JP5131879B1 - ネットワークを介して携帯端末にダウンロードされ、その携帯端末によって実行されるコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】携帯端末の普及に対応できるポイントサービスで利用されるコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】ネットワークを介して携帯端末にダウンロードされ、その携帯端末によって実行されるコンピュータプログラムは、測位システムを使用して計測された携帯端末の位置が、測位システムには含まれない送信機が設けられた店舗の位置を基準とする位置範囲に入ったと判定された場合、送信機から無線で送信される、送信機の識別情報を含む無線信号の待ち受けを開始する機能と、無線信号を異なるタイミングで少なくとも2回検知した場合、送信機の識別情報および携帯端末の識別情報を含むチェックイン情報をネットワークを介してサーバに送信する機能と、を携帯端末に実現させる。
【選択図】図1
【解決手段】ネットワークを介して携帯端末にダウンロードされ、その携帯端末によって実行されるコンピュータプログラムは、測位システムを使用して計測された携帯端末の位置が、測位システムには含まれない送信機が設けられた店舗の位置を基準とする位置範囲に入ったと判定された場合、送信機から無線で送信される、送信機の識別情報を含む無線信号の待ち受けを開始する機能と、無線信号を異なるタイミングで少なくとも2回検知した場合、送信機の識別情報および携帯端末の識別情報を含むチェックイン情報をネットワークを介してサーバに送信する機能と、を携帯端末に実現させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ネットワークを介して携帯端末にダウンロードされ、その携帯端末によって実行されるコンピュータプログラムに関する。
特許文献1には、店舗に設置され、会員の取引に関する取引データを生成するとともに、前記会員の会員識別子を取得して、ポイント管理サーバに送信し、前記ポイント管理サーバから、前記会員に付与するポイントを受信して、レシートに印字するPOS端末と、前記POS端末に接続され、前記取引データから付与するポイントを算出して、前記POS端末に送信するポイント管理サーバと、を備えるポイント管理システムであって、前記POS端末が、会員識別子を前記ポイント管理サーバに送信できない場合、取引識別子を含む情報を、前記レシートに印字することを特徴とするポイント管理システムが開示されている。
近年、スマートホンなどの多機能端末が普及してきている。しかしながら特許文献1に記載されるような従来のポイントサービスは多機能端末に対応していない。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、携帯端末の普及に対応できるポイントサービスで利用されるコンピュータプログラムの提供にある。
本発明のある態様はコンピュータプログラムに関する。このコンピュータプログラムは、ネットワークを介して携帯端末にダウンロードされ、その携帯端末によって実行されるコンピュータプログラムであって、測位システムを使用して計測された携帯端末の位置が、測位システムには含まれない送信機が設けられた店舗の位置を基準とする位置範囲に入ったと判定された場合、送信機から無線で送信される、送信機の識別情報を含む無線信号の待ち受けを開始する機能と、無線信号を異なるタイミングで少なくとも2回検知した場合、送信機の識別情報および携帯端末の識別情報を含むチェックイン情報をネットワークを介してサーバに送信する機能と、を携帯端末に実現させる。サーバは、チェックイン情報を取得すると、そのチェックイン情報に含まれる送信機の識別情報に基づいて、店舗の運営体が参加するポイントサービスにおける、そのチェックイン情報に含まれる携帯端末の識別情報に関連するユーザのポイントを更新する。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
図1は、スマートホンポイントサービスのためのスマートホンポイントシステム2の構成を示す模式図である。スマートホンポイントシステム2は、ユーザが所有する携帯端末すなわちスマートホン12と、店舗14に設けられた送信機16と、店舗14に設けられたレジスタ18と、ポイントサーバ22と、を備える。スマートホン12、レジスタ18およびポイントサーバ22は、インターネットやPLMN(Public Land Mobile Network)などのネットワーク20と有線または無線により接続される。スマートホン12は、GPS(Global Positioning System)衛星10からの信号を受信可能に構成される。
スマートホンポイントサービスを提供する運営体(以下、サービス提供体と称す)はポイントサーバ22を管理し、実施の形態に係るコンピュータプログラムを例えばネットワーク20上のスマートホン用アプリケーションのダウンロードサイトから有料または無料によりダウンロード可能とする。店舗14は例えば商店や百貨店であり、店舗14の運営体(以下、サービス参加者と称す)は予めサービス提供者とスマートホンポイントサービスに参加する旨の契約を交わす。契約が交わされると、店舗14に送信機16が取り付けられる。
送信機16は、送信機16の識別情報を含む無線信号を無線で送信する。識別情報は送信機16を特定する送信機IDであり、例えば送信機16を他の送信機から識別するための情報であってもよい。例えば識別情報は、送信機16の製造番号やサービス提供体によって各送信機に割り当てられた通し番号であってもよい。送信機16は無線信号を電磁波や(超)音波などの無線伝達媒体を介して送信する。なお、送信機16は、GPS衛星10を含むGPSには含まれない。すなわち、GPSはスマートホンポイントシステム2とは異なる独立したシステムとして存在し、スマートホンポイントシステム2はそのようなGPSから提供される位置情報を使用する。
スマートホンポイントサービスを利用しようとするユーザは、ダウンロードサイトを提供するダウンロードサーバ(不図示)からネットワーク20を介して自己のスマートホン12に実施の形態に係るコンピュータプログラムをダウンロードする。このコンピュータプログラムはスマートホン12にインストールされ、スマートホン12によって実行される。スマートホン12は、タッチパネル28、通話機能およびWeb通信機能を有し、ウェブブラウザを有していてもよい。なお、実施の形態に係るコンピュータプログラムは、スマートホン12以外にも他の種類の携帯電話やタブレット端末などにダウンロードされ実行されてもよい。
ポイントサーバ22は、スマートホンポイントサービスにおけるポイント情報を管理する。ポイントサーバ22は、ユーザを特定するユーザIDと、そのユーザの携帯端末の識別情報すなわちそのユーザの携帯端末を特定する端末IDと、そのユーザの現在のポイントと、を対応付けて保持するハードディスクドライブやメモリなどのユーザ情報保持部24を備える。
図2は、ユーザ情報保持部24の一例を示すデータ構造図である。図2の例ではユーザ情報保持部24はユーザID「Z」と端末ID「DEF200」とポイント「70」とを対応付けて保持する。これは、ユーザID「Z」で特定されるユーザが端末ID「DEF200」で特定されるスマートホンを使用しており、現在のポイントが「70」であることを表す。ポイントは、店舗14やスマートホンポイントサービスに参加する他の店舗での商品の購入の際に使用されうる。あるいはまた、ポイントはそれらの店舗で使用可能な商品券に交換可能であってもよい。ポイントサーバ22におけるポイント管理機能は、例えば特許文献1などに記載される公知のポイント管理技術を使用して構成されてもよい。
なお、携帯端末の識別情報は、携帯端末のSIMカード(Subscriber Identity Module Card)に保持されている情報であってもよいし、携帯端末にユーザの名前などのユーザIDが保持されている場合はそのユーザIDであってもよい。すなわち、携帯端末の識別情報は、携帯端末を識別する情報であってもよいし、携帯端末のユーザを識別する情報であってもよい。本実施の形態では、携帯端末の識別情報は端末IDとし、端末IDとユーザとの対応付けはポイントサーバ22がユーザ情報保持部24を参照して行う場合を説明する。
図1に戻り、ポイントサーバ22は、いつ、どの店舗のどの送信機のカバー範囲において、どの程度のポイントを取得可能か、に関するポイント付与情報を保持するポイント付与情報保持部26を備える。
図3は、ポイント付与情報保持部26の一例を示すデータ構造図である。ポイント付与情報保持部26は、ポイント取得期間と、店舗の位置と、送信機IDと、付与すべきポイント数と、店舗の情報と、指定滞在時間と、を対応付けて保持する。ポイント付与情報は例えば店舗におけるセールに対応する。より具体的には、2012年2月20日にサービス参加者の甲百貨店の紳士服売り場でセールが行われる場合、サービス提供者はサービス参加者からの依頼により、ポイントサーバ22のポイント付与情報保持部26に、ポイント取得期間「2012年2月20日」と、甲百貨店の位置と、甲百貨店の紳士服売り場に設けられた送信機の送信機ID「ABC100」と、付与すべきポイント数「30」と、セールの情報と、を対応付けて登録する。サービス参加者はユーザに最低限滞在して欲しいと思う時間を指定滞在時間としてサービス提供者に伝え、サービス提供者はその指定滞在時間をポイント付与情報保持部26に登録する。
図1に戻り、ポイントサーバ22はネットワーク20を介してスマートホン12からチェックイン情報を取得する。後述の通り、チェックイン情報はチェックインの時刻とスマートホン12の端末IDと送信機の送信機IDとを含む。ポイントサーバ22は、チェックイン情報を取得すると、そのチェックイン情報に含まれる送信機IDに基づいて、スマートホンポイントサービスにおける、そのチェックイン情報に含まれる端末IDに対応するユーザのポイントを更新する。ポイントサーバ22は、チェックイン情報に含まれるチェックインの時刻および送信機IDに対応する付与すべきポイント数をポイント付与情報保持部26から抽出する。ポイントサーバ22は、ユーザ情報保持部24にアクセスし、チェックイン情報に含まれる端末IDに対応するポイントを抽出された付与すべきポイント数で更新する、すなわち現在のポイントに付与すべきポイント数を加算する。
上記甲百貨店の紳士服売り場の例では、ポイントサーバ22がスマートホン12から受信したチェックイン情報がチェックインの時刻「2012年2月20日11:52」および送信機ID「ABC100」および端末ID「DEF200」を含む場合、ポイントサーバ22はポイント付与情報保持部26を参照し、チェックイン情報に含まれるチェックインの時刻「2012年2月20日11:52」は登録されているポイント取得期間「2012年2月20日」に入っており、チェックイン情報に含まれる送信機ID「ABC100」は登録されている送信機ID「ABC100」と一致すると判定し、それら2つに対応する付与すべきポイント数「30」を抽出する。ポイントサーバ22は、ユーザ情報保持部24にアクセスし、チェックイン情報に含まれる端末ID「DEF200」に対応するポイント「70」に抽出されたポイント数「30」を加算し、「100」とする。
なお、本実施の形態ではスマートホン12においてチェックインの時刻を特定し、その時刻とポイント取得期間とを比較する場合について説明するが、これに限られない。例えば、ポイントサーバ22と送信機16とがネットワーク20によって接続されている場合、ポイントサーバ22は、ポイントを付与したい期間に送信機16に無線信号を送信させ、それ以外の期間には送信機16に無線信号を送信させないよう送信機16を制御してもよい。この場合、チェックイン情報がチェックインの時刻を含まなくても、送信機16の送信機IDを含むということでチェックインの時刻を特定できる。あるいはまた、ポイントを付与したい期間中は無線信号にポイント付加中であることを示す情報を含めてもよい。
図4は、実施の形態に係るコンピュータプログラムを実行するスマートホン12における一連の処理の一例を示すフローチャートである。スマートホン12は、GPSを使用してスマートホン12の現在位置を計測する(S202)。スマートホン12はGPS衛星10から受信する信号に基づき現在位置を計測する。スマートホン12は計測された現在位置をネットワーク20を介してポイントサーバ22へ送信する。ポイントサーバ22は、ポイント付与情報保持部26によって保持される店舗の位置のなかから、受信した現在位置に近いすなわち現在位置から所定の距離内にある店舗の位置を特定し、特定された店舗の位置およびそれに対応するポイント取得期間、付与すべきポイント数、店舗の情報および指定滞在時間を抽出する。ポイントサーバ22は、抽出された店舗の位置と、抽出されたポイント取得期間と、抽出された付与すべきポイント数と、抽出された店舗の情報と、抽出された指定滞在時間と、を含む応答情報をネットワーク20を介してスマートホン12に送信する。スマートホン12はそのように送信されてくる応答情報を取得する(S204)。
図5は、ステップS204の結果、スマートホン12のタッチパネル28に表示される店舗情報画面30の代表画面図である。店舗情報画面30は、応答情報に含まれる付与すべきポイント数を表示するポイント数表示領域32と、内容表示領域34と、を有する。内容表示領域34には、応答情報に含まれる店舗の情報と、現在位置と応答情報に含まれる店舗の位置との距離と、応答情報に含まれるポイント取得期間と、が表示される。店舗の情報は例えば店舗の名称や店舗で行われているセールの情報や店舗からの広告であってもよい。
図4に戻り、スマートホン12は、計測された現在位置が、応答情報に含まれる店舗の位置を基準とする位置範囲に入ったか否かを判定する(S206)。位置範囲は例えば店舗の位置を中心とし所定の半径を有する円領域である。スマートホン12におけるGPSによる位置計測および目標地点と現在位置との比較は、例えば特開2011−023779号公報に記載されるような公知の位置判定技術を使用して実現されてもよい。
スマートホン12は、位置範囲の外にあると判定された場合(S206のN)、現在位置と店舗の位置との距離を演算し、タッチパネル28の店舗情報画面30に表示される距離の値を更新する。そしてスマートホン12はGPSを使用して現在位置を再計測する(S208)。その後、処理はステップS206に戻る。
スマートホン12は、位置範囲に入ったと判定された場合(S206のY)、送信機16から送信される無線信号の待ち受けを開始する(S210)。スマートホン12は、待ち受けが開始されると、内蔵の第2タイマによる計時を開始する。
スマートホン12は、例えば無線信号が(超)音波や赤外線を介して送信される場合、(超)音波や赤外線を検知するためのセンサをオンすることにより無線信号の待ち受けを開始してもよい。あるいはまた、スマートホン12は、無線信号がBluetooth(登録商標)やWiFiを介して送信される場合、それらを検知するためのセンサをオンすることにより無線信号の待ち受けを開始してもよい。あるいはまた、スマートホン12は、無線信号が所定の帯域の電磁波を介して送信される場合、その帯域の電磁波の検知を開始することで無線信号の待ち受けを開始してもよい。あるいはまた、スマートホン12は、既にオン状態にある上述のセンサから出力される信号の監視を開始することによって、無線信号の待ち受けを開始してもよい。
図6は、ステップS210の結果、スマートホン12のタッチパネル28に表示される店舗情報画面30の代表画面図である。店舗情報画面30は検知中マーク36と強制終了ボタン38とを有する。ユーザは検知中マーク36を見ることで、ポイント付与のための処理が進行中であることを理解する。
強制終了ボタン38は、ステップS210において無線信号の待ち受けが開始された後に表示される。チェックイン情報が送信可能となるまでにユーザによって強制終了ボタン38がタップされた場合、スマートホン12は本コンピュータプログラムを終了することなく処理を中断する。例えばスマートホン12は無線信号を待ち受けているときに強制終了ボタン38がタップされると、無線信号の待ち受け状態を強制的に解除し、ポイント付与のための処理を終了する。強制終了ボタン38に係る中断処理は、コンピュータプログラム自体を終了する処理とは異なる処理である。
強制終了ボタン38は、ステップS210において無線信号の待ち受けが開始された後に表示される。チェックイン情報が送信可能となるまでにユーザによって強制終了ボタン38がタップされた場合、スマートホン12は本コンピュータプログラムを終了することなく処理を中断する。例えばスマートホン12は無線信号を待ち受けているときに強制終了ボタン38がタップされると、無線信号の待ち受け状態を強制的に解除し、ポイント付与のための処理を終了する。強制終了ボタン38に係る中断処理は、コンピュータプログラム自体を終了する処理とは異なる処理である。
図4に戻り、スマートホン12は、無線信号を異なるタイミングで2回検知した場合、検知した無線信号から送信機IDを抽出し、チェックインの時刻とスマートホン12の端末IDと抽出された送信機IDとを含むチェックイン情報を生成し、生成されたチェックイン情報をネットワーク20を介してポイントサーバ22に送信する(S212、S218、S220、S222、S224、S230、S232、S234)。
スマートホン12は無線信号を検知したか否かを判定する(S212)。検知していないと判定された場合(S212のN)、スマートホン12は第2タイマを参照し、ステップS210において無線信号の待ち受けを開始してから最初の無線信号を検知することなく第2タイムアウト期間が満了したか否かを判定する(S214)。スマートホン12は第2タイマによって計時された時間が第2タイムアウト期間の長さである第2タイムアウト時間よりも小さい(大きい)場合、第2タイムアウト期間が満了していない(満了した)と判定する。スマートホン12は、第2タイムアウト期間が満了していないと判定された場合(S214のN)、処理をステップS212に戻す。満了したと判定された場合(S214のY)、スマートホン12は無線信号の待ち受け状態を解除する(S216)。その後処理は終了する。ステップS216において待ち受け状態が解除されるのは、スマートホン12がステップS210において無線信号の待ち受けを開始してから最初の無線信号を検知することなく第2タイムアウト期間が満了した場合である。
なお、第2タイムアウト時間はユーザが店舗に入ってから送信機の設置されているフロアや送信機のカバー範囲に到着するまでの予測時間に基づき設定されてもよい。第2タイムアウト時間は固定値であってもよいし、ポイントサーバ22によってネットワーク20を介して更新される値であってもよい。
ステップS212において無線信号を検知したと判定された場合(S212のY)、スマートホン12は無線信号の待ち受け状態を解除する(S218)。特にスマートホン12は無線信号を検知するためのセンサをオフにしてもよいし、センサからの信号の監視を止めてもよい。ステップS218において待ち受け状態が解除されるのは、スマートホン12がステップS210において無線信号の待ち受けを開始してから最初に無線信号を検知した場合である。スマートホン12は、待ち受け状態が解除されると、第2タイマによる計時を停止し、内蔵の待機タイマによる計時を開始する。
図7は、ステップS218の結果、スマートホン12のタッチパネル28に表示される店舗情報画面30の代表画面図である。店舗情報画面30には、検知中マーク36の代わりに待機中マーク40が表示される。
図4に戻り、スマートホン12は待機タイマを参照し、ステップS218において待ち受け状態を解除してから所定の待機期間が満了したか否かを判定する(S220)。スマートホン12は待機タイマによって計時された時間が待機期間の長さである待機時間よりも小さい(大きい)場合、待機期間が満了していない(満了した)と判定する。スマートホン12は、待機期間が満了していないと判定された場合(S220のN)、再度ステップS220における判定処理を行う。満了したと判定された場合(S220のY)、スマートホン12は無線信号の次の待ち受けを開始する(S222)。スマートホン12は、次の待ち受けが開始されると、待機タイマによる計時を停止し、内蔵の第1タイマによる計時を開始する。
なお、スマートホン12は、待機時間を応答情報に含まれる指定滞在時間そのものとしてもよいし、またはそれに基づいて設定してもよい。
スマートホン12は無線信号を検知したか否かを判定する(S224)。検知していないと判定された場合(S224のN)、スマートホン12は第1タイマを参照し、ステップS222において無線信号の次の待ち受けを開始してから無線信号を検知することなく第1タイムアウト期間が満了したか否かを判定する(S226)。スマートホン12は第1タイマによって計時された時間が第1タイムアウト期間の長さである第1タイムアウト時間よりも小さい(大きい)場合、第1タイムアウト期間が満了していない(満了した)と判定する。スマートホン12は、第1タイムアウト期間が満了していないと判定された場合(S226のN)、処理をステップS224に戻す。満了したと判定された場合(S226のY)、スマートホン12は無線信号の待ち受け状態を解除する(S228)。その後処理は終了する。ステップS228において待ち受け状態が解除されるのは、スマートホン12がステップS222において無線信号の次の待ち受けを開始してから無線信号を検知することなく第1タイムアウト期間が満了した場合である。
なお、第1タイムアウト時間は第2タイムアウト時間とは異なるよう設定される。特に2回目の無線信号の検知では、ユーザは送信機の設置されているフロアや送信機のカバー範囲内にいることが想定されているので、第1タイムアウト時間は第2タイムアウト時間よりも小さい。
ステップS224において無線信号を検知したと判定された場合(S224のY)、スマートホン12は無線信号の待ち受け状態を解除すると共に、検知した無線信号から送信機IDを抽出する(S230)。スマートホン12は、2回目に無線信号を検知したときの時刻をチェックインの時刻として特定する。スマートホン12は、特定されたチェックインの時刻と、スマートホン12の端末IDと、抽出された送信機IDとを含むチェックイン情報を生成する(S232)。
図8は、ステップS232の結果、スマートホン12のタッチパネル28に表示される店舗情報画面30の代表画面図である。店舗情報画面30には待機中マーク40の代わりにタップボタン42が表示されると共に、強制終了ボタン38は表示されなくなる。
スマートホン12は、ユーザによってタップボタン42がタップされると、生成されたチェックイン情報をネットワーク20を介してポイントサーバ22に送信する(S234)。
スマートホン12は、ユーザによってタップボタン42がタップされると、生成されたチェックイン情報をネットワーク20を介してポイントサーバ22に送信する(S234)。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムによると、スマートホン12を利用したポイントサービスが実現される。特に、GPSとGPS以外の送信機とを併用することで、GPSの利便性を享受しつつ、比較的心許ないGPSの精度を補うことができる。スマートホンポイントシステム2では、ユーザの来店を検知してポイントを付与するスマートホンポイントサービスが実現される。一例では、サービス参加者がサービス提供者にサービス利用料を支払い、サービス提供者はこのサービス利用料を原資として来店したユーザにポイントを付与する。したがって、実際に来店したユーザにポイントを付与する仕組みなので、サービス利用者は折り込み広告等よりも高い広告効果または広告のコストパフォーマンスを得ることができる。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムによると、サービス参加者がユーザに来て欲しいと思っている店舗の箇所にユーザが所定の時間以上留まっている可能性が高い場合にユーザにポイントを付与するスマートホンポイントサービスが実現される。ユーザは、ポイントを取得するためには、店舗に到着した後も所定の時間そこに留まる必要がある。そのように留まっている間、ユーザには商品を見たり手に取ったりする機会が提供される。したがって、ユーザに店舗に来てもらい、商品を見てもらうことの対価としてポイントを付与する、という観点から見ると、本実施の形態に係るコンピュータプログラムにより実現されるスマートホンポイントサービスは、サービス参加者にとってよりコストパフォーマンスの高い広告の仕組みを提供する。
より具体的には、ユーザがポイントを取得するためには、ユーザは店舗情報画面30に表示される店舗や売り場に到着した後、待機期間が満了するまではその店舗や売り場で過ごす必要がある。このように待っている間、ユーザが売り場の商品を眺めたり、手に取ってみたりするのはごく自然である。このように、たとえ目的の店舗や売り場に到着したとしてもすぐにはポイントを付与しないこととすることにより、広告効果を高めることができ、サービス参加者の売り上げ向上に寄与できる。
また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムによると、待機期間中は無線信号の待ち受け状態を解除するので、バッテリの消費を抑えることができる。特にスマートホン12のような高機能な携帯端末は各種の便利な機能を提供できる分、バッテリの消費は例えばガラパゴス携帯よりも早い傾向にある。そのような状況において、本実施の形態に係るコンピュータプログラムに起因して消費される電力は抑制されるので、そのようなコンピュータプログラムはユーザに好まれやすい。その結果、本実施の形態に係るコンピュータプログラムはより多くのユーザに支持され、より多くのユーザにダウンロードされる。そのようにコンピュータプログラムのダウンロード数が多くなると、サービス参加者はより高い広告効果を得ることができる。
また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムでは、第1タイムアウト時間と第2タイムアウト時間とを異なるよう設定可能である。したがって、様々なアプリケーションに対応できるスマートホンポイントサービスを提供できる。すなわち、タイムアウト時間を一律に固定値としたのでは、無駄に無線信号を待ち続けてバッテリを消費するという状況が発生しうるところ、タイムアウト時間を個別に設定可能としたので、無線信号を待ち受ける際にユーザがどのような状況にあると予想されるか、といった情報に基づいてタイムアウト時間を最適に設定できる。
通常、待機時間や第1、第2タイムアウト時間は広告効果等を考慮しサービス参加者やサービス提供者によって定められるものであり、ユーザがそれらの値を変更することは基本的に想定されていない。ここで、ユーザによる処理の中断機能が実装されていない場合、例えば送信機やセンサの不具合等によりスマートホン12が無線信号を受けることができない、かつ、ユーザがその事実を知らない状況においては、ユーザは、一旦待ち受け状態に移行したスマートホン12がタイムアウトするまで待つ必要がある。このように待っている間はバッテリの消費が比較的大きく、また待ち受けのためにスマートホン12のプロセッサを使用する分他の機能の応答性が悪くなったりする虞がある。また、待機期間中にユーザがポイント取得をあきらめて出店した場合、ユーザはスマートホン12を他の用途で使う等のためになるべく早くポイント取得のための処理を終了させたいと思うものである。
無論、コンピュータプログラム自体を終了させることで上記状況を解消することも考えられるが、この場合、ユーザは、そのようなコンピュータプログラムには生来的な瑕疵やバグがあるのでは、という思いを抱きかねない。
そこで、本実施の形態に係るコンピュータプログラムは、最初の無線信号の待ち受けが開始された後、スマートホン12のユーザからの指示に基づき、本コンピュータプログラムを終了することなく処理を中断する機能を実現する。したがって、ユーザはタイムアウト期間満了や待機期間満了まで待たずにポイント取得のための処理を中断することができる。また、コンピュータプログラムを終了するよりも簡易な手続きによってそのような処理の中断を実現できる。また、コンピュータプログラムを終了させることなく処理を中断する機能を提供するので、ユーザから、ポイント取得のための処理を手動で中断するような状況も織り込み済みの操作性の良いコンピュータプログラムであるとの評判も得やすくなる。そのように操作性の良く信頼性の高いコンピュータプログラムはより多くのユーザに支持され、より多くのユーザにダウンロードされる。そのようにコンピュータプログラムのダウンロード数が多くなると、サービス参加者はより高い広告効果を得ることができる。
以上、実施の形態に係るコンピュータプログラムについて説明した。この実施の形態は例示であり、その各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、スマートホン12は、無線信号を異なるタイミングで2回検知した場合、検知した無線信号から送信機IDを抽出し、チェックインの時刻とスマートホン12の端末IDと抽出された送信機IDとを含むチェックイン情報を生成し、生成されたチェックイン情報をネットワーク20を介してポイントサーバ22に送信する場合について説明したが、これに限られず、スマートホン12は無線信号を異なるタイミングで3回以上検知した場合にチェックイン情報を生成、送信してもよい。
実施の形態では、ポイントサービスを例にして説明したが、これに限られず、例えばクーポン発行システムに本実施の形態に係る技術的思想を適用してもよい。この場合、ポイントサーバ22に対応するクーポンサーバは、チェックイン情報を取得すると、そのチェックイン情報に含まれる送信機の識別情報に基づいて、そのチェックイン情報に含まれる携帯端末の識別情報に関連するユーザに対して店舗で使用できるクーポンを発行する処理を行う。クーポン情報はネットワーク20を介してレジスタ18に送信される。クーポンサーバにおけるクーポン発行機能は、例えば特開2007−72906号公報などに記載される公知のクーポン発行技術を使用して構成されてもよい。
Claims (4)
- ネットワークを介して携帯端末にダウンロードされ、その携帯端末によって実行されるコンピュータプログラムであって、
測位システムを使用して計測された携帯端末の位置が、測位システムには含まれない送信機が設けられた店舗の位置を基準とする位置範囲に入ったと判定された場合、送信機から無線で送信される、送信機の識別情報を含む無線信号の待ち受けを開始する機能と、
無線信号を異なるタイミングで少なくとも2回検知した場合、送信機の識別情報および携帯端末の識別情報を含むチェックイン情報をネットワークを介してサーバに送信可能とする機能と、を携帯端末に実現させ、
サーバは、チェックイン情報を取得すると、そのチェックイン情報に含まれる送信機の識別情報に基づいて、店舗の運営体が参加するポイントサービスにおける、そのチェックイン情報に含まれる携帯端末の識別情報に関連するユーザのポイントを更新し、
本コンピュータプログラムはさらに、
無線信号の待ち受けを開始してから最初に無線信号を検知すると、無線信号の待ち受け状態を解除する機能と、
待ち受け状態が解除されてから所定の待機期間が満了すると、無線信号の次の待ち受けを開始する機能と、を携帯端末に実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。 - 無線信号の次の待ち受けを開始してから無線信号を検知することなく所定の第1タイムアウト期間が満了すると、無線信号の待ち受け状態を解除する機能と、
無線信号の待ち受けを開始してから最初の無線信号を検知することなく、第1タイムアウト期間の長さとは異なる長さの第2タイムアウト期間が満了すると、無線信号の待ち受け状態を解除する機能と、を携帯端末に実現させることを特徴とする請求項1に記載のコンピュータプログラム。 - 最初の無線信号の待ち受けが開始された後、携帯端末のユーザからの指示に基づき、本コンピュータプログラムを終了することなく処理を中断する機能を携帯端末に実現させることを特徴とする請求項1または2に記載のコンピュータプログラム。
- ネットワークを介して携帯端末にダウンロードされ、その携帯端末によって実行されるコンピュータプログラムであって、
測位システムを使用して計測された携帯端末の位置が、測位システムには含まれない送信機が設けられた店舗の位置を基準とする位置範囲に入ったと判定された場合、送信機から無線で送信される、送信機の識別情報を含む無線信号の待ち受けを開始する機能と、
無線信号を異なるタイミングで少なくとも2回検知した場合、送信機の識別情報および携帯端末の識別情報を含むチェックイン情報をネットワークを介してサーバに送信可能とする機能と、を携帯端末に実現させ、
サーバは、チェックイン情報を取得すると、そのチェックイン情報に含まれる送信機の識別情報に基づいて、そのチェックイン情報に含まれる携帯端末の識別情報に関連するユーザに対して店舗で使用できるクーポンを発行する処理を行い、
本コンピュータプログラムはさらに、
無線信号の待ち受けを開始してから最初に無線信号を検知すると、無線信号の待ち受け状態を解除する機能と、
待ち受け状態が解除されてから所定の待機期間が満了すると、無線信号の次の待ち受けを開始する機能と、を携帯端末に実現させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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