JP5128507B2 - 液圧制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液圧制御装置に関する。詳しくは、車輪ブレーキに加わるブレーキ液圧を制御するための車両用ブレーキの液圧制御装置の取付構造に関する。
車両用ブレーキの液圧制御装置は、油路(ブレーキ液の流路)や各種部品(電磁弁やポンプなど)が設けられる略直方体の基体と、この基体を間に挟んで配設される電動モータおよび制御装置のケースとをユニット化して構成されるものが多い(液圧制御ユニット)。このような液圧制御装置は、その電動モータ、液圧脈動などから発生する振動を車体に伝達させないように、振動を吸収する防振ゴムを介して車体に取り付けられている。
液圧制御装置の取付構造としては、前記した振動等の問題を解決するために、従来、基体の下部と車体との間に、三つの防振ゴムを有した略L字状のブラケットを介設することによって、基体を三点支持する構造が知られている(特許文献1参照)。
特許第3720278号公報
近年の液圧制御装置の構造は、基体に設けられている電動モータの小型化、軽量化に伴い、省スペース化が進んでいる。さらには、ポンプを備えず、ポンプの構成品である電動モータを備えない液圧制御装置も現れている。この進展に伴い、従来電動モータと基体とが接続されている位置近傍にあった液圧制御装置の重心位置は、ケース寄りに移動しつつある。従って、特許文献1のような構造では、液圧制御装置の重心が複数ある支持の外に位置する場合があり、この結果、課題である振動等を防止する有効な解決手段となり得ないおそれが生じていた。
そこで、本発明では、近年の液圧制御装置の構造の進展を鑑み、効果的に振動等を防止できる液圧制御装置を提供することを主たる目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る液圧制御装置は、ブレーキ液の流路が形成される基体と、この基体の一の側面に取り付けられる電動モータと、前記基体の他の側面に取り付けられる制御装置のケースと、が水平な一の方向に並んで配置された液圧制御ユニットと、車体と前記液圧制御ユニットとの間に介設された支持部材を有する液圧制御装置であって、前記車体と前記基体との間に介設される基体支持部材と、前記車体と前記ケースとの間に介設されるケース支持部材と、を有し、前記基体が前記基体支持部材に固定される基体取付部を少なくとも一つ有し、前記ケースが前記ケース支持部材に固定されるケース取付部を少なくとも一つ有し、前記車体に取付けられた前記液圧制御装置の重心位置が、前記ケースと前記基体との間にあり、前記基体取付部と前記ケース取付部とは、前記一の方向を法線方向とし且つ前記液圧制御装置の重心位置を通る鉛直面を挟んで配設されていることを特徴としている。
かかる構成によれば、車体に取り付けられた液圧制御装置の重心位置が前記基体と前記ケースとの間にある場合であっても、重心を挟んだ位置で液圧制御装置を支持することにより、モータ振動や油路の液圧脈動等の加振源に対して安定した支持を提供することができ、振動等を効果的に抑制することができる。
また、車体に取付けられた液圧制御装置のケースから基体への方向に対して、確実に重心を挟んだ位置で液圧制御装置を支持することにより、モータ振動や油路の液圧脈動等の加振源に対して安定した支持を提供することができ、振動等を効果的に抑制することができる。
また、前記基体支持部材を前記基体取付部に、前記ケース支持部材を前記ケース取付部に固定することによって、簡単な構造で確実に支持することができる。
なお、車体とは、支持部材を車体フレームに取り付けるためのブラケットを含むものである。車体フレームに固定されたブラケットを介して、制御ユニットを車体フレームに取り付ける場合では、振動等をより効果的に抑制することができる。
前記構成において、前記ケース取付部は、前記ケースにインサート成形された固定具を有する構成とすることができる。
かかる構成によれば、新たな組付け部品を要せず、容易に液圧制御装置を取り付けることができ、生産性の向上が図れる。
前記構成に加えて、前記基体取付部は、前記一の方向と直交する水平な他の方向を法線方向とし且つ前記液圧制御装置の重心位置を通る鉛直面を挟んで、複数個配設することができる。
前記した一の方向に加えて、直交した他の方向の重心を挟んだ位置で液圧制御装置を支持することにより、平面的に支持の内側に重心を位置させることができ、モータ振動や油路の液圧脈動等の加振源に対して安定した支持を提供することができ、振動等を効果的に抑制することができる。
前記構成に加えて、少なくとも2つの前記基体取付部、前記ケース取付部および前記液圧制御装置の重心位置を水平面に投影したときに、前記各基体取付部および前記ケース取付部は、前記液圧制御装置の重心位置を略中心とした前記ケース取付部を頂点とする略二等辺三角形状に配設することができる。
かかる構成によれば、重心を中心とした3点支持を実現することができ、液圧制御装置をより安定して保持することができ、振動等の抑制効果を高めることができる。
前記構成において、前記各支持部材および前記液圧制御ユニットの重心位置を水平面に投影したときに、前記各支持部材は三角形状の頂点を構成するように配設され、前記各支持部材による三角形状の重心位置と、前記液圧制御ユニットの重心位置とが一致することができる。
かかる構成によれば、3つの支持部材は、三角形状の頂点を構成するように配設され、各支持部材による三角形状の重心位置と、制御ユニットの重心位置とが一致しているため、モータ振動や油路の液圧脈動等の加振源に対して安定した支持を提供することができ、振動等を効果的に抑制することができる。
前記構成において、前記基体支持部材および前記ケース支持部材は、前記車体と前記液圧制御装置との間を鉛直方向に支持することができる。
かかる構成によれば、液圧制御装置を車体に取り付ける際に、一方向の組付け作業で容易に取り付けることができ、生産性を向上させることができる。
基体とケースとに支持部材をそれぞれ取り付ける構成では、車体に取り付けられた液圧制御装置の重心位置が基体とケースとの間にある場合であっても、液圧制御ユニットを安定して支持することができ、振動等を効果的に抑制することができる。
角形状の頂点を構成するように3つの支持部材を配設し、各支持部材による三角形状の重心位置と、前記液圧制御ユニットの重心位置とを一致させた構成では、液圧制御ユニットを安定して支持することができ、振動等を効果的に抑制することができる。
第1実施形態に係る車両用ブレーキの液圧制御装置の取付構造における各構成部品を示す正面図である。 (a)は図1のY矢視方向から見た正面図で、液圧制御装置を取り付ける車体側については簡略化した説明図であり、(b)は(a)を図1のX矢視方向から見た側面図で、(c)は(a)を図1のZ矢視方向から見た平面図で、支持部材と重心との位置関係だけを表した模式図である。 図1のY矢視方向から見た正面図であり、(a)は、ケース取付部およびケース支持部材の取り付け部分を断面図とした液圧制御装置の全体を表し、(b)は、(a)のA部詳細であり、ケース取付部およびケース支持部材の取り付け部分の断面を拡大している。 図1のY矢視方向から見た正面図であり、基体取付部11および基体支持部材の取り付け部分の拡大断面図である。 第2実施形態に係る液圧制御装置において、図1のY矢視方向から見た正面図であり、ケース取付部およびケース支持部材の取り付け部分の拡大断面図である。 第3実施形態に係る液圧制御装置において、(a)は、図1のY矢視方向から見た正面図で、ケース取付部およびケース支持部材の取り付け部分の拡大断面図であり、(b)は、(a)の側面図である。 第4実施形態に係る液圧制御装置において、図1のY矢視方向から見た正面図であり、ケース取付部およびケース支持部材の取り付け部分の拡大断面図である。
[第1実施形態]
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本実施形態に係る車両用ブレーキの液圧制御装置の取付構造における各構成部品を示す正面図である。なお、以後、図1に示した方向X,Y,Zを基準として説明する。ここで、Xは車体に取り付けられた液圧制御装置の平面的な一の方向であり、Yはこの平面的な一の方向と直交する平面的な他の方向(図1では、紙面垂直方向)であり、Zは鉛直方向である。なお、Yは図1の手前側を正としている。
図1に示すように、液圧制御装置2は、各種部材・機器が設けられる基体10と、基体10の第一取付面(他の側面)101に一体に固定され、電子制御ユニット(図示せず)などが収容されるケース30と、基体10の第二取付面(一の側面)102に一体に固定され、ブレーキ液を送るポンプ(図示せず)の動力となる電動モータ20とを主に備えている。
ケース30は、電子制御ユニットなどとの接続端子が埋設された支持板部を備えるコントロールケース30Aと、このコントロールケース30Aの開口部を密閉するコントロールカバー30Bとを備えており、基体10の第一取付面101にシール部材を介して取り付けられている。
電動モータ20は、モータケース21を備え、さらに内部にロータ(図示せず)を備えている。モータケース21は、略有底円筒状に形成された部材であり、その開口部にモータフランジ22が覆設されることによって、その内部にロータが収容されるようになっている。また、ロータの出力軸は、モータケース21内や基体10の第二取付面102側に設けられるボールベアリング(図示せず)により回転自在に支持されている。そして、この出力軸の適所には、偏心軸部が設けられ、偏心軸部には、ポンプのプランジャ(図示せず)を往復動させるために、その外周面でプランジャを適宜押圧するボールベアリング(図示せず)が設けられている。
基体10は、略直方体に形成される金属部品であり、その各面には電磁弁などの各種機器を設置するための穴(孔)が適宜形成されており、その内部にはブレーキ液の通り道となる油路(図示せず)が適宜形成されている。
液圧制御装置2では、電動モータ20自体の回転による振動発生とともに、前記のように、偏心軸部を回転させ、ポンプのプランジャを往復動させるため、図1のZ方向およびY方向の振動が発生する。そして、基体10の内部に複雑に配置されている油路、バルブ類の開閉の影響によって液圧の脈動が生じ、これは、複雑な方向性を有する振動源となっている。
次に、図2を参照して、液圧制御装置2を車体フレームに固定されたブラケットに取り付ける構造について説明する。なお、本実施形態では、車体フレームに固定されたブラケットを含めて「車体」としている。図2(a)は、図1と同じ方向から見た正面図であり、液圧制御装置2を取り付ける車体側については簡略化している。図2(b)は、(a)をX矢視方向から見た側面図であり、図2(c)は、(a)をZ矢視方向から見た平面投影図であり、後記する支持部材と重心との位置関係だけを表した模式図である。
図2(a)に示すように、本実施形態に係る液圧制御装置2のX方向の重心GCの位置は、基体10とケース30との境界部分にある。従来は電動モータ20の重量が大きく、電動モータ20寄りに位置していた重心が、電動モータ20の軽量化等によって、ケース30側に移動したためである。
本実施形態は、この重心GCを挟むように、ケース取付部31がケース30に形成され、基体取付部11が基体10に形成されている。そして、液圧制御装置2は、ケース取付部31に取り付けられたケース支持部材42および基体取付部11に取り付けられた基体支持部材41を介して、車体の一部であるブラケット1に取り付けられている。
基体支持部材41とケース支持部材42は、重心GCの鉛直方向軸である重力軸GLと同方向、すなわちZ方向(鉛直方向)に取り付けられる。液圧制御装置2の小型化・軽量化は、振動のエネルギ自体の低減にもつながっていることから、本実施形態のように一方向の取り付けとすることで、よりシンプルな構造で振動を減衰させることが可能になるとともに、組付け作業が容易となり、生産性の向上につながる。
なお、基体10は、左右二つの基体取付部11,11を備えている。基体取付部11,11は、図2(b)に示すように、重力軸GLを挟むように配置されている。すなわち、基体10は、Y方向においては重心GCを挟んで配置された二つの基体支持部材41,41を介してブラケット1に取り付けられている。このように配設し、取り付けることによって、重心GCが支持位置の中に存することになり、液圧制御装置2の安定した取付状態を実現させ、振動防止効果を向上させている。
さらに、図2(c)に示すように、二つの基体支持部材41,41、ケース支持部材42および重心GCをX−Y平面に投影すると、重心GCは、基体支持部材41,41およびケース支持部材42を頂点とする略二等辺三角形の中心に位置する。このように基体支持部材41,41(基体取付部11,11)と、ケース支持部材42(ケース取付部31)が、平面的に等距離に配設され、取り付けられることにより、液圧制御装置2を、重心GCを内部に存する3点支持とすることができ、より安定した取付状態を実現させ、振動防止効果を向上させている。
次にケース取付部31の具体的な構造について図面を参照して説明する。図3(a)は、ケース取付部31およびケース支持部材42の取り付け部分を断面図とした液圧制御装置2の全体を表し、図3(b)は、図2(a)のA部詳細であり、ケース取付部31およびケース支持部材42の取り付け部分の断面を拡大している。
ケース取付部31は、図3(a)に示すように、ケース30内に装備された電子回路やユニットを設計的に回避した下方の角部に配設され、Z方向下側に開口を有するメネジが形成されている。そして、ブラケット1と結合したケース支持部材42のボルトを、このメネジに螺合させることにより、ケース支持部材42が、ケース30に固定されている。以下取り付け部の詳細について説明する。
前記したようにケース30は、電子制御ユニット等を覆うカバーであり、軽量な樹脂材料が使用されている。樹脂による成形は、一般に、液状の樹脂を型へ流し込み、熱を付加したり、硬化用の別の樹脂を混合させることで、要求形状に成形する。図3(b)に示すように、本実施形態に係るケース取付部31は、予めメネジが切られた有底孔を有し、中段に凹部が形成された埋設部材35をケース30の樹脂成形型に備えて、そこに樹脂を流し込んで硬化成形させる、いわゆるインサート成形が採用されている。かかる構成によれば、ケース30側に新たな組付け部品を要せず、容易に液圧制御装置2を取り付けることができ、生産性の向上が図れる。
ケース支持部材42は、車体フレームに固定されたブラケット1に穿設された取付孔5に予め嵌挿されたグロメット状のダンパ43と、ダンパ43の中央の孔に間挿される円筒状のスペーサ44と、スペーサ44の内孔に挿入され、ケース取付部31の埋設部材35のメネジに螺合されるボルト45と、ボルト45を螺合するための座金46とで構成される。
ダンパ43は、液圧制御装置2からブラケット1に伝達される振動を減衰させるものであり、図3(b)に示すように、略中央にブラケット1に穿設された取付孔5と同じ径に切り込まれた平面方向(X−Y方向)の小径部を有している。また、鉛直方向(Z方向)には、後記するボルト45等を間挿させる孔が形成されている。
ダンパ43は、減衰効果を得るためにゴム等の弾性材が使用されており、中央部に孔を有することから、押しつぶしながら取付孔5に小径部が位置するように嵌挿される。かかる構成によって、液圧制御装置2をブラケット1に組付ける際に、部品が外れる等の不便を回避することができる。
スペーサ44は、ダンパ43の中央部の孔に間挿される。スペーサ44は、後記するボルト45のねじ込み量を規制するものであって、必要以上にダンパをつぶすことがないように設けられている。また、スペーサ44を配することにより、振動環境においてボルト45のネジ山がダンパ43を傷つけることを防止し、さらにボルト45を組付ける際にダンパ43の干渉を受けず、容易に埋設部材35のメネジにボルト45を到達させ、螺合も容易となる。そして、このようにダンパ43が配設されることによって、振幅の方向に依存せず、防振効果を発揮することができる。
ボルト45は、前記したダンパ43を介して、液圧制御装置2とブラケット1とを組付けるものである。このボルト45としては、特に限定はなく、六角ボルト、孔付六角ボルト、座付きボルト等から選択することができる。
次に基体取付部11の具体的な構造について図面を参照して説明する。図4は、図3(a)B部における基体取付部11および基体支持部材41の取り付け部分の拡大断面図である。
図4に示すように、基体取付部11は、基体10の下面から穿設されたメネジ16からなる。それ以外の構成については、前記したケース取付部31と同様であるため、同じ参照番号を付して説明を省略する。なお、ここで説明した基体取付部11の形成手段は、ケース取付部にも同様に適用できることは言うまでもない。
[第2実施形態]
次に、本発明に係る液圧制御装置の第2実施形態について説明する。本実施形態における液圧制御装置において、前記した第1実施形態(図1等参照)と同一構成の部分は、同じ参照番号を付して重複する説明は省略し、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態は、第1実施形態とケース取付部の構造が異なり、これについて図面を参照して説明する。図5は、図2(a)のA部に該当するケース取付部およびケース支持部材の取り付け部分の拡大断面図である。
ケース取付部131は、図5に示すように、ケース30に埋め込まれたピン135からなる。ピン135は、図5では円筒であるが、中実の円柱でも問題ない。ピン135のケース30への埋め込みは、例えばケース30が樹脂材料である場合は、第1実施形態の埋設部材35(図3(b)参照)と同様にインサート成形することができる。また、ケース30が金属材料である場合は、ピン135を打ち込むことも可能である。
ケース支持部材142は、内径側でピン135を嵌挿するダンパ143と、ダンパ143の外径側で当接してダンパ143を嵌挿し、底部に孔147が形成されたカップ状のダンパケース144と、孔147よりも大径の頭部と小径のオネジが切られた円柱部を有し、頭部を上にして孔147に間挿されたボルト146と、ブラケット1を挟んでボルト146と螺合するナット145とから構成される。
このように本実施形態では、既に位置決めされ、装着されたピン135を、ダンパ143に嵌挿するだけでケース支持部材142を備えられ、ブラケット1にはナット145を螺合することによって容易に取り付けることができ、取付作業の生産性を向上することができる。なお、ここで説明したケース取付部131の形成手段は、金属製の基体10の基体取付部にも同様に適用できることは言うまでもない。
[第3実施形態]
次に、本発明に係る液圧制御装置の第3実施形態について説明する。本実施形態における液圧制御装置において、前記した第1実施形態または第2実施形態と同一構成の部分は、同じ参照番号を付して重複する説明は省略し、異なる部分を中心に説明する。
本実施形態は、第1、第2実施形態とケース取付部の構造が異なり、これについて図面を参照して説明する。図6(a)は、図1もしくは図3(a)のY矢視方向から見た正面図であり、ケース取付部およびケース支持部材の取り付け部分の拡大断面図であり、図6(b)は、(a)の側面図である。
本実施形態におけるケース取付部231は、図6に示すように、ケース30に埋め込まれた部分のプレート235からなり、プレート235は、ケース取付部231と後記するケース支持部材242の両方の機能を兼ねている。プレート235は、側面から見ると薄板であって(図6(b)参照)、正面から見ると尖端を平坦にした矢の形状としている(図6(a)参照)。プレート235のケース30への埋め込みは、例えばケース30が樹脂材料である場合は、第1実施形態の埋設部材35(図3(b)参照)と同様にインサート成形することができる。また、ケース30が金属材料である場合は、プレート235をネジ等で機械的にケース30に固定することも可能である。
ケース支持部材242は、プレート235の頭部235Tと同形状の隙間が形成されたダンパ243をブラケット1の凹部に嵌挿することで構成されている。プレート235は、矩形状の基部235B、絞り部235M、頭部235Tで構成された矢状の薄板であり、頭部235Tをダンパ243の隙間に押し入れることで、装着することができ、頭部235Tと絞り部235Mの段差がダンパ243の段差と係合するため、外れることはない。
このように本実施形態では、部品点数も少なく、スペースも取らない。そして、既に位置決めされ、装着されたプレート235を、ダンパ243に嵌入するだけでケース支持部材242を備えられ、ブラケット1へ容易に取り付けることができ、取付作業の生産性を向上させることができる。なお、ここで説明したケース取付部231の形成手段は、機械的な結合手段を用いて金属製の基体10の基体取付部にも同様に適用できることは言うまでもない。また、図6に示した一実施例では、矢状のプレート235としているが、ダンパ243との係合ができる形状であれば、矢状に限定されることはない。
[第4実施形態]
次に、本発明に係る液圧制御装置の第4実施形態について説明する。本実施形態における液圧制御装置において、前記した第1ないし第3実施形態と同一構成の部分は、同じ参照番号を付して重複する説明は省略し、第1ないし第3実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態は、第1ないし第3実施形態とケース取付部の構造が異なり、これについて図面を参照して説明する。図7は、Y矢視方向から見た正面図であり、図2(a)のA部に該当するケース取付部およびケース支持部材の取り付け部分の拡大断面図である。
ケース取付部331は、図7に示すように、ケース30に形成されたマウント用穴336からなる。マウント用穴336は、液圧制御装置を車体へ取り付ける方向に開口した有底の穴であり、後記するケース支持部材が挿入される。穴形状は、挿入されるケース支持部材の形状に依存するが、図7に示した実施例では、丸穴としている。
ケース支持部材342は、外周面がマウント用穴336の内周面に当接するようにマウント用穴336に嵌挿される円筒状のダンパ343と、ダンパ343の内孔に一端が嵌挿されるマウント346と、マウント346の他端に形成されたオネジに螺合し、ブラケット1と液圧制御装置を結合するナット345とから構成される。
ダンパ343は、前記した各実施形態と同様に、液圧制御装置が加振源となる振動がブラケット1に伝達されるのを抑制するものである。円筒状の一端は、マウント用穴336の底面に当接し、外周は、前記したようにマウント用穴336の内周面に当接し、円筒状の他端は、後記するマウント346に形成されたフランジ346Fと当接している。このようにダンパ343が配設されることによって、振幅の方向に依存せず、防振効果を発揮することができる。
マウント346は、大径の円盤状のフランジ346Fを間にして、一端にはフランジ346Fより小径の円柱状のピン346Pを、他端にはフランジ346Fより小さいネジ径のオネジ346Sが形成されている。ピン346Pは、フランジ346Fがダンパ343の端面に当接する位置まで、ダンパ343に形成された内孔に嵌挿される。
ブラケット1には取付孔5が形成され、オネジ346Sが挿通される。そして、フランジ346Fにおいてダンパ343の端面と当接する面とは反対側の端面がブラケット1に当接するように、ナット345をオネジ346Sに螺合することによって、ブラケット1とケース支持部材342とが固設される。
このように本実施形態では、ケース30側の加工は、単に穴を形成するだけであり、作業工程の削減となる。また、ダンパ343、ピン346Pの順で、これらを既に位置決めされたマウント用穴336に嵌挿するだけでケース支持部材342を備えられ、ブラケット1にはナット345を螺合することによって容易に取り付けることができ、取付作業の生産性を向上することができる。なお、ここで説明したケース取付部331の形成手段は、金属製の基体10の基体取付部にも同様に適用できることは言うまでもない。
以上、実施例を挙げて、各実施形態について説明したが、図面に記載したものに限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲で設計変更が可能である。
例えば、各実施形態では、ケース取付部を1箇所、基体取付部を2箇所として説明しているが、重心や励振個所の位置や、振動の伝達経路の材料の特性や取付状態を鑑みて、防振効果が高い位置にそれぞれの取付部を配設してもよいし、取付部の数を増加することもできる。そして、3つの支持部材を制御ユニットに取り付ける場合には、3つの支持部材が平面的に三角形状の頂点を構成するように配設し、各支持部材による三角形状の重心位置と、制御ユニットの重心位置とを一致させることで、モータ振動や油路の液圧脈動等の加振源に対して安定した支持を提供することができ、振動等を効果的に抑制することができる。
1 ブラケット(車体)
2 液圧制御装置
10 基体
11 基体取付部
20 電動モータ
30 ケース
31,131,231,331 ケース取付部
41 基体支持部材
42,142,242,342 ケース支持部材
GC 重心
GL 重力軸
101 第一取付面(他側面)
102 第二取付面(一側面)

Claims (6)

  1. ブレーキ液の流路が形成される基体と、この基体の一の側面に取り付けられる電動モータと、前記基体の他の側面に取り付けられる制御装置のケースと、が水平な一の方向に並んで配置された液圧制御ユニットと、車体と前記液圧制御ユニットとの間に介設された支持部材を有する液圧制御装置であって、
    前記車体と前記基体との間に介設される基体支持部材と、前記車体と前記ケースとの間に介設されるケース支持部材と、を有し、
    前記基体が前記基体支持部材に固定される基体取付部を少なくとも一つ有し、
    前記ケースが前記ケース支持部材に固定されるケース取付部を少なくとも一つ有し、
    前記車体に取付けられた前記液圧制御装置の重心位置が、前記ケースと前記基体との間にあり、
    前記基体取付部と前記ケース取付部とは、前記一の方向を法線方向とし且つ前記液圧制御装置の重心位置を通る鉛直面を挟んで配設されていることを特徴とする液圧制御装置。
  2. 前記ケース取付部は、前記ケースにインサート成形された固定具を有することを特徴とする請求項1に記載の液圧制御装置。
  3. 前記基体取付部は、前記一の方向と直交する水平な他の方向を法線方向とし且つ前記液圧制御装置の重心位置を通る鉛直面を挟んで、複数個配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の液圧制御装置。
  4. 少なくとも2つの前記基体取付部、前記ケース取付部および前記液圧制御装置の重心位置を水平面に投影したときに、前記各基体取付部および前記ケース取付部は、前記液圧制御装置の重心位置を略中心とした前記ケース取付部を頂点とする略二等辺三角形状に配設されていることを特徴とする請求項3に記載の液圧制御装置。
  5. 前記各支持部材および前記液圧制御ユニットの重心位置を水平面に投影したときに、前記各支持部材は三角形状の頂点を構成するように配設され、
    前記各支持部材による三角形状の重心位置と、前記液圧制御ユニットの重心位置とが一致していることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の液圧制御装置。
  6. 前記基体支持部材および前記ケース支持部材は、前記車体と前記液圧制御装置との間を鉛直方向に支持することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の液圧制御装置。
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