JP5132455B2 - 無線通信ネットワークシステム、無線端末、無線通信方法、無線通信プログラム - Google Patents
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Description
例えば、無線通信ネットワークシステムに代表されるマルチホップ無線ネットワークの場合、データ通信時の消費電力は受信待ち受け時の消費電力に比べて大きい。しかし、時間的に見ると受信待ち受け時間は、無線通信時間の大部分を占めるため、無線通信ネットワークシステムの全体の消費電力は受信待ち受け時の消費電力に大きく影響される。
また、前記制御部は、前記間欠周期変更情報に設定された延長または短縮に対応する間欠周期を変更する間欠変化量に基づいて前記スリープ期間を延長または短縮する。
前記制御部は、前記間欠周期変更情報に設定された延長または短縮に対応する間欠周期を変更する間欠周期変化量に基づいて前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態を延長または短縮する。
(実施例1)
(通信ネットワーク)
図1は無線通信ネットワークを構成する複数の無線端末の通信経路を示す概略図である。そして、無線端末A〜Jはパケットにより無線通信を行う。また、図1に示す無線端末間を接続する実線および矢印実線は、送受信可能な無線端末間の方向を示している。
(構成情報のデータ構造)
図2は図1に示した無線端末A、B、E、Gの構成情報のデータ構造を示す図である。
無線端末Jは、図2に構成情報により無線端末B、C、Dからいずれも通信回数3の場所に位置していることがわかる。無線端末B、C、Dのいずれへ転送しても通信回数は同一であるので、無線端末Aはパケットの転送先を任意で選択する。ここではBを選択したものとする。
なお、システム内に新たな通信路が設定されたときや、今まで有効であった通信路が無効になった場合には、各無線端末がそれぞれ管理しているこれらの構成情報を更新する。
図3は、図1、図2に示した無線端末A〜Jの各無線端末の構成を示すブロック図である。なお、図3に示した受信端末11a(ID通知信号を送信する無線端末を受信端末と呼ぶ)と送信端末11b(ID通知信号を受信待ちする無線端末を送信端末と呼ぶ)は上記無線端末A〜Jを示すものである。また、図3〜図7に示す構成図および動作タイミングを示すタイムチャートは説明を簡単にするために、無線端末を送信側と受信側を分けているが、実際の無線端末は受信端末(動作状態制御部31a)と送信端末(動作状態制御部31b)の機能を備えている。
受信端末11aは、制御部12a、無線送信部13a、無線受信部14a、送受信切替部15a、アンテナ16a、電池17a、インターフェース18a、スイッチ19a、スイッチ20aから構成される。また、受信端末11aはメモリに構成情報を有している。
無線送信部13aはデータを変調して無線により目的の無線端末に送信する。
送受信切替部15aは制御部12aからの制御信号(不図示)により送受信の切り替え制御が行われる。例えば、間欠動作制御部34aにより切り替えを制御する。
電池17aは無線送信部13a、無線受信部14aおよび制御部12aの電力を供給する。また、電力を供給するものであれば限定しない。
スイッチ20aは第1送信状態制御部33aに制御され無線受信部14aの電源をオン/オフする。
ID通知信号判定部36aは、受信したデータ内容に基づいて無線端末の識別を行う。
第1送信状態制御部32aは、データ送信制御部35a、間欠動作制御部34aと接続され、データ送信制御部35a、間欠動作制御部34aから送信されたデータに基づいてスイッチ19aの制御を行う。
送信端末11bは、制御部12b、無線送信部13b、無線受信部14b、送受信切替部15b、アンテナ16b、電池17b、インターフェース18b、スイッチ19b、スイッチ20bから構成される。また、送信端末11bはメモリに構成情報を有している。
無線送信部13bはデータを変調して無線により目的の無線端末に送信する。
送受信切替部15bは制御部12bからの制御信号(不図示)により送受信の切り替え制御が行われる。例えば、間欠動作制御部34bにより切り替えを制御する。
電池17bは無線送信部13b、無線受信部14bおよび制御部12bの電力を供給する。また、電力を供給するものであれば限定しない。
スイッチ20bは第2受信状態制御部33bに制御され無線受信部14bの電源をオン/オフする。
ID通知信号判定部36bは、受信したデータ内容に基づいて無線端末の識別を行う。
第2送信状態制御部32bは、データ送信制御部35b、間欠動作制御部34bと接続され、データ送信制御部35b、間欠動作制御部34bから送信されたデータに基づいてスイッチ19bの制御を行う。
図4A、図4Bは、図3の無線通信ネットワークの間欠送受信動作を示すタイミング図である。図4Aに受信端末11a、図4Bに送信端末11bの動作状態を示し、図4A、Bには横軸に時間軸を示す。
なお、動作期間はスリープ期間TSに対して十分に短くすることができ、受信端末11aの消費電力は以下の(1)式を満たす。
(TT×PT+TR×PR)≪PR×(TT+TR+TS) ・・・(1)
ここで、PTは送信時に無線送信部13aおよび制御部12aにて消費される電力である。PRは受信時に無線受信部14aおよび制御部12aにて消費される電力である。
次に、図4Bの受信端末11aは、送信事象J11の発生を契機として、受信端末11aが動作状態にあることを通知する信号を受信するために、送信端末11bは受信待ち状態R12に移行させる。送受信切替部15bが受信側に切り替えられ、スイッチ20bがオンになり無線受信部14bに電力が供給され、受信端末11aから送信される信号を受信できる状態になる。このときスイッチ19bはオフにする。
第2送信状態制御部32bは、図4Bに示す受信待ち状態R12において受信端末11aが送信相手であることを示すデータを送信端末11bが受信した場合、動作状態にある受信端末11aにデータを送信するために送信状態T12に移行させる。
TW>TT+(TT+TR+TS) ・・・(2)
ただし、通信エラーなどにより受信端末11aの送信状態T11を確認できない場合も考慮して、N(Nは2以上の整数)回だけ受信端末11aの送信状態T11を確認できるように、以下の式を満たすように一定時間TWを設定することができる。
TW>TT+N×(TT+TR+TS) ・・・(3)
(動作説明)
図5Aと図5Bは、無線通信ネットワークの間欠通信方法を示すフローチャートである。図5Cは、無線通信ネットワークの間欠通信方法の一例を示すタイミング図である。
ステップS51では、受信端末11a側により図5Cに示す動作期間(TT+TR)において制御部12aは動作状態に移行し、制御部12aは送信期間TTにおいて、スイッチ19aをオンして電力を無線送信部13aに供給することにより、無線送信部13aを送信状態T11に移行させる。送信状態T11である期間TTのときにID通知信号P11を送信端末11bに送信する。ID通知信号は無線端末を固有のコードであり、無線端末を識別するためのデータである。
送信端末11b側では、送信事象J11が発生するまで制御部12bにより、スイッチ19b、20bをオフすることにより、無線送信部13bおよび無線受信部14bの電源を切断するとともに、制御部12bはスリープ状態に移行する。
ステップS56では、メモリなどに記録された(2)式を満たす受信待ち状態R12の最大待ち時間TWの間にID通知信号P11が受信されたかを判定する。TW時間の範囲内であればステップS55に移行する。TW時間外(タイムアウト)であればステップS58に移行する。
ステップS58ではスリープ処理へ移行する。つまり、制御部12bが次の送信事象までスリープ状態になる。
実施例1で説明した制御部12aと制御部12bに、受信端末11aにデータが送信されたかどうかを送信端末11bが確認する機能を追加する。
図6において、受信端末11a側では、一定期間TTの送信状態T11とそれに続く一定期間TRの受信状態R11がスリープ期間TSだけ間隔を空けながら間欠的に繰り返されている。送信端末11b側では、送信事象J11が発生すると、一定時間TWだけ受信待ち状態R12に移行する。
さらに、実施例2の受信端末11aは、期間TRにおいて受信状態R11で受信した送信信号P12が、送信端末11bから送信された信号であることを、受信した信号を無線受信部14aにより復調し、復調したデータに基づいて判定する。つまり、図5に示したステップS52により受信した信号が送信端末11bから送信された信号であるかを判定するステップを設ける。この判定はID通知信号判定部35aにより行う(送信信号P12の判定ステップ)。
次に、実施例2の送信端末11bは、ステップS57において期間TWの送信状態T12で送信信号P12を送信すると、受信状態R13に移行する。
このように、受信端末11aにデータが送信されたかどうかを送信端末11bで確実に確認することを可能としつつ、送信端末11bが受信待ち状態R12となっている時間を短くすることができ、データ通信の信頼性を担保しつつ、送信端末11bの低消費電力化を図ることが可能となる。
図7は、実施例3に係る無線通信ネットワークの間欠通信方法のさらにその他の例を示すタイミング図である。
受信端末11a側において送信状態T11に移行すると、ID通知信号P11が送信され、受信待ち状態R12となっている送信端末11bにてID通知信号P11が受信される(ステップS51)。そして、受信待ち状態R12となっている送信端末11bにてID通知信号P11が受信されると(ステップS54)、送信端末11bは、ID通知信号P11に含まれる受信端末11aの固有なコードに基づいて、その受信端末11aが送信相手であるかどうかを判断する(ステップS55)。
受信待ち状態R12となっている送信端末11bにてID通知信号P13が受信される(ステップS55)。
その後、送信端末11bは送信状態T13を中止してスリープ処理に移行する(ステップS58)。
図8は、実施例4に係る無線通信ネットワークを構成する無線端末の構成を示すブロック図である。
無線端末111a(111b)は、制御部112a(112b)、無線送信部113a(113b)、無線受信部114a(114b)、送受信切替部115a(115b)、アンテナ116a(116b)、電池117a(117b)、インターフェース118a(118b)、スイッチ119a(119b)、スイッチ120a(120b)から構成される。また、受信端末111a(11b)はメモリに構成情報を有している。
無線受信部114a(114b)は無線端末より送信された信号を受信して復調する。
電池117a(117b)は無線送信部113a(113b)、無線受信部114a(114b)、および制御部112a(112b)に電力を供給する。
第1送信状態制御部132a(132b)および第2送信状態制御部133a(133b)は、データ送信制御部137a(137b)、間欠動作制御部136a(136b)と接続され、データ送信制御部137a(137b)、間欠動作制御部136a(136b)から送信されたデータに基づいてスイッチ119a(119b)の制御を行う。
図9は、図8の無線通信ネットワークの間欠通信のタイミング図である。
図9において、無線端末111bは、複数の無線端末111a、111cと通信を行うものとする。なお、無線端末111cは、図8の無線端末111a、111bと同様の構成をとることができる。また、図5A、図5Bに示したフローチャートのように各無線端末はステップS51〜S58の処理を行う。なお、実施例2、3に示したステップを組み合わせてもよい。
無線端末111bでは送信状態T11に移行すると、ID通知信号P11が送信される(ステップS51)。
受信待ち状態R12となっている無線端末111aにてID通知信号P11が受信されると、無線端末111aは、ID通知信号P11に含まれる無線端末111bに固有なコードに基づいて、その無線端末111bが送信相手であるかどうかを判断する(ステップS55)。
無線端末111bは、ID通知信号P11を送信すると、受信状態R11に移行し、無線端末111aから送信された送信信号P12を受信する(ステップS52)。
また、無線端末11bに送信事象J11、J12が発生した際に無線端末111a、11cからID通知信号P11、P13を受けるための受信待ち状態R12移行した場合、伝送する電波の環境が変動し、長時間の時間相間の強いエラーによりID通知信号P11、P13が受信できなかった場合、送信事象J11またはJ13が発生した無線端末111bは受信待ち状態R12をTW時間以上継続させる。つまり、受信待ち状態R12の期間にID通知信号P11、P13が受信できないときは、ID通知信号P11、P13を受信するまで受信待ち状態R12を延長させる。その後、ID通知信号P11、P13を受信すると送信状態T12に移行して送信信号P12を送信する。
図10は、実施例5に係る無線通信ネットワークの間欠通信のタイミング図である。
無線端末111a、111bでは、送信状態T11とそれに続く受信状態R11がスリープ状態を挟みながら間欠的に繰り返されている。また、無線端末111bは、無線端末111aに対する送信事象J11が発生すると、送信状態T11とそれに続く受信状態R11を間に割り込ませながら、一定時間だけ受信待ち状態R12に移行する。
ここで、無線端末111a、111bが送信状態T11に同時に移行した場合、ID通知信号P11、P13の送信タイミングが一致し、受信待ち状態R12となっている無線端末111bがID通知信号P13を受信できなくなる(ステップS55)。
例えば、無線端末111aでは、送信状態T11とそれに続く受信状態R11になる周期をTW+αR+TT、無線端末111bでは、送信状態T11とそれに続く受信状態R11になる周期をTW+αB+TTとする(周期変更ステップ)。
これにより、無線端末111a、111b間で周期的に双方向通信を行う場合においても、定周期送信の動作タイミングの衝突を回避することが可能となり、双方向通信における空間のチャンネルの占有時間を低減しつつ、送受信時の低消費電力化を図るとともに、非同期的に通信状態に移行することが可能となる。
図11は実施例1〜5で説明した無線通信ネットワークの動作方法を示す状態遷移図である。
無線端末111aまたは無線端末111bがスリープ状態にある時に、制御部112a、112bに設けられたタイマが一定時間を計測する。一定時間とは間欠時間であり、期間TT(送信状態T11)と期間TR(受信状態R11)と期間TSの合計時間である。タイマが送信状態T11(期間TT)に移行する時間になるとステートK12(送信状態T11)に遷移する(TS UP)。
ステートK12では、送信状態T11においてID通知信号を送信する(送信処理)。送信処理が終了するとステータスK13に遷移する。
ステートK16では、送信事象が発生すると送信先無線端末の候補を選択する。
また、送信事象が発生するごとに、送信先無線端末の候補を選択するためにステートK16に遷移する。
ステータスK18は送信状態T11でありID通知信号の送信を行う。送信処理が終了すると、受信待ちステータスK17(状態R12)に戻る。
受信した送信信号のデータが自分宛の情報であると判定された場合にはステータスK20に遷移する。また、ID通知信号を受信した場合にはステートK21に遷移する。
ステータスK21では、受信処理において受信されたデータが無線端末の動作状態を知らせるためのものである場合、そのデータに含まれる無線端末固有のコードに基づいて無線端末が送信相手であるかどうかを判断する。その無線端末が送信相手でないと確認された場合には、受信待ち状態R12(ステータスK17)に戻る。一方、その無線端末が送信相手であると確認された場合にはステータスK22(送信状態T12)に移行する。
(構成)
図12は、図8で説明したブロック図に消費電力演算部を設ける構成とする。
無線端末111a(111b)は、制御部112a(112b)、無線送信部113a(113b)、無線受信部114a(114b)、送受信切替部115a(115b)、アンテナ116a(116b)、電池117a(117b)、インターフェース118a(118b)、スイッチ119a(119b)、スイッチ120a(120b)から構成される。また、無線端末111a(11b)はメモリに構成情報を有している。
その電力消費量が、予め設定した一定時間あたりの電力消費量を越えたときに、間欠動作制御部136a(136b)を制御してスリープ期間TSを現状より長く設定する。
図13A、図13Bは、無線通信ネットワークの無線端末の電力消費量に基づき間欠通信方法を変更するフローチャートである。また、図14は、無線通信ネットワークの無線端末の電力消費量に基づき間欠通信方法を変更するときのタイミング図である。
ステップS131では、無線端末111a、111bは図に示す送信状態T11に移行し、各無線端末の制御部112a、112bは送信期間において、スイッチ119a、119bをオンして電力を無線送信部113a、113bに供給することにより、無線送信部113a、113bを送信状態T11に移行させる。無線端末111a、111bが送信状態T11であるときに、それぞれID通知信号P11を無線端末111cに送信する。
t2>t1+α1 ・・・(4)
ステップS134では、無線端末111aの制御部112aは、送信状態T11とそれに続く受信状態R11の後にスイッチ119a、スイッチ120aをオフし、無線送信部113aおよび無線受信部114aの電源を切断することにより、スリープ期間TSに移行させる。また、制御部12aは自らスリープ状態となる。無線端末111bも同様である。
次に、ステップS133(間欠時間切替判定ステップ)について説明する。
ステップS136では、予め設定した一時間あたりの電力消費量比較値w2と一時間あたりの電流積算値で示される電力消費量w1を比較する。比較した結果、電力消費量比較値w2を電力消費量w1が越えたときはステップS138に移行する。電力消費量比較値w2を越えていなければステップS137に移行する。
ステップS138では間欠間隔t2を設定する。間欠間隔t2は固定値として予めメモリに設定してもよい。
(実施例7)
実施例7では、実施例6の間欠判定を電池の電力消費量に基づいて期間t1の延長を行うのではなく、予め決められた時間帯を検出してその時刻に基づいて期間t1の延長を行う。
実施例7では、図8で説明したブロック図に時間検出部を設ける構成とする。
無線端末111a(111b)は上記説明した実施例1〜3で説明した受信端末11aと送信端末11bの機能を備えた構成である。
(動作説明)
図16は無線通信ネットワークの通信頻度を示す図である。図16では縦軸に通信頻度、横軸に時間軸を示している。図16では9:00〜11:00までの時間帯(time1)において通信頻度a2から通信頻度a1に上昇し、11:00〜16:00(time2)までは通信頻度a1で安定状態になる。その後、16:00〜18:00(time3)にかけて通信頻度が徐々に降下し始め18:00〜9:00(time4)にかけては通信頻度a2に安定する。
図17は、無線通信ネットワークの時間帯によって間欠通信方法を変更するフローチャートである。また、図17に示すフローは、図13Aに示すフローチャートのステップS133の処理として用いる。
無線端末111a、111bの動作を説明する。
本例ではステップS133(間欠時間切替判定ステップ)において、上記時間検出部1310により予めメモリに記録された設定時間帯である時間帯time2の開始時間(9:00)、終了時間(18:00)を検出し、間欠動作制御部136aに対してスリープ期間TSを変更する指示をする。
ステップS171では、時間検出部1310が時刻を検出してメモリに記録する。
ステップS172では、S171で検出した現在の時刻が、予め設定した設定時間帯である時間帯time2の開始時間(9:00)〜終了時間(18:00)の範囲であるかを判定する。判定した結果、設定時間帯であるときはステップS173に移行する。設定時間帯であればステップS174に移行する。
ステップS174では通信頻度が低いため間欠間隔t3に変更する。
ここで、間欠間隔t1は送信状態T11と受信状態R11とスリープ期間TS(初期値)により表される期間である。また、t3は(5)式に示すように間欠間隔t1より長い時間を設定した期間である。α2は延長する時間である。
t3>t1+α2 ・・・(5)
(変形例)
また、延長時間テーブルとして一定時間あたりに通信頻度を通信頻度比較値として予め設定し、通信頻度比較値ごとに延長時間を用意する。つまり、通信頻度を段階的に区分けして、区分けした範囲ごとに複数の延長時間を記録し、計測した通信頻度に対応した延長時間α2を選択してt3の時間を変更する。
また、無線端末111a、111bは、上記実施例により説明したように、実際には受信状態R11、R12と送信状態T11、T12に移行しながら無線通信を継続する。
(実施例8)
図20は、図1に示した無線通信ネットワークの一部を示したものである。実施例8では実施例7と異なり、時間を検出して設定時間帯にあるかを判定して間欠動作制御部136aに対してスリープ期間TSの変更指示をする時間検出部1310が、1個の無線端末にのみ設けられ、時間検出部1310が設けられた無線端末を時刻管理端末とする。図20では無線端末Aが時刻管理端末である。なお、無線通信ネットワークの無線端末全を時刻管理端末としなければ、複数の時刻管理端末を無線通信ネットワーク内に設けてもよい。
図21に示すタイムチャートは設定した時刻になるまでは通常の動作をしている。無線端末111aと無線端末111bは図20と無線端末A、Bとし、図22に示した構成を備えている。
送信事象P13の後、無線端末111aは受信状態R12に移行し無線端末111bからのID通知信号P11の受信待ちをする。ID通知信号P11を受信すると、送信状態T12に移行して送信信号P16を送信する。
この送信信号P16を無線端末111bが受信すると、ID通知信号判定部138bが目的の無線端末からの送信信号であることを判定し、目的の無線端末から送信された信号であれば、間欠動作制御部136bに対してt1からt3へ変更する指示をする。
また、無線端末111aは設定時間になると直ちに、間欠動作制御部136aの間欠間隔がt1からt3に変更され、t3の間隔で動作状態に移行する。
上記により、特定の時間帯における電力消費量を低減することができる。
(実施例9)
(過去の通信時の端末の消費電力に基づいて間欠周期を更新する方法)
間欠周期が短い場合、無線端末自身の間欠動作時の消費電流(または消費電力)が大きくなり、間欠周期が長い場合、端末自身の間欠動作時の消費電流(または消費電力)が小さくなる。
図23は、図3、図8、図12に示した無線端末の構成に間欠周期判定部239(239a、239b)を追加した構成を示している。
データ送信制御部235a、235bは、図3に示すデータ送信制御部35a、35b、図8、12に示すデータ送信制御部137a、137bの機能を備えている。
そして、制御部212a、212bは、無線端末211を識別するID通知信号を送信する送信状態の後に、ID通知信号を受信した他の無線端末211からID通知信号を送信した無線端末211へデータを送信する送信信号の受信状態に移行させる。受信状態の後に無線端末211をスリープ期間に移行させる処理を間欠的に行う。
図24は間欠周期判定部239の構成を示した図である。図24に示す間欠周期判定部239は、第1の稼働情報と第2の稼働情報を生成し、その第1の稼働情報と第2の稼働情報に基づいて間欠周期を変更する指示を間欠動作制御部234(234a、234b)に送信する。
電力演算部81は、予め設定した期間の間欠動作電力を測定するために、設定期間設定値(TSET)を記録する。また、電力演算部81は、送信状態T11(ID送信期間)と受信状態R11(データ受信期間)で消費する消費電力を予め設定した期間(TSET)計測する。そして、電力演算部81は、その計測結果を有する第1の稼働情報を生成し、判定部82に第1の稼働情報を転送する。また、電力演算部81は、受信状態R12(ID受信待ち時間)で消費する消費電力を予め設定した期間(TSET)計測する。そして、電力演算部81は、その計測結果を有する第2の稼働情報を生成し、判定部82に第2の稼働情報を転送する。
WALL=m×(WT11+WR11) ・・・(6)
また、第2の稼働情報の有する予め設定した期間(TSET)の消費電力(WALL2)は(7)式に示すことができる。つまり、消費電力(WALL2)はID受信待ち時間(TRW)の消費電力を加算した結果に近い値になる。
WALL2= ID受信待ち時間1(TRW)×電力
+ID受信待ち時間2(TRW)×電力
・
・
・
+ID受信待ち時間N(TRW)×電力 ・・・(7)
判定部82は、第1の稼働情報と第2の稼働情報を取得して、(8)式〜(10)式に示す条件と一致するかを判定する。
第1の条件:
WALL1−WALL2 > 第1の条件設定値 ・・・(8)
第2の条件:
WALL2−WALL1 > 第2の条件設定値 ・・・(9)
第3の条件:
WALL2 > 第3の条件設定値 ・・・(10)
第1の条件設定値は、予めメモリに設定する値であり、第1の条件であるかを判定する時に、間欠動作電力からID受信待ち電力の累計電力を減算した値と比較して、その比較結果に基づいて間欠周期を変更するための設定値である。
ステップS91では、電力演算部81がID送信の開始通知を取得する。例えば、ID送信の開始通知はデータ送信制御部235(235a、235b)から送信される。
ステップS93では、引き続いて電力演算部81が受信状態R11(データ受信期間)の消費電力を計測して記録する。
ステップS95では、式1に示したWALL1を取得するために、(11)式の演算を行う。
WALL1=WALL1+(WT11+WR11) ・・・(11)
ステップS96では予め設定した期間設定値であるかを判定する。例えば、は第1の稼働情報を測定する期間として設定する値であり、「1週間」「1ヶ月」「3ヶ月」「半年」「1年」などの測定期間を表す値である。電力演算部81が、期間設定値が設定されアダプティブに間欠周期を変更するモードに移行すると時間の計測も開始し、その期間設定値の示す期間以上に計測した時間がなるとステップS97に移行する。また、期間内であればステップS91に移行して、次のID送信の開始通知が通知されるのを待つ。
ステップS98では、次の期間の演算を行うために消費電力WALL1をクリアする。
ステップS101では、電力演算部81がID受信待ち開始通知を取得する。例えば、ID受信待ち開始通知はデータ送信制御部235(235a、235b)から送信される。
ステップS103では、電力演算部81がID受信待ち終了通知を取得する。例えば、ID受信待ち終了通知はデータ送信制御部235(235a、235b)から送信される。
WALL2=WALL2+TRW ・・・(12)
ステップS105では予め設定した期間設定値であるかを判定する。期間設定値の示す期間以上に計測した時間になるとステップS106に移行する。また、期間内であればステップS101に移行して、次のID受信待ち開始通知が通知されるのを待つ。
ステップS107では、次の期間の演算を行うために消費電力WALL2をクリアする。
ステップS112では、判定部82がWALL1とWALL2のデータに基づいて第1〜第3の条件であるかを判定する。第1の条件または第3の条件であれば間欠周期を延長するためステップS113に移行する。第2の条件であれば間欠周期を短縮するためステップS115に移行する。また、第1の条件、第2の条件、第3の条件のいずれにも一致しないときはステップS114に移行する。
dT1w < dT3M ・・・(13)
ステップS114では、間欠周期を変更しない指示を間欠周期変更情報により間欠動作制御部234(234a、234b)に通知する。
図28に示す動作例は、図1に示した無線端末A〜Dの間欠周期を示すタイムチャートである。図28では、無線端末B(送信先候補無線機B)が第1の条件または第3の条件であることを判定し、自身の間欠周期を延長した場合である。無線端末Bは、間欠周期変更情報に基づいて間欠動作制御部234により間欠周期が延長されTSからTS+dTに変更される。また、ID受信待ち時間(TRW)は、延長した間欠周期変化量に基づいて変更する。つまり、間欠周期が延長されれば、ID受信待ち時間(TRW)も延長することが望ましい。図28では、無線端末A(データ送信無線機A)のID受信待ち時間(TRW)を延長している。
(実施例10)
データ送信が多い端末は間欠周期電力よりも受信待ち電力のほうが消費電力は大きい、逆に、データ送信が少ない端末は受信待ち電力よりも間欠周期電力のほうが消費電力が大きい。また、データ受信が多い端末は間欠周期を短くすることにより他の端末の消費電量を低減でき、逆に、間欠周期を長くすると他の端末の消費電量が増加する。
図30は実施例2に示した間欠周期判定部239の構成を示した図である。図30に示す間欠周期判定部239は、第3の稼働情報と第4の稼働情報を生成し、その第3の稼働情報と第4の稼働情報に基づいて間欠周期を変更する指示を間欠動作制御部234(234a、234b)に送信する。図30は間欠周期判定部239の実施例10の構成を示した図である。図30に示す間欠周期判定部239は、データ送信カウンタ部141、データ受信カウンタ部142、判定部143を備えている。
第4の条件:
COUNT_DS−COUNT_DR > 第4の条件設定値 ・・・(14)
第5の条件:
COUNT_DR−COUNT_DS > 第5の条件設定値 ・・・(15)
第6の条件:
COUNT_DS > 第6の条件設定値 ・・・(16)
第7の条件:
COUNT_DR > 第7の条件設定値 ・・・(17)
第4の条件設定値は、予めメモリに設定する値であり、第4の条件であるかを判定する時に、データ送信回数からデータ受信回数を減算した値と比較して、その比較結果に基づいて間欠周期を変更するための設定値である。
ステップS151では、データ送信カウンタ部141がデータ送信開始通知を取得する。例えば、データ送信開始通知はデータ送信制御部235(235a、235b)から送信される。
COUNT_DS=COUNT_DS+1 ・・・(18)
ステップS153では、データ送信カウンタ部141が予め設定した期間設定値であるかを判定する。例えば、は第1の稼働情報を測定する期間として設定する値であり、「1週間」「1ヶ月」「3ヶ月」「半年」「1年」などの測定期間を表す値である。データ送信カウンタ部141が、期間設定値が設定されアダプティブに間欠周期を変更するモードに移行すると時間の計測も開始し、その期間設定値の示す期間以上に計測した時間になるとステップS154に移行する。また、期間内であればステップS151に移行して、次のデータ送信開始通知が通知されるのを待つ。
ステップS155では、次の期間の演算を行うためにカウント値(COUNT_DS)をクリアする。
ステップS161では、データ受信カウンタ部142がデータ受信開始通知を取得する。例えば、データ受信開始通知はデータ送信制御部235(235a、235b)から送信される。
COUNT_DR=COUNT_DR+1 ・・・(19)
ステップS163では予め設定した期間設定値であるかを判定する。期間設定値の示す期間以上に計測した時間がなるとステップS164に移行する。また、期間内であればステップS161に移行して、次のデータ受信開始通知が通知されるのを待つ。
ステップS165では、次の期間の演算を行うためにカウント値(COUNT_DR)をクリアする。
ステップS172では、判定部143がCOUNT_DSとCOUNT_DRのデータに基づいて第4〜第7の条件であるかを判定する。第4の条件または第6の条件であれば間欠周期を延長するためステップS173に移行する。第5の条件または第7の条件であれば間欠周期を短縮するためステップS175に移行する。また、第4の条件、第5の条件、第6の条件、第7の条件のいずれにも一致しないときはステップS174に移行する。
dT1w < dT3M ・・・(20)
ステップS174では、間欠周期を変更しない指示を間欠周期変更情報により間欠動作制御部234(234a、234b)に通知する。
ここで、図34にデータフォーマットを示す。
第1の稼働情報には、少なくとも予め設定した期間(TSET)における間欠動作の電力(WALL_T11)と、稼働情報識別データが設定される。なお、その他のデータを設定してもよい。
実施例10のようにすることにより、過去の通信時の各端末の消費電力に基づいてアダプティブに間欠周期を更新してシステム全体の消費電力を低減することができる。
(実施例11)
実施例11に上記説明した第1の条件〜第7の条件に優先順位をつけてさらに精度のよくアダプティブに間欠周期を更新してシステム全体の消費電力を低減する方法について説明する。
図35は実施例11に示した間欠周期判定部239の構成を示した図である。図35に示す間欠周期判定部239は、第1の稼働情報〜第4の稼働情報を生成し、その第1の稼働情報〜第4の稼働情報に基づいて間欠周期を変更する指示を間欠動作制御部234(234a、234b)に送信する。
電力演算部181、データ送信カウンタ部141、データ受信カウンタ部142、は上記説明したように、第1の稼働情報〜第4の稼働情報を生成する。
ステップS201では、判定部191が第1の稼働情報〜第4の稼働情報のいずれかを取得する。電力演算部181からは第1の稼働情報または第2の稼働情報を取得する。データ送信カウンタ部141からは第3の稼働情報を取得する。データ受信カウンタ部142からは第4の稼働情報を取得する。
ステップS209では間欠周期を短縮するために、図27と図33に示すテーブルに基づいて間欠周期変化量を決定する。間欠周期を短縮するために間欠周期変更情報を間欠動作制御部234(234a、234b)に送信する。
なお、実施例9〜11に示した無線端末で行われる制御処理は、その制御処理を遂行させる命令が記述されたプログラムをコンピュータに実行させることにより実現することができる。
11b、111b、211b 送信端末(無線端末)、
11c、111c 受信端末(無線端末)、
12a、12b、112a、112b、212a、212b 制御部、
13a、13b、113a、113b、213a、213b 無線送信部、
14a、14b、114a、114b、214a、214b 無線受信部、
15a、15b、115a、115b、215a、215b 送受信切替部、
16a、16b、116a、116b、216a、216b アンテナ、
17a、17b、117a、117b、217a、217b 電池、
18a、18b、118a、118b、218a、218b インターフェース、
19a、19b、119a、119b、219a、219b スイッチ、
20a、20b、120a、120b、220a、220b スイッチ、
31a、31b、131a、131b、231a、231b 動作状態制御部、
32a、132a、132b 第1送信状態制御部、
32b、133a、133b 第2送信状態制御部、
33a、134a、134b 第1受信状態制御部、
33b、135a、135b 第2受信状態制御部、
34a、34b 間欠動作制御部、
35a、35b データ送信制御部、
36a、36b ID通知信号判定部、
232a、232b 送信状態制御部、
233a、233b 受信状態制御部、
111a、111b 無線端末、
136a、136b、234a、234b 間欠動作制御部、
137a、137b、235a、235b データ送信制御部、
138a、138b、236a、236b ID通知信号判定部、
139a、139b 消費電力演算部、
1310 時間検出部、
239a、239b 間欠周期判定部、
81 電力演算部、
82、143、191 判定部、
141 データ送信カウンタ部、
142 データ受信カウンタ部、
Claims (22)
- 無線データ通信を行う複数の無線端末によって構成され、前記無線端末のいずれかと直接または他の1以上の無線端末を介することにより他の全ての無線端末とパケット化されたデータにより通信をする無線通信ネットワークシステムであって、
前記無線端末は、
前記無線端末間で通信をするための無線送信部と無線受信部と、
前記無線端末を識別するID通知信号を送信する送信状態の後に、前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する送信信号の受信状態に移行させ、前記受信状態の後に前記無線端末をスリープ期間に移行させる処理を間欠的に行い、
前記無線端末間で通信が必要になった場合に生成される送信事象を検出し、前記スリープ期間であれば、他の無線端末から送信される前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態に移行させ、受信した前記ID通知信号が前記送信事象発生時に検出した無線端末と認識された場合に、前記送信信号を送信する送信状態に移行させる制御部と、
前記ID通知信号の送信開始から前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する前記送信信号の受信状態終了までの電力を計測し、予め設定した期間、該計測結果を加算した間欠動作電力と、前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態の開始から終了までの電力を計測し、前記予め設定した期間、該計測結果を加算したID受信待ち電力の累計電力と、に基づいて演算した結果と、予め設定した間欠周期を変更するための条件設定値を比較し、該比較結果に基づいて前記間欠周期変更情報に設定された延長または短縮に対応する間欠周期を変更する間欠周期変化量分前記スリープ期間を延長または短縮する指示である間欠周期変更情報を生成して前記制御部に通知する間欠周期判定部と、を備え、
前記制御部は、前記間欠周期変更情報を取得すると、前記間欠周期変更情報に設定された延長または短縮に対応する間欠周期を変更する間欠変化量に基づいて前記スリープ期間を延長または短縮する、
ことを特徴とする無線通信ネットワークシステム。 - 前記間欠周期判定部は、第1の条件〜第3の条件を記録し、
第1の条件であれば、前記間欠動作電力から前記ID受信待ち電力の累計電力を減算した値が、予め設定した間欠周期を変更するための第1の条件設定値より大きいとき、間欠周期を延長し、
第2の条件は、前記ID受信待ち電力の累計電力から前記間欠動作電力を減算した値が、予め設定した間欠周期を変更するための第2の条件設定値より大きいとき、間欠周期を短縮し、
第3の条件は、前記ID受信待ち電力の累計電力が第3の条件設定値より大きいとき、間欠周期を延長する、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信ネットワークシステム。 - 無線データ通信を行う複数の無線端末によって構成され、前記無線端末のいずれかと直接または他の1以上の無線端末を介することにより他の全ての無線端末とパケット化されたデータにより通信をする無線通信ネットワークシステムであって、
前記無線端末は、
前記無線端末間で通信をするための無線送信部と無線受信部と、
前記無線端末を識別するID通知信号を送信する送信状態の後に、前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する送信信号の受信状態に移行させ、前記受信状態の後に前記無線端末をスリープ期間に移行させる処理を間欠的に行い、
前記無線端末間で通信が必要になった場合に生成される送信事象を検出し、前記スリープ期間であれば、他の無線端末から送信される前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態に移行させ、受信した前記ID通知信号が前記送信事象発生時に検出した無線端末と認識された場合に、前記送信信号を送信する送信状態に移行させる制御部と、
予め設定した期間、前記ID通知信号の送信開始から前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する前記送信信号の送信回数をカウントしたデータ送信回数と、前記予め設定した期間、前記ID通知信号の送信開始から前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する前記送信信号を受信した受信回数をカウントしたデータ受信回数と、に基づいて演算した結果と、予め設定した間欠周期を変更するための条件設定値を比較し、該比較結果に基づいて前記間欠周期変更情報に設定された延長または短縮に対応する間欠周期を変更する間欠周期変化量分前記スリープ期間を延長または短縮する指示である前記間欠周期変更情報を生成して前記制御部に通知する間欠周期判定部と、を備え、
前記制御部は、前記間欠周期変更情報を取得すると、前記間欠周期変更情報に設定された延長または短縮に対応する間欠周期を変更する間欠変化量に基づいて前記スリープ期間を延長または短縮する、
ことを特徴とする無線通信ネットワークシステム。 - 前記間欠周期判定部は、第4の条件〜第7の条件を記録し、
第4の条件は、前記データ送信回数から前記データ受信回数を減算した値が、予め設定した間欠周期を変更するための第4の条件設定値より大きいとき、間欠周期を延長し、
第5の条件は、前記データ受信回数から前記データ送信回数を減算した値が、予め設定した間欠周期を変更するための第5の条件設定値より大きいとき、間欠周期を短縮し、
第6の条件は、前記データ送信回数が第6の条件設定値より大きいとき、間欠周期を延長し、
第7の条件は、前記データ受信回数が第7の条件設定値より大きいとき、間欠周期を短縮する、
ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信ネットワークシステム。 - 前記間欠周期判定部は、
前記間欠動作電力と前記ID受信待ち電力の累計電力と前記データ送信回数と前記データ受信回数を取得し、前記第1〜7の条件に優先順位をつけ順番に判定をして間欠周期を変更することを特徴とする請求項2または4に記載の無線通信ネットワークシステム。 - 前記第3の条件、前記第6の条件、前記第7の条件、前記第1の条件または前記第2の条件、前記第4の条件または前記第5の条件の順に判定を行うことを特徴とする請求項5に記載の無線通信ネットワークシステム。
- 前記制御部は、
前記間欠周期変更情報に設定された延長または短縮に対応する間欠周期を変更する間欠周期変化量に基づいて前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態を延長または短縮することを特徴とする請求項1〜6のいずれかひとつに記載の無線通信ネットワークシステム。 - 無線データ通信を行う複数の無線端末によって構成され、前記無線端末のいずれかと直接または他の1以上の無線端末を介することにより他の全ての無線端末とパケット化されたデータにより通信をする無線通信ネットワークシステムの無線端末は、
前記無線端末間で通信をするための無線送信部と無線受信部と、
前記無線端末を識別するID通知信号を送信する送信状態の後に、前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する送信信号の受信状態に移行させ、前記受信状態の後に前記無線端末をスリープ期間に移行させる処理を間欠的に行い、
前記無線端末間で通信が必要になった場合に生成される送信事象を検出し、前記スリープ期間であれば、他の無線端末から送信される前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態に移行させ、受信した前記ID通知信号が前記送信事象発生時に検出した無線端末と認識された場合に、前記送信信号を送信する送信状態に移行させる制御部と、
前記ID通知信号の送信開始から前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する前記送信信号の受信状態終了までの電力を計測し、予め設定した期間、該計測結果を加算した間欠動作電力と、前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態の開始から終了までの電力を計測し、前記予め設定した期間、該計測結果を加算したID受信待ち電力の累計電力と、に基づいて演算した結果と、予め設定した間欠周期を変更するための条件設定値を比較し、該比較結果に基づいて前記間欠周期変更情報に設定された延長または短縮に対応する間欠周期を変更する間欠周期変化量分前記スリープ期間を延長または短縮する指示である間欠周期変更情報を生成して前記制御部に通知する間欠周期判定部と、を備え、
前記制御部は、前記間欠周期変更情報を取得すると、前記間欠周期変更情報に設定された延長または短縮に対応する間欠周期を変更する間欠変化量に基づいて前記スリープ期間を延長または短縮する、
ことを特徴とする無線端末。 - 前記間欠周期判定部は、第1の条件〜第3の条件を記録し、
第1の条件であれば、前記間欠動作電力から前記ID受信待ち電力の累計電力を減算した値が、予め設定した間欠周期を変更するための第1の条件設定値より大きいとき、間欠周期を延長し、
第2の条件は、前記ID受信待ち電力の累計電力から前記間欠動作電力を減算した値が、予め設定した間欠周期を変更するための第2の条件設定値より大きいとき、間欠周期を短縮し、
第3の条件は、前記ID受信待ち電力の累計電力が第3の条件設定値より大きいとき、間欠周期を延長する、
ことを特徴とする請求項8に記載の無線端末。 - 無線データ通信を行う複数の無線端末によって構成され、前記無線端末のいずれかと直接または他の1以上の無線端末を介することにより他の全ての無線端末とパケット化されたデータにより通信をする無線通信ネットワークシステムの無線端末は、
前記無線端末間で通信をするための無線送信部と無線受信部と、
前記無線端末を識別するID通知信号を送信する送信状態の後に、前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する送信信号の受信状態に移行させ、前記受信状態の後に前記無線端末をスリープ期間に移行させる処理を間欠的に行い、
前記無線端末間で通信が必要になった場合に生成される送信事象を検出し、前記スリープ期間であれば、他の無線端末から送信される前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態に移行させ、受信した前記ID通知信号が前記送信事象発生時に検出した無線端末と認識された場合に、前記送信信号を送信する送信状態に移行させる制御部と、
前記予め設定した期間、前記ID通知信号の送信開始から前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する前記送信信号の送信回数をカウントしたデータ送信回数と、前記予め設定した期間、前記ID通知信号の送信開始から前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する前記送信信号を受信した受信回数をカウントしたデータ受信回数と、に基づいて演算した結果と、予め設定した間欠周期を変更するための条件設定値を比較し、該比較結果に基づいて前記間欠周期変更情報に設定された延長または短縮に対応する間欠周期を変更する間欠周期変化量分前記スリープ期間を延長または短縮する指示である前記間欠周期変更情報を生成して前記制御部に通知する間欠周期判定部と、を備え、
前記制御部は、前記間欠周期変更情報を取得すると、前記間欠周期変更情報に設定された延長または短縮に対応する間欠周期を変更する間欠変化量に基づいて前記スリープ期間を延長または短縮する、
ことを特徴とする無線端末。 - 前記間欠周期判定部は、第4の条件〜第7の条件を記録し、
第4の条件は、前記データ送信回数から前記データ受信回数を減算した値が、予め設定した間欠周期を変更するための第4の条件設定値より大きいとき、間欠周期を延長し、
第5の条件は、前記データ受信回数から前記データ送信回数を減算した値が、予め設定した間欠周期を変更するための第5の条件設定値より大きいとき、間欠周期を短縮し、
第6の条件は、前記データ送信回数が第6の条件設定値より大きいとき、間欠周期を延長し、
第7の条件は、前記データ受信回数が第7の条件設定値より大きいとき、間欠周期を短縮する、
ことを特徴とする請求項10に記載の無線端末。 - 前記間欠周期判定部は、
前記間欠動作電力と前記ID受信待ち電力の累計電力と前記データ送信回数と前記データ受信回数を取得し、前記第1〜7の条件に優先順位をつけ順番に判定をして間欠周期を変更することを特徴とする請求項9または11に記載の無線端末。 - 前記第3の条件、前記第6の条件、前記第7の条件、前記第1の条件または前記第2の条件、前記第4の条件または前記第5の条件の順に判定を行うことを特徴とする請求項12に記載の無線端末。
- 前記制御部は、
前記間欠周期変更情報に設定された延長または短縮に対応する間欠周期を変更する間欠周期変化量に基づいて前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態を延長または短縮することを特徴とする請求項8〜13のいずれかひとつに記載の無線端末。 - 無線データ通信を行う複数の無線端末によって構成され、前記無線端末のいずれかと直接または他の1以上の無線端末を介することにより他の全ての無線端末とパケット化されたデータにより通信をする無線通信ネットワークシステムの無線通信方法であって、
前記無線端末を識別するID通知信号を送信する送信状態に移行し、
前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する送信信号の受信状態に移行し、
前記受信状態の後に前記無線端末をスリープ期間に移行させる処理を間欠的に行い、
前記無線端末間で通信が必要になった場合に生成される送信事象を検出し、
前記スリープ期間であれば、他の無線端末から送信される前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態に移行し、
受信した前記ID通知信号が前記送信事象発生時に検出した無線端末と認識された場合に、前記送信信号を送信する送信状態に移行し、
前記ID通知信号の送信開始から前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する前記送信信号の受信状態終了までの電力を計測し、予め設定した期間、該計測結果を加算した間欠動作電力と、前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態の開始から終了までの電力を計測し、前記予め設定した期間、該計測結果を加算したID受信待ち電力の累計電力と、に基づいて演算した結果と、予め設定した間欠周期を変更するための条件設定値を比較し、
該比較結果に基づいて前記スリープ期間を延長または短縮する、
ことを特徴とする無線通信方法。 - 無線データ通信を行う複数の無線端末によって構成され、前記無線端末のいずれかと直接または他の1以上の無線端末を介することにより他の全ての無線端末とパケット化されたデータにより通信をする無線通信ネットワークシステムの無線通信方法であって、
前記無線端末を識別するID通知信号を送信する送信状態に移行し、
前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する送信信号の受信状態に移行し、
前記受信状態の後に前記無線端末をスリープ期間に移行させる処理を間欠的に行い、
前記無線端末間で通信が必要になった場合に生成される送信事象を検出し、
前記スリープ期間であれば、他の無線端末から送信される前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態に移行し、
受信した前記ID通知信号が前記送信事象発生時に検出した無線端末と認識された場合に、前記送信信号を送信する送信状態に移行し、
予め設定した期間、前記ID通知信号の送信開始から前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する前記送信信号の送信回数をカウントしたデータ送信回数と、前記予め設定した期間、前記ID通知信号の送信開始から前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する前記送信信号を受信した受信回数をカウントしたデータ受信回数と、に基づいて演算した結果と、予め設定した間欠周期を変更するための条件設定値を比較し、
該比較結果に基づいて前記スリープ期間を延長または短縮する、
ことを特徴とする無線通信方法。 - 無線データ通信を行う複数の無線端末によって構成され、前記無線端末のいずれかと直接または他の1以上の無線端末を介することにより他の全ての無線端末とパケット化されたデータにより通信をする無線通信ネットワークシステムの無線端末を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記無線端末を識別するID通知信号を送信する送信状態に移行する処理と、
前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する送信信号の受信状態に移行する処理と、
前記受信状態の後に前記無線端末をスリープ期間に移行させる処理を間欠的に行う処理と、
前記無線端末間で通信が必要になった場合に生成される送信事象を検出する処理と、
前記スリープ期間であれば、他の無線端末から送信される前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態に移行する処理と、
受信した前記ID通知信号が前記送信事象発生時に検出した無線端末と認識された場合に、前記送信信号を送信する送信状態に移行する処理と、
前記ID通知信号の送信開始から前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する前記送信信号の受信状態終了までの電力を計測し、予め設定した期間、該計測結果を加算した間欠動作電力と、前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態の開始から終了までの電力を計測し、前記予め設定した期間、該計測結果を加算したID受信待ち電力の累計電力と、に基づいて演算した結果と、予め設定した間欠周期を変更するための条件設定値を比較し、該比較結果に基づいて前記スリープ期間を延長または短縮する処理と、
を無線端末を制御するコンピュータに実行させるプログラム。 - 無線データ通信を行う複数の無線端末によって構成され、前記無線端末のいずれかと直接または他の1以上の無線端末を介することにより他の全ての無線端末とパケット化されたデータにより通信をする無線通信ネットワークシステムの無線端末を制御するコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記無線端末を識別するID通知信号を送信する送信状態に移行する処理と、
前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する送信信号の受信状態に移行する処理と、
前記受信状態の後に前記無線端末をスリープ期間に移行させる処理を間欠的に行う処理と、
前記無線端末間で通信が必要になった場合に生成される送信事象を検出する処理と、
前記スリープ期間であれば、他の無線端末から送信される前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態に移行する処理と、
受信した前記ID通知信号が前記送信事象発生時に検出した無線端末と認識された場合に、前記送信信号を送信する送信状態に移行する処理と、
予め設定した期間、前記ID通知信号の送信開始から前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する前記送信信号の送信回数をカウントしたデータ送信回数と、前記予め設定した期間、前記ID通知信号の送信開始から前記ID通知信号を受信した他の無線端末から前記ID通知信号を送信した前記無線端末へ前記データを送信する前記送信信号を受信した受信回数をカウントしたデータ受信回数と、に基づいて演算した結果と、予め設定した間欠周期を変更するための条件設定値を比較し、該比較結果に基づいて前記スリープ期間を延長または短縮する処理と、
を無線端末を制御するコンピュータに実行させるプログラム。 - 第1の条件であれば、前記間欠動作電力から前記ID受信待ち電力の累計電力を減算した値が、予め設定した間欠周期を変更するための第1の条件設定値より大きいとき、間欠周期を延長し、
第2の条件であれば、前記ID受信待ち電力の累計電力から前記間欠動作電力を減算した値が、予め設定した間欠周期を変更するための第2の条件設定値より大きいとき、間欠周期を短縮し、
第3の条件であれば、前記ID受信待ち電力の累計電力が第3の条件設定値より大きいとき、間欠周期を延長し、
第4の条件であれば、前記データ送信回数から前記データ受信回数を減算した値が、予め設定した間欠周期を変更するための第4の条件設定値より大きいとき、間欠周期を延長し、
第5の条件であれば、前記データ受信回数から前記データ送信回数を減算した値が、予め設定した間欠周期を変更するための第5の条件設定値より大きいとき、間欠周期を短縮し、
第6の条件であれば、前記データ送信回数が第6の条件設定値より大きいとき、間欠周期を延長し、
第7の条件であれば、前記データ受信回数が第7の条件設定値より大きいとき、間欠周期を短縮する、
ことを特徴とする請求項17または18に記載の無線端末を制御するコンピュータに実行させるプログラム。 - 前記間欠動作電力と前記ID受信待ち電力の累計電力と前記データ送信回数と前記データ受信回数を取得し、前記第1〜7の条件に優先順位をつけ順番に判定をして間欠周期を変更することを特徴とする請求項19に記載の無線端末を制御するコンピュータに実行させるプログラム。
- 前記第3の条件、前記第6の条件、前記第7の条件、前記第1の条件または前記第2の条件、前記第4の条件または前記第5の条件の順に判定を行うことを特徴とする請求項20に記載の無線端末を制御するコンピュータに実行させるプログラム。
- 前記間欠周期変更情報に設定された延長または短縮に対応する間欠周期を変更する間欠周期変化量に基づいて前記ID通知信号を受信するために受信待ち状態を延長または短縮することを特徴とする請求項17〜21のいずれかひとつに記載の無線端末を制御するコンピュータに実行させるプログラム。
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