JP5132214B2 - ピザ焼き容器とその容器を用いたピザを焼く方法 - Google Patents

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本発明は、ベルトコンベアー式のピザ焼機のベルトコンベアー上に置いて、トレーに入れた生ピザを熱風で焼くためのピザ焼き容器と、そのピザ焼き容器を用いてピザを焼く方法に関する。
現在ピザを焼く装置は各種提供されているが、そのうちベルトコンベアー上に置いた生ピザを熱風で焼く構造のベルトコンベアー式のピザ焼機が多用されている。
このピザ焼機は、生ピザを網やトレー(特許文献1参照)に載せて、これをベルトコンベアー上に置き、ベルトコンベアーでその装置内に搬送させて、ベルトコンベアーの下上から高温の熱風を送ることでピザが焼けるようになっている。
特開平11−46663号公報
通常ピザは、周囲のエッジ部分は良く焼けたパリパリ感があって、しかもそれ以外に中央部はしっとりとして弾力性のあるもちもち感があると美味しい。
上記網を用いてベルトコンベアー式のピザ焼機で焼いた場合には、直接的に熱風が生地に当たって全体が過度に焼けてしまうので、ピザ特有の中央部のもちもちした食感が得られず、また熱風吹き出し側の表面が茶色に焼け過ぎ、これによって苦味を発生させてしまうという難点があった。
また、特許文献1のように多くの孔を設けたトレーを用いた場合でも、網で焼くのと同様に生地の表面に直接吹き出された熱風が当たって表面全体が茶色になって苦味を生じるほどに焼け過ぎ、特に生地の中央部は全体に開口した孔から直接当てられた熱風によって過度の焼けてしまってもちもちした食感を失い、ピザとしての独特の食感が得られず、全体を美味しく焼くことができなかった。
さらに、生地に載せた具材も高く盛り上げた表面部分が焦げたようになってしまい、具材の独特の風味が損われたり、硬くなって食感を具材の持ち味を損なってしてしまうなどの問題があった。
そこで本発明は、具材の持ち味を失わずに生ピザを美味しく焼き上げることができ、生地のエッジ部分のパリパリ感と中央部分のもちもち感とが同時に得られてピザ全体を美味しく焼き上げるこが可能となるピザ焼き容器と、そのピザ焼き容器を用いてピザを均一に美味しく焼く方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のピザ焼き容器は、請求項1の発明においては、ピザを載せるトレーと、該トレーを上下逆さにした形状のカバーとから成る金属製のピザ焼き容器であって、前記トレーには、中央部に複数の中央加熱孔を設けるとともに外周寄り部位に円周方向略等間隔で複数のピザエッジ加熱孔を設ける。
また、前記カバーには、上面の一方の略半分の外周寄り部位に円周方向略等間隔に複数の周辺加熱小孔を設けるとともに他方の略半分の外周寄り部位に円周方向略等間隔に前記周辺加熱小孔よりも大きい開口径を有する複数の周辺加熱大孔を設け、該上面の中央部に複数の具材加熱孔を適宜間隔に設ける。
さらに、該カバーの側壁に、前記周辺加熱小孔に対応した面においては複数略同径のピザエッジ加熱小孔を略等間隔に設けるとともに前記周辺加熱大孔に対応した面においては複数の前記ピザエッジ加熱小孔よりも大きい開口径を有するピザエッジ加熱大孔を略等間隔に設けたことを特徴とする。
請求項2の発明においては、上記発明において、前記周辺加熱大孔が周辺加熱小孔の1.5〜4倍の開口径を有し、ピザエッジ加熱大孔がピザエッジ加熱小孔の1.5〜4倍の開口径を有することを特徴とする。
請求項3の発明においては、上記発明において、前記トレーの中央加熱孔を5〜20mm径に形成して3〜18個設け、ピザエッジ加熱孔を6〜20mm径に形成して8〜60個設け、またカバーの周辺加熱小孔を5〜20mm径に形成して8〜24個設け、周辺加熱大孔を4〜18個設け、具材加熱孔を5〜20mm径に形成して3〜50個設け、ピザエッジ加熱小孔5〜20mm径に形成して8〜60個設け、ピザエッジ加熱大孔を8〜20個設けたけたことを特徴とする。
請求項4の発明においては、上記発明において、前記カバーの周辺加熱小孔及び周辺熱大孔の各孔間に、それらより小さい孔径の開口量調節孔を、前記周辺加熱小孔の列の中央部からから周辺加熱大孔の列の中央部へ向けて開口量が円周方向に漸増するように配設したことを特徴とする。
請求項5の発明においては、上記発明において、前記トレーの内面を剥離材でコーティング処理したことを特徴とする。
請求項6の発明においては、上記発明において、前記ピザエッジ加熱大孔の形状を下側が広い台形状乃至三角形状としたことを特徴とする。
請求項7の発明においては、上記発明において、前記トレーの各ピザエッジ加熱孔を、生地の焼き上げ収縮により全部開口可能となる位置に配設したことを特徴とする。
請求項8の発明においては、上記請求項1から7のうちいずれかに記載のピザ焼き容器を用いてベルトコンベアー式のピザ焼機でピザを焼く方法であって、前記ピザ焼機は、ピザ送入れ口側からピザ取出し口側へ搬送可能とした水平なベルトコンベアーが一方のピザ送入れ口の外から他方のピザ取出し口の外へ突出した状態に架設され、該ベルトコンベアーの一側方の上と下にそれぞれ設けた熱気送風口から熱風を吹き出して前記ベルトコンベアー上に載せたピザを焼く装置を用いる。
そして、生のピザを前記ピザ焼き容器に入れ、ベルトコンベアー上にそのピザ入りのピザ焼き容器を、ピザエッジ加熱大孔の列の中央部とピザエッジ加熱小孔の列の中央部とを通る中央線が搬送方向に対して前記熱気送風口の反対側へ一定角度偏った状態で載置し、前記ピザ焼機のベルトコンベアーを遅速進行させつつ前記ベルトコンベアーの上下の一側方から熱風を吹き付けて、ピザ焼き容器がピザ取出し口に達するまでにピザが均一に焼けるようにしたことを特徴とする。
本発明のピザ焼き容器は、トレーの外周寄り部とカバーの側壁とに円周方向に略等間隔のピザエッジ加熱小孔及びピザエッジ加熱大孔が設けられ、又カバーの外周寄り部に周辺加熱小孔及び周辺加熱大孔が設けられ、それらの孔は大きさと位置が最適に配置され、一方側から吹き出された高温の熱風がピザ生地の全体に均一に吹き付けられるので、ピザのエッジ部分ではパリッとしたサクサクな食感を得られる。また同時に中央部にもトレーとカバーの中央加熱孔により中央部に載せた具材の持ち味を失わずにピザを美味しく焼き上げられるとともに生地の中央部分ではもちもち感とが得られてピザ全体を各部の特徴を生かして美味しく焼き上げるこが可能となった。
また、前記トレーの内面を剥離材でコーティング処理した形態では、生地がトレーに付着することなしに、焼けたピザを容器から容易に取出すことができる。
さらに、前記ピザエッジ加熱大孔の開口形状を下側が広い台形状乃至三角形状にすることにより、生地に近い下側に、より多くの熱風を吹き付けて効果的な焼き上がりを得ることが可能となる。
また、前記トレーに設けた周囲のピザエッジ加熱孔を、トレー底面の外周縁からピザ生地で覆われた孔がその生地の焼き上げ収縮により全部開口可能となる位置に配設することによって、焼き始めではピザのエッジ部分の下部を下から直接に加熱し、途中孔の開口量を増加しつつ最後にはエッジ部分の側面を直接に加熱して、エッジ部分の全体にパリッとしたサクサクな食感を得ることが可能となり、美味しいエッジ部分を持ったピザを焼き上げることが可能となった。
そして、上記のピザ焼き容器を用いてベルトコンベアー式のピザ焼機でピザを焼く方法においては、前記ピザ焼き容器を前記ピザ焼機のベルトコンベアー上に前記カバーのピザエッジ加熱小孔の列の中央部が進行方向に対して側方へ向けて一定角度に偏らせて載置することで、前記ピザ焼機のベルトコンベアーを遅速進行過程でベルトコンベアーの上下の一側方から熱風が吹き付けられる熱風を偏った開口量とした孔を備えたピザ焼き容器には、その孔を通して、ピザ焼機の一方側から吹き付けられる高温の熱風がピザ生地の全体に均一に吹き付けられるようになる。
その結果、ピザの全体の表面が均一に薄く硬く焼けて黄色がかった状態で焼けが、その際に、ピザのエッジ部分では均一にパリッとしたサクサクな食感が、生地の中央部分ではもちもち感が得られ、ピザ全体を各部の特徴を生かして周方向が均一状態になるように焼き上げることが可能となった。
本発明はピザ焼き容器とその容器を用いたピザを焼く方法についての発明であるが、まず先にピザ焼き容器について、その実施形態を図に基づいて詳述する。
本発明のピザ焼き容器は、図1の(ロ)及び図7の(イ)に示すように、側壁部1cをピザ生地Kと略同径サイズに形成した盆状の金属製のトレー1と、そのトレー1の上に被せることができるように、トレーを上下逆さにした形状(被せた状態を図2に示す)で、中に入れたピザの具材に接触しない程度の高さに側壁部2cを形成した金属製のカバー2とから構成される。
前記トレー1には、ピザ生地Kが付着しないように、内部をフッ素樹脂などの剥離材でコーティング処理し、図1の(ロ)に示すように、底面の中央部1bに複数の中央加熱孔4を設け、さらに底面の外周寄り部位1aに円周方向に略等間隔に配列したエッジ加熱孔3を設ける。
また、前記カバー2は、図1の(イ)及び図7の(イ)に示すように、トレー1の側壁部1c上の口縁部1dに重なり合うように側壁部2cの口縁部2dを形成するとともに前記トレー1に重ねたときに上面の中央部2bが中に入れられたピザの具材Gに接触しない程度の高さに側壁部2cを形成する。
そして、図1の(イ)に示すように、前記カバー2の上面の略2等分線を境にした一方側に周辺加熱小孔5を外周寄り部位2aに複数円周方向に略等間隔で設け、その略2等分線を境にした他方側には前記周辺加熱小孔5の2〜3倍程度の開口径を有する周辺加熱大孔6を外周寄り部2aに複数円周方向に略等間隔で設ける。
前記周辺加熱大孔6の開口の形状は、図1の(イ)に示すように、前記周辺加熱大孔の形状を下側が広い台形状乃至三角形状とすれば、生地に近い下側に、より多くの熱風を吹き付けて効果的な焼き上がりを得ることが可能となる。
また、前記カバー2の上面の中央部2bにはピザの具材の量などに応じて数量を増減させた複数の具材加熱孔10を設ける。
さらに前記カバー2の側壁部2cには、上面の前記周辺加熱小孔5の下方に、略等間隔に複数略同径に形成したピザエッジ加熱小孔9を設け、さらに前記周辺加熱大孔6の下方に前記周辺加熱小孔5の1.5〜4倍の開口径を有するピザエッジ加熱大孔8を複数略等間隔に形成する。
そして、前記カバー2の周辺加熱小孔及び周辺加熱大孔の各孔間には、図1の(イ)に示すように、それらより小さい孔径の開口量調節孔7を、前記周辺加熱小孔の列の中央部からから前記周辺加熱大孔の列の中央部へ向けてカバー2上面の周辺部分の円周方向に開口量が漸増するように配設する。
即ち、図1の(イ)に示すように、前記周辺加熱小孔の列と前記周辺加熱大孔の列との境目付近において、開口量調節孔7を前記周辺加熱小孔間に設け、また周辺加熱大孔にも開口量調節孔7を設ける。これは周辺加熱小孔周辺加熱大孔との開口の大きさの急な差をなだらかな差にして、焼け具合の均一性を高めるためのものである。
さらに、前記トレー1に設けた周囲のピザエッジ加熱孔3を、トレー1底面の外周縁1eからピザ生地で覆われた孔3がその生地の焼き上げ収縮により全部が開口可能となる位置に配設することによって、焼き始めではピザのエッジ部分の下部を下から直接に加熱し、最後にはエッジ部分の側面を直接に加熱して、エッジ部分の全体をパリッとしたサクサクな食感を得ることが可能となり、美味しいエッジ部分を持った美味しいピザを焼き上げることが可能となる。
前記周辺加熱小孔5とそれより大きい前記周辺加熱大孔6と大きさのバランスは、ピザ焼機の加熱の温度と熱風の速度によって好ましい大きさのバランスは異なるが、通常のピザ焼機に使用するときには、前記周辺加熱大孔6が前記周辺加熱小孔5よりも1.5〜4倍の開口径となる大きさが好ましく、約3倍程度が最適である。
同様にピザエッジ加熱大孔もピザエッジ加熱小孔の1.5〜4倍の開口径となる大きさが好ましく、約3倍程度が最適である。
また、径が30cm程度の通常の大きさのピザを焼く場合の容器においては、前記トレー1の中央加熱孔4を5〜20mm径に形成して3〜18個設け、ピザエッジ加熱孔3を6〜20mm径に形成して8〜60個設け、またカバー2の周辺加熱小孔5を5〜20mm径に形成して8〜24個設け、周辺加熱大孔6を4〜18個設け、具材加熱孔10を5〜20mm径に形成して3〜50個設け、カバー2の側壁部2cのピザエッジ加熱小孔9を5〜20mm径に形成して8〜60個設け、ピザエッジ加熱大孔8を8〜20個設けると良い。
次に上記ピザ焼き容器を用いてベルトコンベアー式のピザ焼機でピザを焼く方法を説明する。
この方法には従来知られているベルトコンベアー式のピザ焼機も使用できる。
その装置11は、図3に示されるように、一定の高さにする支持脚部16の上に、一方にはピザ送入れ口19が他方にはピザ取出し口20が設けられ、該ピザ送入れ口19側から前記ピザ取出し口20側へ搬送可能とした水平なベルトコンベアー12が一方のピザ送入れ口19の外から他方のピザ取出し口20の外へ突出した状態に架設されている。
前記ベルトコンベアー12を中心に上部熱風調節板13と下部熱風調節板14とが前記ベルトコンベアー12を挟んで配置され、前記ベルトコンベアー12の一側方からファン15で送られた高温の熱風が上部熱風調節板13の上に開口した上の熱気送風口17及び下部熱風調節板14の下に開口した下の熱気送風口18からベルトコンベアー12に向けて吹き付けられるようになっている。
ピザは、ベルトコンベアー12上に載せられ、ベルトコンベアー12で搬送されピザ送入れ口19から装置内に送り入れられて、熱気送風口17,18からの高温の熱風で焼かれたうえピザ取出し口20から焼き上がったピザがピザ送入れ口19から外に送られて取出されることとなる。
本発明ではこのようなベルトコンベアー式のピザ焼機11に上記ピザ焼き容器を用いてピザを焼く方法であり、この方法を次に説明する。
ピザは、図7に示すように、ピザ生地KにチーズCやその他の肉や野菜などの具材Gを載せた生のピザを、そのピザの径と同じ径のピザ焼き容器に入れる。
そして、図3に示すように、ピザ送入れ口19の前の前記ベルトコンベアー12上にそのピザ入りのピザ焼き容器を載せる。
この際、図4に示すように、前記ベルトコンベアー12上にそのピザ入りのピザ焼き容器を、周辺加熱大孔6の列の中央部と周辺加熱小孔5の列の中央部とを通る中央線Xが搬送方向Yに対して前記熱気送風口17、18の反対側へ一定角度αに偏った状態で載置する。
そしてピザ焼き容器をそのまま状態で、前記ピザ焼機11のベルトコンベアー12を遅速進行させつつ前記ベルトコンベアー12の上下の一側方に前記熱気送風口17、18からガス燃焼室で加熱させた高温の熱風をファン15で吹き付ける。
このピザ焼機内に一部が入った状態のピザ入りのピザ焼き容器は、当初まだ低温状態となっており、前記熱気送風口17、18からの高温の空気は、図7の(イ)に示すように、周辺加熱大孔6の及び周辺加熱小孔5から容器内部を通過して出て行く。
ピザ焼き容器の全体がピザ焼機内に納まったときには、全体の温度が高くなるが周辺加熱大孔6が前側にあるので、そこから高温空気が多く流入するため、若干進行方向前側の温度のほうが高くなる。
そして、しばらく全体の温度が高められてからピザが焼ける段階になる。このとき、ピザ焼き容器の熱気送風口17、18側の方が高温となっているが、ピザ焼き容器は進行方向Yに対して一定角度αに偏った状態で載置されているので、ピザ焼き容器内部のピザは進行方向左右の温度差は殆どなくなる。この状態で5分程度経てほぼ均一ではあるが若干進行方向前側のほうがやや強く焼ける。
前記一定角度αは、ピザを焼く温度や前記ベルトコンベアー12の搬送速度に応じた最適な角度を予め求めておく。
そして、ベルトコンベアー12で搬送されて前記ピザ焼き容器がピザ取出し口20から出る際に、周辺加熱大孔6がある前側からピザ焼機外に出てくるが、この際前の周辺加熱大孔6から冷めた外気が入るのでやや強く焼けたピザの前側が早く冷却する。しかしピザ焼き容器の後ろ側の部分がピザ焼機内に一部入ったままの状態となっているために、今度はやや焼きが弱かった部分ピザが後れて良く焼ける。
ピザ取出し口20からピザ焼き容器の後部まで出てきたときには、ピザ全体がほど良く均一に焼き上がる。
また、ピザのエッジ部分については、ピザ焼機内に入る前では、図7の(イ)に示すように、トレー1の周囲のピザエッジ加熱孔3をピザ生地が塞いだ状態であるが、ピザ焼機内で焼かれると、図7の(ロ)に示すように、ピザ生地はエッジ部分と中央部分がふっくらと盛り上がるように焼けて行くが、径は収縮して小さくなって行き、最後にトレー1底面の外周縁1eからピザ生地で覆われていたピザエッジ部加熱孔3がその生地の焼き上げ収縮の程度により完全に開くか途中まで覆われて一部開いた状態になる。
焼き始めではピザのエッジ部分の下部がピザエッジ部加熱孔3から直接に加熱されるが、収縮で少しでも開くと、ピザのエッジ部分がトレー1の側壁部1cから離れていた隙間を通して高温の熱風がエッジ部分の側面を通過できるようになり、エッジ部分の焼け方が中央部よりも進行して、ピザエッジに近い前記カバー2のピザエッジ加熱小孔9及びピザエッジ加熱大孔8からの加熱も加わってエッジ部分の全体がふっくら膨らんでパリッとしたサクサク感のあるピザ特有な食感が得られる程度に良く焼き上がる。
さらに、前記カバー2の上面の中央部2bについては、ピザの具材の種類や使用量などに応じて孔の数量を増減させた複数の具材加熱孔10が設けられているので、ピザの種類に応じて作成した前記カバー2を適宜選択して、具材加熱孔10を通過する熱風で適度に加熱され具材の風味を損なわないように、且つ生地の柔らかなもちもち感を失うことなく、ピザを美味しく焼き上げることが可能となる。
孔のないカバーを用いた実験では、焦げ目が入らずにピザのエッジ部分も白いままで生地が全体にもちもち感はあるがチーズの溶けも悪く、柔らかく生焼き状態で味が悪く食べられるものではなかった、前記カバー2上面の具材加熱孔10の開口量を調節することで、各種のピザが、それに用いる肉や野菜など各種具材と生地の中央部を最適な焼け具合にすることが可能となる。
ベルトコンベアー式のピザ焼機11による網焼きなどを使用しての従来の方法では、生地から突出した具材の頂部を過度に焼いて味と食感を壊してしまうとともに、ピザ全体を過度に焼いてしまうか、それを避けるようとして生焼きにしてしまうかしかなかったが、本発明によって、中央部分では生地のもちもち感が得られ同時にエッジ部分ではパリパリ感が得られて手作りのピザと同等かそれ以上にピサ特有の食感を得ることができ、且つピザの中央部分では具材の持ち味を生かして全体を美味しく味わえるピザを焼き上げることが可能となった。
本発明のピザ焼き容器はピザ焼機で使用するものであるが、オーブン型など上記ベルトコンベアー型以外のピザ焼機においても、一側方の上下から熱風を吹き付けて焼くタイプのピザ焼機であれば各種のピザ焼機に使用することができる。
その場合、周辺加熱小孔5を熱風の吹き出し側に向けてピザ焼機にセットすることによってピザ焼き容器に入れたピザへの加熱具合を全体が均一になるように制御できるので、上記ベルトコンベアー型のピザ焼機と同様にピザを美味しく焼くことが可能となる。
本発明のピザ焼き容器は、トレー及びカバーに開口する孔の位置、大きさ、形状を限定せずに自由にレイアウトすることによって焼き加減の異なる各種タイプのピザを好に応じて焼き上げることも可能となる。
また、一側方から熱風を吹き付けて焼くタイプ以外のピザ焼機や、トレー回転式のピザ焼機で使用する場合には、カバーを載せないでトレーのみで使用することも可能である。
本発明のピザ焼き器の分離した状態の(イ)がトレーを、(ロ)がカバーを示す各斜視図である。 図1のトレーとカバーを重ねた状態を示す斜視図である。 ピザ焼き容器をベルトコンベアーに載せた状態のピザ焼機の斜視図である。 ピザ焼き容器をベルトコンベアーに載せた状態のピザ焼機の水平断面図である。 ピザ焼き容器をベルトコンベアーに載せた状態のピザ焼機の縦断側面図である。 図5とは別角度から見たピザ焼機の縦断側面図である。 ピザ焼き容器内のピザの(イ)が焼く前の状態を、(ロ)が焼き上がり状態をそれぞれ示す縦断側面図である。
符号の説明
1 トレー
1a トレー底面の外周寄り部位
1b トレー底面の中央部
1c トレーの側壁部
1d トレーの口縁部
1e トレー底面の外周縁
2 カバー
2a カバー上面の外周寄り部位
2b カバー上面の中央部
2c カバーの側壁部
2d カバーの口縁部
2e カバー上面の外周縁
3 ピザエッジ部加熱孔
4 中央加熱孔
周辺加熱小孔
周辺加熱大孔
7 開口量調節孔
8 ピザエッジ加熱大孔
9 ピザエッジ加熱小孔
10 具材加熱孔
11 ピザ焼機
12 ベルトコンベアー
13 上部熱風調節板
14 下部熱風調節板
15 ファン
16 支持脚部
17 熱気送風口
18 熱気送風口
19 ピザ送入れ口
20 ピザ取出し口
α ベルトコンベアーの進行方向に対するピザ焼き容器の載置角度
K ピザ生地
G 具材
C チーズ

Claims (8)

  1. ピザを載せるトレーと、該トレーを上下逆さにした形状のカバーとから成る金属製のピザ焼き容器であって、
    前記トレーには、中央部に複数の中央加熱孔を設けるとともに外周寄り部位に円周方向略等間隔で複数のピザエッジ加熱孔を設け、
    前記カバーには、上面の一方の略半分の外周寄り部位に円周方向略等間隔に複数の周辺加熱小孔を設けるとともに他方の略半分の外周寄り部位に円周方向略等間隔に前記周辺加熱小孔よりも大きい開口径を有する複数の周辺加熱大孔を設け、該上面の中央部に複数の具材加熱孔を適宜間隔に設け、該カバーの側壁に前記周辺加熱小孔に対応した面においては複数略同径のピザエッジ加熱小孔を略等間隔に設けるとともに前記周辺加熱大孔に対応した面においては複数の前記ピザエッジ加熱小孔よりも大きい開口径を有するピザエッジ加熱大孔を略等間隔に設けたことを特徴とするピザ焼き容器。
  2. 周辺加熱大孔が周辺加熱小孔の1.5〜4倍の開口径を有し、ピザエッジ加熱大孔がピザエッジ加熱小孔の1.5〜4倍の開口径を有することを特徴とする請求項1に記載のピザ焼き容器。
  3. トレーの中央加熱孔を5〜20mm径に形成して3〜18個設け、ピザエッジ加熱孔を6〜20mm径に形成して8〜60個設け、またカバーの周辺加熱小孔を5〜20mm径に形成して8〜24個設け、周辺加熱大孔を4〜18個設け、具材加熱孔を5〜20mm径に形成して3〜50個設け、ピザエッジ加熱小孔5〜20mm径に形成して8〜60個設け、ピザエッジ加熱大孔を8〜20個設けたけたことを特徴とする請求項1又は2に記載のピザ焼き容器。
  4. カバーの周辺加熱小孔及び周辺加熱大孔の各孔間に、それらより小さい孔径の開口量調節孔を、前記周辺加熱小孔の列の中央部からから周辺加熱大孔の列の中央部へ向けて開口量が円周方向に漸増するように配設したことを特徴とする請求項1から3のうちいずれかに記載のピザ焼き容器。
  5. トレーの内面を剥離材でコーティング処理したことを特徴とする請求項1から4のうちいずれかに記載のピザ焼き容器。
  6. ピザエッジ加熱大孔の形状を下側が広い台形状乃至三角形状としたことを特徴とする請求項1から5のうちいずれかに記載のピザ焼き容器。
  7. トレーの各ピザエッジ加熱孔を、生地の焼き上げ収縮により全部開口可能となる位置に配設したことを特徴とする請求項1から6のうちいずれかに記載のピザ焼き容器。
  8. 上記請求項1から7のうちいずれかに記載のピザ焼き容器を用いてベルトコンベアー式のピザ焼機でピザを焼く方法であって、前記ピザ焼機は、ピザ送入れ口側からピザ取出し口側へ搬送可能とした水平なベルトコンベアーが一方のピザ送入れ口の外から他方のピザ取出し口の外へ突出した状態に架設され、該ベルトコンベアーの一側方の上と下にそれぞれ設けた熱気送風口から熱風を吹き出して前記ベルトコンベアー上に載せたピザを焼く装置を用い、生のピザを前記ピザ焼き容器に入れ、ベルトコンベアー上にそのピザ入りのピザ焼き容器を、ピザエッジ加熱大孔の列の中央部とピザエッジ加熱小孔の列の中央部とを通る中央線が搬送方向に対して前記熱気送風口の反対側へ一定角度偏った状態で載置し、前記ピザ焼機のベルトコンベアーを遅速進行させつつ前記ベルトコンベアーの上下の一側方から熱風を吹き付けて、ピザ焼き容器がピザ取出し口に達するまでにピザが均一に焼けるようにしたことを特徴とするピザを焼く方法。
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