JP5134654B2 - ヒンジ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、携帯電話機等の携帯機器に用いられるヒンジ装置に関する。
一般に、携帯電話機に用いられるヒンジ装置は、下記特許文献1に記載されているように、筒状をなすヒンジ本体と、このヒンジ本体の先端面に対向して配置された回転部材とを有している。ヒンジ本体と回転部材とは、ヒンジ本体の軸線(回転軸線)を中心として回転可能に連結されている。ヒンジ本体は、例えば携帯電話機の送話側筐体に取り付けられ、回転部材は受話側筐体に取り付けられる。この結果、送話側筐体と受話側筐体とがヒンジ本体及び回転部材を介して、つまりヒンジ装置を介して回転可能に連結される。通常、送話側筐体と受話側筐体とは、互いの前面どうしが突き当たった折畳位置と、この折畳位置から所定の角度、例えば160°だけ離れた通話位置との間を回転可能になっている。
ヒンジ本体の先端開口部には、可動部材が挿入されている。この可動部材の外周面には、突出部が形成されている。この突出部は、ヒンジ本体の先端部に形成されたガイド溝に回転軸線方向へ移動可能に、かつ周方向へ移動不能に挿入されている。これにより、可動部材がヒンジ本体に回転軸線方向へ移動可能に、かつ回動不能に連結されている。
また、ヒンジ本体の内部には、コイルばね等の付勢手段が設けられている。この付勢手段は、可動部材を回転部材側へ付勢している。回転部材と可動部材との対向面間には、変換機構が設けられている。この変換機構は、回転部材が折畳位置とそこから通話位置側へ所定角度だけ離れた所定の角度範囲、例えば15°の角度範囲に位置すると、付勢手段の付勢力を一方向を向く回転付勢力に変換する。この回転付勢力は、回転部材を折畳位置まで回転させてその位置に維持する。また、変換機構は、回転部材が通話位置とそこから通話位置側へ所定角度だけ離れた所定の角度範囲、例えば15°の角度範囲に位置すると、付勢手段の付勢力を他方向を向く回転付勢力に変換する。この回転付勢力は、回転部材を通話位置まで回転させてその位置に維持する。なお、回転部材を回転させる回転付勢力の反作用として可動部材にも回転付勢力が作用するが、この回転付勢力は、可動部材の突出部がガイド溝の側面に突き当たることにより、ヒンジ本体によって支持される。
特開2003−343543号公報
携帯電話機等の携帯機器に用いられるヒンジ装置は、携帯電話機の小型化に伴って小型化することが要望されている。例えば、従来のヒンジ装置の外径は、6mmであるが、これを5mmにすることが要望されている。このような要望に応えるためには、ヒンジ本体の外径を小径にする必要がある。ところが、従来のヒンジ装置においては、ヒンジ本体の外径を小さくすることが難しいという問題があった。
すなわち、ヒンジ本体の内部には、コイルばね等の付勢手段が設けられているが、これを小さくすることは所望の大きさの付勢力を確保するという観点から困難である。このため、ヒンジ本体の内径を小さくすることは難しい。したがって、ヒンジ本体の外径を小さくするためには、ヒンジ本体の周壁部の厚さを薄くしなければならない。ところが、ヒンジ本体は、製造コストの低減及び軽量化の観点から樹脂によって形成されている。このため、周壁部の厚さを薄くするとヒンジ本体の強度が低下してしまう。特に、ヒンジ本体の先端部にはガイド溝が形成されているため、先端部の強度が大幅に低下する。このため、可動部材の突出部がガイド溝の側面に回転付勢力によって押しつけられると、ヒンジ本体の先端部が変形してしまうおそれがある。このような事情から、ヒンジ本体の周壁部の厚さを薄くすることが難しく、ヒンジ本体を小径にすることができず、ヒンジ装置の小型化が達成されていないのが実情である。
上記の問題を解決するために、第1の発明は、少なくとも先端部が開口した筒状のヒンジ本体と、このヒンジ本体の先端面と対向して配置され、上記ヒンジ本体にその軸線を中心として回転可能に連結された回転部材と、上記ヒンジ本体の先端開口部に上記軸線方向へ移動可能に挿入された可動部材と、上記ヒンジ本体の内部に設けられ、上記可動部材を上記回転部材に向かって付勢する付勢手段と、上記回転部材と上記可動部材との対向面間に設けられ、上記付勢手段の付勢力を回転付勢力に変換する変換機構とを備え、上記ヒンジ本体が樹脂によって形成され、上記ヒンジ本体の先端部にはその周壁部を横断するガイド溝が形成され、上記可動部材の外周面には径方向に突出する突出部が形成され、この突出部が上記ガイド溝に上記軸線方向へ移動可能に、かつ周方向へ移動不能に挿入されることにより、上記可動部材が上記ヒンジ本体に上記軸線方向へ移動可能に、かつ回転不能に連結され、上記回転部材が上記回転付勢力によって上記可動部材に対して回転するときには、上記突出部が上記ガイド溝の側面に押し付けられるヒンジ装置において、上記ヒンジ本体の先端部外周面に金属製の補強筒が嵌合され、この補強筒は上記ガイド溝の少なくとも基端部を外側から覆うように配置されていることを特徴としている。
この場合、上記ヒンジ本体の先端部外周面には、当該先端部外周面に対して基端側に続く外周面より小径である小径部が形成され、この小径部に上記補強筒が嵌合されていることが望ましい。
上記可動部材の突出部の径方向を向く外面が上記小径部の外周面に対し径方向において同一位置か内側に位置させられていることが望ましい。
上記突出部の径方向を向く外面には、径方向に突出する第2突出部が形成され、上記補強筒の上記ガイド溝と対向する部位には係止溝が形成され、この係止溝に上記第2突出部が上記ヒンジ本体の軸線方向へ移動可能に挿入され、しかも上記係止溝の底面が上記第2突出部に突き当たることにより、上記補強筒が上記ヒンジ本体からその先端側へ抜け出ることが阻止されていることが望ましい。
上記の問題を解決するために、第2の発明は、少なくとも先端部が開口した筒状のヒンジ本体と、このヒンジ本体の先端面と対向して配置され、上記ヒンジ本体にその軸線を中心として回転可能に連結された回転部材と、上記ヒンジ本体の先端開口部に上記軸線方向へ移動可能に挿入された可動部材と、上記ヒンジ本体の内部に設けられ、上記可動部材を上記回転部材に向かって付勢する付勢手段と、上記回転部材と上記可動部材との対向面間に設けられ、上記付勢手段の付勢力を回転付勢力に変換する変換機構とを備え、上記ヒンジ本体が樹脂によって形成され、上記ヒンジ本体の先端部にはその周壁部を横断するガイド溝が形成され、上記可動部材の外周面には径方向に突出する突出部が形成され、この突出部が上記ガイド溝に上記軸線方向へ移動可能に、かつ周方向へ移動不能に挿入されることにより、上記可動部材が上記ヒンジ本体に上記軸線方向へ移動可能に、かつ回転不能に連結され、上記回転部材が上記回転付勢力によって上記可動部材に対して回転するときには、上記突出部が上記ガイド溝の側面に押し付けられるヒンジ装置において、上記ヒンジ本体の先端部内周面に、金属製の補強筒が嵌合され、この補強筒の内周面に上記可動部材が上記ヒンジ本体の軸線方向へ移動可能に挿入され、上記補強筒が上記ガイド溝の基端部を内側から覆うように配置されていることを特徴としている。
この場合、上記ヒンジ本体の上記ガイド溝が形成された先端部内周面には、当該先端部内周面に対して基端側に続く内周面より大径である大径孔部が形成され、この大径孔部に上記補強筒が嵌合されていることが望ましい。
上記補強筒の先端部に挿通溝が形成され、この挿通溝に上記可動部材の突出部が上記ヒンジ本体の軸線方向へ移動可能に挿入されていることが望ましい。
上記挿通溝の底面と対向する上記可動部材の上記突出部の基端面に逃げ溝が形成され、この逃げ溝に上記挿通溝の底面に続く上記可動部材の基端部が上記可動部材の移動方向へ移動可能に挿入されていることが望ましい。
上記挿通溝の底面が上記逃げ溝の底面に突き当たることにより、上記補強筒が上記ヒンジ本体からその先端側へ抜け出ることが阻止されていることが望ましい。
上記構成を有する第1及び第2の発明によれば、ガイド溝が形成されたヒンジ本体の先端部の外周面又は内周面に、ガイド溝の少なくとも基端部を覆うようにして補強筒が嵌合されているから、可動部材の突出部が回動付勢力によってガイド溝の側面に突き当たったときに、ヒンジ本体のガイド溝が形成された先端部が変形するような事態を補強筒によって阻止することができる。したがって、ヒンジ本体の周壁部を薄くすることができ、その分だけヒンジ本体の外径、ひいてはヒンジ装置の外径を小径にすることができる。
図1は、第1の発明の一実施の形態を示す正面図である。 図2は、図1のX−X線に沿う断面図である。 図3は、同実施の形態の側面図である。 図4は、図3のX−X線に沿う断面図である。 図5は、補強筒が上限位置まで移動した状態を示す図2と同様の断面図である。 図6は、補強筒が初期位置まで戻された状態を示す図2と同様の断面図である。 図7は、同実施の形態の分解斜視図である。 図8は、同実施の形態の図7と異なる方向から見た斜視図である。 図9は、第2の発明の一実施の形態を示す正面図である。 図10は、図9のX−X線に沿う断面図である。 図11は、同実施の形態の側面図である。 図12は、図11のX−X線に沿う断面図である。 図13は、同実施の形態の分解斜視図である。 図14は、同実施の形態の図13と異なる方向から見た斜視図である。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図8は、第1の発明に係るヒンジ装置の一実施の形態を示す。ヒンジ装置1は、その回転軸線(軸線)Lを上下方向に向けて配置されている。勿論、ヒンジ装置1は、その回転軸線Lを水平方向、その他の任意の方向に向けて配置することが可能であるが、ここでは説明の便宜上、回転軸線Lが上下方向を向くように配置されているものとし、その状態でヒンジ装置1の構成を説明する。ヒンジ装置1は、ヒンジ本体2、回転部材3、ヒンジ軸4及び可動部材5を主な構成要素としている。
ヒンジ本体2は、ポリアセタール等の比較的硬質の樹脂を成形してなるものであり、筒状に形成されている。ヒンジ本体2は、その軸線を回転軸線Lと一致させた状態で配置されている。ヒンジ本体2の下端部(基端部)は、底部2aが形成されることによって閉じられている。一方、ヒンジ本体2の上端部(先端部)は、開口させられている。底部2aは、必ずしも形成する必要がなく、ヒンジ本体2を両端が開口した筒体としてもよい。
底部2aには、回転軸線L上を貫通する貫通孔2bが形成されている。この貫通孔2bには、ヒンジ軸4の下部が回転軸線Lを中心として回転可能に挿通されている。ヒンジ軸4の下端部は、貫通孔2bから下方に突出しており、そこには頭部4aが形成されている。この頭部4aが底部2aに突き当たることにより、ヒンジ軸4がヒンジ本体2に対し上方へ移動不能とされている。つまり、ヒンジ軸4がヒンジ本体2から上方へ抜け出ることが阻止されている。ヒンジ軸4の上端部は、ヒンジ本体2から上方へ突出させられている。なお、ヒンジ本体2の下端部に底部2aが形成されない場合には、ヒンジ軸4の下部に大径部を形成し、この大径部をヒンジ本体2の内周面に直接回転可能に嵌合させるとともに、頭部4aをヒンジ本体2の下端面に突き当てればよい。
回転部材3は、ヒンジ本体2の上方に配置されており、ヒンジ本体2の上端面と対向している。回転部材3は、ヒンジ軸4のヒンジ本体2から上方へ突出した上端部に回転不能に取り付けられている。上記のように、ヒンジ軸4がヒンジ本体2に対し回転軸線Lを中心として回転可能である。したがって、回転部材3は、ヒンジ本体2にヒンジ軸4を介して回転可能に連結されており、回転軸線Lを中心として回転可能である。
回転部材3は、この実施の形態の場合、上側部材3Aと下側部材3Bとから構成されている。上側部材3A及び下側部材3Bの中央部には、ヒンジ軸4の上端部が挿通されている。上側部材3Aは、ヒンジ軸4の上端部を加締めることによって抜け止めされている。一方、下側部材3Bは、ヒンジ軸4に対して回転不能に圧入され、コイルばね6によって上側部材に押し付けられている。しかも、上側部材3Aと下側部材3Bとは、相対回転不能に係合されている。この結果、上側部材3A及び下側部材3Bは、ヒンジ軸4に実質的に固定されている。しかも、上側部材3A及び下側部材3Bは、一体的に挙動する。よって、上側部材3Aと下側部材3Bとは一体に形成してもよい。
ヒンジ本体2は、携帯電話機(携帯機器)の送話側筐体(図示せず)に回転不能に連結される。一方、回転部材3は、携帯電話機の受話側筐体(図示せず)に回転不能に連結される。このような連結状態では、ヒンジ本体2と回転部材3とが回転軸線Lを中心として回転可能に連結されているから、送話側筐体及び受話側筐体も回転軸線Lを中心として回転可能に連結される。送話側筐体と受話側筐体とは、互いの前面が突き当たった折畳位置と、この折畳位置から所定角度(例えば160°)だけ離間した通話位置との間を回転可能である。したがって、送話側筐体及び受話側筐体にそれぞれ回転不能に連結されたヒンジ本体2及び回転部材3も、折畳位置と通話位置との間を回転可能である。送話側筐体及びヒンジ本体2と受話側筐体及び回転部材3とは、相対回転可能であるが、ここでは説明の便宜上、送話側筐体及びヒンジ本体2が位置固定され、受話側筐体及び回転部材3が回転するものとする。なお、送話側筐体に回転部材3を回転不能に連結し、受話側筐体にヒンジ本体2を回転不能に連結してもよい。
ヒンジ本体2には、複数(この実施の形態では2つ)のガイド溝2cが形成されている。ガイド溝2cは、ヒンジ本体2を構成する周壁部の上端面から下方に向かって形成されており、周壁部を径方向に横断している。この結果、ヒンジ本体の上端部が、周方向において二分されている。
ヒンジ本体2の上端部内周面には、可動部材5が上下方向(回転軸線L方向)へ移動可能に挿入されている。可動部材5の中央部には、ヒンジ軸4が回転可能に、かつ回転軸線L方向へ移動可能に挿通されている。可動部材5の外周面には、径方向に突出する一対の突出部5a,5aが形成されている。一対の突出部5a,5aは、ガイド溝2c,2cとほぼ同一の幅を有しており、各ガイド溝2c,2cに上下方向へ移動可能に、かつ周方向へはほとんど移動不能に挿入されている。これにより、可動部材5がヒンジ本体2に上下方向へ移動可能に、かつ回転不能に連結されている。なお、突出部5aは、可動部材5から下方へ突出しているが、突出部5aを可動部材5から下方へ突出させることなく、突出部5aの下端面を可動部材5の下面と同一平面上に位置させてもよい。
可動部材5の突出部5aの突出量は、ヒンジ本体2のガイド溝2cが形成された部分(後述する小径部2d)の周壁部の厚さに対して同等以下に設定されている。したがって、可動部材5の径方向外側を向く突出部5aの外面は、径方向においてヒンジ本体2の外周面と同一位置か若干内側に位置しており、突出部5aがガイド溝2cからヒンジ本体2の径方向外側へ突出することはない。
底部2aと可動部材5との間に位置するヒンジ本体2の内部には、コイルばね(付勢手段)6が圧縮状態で収容されている。このコイルばね6は、可動部材5を上方へ付勢し、後述する一対の球体72,72を介して回転部材3の下面に押し付けている。なお、ヒンジ本体2に底部2aが形成されない場合には、ヒンジ本体2の基端部内周面にリング状のストッパ(図示せず)を設け、このストッパにコイルばね6の下端部を支持させればよい。
可動部材5がコイルばね6によって回転部材3に押し付けられる結果、ヒンジ軸4が上方へ付勢され、その頭部4aが底部2aに押し付けられている。これにより、ヒンジ本体2、回転部材3、ヒンジ軸4、可動部材5及びコイルばね6が分離不能にユニット化されている。
可動部材5と回転部材3(下側部材3B)との対向面間には、変換機構7が設けられている。変換機構7は、可動部材5を上方へ付勢するコイルばね6の付勢力を回転付勢力に変換するためのものであり、次のように構成されている。すなわち、可動部材5の上面(回転部材3との対向面)には、一対の収容凹部71,71が形成されている。一対の収容凹部71,71は、可動部材5の径方向に延びており、周方向に180°離れて配置されている。収容凹部71には、球体72が収容凹部71の長手方向へ移動可能に収容されている。球体72は、その上側の略半分が収容凹部71から上方へ突出させられている。
回転部材3の下面(可動部材5との対向面)には、一対の第1凹部73,73と他の一対の第2凹部74,74が形成されている。第1凹部73,73は、回転部材3の周方向へ互いに180°離れて配置されている。第2凹部74,74も回転部材3の周方向へ互いに180°離れて配置されている。しかも、第2凹部74,74は、第1凹部73,73より回転部材3の径方向において外側に配置されている。一方の第1凹部73と一方の第2凹部とは、それらの間を渦巻き状に延びる第1連結凹部75によって連結されている。他方の第1凹部73と他方の第2凹部74とは、それらの間を渦巻き状に延びる第2連結凹部76によって連結されている。
第1及び第2凹部73,74は、いずれも凹球面状をなす底面を有しており、次のような作用をなすように配置されている。すなわち、回転部材3(受話側筐体)が折畳位置とそこから通話位置側へ所定角度(例えば15°)だけ離れた位置との間の所定の角度範囲内に位置しているときには、球体72,72が第1凹部73,73の底面のうちの第1、第2連結凹部75,76側に位置する傾斜部分に押し付けられる。この結果、コイルばね6の付勢力が一方向への回転付勢力に変換される。この一方向への回転付勢力により、回転部材3が通話位置側から折畳位置まで回転させられるとともに、折畳位置に維持される。
回転部材3が折畳位置から通話位置側へ回転すると、球体72,72が第1凹部73,73から抜け出た後、それぞれ第1、第2連結凹部75,76内を転動して第2凹部74,74へ向かう。このとき、第1、第2連結凹部75,76が渦巻き状をなしているので、回転部材3の回転に伴って球体72,72が可動部材5の径方向外側へ移動するが、球体72,72が径方向に延びる収容凹部71,71に収容されているので、球体72,72は、第1、第2連結凹部75,76内を円滑に転動することができる。回転部材3が通話位置に対して所定の角度(例えば15°)だけ手前の位置に達すると、球体72,72が第2凹部74,74の底面のうちの第1及び第2連結凹部75,76側に位置する傾斜部分に押し付けられる。この結果、コイルばね6の付勢力が他方向への回転付勢力に変換される。この他方向への回転付勢力により、回転部材3がヒンジ本体2に対し折畳位置側から通話位置まで回転させられるとともに、通話位置に維持される。
変換機構7は、上記構成に限定されるものではない。例えば、回転部材3に球体72,72を設け、可動部材5に第1、第2凹部73,74を形成してもよい。また、変換機構7は、折畳位置側の所定の角度範囲と、通話位置側の所定の角度範囲との二つの角度範囲においてコイルばね6の付勢力を回転付勢力に変換するように構成されているが、いずれか一方の角度範囲においてのみコイルばね6の付勢力を回転付勢力に変換するものであってもよい。さらに、変換機構7に代えて周知の他の変換機構を採用してもよい。
ヒンジ本体2の外周面の上端部には、小径部2dが形成されている。この小径部2dの外径は、小径部2dより下側(基端側)に位置するヒンジ本体2の外周面の外径より所定の寸法だけ小径に設定されている。したがって、小径部2dとそれより下側の部分との間には、上方を向く段差面2eが形成されている。
小径部2dの上下方向の寸法、つまりヒンジ本体2の上端面から段差面2eまでの長さは、ガイド溝2cの回転軸線L方向の深さと同一に設定されている。しかし、小径部2dの上下方向の寸法は、必ずしもそのような寸法に定める必要がなく、ガイド溝2cの深さより若干長くてしてもよく、短くしてもよい。小径部2dの外周面には、ヒンジ本体2の上端面から段差面2eまで延びる一対の平坦部2f,2fが形成されている。一対の平坦部2f,2fは、小径部2dの周方向へ互いに180°離れ、しかもガイド溝2cから90°だけ離れて配置されている。一対の平坦部2f,2fが形成されることにより、小径部2dの外周面が非円形になっている。
小径部2dには、補強筒8が外挿されている。補強筒8は、ステンレス鋼等の金属からなるものであり、その長さは、小径部2dの長さとほぼ同一に設定されている。したがって、補強筒8の下端面を段差面2eに押し付けると、補強筒8の上端面がヒンジ本体2(小径部2d)の上端面とほぼ同一平面上に位置する。以下、このときの補強筒2の位置を初期位置と称する。補強筒8の内径は、小径部2dの外径とほぼ同一に設定されている。しかも、補強筒8の内周面には、平坦部2f,2fに対応する一対の平坦部8a,8aが形成されている。これにより、補強筒8の内形状が小径部2dの外形状とガイド溝2cを除きほぼ同一に形成され、補強筒8が小径部2dにほとんどガタなく、しかも回転不能に嵌合されている。補強筒8の厚さは、小径部2dの半径とそれより下側に位置する部分の半径との差とほぼ同一に設定されている。つまり、補強筒8の外径は、ヒンジ本体2の小径部2dより下側に位置する部分の外径とほぼ同一に設定されている。
補強筒8には、一対の係止溝8b,8bが形成されている。一対の係止溝8b,8bは、ヒンジ本体2の上端面から下方に向かって形成されている。一対の係止溝8b,8bは、周方向においてガイド溝2c,2cとそれぞれ同一位置に配置されている。係止溝8bの周方向の幅はガイド溝2cの周方向の幅より若干広くなっている。前述したように、突出部5aがガイド溝2cから径方向外側へ突出することがないから、突出部5aが係止溝8bに入り込むことがない。したがって、係止溝8bの幅は、ガイド溝2cの幅と同一であってもよく、ガイド溝2cの幅より狭いものであってもよい。
可動部材5の突出部5aの上端部には、第2突出部5bが形成されている。この第2突出部5bは、突出部5aの突出方向と同一方向、つまり可動部材5の径方向に突出しており、ガイド溝2cから小径部2dの径方向外側へ突出し、係止溝8bに入り込んでいる。したがって、第2突出部5bは、可動部材5が上下方向へ移動すると、それに伴って係止溝8b内を上下方向へ移動する。このとき、第2突出部5bの下面が係止溝8bの底面に突き当たって可動部材5の上下方向への移動を阻害することがないように、係止溝8bの深さ並びに第2突出部5の上下方向の位置及び寸法が定められている。係止溝8bの深さは、そのような条件を満たす範囲においてできる限り浅くすることが望ましい。そのようにすれば、補強筒8が図1及び図2に示す初期位置から係止溝8bの底面が第2突出部5bに突き当たるまでの間に上方へ移動する移動量、つまり補強筒8の上下方向へのガタを小さくすることができるからである。
図5に示すように、補強筒8が初期位置から所定距離だけ上方へ移動すると、係止溝8bの底面が第2突出部5bに突き当たる。これにより、補強筒8が小径部2dから上方へ抜け出ることが阻止されている。しかも、補強筒8が初期位置から上方へ移動したとしても、図6に示すように、回動部材3の回動に伴って可動部材5が下方へ移動すると、係止溝8bの底面が第2突出部5bによって下方へ押され、補強筒8が初期位置まで戻される。
第2突出部5bの周方向の幅は、突出部5aと同一に設定されている。その一方、係止溝8bの幅は、突出部5aの幅より広く設定されている。したがって、突出部5aがガイド溝2cの側面に突き当たったとき、第2突出部5bは係止溝8bの側面から離間しており、第2突出部5bが係止溝8bの側面に突き当たることはない。上記のように、係止溝8bの幅がガイド溝2cの幅より狭く設定されることもあるが、その場合には第2突出部5bの幅が係止溝8bの幅より狭く設定される。
上記構成のヒンジ装置1においては、回転部材3が折畳位置を含む所定の角度範囲、又は通話位置を含む所定の角度範囲に位置すると、変換手段7によって変換された回転付勢力により、回転部材3と可動部材5とが互いに逆方向へ回転付勢される。その結果、可動部材5の突出部5aがガイド溝2cの側面に押し当てられる。すると、ヒンジ本体2の上端部のうち、一対のガイド溝2c,2cによって分断された二つの部分が、回転付勢力によって周方向に押され、二つの部分の周方向における各一端部、つまり突出部5aが押し付けられた側面側に位置する一端部が径方向外側へ変位し、それぞれの他端部が内側へ変位しようとする。特に、この実施の形態では、ガイド溝2cが形成されたヒンジ本体2の上端部に小径部2dが形成され、ヒンジ本体2の上端部の周壁部の厚さが下端部の厚さより薄く、その強度が低くなっている。このため、小径部2dの二つの部分は、より一層大きく変形しようとする。しかるに、小径部2dには金属製の補強筒8が外挿状態で嵌合されており、補強筒8は、ガイド溝2c,2cによって分断された小径部2dの二つの部分の一端部が外側へ変位しようとするのを阻止する。その結果、他端部が内側へ変位しようとすることをも阻止する。つまり、補強筒8は、小径部2dを変形しないように補強する。このように、ガイド溝2cが形成されたヒンジ本体2の上端部、つまりヒンジ本体2のうちの最も強度が低い上端部が補強筒8によって補強されているから、ヒンジ本体2の周壁部全体の厚さを薄くすることができる。よって、ヒンジ本体2の外径を小径にすることができ、ひいてはヒンジ装置1の外径を小径にすることができる。
なお、この実施の形態においては、補強筒8が小径部2dから抜け出ることを阻止するために、補強筒8に係止溝8bを形成する一方、突出部5aに第2突出部5bを形成しているが、補強筒8をねじ部材、その他の抜け止め手段によって抜け止めしてもよい。そのようにした場合には、係止溝8b及び第2突出部5bが不要である。また、係止溝8bの底面より上側に位置する補強筒8の上部を切り落として単なる筒状のものを形成し、それを補強筒8に代わる補強筒として用いてもよい。
次に、第2の発明に係るヒンジ装置の一実施の形態について図9〜図14を参照して説明する。なお、この実施の形態に関しては、上記実施の形態と異なる部分についてのみ説明することとし、上記実施の形態と同様な部分には同一符号を付してその説明を省略する。
この実施の形態のヒンジ装置1′においては、ヒンジ本体2の外径が、全長にわたって一定になっており、小径部2dが形成されていない。小径部2dを形成する代わりに、ヒンジ本体2の内周面の上端部には、断面円形をなす大径孔部2gが形成されている。この大径孔部2gの内径は、大径孔部2gから下側に続くヒンジ本体2の下部の内径より所定の寸法だけ大径になっている。この結果、大径孔部2gとその下側に続く部分との間には、上方を向く段差面2hが環状に形成されている。
大径孔部2gには、補強筒8′が挿入されている。補強筒8′の長さは、大径孔部2gの長さとほぼ同一に設定されている。したがって、補強筒8′を大径孔部2gに挿入して補強筒8′の下端面を段差面2hに突き当たらせると、補強筒8′の上端面がヒンジ本体2の上端面とほぼ同一平面上に位置する。補強筒8′の外径は、大径孔部2gの内径とほぼ同一に設定されている。したがって、補強筒8′は、大径孔部2gにほとんど隙間なく嵌合している。
補強筒8′には、一対の挿通溝8c,8cが形成されている。この一対の挿通溝8c,8cは、周方向において一対のガイド溝2c,2cとそれぞれ同一位置に配置されている。挿通溝8cの周方向の幅は、ガイド溝2cの幅より僅かに広く設定されている。
補強筒8′の内周面には、可動部材5が回転可能に、かつ回転軸線方向へ移動可能に挿入されている。可動部材5の突出部5aは、挿通溝8cを径方向に貫通してガイド溝2c内に入り込んでいる。この結果、可動部材5は、前述した実施の形態と同様に、ヒンジ本体2に対し回転軸線方向へ移動可能に、かつ回動不能に連結されている。突出部5aの幅は、挿通溝8cの幅より狭いが、その差は僅かである。したがって、可動部材5は、補強筒8′に対してほとんど回転することがない。換言すれば、可動部材5の突出部5aが挿通溝8cに入り込むことにより、補強筒8′が可動部材5に対してほぼ回転不能とされ、ひいてはヒンジ本体2に対して回転不能とされている。
突出部5aの下端面のうちの内周側部分には、逃げ溝5cが形成されている。この逃げ溝5cは、補強筒8′のうちの挿通溝8cの底面から下側(基端側)に続く部分が上下方向へ相対移動可能に入り込むように配置されている。逃げ溝5cの深さは、補強筒8′が段差面2hに突き当たっている状態において、逃げ溝5cの底面と挿通溝8cの底面との間の距離が可動部材5の上下方向への移動距離より長くなるような深さに設定されている。したがって、逃げ溝5cの深さを深くすればするほど挿通溝8cの深さを浅くすることができる。ただし、逃げ溝5cの深さを過度に深くすると、突出部5aの可動部材5に対する連結強度が低下してしまう。そこで、逃げ溝5cの深さは、突出部5aの連結強度低下が問題にならない範囲においてできる限り深くし、それによって挿通溝8cの深さを浅くすることが望ましい。なお、挿通溝8cの底面とこれに対向する可動部材5の下面との間に間隙を形成し、この間隙の大きさ(回転軸線方向の距離)を可動部材5の移動距離より大きくすれば、逃げ溝5cを形成する必要がない。
なお、この実施の形態においては、挿通溝8cの底面が逃げ溝5cの底面に突き当たることにより、補強筒8′が大径孔部2gから上方へ抜け出ることが阻止されているので、前述した実施の形態の第2突出部5bが形成されていない。
上記構成のヒンジ装置1′においては、可動部材5の突出部5aが変換機構7によって変換された回転付勢力によってガイド溝2cの側面に突き当たると、上記の実施の形態と同様に、ヒンジ本体2のガイド溝2cが形成された上端部が回転付勢力によって変形させられる。特に、この実施の形態では、ヒンジ本体2の内周面の上端部に大径孔部2gが形成されることによってヒンジ本体2の上端部の周壁部の厚さが薄くなっているから、ヒンジ本体2の上端部が大きく変形させられる。ところが、補強筒8′は、ヒンジ本体2の上端部の二つの部分のうちの周方向における他端部(突出部5aが突き当たるガイド溝2cの側面と逆側に位置する端部)が内側へ変位することを阻止する。それによってヒンジ本体2の上端部の一端部が外側へ変位することをも阻止する。したがって、ヒンジ本体2の上端部は、実際にはほとんど変形することがない。よって、ヒンジ本体2の周壁部の厚さを薄くすることができ、その分だけヒンジ本体2の外径を小径にすることができ、ひいてはヒンジ装置1′を小径にすることができる。
なお、この実施の形態においても、挿通溝8cの底面より上側に位置する補強筒8′の上部を切り落とし、挿通溝8cの底面から下側の単なる筒状の部分で補強筒8′を構成してもよい。
また、上記の各実施の形態においては、ガイド溝2cが形成されたヒンジ本体2の上端部に小径部2d又は大径孔部2gを形成し、小径部2d及び大径孔部2gに補強筒8,8′をそれぞれ嵌合させているが、ヒンジ本体2の上端部に小径部2dや大径孔部2gを形成することなく、補強筒8,8′をヒンジ本体の上端部の外周面又は内周面にそれぞれ嵌合させてもよい。
この発明に係るヒンジ装置は、携帯電話機や携帯ゲーム機のように二つの筐体をヒンジ装置を用いて回転可能に連結された携帯機器において、回転可能に連結する部分の小型化を図ることが要望される携帯機器に用いることができる。
L 回転軸線
1 ヒンジ装置
1′ ヒンジ装置
2 ヒンジ本体
2c ガイド溝
2d 小径部
2g 大径孔部
3 回転部材
5 可動部材
5a 突出部
5b 第2突出部
5c 逃げ溝
6 コイルばね(付勢手段)
7 変換機構
8 補強筒
8′ 補強筒
8b 係止溝
8c 挿通溝

Claims (9)

  1. 少なくとも先端部が開口した筒状のヒンジ本体と、このヒンジ本体の先端面と対向して配置され、上記ヒンジ本体にその軸線を中心として回転可能に連結された回転部材と、上記ヒンジ本体の先端開口部に上記軸線方向へ移動可能に挿入された可動部材と、上記ヒンジ本体の内部に設けられ、上記可動部材を上記回転部材に向かって付勢する付勢手段と、上記回転部材と上記可動部材との対向面間に設けられ、上記付勢手段の付勢力を回転付勢力に変換する変換機構とを備え、上記ヒンジ本体が樹脂によって形成され、上記ヒンジ本体の先端部にはその周壁部を横断するガイド溝が形成され、上記可動部材の外周面には径方向に突出する突出部が形成され、この突出部が上記ガイド溝に上記軸線方向へ移動可能に、かつ周方向へ移動不能に挿入されることにより、上記可動部材が上記ヒンジ本体に上記軸線方向へ移動可能に、かつ回転不能に連結され、上記回転部材が上記回転付勢力によって上記可動部材に対して回転するときには、上記突出部が上記ガイド溝の側面に押し付けられるヒンジ装置において、
    上記ヒンジ本体の先端部外周面に金属製の補強筒が嵌合され、この補強筒は上記ガイド溝の少なくとも基端部を外側から覆うように配置されていることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 上記ヒンジ本体の先端部外周面には、当該先端部外周面に対して基端側に続く外周面より小径である小径部が形成され、この小径部に上記補強筒が嵌合されていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
  3. 上記可動部材の突出部の径方向を向く外面が上記小径部の外周面に対し径方向において同一位置か内側に位置させられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジ装置。
  4. 上記突出部の径方向を向く外面には、径方向に突出する第2突出部が形成され、上記補強筒の上記ガイド溝と対向する部位には係止溝が形成され、この係止溝に上記第2突出部が上記ヒンジ本体の軸線方向へ移動可能に挿入され、しかも上記係止溝の底面が上記第2突出部に突き当たることにより、上記補強筒が上記ヒンジ本体からその先端側へ抜け出ることが阻止されていることを特徴とする請求項3に記載のヒンジ装置。
  5. 少なくとも先端部が開口した筒状のヒンジ本体と、このヒンジ本体の先端面と対向して配置され、上記ヒンジ本体にその軸線を中心として回転可能に連結された回転部材と、上記ヒンジ本体の先端開口部に上記軸線方向へ移動可能に挿入された可動部材と、上記ヒンジ本体の内部に設けられ、上記可動部材を上記回転部材に向かって付勢する付勢手段と、上記回転部材と上記可動部材との対向面間に設けられ、上記付勢手段の付勢力を回転付勢力に変換する変換機構とを備え、上記ヒンジ本体が樹脂によって形成され、上記ヒンジ本体の先端部にはその周壁部を横断するガイド溝が形成され、上記可動部材の外周面には径方向に突出する突出部が形成され、この突出部が上記ガイド溝に上記軸線方向へ移動可能に、かつ周方向へ移動不能に挿入されることにより、上記可動部材が上記ヒンジ本体に上記軸線方向へ移動可能に、かつ回転不能に連結され、上記回転部材が上記回転付勢力によって上記可動部材に対して回転するときには、上記突出部が上記ガイド溝の側面に押し付けられるヒンジ装置において、
    上記ヒンジ本体の先端部内周面に、金属製の補強筒が嵌合され、この補強筒の内周面に上記可動部材が上記ヒンジ本体の軸線方向へ移動可能に挿入され、上記補強筒が上記ガイド溝の基端部を内側から覆うように配置されていることを特徴とするヒンジ装置。
  6. 上記ヒンジ本体の上記ガイド溝が形成された先端部内周面には、当該先端部内周面に対して基端側に続く内周面より大径である大径孔部が形成され、この大径孔部に上記補強筒が嵌合されていることを特徴とする請求項5に記載のヒンジ装置。
  7. 上記補強筒の先端部に挿通溝が形成され、この挿通溝に上記可動部材の突出部が上記ヒンジ本体の軸線方向へ移動可能に挿入されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のヒンジ装置。
  8. 上記挿通溝の底面と対向する上記可動部材の上記突出部の基端面に逃げ溝が形成され、この逃げ溝に上記挿通溝の底面に続く上記可動部材の基端部が上記可動部材の移動方向へ移動可能に挿入されていることを特徴とする請求項7に記載のヒンジ装置。
  9. 上記挿通溝の底面が上記逃げ溝の底面に突き当たることにより、上記補強筒が上記ヒンジ本体からその先端側へ抜け出ることが阻止されていることを特徴とする請求項8に記載のヒンジ装置。
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