JP5138325B2 - ウェーハの加工方法 - Google Patents

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本発明は、半導体ウェーハ等のウェーハの加工方法に係り、特に、デバイスが形成された領域の裏面側を研削等によって薄化して形成した凹部に、ダイボンディング用の接着材を塗布する加工方法に関する。
近年、携帯電話やデジタルカメラ等に代表されるモバイル機器や、メモリカード等に代表される情報記憶媒体の小型軽量化に伴い、これらに組み込まれる半導体装置の高密度化が進んでいる。その高密度化のためには、半導体チップの薄型化が不可欠とされており、また、薄型化された半導体チップを2段または3段と多段に積層する多段積層型の半導体パッケージも開発されるなど、高密度化がさらに進められている。
多段積層型の半導体パッケージを構成するには、例えばダイ・アタッチ・フィルム(Die Attach Film 以下、DAFと称する)のような厚さ10〜30μm程度のフィルム状の接着材を、積層するチップ間に介在させる方式が知られている。DAFを用いた半導体チップの接着方式としては、従来、カット・アンド・リール方式やウェーハ裏面貼り付け方式が一般的であった。前者の場合は、リールに巻いて蓄積されている長尺のDAFを引き出しながらチップサイズに切断してチップ搭載面に貼り付け、そのDAFの上に別のチップを接着するという方式である。後者の場合は、チップに分割する前の段階のウェーハの裏面全面にDAFを貼り付け、チップに個片化するダイシングと同時にDAFも切断することにより、裏面にDAFが貼着されたチップを得るもので、チップ裏面にDAFを介してチップを貼り付ける方式である。
DAFはポリイミドやエポキシ等の樹脂材料をフィルム化したものであり、フィルム状態の保持と接着材としての性能を両立させる上で様々な技術的工夫がなされている。このため、フィルム状であることから使い勝手はよいものの高価であり、また、チップに貼り付けられずに廃棄する部分が生じることもあって、製造コストの上昇を招くという欠点がある。そこで、比較的安価な液体の接着材をウェーハの裏面に塗布する方法はコスト低減が図られると考えられた(特許文献1,2)。これら特許文献1,2に示されるように、回転させたウェーハの裏面に液体を滴下させて全面に広げるスピン塗布法では、スピンアウトして実際には塗布されない接着材の量が多く、実際の塗布量が例えば滴下量の30%にも満たないといったように、コスト低減にはつながらない。
特開平8−236554号公報 特開2007−48958号公報
材料の使用量を抑える方法としては、ウェーハ裏面の外周部にステンシルと呼ばれる環状部材を配設し、このステンシルの内側にペースト状の接着材を流し込んでスキージすることにより、使用量を抑えて平坦な接着材の層を得る方法が実施されている。しかしながらこの方法を採用した場合、ウェーハをダイシングする際にはステンシルを除去し、接着材側の裏面を、ダイシングテープ等を介してチャックテーブルに吸着、保持して、露出する表面側から切削ブレードでウェーハを切断することになる。
ところで切断の際には、ウェーハ裏面の外周部は、除去されたステンシルの厚さ分だけ段差ができて浮いた状態となっており、このため、外周部が切断されるとチップが破片状となって飛んでしまう現象、いわゆる“チップ飛び”が発生する。このチップ飛びは、外周部に近接するチップの損傷やウェーハ割れを惹起するおそれがあるので、回避されねばならない現象である。
よって本発明は、裏面に接着材が設けられたウェーハを製造するにあたり、液体の接着材を効率的に使用することができるとともに、個片化の際にチップ飛びが起こることが防がれ、結果として低コスト、かつ安全に操業できるウェーハの加工方法を提供することを目的としている。
本発明は、表面に複数のデバイスが分割予定ラインによって形成された略円形状のデバイス形成領域と、該デバイス形成領域を囲繞する外周余剰領域とを有するウェーハの加工方法であって、ウェーハの、デバイス形成領域に対応する裏面側の領域のみを所定厚さ除去して該デバイス形成領域を所望厚さに薄化し、該裏面に凹部を形成するとともに、外周余剰領域に、裏面側に突出する環状凸部を形成する凹部形成工程と、凹部に接着材を所望厚さ塗布する接着材塗布工程と、分割予定ラインを切断して該ウェーハを複数のデバイスに個片化する個片化工程とを含み、凹部形成工程を行う前に、ウェーハ全域の厚さが、凹部形成工程後のデバイス形成領域の厚さに凹部に塗布される接着材の厚さを加えた厚さになるように、ウェーハの裏面側の全面を所定厚さ除去して薄化するウェーハ全域薄化工程を行うことを特徴としている。
本発明によれば、ウェーハの裏面に形成した凹部に液体の接着材を所望厚さ塗布することにより、接着材は凹部の周囲の環状凸部でせき止められて排出しないか、あるいは排出量が少なくて済む。このため、接着材の使用量を必要最低限の量とすることができる。また、凹部を形成する前に、ウェーハの裏面全面を研削、あるいはエッチング等の手段によって除去して、ウェーハの厚さを予め所望厚さ(デバイス形成領域の厚さ+接着材の厚さ)に薄化し、この後に凹部を形成することにより、凹部に塗布された接着材は環状凸部と高さレベルが同一、すなわち面一となる。このため、ウェーハの裏面は、外周部に段差がなく全面が平坦となっている。その結果、個片化工程においてチップ飛びは起こらず、個片化工程を円滑に進めることができる。凹部も、研削、あるいはエッチング等の除去手段によって形成することができる。
本発明は、はじめに上記ウェーハ全域薄化工程は行わずに凹部形成工程を行い、次の接着材塗布工程の後であって個片化工程の前に、環状凸部を、凹部に塗布された接着材の高さと同レベルまで除去して薄化する環状凸部薄化工程を行う方法を含む。この方法は接着材を凹部に塗布してから凹部の周囲の環状凸部を接着材と同レベルまで薄化するものである。また本発明はこの手順とは逆に、環状凸部を薄化してから接着材を凹部に塗布する方法も含む、すなわち、上記ウェーハ全域薄化工程を行う代わりに、凹部形成工程の後であって接着材塗布工程の前に、環状凸部を、凹部に塗布される接着材の高さと同レベルまで除去して薄化する環状凸部薄化工程を行う。いずれの場合も、凹部に塗布された接着材と環状凸部の高さレベルを同一としてウェーハの裏面全面を平坦化させることができる。
本発明によれば、ウェーハの裏面に形成した凹部に液体の接着材を塗布し、その接着材と凹部周囲の環状凸部を同一面内(面一)に形成するので、液体の接着材を効率的に使用することができるとともに、個片化の際にチップ飛びが起こることが防がれる。その結果、低コスト、かつ安全に、裏面に接着材が設けられたウェーハを製造することができるといった効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
[1]半導体ウェーハ
図1の符号1は、円盤状の半導体ウェーハを示している。このウェーハ1はシリコンウェーハ等であって、寸法例としては直径:φ200mm、厚さ:725μmが挙げられる。ウェーハ1の表面1aには、格子状の分割予定ライン2によって複数の矩形状の半導体チップ(デバイス)3が区画されている。これら半導体チップ3の表面には、ICやLSI等の図示せぬ電子回路が形成されている。
複数の半導体チップ3は、ウェーハ1と同心の概ね円形状のデバイス形成領域4に形成されている。デバイス形成領域4はウェーハ1の大部分を占めており、このデバイス形成領域4の周囲であってウェーハ1の外周部は、半導体チップ3が形成されない環状の外周余剰領域5とされている。また、ウェーハ1の外周面の所定箇所には、半導体の結晶方位を示すV字状の切欠き(ノッチ)6が形成されている。このノッチ6は、外周余剰領域5内に形成されている。
本実施形態の加工方法を行うにあたり、まず、ウェーハ1の半導体チップ3が形成された表面1a全面に、保護テープ7を貼着する。ウェーハ1は、後述するように裏面1bが研削されるが、その裏面研削の際には、裏面1bを露出させるために表面1aを研削装置のチャックテーブルに合わせて載置する。保護テープ7は、チャックテーブルに表面1aが直接接触して電子回路等が傷付くことを防いで保護するために、表面1aに貼着される。保護テープ7は、例えば厚さ70〜200μm程度のポリオレフィン等の柔らかい樹脂製基材シートの片面に5〜20μm程度の粘着剤を塗布した構成のものが用いられ、粘着剤をウェーハ1の表面1aに合わせて貼り付けられる。
[2]ウェーハの加工方法
図2は、一実施形態に係るウェーハの加工方法を工程順に示している。この実施形態では、図2(a)に示すようにウェーハ1の表面(図では下面)1aに上記保護テープ7を貼着した後、図2(b)に示すようにウェーハ1の裏面1b全面を所定厚さ研削する(ウェーハ全域薄化工程)。ウェーハ1の裏面研削は、上述したようにチャックテーブルに裏面を露出させて保持し、チャックテーブルに対向配置された砥石工具を回転させながらウェーハ1の裏面1bに押し付けるといった構成の研削装置によってなされる。裏面研削に好適な研削装置の一例については後で説明する。
ウェーハ1の裏面1b全面を所定厚さ研削したら、次いで、図2(c)に示すように、研削した裏面1bの、デバイス形成領域4に対応する領域のみを研削する(凹部形成工程)。これによってウェーハ1の裏面1bには、デバイス形成領域4がへこんだ凹部4Aが形成されると同時に、その凹部4Aの周囲の外周余剰領域5には、裏面研削後の厚さが残った環状凸部5Aが形成される。
凹部形成工程の次は、図2(d)に示すように、凹部4Aに液体の接着材8を塗布し、凹部4Aを接着材8で充満させる(接着材塗布工程)。接着材8は、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂等が適宜に選択され、例えばポリイミド、エポキシ等が用いられる。接着材8を凹部4Aに塗布するには、ウェーハ1を回転させながら接着材8を凹部4Aに滴下するスピン塗布法等が採用される。接着材8の粘性が特に低い場合には、ウェーハ1を回転させず凹部4A内に単に滴下するだけで充満させることができるので、凹部4Aの容積相当の使用量となり、効率的である。また、接着材8の粘性が高い場合には、凹部4Aに供給した接着材8をスキージして環状凸部5Aの高さに平坦にならす方法が挙げられる。
ウェーハ全域薄化工程でのウェーハ裏面側の研削量は、残る厚さtが、凹部4Aを形成した後のデバイス形成領域4の厚さ(これは得るべき半導体チップ3の厚さである)t1に、塗布される接着材8の厚さt2を加えた厚さである。したがって、接着材塗布工程後のウェーハ1の裏面1bは、凹部4Aに塗布された接着材8と環状凸部5Aの高さレベルが同一、すなわち面一となっており、外周部に段差がなく全面が平坦となっている。例えば、得るべき半導体チップの厚さt1が50μm、接着材8の所望厚さt2が20μm、ウェーハ1の元の厚さTが725μmである場合には、ウェーハ全域薄化工程での裏面研削量は、725μm−(50μm+20μm)で655μmとなる。
このように、裏面全面が研削され、研削された後の裏面1bに凹部4Aが形成され、さらに凹部4Aに液体の接着材8が塗布されたウェーハ1は、接着材8を乾燥、固化させる処理がなされる。処理の一例としては、100〜200℃のベーク炉で、凹部4Aに接着材8が塗布されたウェーハ1を1〜2分程度ベークするといった方法が挙げられる。
以上でウェーハ1のデバイス形成領域4は所望の厚さに薄化され、また、デバイス形成領域4の裏面には所望厚さの接着材8が設けられる。この後、ウェーハ1は個々の半導体チップ3に分割される個片化工程に移される。個片化工程に移す際には、図2(e)に示すように、接着材8が設けられたウェーハ1の裏面1b側をダイシングテープ11に貼り付ける。
ダイシングテープ11は、例えば、厚さ100μm程度のポリ塩化ビニルからなる基材の片面に、厚さ5μm程度でアクリル樹脂系の粘着剤が塗布された粘着テープである。ダイシングテープ11はウェーハ1の外径よりも大きな外径の円形状で、ウェーハ1は、粘着面の中央部に接着材8が設けられた裏面1b側を合わせて貼り付けられる。また、ダイシングテープ11の外周部の粘着面には、ウェーハ1の外径よりも大きな内径を有する環状のダイシングフレーム12が貼り付けられている。ダイシングフレーム12は剛性を有する金属板等からなるもので、ウェーハ1はダイシングテープ11およびダイシングフレーム12を介して保持される。
ウェーハ1は、ダイシングフレーム12を保持して所定の図示せぬダイシング装置に搬送され、ダイシング装置が備える切削ブレードによって全ての分割予定ライン2が切断され、各半導体チップ3に個片化される(個片化工程)。ウェーハ1の表面1aに貼着されていた保護テープ7は切削ブレードの切削性を損ねるため、個片化の際には事前に剥離される。ウェーハ1は、ダイシング装置のチャックテーブルの保持面に、ダイシングテープ11を合わせ、かつ半導体チップ3が形成されている表面1aを上にして保持される。
切削ブレードは、チャックテーブルに保持されたウェーハ1の表面1a側からウェーハ1および接着材8を貫通して切り込み、分割予定ライン2に沿って相対移動することにより、分割予定ライン2を切断する。図2(f)は分割予定ライン2が切断された状態を示しており、同図に示すように、切削ブレードの切り込み量は、ウェーハ1の表面1aからダイシングテープ11に僅かに切り込む程度とされ、これによって裏面に接着材8が設けられた複数の半導体チップ3を得る。
[3]ウェーハ加工方法の他の実施形態
上記実施形態の加工方法では、はじめにウェーハ1の裏面1b全面を必要量研削し、この後、裏面1bに凹部4Aを形成しているが、はじめに凹部4Aを形成し、後から厚さを減じる方法を採る方法も、本発明の加工方法に含まれる。以下、この方法を、図3を参照して説明する。
[3−1]凹部形成後、先に接着材を塗布するパターン
図3(a)に示すようにウェーハ1の表面(図では下面)1aに上記保護テープ7を貼着した後、図3(b)に示すように裏面1bのデバイス形成領域4に対応する領域のみを研削し、凹部4Aと、凹部4Aの周囲の環状凸部5Aを形成する。凹部4Aの深さである裏面研削の量は、凹部4Aを形成した後の薄化されたデバイス形成領域4の厚さt1が個片化後の半導体チップ3の厚さと等しくなる量である。
次に、図3(c)に示すように凹部4Aに液体の接着材8を所望厚さ塗布する。この時点で環状凸部5Aは接着材8よりも突出しており、続いてこの環状凸部5Aの突出部分を、図3(d)に示すように除去し、凹部4Aに塗布された接着材8の高さと薄化された環状凸部5Aの高さを同レベルとする(環状凸部薄化工程)。環状凸部5Aの薄化は、凹部4Aを形成する場合と同様に研削によって行うことができる。
[3−2]凹部形成後、先に環状凸部を薄化するパターン
本実施形態では図3(c)〜(d)の手順を逆にしてもよい。すなわち、図3(c’)に示すように、凹部4Aを形成してできた環状凸部5Aを所定量研削して薄化し(環状凸部薄化工程)、次いで、図3(d’)に示すように液体の接着材8を凹部4Aに塗布して充満させる。環状凸部5Aの研削量は、研削後の薄化された環状凸部5Aの厚さtが、デバイス形成領域4の厚さt1に接着材8の厚さt2を加えた厚さとなる量である。
上記いずれのパターンも、凹部4Aに接着材8が環状凸部5Aの高さまで塗布され、裏面1b全面が平坦となったウェーハ1を得ることができる。この後、ウェーハ1は上記実施形態と同様に、接着材8を乾燥、固化させる処理がなされてから、ダイシングフレーム12付きのダイシングテープ11に貼着され、各半導体チップ3に個片化される(図3(e)〜(f))。
上記各実施形態の加工方法によれば、ウェーハ1の裏面1bに形成した凹部4Aに液体の接着材8を所望厚さ塗布することにより、接着材8は凹部4Aの周囲の環状凸部5Aでせき止められて排出しないか、あるいは排出量が少なくて済む。このため、接着材8の使用量を必要最低限の量とすることができる。
また、凹部4Aに塗布された接着材8と環状凸部5Aの高さレベルを同一とすることにより、ウェーハ1の裏面1bは、外周部に段差がなく全面が平坦となる。その結果、個片化工程において従来起こっていたチップ飛びは起こらず、個片化工程を円滑に進めることができる。これらの結果、低コスト、かつ安全に、裏面1bに接着材8が設けられたウェーハを製造することができる。
なお、上記実施形態での個片化工程は、切削ブレードによるダイシングとしているが、レーザ光照射によるレーザダイシングでウェーハ1を個片化することもできる。レーザダイシングの場合には、適宜なタイミング(例えば図2の工程であれば(b)の裏面全面研削後)でウェーハ1の内部に分割予定ライン2に沿ってレーザ光を照射して脆弱な変質層を形成する方法が挙げられる。この場合、レーザ光照射後、凹部4Aの形成、凹部4Aへの接着材8の塗布を経てから、図2(e)に示したようにダイシングテープ11にウェーハ1を貼着し、ダイシングテープ11を拡張するなどしてウェーハ1に外力を与え、ウェーハ1を分割予定ライン2に沿って割断することにより、複数の半導体チップ3を得ることができる。
また、上記実施形態では、ウェーハ1の裏面全面を所定厚さ除去したり、凹部4Aを形成したりする手段として研削を採用しているが、厚さを減じる手段としては研削に限定されず、例えばエッチングなど、可能な手段であればいかなる手段でも採用することができる。
以上が本発明に係る加工方法の実施形態であるが、以下、実施形態で行うウェーハの裏面全面の研削や凹部形成のための研削、そして凹部4Aへの接着材8の塗布といった各処理を実施するための装置を説明する。
[4]研削装置
図4〜図11を参照して、上記ウェーハ1の裏面研削や凹部4Aを形成するための研削に好適な研削装置を説明する。この研削装置20によれば、上記保護テープ7を介してウェーハ1の表面側を真空チャック式のチャックテーブル30の吸着面に吸着させてウェーハ1を保持し、2台の研削ユニット(粗研削用と仕上げ研削用)40A,40Bによってウェーハ裏面に対し粗研削と仕上げ研削を順次行う。
研削装置20の構成ならびに動作は、以下の通りである。
図4に示すように、研削装置20は直方体状の基台21を有しており、ウェーハ1は、この基台21上の所定箇所に着脱自在にセットされる供給カセット22A内に、表面側を上にした状態で、複数が積層して収納される。供給カセット22Aに収納されている1枚のウェーハ1が搬送ロボット23によって引き出され、表裏を反転されて裏面を上に向けた状態で位置決めテーブル24上に載置され、ここで一定の位置に決められる。
基台21上には、R方向に回転駆動されるターンテーブル35が設けられており、さらにこのターンテーブル35の外周部分には、複数(この場合、3つ)の円盤状のチャックテーブル30が、周方向に等間隔をおいて配設されている。これらチャックテーブル30はZ方向(鉛直方向)を回転軸として回転自在に支持されており、図示せぬ駆動機構によって回転駆動させられる。
位置決めテーブル24上で位置決めがなされたウェーハ1は、供給アーム25によって位置決めテーブル24から取り上げられ、真空運転されている1つのチャックテーブル30上に、保護テープ7が貼着された表面1a側を下に向けた状態で同心状に載置される。チャックテーブル30は、図5(b)に示すように、枠体31の中央上部に、多孔質部材による円形の吸着部32が形成されたもので、ウェーハ1は吸着部32の上面32aに、保護テープ7が密着し、かつ、裏面1bが露出する状態に吸着、保持される。このため、ウェーハ1の表面1a側の半導体チップ3の電子回路が保護テープ7によって保護され、ダメージを受けることが防止される。
チャックテーブル30に保持されたウェーハ1は、ターンテーブル35がR方向(時計回り方向)へ所定角度回転することにより、粗研削用研削ユニット40Aの下方の一次加工位置に送り込まれ、この位置で研削ユニット40Aにより裏面1bが粗研削される。次いでウェーハ1は、再度ターンテーブル35がR方向へ所定角度回転することにより、仕上げ研削用研削ユニット40Bの下方の二次加工位置に送り込まれ、この位置で研削ユニット40Bにより裏面が仕上げ研削される。
各研削ユニット40A,40Bは同一構成であり、装着される砥石が粗研削用と仕上げ研削用と異なることで、区別される。図5に示すように、研削ユニット40A,40Bは、軸方向がZ方向に延びる円筒状のスピンドルハウジング41と、このスピンドルハウジング41内に同軸的、かつ回転自在に支持されたスピンドルシャフト42と、スピンドルハウジング41の上端部に固定されてスピンドルシャフト42を回転駆動するモータ43と、スピンドルシャフト42の下端に同軸的に固定された円盤状のフランジ44とを具備している。
フランジ44には、図5に示すような、ウェーハ1の裏面1b全面を研削する全面研削用の砥石ホイール(全面用砥石ホイール)45と、図7に示すような、凹部形成用の砥石ホイール(凹部用砥石ホイール)46とが着脱可能に取り付けられる。図4に示す研削装置20の各研削ユニット40A,40Bには、全面用砥石ホイール45が装着されており、図6に示す研削装置20の各研削ユニット40A,40Bには、凹部用砥石ホイール46が装着されている。
各砥石ホイール45(46)は、環状のフレーム45a(46a)の下面に複数の砥石47が環状に配列されて固着されたものである。砥石47の下端面である刃先は、スピンドルシャフト42の軸方向に直交するように設定される。砥石47は、例えば、ガラス質のボンド材中にダイヤモンド砥粒を混合して成形し、焼結したものが用いられる。
全面用砥石ホイール45と凹部用砥石ホイール46の違いは研削外径(環状に配列された複数の砥石47の外周縁の直径)であり、全面用砥石ホイール45の研削外径はウェーハ1の直径よりも大きく、凹部用砥石ホイール46の研削外径は、ウェーハ1の半径よりも僅かに小さくて形成する凹部4Aの半径に相当している。全面用砥石ホイール45のフレーム45aはウェーハ1の直径よりも大きく研削外径と同等である。一方、凹部用砥石ホイール46のフレーム46aは、下部が下方に向かうにしたがって縮径する円錐状に形成されており、砥石47が配列される下端面の外径が凹部4Aの半径に相当する寸法となっている。
各砥石ホイール45,46に固着される砥石47は、粗研削用と仕上げ研削用があり、砥石47が粗研削用とされた砥石ホイール45,46は、粗研削用の研削ユニット40Aに装着される。また、砥石47が仕上げ研削用とされた砥石ホイール45,46は、仕上げ研削用の研削ユニット40Bに装着される。粗研削用の砥石47は、例えば♯320〜♯600程度の比較的粗い砥粒を含むものが用いられる。また、仕上げ研削用の研削ユニット40Bに取り付けられる砥石47は、例えば♯2000〜♯8000程度の比較的細かい砥粒を含むものが用いられる。各研削ユニット40A,40Bには、研削面の冷却や潤滑あるいは研削屑の排出のための研削水を供給する研削水供給機構(図示省略)が設けられている。
各研削ユニット40A,40Bは、基台21の奥側の端部に立設されたX方向に並ぶ左右一対のコラム26の前面に、それぞれ取り付けられている。各コラム26に対する各研削ユニット40A,40Bの取付構造は同一であってX方向で左右対称となっている。
各コラム26のY方向手前側の前面26aは、基台21の上面に対しては垂直面であるが、X方向の中央から端部に向かうにしたがって奥側に所定角度で斜めに後退するテーパ面に形成されている。このテーパ面26aの水平方向すなわちテーパ方向は、対応する前方の加工位置(左側のコラム26では左側の一次加工位置、右側のコラム26では右側の二次加工位置)に位置付けられたチャックテーブル30の回転中心と、ターンテーブル35の回転中心とを結ぶ線に対して平行になるように設定されている。
図4および図8に示すように、各コラム26のテーパ面26aには、そのテーパ方向と平行な上下一対のガイド51が設けられており、このガイド51には、X軸スライダ52が摺動自在に装着されている。このX軸スライダ52は、サーボモータ53によって駆動される図示せぬボールねじ式の送り機構により、ガイド51に沿って往復移動するようになっている。X軸スライダ52の往復方向は、ガイド51の延びる方向、すなわちテーパ面26aのテーパ方向と平行である。
X軸スライダ52の前面はX・Z方向に沿った面であり、その前面に、各研削ユニット40A,40Bが、それぞれZ方向(鉛直方向)に昇降自在に設置されている。これら研削ユニット40A,40Bは、X軸スライダ52の前面に設けられたZ方向に延びるガイド54にZ軸スライダ55を介して摺動自在に装着されている。そして各研削ユニット40A,40Bは、サーボモータ56よって駆動されるボールねじ式の送り機構57により、Z軸スライダ55を介してZ方向に昇降するようになっている。
上述したように、上記一次加工位置および二次加工位置に位置付けられた各チャックテーブル30の回転中心と、ターンテーブル35の回転中心との間を結ぶ方向(図8矢印Fで示す方向、以下、軸間方向と称する)は、それぞれコラム26の前面26aのテーパ方向、すなわちガイド51の延びる方向と平行に設定されている。そして、各研削ユニット40A,40Bは、砥石ホイール45(46)の回転中心(スピンドルシャフト42の軸心)が、対応する加工位置(研削ユニット40Aでは一次加工位置、仕上げ用の研削ユニット40Bでは二次加工位置)に位置付けられたチャックテーブル30の回転中心とターンテーブル35の回転中心とを結ぶ軸間方向の直上にそれぞれ存在するように位置設定がなされている。したがって、研削ユニット40A,40Bが、X軸スライダ52ごとガイド51に沿って移動すると、砥石ホイール45(46)の回転中心が軸間方向に沿って移動するように設定されている。
図2(a)〜(b)に示したようにウェーハ1の裏面1b全面を研削する場合には、粗研削用の研削ユニット40Aのフランジ44に、粗研削用の砥石47が固着された全面用砥石ホイール45を装着し、仕上げ研削用の研削ユニット40Bのフランジ44に、仕上げ研削用の砥石47が固着された全面用砥石ホイール45を装着する。ウェーハ1は、一次加工位置において研削ユニット40Aにより、また、二次加工位置において仕上げ用の研削ユニット40Bにより、裏面全面が研削される。
ウェーハ裏面の全面研削を行うにあたっては、研削ユニット40A(40B)の軸間方向位置が、X軸スライダ52を移動させることにより、砥石37の下面である刃先がウェーハ1の回転中心を通過し、チャックテーブル30が回転することによって自転するウェーハ1の裏面1b全面が研削され得る全面研削位置に位置付けられる。この全面研削位置は、ウェーハ1の回転中心よりもターンテーブル35の外周側とされる。ウェーハ裏面の全面研削は、砥石ホイール45を全面研削位置に保持してから、チャックテーブル30を回転させてウェーハ1を自転させ、送り機構57によって研削ユニット40A(40B)を下方に送りながら、回転する砥石ホイール45の砥石47をウェーハ1の裏面1bに押し付けることによりなされる。
また、図2(c),図3(b)に示したようにウェーハの裏面のデバイス形成領域4に対応する領域のみを研削して凹部4Aを形成する場合には、凹部用砥石ホイール46がフランジ44に装着されるが、図3(d)のように、深い凹部4Aを形成する場合には、粗研削を経て仕上げ研削を行い、図2(c)のように接着材8の厚さ分だけ研削する場合には、仕上げ研削で凹部4Aを形成する。
凹部4Aを形成するにあたっては、粗研削用の研削ユニット40Aのフランジ44に、粗研削用の砥石47が固着された凹部用砥石ホイール46を装着し、仕上げ研削用の研削ユニット40Bのフランジ44に、仕上げ研削用の砥石47が固着された凹部用砥石ホイール46を装着する。そして、X軸スライダ52を移動させることにより、研削ユニット40A(40B)の軸間方向位置が、図8および図9に示すように、ウェーハ1の裏面に対面する凹部用砥石ホイール46の研削外径がウェーハ1のデバイス形成領域4の半径に対応する凹部形成位置に位置付けられる。この凹部形成位置は砥石47の刃先がウェーハ1の回転中心付近とデバイス形成領域4の外周縁を通過する位置であり、この場合はウェーハ1の回転中心よりもターンテーブル35の外周側とされる。
この後は全面研削の時と同様に、チャックテーブル30を回転させてウェーハ1を自転させ、送り機構57によって研削ユニット40A(40B)を下方に送りながら、回転する砥石ホイール46の砥石47をウェーハ1の裏面1bに押し当てて研削する。これにより、図10に示すように、ウェーハ1の裏面1bには、デバイス形成領域4に対応する領域に凹部4Aが形成されるとともに、凹部4Aの周囲に環状凸部5Aが形成される。
上記全面研削および凹部形成の研削のいずれも、粗研削で研削される量は、例えば仕上げ研削後の厚さ+20〜40μm程度といった厚さまで研削され、仕上げ研削では残りの厚さが研削され、これによってデバイス形成領域4に対応する領域が目的厚さに薄化される。
図5(a),図7(a)および図10に示すように、粗研削後の被研削面には、多数の弧が放射状に描かれた模様を呈する研削条痕9が残留する。この研削条痕9は砥石47中の砥粒による破砕加工の軌跡であり、マイクロクラック等を含む機械的ダメージ層である。粗研削による研削条痕9は仕上げ研削によって除去されるが、仕上げ研削によっても新たな研削条痕が残留する場合がある。
また、研削装置20は、図3(d)、(c’)で示した環状凸部5Aを薄化する場合にも用いられる。その場合も粗研削を経て仕上げ研削がなされる。環状凸部5Aを薄化するには、研削ユニット40A,40Bを軸間方向に移動させることにより、凹部4Aを形成した凹部用砥石ホイール46を図11に示すようにウェーハ1の外周側に移動させ、砥石ホイール46を環状凸部5Aに対向させる。この状態から、チャックテーブル30を回転させてウェーハ1を自転させ、砥石47を環状凸部5Aの先端に押し付けることにより、環状凸部5Aは研削されて薄化される。
ところで、ウェーハ1の研削の際には、粗研削および仕上げ研削とも、各加工位置の近傍に設けられた接触式の厚さ測定器60によってウェーハ厚さが逐一測定され、その測定値に基づいて研削量が制御される。厚さ測定器60は、図5(a)に示すように、基準側ハイトゲージ61と可動側ハイトゲージ62との組み合わせで構成されている。
各ハイトゲージ61,62はプローブ61a,62aをそれぞれ備えており、基準側ハイトゲージ61のプローブ61aがチャックテーブル30の枠体31の表面31aに接触し、可動側ハイトゲージ62のプローブ62aがウェーハ1の被研削面に接触するようにセットされる。この厚さ測定器60では、各プローブ61a,62aの接触点の高さ位置を比較することにより、ウェーハ1の厚さ測定値が出力される。凹部4Aを形成してデバイス形成領域4の厚さを測定する際の測定点、すなわち可動側ハイトゲージ61のプローブ61aの接触点は、図5(a)および図7(a)の破線で示すように、凹部4Aの外周側が好ましい。
所望の研削が完了したウェーハ1は、次のようにして回収される。まず、仕上げ用の研削ユニット40Bが上昇してウェーハ1から退避し、一方、ターンテーブル35がR方向へ所定角度回転することにより、ウェーハ1が供給アーム25からチャックテーブル30に載置された着脱位置に戻される。この着脱位置でチャックテーブル30の真空運転は停止され、次いでウェーハ1は、回収アーム27によってスピンナ式洗浄装置28に移されて洗浄される。
洗浄ユニット28では、ウェーハ1と同径程度の回転式の吸着テーブルにウェーハ1が吸着、保持され、1000rpm程度で回転する最中に純水等の洗浄水がウェーハ1の中心付近に滴下されて裏面が洗浄される。この後、回転速度が2000〜3000rpm程度に上昇しながらドライエアが吹き付けられて乾燥処理される。洗浄ユニット28で洗浄処理されたウェーハ1は、搬送ロボット23によって回収カセット22B内に移送、収容される。
[5]接着材塗布装置
次に、図12を参照して、図2(d)、図3(c),(d’)に示したように凹部4Aに接着材8を塗布する際に用いて好適な塗布装置70を説明する。塗布装置70は直方体状の基台71を有しており、この基台71の一端側には、一対のカセットステージ72が設けられている。カセットステージ72にはカセット73が着脱自在に載置される。カセット73内には、凹部4Aが形成された裏面1b側を上にした状態で、複数のウェーハ1が積層して収納される。カセット73に収納されている1枚のウェーハ1が搬送ロボット74によって引き出され、裏面1bを上に向けた状態で位置決めテーブル75上に載置され、ここで一定の位置に決められる。
次に、ウェーハ1は旋回する搬送アーム76によって円盤状のスピンテーブル77に同心状に載置される。搬送アーム76は、先端に真空吸着パッド76aを有しており、真空吸着パッド76aが、環状凸部5Aを吸着して保持するようになっている。スピンテーブル77は真空チャック式でウェーハ1を吸着、保持し、続いて所定回転速度で回転し、これによってウェーハ1が自転した状態になる。基台71上の奥側にはノズルスタンド81が立設されており、このノズルスタンド81には、ノズルベース82を介して、水平に延びるノズルアーム83が水平旋回可能に装着されている。このノズルアーム83の先端には、ノズル84が設けられている。
ノズルアーム83は、図12において破線で示される退避位置と実線の滴下位置との間を往復旋回し、滴下位置では、ノズル84がスピンテーブル77に保持されたウェーハ1の回転中心の直上に位置付けられる。この滴下位置でノズル84から、回転するウェーハ1の中心に液体の接着材が滴下される。接着材は、基台61の内部の図示せぬ供給源からノズルスタンド81、ノズルベース82、ノズルアーム83を経てノズル84に圧送される。
このようにしてウェーハ1の凹部4Aに接着材が滴下されると、接着材は遠心力によって凹部4Aの外周側に広がり、凹部4A全域に塗布される。接着材の塗布厚さが所望厚さに至ったら、ノズル84からの接着材の滴下とスピンテーブル77の回転が停止され、ノズルアーム83が退避位置に旋回する。次いで、スピンテーブル77のウェーハ吸着運転が停止され、スピンテーブル77上のウェーハ1は搬送アーム76によって位置決めテーブル75に載置される。次に、ウェーハ1は搬送ロボット74によって位置決めテーブル75からカセット73の収納位置に戻される。2つのカセット73は、双方ともウェーハ1が出し入れされるように使用されてもよく、また、一方が供給側、他方が回収側とされてもよい。カセット73内に戻された接着材付きのウェーハ1は、上述したように接着材を乾燥、固化させる処理がなされた後、個片化工程に移される。
本発明の一実施形態の加工方法で加工されるウェーハの(a)斜視図、(b)側面図である。 一実施形態の加工方法を工程順に示す側面図および断面図である。 本発明の他の実施形態の加工方法を工程順に示す側面図および断面図である。 本発明の加工方法の研削に係る工程を好適に実施し得る研削装置であって、全面研削用の砥石ホイールが装着されている状態の斜視図である。 図4の研削装置の研削ユニットを示す(a)斜視図、(b)側面図である。 図4の研削装置に凹部形成用の砥石ホイールが装着されている状態の斜視図である。 図6の研削装置の研削ユニットを示す(a)斜視図、(b)側面図である。 研削ユニットの取付構造を示す平面図である。 凹部形成用の砥石ホイールでウェーハ裏面に凹部を形成している状態を示す側面図である。 裏面に凹部が形成されたウェーハの裏面側を示す斜視図である。 凹部形成用の砥石ホイールで環状凸部を研削している状態を示す(a)斜視図、(b)側面図である。 本発明の加工方法の接着材塗布工程を好適に実施し得る塗布装置の斜視図である。
符号の説明
1…半導体ウェーハ
1a…ウェーハの表面
1b…ウェーハの裏面
2…分割予定ライン
3…半導体チップ(デバイス)
4…デバイス形成領域
4A…凹部
5…外周余剰領域
5A…環状凸部
8…接着材
20…研削装置
70…接着材塗布装置

Claims (3)

  1. 表面に複数のデバイスが分割予定ラインによって形成された略円形状のデバイス形成領域と、該デバイス形成領域を囲繞する外周余剰領域とを有するウェーハの加工方法であって、
    ウェーハの、前記デバイス形成領域に対応する裏面側の領域のみを所定厚さ除去して該デバイス形成領域を所望厚さに薄化し、該裏面に凹部を形成するとともに、前記外周余剰領域に、裏面側に突出する環状凸部を形成する凹部形成工程と、
    前記凹部に接着材を所望厚さ塗布する接着材塗布工程と、
    前記分割予定ラインを切断して該ウェーハを複数のデバイスに個片化する個片化工程とを含み、
    前記凹部形成工程を行う前に、ウェーハ全域の厚さが、前記凹部形成工程後の前記デバイス形成領域の厚さに前記凹部に塗布される前記接着材の厚さを加えた厚さになるように、ウェーハの裏面側の全面を所定厚さ除去して薄化するウェーハ全域薄化工程を行うことを特徴とするウェーハの加工方法。
  2. 前記ウェーハ全域薄化工程を行うことに代えて、前記接着材塗布工程の後であって前記個片化工程の前に、前記環状凸部を、前記凹部に塗布された接着材の高さと同レベルまで除去して薄化する環状凸部薄化工程を行うことを特徴とする請求項1に記載のウェーハの加工方法。
  3. 前記ウェーハ全域薄化工程を行うことに代えて、前記凹部形成工程の後であって前記接着材塗布工程の前に、前記環状凸部を、前記凹部に塗布される接着材の高さと同レベルまで除去して薄化する環状凸部薄化工程を行うことを特徴とする請求項1に記載のウェーハの加工方法。
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