JP5132921B2 - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、液体洗浄剤組成物に関する。特に、衣料用等の繊維製品用として好適な液体洗浄剤組成物に関する。
過酸化水素を含有する液体洗浄剤組成物は、衣類等の繊維製品の色柄物に使用でき、且つ汚れに直接塗布でき、そそのまま洗濯できるなどの利点がある。しかし、過酸化水素は弱アルカリ性の水溶液で高い漂白効果を発揮することができるが、弱アルカリ性では過酸化水素の安定性が低下するため、中性から弱アルカリ性の一般的な液体洗浄剤組成物に過酸化水素を配合することは貯蔵安定性上困難である。過酸化水素の安定性の観点から、組成物のpHを酸性にし、洗浄力を犠牲にした使用が一般的であった。これを改善するために、ホウ酸塩とポリオールを配合し、希釈時のpHを希釈前に比べ増加させることにより、過酸化水素及の安定性と洗浄効果を両立させる液体洗浄剤組成物が知られている(例えば、特許文献1、2、3、4参照)。
一方、液体洗浄剤組成物を繊維製品のような吸収性のある被洗浄物に対して塗布使用する場合、液体洗浄剤組成物が表面に残り、汚れに対して十分な洗浄力を発揮することができるように、また作業上の点からも液体洗浄剤組成物の粘度を高める試みがなされている。
特開2006−143907号公報 特開2006−169515号公報 特開2006−169516号公報 特開2006−169517号公報
一般的に、水溶液の粘度を高める方法として、アクリル酸系ポリマー、キサンタンガム又はポリビニルアルコール等の高分子系増粘剤や、スメクタイト等の粘土物質を配合することが挙げられるが、過酸化水素を含有する液体洗浄剤組成物は、安定性を考慮して、酸性に調製されるため、酸性で十分な安定性を示し、経済的にも優れ、更には外観的に濁りなどを生じさせずに十分な増粘効果を得ることは難しい。また、塗布使用を意図した製品では、塗布使用に適した粘度を生産時から使用終了までの期間、維持することが求められるが、達成が困難であった。特許文献1〜4の組成物は、水に希釈して使用する方法に供されることを意図しており、こうした塗布使用に適した組成について言及していない。
従って、本発明の課題は、塗布使用に適切な粘度を長期間維持でき、親水性汚れ、親油性汚れを問わず優れた洗浄効果を示す、保存安定性に優れた液体洗浄剤組成物を提供することにある。
本発明は、(a)過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物〔以下、(a)成分という〕0.1〜30質量%、(b)界面活性剤〔以下、(b)成分という〕10〜50質量%、(c)炭素数5〜20の4〜8価のアルコール〔以下、(c)成分という〕1〜30質量%、(d)炭素数2〜20の2価のアルコール及び/又は炭素数3〜20の3価のアルコール〔以下、合わせて(d)成分という〕1〜30質量%、(e)ホウ酸、ホウ砂、及びホウ酸塩から選ばれる化合物〔以下、(e)成分という〕をホウ素原子として0.05〜2質量%、並びに、(f)水〔以下、(f)成分という〕5〜40質量%を含有する液体洗浄剤組成物に関する。
また、本発明は、上記本発明の液体洗浄剤組成物を、繊維製品に付着させた後、水を含む洗浄媒体で洗浄する、繊維製品の洗浄方法に関する。
本発明を用いることで、過酸化水素を配合した液体洗浄剤組成物において、長期間保存後でも塗布使用に適切な粘度であり、親水性汚れ、親油性汚れを問わず優れた洗浄性能が得られるという効果が奏される。
本発明においては、上記の構成を有することで、長期間保存後でも塗布使用に適切な粘度を維持でき、親水性汚れ、親油性汚れを問わず優れた洗浄性能が得られるという効果が発現される。
本発明の液体洗浄剤組成物は、過酸化水素の安定性及び洗浄性能の観点から、JIS K3362:1998記載の20℃で測定するpHが3〜7であることが好ましく、3.5〜6.8がより好ましく、4〜6.5が更に好ましく、4.5〜6が特に好ましい。このようなpHに調整するためのpH調整剤としては塩酸及び硫酸から選ばれる無機酸、又は水酸化ナトリウム及び水酸化カリウムから選ばれる無機塩基を用いることが好ましい。洗浄性能の観点から、水で1000倍以上に希釈することにより、pHが0.5以上、更に1以上、更に1.5以上、特に2以上、上昇することが好ましい。また、本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄性能、液体物性の観点から、JIS K3362:1998記載の測定による0.1質量%水溶液の20℃におけるpHが7〜10であることが好ましく、7.2〜9.5がより好ましく、7.5〜9が更に好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、塗布使用の適性(被洗浄物への浸透性、残留性、キャップ等への液残留性)の観点から、20℃における粘度(B型粘度計、60r/min、60秒)は、100〜500mPa・sが好ましく、120〜450mPa・sがより好ましく、150〜400mPa・sが更に好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄性能、粘度挙動、安定性の観点から、(c)成分と(d)成分との合計量が3〜40質量%であることが好ましく、5〜38質量%がより好ましく、10〜35質量%が更に好ましく、15〜32質量%が特に好ましく、20〜30質量%が最も好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄性能、粘度挙動、安定性の観点から、(c)成分/(d)成分の質量比が1/10〜10/1であることが好ましく、2/10〜8/1がより好ましく、3/10〜6/1が更に好ましく、4/10〜4/1が特に好ましく、5/10〜2/1が最も好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄性能、粘度挙動、安定性の観点から、〔(c)成分と(d)成分との合計量〕/(e)成分の質量比が1/1〜50/1であることが好ましく、5/1〜45/1がより好ましく、10/1〜40/1が更に好ましく、15/1〜35/1が特に好ましく、20/1〜30/1が最も好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、洗浄性能、粘度挙動、安定性の観点から、(a)成分/(f)成分の質量比が1/100〜1/1であることが好ましく、2/100〜80/100がより好ましく、3/100〜70/100が更に好ましく、4/100〜60/100が特に好ましく、5/100〜50/100が最も好ましい。
<(a)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(a)成分として過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物を0.1〜30質量%含有する。洗浄性能、安全性の観点から、(a)成分の含有量は組成物中に0.2〜20質量%が好ましく、0.5〜15質量%がより好ましく、1〜10質量%が更に好ましく、1.5〜6質量%が特に好ましい。水中で過酸化水素を生成する化合物としては、過炭酸塩、過ホウ酸塩等が挙げられる。
<(b)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(b)成分として界面活性剤を10〜50質量%含有する。洗浄性能、粘度挙動、安定性の観点から、(b)成分の含有量は組成物中に15〜48質量%が好ましく、18〜46質量%がより好ましく、20〜44質量%が更に好ましく、22〜42質量%が特に好ましい。
(b)成分としては、非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、及び両性界面活性剤を挙げることができる。
陰イオン界面活性剤(以下(b1)成分という)としては、炭素数10〜18のアルキル基又はアルケニル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、アルキル硫酸エステル塩、α-オレフィンスルホン酸塩、α-スルホ脂肪酸塩、又はα-スルホ脂肪酸低級アルキルエステル塩が挙げられる。
アルキルベンゼンスルホン酸塩としては、洗剤用界面活性剤市場に一般に流通しているものの中で、アルキル鎖の平均炭素数が8〜16のものであればいずれも用いることができる。例えば花王(株)製のネオペレックスF25、Shell社製のDobs102等を用いることができる。また、アルキルベンゼンスルホン酸塩は、工業的には、洗剤用原料として広く流通しているアルキルベンゼンをクロルスルホン酸、亜硫酸ガス等の酸化剤を用いてスルホン化して得ることもできる。アルキル基の平均炭素数は10〜14が好ましい。また、本発明のポリオキシアルキレンアルキルエーテル硫酸塩は、平均炭素数10〜18の直鎖もしくは分岐鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコールに、エチレンオキシドを1分子当たり平均0.5〜5モル付加させ、これを例えば特開平9-137188号記載の方法を用いて硫酸化して得ることができる。アルキル基の平均炭素数は10〜16が好ましい。本発明のアルキル硫酸エステル塩は、炭素数10〜16、好ましくは10〜14の直鎖もしくは分岐鎖1級アルコール又は直鎖2級アルコールをSO3又はクロルスルホン酸でスルホン化し、中和して得ることができる。本発明のα−オレフィンスルホン酸塩は、炭素数8〜18の1−アルケンをSO3でスルホン化し、水和/中和を経て調製することができ、炭化水素基中にヒドロキシ基が存在する化合物と不飽和結合が存在する化合物の混合物である。また、本発明のα-スルホ脂肪酸低級アルキルエステル塩としては、脂肪酸部位のアルキル基の炭素数が好ましくは10〜16であり、低級アルキルエステル部位がメチルエステル又はエチルエステルであるものが洗浄効果の点から好ましい。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、アルカノールアミン塩、アンモニウム塩などが好適であり、洗浄効果の点からナトリウム塩、カリウム塩、又はマグネシウム塩が好ましい。
本発明では、洗浄効果の点から炭素数10〜14のアルキル基を有し、エチレンオキシド平均付加モル数1〜3のポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、及び炭素数11〜15のアルキル基を有するアルキルベンゼンスルホン酸塩が特に良好である。
非イオン界面活性剤(以下(b2)成分という)としては下記一般式(2)の化合物が好ましい。
2a-O(EO)a(PO)b-H (2)
[式中R2aは炭素数10〜18、好ましくは12〜14のアルキル基又はアルケニル基を示す。aは平均付加モル数0〜20の数、bは平均付加モル数0〜20の数を示し、a及びbの両者が0の場合を除く。好ましくはaの平均付加モル数は6〜15、より好ましくは7〜12が良好であり、bの平均付加モル数は0〜10、より好ましくは1〜5、特に好ましくは1〜3の数である。]
なお、一般式(2)においては、EOとPOとはランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれの形態で配列されていてもよい。
陽イオン界面活性剤(以下(b3)成分という)としては、窒素原子に結合する基のうち、1つ又は2つがエステル基又はアミド基で分断されていてもよい炭素数10〜18の炭化水素基であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を有する4級アンモニウム塩が挙げられる。当該4級アンモニウム塩は、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステル塩が好適である。ただし、陽イオン界面活性剤は、漂白活性化剤を併用する際は、安定性を低下させることがあるため、配合に注意が必要である。
両性界面活性剤(以下(b4)成分という)としては下記一般式(3)及び一般式(4)から選ばれる化合物を含有することが洗浄効果の点から好ましい。
Figure 0005132921
[式中、R3aは炭素数8〜16、好ましくは10〜16、特に好ましくは10〜14の直鎖アルキル基又はアルケニル基であり、R3c及びR3dは、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、好ましくはメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基である。R3bは炭素数1〜5、好ましくは2又は3のアルキレン基である。Aは-COO-、-CONH-、-OCO-、-NHCO-、及び-O-から選ばれる基であり、cは0又は1の数である。]
Figure 0005132921
[式中、R4aは炭素数9〜23、好ましくは9〜17、特に好ましくは9〜15のアルキル基又はアルケニル基であり、R4bは炭素数1〜6、好ましくは2又は3のアルキレン基である。Bは-COO-、-CONH-、-OCO-、-NHCO-、及び-O-から選ばれる基であり、dは0又は1の数である。R4c及びR4dは、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であり、R4eはヒドロキシ基で置換していてもよい炭素数1〜5、好ましくは1〜3のアルキレン基である。Dは-COO-、-SO3 -、及び-OSO3 -から選ばれる基である。]
ただし、両性界面活性剤は、漂白活性化剤を併用する際は、安定性を低下させることがあるため、配合に注意が必要である。
本発明では(b1)成分及び(b2)成分から選ばれる界面活性剤が好適であり、特に(b2)成分を含有することが好ましい。また、(b4)成分の両性界面活性剤は緩衝能を有するため多量に使用するとpHジャンプ効果を損なう場合があり、使用は差し控えることが望ましく、用いる場合には(b4)成分の含有量は0.5質量%以下、好ましくは0.3質量%以下、特に好ましくは0.1質量%以下にとどめる必要がある。
また、本発明では(b2)成分が洗浄効果の点から最も好ましく、特にオキシエチレン基及びオキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤が好適であり、一般式(2)においてaが8〜12であり、そしてbが0〜3であるポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤が最も好ましい。(b2)成分の組成物中の含有量は好ましくは4〜45質量%、より好ましくは10〜40質量%、更に好ましくは20〜40質量%が望ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物において、漂白活性化剤の貯蔵安定性及び漂白洗浄効果の点から界面活性剤として(b2)成分を選択することが好ましく、特にオキシエチレン基及びオキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤が好適である。具体的には一般式(2)においてR2aが炭素数10〜14のアルキル基であり、aが8〜12であり、そしてbが1〜3であるポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤が最も好ましい。
<(c)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(c)成分として炭素数5〜20の4〜8価のアルコールを1〜30質量%含有する。洗浄性能、粘度挙動、安定性の観点から、(c)成分の含有量は組成物中に3〜28質量%が好ましく、5〜26質量%がより好まし、8〜24質量%が更に好ましく、10〜22質量%が特に好ましい。
(c)成分としては、脂肪族ポリオール、例えば、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、ジグリセリン、ジペンタエリスリトールなどのアルカンポリオールおよびショ糖、グルコース、マンノース、フルクトース、メチルグルコシドなどの糖類が挙げられる。好ましくはソルビトール、マンニトール、グルコースである。
<(d)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(d)成分として炭素数2〜20の2価のアルコール及び/又は炭素数3〜20の3価のアルコールを1〜30質量%含有する。洗浄性能、粘度挙動、安定性の観点から、(d)成分の含有量は組成物中に3〜28質量%が好ましく、5〜26質量%がより好まし、8〜24質量%が更に好ましく、10〜22質量%が特に好ましい。
(d)成分のうち、炭素数2〜20の2価アルコール〔以下、(d1)成分という〕としては、脂肪族ジオール、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールなどのアルキレングリコール;および脂環式ジオール、例えば、シクロヘキサンジオールなどのシクロアルキレングリコールが挙げられる。
また、(d)成分のうち、炭素数3〜20の3価アルコール〔以下、(d2)成分という〕としては、脂肪族トリオール、例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオールなどのアルカントリオールが挙げられる。
(d)成分としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンが好ましい。
また、(d1)成分と(d2)成分とを併用することは安定性の観点で好ましく、その場合の質量比は、(d1)/(d2)=10/1〜1/2、更に5/1〜1/1が好ましい。
<(e)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(e)成分としてホウ酸、ホウ砂、及びホウ酸塩から選ばれる化合物をホウ素原子として0.05〜2質量%含有する。洗浄性能、粘度挙動、安定性の観点から、(e)成分の含有量は組成物中に0.1〜1.5質量%が好ましく、0.15〜1質量%がより好ましく、0.2〜0.8質量%が更に好ましく、0.3〜0.5質量%が特に好ましい。
(e)成分としては、ホウ酸、ホウ砂及びホウ酸塩から選ばれる少なくとも1種の化合物が挙げられる。ホウ酸塩としては、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、4ホウ酸ナトリウム、4ホウ酸カリウム、4ホウ酸アンモニウム等が挙げられる。
<(f)成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(f)成分として水5〜40質量%含有する。洗浄性能、粘度挙動、安定性の観点から、(f)成分の含有量は組成物中に6〜38質量%が好ましく、7〜36質量%がより好ましく、8〜34質量%が更に好ましく、9〜32質量%が特に好ましい。
<その他成分>
本発明の液体洗浄剤組成物は、(g)成分としてフェノール系ラジカルトラップ剤を含有することが安定性の観点から好ましく、組成物中の(g)成分の含有量は、0.1〜5質量%がより好ましく、0.3〜3質量%が更に好ましく、0.5〜2質量%が特に好ましい。
フェノール系ラジカルトラップ剤とは、フェノール及びフェノール誘導体であって、フェノール性OH基を有することにより、ラジカルをトラップする作用を有するものである。フェノール性OH基を有する化合物、又はフェノール性OH基のエステル誘導体、エーテル誘導体が好ましい。フェノール性OH基のエステル誘導体とは、当該OH基の水素が、置換されて、エステル結合を形成しているものである。フェノール性OH基のエーテル誘導体とは、当該OH基の水素が置換されてエーテル結合を形成しているものである。なお、フェニル基がOH基以外の置換基を有する場合、その置換位置は、オルト位、メタ位、パラ位のいずれでもよい。これらの中でも、フェノール性OH基を有する化合物がより好ましい。そして、例えば分子量80〜250のものが好ましい。これらの中でも更に好ましい化合物は、G.E.Penketh,J.Appl.Chem,7,512(1957)に記載された酸化還元電位(O.P.)が1.25V以下の化合物であり、特に好ましくは、0.75V以下の化合物である。(g)成分として特に好適な例としては、ジメトキシフェノール、カテコール、ハイドロキノン、メトキシフェノール、フェノールスルホン酸、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(h)成分としてホスホン酸系金属捕捉剤を含有することが安定性の観点から好ましく、組成物中の(h)成分の含有量は、0.05〜3質量%がより好ましく、0.1〜2質量%が更に好ましく、0.2〜1質量%が特に好ましい。(h)成分としては、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸塩、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、エタンヒドロキシ−1,1,2−トリホスホン酸、エタン−1,2−ジカルボキシ−1,2−ジホスホン酸、メタンヒドロキシホスホン酸、ニトリロトリメチレンホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸等の有機ホスホン酸誘導体が挙げられる。これらの中でも特に1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラキスメチレンホスホン酸などがより好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(i)成分として漂白活性化剤を含有することが洗浄性能の観点から好ましく、組成物中の(i)成分の含有量は、0.01〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%が更に好ましく、0.2〜3質量%が特に好ましく、0.4〜1質量%が最も好ましい。(i)成分としては、アルカノイルオキシベンゼン型漂白活性化剤が好ましく、特に炭素数8〜14、好ましくは8〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸もしくは炭素数8〜14、好ましくは8〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンカルボン酸又はこれらの塩が好ましい。より具体的に好ましい例としてはオクタノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、オクタノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ノナノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、デカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、及びこれらの塩が挙げられる。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましく、特にナトリウム塩が溶解性の点から好ましい。これらの中でも特にノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸及びこれらの塩が漂白効果の点から好ましい。
本発明の液体洗浄剤組成物は、(j)成分として炭素数1〜4の1価のアルコールを含有することが安定性、洗浄性能の観点から好ましく、組成物中の(j)成分の含有量は、0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%が更に好ましい。(j)成分としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール等が挙げられる。
本発明の液体洗浄剤組成物は、漂白効果を高める目的から分散剤を含有することが好ましく、組成物中の含有量は0.05〜14質量%が好ましく、0.1〜8質量%が更に好ましい。特に、重量平均分子量5千〜4万、好ましくは5千〜1万のポリアクリル酸もしくはその塩又はポリメタクリル酸もしくはその塩、重量平均分子量1万〜10万、好ましくは3万〜7万のアクリル酸とマレイン酸とのコポリマーもしくはその塩から選ばれるカルボン酸系ポリマー、及び/又は重量平均分子量4千〜2万、好ましくは5千〜1万のポリエチレングリコールから選ばれる非イオン性ポリマーが好ましい。
その他に本発明の液体洗浄剤組成物は、シリコーン類、殺菌剤、蛍光染料、酵素、染料や顔料のような着色剤、香料等の任意成分を配合し得る。
本発明の液体洗浄剤組成物の対象物としては、衣料のような繊維製品が好適であり、洗濯機を用いて洗浄する衣料等の繊維製品に応用すること、特に被洗浄物に塗布して用いることが最も好ましい。すなわち、本発明の液体洗浄剤組成物を、塗布等により繊維製品に付着させた後、水を含む洗浄媒体で洗浄する、繊維製品の洗浄方法が好適である。該洗浄媒体は本発明もしくはその他の洗浄剤組成物を含んでいてもいなくてもよい。
表1に示す各成分を混合して、液体洗浄剤組成物を得た。得られた液体洗浄剤組成物を用いて、保存後の洗浄性能(洗浄率)及び粘度変化率を以下の方法により評価した。その結果を表1に示す。尚、最終液体洗浄剤組成物の初期pHが表1記載の値となるよう、5%NaOH水溶液を用いて調整した。
<保存条件>
(株)ニッコー製、PLASTICS WARE 250ml PEボトルに、得られた液体洗浄剤組成物250mlを充填し、キャップを閉めた。これを42℃恒温槽にて60日間保存した。
<塗布洗浄力>
EMPA社より購入したNo.111汚染布(血液汚染布)、又はNo.114汚染布(赤ワイン汚染布)を8cm×8cmの試験片とした。保存後の液体洗浄剤組成物を20℃に調整し、汚染布1枚につき液体洗浄剤組成物1gを均一に塗布した。1サンプルにつき5枚を一組とした。塗布後5分間放置した後、ターゴトメーターで42℃の6°DH硬水1リットルを用い、15分、100rpmで洗浄した後、すすぎ、乾燥後、下式により洗浄率を求めた。反射率は日本電気色工業(株)製NDR−101DPで460nmフィルターを使用して測定した。
Figure 0005132921
<粘度変化率>
保存後の液体洗浄剤組成物の粘度(20℃)を測定し、下式により粘度変化率を求めた。
粘度変化率(%)=|(保存後の粘度−初期粘度)/初期粘度|×100
Figure 0005132921
表中の成分は以下のものである。
・ノニオン(1):炭素数10〜14の直鎖第1級アルコールにEOを平均10モル付加させたもの
・LAS:直鎖アルキル(炭素数10〜13)ベンゼンスルホン酸塩ナトリウム
・ES:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩(炭素数10〜14の直鎖アルキル、EO平均付加モル数3、ナトリウム塩)
・ノニオン(2):炭素数12〜14の2級アルコールにEOを平均7モル付加させたもの
・BDG:ブチルジグリコール
・h−1:1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸〔ソルーシア社製Dequest(デイクエスト)2010〕
・i−1:ラウロイルオキシ-p-ベンゼンスルホン酸ナトリウム
・i−2:デカノイルオキシ-p-ベンゼンスルホン酸ナトリウム
・i−3:イソノナノイルオキシ-p-ベンゼンカルボン酸

Claims (11)

  1. (a)過酸化水素又は水中で過酸化水素を生成する化合物0.1〜30質量%、(b)界面活性剤10〜50質量%、(c)炭素数5〜20の4〜8価のアルコール1〜30質量%、(d)炭素数2〜20の2価のアルコール及び/又は炭素数3〜20の3価のアルコール1〜30質量%、(e)ホウ酸、ホウ砂、及びホウ酸塩から選ばれる化合物をホウ素原子として0.05〜2質量%、並びに、(f)水5〜40質量%を含有し、
    (c)成分と(d)成分との合計量が15〜40質量%であり、
    20℃における粘度(B型粘度計、60r/min、60秒)が100〜500mPa・sである、
    繊維製品用液体塗布洗浄剤組成物。
  2. JIS K3362:1998記載の20℃で測定するpHが3〜7である請求項1記載の繊維製品用液体塗布洗浄剤組成物。
  3. (d)成分として、(d1)炭素数2〜20の2価アルコール及び(d2)炭素数3〜20の3価アルコールとを含有し、(d1)成分と(d2)成分の質量比が、(d1)/(d2)=10/1〜1/2である請求項1又は2何れか記載の繊維製品用液体塗布洗浄剤組成物。
  4. (c)成分の含有量が組成物中3〜30質量%であり、(d)成分の含有量が組成物中8〜30質量%であり、(c)成分/(d)成分の質量比が1/10〜10/1である請求項1〜3何れか記載の繊維製品用液体塗布洗浄剤組成物。
  5. 〔(c)成分と(d)成分との合計量〕/(e)成分の質量比が1/1〜50/1である請求項1〜4何れか記載の繊維製品用液体塗布洗浄剤組成物。
  6. (a)成分/(f)成分の質量比が1/100〜1/1である請求項1〜5何れか記載の繊維製品用液体塗布洗浄剤組成物。
  7. 更に(g)フェノール系ラジカルトラップ剤を含有する請求項1〜6何れか記載の繊維製品用液体塗布洗浄剤組成物。
  8. 更に(h)ホスホン酸系金属捕捉剤を含有する請求項1〜7何れか記載の繊維製品用液体塗布洗浄剤組成物。
  9. 更に(i)漂白活性化剤を含有する請求項1〜何れか記載の繊維製品用液体塗布洗浄剤組成物。
  10. 更に(j)炭素数1〜4の1価のアルコールを含有する請求項1〜何れか記載の繊維製品用液体塗布洗浄剤組成物。
  11. 請求項1〜10の何れか1項記載の繊維製品用液体塗布洗浄剤組成物を、繊維製品に付着させた後、水を含む洗浄媒体で洗浄する、繊維製品の洗浄方法。
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