JP2002102689A - 炭素質吸着剤 - Google Patents

炭素質吸着剤

Info

Publication number
JP2002102689A
JP2002102689A JP2001168080A JP2001168080A JP2002102689A JP 2002102689 A JP2002102689 A JP 2002102689A JP 2001168080 A JP2001168080 A JP 2001168080A JP 2001168080 A JP2001168080 A JP 2001168080A JP 2002102689 A JP2002102689 A JP 2002102689A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon
diameter
less
gas
activation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001168080A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Yoshino
良雄 吉野
Yuji Moriguchi
祐治 森口
Masatsugu Kimura
正嗣 木村
Kimihisa Oishi
公寿 大石
Goro Imamura
悟朗 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP2001168080A priority Critical patent/JP2002102689A/ja
Publication of JP2002102689A publication Critical patent/JP2002102689A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】炭素質吸着剤、及びその製造方法、並びに排ガ
ス処理方法を提供する。 【解決手段】 平均粒子径4mm以上、比表面積が40
0m2/g以上、直径300Å以下の細孔容積(II)に
対する直径20Å以下の細孔容積(I)の割合I/II
が、0.60以上であり、圧壊強度が30Kg以上であ
ることを特徴とする炭素質吸着剤に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は炭素質吸着剤に関
し、詳しくは石炭火力発電所や焼結炉、都市ゴミ等の廃
棄物焼却炉等から排出される排ガス中に含まれるSOx
やNOx 、及びダイオキシンなどの有害物質除去や、窒
素等の工業ガス製造に於ける精製、及び溶剤の回収など
に適した炭素質吸着剤、及びその製造方法、並びに排ガ
ス処理方法に存する。
【0002】
【従来の技術】石炭や重油を燃焼させる火力発電所、あ
るいは各種の焼結炉および都市ごみ焼却炉から発生する
排ガス中に含まれるSOxやNOx やダイオキシンなど
の有害物質を除去する技術は、多岐に渡っているが、最
も有効な方法に粒状炭素吸着材による乾式吸着除去があ
る。粒状炭素吸着剤による乾式処理は、SOx、NOx
ダイオキシン以外にも水銀などの多くの有害物質を除去
できるという利点がある。
【0003】一般に、粒状炭素吸着剤は石炭等の炭素含
有物質を粉砕し、必要に応じて粘結剤等を配合して混練
・成型した後、水蒸気、酸素、炭酸ガス等の存在下で炭
化・賦活して製造される。このようにして得られた粒状
炭素吸着剤は、直交流式移動層吸着塔などに充填され有
害物を除去するのに用いられ、有害物質の吸着量や分解
量が多く、圧力損失の低減の観点から粒子径が大きく、
吸着塔内での繰り返し使用に耐える強度を有することが
望まれている。
【0004】しかし、公知の製造方法で大粒子径の炭素
吸着剤を得ようとしても、粒子内部の賦活が不十分とな
り吸着能、分解能の不十分な炭素吸着剤しか得られな
い。仮に賦活を粒子内部まで行うために賦活時間を延長
すれば、得られる炭素吸着剤の吸着能、分解能は向上す
るが、強度も低下する。従って、高吸着能、高分解能と
粒子径、ならびに高吸着能、高分解能と強度は二律背反
の関係にあり、通常の方法では解決が困難であった。
【0005】この対策としては、粉末活性炭を粘結剤で
成型する方法や原料としてガス化性の良い石炭を選択す
ることで効率の良い賦活を行う方法がある。
【0006】前者の方法は、特開平4−190846号
公報や、特開平1−2931号公報に示されているよう
に高比表面積の活性炭粉末を粘結剤で成型して、高表面
積、高強度の大粒径活性炭を製造する技術である。この
方法において、高比表面積の大粒径活性炭を得る為に
は、粘結剤で細孔が減少するのを加味して、原料の活性
炭粉の比表面積を更に高くする必要がある。
【0007】一般に直径10Å以下の細孔容積量は賦活
反応が進行するのに伴い増加してゆくが、賦活を進める
と直径10Å未満の細孔容量の増加以上に直径が20Å
以上の細孔容積が急激に増加してしまう。従って、高比
表面積の粉末活性炭を粘結剤で成型する技術では、高比
表面積、大粒径は満足できても、強度の低下が避けられ
なかった。また、粉末活性炭を粘結剤で成型する方法
は、成型物を賦活する方法に比べて、粘結剤添加による
細孔量や比表面積の低下を補うための賦活時間延長、原
料活性炭の粉砕費用、粘結剤費用などでコスト高になる
問題がある。
【0008】後者の方法は、特開平3−83811号公
報に示されているように、原料石炭に揮発分(d.a.
f)45重量%以上の非粘結炭を添加したり、公知の酸
化性ガスでの不溶融化処理をする事で、賦活反応を促進
する技術である。この方法によれば、「比表面積は非粘
結炭の配合量が増加することにより大きくなり、活性炭
として好ましい。しかし、マイクロ強度は非粘結炭の配
合量が増加することにより低下する」(特開平3−83
811号公報4頁右上段2〜5行)との記載があるよう
に、比表面積は大きくできても強度が低下し、本発明の
圧壊強度を満足できない。
【0009】また、NOx 分解能に関しては、特開平1
1−555号公報に示されているように、賦活処理をし
た炭素材を酸化処理する事で、向上する事が知られてい
る。これは、酸化処理で炭素表面に形成された酸性官能
基が、NH3の吸着点となり、吸着する事で活性化した
NH3がNOを還元をするためである。しかし、酸化処
理によるNOx 分解能の向上が認められるのは、一般的
にSOxが共存しない場合に限ってであり、SOxが共存
する場合は、酸化処理をしなかった炭素材に比べ向上は
認められず、かえって劣る。一般に、排ガスにはSOx
とNOx は共存するので、このような方法では、高いN
x 分解能の期待できない。
【0010】また、このような排ガスの吸着処理では、
運転中止中や煤塵等の蓄積によって吸着塔内に偏流が生
じた場合などは、酸化熱が蓄積し、発火に至る危険があ
る。この対策としては、炭素吸着剤に含まれる灰分を増
加させる事で発火点を高くする方法が知られている。し
かし、灰分を増加させると、賦活反応時に形成される細
孔を肥大化させ結果として、比表面積や直径が20Å以
下の細孔容積比率が低下し、強度も低下する。従って、
高灰分と高吸着能および、高灰分と強度も二律背反の関
係にあり、これらを同時に満足する炭素吸着剤は得られ
ていない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前記のような吸着塔で
使用される炭素吸着材としては、SOxやダイオキシン
などの有害物質を吸着し、高いNOx 分解能を有するた
めに、高比表面積を有するものが望ましいと一般的に考
えられていた。しかしながら、高比表面積を指向した炭
素材が、必ずしも高吸着能および高分解能を有するとは
限らず、むしろ吸着能や分解能の増加分よりも強度の低
下が大きいという問題があった。
【0012】従って、これらの全てを満たす特性を有す
る炭素吸着剤、つまり高比表面積で高吸着性能且つ高分
解性能を有し、さらに優れた強度を有する炭素質吸着剤
が望まれていた。また、この炭素吸着剤は、吸着能や分
解能以外では、排ガスを通過させる場合の通風圧力損失
を低く保持するために大粒径であることが好ましいの
で、大粒径であって、吸着塔内等での自重による割れ、
粉化磨耗を低減するために高強度を有し、且つ高い発火
点を有することが要求される。
【0013】従って、本発明の目的は、上記問題を解決
し、安価な製造方法で、SOxやダイオキシン等を吸着
し、NOx 等を分解するのに適した細孔分布や表面性状
を有し、大粒径で、高強度で、且つ高い発火点を兼ね備
えた炭素吸着剤を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは炭素質吸着
剤について鋭意検討した結果、賦活反応と細孔分布の関
係において、高比表面積の炭素吸着剤で、SOxやダイ
オキシンなどの吸着量が低下するのは、初期吸着に有効
な直径10Å以下の細孔容積は豊富な反面、終盤の吸着
に有効な直径10Å以上20Å以下の細孔容積が少ない
ためであることを見いだし、20Åを超えた大きさの細
孔容積が増加するのに伴い強度が低下してゆくことも見
いだした。
【0015】従って、SOxやダイオキシンなどの高吸
着能と強度を兼ね備えるためには、直径が10Å以下の
細孔容積の指標である比表面積を満足するのみでは不十
分であり、直径が20Å以下の細孔容積と20Åを超え
た大きさの細孔容積の分布を考慮する必要があることを
つきとめ、このような考えにたち、細孔分布の規定であ
る「直径が20Å以下の細孔容積(I)を直径が300
Å以下の細孔容積(II)で除した値」を一定以上とする
ことによって炭素質吸着剤の性能向上に繋がることを見
出した。
【0016】また、本発明者らは、脱硫脱硝炭素材が実
際のプラントで吸着後、再生処理をして繰り返し使用さ
れる際に、脱硝性能が向上してゆく事実と、上記のSO
xの有無による脱硝性能の差異から、NOx分解反応にお
ける一連の酸化還元(レドックス)機構において、炭素
表面から官能基が脱離したサイトが分解性能に寄与して
いるのを見いだした。
【0017】これらの知見に基づき、圧力損失が問題と
ならない粒子径を有し、SOxやダイオキシン等を吸着
し、NOx 等を分解するのに適した細孔分布や表面性
状、吸着塔内での移動に耐えられる強度ならび高い発火
点を兼ね備えた炭素吸着剤を安価な方法で開発すべく、
鋭意検討を重ねた。
【0018】その結果、原料石炭を乾留後、酸化処理を
行った後に賦活処理を行う事で、粒径の大きい、具体的
には平均粒子径が4mm以上で、灰分が高くても強度を
維持しつつ、高吸着能を発現させられる事を見いだし本
発明に到達した。
【0019】即ち本発明の要旨は、平均粒子径4mm以
上、比表面積が400m2/g以上、直径300Å以下
の細孔容積(II)に対する直径20Å以下の細孔容積
(I)の割合I/IIが、0.60以上であり、圧壊強度
が30Kg以上であることを特徴とする炭素質吸着剤に
存する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0021】本発明の炭素吸着剤の比表面積としては、
400m2/g以上、好ましくは500m2/g以上であ
る。比表面積が小さすぎると、SOxやダイオキシンな
どの吸着量が低下する。また、本製造方法を用いれば、
比表面積が1200m2/gを越えるものも可能である
が、そのような高比表面積を指向すると機械的強度が低
下するのに加え、細孔が巨大化してしまいSOxやダイ
オキシンなどの吸着量は減少し好ましくない。交流式移
動層吸着塔などでの乾式排ガス処理では、1200m2
/g以下とするのが好適である。
【0022】本発明の炭素吸着剤の細孔分布としては、
比表面積が400m2/g以上で且つ、直径が20Å以
下の細孔容積(I)に対する直径が300Å以下の細孔
容積(II)の割合(I/II)が0.60以上である。こ
の値は0.60以上であればよいが、余り大きすぎると
吸着分子の拡散遅くなる等の理由から、一般的には0.
60〜0.80、好ましくは0.65〜0.75であ
る。
【0023】本発明の炭素吸着剤は、圧壊強度が高いこ
とを特徴としている。本発明の圧壊強度は30Kg以
上、通常は30〜100kg、好ましくは30〜50k
gである。圧壊強度が低すぎると、移動床プラントで
は、輸送工程で炭素吸着剤が落下時に砕けたり、磨耗し
て粉化したりして問題となる。また、圧壊強度が高すぎ
ると、吸着性能が低下する傾向にあり好ましくない。
【0024】本発明の炭素吸着剤の形状は、円柱状で
も、粒状でも良く、その形状は特に制限するものではな
い。一般的には圧力損失を少なくする等の理由から大粒
径の円柱が好ましく、特に燃焼排ガス除去や溶剤回収等
の用途には管状のラッシヒリングや金平糖のような突起
物が多数ある形状が好ましい。本発明の炭素吸着剤の平
均粒子径は、炭素吸着剤が円柱状である場合は、該炭素
吸着剤の平均直径が4mm以上、好ましくは6mm以上
である。4mm以上であれば平均直径は任意であるが、
通常は12mm以下、好ましくは10mm以下であり、
平均長さが4mm以上、好ましくは6mm以上で、通常
は30mm以下、好ましくは20mm以下である。な
お、ここで用いた平均直径は円柱断面の円の直径を意味
し、平均長さは円柱の高さを意味する。また炭素吸着剤
が柱状ではない略球状である場合は、該炭素吸着剤の平
均粒子径は4mm以上、好ましくは6mm以上で、通常
は12mm以下、好ましくは10mm以下である。炭素
吸着剤が小さすぎると、吸着塔内の圧力損失が大きくな
る場合があり好ましくない。また、大きすぎると、排ガ
スと炭素吸着剤粒子との接触効率が低下し、吸着除去性
能が低下する場合があり好ましくない。
【0025】本発明の炭素吸着剤は、灰分が多くとも強
度低下を抑制された点が、本発明の特徴の一つである。
本発明の炭素質吸着剤における灰分は、使用用途に応じ
て調整すればよいが、通常8重量%以上、好ましくは1
5重量%以上30重量%以下である。灰分量の多い炭素
吸着剤を使用することで、炭素吸着剤の発火点を上昇さ
せることができる。
【0026】発火点は、灰分が30重量%以上でも高く
なってゆくが、そのような高灰分を指向すると、機械的
強度が著しく低下する事があり、細孔が巨大化してしま
いSOxやダイオキシンなどの吸着量が減少する場合が
ある。ここで言う灰分とは、例えば、シリカ、アルミナ
等の無機酸化物を指す。
【0027】本発明の炭素吸着剤の揮発分は、通常は3
重量%以下で、好ましくは2重量%以下である。揮発分
量が多くなると、SOx共存下でのNOx分解能が低下し
て好ましくない。
【0028】以下、本発明の炭素吸着剤の製法を説明す
る。
【0029】本発明の炭素吸着剤の原料としては、賦活
しうる炭素質物質であれば特に限定されない。例えば、
植物系の木材、鋸屑、トウモロコシの穂、コーヒー豆、
米のモミ、果物の種、果実の殻や、パルプ廃液、糖蜜、
リグニン等の残滓や、化石燃料系の石炭、石油重質油、
あるいはそれらを熱分解したタール、ピッチ、アスファ
ルト、合成高分子、フェノール樹脂、フラン樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、プラスチッ
ク廃棄物、廃タイヤ等が挙げられる。これらの中で好ま
しくは、石炭が挙げられる。
【0030】炭素質原料には、必要に応じて粘結剤等を
加えることもできる。粘結剤としては、コールタールピ
ッチ、石油ピッチ、パルプ廃液、樹脂等の有機系粘結剤
や、ベントナイトやベーマイト等の無機系粘結剤といっ
た公知のものを用いることができる。これらの中でコー
ルタールや、コールタールピッチが好ましい。
【0031】炭素質原料100重量部に対する粘結剤の
使用量は、0〜70重量部が好ましく、20〜60重量
部が特に好ましい。
【0032】粘結剤の使用量は、炭素質原料の粘結性に
依存する。粘結剤の使用量は、乾留時に軟化溶融する粘
結炭の配合量を増加させれば減少できる。粘結炭を非粘
結炭100重量部に対し65重量部以上配合すると、粘
結剤の使用量は0〜40重量部、好ましくは0〜30重
量部にすることができる。
【0033】また、炭素質原料には、必要に応じて成型
助剤やSO2吸着能やダイオキシン吸着能やNOx分解能
などを向上させるためのカリウム、バナジウム、鉄、コ
バルト等の金属化合物を添加してもよい。ここで言う成
型助剤とは、炭素質原料のみ、もしくは炭素質原料と粘
結剤の混合物の成型性を良くするために加える、溶剤や
界面活性剤や潤滑油を指す。
【0034】本発明の炭素吸着剤の製造方法において
は、上記の炭素質原料または、その混合物を所定の大き
さに成型する。
【0035】成型に用いる装置は特に限定されないが、
押し出し成型、圧縮成型、転動造粒などが一般的であ
る。成型温度は、通常5℃〜100℃で、好ましくは2
0℃〜90℃で、特に好ましくは50℃〜80℃であ
る。得られた成型物の形状は、最終的に得られる炭素吸
着剤の用途により種々の形状とする事でき、例えば、円
柱状、アーモンド状、球状、パイプ状、タブレット状な
どが挙げられる。圧縮成型の一つであるプレス成型で
は、成型後に破砕される。
【0036】本発明の炭素吸着剤は、通常上記の成型物
を乾留後、酸化処理をした後に賦活すること等により得
られる。
【0037】乾留は、約500〜900℃の温度まで昇
温させ、この温度で成型物の揮発分を予め除去し、分解
炭化する工程である。昇温速度は、通常2℃/分〜50
℃/分で、好ましくは3℃/分〜20℃/分である。昇温
速度が50℃/分を越える場合は、乾留時に成型物から
揮発分が十分に飛散せず、粒子に亀裂や発泡が生じる場
合があり、好ましくない。また、昇温速度が2℃/分よ
り遅い場合は、性能的には問題はないが、乾留時間が延
長されそれ見合いで装置規模大きくなるため、コスト面
で好ましくない。乾留温度が900℃を越える場合に
は、成型物の焼きしまり(収縮)が大きくなり、後工程
の賦活が進みにくくなる。
【0038】乾留の次に行われる酸化処理により該炭素
材の揮発分は、通常は3重量%以上増加し、好ましくは
5重量%以上増加する。この酸化処理で、炭材表面に形
成された酸素官能基が賦活で外れる際に、好ましい細孔
を形成し且つ、NO分解等の酸化還元反応に活性炭サイ
トが形成される。
【0039】酸化処理は、乾式処理と湿式処理に大別さ
れる。乾式処理は、酸化ガスを通気しながら、通常20
0℃〜500℃の温度で、好ましくは300℃〜450
℃で行われる。処理温度が低いと、賦活での細孔分布の
制御(直径が20Å以下の細孔容積(I)と直径が30
0Å以下の細孔容積(II)とがI/II≧0.60)が不
十分である。また、温度が高すぎると、燃焼による炭素
の損失が大きく且つ、細孔分布の制御も困難となる。
【0040】酸化ガスは、酸素含有ガスあるいはS
2、NO等が使用できるが、酸化度合いの制御、コス
ト等を総合的に勘案すると、空気、窒素+酸素、CO2
+酸素が好ましい。ガス中の酸素濃度は、5〜30容積
%で、好ましくは細孔分布を効果的に制御でき、強度の
低下を防止する為に、10〜21容積%が良い。また、
酸素濃度や温度を調節するために、燃焼炉の排ガスや該
排ガスに水蒸気や空気を混合したものを使用しても同様
の効果が得られる酸化ガスとしてオゾン含有ガスを使用
することもできる。この場合は、上記温度ではオゾンの
分解が起こるため、常温〜50℃が良い。オゾンの濃度
は、通常1〜10容積%で、好ましくは3〜7容量%が
良い。
【0041】湿式処理は、硝酸、硫酸、過酸化水素水等
が使用できるが、酸化度合いの制御や効率等から硝酸が
好ましい。この場合の温度は、50℃〜100℃で、好
ましくは70℃〜90℃が良い。湿式酸化処理した酸化
炭は、公知の方法で乾燥処理する。
【0042】酸化処理の次に行われる賦活は、約800
〜1050℃の温度で炭素の一部をガス化して微細な多
孔質の吸着炭を作る工程である。賦活温度は、800℃
以下ではガス化に多大なる時間が必要となり、コスト面
で問題となる。また、賦活温度が高すぎると、ガス化の
制御が困難となり目的の細孔分布を得ることができな
い。従って、賦活温度としては850〜1000℃が好
ましい。賦活ガスとしては、水蒸気、炭酸ガス、酸素、
及びこれらの混合ガス、その他の酸化ガスが使用でき
る。工業的には水蒸気を用いる方法が主流である。
【0043】乾留処理、乾式酸化処理、賦活処理の方法
は、ロータリーキルン、多段炉、シャフト炉、流動床炉
及び、移動床炉等が使用できる。通気ガスの挿入方法
は、炭素材とガス流が向流または並流の何れも可能であ
り、加熱方式も内熱、外熱、及び内外熱の何れも可能で
ある。
【0044】本発明の排ガス処理方法の実施にあたり、
好適な炭素質吸着剤を得るためには、原料の変動への対
応や目的の細孔分布を得るべく、例えば酸化処理の度合
いを制御すればよい。乾式酸化処理での制御方法として
は、例えばガス入口側および出口側の酸素濃度を、磁気
式あるいはジルコニア式等の酸素濃度計で測定した酸素
濃度の変化から、炭素材の酸化反応に消費する酸素量を
算出し、酸素濃度または酸化温度を調整する方法があ
る。
【0045】本発明の排ガス処理方法においては、通常
は50℃以上、特に好ましくは100℃以上、さらに好
ましくは100〜500℃の、SOxやNOxおよびハロ
ゲン化合物等を含む廃ガスを対象とし、通常は化学プラ
ント、製鉄、非鉄プラント、発電所、焼却炉等から発生
するガスが挙げられる。
【0046】
【実施例】次に本発明を実施例により、さらに具体的に
説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り以下の
実施例に限定されるものではない。なお、SBET比表
面積、細孔容積、圧壊強度、灰分、揮発分、SOx吸着
能、NOx分解能、繰り返し脱硫率・脱硝率および発火
点は、下記の測定法により求めた。なお、繰り返し脱硫
率・脱硝率と発火点は、本発明の骨幹をなす指標なの
で、粒子の大きさや形状による影響を除くために粉砕し
て粒子径を揃えた。こうする事で、粒子径が異なる炭素
質吸着剤でも同じ条件で評価できる。 (1)SBET比表面積 カルロエルバ社製「ソープトマチック1800」を用い
て窒素吸着等温線よりBET法で算出した。 (2)細孔容積 カルロエルバ社製「ソープトマチック1800」を用い
て窒素吸着等温線よりクランストンーインクリー法より
算出した。 (3)圧壊強度 木屋式硬度計にて炭素吸着剤に垂直荷重をかけ、破壊す
る時の荷重を圧壊強度とした。 (4)灰分 JIS−K−1474の強熱残分の分析方法に従って測
定した。 (5)揮発分 JIS−M−8812の揮発分の分析方法に従って測定
した。 (6)発火点 乾燥した試料を200メッシュ通過90重量%以上に粉
砕し、約5mgを示差熱分析装置に掛けて、200ml
/分の流量で空気を供給しながら10℃/分で昇温して発
火点を測定した。 (7)SOx吸着能 乾燥した試料260gを内径約53mmの反応容器に充
填し、SO2 1020ppm、O2 6.4%、H2
9.8%、残N2の混合ガスを26Nl/分で120℃で
5時間供給し、SO2を吸着させる。吸着後、N2を5N
l/分で供給しながら400℃に昇温し、3時間保持し
脱離する。脱離ガスを3%過酸化水素水を入れた吸収瓶
で捕集し、JIS−K0103 6.1中和法で分析、
算出した。 (8)NOx分解能 乾燥した試料1000mlを内径約53mmの反応容器
に充填し、NO 300ppm、NH3 300ppm、
2 3.8%、H2O 7.8%、残N2の混合ガスを1
3.3Nl/分で145℃で24時間供給して、反応容
器の入口、出口のNOx濃度を測定してNOx分解能を算
出した。 (9)繰り返し脱硫率・脱硝率 炭素吸着剤を乳鉢で粉砕後1mm〜3mmに整粒して、
乾燥した後100mlを内径36mmの反応容器に充填
し、135℃で、SO2 1000ppm、NO24pp
m、NH3 250ppm、H2O 7%、残N2の混合ガ
スを2.7Nl/分で4時間供給して反応容器の入口、
出口のSO2濃度とNOx濃度を測定して脱硫率と脱硝率
を算出した。吸着終了後、N2を2Nl/分で通気しなが
ら450℃まで昇温し3時間保持して脱着を行った。以
上の操作を3回繰り返した。
【0047】[実施例1]揮発分(d.a.f)38重
量%の非粘結炭70重量%と揮発分(d.a.f)28
重量%の粘結炭30重量%を配合後、200メッシュ通
過90%以上に粉砕し、140℃に加温したロードター
ルを配合炭100重量部に対し50重量部添加し、スチ
ームジャケット付きニーダーで15分間混練した。この
混練物を直径11mmΦのダイスを装着したプレス押し
出し成型機で110〜150kg/cm2の圧力で造粒
し、長さ10〜15mmのペレットを得た。このペレッ
トを外熱式のロータリーキルンにて、窒素80容量%と
水蒸気15容量%と酸素5容量%の混合ガス3Nl/分
を供給し、700℃まで5℃/分の昇温速度で乾留し
た。得られた炭化物を、外熱式ロータリーキルンに入
れ、酸素16容量%と窒素84容量%の混合ガスを3N
l/分で供給しながら、内部温度を400℃にし、80
分間酸化処理を実施した。得られた酸化炭を外熱式のロ
ータリーキルンにて、850℃、2時間、窒素50容量
%、水蒸気45容量%、酸素5容量%の混合ガス3Nl
/分を供給することで賦活し、窒素雰囲気下で室温まで
冷却した。得られた製品の平均粒子径は約9mmであっ
た。その他の物性は表1に示す。
【0048】[実施例2]賦活時間を3.5時間に延長
した以外は、実施例1と同一条件で製造した。得られた
製品の平均粒子径は約8mmであった。その他の物性は
表1に示す。
【0049】[実施例3]実施例1に示す配合炭を混練
する前に水洗・比重分離する事で、脱灰処理した以外
は、実施例1と同一条件で製造した。得られた製品の平
均粒子径は約9mmであった。その他の物性は表1に示
す。
【0050】[比較例1]乾留後の酸化処理を行わなか
った以外は、実施例1と同一条件で製造した。得られた
製品の平均粒子径は約9mmであった。その他の物性は
表1に示す。
【0051】[比較例2]賦活時間を4時間に延長した
以外は、比較例1と同一条件で製造した。得られた製品
の平均粒子径は約8mmであった。また、その他の物性
は表1に示す。
【0052】[比較例3]賦活後に実施例1に記載した
酸化処理を行った以外は、比較例1と同一条件で製造し
た。得られた製品の平均粒子径は約8mmであった。そ
の他の物性は表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】上記の結果から、高灰分の原料石炭を用い
て乾留後に、酸化、賦活を行った実施例1、2では、高
強度で高発火点で、且つ高い繰り返しの脱硫・脱硝率を
兼ね備えた炭素吸着剤が得られるのに対し、乾留後に酸
化を行っていない比較例1、2では強度、繰り返しの脱
硫、脱硝率ともに劣るものしか得られないことが判明し
た。比較例2は賦活をかなり進めているため、一見する
と繰り返しの脱硫率及び脱硝率が実施例1を若干下回る
レベルのように思われる。しかし、本発明の繰り返し脱
硝率は、最高値が実施例2の30%である事から明白の
ように、1%の差でも産業上ではかなりの有意差とな
る。更に述べれば、比較例2は吸着性能を向上させるべ
く過酷な賦活をしているため、圧壊強度が著しく低下し
ており実際のプラントでは使用できない物である。また
実施例3より、低灰分の原料石炭では、強度や、繰り返
しの脱硫、脱硝率は満足できても、発火点が劣るのが明
らかとなった。更に比較例3より、揮発分が高いもの
は、SOxが共存しないNO分解能は高い値となるが、
実際にプラント等で使用される条件に近い、SOx、N
x共存系の繰り返しの脱硝率は著しく劣ることが明ら
かとなった。
【0055】SOxが共存しない系では、揮発分が高い
炭素吸着剤は、表面に豊富に存在する酸性官能基がNH
3の吸着点となり、NOの還元が促進される。ところ
が、SOxが共存する系では、この表面の酸性官能基が
ある為に、炭素吸着剤表面でのSO2の酸化が妨害さ
れ、酸化されなかったSO2は、NOよりも反応性に富
むため、NH3と選択的に反応してしまい、NOを還元
するNH3が少なくなりNO分解が低下する。この機構
は、平衡論からも支持される。
【0056】乾留後に酸化、賦活する製造方法は、賦活
反応で細孔が大きくなるのを抑制する細孔分布の制御に
加え、上記に説明したように、SO2の酸化やNOの還
元に寄与する表面活性点を作るのに有効である。この表
面活性点は、乾留後に賦活をしてもある程度は得られる
が、酸化をして、賦活(還元)の際に脱離しやすい官能
基をつけたほうが、効率がよいのは、繰り返しの脱硫・
脱硝率が繰り返すごとに向上してゆくことからも自明で
ある。従って、酸化の後で賦活(還元)する処理を繰り
返しても同様の効果が得られる。
【0057】なお、上記実施例1、2では得られた炭素
吸着剤の脱硫率、脱硝率を測定し、比較例と対比して、
その優位性を明らかにしたが、脱硫・脱硝以外にも、
(1)炭素吸着剤が触媒機能を発揮する各種酸化・還元
反応、(2)塩化水素や沸化水素等のハロゲン化水素、
トリハロメンタン等の有機塩素化合物、アンモニア、硫
化水素、メルカプタン等の有害臭気物質、水銀等の揮発
性有害重金属、ベンゼン等の芳香族炭化水素、ベンツピ
レン等の多環炭化水素等の多くの有害物質の除去、
(3)シクロヘキサンノン等の溶剤回収、(4)各種ガ
スの精製、(5)自動車トンネル排気ガス、屋内駐車場
排気ガスの除去などに使用しても効果が期待できる。
【0058】
【発明の効果】本発明により得られた炭素剤は、高強
度、高脱硫脱硝性能で且つ熱安定性に優れた安価な炭素
吸着剤として使用できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/81 B01D 53/34 ZAB B01J 20/28 129A 20/30 134E C01B 31/08 (72)発明者 木村 正嗣 北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三菱 化学株式会社黒崎事業所内 (72)発明者 大石 公寿 北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三菱 化学株式会社黒崎事業所内 (72)発明者 今村 悟朗 北九州市八幡西区黒崎城石1番1号 三菱 化学株式会社黒崎事業所内 Fターム(参考) 4D002 AA02 AA12 AA21 BA04 BA06 CA07 DA41 EA08 GA01 GB03 4G046 HA05 HB02 HB05 HC11 4G066 AA04B BA20 BA23 BA24 BA25 BA26 BA36 CA23 CA28 CA33 DA02 DA05 FA18 FA23 FA34 FA37 GA01 GA06

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒子径4mm以上、比表面積が40
    0m2/g以上、直径300Å以下の細孔容積(II)に
    対する直径20Å以下の細孔容積(I)の割合I/II
    が、0.60以上であり、圧壊強度が30Kg以上であ
    ることを特徴とする炭素質吸着剤。
  2. 【請求項2】 平均粒径が6mm以上であることを特徴
    とする請求項1に記載の炭素質吸着剤。
  3. 【請求項3】 灰分含有量が8重量%以上であることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の炭素質吸着剤。
  4. 【請求項4】 揮発分含有量が3重量%以下であること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の炭素質
    吸着剤。
  5. 【請求項5】 原料炭素材を乾留した後、酸化処理し、
    次いで賦活処理を行うことを特徴とする請求項1乃至4
    のいずれかに記載の炭素質吸着剤の製造方法。
  6. 【請求項6】 酸化処理が、乾留後の原料炭素剤を20
    0〜500℃の条件下で酸素含有ガスと接触させる工程
    を含むことを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4のいずれかに記載の炭素
    質吸着剤からなるガス吸着剤。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のガス吸着剤を50〜5
    00℃の条件下で排ガスと接触させることを特徴とする
    排ガス処理方法。
JP2001168080A 2000-07-27 2001-06-04 炭素質吸着剤 Pending JP2002102689A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001168080A JP2002102689A (ja) 2000-07-27 2001-06-04 炭素質吸着剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000226554 2000-07-27
JP2000-226554 2000-07-27
JP2001168080A JP2002102689A (ja) 2000-07-27 2001-06-04 炭素質吸着剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002102689A true JP2002102689A (ja) 2002-04-09

Family

ID=26596779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001168080A Pending JP2002102689A (ja) 2000-07-27 2001-06-04 炭素質吸着剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002102689A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002128514A (ja) * 2000-10-16 2002-05-09 Nisshinbo Ind Inc 炭素質材料、電気二重層キャパシタ用分極性電極及び電気二重層キャパシタ
JP2006001805A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Takasago Ind Co Ltd 炭化物の製造方法
JP2006143494A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Kuraray Chem Corp 有機ハロゲン化合物処理用活性炭及びこれを用いた有機ハロゲン化合物含有排ガスの処理方法
JP2007054833A (ja) * 2006-11-17 2007-03-08 Japan Enviro Chemicals Ltd Pcb除去用粒状活性炭
WO2007043171A1 (ja) * 2005-10-12 2007-04-19 Nissei Bio Company, Limited タバコ用フィルター
WO2007043172A1 (ja) * 2005-10-12 2007-04-19 Nissei Bio Company, Limited タバコ用フィルタ
JP2009149460A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Osaka Gas Co Ltd 炭素質材料の表面改質方法、炭素質材料又は活性炭素繊維
JP2012081472A (ja) * 2002-12-10 2012-04-26 Advanced Technology Materials Inc モノリス炭素吸着剤を備えたガス貯蔵・計量分配システム
US8679231B2 (en) 2011-01-19 2014-03-25 Advanced Technology Materials, Inc. PVDF pyrolyzate adsorbent and gas storage and dispensing system utilizing same
US8858685B2 (en) 2002-12-10 2014-10-14 Advanced Technology Materials, Inc. Gas storage and dispensing system with monolithic carbon adsorbent
US9126139B2 (en) 2012-05-29 2015-09-08 Entegris, Inc. Carbon adsorbent for hydrogen sulfide removal from gases containing same, and regeneration of adsorbent

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002128514A (ja) * 2000-10-16 2002-05-09 Nisshinbo Ind Inc 炭素質材料、電気二重層キャパシタ用分極性電極及び電気二重層キャパシタ
US8858685B2 (en) 2002-12-10 2014-10-14 Advanced Technology Materials, Inc. Gas storage and dispensing system with monolithic carbon adsorbent
JP2012081472A (ja) * 2002-12-10 2012-04-26 Advanced Technology Materials Inc モノリス炭素吸着剤を備えたガス貯蔵・計量分配システム
US9518701B2 (en) 2002-12-10 2016-12-13 Entegris, Inc. Gas storage and dispensing system with monolithic carbon adsorbent
JP2006001805A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Takasago Ind Co Ltd 炭化物の製造方法
JP2006143494A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Kuraray Chem Corp 有機ハロゲン化合物処理用活性炭及びこれを用いた有機ハロゲン化合物含有排ガスの処理方法
JP4628752B2 (ja) * 2004-11-17 2011-02-09 クラレケミカル株式会社 有機ハロゲン化合物処理用活性炭及びこれを用いた有機ハロゲン化合物含有排ガスの処理方法
WO2007043171A1 (ja) * 2005-10-12 2007-04-19 Nissei Bio Company, Limited タバコ用フィルター
WO2007043172A1 (ja) * 2005-10-12 2007-04-19 Nissei Bio Company, Limited タバコ用フィルタ
JP2007054833A (ja) * 2006-11-17 2007-03-08 Japan Enviro Chemicals Ltd Pcb除去用粒状活性炭
JP2009149460A (ja) * 2007-12-19 2009-07-09 Osaka Gas Co Ltd 炭素質材料の表面改質方法、炭素質材料又は活性炭素繊維
US9234628B2 (en) 2011-01-19 2016-01-12 Entegris, Inc. PVDF pyrolyzate adsorbent and gas storage and dispensing system utilizing same
US9468901B2 (en) 2011-01-19 2016-10-18 Entegris, Inc. PVDF pyrolyzate adsorbent and gas storage and dispensing system utilizing same
US8679231B2 (en) 2011-01-19 2014-03-25 Advanced Technology Materials, Inc. PVDF pyrolyzate adsorbent and gas storage and dispensing system utilizing same
US9126139B2 (en) 2012-05-29 2015-09-08 Entegris, Inc. Carbon adsorbent for hydrogen sulfide removal from gases containing same, and regeneration of adsorbent

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101250702B1 (ko) 금속제조에서의 광석 및/또는 다른 금속함유 물질의소결처리에 의해 생성된 배기가스 정화방법
Zhang et al. Multi-stage semi-coke activation for the removal of SO2 and NO
Jüntgen New applications for carbonaceous adsorbents
Aslam et al. Synthesis of activated carbon from oil fly ash for removal of H2S from gas stream
US7943105B2 (en) Sulfur removal using ferrous carbonate absorbent
JP2004515355A (ja) 臭気抑制用活性炭およびその製法
MX2013003448A (es) Carbono activado mesoporoso y metodos de produccion del mismo.
JP2011512243A (ja) ガス流からの汚染物質除去
JP2002102689A (ja) 炭素質吸着剤
US20060019820A1 (en) Anion absorbent and production method thereof, and water treatment method
KR101680610B1 (ko) 산성가스 제거용 활성탄 흡착제 및 이의 제조방법
JPH07267619A (ja) 粒状活性炭の製造方法
MXPA06010638A (es) Procedimiento para reducir metales pesados de los gases de humos.
WO2005030641A1 (ja) 高賦活活性コークス粉及びその製造方法
Chen et al. Coke powder improving the performance of desulfurized activated carbon from the cyclic thermal regeneration
JP4418079B2 (ja) 高強度、高吸着能を有する活性コークスの製造方法
JP2007331986A (ja) 活性炭
WO1992011202A1 (fr) Procede de production d'un coke actif profile pour la desulfuration et la denitrification, a haut pouvoir de denitrification
WO2002098793A1 (fr) Carbone active et son procede de production
JP3947285B2 (ja) 脱硝性能の高い脱硫脱硝用活性炭の製造方法
JP4628752B2 (ja) 有機ハロゲン化合物処理用活性炭及びこれを用いた有機ハロゲン化合物含有排ガスの処理方法
JPH10501174A (ja) 包囲空間内の空気清浄
KR100391561B1 (ko) 분코크스를 이용한 유해성 배기가스 처리제 제조방법
JP2000225320A (ja) 高温ガスの処理方法及び活性炭
JP3521730B2 (ja) 有機塩素化合物の除去方法