JP2006132658A - ヒンジユニット及びこのヒンジユニットを用いたヒンジ構造 - Google Patents

ヒンジユニット及びこのヒンジユニットを用いたヒンジ構造 Download PDF

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Abstract

【課題】 カム部材に負荷される応力を軽減することができるヒンジユニット及びこのヒンジユニットを用いたヒンジ構造を得ることを得る。
【解決手段】 カム部材26の両面にカム面26A、26Bを設け、カム部材24及びカム部材28をそれぞれ当接可能とすることで、カム面24A、26A、26B、28Aに掛かる応力は分散され、カム面が一つの場合と比較して、カム面24A、26A、26B、28Aに掛かる応力を小さくすることができる。このため、カム部材24、カム部材26及びカム部材28に負荷される応力を軽減することができ、カム部材24、カム部材26及びカム部材28を樹脂で形成することが可能となる。このように、カム部材24、カム部材26及びカム部材28を樹脂で形成することで、摺動時の異音をなくし、また、低コスト及び軽量化を図ることができる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、携帯電話等に用いられるヒンジユニット及びこのヒンジユニットを用いたヒンジ構造に関する。
二つ折りの携帯用電話器において、送話部に対して受話部を開閉自在に取り付けるため、フリクション機能によるフリーストップ型のヒンジ構造が用いられる。
例えば、特許文献1では、可動部材に凸部を形成し、第2ヒンジ部材に凹部を形成して、コイルばねの付勢力によって凹部の底面に凸部を押し付けることにより、コイルばねの付勢力を、第2ヒンジ部材を第1ヒンジ部材に対して回動させようとする回動付勢力に変換する。
一方、ヒンジ軸を第1ヒンジ部材の貫通孔に圧入し、貫通孔の内周面とヒンジ軸の外周面との間に、コイルばねによる回動付勢力より小さい摩擦抵抗を発生させることで、携帯電話機の受話部を所定の角度範囲において安定して停止させることができるようにしている。
このようなフリクション機能によるフリーストップ型では、カム部材が互いに摺動するため、カム部材に負荷される応力に対して耐摩耗性及び耐久性を考慮しなければならない。
このため、一般的には、金属製のカム部材が用いられるが、この金属製のカム部材を用いた場合、摺動時に金属音が発生してしまい、また、樹脂の場合と比較して、価格も高く質量も大きくなってしまう。
特開2003−343543号公報
本発明は上記事実を考慮し、カム部材に負荷される応力を軽減することができるヒンジユニット及びこのヒンジユニットを用いたヒンジ構造を得ることを課題とする。
本発明は、上記構成としたので、請求項1に記載の発明は、ヒンジユニットにおいて、シャフトと、前記シャフトの軸方向に沿って移動可能に設けられた第1カム部材と、前記第1カム部材を前記シャフトの頭部から離間する方向へ向かって付勢する第1付勢手段と、前記シャフトの軸方向への移動が規制され、一端面が前記第1カム部材と当接し、第1カム部材と相対回転すると、第1カム部材を接離させる第2カム部材と、前記シャフトの軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記第2カム部材の他端面と当接し、第2カム部材と相対回転すると、第2カム部材に対して接離する第3カム部材と、前記シャフトの先端部に設けられ、シャフトの軸方向への移動が規制された筒体と、前記第3カム部材を前記筒体から離間する方向へ向かって付勢する第2付勢手段と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明では、シャフトには第1カム部材を設けており、シャフトの軸方向に沿って移動可能とし、第1付勢手段によって第1カム部材をシャフトの頭部から離間する方向へ向かって付勢している。
また、シャフトには、一端面が第1カム部材と当接する第2カム部材を設けており、シャフトの軸方向への移動を規制している。この第2カム部材と第1カム部材との相対回転によって第1カム部材が第2カム部材から接離する。
さらに、シャフトには、第2カム部材の他端面と当接する第3カム部材を設けており、シャフトの軸方向に沿って移動可能としている。この第3カム部材と第2カム部材との相対回転によって第3カム部材が第2カム部材に対して接離する。
また、シャフトの先端部には、シャフトの軸方向への移動を規制した筒体を設けており、第2付勢手段によって、第3カム部材を筒体から離間する方向へ向かって付勢している。
第2カム部材の両面にカム面を設け、第1カム部材及び第3カム部材をそれぞれ当接可能とすることで、カム面に掛かる応力は分散され、カム面が一つの場合と比較して、カム部材に負荷される応力を軽減することができる。
このため、各カム部材を樹脂で形成することが可能となり、各カム部材を樹脂で形成しても、必要な耐摩耗性及び耐久性を得ることができる。このように、各カム部材を樹脂で形成することで、摺動時の異音をなくし、また、低コスト及び軽量化を図ることができる。
また、第2カム部材の両面にカム面を設け、第1カム部材及び第3カム部材をそれぞれ当接可能とすることで、付勢手段は二つ必要となるが、一つの付勢手段に必要な付勢力を小さくすることができるため、付勢手段自体の大きさを小さくすることができ、ヒンジユニットの小型化を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のヒンジユニットにおいて、前記第1カム部材に設けられた第1カム面と、前記第2カム部材の一端面に設けられ、前記第1カム部材との相対回転角度によって第1カム面と接離し全面当接から一部当接までの当接形態をとる第2Aカム面と、前記第3カム部材に設けられた第3カム面と、前記第2カム部材の他端面に設けられ、前記第3カム部材との相対回転角度によって第3カム面と接離し全面当接から一部当接までの当接形態をとる第2Bカム面と、を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明では、第1カム部材には第1カム面を設けており、第2カム部材の一端面には第2Aカム面を設けている。第1カム部材と第2カム部材との相対回転角度によって、第1カム面が第2Aカム面に対して接離し、全面当接から一部当接までの当接形態をとる。
また、第3カム部材には第3カム面を設けており、第2カム部材の他端面には第2Bカム面を設けている。第2カム面と第3カム部材との相対回転角度によって、第3カム面が第2Bカム面に対して接離し、全面当接から一部当接までの当接形態をとる。
このように、カム面同士を全面当接させることで、カム面同士の摺動抵抗を上げることができる。また、カム面同士を一部当接させることで、付勢手段の軸推力をカム部材の回転力に変換させることができる。
請求項3に記載の発明は、前記請求項1〜3の何れかに記載のヒンジユニットを備えたヒンジ構造であって、第1筐体に設けられた軸部に前記第1カム部材及び第3カム部材を連結し、第2筐体に設けられた軸部に前記第2カム部材を固定して、第1筐体と第2筐体とを相対的に回転可能としたことを特徴としている。
請求項3に記載の発明では、第1筐体及び第2筐体に設けられた軸部にヒンジユニットを取り付けることで、請求項1〜3の何れか1項に記載の効果と略同一の効果を得ることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のヒンジ構造において、前記第1筐体と前記第2筐体を完全に開放したとき開放方向の回動を制限する構造とし、前記第1カム面と前記第2Aカム面、前記第3カム面と前記第2Bカム面を一部当接させ、前記第1付勢手段及び前記第2付勢手段が、第1筐体と第2筐体が開放する方向へ前記第1カム部材及び前記第3カム部材が回転するように付勢することを特徴としている。
請求項4に記載の発明では、第1筐体と第2筐体を完全に開放させた状態で、第1カム面と第2Aカム面、第3カム面と第2Bカム面を一部当接させ、第1付勢手段及び第2付勢手段によって、第1筐体と第2筐体が開放する方向へ第1カム部材及び第3カム部材が回転するように付勢することで、第1筐体と第2筐体が完全に開放された状態で、第1筐体及び第2筐体がガタ付かないようにすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載のヒンジ構造において、前記第1筐体と前記第2筐体を完全に閉止したとき、前記第1カム面と前記第2Aカム面、前記第3カム面と前記第2Bカム面を一部当接させ、前記第1付勢手段及び前記第2付勢手段が、第1筐体と第2筐体が閉止する方向へ前記第1カム部材及び前記第3カム部材が回転するように付勢することを特徴としている。
請求項5に記載の発明では、第1筐体と第2筐体を完全に閉止したとき、第1カム面と第2Aカム面、第3カム面と第2Bカム面を一部当接させ、第1付勢手段及び第2付勢手段によって、第1筐体と第2筐体が閉止する方向へ第1カム部材及び第3カム部材が回転するように付勢することで、一方の筐体を閉止方向へ付勢するようにすることで、第1筐体と第2筐体が完全に閉止された状態で、第1筐体及び第2筐体がガタ付かないようにすることができる。
本発明は上記構成としたので、請求項1及び3に記載の発明では、第2カム部材の両面にカム面を設け、第1カム部材及び第3カム部材をそれぞれ当接可能とすることで、カム面に掛かる応力は分散され、カム面が一つの場合と比較して、カム部材に負荷される応力を軽減することができる。このため、各カム部材を樹脂で形成することが可能となり、各カム部材を樹脂で形成しても、必要な耐摩耗性及び耐久性を得ることができる。このように、各カム部材を樹脂で形成することで、摺動時の異音をなくし、また、低コスト及び軽量化を図ることができる。また、第2カム部材の両面にカム面を設け、第1カム部材及び第3カム部材をそれぞれ当接可能とすることで、付勢手段は二つ必要となるが、一つの付勢手段に必要な付勢力を小さくすることができるため、付勢手段自体の大きさを小さくすることができ、ヒンジユニットの小型化を図ることができる。
請求項2に記載の発明では、カム面同士を全面当接させることで、カム面同士の摺動抵抗を上げることができる。また、カム面同士を一部当接させることで、付勢手段の軸推力をカム部材の回転力に変換させることができる。
請求項4に記載の発明では、第1筐体と第2筐体が完全に開放された状態で、第1筐体及び第2筐体がガタ付かないようにすることができる。
請求項5に記載の発明では、第1筐体と第2筐体が完全に閉止された状態で、第1筐体及び第2筐体がガタ付かないようにすることができる。
図1には、本発明の実施の形態に係るヒンジユニット10を用いたヒンジ構造が適用された携帯電話12が示されている。
この携帯電話12は、受話部14と送話部16とで構成され、受話部14及び送話部16の両側にそれぞれ設けられた軸部14A、16Aにヒンジユニット10を配設することで、受話部14と送話部16とが相対回転可能となる。
なお、ここでは、図7(D)に示すように、受話部14が送話部16に対して回転可能となっており、受話部14は0〜165°の範囲で開放し、165°開放された状態で受話部14の後端部が送話部16の後端部に当接し移動規制される。
ここで、ヒンジユニット10について説明する。
図3及び図4に示すように(なお、図4は図3の裏面側から見た図である)、ヒンジユニット10にはシャフト18が備えられている。シャフト18の一端部には、シャフト18の外径寸法よりも大きい円板状の頭部20が設けられており、シャフト18の中央部にはくびれ部18Aが設けられ、シャフト18の他端部には、縮径部18Bが設けられている。
シャフト18の頭部20には、略円筒状のキャップ34が装着可能となっており、送話部16の軸部16Aに固定可能となっている。このキャップ34は、略円柱状の装着部35と、装着部35の外周壁と面一に装着部35の軸方向に張り出す周壁部38と、で構成されている。
この周壁部38の内周壁の中央端部からはストッパ40が突設している。また、周壁部38の外周壁には、位置決め凹部38Aが凹設されており、送話部16の軸部16Aに対して、キャップ34の周方向での位置決めが成されると共に、キャップ34が周り止めされる。つまり、本形態ではキャップ34は回転しないこととなる。
また、装着部35には、周壁の一部から半径方向に沿って平行に円板状の装着凹部36が形成されており、装着凹部36の中心部には開口部36Aが形成されている。シャフト18の頭部20は、装着部35の周壁の一部からスライド移動して装着凹部36内に装着可能となっており、装着凹部36内に装着された状態で、開口部36Aの内縁部には頭部20の基部に設けられた環状部20Aの周壁が当接する。
一方、シャフト18には頭部20側から順番に、スプリング22、ワッシャー23、カム部材24、カム部材26、カム部材28、スプリング30及びグロメット32、ワッシャー23が外挿可能となっている。
カム部材24は、送話部16の軸部16Aに内挿可能となっており、シャフト18の軸方向に対して移動可能となっている。カム部材24は、円筒部42と、円筒部42より縮径された状態で円筒部42の軸方向に沿って延出する一対の係合片44と、で構成されている。
係合片44は円筒部42の周方向に沿って略90°に渡って形成されており、係合片44の内径寸法は、シャフト18の外径寸法よりも僅かに大きくなっている。また、係合片44の内周壁端部には、係合部44A(図5参照)が突出しており、シャフト18に形成されたくびれ部18Aに係合可能となっている。
また、シャフト18には、カム部材24の円筒部42側にスプリング22が外挿されており、一端部が環状部20A(シャフト18の頭部20)に当接し、他端部は円筒部42と係合片44との間で生じる段差部48に嵌め込まれたリング状の金属製ワッシャー23に当接して、カム部材24をシャフト18の頭部20から離間する方向へ付勢している。
なお、ここでは、段差部48にワッシャー23を嵌め込んだが、該ワッシャー23はなくても良い。
ここで、カム部材24の外周壁には、カム部材24の周方向に沿って係合凹部50が凹設されている。この係合凹部50にはキャップ34のストッパ40が係合し、ストッパ40によってカム部材24が移動規制される。
また、係合凹部50を構成し、係合片44の反対側に位置する側壁には、ストッパ40が当接可能なカム面50Aが形成されており、キャップ34との相対回転によって、カム部材24がシャフト18の軸方向に沿って移動する。
一方、カム部材24の円筒部42の係合片44側の端面には、180°毎にカム面24Aが形成されている(後述する)。また、カム部材24の係合片44には、略円筒状のカム部材26が外挿可能となっている。
カム部材26は送話部16の軸部16Aに固定可能となっており、カム部材26の外周壁には、カム部材26の周方向に沿って180°毎に位置決め凹部52が凹設され、カム部材26は送話部16の軸部16Aに突設された位置決め凸部17に係合して、送話部16の軸部16Aに対して、周方向での位置決めが成されると共に、周り止めされる。つまり、本形態ではカム部材26は回転しないこととなる。
また、カム部材26の両端面には、カム面26A、26Bが180°毎にそれぞれ形成されており、カム面26Aにはカム部材24のカム面24Aが当接し、カム部材24の回転(後述する)によって、カム部材24をカム部材26から接離させる。
一方、カム部材28は受話部14の軸部14Aに内挿可能となっており、カム部材28の外周壁には、カム部材28の周方向に沿って180°毎に位置決め凹部54が凹設され、カム部材28は受話部14の軸部14Aに対して、移動可能であると共に、周方向での位置決めが成され、周り止めされる。つまり、本形態では、カム部材28は受話部14の開閉に応じて回転することとなる。
ここで、カム部材28は円筒部56と、円筒部56の一端側に設けられ円筒部56より縮径された状態で円筒部56の軸方向に沿って延出する一対の係合片58と、円筒部56の他端側に設けられ円筒部56の外径寸法と面一の状態で円筒部56の軸方向に沿って延出する一対の係合片60と、で構成されている。
係合片58、60は、円筒部56の周方向に沿ってそれぞれ略90°形成されており、円筒部56の同じ角度上に位置している。
ここで、係合片58はカム部材26に内挿可能な大きさとなっており、カム部材26に内挿された状態で、係合片58の先端部が、カム部材24の係合片44と係合片44の間に位置し、係合片58と係合片44とで周方向で互いに交互となるように配置され、互いに係合した状態で、カム部材28とカム部材24とが一体となって回転可能となる。
また、カム部材28の円筒部56の係合片58側の端面には、円筒部56の周方向に沿って180°毎にカム面28Aが形成されており、カム部材26の他端面に形成された、カム面26Bと当接可能となっている。そして、カム部材28の回転(後述する)によって、カム部材28がカム部材26から接離する。
次に、グロメット32は二重の筒体(内筒62及び外筒64(図3参照))で構成されており、内筒62がシャフト18に外挿可能となっている。外筒64は内筒62との間に所定の空間を設けると共に、外筒64の一端側から軸方向に沿って切欠き部66が対面して設けられている。
この切欠き部66はカム部材28の係合片60が係合可能な大きさとなっており、グロメット32とカム部材28とが一体に回転可能となっている。
一方、グロメット32は送話部16の軸部16Aに固定可能となっている。グロメット32の外周壁には、グロメット32の周方向に沿って180°毎に位置決め凹部65が凹設され、グロメット32は受話部14の軸部14Aに突設された位置決め凸部15に係合して、受話部14の軸部14Aに対して、周方向での位置決めが成されると共に、周り止めされる。つまり、本形態では、グロメット32は受話部14の開閉に応じて回転することとなる。
内筒62と外筒64の他端側(基部側)は、内筒62と外筒64を連結する台座68が設けられている。内筒62と外筒64の間にはスプリング22が挿通可能となっており、スプリング30の一端部がカム部材28に当接し、スプリング22の他端部が台座68に当接して、カム部材28をグロメット32から離間する方向へ付勢している。
また、外筒64の他端側からは外筒64の周方向に沿って90°毎に係止片70が外筒64の軸方向に沿って延出しており、係止片70の外面先端部には、係止爪70Aが突設し、受話部14の軸部14Aに設けられた段部72に係止され、ヒンジユニット10が受話部14の軸部14A及び送話部16の軸部16Aから抜け落ちないようにしている。
なお、係止片70の基部には、リング状の金属製ワッシャー33が嵌め込まれており、ヒンジユニット10単体において、シャフト18に対するグロメット32の移動を規制し、各部品の抜け止めを行う。
次に、本発明の実施の形態に係るヒンジ構造の作用につい説明する。
図7(D)に示すように、送話部16に対して受話部14が完全に閉止された状態(開放角度0°)では、図5及び図7(A)に示すように、カム部材24のカム面24Aとカム部材26のカム面26A、及びカム部材26のカム面26Bとカム部材28のカム面28Aがそれぞれ一部当接形態をとっている。
これにより、スプリング22及びスプリング30によって、カム部材24及びカム部材28は矢印A方向へ付勢される。このとき、スプリング22、30から受ける軸推力によって、カム部材24及びカム部材28には矢印B方向への回転力が負荷されることとなる。
このため、受話部14の開放角度がθ1(0〜7.5°)の領域では、該回転力により受話部14が自動的に閉止する方向へ回転すると共に、完全に閉止された状態において、受話部14がガタ付かないようにすることができる。
この状態から、受話部14を開放すると、受話部14に対して回転不能に設けられたグロメット32が受話部14と共に回転する。そして、グロメット32の回転によって、グロメット32の切欠き部66とカム部材28の係合片60との係合によりカム部材28が回転する(矢印B方向と逆方向)と共に、カム部材28の回転によって、カム部材28の係合片58とカム部材24の係合片44との係合によりカム部材24が回転する。
これにより、カム部材24及びカム部材28が、送話部16に固定されたカム部材26に対して回転することとなり、スプリング22、30の付勢力に抗してカム部材26から離間する。
そして、図6及び図7(B)に示すように、カム部材24のカム面24Aとカム部材26のカム面26A、及びカム部材26のカム面26Bとカム部材28のカム面28Aの山部同士がそれぞれ全面当接形態をとる。
この状態では、カム部材24のカム面24Aとカム部材26のカム面26A、及びカム部材26のカム面26Bとカム部材28のカム面28Aの谷部同士の間で設けられる隙間Hが最大となり、スプリング22、30による軸推力が最大となる。このため、該山部同士の接触による摺動抵抗が大きくなり、所定の位置で受話部14の開放角度を維持させることができる。
一方、図7(D)に示すように、送話部16に対して受話部14が完全に開放された状態(開放角度165°)では、図5及び図7(C)に示すように、カム部材24のカム面24Aとカム部材26のカム面26A、及びカム部材26のカム面26Bとカム部材28のカム面28Aがそれぞれ一部当接形態をとる。
これにより、スプリング22及びスプリング30によってカム部材24及びカム部材28が矢印A方向へ付勢される。このとき、スプリング22、30から受ける軸推力によって、カム部材24及びカム部材28には矢印C方向への回転力が負荷されることとなる。
このため、受話部14の開放角度がθ2(157.5〜165°)の領域では、該回転力により受話部14が自動的に開放する方向へ回転すると共に、完全に開放された状態において、受話部14がガタ付かないようにすることができる。
このように、カム部材26の両面にカム面26A、26Bを設け、カム部材24及びカム部材28をそれぞれ当接可能とすることで、カム面24A、26A、26B、28Aに掛かる応力は分散され、カム面が一つの場合と比較して、カム面24A、26A、26B、28Aに掛かる応力を小さくすることができる。
このため、カム部材24、カム部材26及びカム部材28に負荷される応力を軽減することができ、カム部材24、カム部材26及びカム部材28を樹脂で形成することが可能となる。
また、カム部材24、カム部材26及びカム部材28に負荷される応力を軽減することで、カム部材24、カム部材26及びカム部材28を樹脂で形成しても、必要な耐摩耗性及び耐久性を得ることができる。
このように、カム部材24、カム部材26及びカム部材28を樹脂で形成することで、摺動時の異音をなくし、また、低コスト及び軽量化を図ることができる。
また、カム部材26の両面にカム面26A、26Bを設け、カム部材24及びカム部材28をそれぞれ当接可能とすることで、付勢手段としてスプリング22、30が二つ必要となるが、一つの付勢手段に必要な付勢力を小さくすることができるため、スプリング22、30自体の大きさを小さくすることができ、ヒンジユニット10の小型化を図ることができる。
ところで、ヒンジユニット10は受話部14及び送話部16の軸部14A、16Aに取り付けられていない状態では、図2に示すように、カム部材24のカム面24Aとカム部材26のカム面26A、及びカム部材26のカム面26Bとカム部材28のカム面28Aの谷部同士がそれぞれ全面当接形態をとる。これにより、ヒンジユニット10単体の状態で、カム部材24、カム部材26及びカム部材28間で回転しないようにしている。
なお、本形態はあくまでも一実施例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、本形態では、送話部16にカム部材26を固定したが、カム部材26とカム部材24及びカム部材28とが相対回転すれば良いため、カム部材26を回転させても良い。
また、該ヒンジユニット10を携帯電話12に適用させたが、一方の筐体に対して他方の筐体が開閉可能となる構成であればよいため、これに限るものではなく、電子機器等のヒンジ部として適用させても良い。また、ここでは、一方の筐体に対して他方の筐体を開閉可能としたが、観音開き用のヒンジ部として用いても良い。
本発明の実施の形態に係るヒンジユニットを備えた携帯電話を示した分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るヒンジユニットを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るヒンジユニットの分解斜視図である。 図3の裏面側から見た分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係るヒンジユニットの断面図であり、カム部材のカム面の一部当接形態を示している。 本発明の実施の形態に係るヒンジユニットの断面図であり、カム部材のカム面の全面当接形態を示している。 (A)〜(C)は、本発明の実施の形態に係るヒンジユニットのカム部材のカム面を示す展開図であり、(A)は携帯電話が完全閉止された状態、(B)は携帯電話の開放又は閉止途中の状態を示し、(C)は携帯電話が完全開放された状態を示しており、(D)は携帯電話が完全閉止又は完全開放された状態を示す側面図である。
符号の説明
10 ヒンジユニット
12 携帯電話
14 受話部(第1筐体)
16 送話部(第2筐体)
18 シャフト
22 スプリング(第1付勢手段)
24 カム部材(第1カム部材)
24A カム面(第1カム面)
26 カム部材(第2カム部材)
26A カム面(第2Aカム面)
26B カム面(第2Bカム面)
28 カム部材(第3カム部材)
28A カム面(第3カム面)
30 スプリング(第2付勢手段)
32 グロメット(筒体)

Claims (5)

  1. シャフトと、
    前記シャフトの軸方向に沿って移動可能に設けられた第1カム部材と、
    前記第1カム部材を前記シャフトの頭部から離間する方向へ向かって付勢する第1付勢手段と、
    前記シャフトの軸方向への移動が規制され、一端面が前記第1カム部材と当接し、第1カム部材と相対回転すると、第1カム部材を接離させる第2カム部材と、
    前記シャフトの軸方向に沿って移動可能に設けられ、前記第2カム部材の他端面と当接し、第2カム部材と相対回転すると、第2カム部材に対して接離する第3カム部材と、
    前記シャフトの先端部に設けられ、シャフトの軸方向への移動が規制された筒体と、
    前記第3カム部材を前記筒体から離間する方向へ向かって付勢する第2付勢手段と、
    を有することを特徴とするヒンジユニット。
  2. 前記第1カム部材に設けられた第1カム面と、
    前記第2カム部材の一端面に設けられ、前記第1カム部材との相対回転角度によって第1カム面と接離し全面当接から一部当接までの当接形態をとる第2Aカム面と、
    前記第3カム部材に設けられた第3カム面と、
    前記第2カム部材の他端面に設けられ、前記第3カム部材との相対回転角度によって第3カム面と接離し全面当接から一部当接までの当接形態をとる第2Bカム面と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のヒンジユニット。
  3. 前記請求項1又は2に記載のヒンジユニットを備えたヒンジ構造であって、
    第1筐体に設けられた軸部に前記第1カム部材及び第3カム部材を連結し、第2筐体に設けられた軸部に前記第2カム部材を固定して、第1筐体と第2筐体とを相対的に回転可能としたことを特徴とするヒンジ構造。
  4. 前記第1筐体と前記第2筐体を完全に開放したとき開放方向の回動を制限する構造とし、前記第1カム面と前記第2Aカム面、前記第3カム面と前記第2Bカム面を一部当接させ、前記第1付勢手段及び前記第2付勢手段が、第1筐体と第2筐体が開放する方向へ前記第1カム部材及び前記第3カム部材が回転するように付勢することを特徴とする請求項3に記載のヒンジ構造。
  5. 前記第1筐体と前記第2筐体を完全に閉止したとき、前記第1カム面と前記第2Aカム面、前記第3カム面と前記第2Bカム面を一部当接させ、前記第1付勢手段及び前記第2付勢手段が、第1筐体と第2筐体が閉止する方向へ前記第1カム部材及び前記第3カム部材が回転するように付勢することを特徴とする請求項3又は4に記載のヒンジ構造。
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WO2013179611A1 (ja) * 2012-06-01 2013-12-05 パナソニック株式会社 ヒンジ装置および携帯端末装置
WO2022265224A1 (ko) * 2021-06-16 2022-12-22 삼성전자주식회사 힌지 어셈블리 및 이를 포함하는 폴더블 전자 장치
RU2817865C2 (ru) * 2021-06-16 2024-04-22 Самсунг Электроникс Ко., Лтд. Шарнирный узел и содержащее его складное электронное устройство

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