JP5136325B2 - 光学シートおよびこれを用いた照明装置ならびにディスプレイ - Google Patents
光学シートおよびこれを用いた照明装置ならびにディスプレイ Download PDFInfo
- Publication number
- JP5136325B2 JP5136325B2 JP2008246095A JP2008246095A JP5136325B2 JP 5136325 B2 JP5136325 B2 JP 5136325B2 JP 2008246095 A JP2008246095 A JP 2008246095A JP 2008246095 A JP2008246095 A JP 2008246095A JP 5136325 B2 JP5136325 B2 JP 5136325B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical sheet
- light
- display
- liquid crystal
- region
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
周辺部に行くほど暗くなる特性は避けられない。そのため、液晶画面を横から見たときの輝度の低下が大きく、光の利用効率の低下を招いていた。
さらに、図10に例示したプリズムフィルムを用いる装置では、プリズムフィルムの枚数が2枚必要であるため、フィルムの吸収による光量の低下が大きいだけでなく、部材数の増加によりコストが上昇する原因にもなっていた。
特許文献1に記載されたフラットパネルディスプレイ用バルクディフューザーは、ポリカーボネートと光拡散性粒子の合計重量を基準にして95〜99.8重量%のポリカーボネート及び0.2〜5重量%の光拡散性粒子を含んでなるバルク光ディフューザー材料であって、当該バルク光ディフューザー材料が、ASTM規格D−1003−00に準拠して測定して、70%以上の透過率及び10%以上のヘイズを有する、バルク光ディフューザー材料である。この材料は、適度な透過率と適度なヘイズを併せ持っているので、集光と拡散の機能を併せ持った光学シートを実現できる可能性を有している。
また、光学シートが表面に構造体を有するか、シート材料に粒子を含有することで光拡散機能を奏する場合には、ディスプレイの視野角を拡大する効果を有する。
図7は、本発明に係る光学シート1を、従来の光学シート2と組合わせて使用したバックライトの構成例を示した断面説明図である。光源15からの光Kは、拡散板5に入射する。その後、拡散板5の出射面から光学シート2の入射面に到達する。入射した光は、最終的に光学シート1の出射面からLとして出射される。Lは偏光板21にはさまれた液晶層19に到達する。ここを透過した光はSへと出射し、観察者に視認される。なお、光学シート1と拡散板5の間は光学シート2のみではなく、適宜他の光学シートを増やしても良い。いずれにしても本発明の光学シート1は、液晶層側の最表面に位置する。
以下実施例に基き、本発明に係る光学シートについて、さらに具体的に説明する。
ピッチ66μmの凸シリンドリカルレンズの形状に切削した金型ロールを、押出機に近接して配置した。熱可塑性ポリカーボネート樹脂を溶融し、上記押出機によりシート状に押し出して、当該シートが冷却、硬化する前に上記金型ロールによって成形して、レンチキュラーレンズを有する押出シートを得た。厚みは320μmとした。
熱可塑性ポリカーボネート樹脂としては帝人化成(株)製のM1201ZとML1103を適宜配合して使用し、拡散性を有する押出シートとした。320μmにおける曇り度(Hz)を15%に調整した。
押出しする際のシート幅を4種類に調整し、それぞれ315mm(実施例1)、355mm(実施例2)、395mm(実施例3)、600mm(比較例)のものを作成した。
すべての押出シートは中心から長さ730mm×幅310mmの長方形に切り取り、4種
類の光学シートを得た。比較例においては、押出シートの線膨張係数の大きい領域が切り取った光学シートに含まれず、シート内に線膨張係数の大きい領域は存在しない。なお比較例は、従来品に相当する。
中央部と端部の確認をするため、まず得られた光学シートを2枚の偏光シートではさみ、光を照射して明暗を確認した。いずれも図1のように長辺側に線膨張係数の大きい領域が形成されていた。実施例1は長辺から50mm、実施例2は長辺から30mm、実施例3は長辺から10mmの範囲に中央部と線膨張係数の大きい領域の境界が形成されていた。比較例においては線膨張係数の大きい領域は形成されていなかった。各シートの中央部と線膨張係数の大きい領域から4mm幅のひも状に測定サンプルを切り取った。
線膨張係数の測定はTMA(セイコー社製EXS TC6000PCステーション)の石英の引張冶具を使用して測定した。測定サンプルに50mNの荷重をかけながら、15mm長さの部分のTMA−温度曲線を測定した。温度は90℃まで昇温し、80℃±2℃の範囲の線膨張係数を算出した。結果を表1に示す。表1から、中央部よりも線膨張係数の高い領域が形成されていることがわかった。
作成した光学シートを市販の拡散板(帝人化成65HLW)と共に32型の液晶ディスプレイに組み込み、点灯した後1時間放置して、しわを目視確認した。この時を初期状態とした。初期状態でしわが認められなかったディスプレイを点灯したまま60℃の環境に24時間投入した。24時間後、点灯したまま常温環境に戻し、1時間ごとに24時間しわを目視確認した。この結果を表1に示す。
2・・・従来の光学シート
5・・・拡散板
15・・・光源
17・・・反射板
19・・・液晶層
21・・・偏光板
31・・・線膨張係数の大きい領域
32・・・中央部
K・・・光源からの光
L・・・光学部材からの出射光
S・・・ディスプレイの視認方向
Claims (9)
- ディスプレイ用バックライトユニットの照明光路制御に使用される光学シートであって、シート平面において、中央部の80℃における線膨張係数よりも、80℃における線膨張係数が1.0×10−5K−1以上大きい領域が端部に存在することを特徴とする光学シート。
- 前記領域は、光学シートの辺から50mm以内の部分であることを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
- 前記領域は、光学シートの辺から30mm以内の部分であることを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
- 前記領域は、光学シートの辺から10mm以内の部分であることを特徴とする請求項1に記載の光学シート。
- 前記光学シートは、表面に構造体を有し、集光機能を奏することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学シート。
- 前記光学シートは、表面に構造体を有するか、シート材料に粒子を含有することにより、光拡散機能を奏することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学シート。
- 表示画像を形成する画像表示素子の背面に、光源と、請求項1〜6の何れか1項に記載の光学シートを少なくとも備えることを特徴とするディスプレイ用バックライトユニット。
- 前記光源は、冷陰極管もしくはLEDもしくは半導体レーザーであることを特徴とする請求項7に記載のバックライトユニット。
- 画素単位での透過/遮光に応じて表示画像を形成する液晶表示素子からなる画像表示素子と、光源と、請求項7または8のいずれかに記載のバックライトユニットを備えることを特徴とするディスプレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008246095A JP5136325B2 (ja) | 2008-09-25 | 2008-09-25 | 光学シートおよびこれを用いた照明装置ならびにディスプレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008246095A JP5136325B2 (ja) | 2008-09-25 | 2008-09-25 | 光学シートおよびこれを用いた照明装置ならびにディスプレイ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010078819A JP2010078819A (ja) | 2010-04-08 |
JP5136325B2 true JP5136325B2 (ja) | 2013-02-06 |
Family
ID=42209368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008246095A Expired - Fee Related JP5136325B2 (ja) | 2008-09-25 | 2008-09-25 | 光学シートおよびこれを用いた照明装置ならびにディスプレイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5136325B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07134307A (ja) * | 1993-11-11 | 1995-05-23 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶パネル |
JP3451411B2 (ja) * | 1994-09-13 | 2003-09-29 | 鐘淵化学工業株式会社 | ポリイミドフィルムの製造方法 |
JP2006011006A (ja) * | 2004-06-25 | 2006-01-12 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 光拡散用部材および液晶ディスプレイ用バックライト |
JP4500122B2 (ja) * | 2004-07-20 | 2010-07-14 | 五洋紙工株式会社 | 光学用フィルムの製造方法 |
JP4893307B2 (ja) * | 2004-09-30 | 2012-03-07 | ソニー株式会社 | 光学シート、バックライトおよび液晶表示装置 |
-
2008
- 2008-09-25 JP JP2008246095A patent/JP5136325B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010078819A (ja) | 2010-04-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2007049515A1 (ja) | 光透過性樹脂板 | |
JP5310199B2 (ja) | 光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置 | |
JP2010210882A (ja) | 光学シート及びそれを用いたディスプレイ装置 | |
JP5364998B2 (ja) | 両面レンズシート、ディスプレイ用光学シートおよびそれを用いたバックライトユニット、ディスプレイ装置 | |
JP2010164657A (ja) | 光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置 | |
JP5098520B2 (ja) | 光拡散板、ディスプレイ用バックライトユニット、表示装置 | |
JP2009063905A (ja) | 光学シートとそれを用いるバックライトユニットおよびディスプレイ | |
JP2011033643A (ja) | 光路変更シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置 | |
JP2009080357A (ja) | 光制御シート及びそれを用いたバックライトユニット、ディスプレイ装置 | |
JP5482114B2 (ja) | 光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置 | |
JP2009210749A (ja) | 光学シート、これを用いたディスプレイ用バックライト・ユニットおよびディスプレイ | |
JP2010160438A (ja) | レンズシート、バックライトユニット及びディスプレイ装置 | |
JP5256723B2 (ja) | 光拡散板、光学シート、バックライトユニットおよびディスプレイ装置 | |
JP5136325B2 (ja) | 光学シートおよびこれを用いた照明装置ならびにディスプレイ | |
JP2011133556A (ja) | 光学シート、バックライトユニット及びディスプレイ装置、並びに金型 | |
JP2014086245A (ja) | 導光板、バックライト・ユニット及びディスプレイ装置 | |
JP5636884B2 (ja) | 導光板、バックライトユニット、表示装置、及び導光板の製造方法 | |
JP5304081B2 (ja) | 光学板とそれを用いたバックライト・ユニットおよびディスプレイ装置 | |
JP5446185B2 (ja) | 光学シート | |
JP2010175759A (ja) | 光学シート、ディスプレイ用バックライト・ユニット及び画像表示ディスプレイ | |
JP2012242649A (ja) | 光学シート、バックライトユニットおよびディスプレイ装置 | |
JP2009237475A (ja) | 光学シートとそれを用いたバックライトユニット、ディスプレイ装置 | |
JP2011242419A (ja) | 光学シート及び金型並びにバックライトユニット及びディスプレイ装置 | |
JP5195069B2 (ja) | バックライトユニット及びディスプレイ装置 | |
JP2013073819A (ja) | 光学シート、バックライトユニット及び液晶表示装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110825 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120726 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120731 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120926 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121016 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121029 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |