JP5324718B1 - コンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの店舗滞在期間を延ばす、またはユーザが店舗の中を動き回りやすくする。
【解決手段】コンピュータプログラムは、測位システムを使用して計測された携帯端末の位置に基づいて選択された店舗の情報と、店舗の運営体が参加するポイントサービスにおけるポイントに関する情報と、を対応付けて携帯端末のディスプレイに表示させる機能と、店舗に設けられた複数の送信機のそれぞれから無線で送信される、その送信機の識別情報を含む無線信号を複数の送信機の全てについて検知したことを条件のひとつとして、携帯端末のユーザを特定するユーザIDを含むポイント付与要求情報をネットワークを介してサーバに送信可能とする機能と、を携帯端末に実現させる。サーバは、ポイント付与要求情報に含まれるユーザIDによって特定されるユーザのポイントを更新する。
【選択図】図1
【解決手段】コンピュータプログラムは、測位システムを使用して計測された携帯端末の位置に基づいて選択された店舗の情報と、店舗の運営体が参加するポイントサービスにおけるポイントに関する情報と、を対応付けて携帯端末のディスプレイに表示させる機能と、店舗に設けられた複数の送信機のそれぞれから無線で送信される、その送信機の識別情報を含む無線信号を複数の送信機の全てについて検知したことを条件のひとつとして、携帯端末のユーザを特定するユーザIDを含むポイント付与要求情報をネットワークを介してサーバに送信可能とする機能と、を携帯端末に実現させる。サーバは、ポイント付与要求情報に含まれるユーザIDによって特定されるユーザのポイントを更新する。
【選択図】図1
Description
本発明は、コンピュータプログラムに関する。
特許文献1には、店舗に設置され、会員の取引に関する取引データを生成するとともに、前記会員の会員識別子を取得して、ポイント管理サーバに送信し、前記ポイント管理サーバから、前記会員に付与するポイントを受信して、レシートに印字するPOS端末と、前記POS端末に接続され、前記取引データから付与するポイントを算出して、前記POS端末に送信するポイント管理サーバと、を備えるポイント管理システムであって、前記POS端末が、会員識別子を前記ポイント管理サーバに送信できない場合、取引識別子を含む情報を、前記レシートに印字することを特徴とするポイント管理システムが開示されている。
また、特許文献2には、スマートホンポイントシステムが開示されている。
スマートホンポイントサービスを利用する店舗側としては、店舗に来てもらうだけでなく、なるべく長く滞在して欲しい、または店舗のなるべく多くの場所を見て回って欲しいという要求がある。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの店舗滞在期間を延ばすことができる、またはユーザが店舗の中を動き回りやすくすることができるコンピュータプログラムの提供にある。
本発明のある態様はコンピュータプログラムに関する。このコンピュータプログラムは、測位システムを使用して計測された携帯端末の位置に基づいて選択された店舗の情報と、店舗の運営体が参加するポイントサービスにおけるポイントに関する情報と、を対応付けて携帯端末のディスプレイに表示させる機能と、店舗に設けられた複数の送信機のそれぞれから無線で送信される、その送信機の識別情報を含む無線信号を複数の送信機の全てについて検知したことを条件のひとつとして、携帯端末のユーザを特定するユーザIDを含むポイント付与要求情報をネットワークを介してサーバに送信可能とする機能と、を携帯端末に実現させる。サーバは、ポイント付与要求情報に含まれるユーザIDによって特定されるユーザのポイントを更新する。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
以下、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。
図1は、スマートホンポイントサービスのためのスマートホンポイントシステム2の構成を示す模式図である。スマートホンポイントシステム2は、ユーザが所有する携帯端末すなわちスマートホン12と、店舗14に設けられた2つの送信機16、17と、店舗14に設けられたレジスタ18と、ポイントサーバ22と、を備える。スマートホン12、レジスタ18およびポイントサーバ22は、インターネットやPLMN(Public Land Mobile Network)などのネットワーク20と有線または無線により接続される。スマートホン12は、GPS(Global Positioning System)衛星10からの信号を受信可能に構成される。
スマートホンポイントサービスを提供する運営体(以下、サービス提供体と称す)はポイントサーバ22を管理し、実施の形態に係るコンピュータプログラムを例えばネットワーク20上のスマートホン用アプリケーションのダウンロードサイトから有料または無料によりダウンロード可能とする。店舗14は例えば商店や百貨店であり、店舗14の運営体(以下、サービス参加者と称す)は予めサービス提供者とスマートホンポイントサービスに参加する旨の契約を交わす。契約が交わされると、店舗14に2つの送信機16、17が取り付けられる。送信機16、17はサービス参加者がユーザに来て欲しい店舗14の場所に設けられてもよい。また、第1送信機16をユーザに来て欲しい売り場に設置し、第2送信機17を店舗14の入口付近に設置してもよい。
第1送信機16は、第1送信機16の識別情報を含む無線信号を無線で送信する。識別情報は第1送信機16を特定する送信機IDであり、例えば第1送信機16を他の送信機から識別するための情報であってもよい。例えば識別情報は、第1送信機16の製造番号やサービス提供体によって各送信機に割り当てられた通し番号であってもよい。第1送信機16は無線信号を電磁波や(超)音波などの無線伝達媒体を介して送信する。なお、第1送信機16は、GPS衛星10を含むGPSには含まれない。すなわち、GPSはスマートホンポイントシステム2とは異なる独立したシステムとして存在し、スマートホンポイントシステム2はそのようなGPSから提供される位置情報を使用する。
第2送信機17の構成は第1送信機16の構成に準じる。以下、第1送信機16から送信される無線信号を第1無線信号、第2送信機17から送信される無線信号を第2無線信号と称す。
第2送信機17の構成は第1送信機16の構成に準じる。以下、第1送信機16から送信される無線信号を第1無線信号、第2送信機17から送信される無線信号を第2無線信号と称す。
スマートホンポイントサービスを利用しようとするユーザは、ダウンロードサイトを提供するダウンロードサーバ(不図示)からネットワーク20を介して自己のスマートホン12に実施の形態に係るコンピュータプログラムをダウンロードする。このコンピュータプログラムはスマートホン12にインストールされ、スマートホン12によって実行される。スマートホン12は、タッチパネル28、通話機能およびWeb通信機能を有し、ウェブブラウザを有していてもよい。なお、実施の形態に係るコンピュータプログラムは、スマートホン12以外にも他の種類の携帯電話やタブレット端末などにダウンロードされ実行されてもよい。
ポイントサーバ22は、スマートホンポイントサービスにおけるポイント情報を管理する。ポイントサーバ22は、ユーザを特定するユーザIDと、そのユーザの現在のポイントと、を対応付けて保持するハードディスクドライブやメモリなどのユーザ情報保持部24を備える。ユーザIDは、ユーザの名前やユーザのログインIDであってもよい。またユーザIDは、ユーザの携帯端末を特定する端末IDであってもよい。端末IDは、携帯端末のSIMカード(Subscriber Identity Module Card)に保持されている情報であってもよいし、携帯端末に割り当てられた電話番号であってもよい。
図2は、ユーザ情報保持部24の一例を示すデータ構造図である。図2の例ではユーザ情報保持部24はユーザID「Z」とポイント「70」とを対応付けて保持する。これは、ユーザID「Z」で特定されるユーザの現在のポイントが「70」であることを表す。ポイントは、店舗14やスマートホンポイントサービスに参加する他の店舗での商品の購入の際に使用されうる。あるいはまた、ポイントはそれらの店舗で使用可能な商品券に交換可能であってもよい。
図1に戻り、ポイントサーバ22は、いつ、どの店舗のどの送信機の無線信号を受信すれば、どの程度のポイントを取得可能か、に関するポイント付与情報を保持するポイント付与情報保持部26を備える。
図3は、ポイント付与情報保持部26の一例を示すデータ構造図である。ポイント付与情報保持部26は、ポイント取得期間と、店舗の位置と、複数の送信機IDと、送信機IDに対応する滞在期間と、付与すべきポイント数と、店舗の情報と、予測所要時間と、を対応付けて保持する。ポイント付与情報は例えば店舗の複数の売り場におけるセールに対応する。より具体的には、2012年2月20日にサービス参加者の甲百貨店の紳士服売り場および雑貨売り場でセールが行われる場合、サービス提供者はサービス参加者からの依頼により、ポイントサーバ22のポイント付与情報保持部26に、ポイント取得期間「2012年2月20日」と、甲百貨店の位置と、甲百貨店の紳士服売り場に設けられた第1送信機16の送信機ID「ABC100」と、指定された滞在期間「10分」と、甲百貨店の雑貨売り場に設けられた第2送信機17の送信機ID「DEF200」と、付与すべきポイント数「30」と、セールの情報と、ポイント付与にかかると予想される予想所要時間「10分」と、を対応付けて登録する。サービス参加者は、ユーザが紳士服売り場から雑貨売り場への移動および買い物にかけて欲しい時間を滞在期間としてサービス提供者に伝え、サービス提供者はその滞在期間をポイント付与情報保持部26に登録する。サービス提供者は、滞在期間を合算することにより予想所要時間を決定し、ポイント付与情報保持部26に登録する。予想所要時間は、ユーザにとっては、ポイントの取得にかかる時間のめやすとなる。
図1に戻り、ポイントサーバ22はネットワーク20を介してスマートホン12からポイント付与要求情報すなわちチェックイン情報を取得する。後述の通り、チェックイン情報はチェックインの時刻とスマートホン12のユーザのユーザIDと複数の送信機の送信機IDとを含む。ポイントサーバ22は、チェックイン情報を取得すると、そのチェックイン情報に含まれる複数の送信機IDに基づいて、スマートホンポイントサービスにおける、そのチェックイン情報に含まれるユーザIDによって特定されるユーザのポイントを更新する。ポイントサーバ22は、チェックイン情報に含まれるチェックインの時刻および複数の送信機IDに対応する付与すべきポイント数をポイント付与情報保持部26から抽出する。ポイントサーバ22は、ユーザ情報保持部24にアクセスし、チェックイン情報に含まれるユーザIDに対応するポイントを抽出された付与すべきポイント数で更新する、すなわち現在のポイントに付与すべきポイント数を加算する。
上記甲百貨店の例では、ポイントサーバ22がスマートホン12から受信したチェックイン情報がチェックインの時刻「2012年2月20日11:52」および送信機ID「ABC100」、「DEF200」およびユーザID「Z」を含む場合、ポイントサーバ22はポイント付与情報保持部26を参照し、チェックイン情報に含まれるチェックインの時刻「2012年2月20日11:52」は登録されているポイント取得期間「2012年2月20日」に入っており、チェックイン情報に含まれる送信機ID「ABC100」、「DEF200」は登録されている第1送信機ID「ABC100」、第2送信機ID「DEF200」と一致すると判定し、それらに対応する付与すべきポイント数「30」を抽出する。ポイントサーバ22は、ユーザ情報保持部24にアクセスし、チェックイン情報に含まれるユーザID「Z」に対応するポイント「70」に抽出されたポイント数「30」を加算し、「100」とする。
なお、本実施の形態ではスマートホン12においてチェックインの時刻を特定し、その時刻とポイント取得期間とを比較する場合について説明するが、これに限られない。例えば、ポイントサーバ22と第1送信機16、第2送信機17とがネットワーク20によって接続されている場合、ポイントサーバ22は、ポイントを付与したい期間に第1送信機16、第2送信機17に無線信号を送信させ、それ以外の期間には第1送信機16、第2送信機17に無線信号を送信させないよう第1送信機16、第2送信機17を制御してもよい。この場合、チェックイン情報がチェックインの時刻を含まなくても、第1送信機16、第2送信機17の送信機IDを含むということでチェックインの時刻を特定できる。あるいはまた、ポイントを付与したい期間中は無線信号にポイント付加中であることを示す情報を含めてもよい。
図4は、実施の形態に係るコンピュータプログラムを実行するスマートホン12における一連の処理の一例を示すフローチャートである。以下、上記甲百貨店に2つの送信機16、17が設置されている場合を例として説明する。ユーザはスマートホン12において実施の形態に係るコンピュータプログラムを起動する(S202)。スマートホン12は、GPSを使用してスマートホン12の現在位置を計測する(S204)。スマートホン12はGPS衛星10から受信する信号に基づき現在位置を計測する。スマートホン12は計測された現在位置をネットワーク20を介してポイントサーバ22へ送信する。
ポイントサーバ22は、ポイント付与情報保持部26によって保持される店舗の位置のなかから、受信した現在位置に近いすなわち現在位置から所定の距離内にある店舗の位置を特定する。以下、甲百貨店の位置が特定されたとする。ポイントサーバ22は、特定された甲百貨店の位置およびそれに対応するポイント取得期間、第1送信機ID、滞在期間、第2送信機ID、付与すべきポイント数、店舗の情報および予測所要時間を抽出する。ポイントサーバ22は、抽出された情報を含む応答情報を生成する。
ポイントサーバ22は、生成された応答情報をネットワーク20を介してスマートホン12に送信する。スマートホン12はそのように送信されてくる応答情報を取得する(S206)。スマートホン12は、取得された応答情報に基づき生成される店舗情報画面30をスマートホン12のタッチパネル28に表示させる(S208)。
図5は、店舗情報画面30の代表画面図である。店舗情報画面30は、応答情報に含まれる付与すべきポイント数を表示するポイント数表示領域32と、内容表示領域34と、を有する。内容表示領域34には、応答情報に含まれる店舗の情報と、現在位置と応答情報に含まれる店舗の位置との距離と、応答情報に含まれるポイント取得期間と、が対応付けて表示される。店舗の情報は例えば店舗の名称や店舗で行われているセールの情報や店舗からの広告であってもよい。また、内容表示領域34には、第1送信機16から送信される第1無線信号および第2送信機17から送信される第2無線信号の両方を検知することがポイント付与の条件であること、および応答情報に含まれる予測所要時間が表示される。
図4に戻り、スマートホン12は、計測された現在位置が、応答情報に含まれる甲百貨店の位置を基準とする位置範囲に入ったか否かを判定する(S210)。位置範囲は例えば店舗の位置を中心とし所定の半径を有する円領域である。スマートホン12におけるGPSによる位置計測および目標地点と現在位置との比較は、例えば特開2011−023779号公報に記載されるような公知の位置判定技術を使用して実現されてもよい。
スマートホン12は、計測された現在位置が位置範囲の外にあると判定された場合(S210のN)、GPSを使用して現在位置を再計測する(S212)。その後、処理はステップS210に戻る。
スマートホン12は、計測された現在位置が位置範囲に入ったと判定された場合(S210のY)、第1送信機16および第2送信機17から送信される第1、第2無線信号の待ち受けを開始する(S214)。スマートホン12は、待ち受けが開始されると、内蔵の無線待ち受けタイマによる計時を開始する。
スマートホン12は、例えば無線信号が(超)音波や赤外線を介して送信される場合、(超)音波や赤外線を検知するためのセンサをオンすることにより無線信号の待ち受けを開始してもよい。あるいはまた、スマートホン12は、無線信号がBluetooth(登録商標)やWiFiを介して送信される場合、それらを検知するためのセンサをオンすることにより無線信号の待ち受けを開始してもよい。あるいはまた、スマートホン12は、無線信号が所定の帯域の電磁波を介して送信される場合、その帯域の電磁波の検知を開始することで無線信号の待ち受けを開始してもよい。あるいはまた、スマートホン12は、既にオン状態にある上述のセンサから出力される信号の監視を開始することによって、無線信号の待ち受けを開始してもよい。
スマートホン12は第1または第2無線信号を検知したか否かを判定する(S216)。検知していないと判定された場合(S216のN)、スマートホン12は無線待ち受けタイマを参照し、ステップS214において無線信号の待ち受けを開始してから無線信号を検知することなく第2タイムアウト期間が満了したか否かを判定する(S218)。スマートホン12は無線待ち受けタイマによって計時された時間が第2タイムアウト期間の長さである第2タイムアウト時間よりも小さい(大きい)場合、第2タイムアウト期間が満了していない(満了した)と判定する。スマートホン12は、第2タイムアウト期間が満了していないと判定された場合(S218のN)、処理をステップS216に戻す。満了したと判定された場合(S218のY)、スマートホン12は無線信号の待ち受け状態を解除する(S220)。特にスマートホン12は無線信号を検知するためのセンサをオフにしてもよいし、センサからの信号の監視を止めてもよい。その後処理は終了する。
なお、第2タイムアウト時間は固定値であってもよいし、ポイントサーバ22によってネットワーク20を介して更新される値であってもよいし、滞在期間の長さに基づき決定されてもよいし、予想所要時間に基づき決定されてもよい。
なお、第2タイムアウト時間は固定値であってもよいし、ポイントサーバ22によってネットワーク20を介して更新される値であってもよいし、滞在期間の長さに基づき決定されてもよいし、予想所要時間に基づき決定されてもよい。
ステップS216において無線信号を検知したと判定された場合(S216のY)、スマートホン12は付与処理進行中通知画面50をタッチパネル28に表示させる。付与処理進行中通知画面50は、無線信号の最初の検知に応じてタッチパネル28に表示される画面である。本実施の形態では、第1無線信号、第2無線信号を順不同で検知すると、チェックイン情報が送信可能とされるが、以下説明を簡単にするため、最初に第1送信機16の第1無線信号を検知した場合を説明する。なお、スマートホン12は、応答情報に含まれる第1送信機IDおよび第2送信機IDと、受信した無線信号に含まれる送信機IDと、を比較することで、受信した無線信号に含まれる送信機IDが第1送信機IDなのかそれとも第2送信機IDなのかを判定してもよい。
図6は、付与処理進行中通知画面50の代表画面図である。付与処理進行中通知画面50は、ポイント数表示領域32と、通知領域52と、を有する。通知領域52には、ポイント付与のための処理が開始されたことと、残りの無線信号すなわち第2無線信号を送信する第2送信機17が設置されている場所を示す情報と、まだポイントの取得が可能となっていないことと、が表示される。図6の例では、第2送信機17が設置されている場所を示す情報は「雑貨売り場」という売り場の名称であるが、これに加えてまたは代えて、「雑貨売り場」の場所を示す地図を表示してもよい。また通知領域52は、滞在期間が設定されていることを表示する。
図4に戻り、ステップS216において無線信号を検知したと判定された場合(S216のY)、スマートホン12は無線信号の待ち受け状態を解除する(S222)。特にスマートホン12は無線信号を検知するためのセンサをオフにしてもよいし、センサからの信号の監視を止めてもよい。スマートホン12は、待ち受け状態が解除されると、無線待ち受けタイマによる計時を停止し、内蔵の待機タイマによる計時を開始する。
スマートホン12は待機タイマを参照し、ステップS222において待ち受け状態を解除してから応答情報に含まれる滞在期間が満了したか否かを判定する(S224)。スマートホン12は待機タイマによって計時された時間が滞在期間の長さである滞在時間よりも小さい(大きい)場合、滞在期間が満了していない(満了した)と判定する。スマートホン12は、滞在期間が満了していないと判定された場合(S224のN)、再度ステップS224における判定処理を行う。満了したと判定された場合(S224のY)、スマートホン12は無線信号の次の待ち受けを開始する(S226)。スマートホン12は、次の待ち受けが開始されると、待機タイマによる計時を停止し、無線待ち受けタイマによる計時を再開する。
滞在期間中は、次の無線信号の検知が制限される。特に滞在期間中は待ち受け状態が解除されているので、無線信号の検知が禁止される。
滞在期間中は、次の無線信号の検知が制限される。特に滞在期間中は待ち受け状態が解除されているので、無線信号の検知が禁止される。
スマートホン12は第2無線信号を検知したか否かを判定する(S228)。検知していないと判定された場合(S228のN)、スマートホン12は無線待ち受けタイマを参照し、ステップS226において無線信号の次の待ち受けを開始してから第2無線信号を検知することなく第1タイムアウト期間が満了したか否かを判定する(S230)。スマートホン12は無線待ち受けタイマによって計時された時間が第1タイムアウト期間の長さである第1タイムアウト時間よりも小さい(大きい)場合、第1タイムアウト期間が満了していない(満了した)と判定する。スマートホン12は、第1タイムアウト期間が満了していないと判定された場合(S230のN)、処理をステップS228に戻す。満了したと判定された場合(S230のY)、スマートホン12は無線信号の待ち受け状態を解除する(S232)。その後処理は終了する。ステップS232において待ち受け状態が解除されるのは、スマートホン12がステップS226において無線信号の次の待ち受けを開始してから第2無線信号を検知することなく第1タイムアウト期間が満了した場合である。
ステップS228において第2無線信号を検知したと判定された場合(S228のY)、スマートホン12は、チェックイン情報をネットワーク20を介してポイントサーバ22に送信可能とする。より具体的には、スマートホン12は無線信号の待ち受け状態を解除すると共に、検知した第1無線信号、第2無線信号から第1送信機16および第2送信機17の送信機IDを抽出する(S234)。スマートホン12は、第2無線信号を検知したときの時刻をチェックインの時刻として特定する。スマートホン12は、特定されたチェックインの時刻と、スマートホン12のユーザのユーザIDと、抽出された2つの送信機IDとを含むチェックイン情報を生成する(S236)。
図7は、ステップS236の結果、スマートホン12のタッチパネル28に表示されるチェックイン画面60の代表画面図である。チェックイン画面60はタップボタン62を含む。チェックイン画面60にはポイントを取得可能となったことが表示される。
スマートホン12は、ユーザによってタップボタン62がタップされると、生成されたチェックイン情報をネットワーク20を介してポイントサーバ22に送信する(S238)。
スマートホン12は、ユーザによってタップボタン62がタップされると、生成されたチェックイン情報をネットワーク20を介してポイントサーバ22に送信する(S238)。
本実施の形態に係るコンピュータプログラムによると、店舗に設けられた複数の送信機のそれぞれから無線で送信される無線信号を複数の送信機の全てについて検知した場合にポイントの取得が可能となる。したがって、各送信機を店舗の適切な場所に配置することで、ポイント付与の見返りとしてユーザに店舗内を動き回らせることができる。これにより、ユーザが店舗により長く滞在するようになり、また様々な商品を見て回ることで購買の機会も増える。したがって、本スマートホンポイントサービスのサービス参加者の売上が向上する。
また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムでは、店舗情報を表示する店舗情報画面30に、複数の送信機から送信される無線信号を複数の送信機の全てについて検知することがポイント付与の条件であることが表示される。したがって、ポイント付与の条件をより正確にユーザに通知することができる。特に一回の無線信号の検知でポイントを付与する店舗と複数の無線信号の検知をポイント付与の条件とする店舗とが店舗情報画面30に混在して表示される場合、ポイント付与の条件についての誤解が生じやすい。そこで、複数検知が条件であればそれをきちんと通知することにより、そのような誤解が発生する可能性を低減できる。
店舗に着いてから初めて複数箇所での無線信号検知がポイント付与の条件であることが分かった場合、ユーザの落胆および「だまされた感」は大きく、スマートホンポイントサービスへの不信感が醸成されかねない。そこで、訪れる店舗を選択する段階で複数検知がポイント付与の条件であることを通知しておくことで、そのような事態が発生する可能性を低減することができる。
また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムでは、無線信号の最初の検知に応じて表示される付与処理進行中通知画面50に、ポイント付与のための処理が開始されたことが表示される。したがって、ユーザは最初のチェックポイント(上記の例では「紳士服売り場」)での無線信号検知が成功したことを知ることができる。また、ユーザは、ポイント付与のための処理が開始されたことを確かめることができ、安心感を得ることができる。さらに、ユーザにポイント付与処理について思い出させる効果もある。
また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムでは、付与処理進行中通知画面50に、残りの無線信号を送信する送信機が設置されている場所を示す情報が表示される。したがって、ユーザはポイント取得のために次にどこに行けばよいかをより容易に理解することができる。また、最初の無線信号検知の後、いちいち店舗情報画面またはそれに準じる画面に戻って次にどこに行けばよいかを調べる必要はないので、ユーザ側の手間を省くことができる。
また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムでは、付与処理進行中通知画面50に、まだポイントの取得が可能となっていないことが表示される。したがって、ユーザが早とちりして最初の無線信号検知でポイントを取得したと思ってしまうような誤解の発生を抑制または防止できる。
また、複数の送信機のうちのひとつを店舗の入口付近に設置する場合、その送信機によってまず来店を検知し、他の送信機によって売り場巡回を検知することができる。すなわち、来店検知と売り場訪問検知とを分けて管理することができる。これにより、ポイントサーバ22によって蓄積されたビッグデータ解析の際に、来店したけど売り場に行かずに帰ったユーザ等を区別することができるので好適である。
また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムでは、無線信号の検知から滞在期間は次の無線信号の検知が制限される。したがって、ポイント取得だけを目的として店舗内を走って回るようなユーザを排除することができ、サービス参加者の広告効果を高めることができる。
また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムでは、店舗情報画面30に、ポイントの取得にかかる時間のめやすが表示される。したがって、ユーザは自己のスケジュール等を考慮して時間的に無理のない店舗を選択することができる。
また、本実施の形態に係るコンピュータプログラムでは、複数の無線信号の検知は順不同である。無線信号の検知の順番を入口から順に設定することも考えられるが、この場合例えば店舗内で本コンピュータプログラムを起動したユーザには不利である。そのユーザはポイント取得のためにわざわざ入口まで戻らなければならないからである。そこで順不同に設定することで、ユーザがコンピュータプログラムをどこで起動したかによらずに柔軟にポイントを付与することができる。
なお、順不同に代えて、無線信号を所定の順番で検知した場合にチェックイン情報を送信可能としてもよい。この場合、店舗内でのユーザの動線をある程度予測することが可能となり、例えばその動線上に売りたい商品を並べる等の施策が可能となる。また、ユーザ属性に応じて動線を変えることにより、スマートホンポイントサービスを通じたより効果的な宣伝・広告が実現される。30代女性には婦人服売り場や宝石売り場を通るチェックイン経路を設定し、50代男性にはゴルフ用品売り場やアルコール売り場を通るチェックイン経路を設定する、などが考えられる。
以上、実施の形態に係るコンピュータプログラムについて説明した。この実施の形態は例示であり、その各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
実施の形態では、ポイントサービスを例にして説明したが、これに限られず、例えばクーポン発行システムに本実施の形態に係る技術的思想を適用してもよい。この場合、ポイントサーバ22に対応するクーポンサーバは、チェックイン情報を取得すると、そのチェックイン情報に含まれる複数の送信機の送信機IDに基づいて、そのチェックイン情報に含まれるユーザIDによって特定されるユーザに対して店舗で使用できるクーポンを発行する処理を行う。クーポン情報はネットワーク20を介してレジスタ18に送信される。クーポンサーバにおけるクーポン発行機能は、例えば特開2007−72906号公報などに記載される公知のクーポン発行技術を使用して構成されてもよい。
実施の形態では、2つの送信機16、17を設ける場合について説明したが、これに限られず、3つ以上の送信機を店舗に設けてもよい。
実施の形態において、コンピュータプログラムを実行するスマートホン12は、無線信号の検知履歴を表示する履歴画面70をタッチパネル28に表示させてもよい。
図8は、履歴画面70の代表画面図である。履歴画面70は、複数検知を条件とするポイント付与処理が行われる店舗の名称と、付与されるポイント数と、を対応付けて表示する履歴対象表示領域72と、現時点での無線信号の検知状況を表示する信号検知履歴表示領域74と、を有する。信号検知履歴表示領域74は、送信機が設置されている場所の名称と、その送信機から送信される無線信号を検知したか否かについての情報と、検知したのであれば検知した時刻と、を対応付けて表示する。
図8は、履歴画面70の代表画面図である。履歴画面70は、複数検知を条件とするポイント付与処理が行われる店舗の名称と、付与されるポイント数と、を対応付けて表示する履歴対象表示領域72と、現時点での無線信号の検知状況を表示する信号検知履歴表示領域74と、を有する。信号検知履歴表示領域74は、送信機が設置されている場所の名称と、その送信機から送信される無線信号を検知したか否かについての情報と、検知したのであれば検知した時刻と、を対応付けて表示する。
ユーザは、履歴画面70を参照することにより、複数検知を条件とするポイント付与処理における検知状況を容易に把握することができる。これは、検知しなければならない無線信号の数が多いほど、ユーザの役に立つ。
Claims (21)
- 測位システムを使用して計測された携帯端末の位置に基づいて選択された店舗の情報と、店舗の運営体が参加するポイントサービスにおけるポイントに関する情報と、を対応付けて携帯端末のディスプレイに表示させる機能と、
店舗に設けられた複数の送信機のそれぞれから無線で送信される、その送信機の識別情報を含む無線信号を複数の送信機の全てについて検知したことを条件のひとつとして、携帯端末のユーザを特定するユーザIDを含むポイント付与要求情報をネットワークを介してサーバに送信可能とする機能と、を携帯端末に実現させ、
サーバは、ポイント付与要求情報に含まれるユーザIDによって特定されるユーザのポイントを更新し、
前記表示させる機能は、ポイントの取得にかかる時間のめやすをディスプレイに表示させる機能を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記表示させる機能は、複数の送信機から送信される無線信号を複数の送信機の全てについて検知することがポイント付与の条件であることをディスプレイに表示させる機能を含むことを特徴とする請求項1に記載のコンピュータプログラム。
- 無線信号の最初の検知に応じて、ポイント付与のための処理が開始されたことをディスプレイに表示させる機能をさらに携帯端末に実現させることを特徴とする請求項1または2に記載のコンピュータプログラム。
- 無線信号の最初の検知に応じて、残りの無線信号を送信する送信機が設置されている場所を示す情報をディスプレイに表示させる機能をさらに携帯端末に実現させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
- 無線信号の最初の検知に応じて、まだポイントの取得が可能となっていないことをディスプレイに表示させる機能をさらに携帯端末に実現させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
- 複数の送信機のうちの少なくともひとつは店舗の入口付近に設置されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
- 前記送信可能とする機能は、無線信号を所定の順番で検知したことを条件のひとつとして、ポイント付与要求情報をネットワークを介してサーバに送信可能とする機能を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
- 前記送信可能とする機能は、無線信号を順不同で検知したことを条件のひとつとして、ポイント付与要求情報をネットワークを介してサーバに送信可能とする機能を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
- 測位システムを使用して計測された携帯端末の位置に基づいて選択された店舗の情報と、店舗の運営体が参加するポイントサービスにおけるポイントに関する情報と、を対応付けて携帯端末のディスプレイに表示させる機能と、
店舗に設けられた複数の送信機のそれぞれから無線で送信される、その送信機の識別情報を含む無線信号を複数の送信機の全てについて検知したことを条件のひとつとして、携帯端末のユーザを特定するユーザIDを含むポイント付与要求情報をネットワークを介してサーバに送信可能とする機能と、
無線信号の検知から所定の期間は次の無線信号の検知を制限する機能と、を携帯端末に実現させ、
サーバは、ポイント付与要求情報に含まれるユーザIDによって特定されるユーザのポイントを更新することを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記表示させる機能は、ポイントの取得にかかる時間のめやすをディスプレイに表示させる機能を含むことを特徴とする請求項9に記載のコンピュータプログラム。
- 測位システムを使用して計測された携帯端末の位置に基づいて選択された店舗の情報と、店舗で使用可能なクーポンに関する情報と、を対応付けて携帯端末のディスプレイに表示させる機能と、
店舗に設けられた複数の送信機のそれぞれから無線で送信される、その送信機の識別情報を含む無線信号を複数の送信機の全てについて検知したことを条件のひとつとして、携帯端末のユーザを特定するユーザIDを含むクーポン付与要求情報をネットワークを介してサーバに送信可能とする機能と、を携帯端末に実現させ、
サーバは、クーポン付与要求情報に含まれるユーザIDによって特定されるユーザにクーポンを発行する処理を行い、
前記表示させる機能は、クーポンの取得にかかる時間のめやすをディスプレイに表示させる機能を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記表示させる機能は、複数の送信機から送信される無線信号を複数の送信機の全てについて検知することがクーポン付与の条件であることをディスプレイに表示させる機能を含むことを特徴とする請求項11に記載のコンピュータプログラム。
- 無線信号の最初の検知に応じて、クーポン付与のための処理が開始されたことをディスプレイに表示させる機能をさらに携帯端末に実現させることを特徴とする請求項11または12に記載のコンピュータプログラム。
- 無線信号の最初の検知に応じて、残りの無線信号を送信する送信機が設置されている場所を示す情報をディスプレイに表示させる機能をさらに携帯端末に実現させることを特徴とする請求項11から13のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
- 無線信号の最初の検知に応じて、まだクーポンの取得が可能となっていないことをディスプレイに表示させる機能をさらに携帯端末に実現させることを特徴とする請求項11から14のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
- 複数の送信機のうちの少なくともひとつは店舗の入口付近に設置されることを特徴とする請求項11から15のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
- 前記送信可能とする機能は、無線信号を所定の順番で検知したことを条件のひとつとして、クーポン付与要求情報をネットワークを介してサーバに送信可能とする機能を含むことを特徴とする請求項11から16のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
- 前記送信可能とする機能は、無線信号を順不同で検知したことを条件のひとつとして、クーポン付与要求情報をネットワークを介してサーバに送信可能とする機能を含むことを特徴とする請求項11から16のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
- 測位システムを使用して計測された携帯端末の位置に基づいて選択された店舗の情報と、店舗で使用可能なクーポンに関する情報と、を対応付けて携帯端末のディスプレイに表示させる機能と、
店舗に設けられた複数の送信機のそれぞれから無線で送信される、その送信機の識別情報を含む無線信号を複数の送信機の全てについて検知したことを条件のひとつとして、携帯端末のユーザを特定するユーザIDを含むクーポン付与要求情報をネットワークを介してサーバに送信可能とする機能と、
無線信号の検知から所定の期間は次の無線信号の検知を制限する機能と、を携帯端末に実現させ、
サーバは、クーポン付与要求情報に含まれるユーザIDによって特定されるユーザにクーポンを発行する処理を行うことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記表示させる機能は、クーポンの取得にかかる時間のめやすをディスプレイに表示させる機能を含むことを特徴とする請求項19に記載のコンピュータプログラム。
- 無線信号の検知履歴を携帯端末のディスプレイに表示させる機能をさらに携帯端末に実現させることを特徴とする請求項1から20のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
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