれぞれの対向面のいずれか一方には、複数の凸部(16)と凹部(17)とが前記ガイドレールによる前記ベルトガイドの案内方向に沿って交互に設けられ、前記対向面のいずれか他方には、前記複数の凹部のいずれかに選択的に嵌り込む突起(25)が設けられ、前記ガイドレールには、前記シート本体の側面から突出する脚部(11)と、該脚部から前記側面に沿って前記案内方向と直交する方向に延ばされた一対のガイド部(12)とが設けられ、前記ベルトガイドには、前記一対のガイド部の表面(12a)と対向配置されるベース部(21)が設けられ、前記レール押え部は、前記ベース部の両側部のそれぞれから、前記一対のガイド部の背面(12b)側に回り込むように延ばされて前記背面と対向するように設けられ、前記一対のガイド部の前記背面のそれぞれに、前記複数の凸部と凹部、又は前記突起が設けられていることにより、上述した課題を解決する。
本発明のチャイルドシートによれば、ベルトガイドのレール押え部とガイドレールとの対向面間に設けられたいずれかの凹部に突起を嵌め合わせることにより、ベルトガイドの案内方向に関して凸部と突起とが噛み合ってベルトガイドの位置が固定される。レール押え部を弾性変形させて凹部と突起との嵌め合いを解除し、ベルトガイドを移動させて他の凹部に突起を嵌め合わることにより、ベルトガイドを異なる高さ位置で固定することができる。従って、肩ベルトの案内位置を調整するためにチャイルドシートの一方の側部に複数のベルトガイドを並べて設ける必要がない。凹部及び凸部と突起とがベルトガイド及びガイドレールに設けられ、かつ凹部と突起との嵌め合い及びその解除をベルトガイドの一部であるレール押え部の弾性変形によって実現しているので、ベルトガイドの位置を固定するための部品を別途設ける必要がない。これにより、部品点数を最小限に減らし、コストダウンを図ることができる。また、ベース部と一対のレール押え部との間にガイド部が挟み込まれるようにしてベルトガイドがガイドレールに装着される。ベルトガイドの高さを変化させる際には、ベース部とレール押え部との間の隙間が広がるようにレール押え部が弾性変形して突起が凸部を乗り越える。レール押え部がベース部の側部からガイド部の背面側に回り込むように延ばされているので、ベース部の両側部を軸としてレール押え部を十分に弾性変形させることが可能である。これにより、突起が凹部に嵌り合っている状態と、突起が凸部を乗り越える状態との間におけるレール押え部の弾性変形量を比較的大きく設定して、ベルトガイドの高さ調整に対する抵抗を高め、ベルトガイドの高さの不用意な変化を防止することができる。
上記の形態においては、前記複数の凸部と凹部とが前記一対のガイド部の前記背面のそれぞれに設けられ、かつ前記凸部及び前記凹部が前記案内方向に対して斜めに傾いた方向(図3の矢印C方向)に延びてもよい。この形態によれば、凸部と突起とがベルトガイドの案内方向のみならず、その案内方向に対する左右方向にも噛み合ってベルトガイドの左右方向のガタツキが抑えられる。
さらに、凸部及び凹部が傾けられた形態においては、前記シート本体が樹脂射出成形品であり、前記凸部及び前記凹部の傾き方向が前記シート本体を成形するための金型の見切り線(PL)と直交する方向(図3の矢印C方向)と一致していてもよい。これにより、シート本体を射出成形用の金型から取り出す際に、凸部及び凹部が型抜き方向と一致するようになる。そのため、型抜き作業が容易となり、かつガイドレールを成形するために必要なスライド式中子等の金型部品の個数を削減することができる。
ガイドレールに脚部が設けられた上記の形態において、その脚部には前記ガイド部の表面側に開口する窪み部(13)が設けられ、前記窪み部の内部には、当該窪み部内に幼児の指が入る隙間が生じないようにリブ(14)が設けられてもよい。脚部に窪み部を設けることにより、ガイドレールの肉厚の均一化を図り、成形歪みの減少、あるいはガイドレールの成形に必要な樹脂量の削減を図ることが可能となる。また、その窪み部の内部にリブを設けることにより脚部に十分な剛性を与えることができる。さらに、リブを、窪み部内に指が入らないように設けることにより、窪み部とベルトガイドとの間に指が挟まれるおそれを排除することができる。
ガイドレールに脚部が設けられる上記の形態のチャイルドシートにおいては、前記シート本体に被せられる縫製品のカバー(30)をさらに備えてもよい。この場合、前記カバーには前記ガイドレールを当該カバーの外部に露出させるための抜き穴(30a)が設けられ、前記抜き穴の周囲にはテープ材(32)が被せられ、該テープ材による縁取り部が前記ベルトガイドの前記レール押え部を超えて前記ガイド部と前記シート本体の前記側面との間の隙間(33)まで差し込まれてもよい。テープ材による縁取り部をレール押え部よりも奥の隙間まで差し込むことにより、抜き穴が広がる方向にカバーを引っ張っても、そのテープ材による縁取り部分がレール押え部に引っ掛かって容易には抜け出さないようになる。また、ベルトガイドをガイドレールに沿って移動させる際にも、テープ材による縁取り部分がレール押え部よりも奥に保持される。これにより、ガイドレールの脚部の周囲におけるカバーの捲れを防止して見栄えを向上させることができる。
本発明のチャイルドシートの一形態において、前記ベルトガイドには、前記肩ベルトを通すためのベルト通し穴(24)を生じさせるベルト拘束部(23)が設けられ、前記ベルト拘束部には、前記ベルト通し穴に対して前記肩ベルトを抜き差しするためのスリット(27)が該ベルト拘束部を一対のフック部(28、29)に分断するように設けられ、該スリットが弧状に湾曲していてもよい。このようにスリットを弧状に湾曲させた場合、肩ベルトがベルト通し穴のいずれか一方の側に偏って肩ベルトのエッジがスリット付近に移動した場合でも、そのエッジとスリットとが真っ直ぐに並び揃うことがなく、一対のフック部のいずれか一方が肩ベルトに必ず引っ掛かる。これにより、スリットを直線的に形成した場合と比較して、肩ベルトのスリットからの脱出をより確実に抑えることができる。
なお、以上の説明では本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記したが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
以上に説明したように、本発明のチャイルドシートによれば、ベルトガイドの位置を固定するための凸部及び凹部と突起とをガイドレール及びベルトガイドのそれぞれに設けるとともに、レール押え部を弾性変形させて突起が嵌り込む凹部を変化させることによりベルトガイドの高さを調整可能としたので、チャイルドシートの一方の側に複数のベルトガイドを並べて設ける必要がなく、ベルトガイドの位置を固定するための部品を別途設ける必要もない。これにより、車両の肩ベルトの案内位置を調整するために必要な部品の点数を最小限に減らし、チャイルドシートのコストダウンを図ることができる。
図1は本発明の一形態に係るチャイルドシートの要部を示す斜視図、図2はその側面図である。本形態のチャイルドシート1は、シート本体2に装着される専用の拘束ベルトを使用して幼児を拘束する第1の使用方法と、車両に取り付けられたシートベルトを幼児の前方に引き回し、そのシートベルトにて幼児を拘束する第2の使用方法とを使い分けられるようにしたものである。専用の拘束ベルトは図示を省略した。第1の使用方法の場合、チャイルドシート1は、車両のシートベルト、ISOFIX規格に準拠した固定機構等を利用して車両の座席3(図2)に固定される。なお、シート本体2は縫製品からなるカバーにて覆われるが、図1及び図2はそのカバーを取り外した状態を示している。
シート本体2は、シート部4、バック部5、一対のアームレスト部6、及び一対のサイドガード部7が一体に形成されたシェル構造を有する樹脂射出成形品である。図2に示すように、シート部4は車両の座席3の座面3aに載置され、バック部5は座席3の背当て面3bに突き合わされる。アームレスト部6はシート部4の両側に配置され、サイドガード部7はバック部5の両側に配置されている。シート部4の凹部4a及びバック部5のベルト通し穴5aは、上述した専用の拘束ベルトを装着するために設けられている。シート本体2には、上述した第1の使用方法の選択時に車両のシートベルトをバック部5の背面側に通すための抜き穴5bが設けられている。一対のアームレスト部6には、上述した第2の使用方法の選択時に、車両のシートベルトの腰ベルトをシート部4の上面側に引き回すためのベルト通し溝6aが設けられている。図1では、第2の使用方法の選択時に、車両の肩ベルト100及び腰ベルト101を引き回した様子が描かれている。
バック部5の両側には、概略上下方向に延びるガイドレール10が設けられ、少なくともいずれか一方(図1では両方)のガイドレール10にはベルトガイド20が装着されている。ベルトガイド20は、上述した第2の使用方法の選択時に、車両のシートベルトの肩ベルトを幼児の肩付近に案内するために設けられている。ガイドレール10はそのベルトガイド20を概略高さ方向に案内するために設けられている。ガイドレール10はサイドガード部7と一体に成形されてシート本体2の一部を構成する。一方、ベルトガイド20はシート本体2とは別部品として構成された樹脂射出成形品であって、左右対称形状に形成されている。なお、ベルトガイド20は、肩ベルト100の方向に応じていずれか一方のガイドレール10のみに存在すればよい。従って、肩ベルト100の方向に応じてベルトガイド20が左右のガイドレール10の間で付け替えられてもよい。図2では、ベルトガイド20が取り外された状態が示されている。
図3はガイドレール10とベルトガイド20とを拡大して示す図であり、図4は図3のIV−IV線に沿った断面図(但し、ベルトガイド20は一部破断して示す。)であり、図5はガイドレール10の周囲にカバー30が装着された状態を図4に対応させて示した図である。なお、図3は図2とは反対側のガイドレール10とベルトガイド20との組を示している。さらに、図6はガイドレール10をシート本体2の背面側から見た状態を示す図、図7はベルトガイド20の斜視図である。
図3及び図4に示すように、ガイドレール10は、シート本体2のサイドガード部7の側面から突出する脚部11と、その脚部11の先端からサイドガード部7の側面に沿って左右方向(すなわち、ガイドレール10の長手方向と直交する方向)に延ばされた一対のフランジ状のガイド部12とを備えている。脚部11はガイドレール10の略全長に亘って延びている。脚部11には窪み部13が形成されている。窪み部13は、ガイドレール10の肉厚の均一化による成形歪みの減少、あるいはガイドレール10に必要な樹脂量の削減を目的として設けられたものであって、ガイド部12の表面12a側に開口している。
脚部11の剛性を確保するため、窪み部13の内部には、主リブ14と、その主リブ14と脚部11の壁部11aとを連結する複数本の副リブ15とが設けられている。主リブ14は、ガイドレール10の長手方向、言い換えればガイドレール10によるベルトガイド20の案内方向に延びる互いに平行な2本の縦リブ14aと、それらの縦リブ14aの上下端を結ぶ連絡リブ14bとを有している。主リブ14は、ガイド部12の表面12a側から見たときに、全体として窪み部13の内周と相似形に形成されている(図3参照)。
図4から明らかなように、窪み部13の深さ方向に関して、主リブ14の高さはガイド部12の表面12aよりも幾らか低く設定され、副リブ15の高さは主リブ14よりもさらに低く設定されている。主リブ14と窪み部13の内周面との隙間、及び縦リブ14a同士の隙間は、幼児の指の太さよりも十分に小さく設定されている。つまり、窪み部13の内部には、幼児の指が入り込む隙間が窪み部13内に生じないように主リブ14が設けられている。これにより、図8に示すように、幼児が指Fを窪み部13に添えてもその指Fが窪み部13の奥に入ることがない。従って、ガイドレール10に沿ってベルトガイド20を移動させたときに、ガイドレール10の窪み部13とベルトガイド20との間に指Fが挟み込まれるおそれが排除される。副リブ15の高さが主リブ14よりも低く設定されているため、副リブ15とベルトガイド20との間に指Fが挟まれるおそれもない。
図6に示すように、ガイドレール10のガイド部12の背面、すなわちサイドガード部7と対向する面12bには、複数の凸部16と凹部17とがガイドレール10の長手方向に沿って一定の間隔で交互に設けられている。図3に破線で示すように、凸部16及び凹部17のそれぞれは、脚部11からガイド部12の外周まで直線的に延びている。なお、凸部16と凹部17とはいずれか一方の形成によって他方も形成される関係にあるため、以下では凸部16で代表してそれらの特徴を説明する。
各凸部16が延びる方向は、ガイドレール10の長手方向と直交する方向(以下、幅方向と呼ぶことがある。)に対して、所定角度θだけ斜めに傾く方向に設定されている。左右のガイド部12の間において、凸部16の傾斜方向及び傾斜角度は互いに等しい。凸部16の傾きは、シート本体2を射出成形するための金型の見切り線PLの方向と関連付けられている。図2にも示したように、シート本体2を射出成形するための金型の見切り線PLは、シート本体2が水平面に設置されたと仮定したときの鉛直方向に対して、上に向かうほどシート本体2の後方に偏るように傾けて設定される。その理由は、成形後のシート本体2を金型から抜き取る際に障害となる逆勾配部分を減らし、あるいはスライド式の中子等の個数を削減することにある。このように見切り線PLを傾けることは、シート部とバック部とを一体化したシェル構造のシート本体の射出成形においては通常見られる手法である。
そして、図3に示すように、各凸部16が延びる方向は、見切り線PLと直交する方向(矢印C方向)に一致している。従って、ガイドレール10の長手方向(矢印A方向)と直交する方向(矢印B方向)に対する凸部16の傾斜角θは、ガイドレール10の長手方向に対する見切り線PLの傾斜角θに等しい。このように凸部16の傾きを設定すれば、凸部16及び凹部17の方向と、矢印Cで示した型抜き方向とが一致する。よって、シート本体2を金型から取り出す際に、凸部16及び凹部17に関する型抜き作業が容易となる。また、ガイドレール10を成形するために必要なスライド式の中子等の個数を削減することができる。
図4及び図7に示すように、ベルトガイド20は、ガイド部12の表面12aと対向配置されるベース部21と、ベース部21の両側部からガイド部12の背面12bに回り込むように延ばされてその背面12bと対向するレール押え部22と、ベース部21からブリッジ状に突出して、ベース部21との間にベルト通し穴24を生じさせるベルト拘束部23とを備えている。ベース部21とレール押え部22との隙間はベルトガイド20の上下端にも開口し、これらの隙間にガイド部12が差し込まれることにより、ベルトガイド20がガイドレール10に取り付けられる。ベース部21とレール押え部22との間の隙間の大きさは、レール押え部22の弾性変形に対する復元力でガイド部12を適度に押さえ込むことができるように設定されている。レール押え部22の弾性変形は、ベース部21の両側部を軸としてレール押え部22がベース部21に対して接近又は離間するような変形である。ベルトガイド20をガイドレール10に装着すると、レール押え部22がベース部21に対して離れる方向に幾らか弾性変形し、その弾性変形に対する復元力でレール押え部22がガイド部12に押し付けられる。これにより、ガイド部12がベース部21とレール押え部22との間に挟み込まれる。
左右のレール押え部22のガイド部12と対向する面には突起25が1つずつ設けられている。各突起25は、ガイドレール10の凹部17に対してガイドレール10の長手方向に緩みなく嵌り込む大きさに形成されている。ベルトガイド20をガイドレール10に装着して各突起25を各ガイド部12の凹部17に嵌め合わせることにより、突起25と凸部16とがガイドレール10の長手方向に噛み合ってベルトガイド20がガイドレール10の長手方向に位置決めされる。ベルトガイド20の高さを変化させるためには、ベルトガイド20、望ましくはベルト拘束部23に手を添えてベルトガイド20をガイドレール10の長手方向に押せばよい。これにより、ベース部21とレール押え部22との隙間が広がるようにレール押え部22が弾性変形する。その結果、突起25が凸部16を乗り越えて他の凹部17に移動し、ベルトガイド20の位置が変化する。
図9は、ガイドレール10の凹部17とベルトガイド20の突起25とが噛み合っている状態を示す。凸部16及び凹部17がガイドレール10の長手方向(矢印A方向)に対して斜めに傾いているため、突起25はガイドレール10の長手方向のみならず、ガイドレール10の幅方向(矢印B方向)に関しても凸部16と噛み合う。これにより、ガイドレール10の幅方向へのベルトガイド20のガタツキが規制される。
図5に示すように、シート本体2のカバー30には、ガイドレール10をカバー30の外部に露出させるための抜き穴30aが設けられている。抜き穴30aの全周には、カバー生地31のほつれを防止するため、テープ材としてのニットテープ32が二つ折り状態で被せられてステッチラインL1上で縫い付けられている。すなわち、抜き穴30aの周囲には、ニットテープ32による縁取り部が設けられている。抜き穴30aは、ガイドレール10の脚部11と接する程度の大きさに形成されている(図3の破線参照)。シート本体2にカバー30を装着した際に、ニットテープ32はベルトガイド20のレール押え部22とサイドガード部7との隙間を介して、レール押え部22よりもさらに奥まで、つまり、ガイドレール10のガイド部12とサイドガード部7との間に生じる広い隙間33(図4及び図5参照)まで差し込まれる。従って、図10に示すように、ニットテープ32がベルトガイド20とサイドガード部7との間に挟み込まれる。ニットテープ32が取り付けられた抜き穴30aの周囲は、カバー生地31のみで構成された部分よりもカバー30の厚みが増す。このため、カバー30を外側(図5の矢印D方向)に引っ張っても、カバー30は隙間33からは容易に抜け出さない。また、ベルトガイド20をガイドレール10に沿って移動させる際にも、ニットテープ32が隙間33内に保持される。これにより、ガイドレール10の周囲におけるカバー30の捲れを防止して見栄えを向上させることができる。
図4及び図11に示すように、ベース部21の裏面側にはストッパ26が設けられている。ストッパ26は、ガイドレール10の主リブ14と干渉しない範囲でガイドレール10の窪み部13に入り込んでいる。これにより、図11に示すようにベルトガイド20をガイドレール10の上端部付近まで移動させたとき、ストッパ26が窪み部13の内周面に接触し、それ以上のベルトガイド20の引き上げが阻止される。なお、ベルトガイド20の下端部にも同様のストッパが設けられてもよい。
図3、図7及び図12に示すように、ベルト拘束部23には、ベルト通し穴24の内部に肩ベルトを通すためのスリット27が設けられている。そのスリット27により、ベルト拘束部23は上部フック28と下部フック29とに分断されている。図12に詳しく示したように、スリット27は、ベルトガイド20の表面側から見たときに、上方に凸となる弧状に湾曲している。その湾曲形状は、ベルトガイド20の長手方向中心線Xに対して左右対称である。このように、スリット27を弧状に形成したことにより、ベルト通し穴24(図7参照)に通された肩ベルト100がベルト通し穴24の下部に偏ってそのエッジ100aがスリット27の付近に移動した場合でも、そのエッジ100aに対してスリット27が揃うことがなく、肩ベルト100が上部フック28又は下部フック29に必ず引っ掛かる。これにより、スリットを直線状に形成した場合と比較して、肩ベルト100のスリット27からの脱出をより確実に抑えることができる。
以上に説明したように、本形態のチャイルドシート1によれば、ベルトガイド20の位置を固定するための凸部16及び凹部17と、突起25とをガイドレール10及びベルトガイド20のそれぞれに一体に形成し、樹脂成形品であるベルトガイド20のレール押え部22を弾性変形させて突起25が嵌り込む凹部17を変化させることによりベルトガイド20の高さを調整可能としているので、チャイルドシート1の一方の側に複数のベルトガイドを並べて設ける必要がなく、また、ベルトガイド20の位置を固定するための部品を別途設ける必要がない。これにより、部品点数を最小限に減らし、コストダウンを図ることができる。
本形態では、ベルトガイド20のベース部21の両側部にレール押え部22が連なって形成され、しかもそれらのレール押え部22は、ガイド部12の背面12b側に回り込むように延ばされて背面12bと対向するように設けられている。従って、ベース部21の両側部を軸としてレール押え部22を比較的大きく弾性変形させることができる。これにより凹部17と突起25とを十分な深さで嵌め合わせ、突起25が凹部17に嵌り合っている状態と、突起25が凸部16を乗り越える状態との間におけるレール押え部22の弾性変形量を比較的大きく設定することができる。このため、ベルトガイド26の高さ調整に対する抵抗、すなわち、突起25が凸部16を乗り越える際の抵抗を高め、ベルトガイド20の高さの不用意な変化を防止することができる。
本発明は上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、ベルトガイド20のレール押え部22に、ベルトガイド20の案内方向に沿って複数の凸部及び凹部を設け、凹部と選択的に噛み合う突起をガイドレール10のガイド部12に設けてもよい。一列の凸部及び凹部に対して複数個の突起が設けられてもよい。凸部及び凹部、並びに突起の形状は図示の形態に限らず、ベルトガイドの案内方向に対して凸部と突起とを噛み合わせてベルトガイドの位置を固定することができれば、それらの形状は適宜に変更可能である。ガイドレール及びガイドレールの形状も、ベルトガイドをその高さが変化するように案内できる限りにおいて種々変更可能である。
本発明の一形態に係るチャイルドシートを示す斜視図。 チャイルドシートの側面図。 ガイドレールとベルトガイドとを拡大して示す図。 図3のIV−IV線に沿った断面図。 ガイドレールの周囲にカバーが装着された状態を示す図。 ガイドレールをシート本体の背面側から見た状態を示す図。 ベルトガイドの斜視図。 ガイドレールに設けられた主リブによる指を添えた状態を示す図。 ガイドレールの凸部とベルトガイドの突起とを噛み合わせた状態を示す図。 ガイドレールの周囲にカバーが装着された様子を示す図。 ベルトガイドのストッパによってその移動が規制された様子を示す図。 ベルトガイドに肩ベルトが通された状態を示す図。
符号の説明
1 チャイルドシート
2 シート本体
4 シート部
5 バック部
6 アームレスト部
7 サイドガード部
10 ガイドレール
11 ガイドレールの脚部
12 ガイド部
12a ガイドレールの表面
12b ガイドレールの背面(レール押え部との対向面)
13 ガイドレールの窪み部
14 主リブ
14a 縦リブ
14b 連絡リブ
15 副リブ
16 ガイドレールの凸部
17 ガイドレールの凹部
20 ベルトガイド
21 ベース部
22 レール押え部
23 ベルト拘束部
24 ベルト通し穴
25 ベルトガイドの突起
27 スリット
28 上部フック
29 下部フック
30 カバー
30a 抜き穴
32 ニットテープ(テープ材)
100 肩ベルト

Claims (6)

  1. シート部及びバック部を有するシート本体と、前記シート本体の側面に設けられ、車両のシートベルトの肩ベルトが通されるベルトガイドと、を備えたチャイルドシートにおいて、
    前記シート本体には、前記ベルトガイドを略上下方向に案内するガイドレールが設けられ、
    前記ベルトガイドには、弾性変形に対する復元力で前記ガイドレールに押え付けられるレール押え部が設けられ、
    前記ガイドレールと前記ベルトガイドの前記レール押え部とのそれぞれの対向面のいずれか一方には、複数の凸部と凹部とが前記ガイドレールによる前記ベルトガイドの案内方向に沿って交互に設けられ、
    前記対向面のいずれか他方には、前記複数の凹部のいずれかに選択的に嵌り込む突起が設けられ
    前記ガイドレールには、前記シート本体の側面から突出する脚部と、該脚部から前記側面に沿って前記案内方向と直交する方向に延ばされた一対のガイド部とが設けられ、前記ベルトガイドには、前記一対のガイド部の表面と対向配置されるベース部が設けられ、前記レール押え部は、前記ベース部の両側部のそれぞれから、前記一対のガイド部の背面側に回り込むように延ばされて前記背面と対向するように設けられ、前記一対のガイド部の前記背面のそれぞれに、前記複数の凸部と凹部、又は前記突起が設けられていることを特徴とするチャイルドシート。
  2. 前記複数の凸部と凹部とが前記一対のガイド部の前記背面のそれぞれに設けられ、かつ前記凸部及び前記凹部が前記案内方向に対して斜めに傾いた方向に延びていることを特徴とする請求項に記載のチャイルドシート。
  3. 前記シート本体が樹脂射出成形品であり、前記凸部及び前記凹部の傾き方向が前記シート本体を成形するための金型の見切り線と直交する方向と一致していることを特徴とする請求項に記載のチャイルドシート。
  4. 前記脚部には前記ガイド部の表面側に開口する窪み部が設けられ、前記窪み部の内部には、当該窪み部内に幼児の指が入る隙間が生じないようにリブが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のチャイルドシート。
  5. 前記シート本体に被せられる縫製品のカバーを備え、前記カバーには前記ガイドレールを当該カバーの外部に露出させるための抜き穴が設けられ、前記抜き穴の周囲にはテープ材が被せられ、該テープ材による縁取り部が前記ベルトガイドの前記レール押え部を超えて前記ガイド部と前記シート本体の前記側面との間の隙間まで差し込まれていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のチャイルドシート。
  6. 前記ベルトガイドには、前記肩ベルトを通すためのベルト通し穴を生じさせるベルト拘束部が設けられ、前記ベルト拘束部には、前記ベルト通し穴に対して前記肩ベルトを抜き差しするためのスリットが該ベルト拘束部を一対のフック部に分断するように設けられ、該スリットが弧状に湾曲していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のチャイルドシート。
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