JP5133359B2 - 蒸着源 - Google Patents

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Description

本発明は蒸着源及び蒸着装置に係り、特に、いわゆる同軸型真空アーク蒸着源と、その蒸着源を用いた蒸着装置に関する。
薄膜は、従来より、半導体装置や液晶表示装置等の種々の分野に用いられており、スパッタリング装置や蒸着装置等の薄膜形成装置によって、金属薄膜や磁性薄膜等の多種の薄膜が形成されている。
それらのうち、同軸型真空アーク蒸着源を用いた蒸着装置は、高真空雰囲気で薄膜を形成できることから、近年注目されている技術である。
従来の蒸着装置の一例を図4の符号101に示す。この蒸着装置101は、真空槽102と、真空槽102の内部天井側に配置された基板ホルダ103と、真空槽102の内部に、基板ホルダ103に対向するように配置された蒸着源105とを有している。
この蒸着源105の詳細な構成を図5に示す。この蒸着源105は、ステンレスが筒状に成形されてなるアノード電極123を有している。
図4に示すように、真空槽102の内部底面には貫通孔が設けられ、この貫通孔を気密に蓋するように、取付フランジ150が配置されている。取付フランジ150には、鉛直に配置された複数本の支柱151の下端が固定されており、支柱151の上端には、蒸着源105のアノード電極123が固定されている。
この蒸着源105は、図5に示すように板状のベースプレート119と、カソード電極112と、蒸着材料111と、トリガ電極113と絶縁碍子114とを有している。
上述したアノード電極123の内部側面には、円板状のベースプレート119の端部が固定されており、カソード電極112は、このベースプレート119と絶縁された状態で、ベースプレート119の表面側に配置されている。
蒸着材料111は、円柱状に形成された蒸発部分111aと、一端が蒸発部分の底面に垂直に配置された棒状のねじ部111bとを有している。ねじ部111bの先端には、ねじが切られている。他方、カソード電極112の表面には、ねじ孔が設けられており、ねじ部111b先端のねじにより、蒸着材料111はカソード電極112にねじ止め固定されている。
また、カソード電極112と蒸着材料111との間には、絶縁碍子114及びその周囲に配置されたリング状のトリガ電極113が配置されており、トリガ電極113は絶縁碍子114により、カソード電極112と蒸着材料111との両方と絶縁されている。このとき蒸着材料111、絶縁碍子114及びトリガ電極113の側面は、面一になっている。
上述したベースプレート119には、貫通孔が設けられており、その貫通孔には、円筒部分116aと、その上部に配置されたリング状部分116bとを備えたスリーブ116が挿通されており、円筒部分116aはベースプレート119の裏面側から露出している。露出した円筒部分116aの周囲には、アルミナなどの絶縁材からなるリング状のスリーブ押え117が配置されている。スリーブ116の上には、上述したカソード電極112が配置されている。カソード電極112の下端は円筒部分116aを挿通してベースプレート119の裏面側に露出している。カソード電極112の下端にはねじが切られており、そのねじがナット118でねじ止めされることにより、カソード電極112は、スリーブ116及びスリーブ押え117を挟み付けた状態で、ベースプレート119表面に固定されている。この状態で、カソード電極112の下端は、ベースプレート119の裏面側に露出している。
トリガ電極113には、トリガ配線121の一端が接続されている。トリガ配線121は、その周囲がトリガ配線碍子122によって被覆されている。
上述したベースプレート119には、その表裏を貫通する小孔が設けられ、トリガ配線121及びトリガ配線碍子122は、この小孔を気密に挿通されてベースプレート119の裏面側に引き出されている。
このように、トリガ配線121、カソード電極112、アノード電極123は、真空槽102の内部に収納され、これらのカソード電極112、トリガ配線121及びアノード電極123は、取付フランジ150を気密に挿通して配置された電流導入端子1631、1632、1633の一端にそれぞれ接続されている。各電流導入端子1631、1632、1633の他端は真空槽102の外部に露出しており、ともに真空槽102の外部に配置された電源装置106と接続されている。
この電源装置106はトリガ電源131とアーク電源132とを有している。トリガ電源131は、トリガ電極113に、蒸着材料111に対して正のパルス状の電圧を印加することができるように構成されている。他方、アーク電源132は、アノード電極123に対して、蒸着材料111に負の直流電圧を印加することができるように構成されている。
上記のような構成の蒸着装置101を用いて、基板表面に薄膜を形成する場合には、まず、真空槽102内に基板104を搬入して、基板ホルダ103に保持させて蒸着源105と対向配置させておき、真空槽102内を高真空雰囲気にしておく。
次いで、アーク電源132により、アノード電極123に対して、蒸着材料111に負の直流電圧を印加しておく。その状態でトリガ電源131を起動し、トリガ電極113に正のパルス電圧を印加する。
すると、図6にその拡大図を示すように、蒸着材料111の側面144とトリガ電極113の側面142との間でトリガ放電(沿面放電)が発生し、蒸着材料の側面144から蒸着材料111の構成物質が蒸発し、蒸気や、イオンや電子等が発生する。
それらの蒸気、イオン、電子等によってアノード電極123内の圧力が上昇し、アノード電極123と蒸着材料111との間の絶縁耐圧が低下すると、蒸着材料111とアノード電極123との間でアーク放電が発生する。
アーク放電により、蒸着材料111が蒸発すると、正電荷を有する荷電微粒子が、蒸着材料の側面144からアノード電極123に向けて大量に放出される。
かかるアーク放電によって生じたアーク電流により、アノード電極123内に磁場が形成される。その磁場は、正電荷を有する粒子に対し、アノード電極123の開口部125方向に押しやる力を及ぼすので、アノード電極123に向けて放出された荷電微粒子151は、飛行方向が開口部125側に曲げられ、真空槽102内に放出され、開口部125に対向配置された基板104の表面に到達すると、基板104の表面に、薄膜が成長する。
蒸着材料の側面144からは、荷電微粒子151の他、電荷を有さない中性粒子152や、正電荷を有していても電荷量に比べて質量が大きい巨大粒子153もアノード電極123に向けて放出されるが、それらの中性粒子152や巨大粒子153は、アノード電極123内の磁場による力をほとんど受けないため、そのまま直進し、アノード電極123の内周面に衝突し、大部分はそこに付着する。
このため、基板104表面には、質量が小さい荷電微粒子151のみが到達できるので、その結果、基板104表面に、結晶性の優れた薄膜を形成できる。
上述した蒸着材料111は蒸発して消耗するため、長期間使用するとトリガ放電が生じなくなり、使用できなくなる。そのときには、蒸着材料111を新しいものと交換する必要がある。
図7(a)、(b)に、蒸着材料111や、絶縁碍子114の拡大断面図を示す。図7(a)は使用前の新しい状態の蒸着材料等を示しており、同図(b)は、交換必要な状態の蒸着材料等を示している。
上述した絶縁碍子114は、トリガ碍子114cと、ハット型碍子114aとを有している。
トリガ碍子114cは、リング状に形成され、カソード電極112の表面に配置されている。
ハット型碍子114aは、円筒状の内筒部分114a1と、その底面に形成されたフランジ部分114a2とを備えている。内筒部分114a1は、フランジ部分114a2が上方に位置した状態でトリガ電極113の中空内部に挿通されている。この内筒部分114a1は、外径が円筒状のトリガ電極113の内径と等しく、かつその高さがトリガ電極113の高さと等しくなっており、内筒部分114a1はトリガ電極113の内部に納まっている。
かかるハット型碍子114aの内部中空及びトリガ碍子114cの内部中空とカソード電極112の孔は連通しており、その内部には、蒸着材料111のねじ部111bが挿通されている。トリガ碍子114c、フランジ部分114a2、トリガ電極113及び蒸発部分111aの外径は互いに等しくなっており、これらの側面は面一になっている。
上述したように、蒸着材料111はその側面から蒸発するが、トリガ電極113近傍の蒸着材料111の側面では、トリガ放電によって生じた荷電微粒子の空間密度は均一ではなく、トリガ電極近傍の位置における荷電微粒子の空間密度は、トリガ電極から離れた位置における荷電微粒子の空間密度に比して大きい。従って、アーク電流は、トリガ電極近傍に位置する蒸着材料111の側面において大きく流れ、その結果、蒸着材料111は、図7(b)に示すように、トリガ電極近傍のごく一部の側面でその大部分が蒸発して消耗することになる。この場合、ねじ部111b等はほとんど消耗しないが、蒸着材料111を交換する際には、このようにほとんど消耗しないねじ部111bまで含めた蒸着材料111全体を交換しなければならなかった。
また、図7(b)に示すように、ハット型碍子114aも放電により消耗するが、このハット型碍子114aも、トリガ電極113近傍に位置するフランジ部分114a2のみが消耗し、トリガ電極113内部に配置される円筒部114aはほとんど消耗しないにも関わらず、その円筒部114aを含めたハット型碍子114a全体を交換しなければならない。
さらに、放電により、蒸着材料の一部は、トリガ配線碍管122の表面に付着する。蒸着装置を長期間使用すると、付着した蒸着材料の付着量が増え、蒸着材料がベースプレートとトリガ配線の両方に付着すると、ベースプレート及びトリガ配線が、その蒸着材料を介して電気的に接続されてしまうことがある。ベースプレート119はアノード電極123に直接接触し、互いに電気的に接続されているので、絶縁されるべきトリガ電極113とアノード電極123とが短絡するという不都合が生じてしまう。
特開2000−303166号公報
本発明は上記従来技術の不都合を解決するために創作されたものであり、その目的は、同軸型真空アーク蒸着源のメンテナンスのコストを低減する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、発明は、開口を有する筒状のアノード電極と、端部が前記アノード電極の内部壁面に固定された状態で、前記アノード電極内に配置された板状のベースプレートと、カソード電極と、前記カソード電極に接続された状態で前記アノード電極内に配置された蒸着材料と、前記蒸着材料近傍に配置されたトリガ電極と、前記トリガ電極に接続されたトリガ配線とを有し、前記カソード電極と前記アノード電極との間に電圧を印加した状態で、前記トリガ電極に電圧を印加すると、該トリガ電極と前記蒸着材料との間にトリガ放電が発生し、前記アノード電極と前記蒸着材料との間にアーク放電が誘起され、前記蒸着材料の構成物質が蒸発して、前記開口から放出されるように構成された蒸着源であって、前記ベースプレートの前記アノード電極で取り囲まれた部分には、トリガ配線用貫通孔が形成され、前記トリガ配線は、絶縁碍管に挿通され、前記絶縁碍管は、前記ベースプレートと前記アノード電極には非接触で、前記トリガ配線用貫通孔に挿通された蒸着源である。
発明は前記トリガ電極は前記開口と前記ベースプレートとの間に位置し、前記トリガ放電と前記アーク放電は、前記アノード電極内の前記開口と前記ベースプレートの間で発生する蒸着源である。
発明は前記ベースプレートには、カソード電極用貫通孔が形成され、前記カソード電極は前記カソード電極用貫通孔に挿通され、前記トリガ配線用貫通孔は、前記カソード用貫通孔と前記アノード電極の内部側面との間に形成された蒸着源である。
発明は前記トリガ配線用貫通孔は前記アノード電極内周面から離間した位置に形成された蒸着源である。
発明は前記絶縁碍管は交換可能に構成された蒸着源である。
本発明の蒸着源によれば、蒸着材料は、構成物質が主に蒸発する部分である主蒸発部分と、主蒸発部分に比して構成物質の蒸発量が少ない部分である従蒸発部分とを有し、主蒸発部分は、従蒸発部分に対して交換可能に構成されている。
このため、主蒸発部分のみが蒸発して消耗しても、蒸着材料全体を交換しなければならなかった従来と異なり、従蒸発部分は交換せずに、主蒸発部分のみを交換することにより、蒸着材料の交換に要するコストを低減できる。
なお、本発明の蒸着源において、蒸着材料とトリガ電極との間に配置された絶縁部材を有し、この絶縁部材は放電により主として消耗する部分である主消耗部分と、主消耗部分に比して消耗する量が少ない部分である従消耗部分とを備え、主消耗部分は、蒸着材料の従蒸発部分を前記電極から取り外した状態で交換可能に構成してもよい。
このように構成することにより、主消耗部分のみが蒸発して消耗しても、絶縁部材全体を交換しなければならなかった従来と異なり、従消耗部分は交換せずに、主消耗部分のみを交換することにより、交換に要するコストを低減できる。
また、本発明の蒸着源において、筒状のアノード電極と、ベースプレートと、トリガ配線とを有し、ベースプレートの端部の一部は、アノード電極の内部壁面と非接触であり、トリガ配線は、ベースプレートの端部の一部とアノード電極の内部壁面との間の空隙を通ってベースプレートの表面側から裏面側に位置するように構成してもよい。
このように構成することにより、トリガ配線とベースプレートとの間の距離を大きくとることができるので、蒸着源を長期間使用し、カソードターゲットの構成物質がトリガ配線に付着し、その付着量が多くなっても、ベースプレートにはほとんど接触しないようになるので、トリガ配線とベースプレートとが構成物質を介して短絡しにくくなる。また、トリガ配線の周囲を絶縁碍管で被覆した場合には、トリガ配線とベースプレートとの間の距離が大きくなることにより、従来に比してその絶縁碍管の交換を容易にすることができる。
また、本発明の蒸着装置によれば、本発明の蒸着源を備えているので、蒸着源のメンテナンスに要するコストや手間を軽減することができる。
同軸型アーク蒸着源のターゲット交換等のメンテナンスに要するコストを低減できる。
本発明の一実施形態の蒸着装置を説明する断面図 本発明の一実施形態の蒸着源を説明する断面図 (a):本発明の一実施形態の蒸着材料交換の際の手順を説明する第1の図 (b):本発明の一実施形態の蒸着材料交換の際の手順を説明する第2の図 (c):本発明の一実施形態の蒸着材料交換の際の手順を説明する第3の図 (d):本発明の一実施形態の蒸着材料交換の際の手順を説明する第4の図 従来の蒸着装置を説明する断面図 従来の蒸着源を説明する断面図 蒸着源の蒸発状態を説明する図 (a):従来の蒸着源の構成を説明する断面図 (b):従来の蒸着源の動作を説明する断面図
本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1(a)の符号1は本発明の蒸着装置であり、真空槽2を有している。真空槽2内部には、基板ホルダ3と、同軸型真空アーク方式の蒸着源5とが配置されている。
本発明の一実施形態の蒸着装置を図1の符号1に示す。この蒸着装置1は、真空槽2と、真空槽2の内部天井側に配置された基板ホルダ3と、真空槽2の内部底面に、基板ホルダ3に対向するように配置された蒸着源5とを有している。
この蒸着源5の詳細な構成を図2に示す。この蒸着源5は、ステンレスが円筒状に成形されてなるアノード電極23を有している。
真空槽2の内部底面には貫通孔が設けられ、この貫通孔を気密に蓋するように、取付フランジ50が配置されている。取付フランジ50には、鉛直に配置された支柱51の下端が固定されており、その上端には、蒸着源5のアノード電極23が固定されている。
この蒸着源5は、板状のベースプレート19と、カソード電極12と、蒸着材料11と、トリガ電極13と絶縁碍子14とを有している。
上述したアノード電極23の内部には、その外径がアノード電極23の内径に等しく、円板状に形成された金属製のベースプレート19が取り付けられており、カソード電極12は、このベースプレート19と絶縁された状態で、ベースプレート19の表面側に配置されている。
蒸着材料11は、リング状の主蒸発部分11aと、従蒸発部分11bとを有している。この従蒸発部分11bは、軸部11b1と、その一端に固定されたフランジ部11b2を備え、軸部11b1は主蒸発部分11aを挿通して配置されている。この軸部11b1の他端にはねじが切られている。他方、カソード電極12の表面にはねじ孔が設けられ、軸部11b1先端がこのねじ孔に締め付けられることで、蒸着材料11はカソード電極12にねじ止め固定されている。
カソード電極12と蒸着材料11との間には、本発明の絶縁部材の一例である絶縁碍子14と、その周囲に配置されたリング状のトリガ電極13とが配置されており、トリガ電極13、絶縁碍子14及び蒸着材料11の側面は面一になっている。この状態で、トリガ電極13は絶縁碍子14により、カソード電極12と蒸着材料11との両方と電気的に絶縁されている。
上述したベースプレート19には、貫通孔が設けられており、その貫通孔には、円筒部分16aと、その上部に配置されたリング状部分16bとを備えたスリーブ16が挿通され、この円筒部分16aはベースプレート19の裏面側から露出している。露出した円筒部分16aの周囲には、アルミナなどの絶縁材からなるリング状のスリーブ押え17が配置されている。スリーブ16の上には、上述したカソード電極12が配置されている。カソード電極12の下端は円筒部分16aを挿通してベースプレート19の裏面側に突出している。カソード電極12の下端にはねじが切られており、そのねじがナット18でねじ止めされることにより、カソード電極12は、スリーブ16及びスリーブ押え17を挟み付けた状態で、ベースプレート19表面に固定されている。この状態でカソード電極12は、スリーブ16及びスリーブ押え17でベースプレート19とは絶縁されており、カソード電極12の下端は、ベースプレート19の裏面側に突出している。
ベースプレート19の端部の一部は切削されており、アノード電極23がベースプレート19の側面に固定された状態では、その端部の一部とアノード電極23の内部側面との間に空隙が形成されている。その空隙を図2の符号19aに示す。
また、トリガ電極13には、トリガ配線21の一端が接続されている。トリガ配線21は、その周囲がトリガ配線碍管22によって被覆されている。これらのトリガ配線21及びトリガ配線碍管22は、ベースプレート19の端部と所定距離離間した状態で空隙19aを挿通し、ベースプレート19の裏面側に引き出されている。ここではトリガ配線碍管22と、ベースプレート19端部との距離は約2mmになっている。
上述したように、カソード電極12及びトリガ配線21は、それぞれがベースプレート19の裏面側に突出している。取付フランジ50には、それを気密に挿通する3本の電流入力端子631、632、633が垂直に配置されており、カソード電極12及びトリガ配線21は、ベースプレート19の裏面側に配置されたコネクタ621、622を介して、二本の電流入力端子631、632の一端にそれぞれ接続されている。また、アノード電極23はベースプレート19と電気的に接続されているが、ベースプレート19には残り一本の電流入力端子633が接続されており、カソード電極12、トリガ配線21及びアノード電極23はそれぞれ電流入力端子631、632、633と電気的に接続されている。
各電流入力端子631、632、633の下端は、取付フランジ50の下方から真空槽2の外部に露出しており、これらの電流入力端子631、632、633は、ともに真空槽2の外部に配置された電源装置6と接続されている。
この電源装置6はトリガ電源31とアーク電源32とを有している。
トリガ電源31は、その出力端子がそれぞれ電流入力端子631、632及びコネクタ621、622を介して、トリガ配線21とカソード電極12に接続されている。トリガ配線21はトリガ電極13と電気的に接続され、カソード電極12は蒸着材料11と電気的に接続されており、トリガ電源31を起動すると、トリガ電極13に、蒸着材料11に対して正のパルス状電圧が印加される。ここでは、トリガ電極13に、蒸着材料11に対して+3.4kVのパルス状の電圧が印加される。
他方、アーク電源32は、その出力端子が電流入力端子631、633を介してアノード電極23とカソード電極12に接続されており、その出力端子間に電圧を生じさせ、その電圧をアノード電極23と蒸着材料11との間に印加することができるように構成されている。かかるアーク電源32は、アノード電極23に対して、蒸着材料11に負の直流電圧を印加できるようになっており、ここでは−90Vの直流電圧を印加している。
上記のような構成の蒸着装置1を用いて、基板表面に薄膜を形成する場合には、まず、予め真空槽2内に基板4を搬入し、基板4の表面が蒸着源5と対向するように基板ホルダ3に保持させ、真空槽2内を高真空雰囲気にしておく。
次いで、アーク電源32により、アノード電極23に対して、蒸着材料11に負の直流電圧を印加した状態で、トリガ電源31を起動し、トリガ電極13に正のパルス電圧を印加する。
すると、蒸着材料11の側面とトリガ電極13の側面との間でトリガ放電(沿面放電)が発生し、蒸着材料11の側面から、その構成物質が蒸発し、蒸気が発生する。
その蒸気によってアノード電極23内部の圧力が上昇し、アノード電極23と蒸着材料11との間の絶縁耐圧が低下すると、蒸着材料11とアノード電極23との間でアーク放電が発生する。
アーク放電により、蒸着材料11が蒸発すると、正電荷を有する荷電微粒子が、蒸着材料11の側面からアノード電極23に向けて大量に放出される。かかるアーク放電によって生じたアーク電流により、アノード電極23内に磁場が形成される。その磁場は、正電荷を有する粒子に対し、アノード電極23の開口部25方向に押しやる力を及ぼすので、アノード電極23に向けて放出された荷電微粒子は、飛行方向が開口部25側に曲げられ、真空槽2内に放出され、開口部25に対向配置された基板4の表面に到達すると、基板4の表面に薄膜が成長する。
蒸着材料11の側面からは、中性粒子や、質量が大きい巨大粒子もアノード電極23に向けて放出されるが、それらの中性粒子や巨大粒子は、アノード電極23内の磁場による力をほとんど受けないため、そのまま直進し、アノード電極23の内周面に衝突し、大部分はそこに付着する。
従って、基板4表面には、巨大粒子は到達しにくくなり、質量が小さい荷電微粒子が到達できるので、その結果、基板4表面に、結晶性の優れた薄膜を形成できる。
以上のように、本実施形態の蒸着装置1では基板4の表面に結晶性の良い薄膜を形成することができるが、かかる蒸着装置1を長期間使用すると、蒸着材料11が蒸発により消耗し、トリガ放電が生じなくなってしまう。また、上述したトリガ放電又はアーク放電により、トリガ電極13近傍の絶縁碍子14も消耗して、トリガ電極13と蒸着材料11との間の絶縁性が確保できなくなる。従って、これらの蒸着材料11や、絶縁碍子14は、一定の期間ごとに交換する必要がある。
上述した絶縁碍子14の詳細な構成を以下で説明する。この絶縁碍子14は図2に示すように、内筒碍子14aと、つば状碍子14bと、トリガ碍子14cとからなる。このうち、内筒碍子14aは本発明の主消耗部分の一例を構成し、つば状碍子14bとトリガ碍子14cは本発明の従消耗部分の一例を構成している。
内筒碍子14aは、絶縁材が円筒上に形成されてなる。内筒碍子14aは、その外径は円筒状のトリガ電極13の内径と等しく、かつ、その高さがトリガ電極13の高さと等しくなっており、内筒碍子14aはトリガ電極13の中空内部にちょうど納まった状態で配置されている。
かかる内筒碍子14aの内部中空と、つば状碍子14b及びトリガ碍子14cの内部中空とは連通しており、その内部には、蒸着材料11の軸部11b1が挿通されている。
つば状碍子14b及びトリガ碍子14cは、いずれもリング状に形成され、それぞれが内筒碍子14aの上下に配置されている。つば状碍子14b、トリガ碍子14c、トリガ電極13の外径は、蒸着材料の主蒸発部分11aの外径と等しくなっており、主蒸発部分11a、つば状碍子14b、トリガ電極13及びトリガ碍子14cの側面は面一になっている。
以下で、蒸着材料11及び絶縁碍子14の交換工程について図3(a)〜(d)を参照しながら説明する。図3(a)は、蒸着材料11及び絶縁碍子14が消耗して、交換が必要になった状態を示している。
図3(a)に示すように、蒸着材料11のうち、主として消耗しているのは、トリガ電極13の側面近傍に配置された主蒸発部分11aのみであり、従蒸発部分11bはほとんど消耗していない。
同様に、絶縁碍子14のうち、主として消耗しているのは、その側面がトリガ電極13の側面近傍に配置されたつば状碍子14bであり、内筒碍子14aや、トリガ碍子14cはほとんど消耗していない。
図3(a)の状態から、まず、蒸着材料11の従蒸発部分11bを回し、軸部11b1先端のねじを緩め、カソード電極12から従蒸発部分11bを取り外した後、従蒸発部分11bを主蒸発部分11a、つば状碍子14b、内筒碍子14a及びトリガ碍子14cから引き抜く。その状態を図3(b)に示す。
上述したように、主として消耗しているのは主蒸発部分11aとつば状碍子14bのみであるので、図3(b)に示す状態から、消耗したつば状碍子14bと、主蒸発部分11aのみを取り外す。
次いで、トリガ電極13及び内筒碍子14aの上に、新しいつば状碍子14b′と新しい主蒸発部分11a′とを順次乗せ、新しいつば状碍子14b′の中空の開口及び新しい主蒸発部分11a′の中空の開口とが内筒碍子14aの中空と連通するように位置合わせする。その後、主蒸発部分11aの上方に、軸部11b1の先端が下方に位置するように、従蒸発部分11bを配置する(図3(c))。
その状態で、従蒸発部分11bを下降させ、従蒸発部分11bの軸部11b1を、新しい主蒸発部分11a′、新しいつば状碍子14b′、内筒碍子14a及びトリガ碍子14cの中空に挿通させ、従蒸発部分11bの先端を、トリガ碍子14c下方のカソード電極12の表面に形成された孔まで到達させる。軸部11b1の先端にはねじが切られており、このねじをカソード電極12にねじ止めすると、新しい主蒸発部分11a′、新しいつば状碍子14b′、内筒碍子14a、トリガ電極13及びトリガ碍子14cは、従蒸発部分11bとカソード電極12との間に挟み付けられた状態で、密着して固定される。その状態を図3(d)に示す。以上の工程を経て交換は終了する。
以上説明したように、本実施形態の蒸着材料11は、主として蒸発する主蒸発部分11aと、これに比して蒸発が少ない従蒸発部分11bとに分離可能であり、また、絶縁碍子14は、主として消耗するつば状碍子14bと、消耗が少ない内筒碍子14aとに分離可能であるので、蒸着材料11やハット型碍子14の交換の際には、消耗した部分である主蒸発部分11aや、つば状碍子14bのみを交換することができる。
交換した後に、蒸着源5を使用し、主蒸発部分11aや、つば状碍子14bが交換必要な状態になっても、従蒸発部分11bや内筒碍子14aはほとんど消耗しないため、主蒸発部分11aや、つば状碍子14bを複数回交換した場合においても、従蒸発部分11bや内筒碍子14a等の交換回数は、主蒸発部分11aや、つば状碍子14bの交換回数に比してごく少なくて済む。
その結果、従蒸発部分11bや内筒碍子14aは、かなりの長期にわたって交換しなくともよいので、交換のたびごとに、消耗しない部分を含めた蒸着材料全体やハット型碍子全体を交換していた従来に比して、新品の部品に要するコストを削減することができ、交換の際に要するコストを従来に比して低減することができる。
さらに、本発明では、上述したように、アノード電極23がベースプレート19の側面に固定された状態で、ベースプレート19の端部の一部とアノード電極23の内部側面との間には空隙19aが形成されており、この空隙19aを通ってトリガ配線21及びトリガ配線碍管22は、ベースプレート19の裏面側に引き出されている。
このとき、ベースプレート19とトリガ配線碍管22の表面との間の距離は、従来に比して約2倍に大きくなっているので、蒸着装置1を長期間使用し、トリガ配線碍管22の表面に蒸着材料が付着し、その付着量が増えても、付着した蒸着材料がベースプレート19とトリガ配線21の両方に付着し、ベースプレート19及びトリガ配線21が、その蒸着材料を介して短絡するという不都合はほとんど生じない。また、ベースプレート19とトリガ配線碍管22の表面との間の距離が3〜4mmと大きいことにより、トリガ配線碍管表面がベースプレートと密着していた従来よりも、トリガ配線碍管22の交換が容易になる。
なお、本実施形態では、蒸着材料11がリング状の主蒸発部分11aと、フランジ部11b2及び軸部11b1を備えた従蒸発部分11bとを備えたものとしたが、本発明の従蒸発部分はカソード電極12に着脱可能に取り付けられるように構成されていればいかなる形状でもよく、また、主蒸発部分は、従蒸発部分をカソード電極12から取り外した状態で、交換できるように構成されていれば、いかなる形状でもよい。
これと同様に、本発明の主消耗部分の一例であるつば状碍子14a2は、リング状に形成されているが、本発明の主消耗部分はこれに限られるものではなく、従蒸発部分11bを取り外した状態で交換できるような形状に構成されていれば、いかなる形状でもよい。
また、本発明において、ベースプレート19端部とトリガ配線碍管22との間の距離を2mmとしているが、この間の距離はこれに限られるものではなく、この距離が2mm以上、例えば3mmになるように構成してもよい。この距離を大きくとることにより、トリガ配線21とベースプレート19との間の絶縁性を十分に確保することができる。
さらに、トリガ配線21表面とベースプレート19端部との間の距離を3mm以上とることができる場合には、トリガ配線21とベースプレート19端部との間の絶縁性を十分に確保することができるので、トリガ配線碍管22を設ける必要もなくなる。この場合には、メンテナンスの際にトリガ配線碍管22を交換しなくて済むので、メンテナンス作業を更に軽減することができる。
1……蒸着装置 2……真空槽 5……蒸着源 11……蒸着材料 11a……主蒸発部分 11b……従蒸発部分 12……カソード電極 13……トリガ電極 14……絶縁碍子(絶縁部材) 14a……内筒碍子(従消耗部分) 14b……つば状碍子(主消耗部分) 19……ベースプレート 19a……空隙 21……トリガ配線 23……アノード電極

Claims (5)

  1. 開口を有する筒状のアノード電極と、
    端部が前記アノード電極の内部壁面に固定された状態で、前記アノード電極内に配置された板状のベースプレートと、
    カソード電極と、
    前記カソード電極に接続された状態で前記アノード電極内に配置された蒸着材料と、
    前記蒸着材料近傍に配置されたトリガ電極と、
    前記トリガ電極に接続されたトリガ配線とを有し、
    前記カソード電極と前記アノード電極との間に電圧を印加した状態で、前記トリガ電極に電圧を印加すると、該トリガ電極と前記蒸着材料との間にトリガ放電が発生し、前記アノード電極と前記蒸着材料との間にアーク放電が誘起され、前記蒸着材料の構成物質が蒸発して、前記開口から放出されるように構成された蒸着源であって、
    前記ベースプレートの前記アノード電極で取り囲まれた部分には、トリガ配線用貫通孔が形成され、
    前記トリガ配線は、絶縁碍管に挿通され、
    前記絶縁碍管は、前記ベースプレートと前記アノード電極には非接触で、前記トリガ配線用貫通孔に挿通された蒸着源。
  2. 前記トリガ電極は前記開口と前記ベースプレートとの間に位置し、
    前記トリガ放電と前記アーク放電は、前記アノード電極内の前記開口と前記ベースプレートの間で発生する請求項記載の蒸着源。
  3. 前記ベースプレートには、カソード電極用貫通孔が形成され、
    前記カソード電極は前記カソード電極用貫通孔に挿通され、
    前記トリガ配線用貫通孔は、前記カソード用貫通孔と前記アノード電極の内部側面との間に形成された請求項又は請求項のいずれか1項記載の蒸着源。
  4. 前記トリガ配線用貫通孔は前記アノード電極内周面から離間した位置に形成された請求項乃至請求項のいずれか1項記載の蒸着源。
  5. 前記絶縁碍管は交換可能に構成された請求項乃至請求項のいずれか1項記載の蒸着源。
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