JP5143399B2 - 熱電池 - Google Patents

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本発明は、熱電池に関し、特に熱電池に用いられる電解質の材料に関する。
一般に、熱電池は、負極、正極、および両電極間に介在させた電解質からなる素電池を複数個備える。電解質には、通常、高温で溶融する塩が用いられる。この電解質は、常温では、イオン伝導性を有しないため、熱電池は不活性状態である。電解質は高温に加熱されると、溶融状態となり、良好なイオン伝導体となるため、熱電池は活性状態となり、外部へ電気を供給することができる。
熱電池は貯蔵型電池の一種であり、通常、電解質が溶融しない限り、電池反応は進行しないように構成される。このため、5〜10年またはそれ以上の期間貯蔵した後でも、製造直後と同じ電池特性を発揮することができる。また、熱電池では、高温下で電極反応が進行する。このため、水溶液電解液や有機電解液などを用いる他の電池に比べて電極反応が格段に速く進行する。従って、熱電池は優れた大電流放電特性を有する。さらに、熱電池は、加熱手段によっても異なるが、電池使用時に電池に起動信号を送ると1秒以内の短時間で電力を取り出すことができるという利点を有する。このため、その特性を活かして、誘導機器といった各種防衛機器の電源や緊急用電源として好適に用いられている。
ところで、近年、熱電池を搭載する機器の高性能化および小型・軽量化に伴い、熱電池のさらなる作動時間の延長および小型・軽量化が求められている。
電解質中の塩が溶解して熱電池が作動した後、電池全体の熱は外部に放出される。このため、熱電池の作動開始後、熱電池の温度が低下して、溶融状態の塩が再び固形化するまでの時間が、熱電池の作動時間(放電時間)に寄与する重要な要素の一つである。
従って、熱電池の作動時間の延長する方法としては、例えば、熱電池の作動時の温度および電解質以外の熱電池の構成材料(すなわち構成材料の断熱係数および使用量)を同じとして、融点の低い塩を電解質に用いて熱電池が作動する温度を低下させて、溶融状態の塩が再凝固するまでの時間を延長することが考えられる。
また、熱電池では、一般的に、電解質を溶融するために、素電池を加熱する発熱剤が電池内部に配される。そして、熱電池を設計する際に、熱電池の構成部品の比熱などを用いて総熱容量を計算し、電解質に使用する塩を溶融するのに必要な熱量が得られるように、電池内部に配される発熱剤の量が設定される。
例えば、従来から用いられている、正極に二硫化鉄、負極にリチウム金属あるいはリチウム含有合金、および電解質にLiCl−KClを用いた熱電池では、電池作動時の温度域は使用用途により設定されるが、通常は、電池内部の温度が500℃程度(電解質の融点よりも少し高い温度)になるように、発熱剤の量が設定される。また、例えば、電解質にLiBr−LiCl−LiFを用いた熱電池では、電池内部の温度が550℃程度になるように、発熱剤の量が設定される。
従って、融点の低い塩を電解質に用いることにより、塩の溶解に要する熱量が減少するため、発熱剤の使用量を低減することができ、熱電池の小型・軽量化も可能となる。
熱電池では、電池性能を改善するために、電解質について種々の検討が行われている。例えば、特許文献1では、出力特性を改善する目的で、LiF、LiCl、およびLiBrの混合物を電解質に用いることが提案されている。また、特許文献2では、LiBr、KBr、およびLiClの混合物を電解質に用いることが提案されている。さらに、特許文献3では、LiCl−KCl、KBr−LiBr−LiCl、またはLiBr−KBr−LiFと、LiBr−LiCl−LiFとの混合物を電解質に用いることが提案されている。
しかし、上記の電解質を用いた場合では、近年要求される熱電池の性能を満足することは難しい。また、近年要求される熱電池の性能を実現すべく、上記のような電解質についての検討は依然として不十分である。
特許第2643344号明細書 特開平5−54894号公報 特開平10−172581号公報
そこで、本発明は、上記従来の問題を解決するため、溶融状態の電解質が再凝固するまでの時間が延長されて作動時間が長く、かつ発熱剤の使用量が低減されて小型・軽量の熱電池を提供することを目的とする。
本発明は、正極、負極、および前記正極と前記負極との間に配された電解質からなる素電池を備える熱電池であって、前記電解質は前記熱電池の作動温度で溶融する塩を含み、前記塩は無機カチオンおよび無機アニオンからな前記塩は、少なくとも第1の塩、第2の塩および第3の塩を含む混合塩であり、前記第1の塩は、NaI、KI、RbI、またはCsIであり、前記第2の塩は、LiF、LiCl、またはLiBrであり、前記第3の塩は、前記第2の塩とは異なり、かつ、無機カチオンA1と無機アニオンA2との塩であり、前記無機アニオンA2は、フッ素アニオン、塩素アニオン、臭素アニオン、硝酸アニオン、または炭酸アニオンである
前記無機カチオンA1は、リチウムカチオン、ナトリウムカチオン、カリウムカチオン、ルビジウムカチオン、およびセシウムカチオンからなる群より選ばれる少なくとも一種であるのが好ましい。前記無機カチオンA1は、リチウムカチオンおよびカリウムカチオンからなる群より選ばれる少なくとも一種であるのがさらに好ましい。
前記無機アニオンA2、フッ素アニオン、塩素アニオン、または臭素アニオンであるのが好ましい。
前記混合塩は、前記第2の塩および前記第3の塩とは異なる第4の塩をさらに含んでもよい。前記第4の塩は、無機カチオンB1と無機アニオンB2との塩であり、前記無機アニオンB2は、フッ素アニオン、塩素アニオン、臭素アニオン、硝酸アニオン、または炭酸アニオンである。前記無機カチオンB1は、リチウムカチオンであり、前記無機アニオンB2は、臭素アニオン、硝酸アニオン、または炭酸アニオンであるのが好ましい。
らに、前記正極および前記負極の少なくとも一方が、ヨウ素アニオンを含む塩を含むのが好ましい。
本発明によれば、電解質にヨウ化物を用いることにより、溶融状態の電解質が再凝固するまでの時間を延長することができるため、作動時間が長くなる。また、発熱剤の使用量を低減することができるため、熱電池の小型・軽量化が可能となる。
本発明の熱電池は、正極、負極、および前記正極と前記負極との間に配され、熱電池の作動温度で溶融する塩(溶融塩)を含む電解質(換言すると、常温では不活性であり、所定温度で溶融することにより活性となる電解質)からなる素電池を備え、前記塩は無機カチオンおよび無機アニオンからなる熱電池に関する。そして、前記無機アニオンは少なくともヨウ素アニオンを含む点に特徴を有する。すなわち、電解質に用いられる塩は、少なくともヨウ化物を含む点に特徴を有する。なお、熱電池の作動温度は、電解質に用いられる塩の融点よりも高い。
これにより、熱電池という特殊な電池構成、過酷な環境温度、および厳しい放電条件下において、電池の作動温度が低下して、溶融状態の電解質が再凝固するまでの時間が延長されるため、電池の作動時間を延長することができる。また、発熱剤の使用量が低減されるため、電池の小型化・軽量化が可能となる。
上記効果の理由としては、ヨウ化物の融点が、従来電解質に用いられていた他のハロゲン化物の融点と比べて低いことが考えられる。これはヨウ素が、フッ素、塩素、および臭素に比べて、例えば電気陰性度(電子を引き付ける力の尺度)が低く、ヨウ素を含む化合物の安定度が他のハロゲンの化合物よりも低下するため、融点が低いと推定される。
同時に、ヨウ化物は溶融状態で優れたイオン伝導性を有するため、良好な高率放電特性を有する熱電池が得られる。
ヨウ化物は、例えば、Li、Na、K、Rb、Csからなる群より選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属元素とIとの化合物である。また、ヨウ化物は、例えば、Be、Mg、Ca、Sr、Baから選ばれる少なくとも一種のアルカリ土類金属元素とIとの化合物である。
上記ヨウ化物のなかでも、融点が低く、かつ溶融時に優れたイオン伝導性を有するため、ヨウ化物は、LiI、NaI、KI、RbI、およびCsIであるのが好ましい。
上記無機カチオンは、リチウムカチオン、ナトリウムカチオン、カリウムカチオン、ルビジウムカチオン、およびセシウムカチオンからなる群より選ばれる少なくとも一種であるのが好ましい。上記無機アニオンは、ヨウ素アニオン、ならびにフッ素アニオン、塩素アニオン、臭素アニオン、硝酸アニオン、および炭酸アニオンからなる群より選ばれる少なくとも一種であるのが好ましい。
また、融点が低いという観点から、電解質は、2種類以上の組成の異なる塩を含むのが好ましい。電解質が2元、3元、または4元などの高次の塩の混合物を含む場合でも、電解質中にヨウ化物が存在すれば、同様の効果を発揮する。また、混合塩としては、融点降下の効果が最も大きい共晶組成が好ましいが、ヨウ化物を含み、所要の性能が発揮できれば、混合塩の組成および混合比率は特に限定されない。
例えば、電解質中に含まれる塩は、少なくとも、ヨウ素アニオンを含む第1の塩と、ヨウ素アニオン、フッ素アニオン、塩素アニオン、臭素アニオン、硝酸アニオン、および炭酸アニオンからなる群より選ばれる少なくとも一種のアニオンを含む第2の塩と、からなるのが好ましい。
上記ヨウ素アニオンを含む第1の塩としては、上記ヨウ化物が挙げられる。
第2の塩は、第1の塩と異なるヨウ化物、またはヨウ化物以外の、アニオンを含まない塩である。
ヨウ化物以外の塩としては、例えば、Li、Na、K、Rb、およびCsからなる群より選ばれる少なくとも一種の元素と、F、Cl、およびBrからなる群より選ばれる少なくとも一種の元素とからなるハロゲン化合物が挙げられる。Li、Na、K、Rb、およびCsからなる群より選ばれる少なくとも一種の元素を含む硝酸化合物が挙げられる。Li、Na、K、Rb、およびCsからなる群より選ばれる少なくとも一種の元素を含む炭酸化合物が挙げられる。
ここで、本発明の熱電池の一例を、図1を参照しながら説明する。
素電池7と発熱剤5とを交互に複数個積み重ねた発電部が、金属製の外装ケース1に収納されている。発電部の最上部には、着火パッド4が配され、着火パッド4の上部に近接して点火栓3が設置されている。発電部の周囲には導火帯6が配されている。発熱剤5は鉄粉を含み、導電性を有するため、素電池7は発熱剤5を介して電気的に直列に接続されている。発熱剤5は、例えば、FeとKClO4の混合物からなり、電池の活性化時には発熱剤5の燃焼にともないFe粉が焼結するため、放電初期(燃焼初期)から放電末期(燃焼末期)まで、発熱剤5の導電性は維持される。
外装ケース1は、一対の点火端子2、ならびに正極端子10aおよび負極端子10bを備えた電池蓋11により封口されている。正極端子10aは、正極リード板を介して発電部最上部の素電池7の正極に接続されている。一方、負極端子10bは、負極リード板8を介して発電部最下部の素電池7の負極に接続されている。電池蓋11と着火パッド4との間には、断熱材9aが配され、外装ケース1と発電部との間には、断熱材9bが充填されている。
素電池7は、図2に示すように、負極12、正極13、および負極12と正極13との間に配される電解質14からなる。
負極12は、図2に示すように、負極活物質を含む負極合剤層15、および負極合剤層15を収納する鉄製のカップ状集電体16からなる。負極活物質は、熱電池に使用可能なものであれば何でもよく特に制限されない。負極活物質には、例えば、リチウム金属、Li−Al、Li−Si、もしくはLi−Bなどのリチウム合金が用いられる。
正極13は正極活物質を含む。正極活物質は、熱電池で使用可能なものであれば何でもよく特に制限されない。正極活物質には、例えば、MnO2などのマンガン酸化物、V25などのバナジウム酸化物、FeS2などの硫化物、モリブデン酸化物、またはリチウム含有酸化物が用いられる。
正極13および負極合剤層15の少なくとも一方は、イオン伝導性が向上するため、ヨウ素アニオンを含む少なくとも一種の塩を含むのが好ましい。この塩は、電解質14に用いられる塩と同じでもよく、電解質14に用いられる塩と融点がほぼ同じものであれば、電解質14に用いられる塩と異なっていてもよい。
電解質14は、例えば、上記の熱電池の作動温度で溶融する塩(溶融塩)と、保持材との混合物からなる。保持材としては、例えば、MgO等の非導電性無機材料が用いられる。上記のように、電解質に用いられる塩が少なくともヨウ化物を含むことにより、溶融状態の電解質が再凝固するまでの時間が延長されるため、電池の作動時間を延長することができる。また、発熱剤の使用量が低減されるため、電池の小型化・軽量化が可能となる。
上記熱電池の動作を以下に説明する。
点火端子2に接続された電源より、点火端子2に高電圧が印加されると点火栓3が発火する。これにより、着火パッド4および導火帯6へ燃焼が伝わり、発熱剤5が燃焼して素電池7が加熱される。そして、素電池7の電解質14が溶融して、溶融塩すなわちイオン伝導体となる。このようにして、電池が活性化し、放電が可能となる。
なお、上記では電池内部に点火栓を備え、電池内部より発電部を加熱して電池を活性化する内部加熱方式の熱電池について説明したが、本発明は、電池内部に点火栓を備えずに、バーナ等により電池外部から発電部を加熱して電池を活性化する外部加熱方式の熱電池にも適用することができる。
以下に本発明の実施例を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されない。
参考例1》
以下の手順で、図2に示す素電池を作製した。なお、素電池の作製工程では、基本的に、全て露点−50℃以下の乾燥空気中で水分の影響を極力排除した環境下で行った。
(1)電解質の作製
フッ化リチウム(LiF)(組成1)およびヨウ化リチウム(LiI)(組成2)を、真空環境下にて200℃で48時間乾燥した。乾燥後、露点が管理されたアルゴン雰囲気のグローブボックス内にて、LiFとLiIとをモル比17:83の割合で混合した。その後、この混合物の適量を高純度アルミナのルツボに移し、露点が管理されたアルゴン雰囲気の溶融炉にて加熱溶融し、LiFとLiIの混合塩を得た。得られた混合塩を自然冷却した後、これを露点が管理されたアルゴン雰囲気下でステンレス製のボールミルを用いて約12時間粉砕し、粉末化した。得られた混合塩の粉末を60メッシュ(目開き250μm)の篩いにて分級した。
得られた混合塩の粉末と酸化マグネシウム(MgO)とを、重量比60:40の割合で混合した。混合塩とMgOとの混合物を、溶解炉にて500℃で12時間加熱して、混合塩をMgOに十分なじませた。加熱した後、得られた混合物を自然冷却し、露点が管理されたアルゴン雰囲気下でステンレス製のボールミルを用いて約12時間粉砕し、得られた粉末を60メッシュ(目開き250μm)の篩いにて分級した。得られた混合粉末に3ton/cm2の圧力を加えて、直径13mmおよび厚さ約0.5mmの円盤状の電解質14を得た。
(2)正極の作製
正極活物質としてFeS2粉末(平均粒径12μm)と、上記混合塩と、シリカ粉末(平均粒径約0.2μm)とを、重量比70:20:10で混合し、この混合物に3ton/cm2の圧力を加えて、直径13mmおよび厚さ約0.4mmの円盤状の正極13を得た。
(3)負極の作製
Li−Al合金粉末(リチウム含有量:20重量%)と上記混合塩とを重量比65:35で混合し、この混合物に3ton/cm2の圧力を加えて、直径11mmおよび厚さ約0.4mmの負極合剤層15を得た。
そして、負極合剤層15をステンレス鋼SUS304製のカップ状の集電体16に入れ、集電体16の開口端部を内方に折り曲げて、負極合剤層15の周縁部をかしめて、集電体16の折り曲げ部と底部との間で締め付けた。このようにして、負極合剤層15を集電体16内に固定し、直径13mmおよび厚さ約0.5mmの円盤状の負極12を得た。
(4)素電池の作製
そして、上記で得られた負極12を、電解質14を介して正極13と重ね合わせて図2に示す素電池7を得た。このとき、正極の容量に比べて負極の容量が大きくなるように正極活物質量および負極活物質量を調整した。
参考例2》
電解質の作製において、LiFの代わりにLiClを用い、LiClとLiIのモル比を35:65とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
参考例3》
電解質の作製において、LiFの代わりにLiClを用い、LiClとLiIのモル比を25:75とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
参考例4》
電解質の作製において、LiFの代わりにLiClを用い、LiClとLiIのモル比を45:55とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
参考例5》
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiClおよびNaIを用い、LiClとNaIのモル比を55:45とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
参考例6》
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiClおよびKIを用い、LiClとKIのモル比を63:37とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
参考例7》
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiClおよびRbIを用い、LiClとRbIのモル比を58:42とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
参考例8》
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiClおよびCsIを用い、LiClとCsIのモル比を58:42とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
参考例9》
電解質の作製において、LiFの代わりにLiBrを用い、LiBrとLiIのモル比が37:63とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
参考例10》
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiBrおよびNaIを用い、LiBrとNaIのモル比を60:40とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
参考例11》
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiBrおよびKIを用い、LiBrとKIのモル比を60:40とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
参考例12》
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiBrおよびRbIを用い、LiBrとRbIのモル比を60:40とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
参考例13》
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiBrおよびCsIを用い、LiBrとCsIのモル比を63:37とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
参考例14》
電解質の作製において、LiFの代わりにNaIを用い、NaIとLiIのモル比を18:82とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
参考例15》
電解質の作製において、LiFの代わりにKIを用い、KIとLiIのモル比を37:63とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
参考例16》
電解質の作製において、LiFの代わりにRbIを用い、RbIとLiIのモル比を37:63とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
参考例17》
電解質の作製において、LiFの代わりにCsIを用い、CsIとLiIのモル比が35:65とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例
電解質の作製において、LiIの代わりにLiBrおよびNaIを用い、LiFとLiBrとNaIのモル比を5:63:32とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例
電解質の作製において、LiIの代わりにLiBrおよびKIを用い、LiFとLiBrとKIのモル比が2:60:38とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例
電解質の作製において、LiIの代わりにLiBrおよびRbIを用い、LiFとLiBrとRbIのモル比を2:60:38とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例
電解質の作製において、LiIの代わりにLiBrおよびCsIを用い、LiFとLiBrとCsIのモル比を2:63:35とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、LiBrおよびNaIを用い、LiClとLiBrとNaIのモル比を18:46:36とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、LiBrおよびKIを用い、LiClとLiBrとKIのモル比を4:58:38とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、LiBrおよびRbIを用い、LiClとLiBrとRbIのモル比を2:57:40とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、LiBrおよびCsIを用い、LiClとLiBrとCsIのモル比を8:56:36とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例
電解質の作製において、LiIの代わりにLiClおよびNaIを用い、LiFとLiClとNaIのモル比を5:57:38とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例10
電解質の作製において、LiIの代わりにLiClおよびNaIを用い、LiFとLiClとNaIのモル比を10:63:27とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例11
電解質の作製において、LiIの代わりにLiClおよびNaIを用い、LiFとLiClとNaIのモル比を5:50:55とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例12
電解質の作製において、LiIの代わりにLiClおよびNaIを用い、LiFとLiClとNaIのモル比を1:51:48とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例13
電解質の作製において、LiIの代わりにLiClおよびNaIを用い、LiFとLiClとNaIのモル比を1:59:40とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例14
電解質の作製において、LiIの代わりにLiClおよびKIを用い、LiFとLiClとKIのモル比を5:65:30とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例15
電解質の作製において、LiIの代わりにLiClおよびRbIを用い、LiFとLiClとRbIのモル比を5:60:35とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例16
電解質の作製において、LiIの代わりにLiClおよびCsIを用い、LiFとLiClとCsIのモル比を4:58:38とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例17
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、KCl、およびNaIを用い、LiClとKClとNaIのモル比を6:16:78とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例18
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、KCl、およびKIを用い、LiClとKClとKIのモル比が58:36:6とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例19
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、KCl、およびRbIを用い、LiClとKClとRbIのモル比を55:37:8とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例20
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、KCl、およびCsIを用い、LiClとKClとCsIのモル比を54:28:18とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例21
電解質の作製において、LiIの代わりにLiCl、LiBr、およびNaIを用い、LiFとLiClとLiBrとNaIのモル比を10:20:50:20とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例22
電解質の作製において、LiIの代わりにLiCl、LiBr、およびNaIを用い、LiFとLiClとLiBrとNaIのモル比が12:64:4:20とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例23
電解質の作製において、LiIの代わりにLiCl、LiBr、およびNaIを用い、LiFとLiClとLiBrとNaIのモル比を10:40:30:20とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例24
電解質の作製において、LiIの代わりにLiCl、LiBr、およびNaIを用い、LiFとLiClとLiBrとNaIのモル比を15:25:55:5とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例25
電解質の作製において、LiIの代わりにLiCl、LiBr、およびNaIを用い、LiFとLiClとLiBrとNaIのモル比を5:20:40:35とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例26
電解質の作製において、LiIの代わりにLiCl、LiBr、およびKIを用い、LiFとLiClとLiBrとKIのモル比を10:20:50:20とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例27
電解質の作製において、LiIの代わりにLiCl、LiBr、およびRbIを用い、LiFとLiClとLiBrとRbIのモル比を10:20:50:20とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例28
電解質の作製において、LiIの代わりにLiCl、LiBr、およびCsIを用い、LiFとLiClとLiBrとCsIのモル比を10:20:50:20とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例29
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、KCl、Li2CO3、およびNaIを用い、LiClとKClとLi2CO3とNaIのモル比を55:20:5:20とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例30
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、KCl、Li2CO3、およびKIを用い、LiClとKClとLi2CO3とKIのモル比を55:20:5:20とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例31
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、KCl、Li2CO3、およびRbIを用い、LiClとKClとLi2CO3とRbIのモル比を55:20:5:20とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例32
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、KCl、Li2CO3、およびCsIを用い、LiClとKClとLi2CO3とCsIのモル比を55:20:5:20とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例33
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、KCl、LiNO3、およびNaIを用い、LiClとKClとLiNO3とNaIのモル比を40:25:10:25とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例34
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、KCl、LiNO3、およびKIを用い、LiClとKClとLiNO3とKIのモル比を40:25:10:25とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例35
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、KCl、LiNO3、およびRbIを用い、LiClとKClとLiNO3とRbIのモル比を40:25:10:25とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《実施例36
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiCl、KCl、LiNO3、およびCsIを用い、LiClとKClとLiNO3とCsIのモル比を40:25:10:25とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《比較例1》
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiClおよびKClを用い、LiClとKClのモル比を60:40とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《比較例2》
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiBr、KBr、LiClを用い、LiBrとKBrとLiClのモル比を37:38:25とした以外は、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《比較例3》
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiBr、KBr、LiFを用い、LiBrとKBrとLiFのモル比を53:46:1とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
《比較例4》
電解質の作製において、LiFおよびLiIの代わりにLiBr、LiCl、およびLiFを用い、LiBrとLiClとLiFのモル比を47:31:22とした以外、参考例1と同様の方法により素電池を作製した。
なお、上記電解質に用いられた混合塩の組成および混合モル比を表1〜3にまとめる。表1〜3は、それぞれ電解質に用いられる混合塩が2種類、3種類、および4種類の塩からなる場合を示す。
Figure 0005143399
Figure 0005143399
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上記で作製した各素電池について以下のような評価を行った。
[評価]
(A)放電試験
素電池を、温度の制御が可能な2枚の熱板で挟み、熱板により素電池を作動温度まで加熱し、定電流放電(終止電圧:1.2V)し、放電容量を求めた。また、この時、放電開始から10秒時の放電電圧を調べた。高率放電特性を評価するため、放電電流値を2.0A/cm2とした。また、放電時の温度が450℃、500℃、または550℃となるように、熱板の温度を設定し、各々の温度で放電試験を行った。そして、放電容量は、従来の電解質にLiCl−KClを用いた時の一般的な作動温度である500℃で、電流値0.5A/cm2で1.2Vまで放電した時の放電容量に対する容量比率として求めた。また、電池の試験数は5個とし、5個の電池に対して得られた容量比率の平均値を求めた。
(B)短絡試験
また、熱電池に用いられる電解質に求められる重要な要件の一つとして、例えば、高温状態下で放電した時に、電解質が漏れ出すことによる正極と負極との間の短絡を抑制することが要求される。この観点から、放電試験中の放電電圧の低下挙動、および放電試験後の電解質の漏れの有無により、短絡の有無を確認した。各種電解質に対して電池を5個ずつ作製し、短絡を生じた電池の割合を調べた。
上記の評価結果を表4〜6に示す。なお、表4〜6は、それぞれ電解質に用いられる混合塩が2種類、3種類、および4種類の塩からなる場合の評価結果を示す。
Figure 0005143399
Figure 0005143399
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参考例1〜17および実施例1〜36の電池では、比較例1〜4の電池と比較して、いずれの温度下でも85%を超える高い容量比率が得られた。これはヨウ素が、フッ素、塩素、臭素に比べ、例えば電気陰性度(電子を引き付ける力の尺度)の値が低いことにより、ヨウ化物の安定度が他のハロゲンの化合物よりも低下する。このため、ヨウ化物を添加した混合塩の融点が低下する。これにより、従来よりも低い温度領域(例えば、450℃)でも、電解質は溶融状態を維持することができ、優れたイオン伝導性を発揮することができると考えられる。
また、参考例1〜17および実施例1〜36では、いずれの電池でも、熱電池の短絡の原因となる電解質の漏れは見られなかった。これは、電解質の塩にヨウ化物が用いられることにより、電解質が溶融し易くなり、MgOとなじみ易くなるため、ヨウ化物等の塩とMgOとの混合物の均質性が向上し、反応の均一性および物理的な強度の均一性が向上したためであると考えられる。
電解質のイオン伝導性が放電特性を決める大きな要因の一つであるので、参考例1〜17および実施例1〜36では、電解質と同じ塩を正極および負極の両方に含有させたが、本発明はこれに制限されない。電解質に用いられる塩と融点がほぼ同じであれば、この塩と異なるヨウ素アニオンを含む塩を正極および負極の少なくとも一方に含有してもよい。
参考18
参考例1の素電池を用いて、上述した図1と同じ熱電池を作製した。なお、熱電池の作製は、露点−50℃以下の乾燥空気中で水分の影響を極力排除した環境下で行った。
素電池7と発熱剤5とを交互に積み重ね発電部を構成した。このとき、素電池7を13個用いた。発熱剤5には、FeとKClO4との混合物を用いた。電池作動中の平均温度が450、500、または550℃となるように発熱剤の量を調整した。
なお、本参考例では、電池作動時の温度を、発熱剤の量を変えることにより調整したが、発熱剤中の各材料の配合比を変えて調整してもよい。
また、熱電池の作動時の温度を450℃とした場合は、熱電池の作動時の温度を500℃および550℃とした場合と比べて、作動温度が低いため、発熱剤の量を低減して、熱電池を小型・軽量化することができる。
発電部の上部に着火パッド4を配し、その周囲を導火帯6で覆った。着火パッド4および導火帯6には、Zr、BaCrO4、およびガラス繊維の混合物を用いた。
点火栓3の点火剤には、硝酸カリウム、硫黄、および炭素の混合物を用いた。断熱材9aおよび9bには、シリカとアルミナを主成分とするセラミック繊維材料を用いた。
参考19
参考例1の素電池の代わりに参考例2の素電池を用いた以外、参考18と同様の方法により熱電池を作製した。
参考20
参考例1の素電池の代わりに、参考例9の素電池を用いた以外、参考18と同様の方法により熱電池を作製した。
参考21
参考例1の素電池の代わりに、参考例14の素電池を用いた以外、参考18と同様の方法により熱電池を作製した。
《実施例37
参考例1の素電池の代わりに、実施例の素電池を用いた以外、参考18と同様の方法により熱電池を作製した。
《実施例38
参考例1の素電池の代わりに、実施例の素電池を用いた以外、参考18と同様の方法により熱電池を作製した。
《実施例39
参考例1の素電池の代わりに、実施例の素電池を用いた以外、参考18と同様の方法により熱電池を作製した。
《実施例40
参考例1の素電池の代わりに、実施例17の素電池を用いた以外、参考18と同様の方法により熱電池を作製した。
《実施例41
参考例1の素電池の代わりに、実施例21の素電池を用いた以外、参考18と同様の方法により熱電池を作製した。
《実施例42
参考例1の素電池の代わりに、実施例29の素電池を用いた以外、参考18と同様の方法により熱電池を作製した。
《実施例43
参考例1の素電池の代わりに、実施例33の素電池を用いた以外、参考18と同様の方法により熱電池を作製した。
参考例18〜21および実施例3743の熱電池について以下のように放電試験を行った。点火端子に接続された電源より高電圧を印加し、点火栓を発火させ熱電池を活性化させた。そして、熱電池を2A/cm2(終止電圧:6.5V)の電流密度で放電した。その結果、素電池を複数個積層した熱電池においても、素電池と同様の容量が得られることが確かめられた。
熱電池では、高電流に加え、高電圧が要求される場合が多い。このため、一般的な熱電池は、図2に示すように、素電池と発熱剤とを交互に複数個積層した発電部を備える。熱電池の性能は、上記のように素電池の性能に大きく依存する。すなわち、積層される素電池の数に関係無く、素電池の性能の向上により、高性能の熱電池が得られる。
また、上記実施例では、電解質の形状は径13mmの円盤状としたが、その大きさや形状は特に限定されるものではなく、例えば、形状として中心部に穴の空いたドーナッツ状、半円状、四角形状でもよい。
本発明の熱電池は、出力特性に優れており、ミサイル、誘導機器等の各種防衛機器の電源や緊急用の電源として好適に用いられる。
本発明の一実施の形態に係る熱電池の一部を切り欠いて断面とした斜視図である。 図1の熱電池に用いられる素電池の分解断面図である。
符号の説明
1 外装ケース
2 点火端子
3 点火栓
4 着火パッド
5 発熱剤
6 導火帯
7 素電池
8 負極リード板
9a、9b 断熱材
10a 正極端子
10b 負極端子
11 電池蓋
12 負極
13 正極
14 電解質
15 負極合剤層
16 集電体

Claims (6)

  1. 正極、負極、および前記正極と前記負極との間に配された電解質からなる素電池を備える熱電池であって
    前記電解質は前記熱電池の作動温度で溶融する塩を含み、前記塩は無機カチオンおよび無機アニオンからな
    前記塩は、少なくとも第1の塩、第2の塩および第3の塩を含む混合塩であり、
    前記第1の塩が、NaI、KI、RbI、またはCsIであり、
    前記第2の塩が、LiF、LiCl、またはLiBrであり、
    前記第3の塩が、前記第2の塩とは異なり、かつ、無機カチオンA1と無機アニオンA2との塩であり、前記無機アニオンA2が、フッ素アニオン、塩素アニオン、臭素アニオン、硝酸アニオン、または炭酸アニオンである、熱電池。
  2. 前記無機カチオンA1が、リチウムカチオン、ナトリウムカチオン、カリウムカチオン、ルビジウムカチオン、およびセシウムカチオンからなる群より選ばれる少なくとも一種である請求項1記載の熱電池。
  3. 前記無機カチオンA1が、リチウムカチオンおよびカリウムカチオンからなる群より選ばれる少なくとも一種であり、
    前記無機アニオンA2が、フッ素アニオン、塩素アニオン、または臭素アニオンである、請求項1または2記載の熱電池。
  4. 前記混合塩が、前記第2の塩および前記第3の塩とは異なる第4の塩をさらに含み、
    前記第4の塩が、無機カチオンB1と無機アニオンB2との塩であり、
    前記無機アニオンB2が、フッ素アニオン、塩素アニオン、臭素アニオン、硝酸アニオン、または炭酸アニオンである、請求項1〜3のいずれか1項記載の熱電池。
  5. 前記無機カチオンB1が、リチウムカチオンであり、
    前記無機アニオンB2が、臭素アニオン、硝酸アニオン、または炭酸アニオンである、請求項4記載の熱電池。
  6. 前記正極および前記負極の少なくとも一方が、ヨウ素アニオンを含む塩を含むことを特徴とする請求項1記載の熱電池。
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