JP5135531B2 - 排ガスの脱硝方法 - Google Patents
排ガスの脱硝方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5135531B2 JP5135531B2 JP2005292766A JP2005292766A JP5135531B2 JP 5135531 B2 JP5135531 B2 JP 5135531B2 JP 2005292766 A JP2005292766 A JP 2005292766A JP 2005292766 A JP2005292766 A JP 2005292766A JP 5135531 B2 JP5135531 B2 JP 5135531B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust gas
- activated carbon
- gas treatment
- less
- volume
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Treating Waste Gases (AREA)
Description
この排ガス処理装置の使用時においては、排ガスの脱硝率を高める方法として、例えば、特許文献1に、排ガス処理材が充填された処理槽にて、排ガス中のNOxを分解するため、排ガスに還元剤であるアンモニアを添加する方法が開示されている。
この粉化により、活性炭が再使用できなくなって、新規購入量を増やす必要が生じ、コストが増加する問題があった。
前記排ガス処理材として、該排ガス処理材の表層部に形成され、幹部空間と該幹部空間から枝分かれした枝状空間とからなり、該排ガス処理材の表面に開口する部分の最大内幅が1000nm以下である気孔の容積が、該排ガス処理材の全気孔容積の4%以下であるものを用いる。
本発明に係る排ガス脱硝方法において、前記1000nm以下の気孔の容積は、前記排ガス処理材の単位質量当り0.008cc/g以下であることが好ましい。
また、NOxとは、燃焼反応において生成する窒素酸化物の総称であり、例えば、一酸化窒素(NO)又は二酸化窒素(NO2)がある。
そして、排ガス処理材の表層部とは、気孔の開口した部分が排ガス処理材の表面に現れる領域を意味しており、例えば、排ガス処理材の表面から1μm程度の範囲を意味する。
なお、排ガス処理材としては、例えば、円柱状又は球状となった活性炭又は炭材がある。
ここで、図1は本発明の一実施の形態に係る排ガスの脱硝方法を適用する排ガス処理装置の説明図、図2は同排ガスの脱硝方法で使用する活性炭の部分拡大断面図である。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る排ガスの脱硝方法を適用する排ガス処理装置Aは、吸着塔(処理槽の一例)1内を上方から下方に向かって降下する活性炭に、SOx及びNOxを含有しアンモニアガスが添加された排ガスを、水平方向に導入して接触させた後、この活性炭を吸着塔1の下部から排出して、篩装置2を介して再生塔3に供給し加熱処理する装置である。この加熱処理により、活性炭に吸着したアンモニア又は硫化物を活性炭から放出すると共に、活性炭内に析出した硫安をアンモニアと硫化物に分解して、該活性炭内より放出して再生し、この再生した活性炭を再生塔3から再び吸着塔1に戻している。
この活性炭について詳細に調査した結果、図2に示すように、活性炭10には大小様々な多数の気孔11〜13が存在し、その気孔11〜13内に幹部となる空間(幹部空間)14〜16と、その幹部空間14〜16から複数の細かい枝状の空間(枝状空間)17〜29が広がっていた。更に、活性炭10表面の気孔幅(以下、最大内幅ともいう)w(各気孔11〜13の気孔幅をw1〜w3とする)が広い程、その幹部の空間の深さh(各気孔11〜13の深さをh1〜h3とする)も深く、しかも、幹部の空間から多数の細かい空間が枝分かれして広がっている場合が多いことが判った。
また、吸着塔1内の活性炭は、例えば、吸着塔1の高さにより異なるが、4日〜7日間程度かけて緩やかに降下して吸着塔1から排出されることから、この間に排ガスの温度変化があった場合には、気孔内の硫安が膨張する。このため、気孔内の空間が広い場合には、硫安がその空間に隙間なく充満していることはないので、前記したように、析出した硫安が膨張してもクラックが発生することはない。しかし、気孔内の空間が狭い場合には、硫安がその空間に隙間なく充満するため、膨張した析出硫安により、活性炭に対して内側から外側へ向う力が働くので、その気孔を起点としてクラックが発生して活性炭が粉化するものと推定した。
なお、前記した理由により、マクロ気孔内の空間が狭いほど活性炭が粉化し易いため、マクロ気孔の最大内幅wの下限値については規定していないが、マクロ気孔を完全に無くすことは困難であるため、実質的には、50nm程度のものは存在すると考えられる。
活性炭の表層部の全気孔容積の4%以下としたのは、クラックの発生起点となる1000nm以下のマクロ気孔の容積が4%を超える場合、発生したクラック同士が繋がる可能性が高くなり、活性炭が強度的に弱くなって粉化し易くなるためである。
このことから、活性炭の粉化を抑制して長寿命化を図るため、マクロ気孔の容積を、活性炭が有する全気孔容積の3.5%以下にすることが好ましく、更には3%以下にすることが好ましい。
ここで、活性炭の粉化を抑制して長寿命化を図るため、マクロ気孔の容積を、活性炭の単位質量当り0.006cc/g以下にすることが好ましい。
本実施例は、焼結機から排出される排ガスを排ガス処理装置Aに導入して処理した後、煙突(図示せず)から大気放散するものである。
図1に示すように、排ガス処理装置Aは吸着塔1、篩装置2、及び再生塔3を有しており、この吸着塔1の有効高さH(導入した排ガスと活性炭が接触する高さ)が20m、有効幅W(導入した排ガスと活性炭が接触する幅)が1.5mに、それぞれ設定されている。この吸着塔1内における活性炭の降下速度は0.2m/hであり、吸着塔1内の有効高さを降下するのに100時間{=(20m)/(0.2m/h)}を要する。なお、排ガスの吸着塔1内の通過速度は0.25m/秒である。
この活性炭の粉化率は、吸着塔1から排出された活性炭を1.4mmの篩目を備える篩装置2で篩い、篩装置2に供給した活性炭全量に対する篩下1mm以下のものの質量割合から得られた数値である。
このようにして前記焼結排ガスを処理した場合における実施例と比較例を表1に示す。
以上のことから、活性炭のマクロ気孔の最大内幅及びその容積を規定することで、活性炭の粉化を抑制して経済的に高脱硝率を達成できることを確認できた。
Claims (2)
- SOx及びNOxを含有しアンモニアガスが添加された排ガスを、処理槽内を上方から下方に移動する排ガス処理材に接触させることにより脱硝を行う方法において、
前記排ガス処理材として、該排ガス処理材の表層部に形成され、幹部空間と該幹部空間から枝分かれした枝状空間とからなり、該排ガス処理材の表面に開口する部分の最大内幅が1000nm以下である気孔の容積が、該排ガス処理材の全気孔容積の4%以下であるものを用いることを特徴とする排ガスの脱硝方法。 - 請求項1記載の排ガスの脱硝方法において、前記1000nm以下の気孔の容積は、前記排ガス処理材の単位質量当り0.008cc/g以下であることを特徴とする排ガスの脱硝方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005292766A JP5135531B2 (ja) | 2005-10-05 | 2005-10-05 | 排ガスの脱硝方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005292766A JP5135531B2 (ja) | 2005-10-05 | 2005-10-05 | 排ガスの脱硝方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007098309A JP2007098309A (ja) | 2007-04-19 |
JP5135531B2 true JP5135531B2 (ja) | 2013-02-06 |
Family
ID=38025767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005292766A Expired - Fee Related JP5135531B2 (ja) | 2005-10-05 | 2005-10-05 | 排ガスの脱硝方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5135531B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11349317A (ja) * | 1998-06-08 | 1999-12-21 | Nippon Steel Corp | 高強度、高吸着能を有する活性コークスの製造方法 |
JP4017360B2 (ja) * | 2001-05-30 | 2007-12-05 | 新日本製鐵株式会社 | 活性炭の製造方法 |
-
2005
- 2005-10-05 JP JP2005292766A patent/JP5135531B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007098309A (ja) | 2007-04-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4102980A (en) | Method for removal of dust deposited on contact apparatus interior | |
CN107983154A (zh) | 一种烧结烟气活性炭并联式双塔脱硫脱硝工艺 | |
KR100660234B1 (ko) | 소결 배기가스의 건식 청정 시스템 및 건식 청정 방법 | |
WO2005030641A1 (ja) | 高賦活活性コークス粉及びその製造方法 | |
CN107961770A (zh) | 一种焦炉烟气净化中吸附剂的再生系统及再生方法 | |
CN106334443A (zh) | 一种焦炉烟气低温脱硫脱硝工艺 | |
KR20100064351A (ko) | 소결 배가스 중의 황산화물 제거용 조성물 | |
JP5135531B2 (ja) | 排ガスの脱硝方法 | |
CN102085476B (zh) | 一种成型煤基so2和no吸附催化剂及其制备方法 | |
KR20080059958A (ko) | 오존 및 활성 코크스에 의한 배가스 동시 탈황 탈질 방법 | |
KR20160075928A (ko) | NOx 및 SOx 동시 제거용 Fe-Cr/C 복합 촉매 및 이의 제조방법 | |
JP2002102689A (ja) | 炭素質吸着剤 | |
Chen et al. | Application of modified coke to NOx reduction with recycling flue gas during iron ore sintering process | |
KR101830477B1 (ko) | 소결 배기가스 내에 포함된 질소 산화물 제거 장치 및 질소 산화물 제거 방법 | |
WO2002098793A1 (fr) | Carbone active et son procede de production | |
JP2007083222A (ja) | 排ガス処理方法 | |
JP4873211B2 (ja) | 窒素酸化物の選択的触媒還元のための触媒及びその製造方法。 | |
WO2017022519A1 (ja) | 石炭火力発電設備 | |
JP5120888B2 (ja) | 銅系吸収剤の再生方法及び原料ガス中の水銀除去方法 | |
KR101388179B1 (ko) | 소결 배가스 중의 황산화물 제거용 조성물 및 소결 배가스 중의 황산화물 제거 방법 | |
JPH11171522A (ja) | 脱硝性能の高い脱硫脱硝用活性炭の製造方法 | |
KR100994056B1 (ko) | 소결 배가스 중 SOx 제거 방법 | |
JP2001079346A (ja) | ガス処理方法とガス処理装置、およびハニカム状活性炭の再生方法 | |
KR20210077018A (ko) | 소결로 배기가스 처리 방법 | |
KR101110553B1 (ko) | 코크 오븐 가스에 함유된 황화수소의 제거방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080306 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090522 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110517 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110713 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120424 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120620 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121002 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121015 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5135531 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |