JP5128190B2 - 吊子 - Google Patents

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本発明は、折版屋根の施工に用いる吊子に関するものである。
馳式の折版屋根構造は、屋根材が吊子を介してタイトフレームに固定されるが、屋根上の積雪などによる下方への荷重や、風などにより屋根材が上方へ引っ張り上げられる作用によって屋根材や吊子が簡単に変形することのないように、吊子には強度が要求される。
従来のこの種吊子の補強技術としては、特開2003−213848号(特許文献1)がある。
この特許文献1を簡単に説明すると、一枚の金属板を用いて前板を省いた開口部と、中央の立直板と左右の側板とが絞り加工により形成され、前記側板の上端に外向きの耳片と、底板の略中央部に縦長上のボルト穴とが設けられた補強金具と、上端に外向きの屈曲部或いは円弧部に続いて、略直角な折曲げ部を経て下端部に外向きのエンボス面を設けた立設板と、続く略直角な折曲げ部を経て先端に上向きの円弧部或いは屈曲部と略中央部に縦長穴とを設けた底板とを備えた吊子とからなり、補強金具の立直板の上端を吊子のエンボス面に係合させ、底板の先端を屈曲部或いは円弧部を介して前記縦長穴とボルト穴とを一致させて吊子と補強金具とを一体化した構成である。
そして、この特許文献1の補強金具付吊子によれば、補強金具は、その立直板と左右の側板とが一枚の金属板を使用して絞り加工で形成されているため、強靭、堅固な補強金具が構成でき、また、補強金具の耳片で屋根材の上板を受けるためにこの屋根材は沈むことがなくなり、さらに屋根材を取付けた後の圧縮強度は、タイトフレームの両側に均等に荷重がかかることにより補強金具付吊子は堅固となるなどの作用・効果を奏するものである。
特開2003−213848号公報
しかしながら、この特許文献1では、補強金具の立直板を吊子の立設板のエンボス面に係合することで上方への抜け止め作用を得てはいるものの、補強金具の立直板が吊子の立設板に対して付設された構成ではないために、吊子の立設板が倒れようとする方向に変形荷重が加わると、特に立設板が立直板から離れる方向に倒れようとした際には、立直板による補強作用が実質的に得られず補強の効果が弱いという欠点があった。
本発明は、このような従来の補強金具付の吊子の問題点を見出し、これを解決するためのもので、補強板の立直板部が吊子本体の立設板部に一体化して吊子本体の立設板部を倒そうとする変形荷重に対しても極めて強固な耐変形強度を発揮することになる画期的な吊子を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
金属板1を略L字状に折曲して立直板部2と水平板部3とが略直角に連設する形状に構成した補強体Bを、この補強体Bの立直板部2を吊子本体Aの立設板部4に沿設すると共に、補強体Bの前記水平板部3を吊子本体Aの底板部5に沿設し得るように構成し、この吊子本体Aの前記立設板部4に掛止孔6を貫通形成し、この掛止孔6の孔縁に掛止する掛止部7を前記補強体Bの前記立直板部2に設けて、この掛止部7を前記掛止孔6の孔縁に掛止した状態で補強体Bの前記水平板部3を吊子本体Aの前記底板部5に固着することにより、補強体Bの立直板部2が吊子本体Aの立設板部4に沿設すると共に、補強体Bの水平板部3が吊子本体Aの底板部5に沿設した状態で吊子本体Aに補強体Bを付設する構成とし、前記吊子本体Aの前記底板部5に形成されたボルト通し孔8と連通する連通孔9を前記補強体Bの前記水平板部3に貫通形成し、この連通孔9の孔縁に前記ボルト通し孔8の孔縁に係合する係合突部10を設け、この係合突部10をボルト通し孔8の孔縁に係合して補強体Bの水平板部3を吊子本体Aの底板部5に沿設すると共に、水平板部3を底板部5に固着する構成としたことを特徴とする吊子に係るものである。
また、前記掛止部7は、前記掛止孔6の孔縁に掛止し得るフック形状に形成し、このフック形の掛止部7を掛止孔6の孔縁に掛止した際、この掛止部7の先端部と、前記補強体Bの前記立直板部2との間に前記吊子本体Aの立設板部4が挟持状態に配設する構成としたことを特徴とする請求項1記載の吊子に係るものである。
また、前記掛止部7は、前記補強体Bの前記立直板部2から切り出し形成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の吊子に係るものである
た、前記連通孔9の孔縁全周に、前記吊子本体Aの前記底板部5に形成された前記ボルト通し孔8の孔縁の略全周に係合する前記係合突部10を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の吊子に係るものである。
また、前記連通孔9の孔縁を上方若しくは下方へ向けて折曲形成した折曲片を、前記係合突部10としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の吊子に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、補強体によって吊子本体が強固に補強されることになる上、補強体の立直板部に設けた掛止部が吊子本体に貫通形成した掛止孔の孔縁に掛止られて立直板部と立設板部とが一体化しているため、吊子本体の立設板部に、この立設板部を倒そうとする方向に荷重が加わった際には、この荷重を立設板部と共に一体化している立直板部が支持することになり、よって、この吊子本体の立設板部を倒そうとする変形荷重に対しても極めて強固な耐変形強度を発揮することになり、しかも、本発明は、立直板部と立設板部との一体化構造を、吊子本体の立設板部に掛止孔を貫通形成し、この掛止孔の孔縁に掛止する掛止部を補強体の立直板部に設けて、この掛止部を掛止孔の孔縁に掛止する構成としたため、この構成は容易に且つコスト安に設計実現可能な簡易構成であり、量産性に富み安価な製品を提供可能となるなど、極めて実用性に秀れた画期的な吊子となる。
また、本発明においては、補強体の立直板部の吊子本体への沿設状態が良好に維持されてこの立直板部による前記補強作用が極めて良好に発揮されることになり、しかも、係合突部がボルト通し孔へ係合していることで、例えば水平板部を底板部に固着するためのカシメ止めやスポット溶接を複数箇所に施さずとも、一箇所だけに施すような簡易な固着手段によって底板部に水平板部が確固な回り止め状態で固着される構造に構成可能であるなど、固着手段の簡易化も実現可能となる一層実用性に秀れた構成の吊子となる。
また、請求項2記載の発明においては、掛止部を掛止孔の孔縁に簡単に掛止することができるので補強体を吊子本体に容易に装着可能で製作容易となると共に、確実に補強体の立直板部と吊子本体の立設板部とが一体化して、吊子本体の立設板部を倒そうとする変形荷重に対して極めて強固な耐変形強度を発揮することになるなど、一層実用性に秀れた構成の吊子となる。
また、請求項3記載の発明においては、前記作用・効果を発揮する掛止部を容易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた構成の吊子となる
た、請求項記載の発明においては、前記作用・効果に加えて、係合突部がボルト通し孔へ係合することによる位置決め作用が一層良好に発揮されて、前記作用・効果が一層効果的に発揮されることになる極めて実用性に秀れた構成の吊子となる。
また、請求項記載の発明においては、前記作用・効果を確実に発揮する係合突部を簡易に設計実現可能となる一層実用性に秀れた構成の吊子となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
吊子本体Aに補強体Bを付設し、補強体Bの立直板部2が吊子本体Aの立設板部4に沿設すると共に、補強体Bの水平板部3が吊子本体Aの底板部5に沿設しているため、この補強体Bによって吊子本体Aが強固に補強される。
また、補強体Bの水平板部3が吊子本体Aの底板部5に固着されるだけでなく、補強体Bの立直板部2に設けた掛止部7が吊子本体Aに貫通形成した掛止孔6の孔縁に掛止られているため、吊子本体Aの立設板部4に、この立設板部4を倒そうとする方向に荷重が加わった際には、掛止部7の掛止によって一体化している補強体Bの立直板部2もこの荷重を支持することになる。
よって、前記特許文献1のような従来品にあっては、補強金具の立直板が吊子の立設板に付設されていないために、吊子の立設板が倒れようとする方向に変形荷重が加わった際の補強作用が不十分であったが、本発明によれば、掛止部7の掛止によって補強体Bの立直板部2が吊子本体Aの立設板部4と一体化しているため、この吊子本体Aの立設板部4を倒そうとする変形荷重を確実に補強体Bの立直板部2が支持して極めて強固な耐変形強度を発揮することになる。
しかも、本発明の立直板部2と立設板部4との一体化構造は、吊子本体Aの前記立設板部4に掛止孔6を貫通形成し、この掛止孔6の孔縁に掛止する掛止部7を前記補強体Bの前記立直板部2に設けて、単にこの掛止部7を前記掛止孔6の孔縁に掛止するだけの簡易構造であるため、この構造は容易に且つコスト安に設計実現可能で量産性にも秀れる。
また、本発明は、前記吊子本体Aの前記底板部5に形成されたボルト通し孔8と連通する連通孔9を前記補強体Bの前記水平板部3に貫通形成し、この連通孔9の孔縁に前記ボルト通し孔8の孔縁に係合する係合突部10を設け、この係合突部10をボルト通し孔8の孔縁に係合して補強体Bの水平板部3を吊子本体Aの底板部5に沿設すると共に、水平板部3を底板部5に固着する構成としたから、水平板部3の底板部5への固着作用に加えて、係合突部10のボルト通し孔8への係合作用により吊子本体Aの底板部5に対して補強体Bの水平板部3が強固に位置決めされるので、補強体Bの立直板部2の吊子本体Aへの沿設状態が良好に維持されてこの立直板部2による前記補強作用が極めて良好に発揮されることになり、しかも、係合突部10がボルト通し孔8へ係合していることにより、例えば、水平板部3を底板部5に固着するためのカシメ止めやスポット溶接を数箇所に施さずとも、一箇所だけに施すような簡易な固着手段によって底板部5に水平板部3が確固な回り止め状態で固着される構造に構成可能であるなど、固着手段の簡易化も容易に実現できる。
また、例えば、前記掛止部7は、前記掛止孔6の孔縁に掛止し得るフック形状に形成し、このフック形の掛止部7を掛止孔6の孔縁に掛止した際、この掛止部7の先端部と、前記補強体Bの前記立直板部2との間に前記吊子本体Aの立設板部4が挟持状態に配設する構成とすれば、フック形の掛止部7は、掛止孔6の孔縁に簡単に掛止することができるので一層容易に製作可能で量産性が向上すると共に、掛止部7を掛止孔6の孔縁に掛止することで補強体Bの前記立直板部2との間に前記吊子本体Aの立設板部4が挟持されるために、確実に補強体Bの立直板部2と吊子本体Aの立設板部4とが一体化して、前記した吊子本体Aの立設板部4を倒そうとする変形荷重に対して極めて強固な耐変形強度を発揮することになる。
また、例えば、前記掛止部7は、前記補強体Bの前記立直板部2から切り出し形成した構成とすれば、前記作用・効果を発揮する掛止部7を、補強体Bを構成する金属板から容易に一体成形することが可能となるので、一層コスト安となり且つ量産性が向上することになる
た、例えば、前記連通孔9の孔縁全周に、前記吊子本体Aの前記底板部5に形成された前記ボルト通し孔8の孔縁の略全周に係合する前記係合突部10を形成すれば、前記作用・効果に加えて、係合突部10がボルト通し孔8へ係合することによる位置決め作用が一層良好に発揮されて、前記作用・効果が一層効果的に発揮されることになる。
また、例えば、前記連通孔9の孔縁を上方若しくは下方へ向けて折曲形成した折曲片を、前記係合突部10とすれば、前記作用・効果を確実に発揮する係合突部10を簡易に設計実現可能となり、一層実用的となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例の吊子は、図1に示すように、吊子本体Aに補強体Bを付設して成る構成としている。
本実施例の吊子本体Aは、図1,図2に示すように金属板11を折曲形成して、底板部5と立設板部4とが直角に連設し、更にこの立設板部4の上端部に折版屋根材12に引っ掛けする鉤形の引っ掛け部13が連設する形状に形成している。
また、立設板部4は、下側程先細る形状とし、この幅狭な立設板部4の下端にこの下端と略同幅の底板部5が連設する形状に構成し、この底板部5の略中央部に長孔状のボルト通し孔8を貫通形成している。
本実施例の補強体Bは、長さのない長方形状の金属板1を、その長さ方向の途中部を略直角に折曲することで立直板部2と水平板部3とが略直角に連設する略L字形状に構成している。
そして、この補強体Bの前記水平板部3を吊子本体Aの底板部5上に沿設すると共に、この補強体Bの立直板部2を吊子本体Aの立設板部4の図1,図2における手前側の板面に沿設し得るように構成し、この水平板部3の略中央部に前記ボルト通し孔8に連通するボルト通し孔8と略同形状(長孔状)の連通孔9を貫通形成している。
更に、本実施例では、補強体Bの左右部に、立直板部2から水平板部3にかけて(金属板1の長さ方向の全域に)、この補強体Bの裏側を凹設することで表側を凸設した形状の補強リブ14を設けてこの補強体B自身の変形防止強度を高めた構成としており、この補強体Bによって吊子本体Aを堅固に補強する構成としている。
本実施例では、この吊子本体Aの前記立設板部4に掛止孔6を貫通形成し、この掛止孔6の孔縁に掛止する掛止部7を前記補強体Bの前記立直板部2に設けて、この掛止部7を前記掛止孔6の孔縁に掛止した状態で補強体Bの前記水平板部3を吊子本体Aの前記底板部5に固着することにより、補強体Bの立直板部2が吊子本体Aの立設板部4に沿設すると共に、補強体Bの水平板部3が吊子本体Aの底板部5に沿設した状態で吊子本体Aに補強体Bを付設する構成としている。
具体的には、立設板部3の左右方向の中央部にしてやや上方寄りの位置に、方形状の貫通孔を形成してこの貫通孔を前記掛止孔6としている。
一方、立直板部2の左右方向の中央部にしてやや上方寄りの位置に、この立直板部2から帯板状の切り出し片をこの切り出し片の上側が立直板部2に連設するようにして切り出し(切り起こし)形成し、図3に示すように、この切り出し片を一旦立直板部2の裏側へ略水平に折曲した上でその折曲先端を下方へ垂下折曲して略L字状をなすフック形状(鉤形状)に形成し、このフック形の切り出し部分を前記掛止孔6の下側の孔縁に上方から掛止し得る前記掛止部7としている。従って、フック形の別部品を溶接などにより後付けする構成でなく、立直板部2を構成する金属板1部位から切り出した切り出し片を折曲することでフック形の掛止部7を形成するため、この構成は部品コスト安であると共に簡易に設計実現可能な構成であるので量産性に秀れる。
また、本実施例の掛止孔6は、掛止部7の先端部を挿通可能な大きさの貫通孔に形成し、立設板部4に対し立直板部2を前進(接近移動)させてこの掛止孔6に一旦掛止部7の先端部を挿通した後、立設板部4に対し立直板部2を降下させるだけの簡易操作により、この掛止孔6の下側の孔縁に上方から掛止部7を掛止し得るように構成している。
また、本実施例の掛止部7は、この掛止部7を掛止孔6の孔縁に掛止した際、この掛止部7の先端部と、前記補強体Bの前記立直板部2との間に前記吊子本体Aの立設板部4が挟持状態に配設する構成としている。
更に詳しくは、図5に示すように、掛止部7の先端部(垂下板部)と立直板部2との間隔幅寸法を、立設板部4の厚み幅寸法と略同幅寸法か若しくは立設板部4の厚み幅寸法よりやや幅広な寸法となるように、掛止部7の形状を折曲形成し、これにより掛止部7を掛止孔6の孔縁に掛止した際には、掛止部7が略隙間なく掛止孔6の孔縁に掛止られて、この掛止部7の掛止作用により立直板部2が立設板部4と一体化するように構成している。
また、本実施例では、前記補強体Bの水平板部3に貫通形成した前記連通孔9の孔縁に、前記ボルト通し孔8の孔縁に係合する係合突部10を設け、この係合突部10をボルト通し孔8の孔縁に係合して補強体Bの水平板部3を吊子本体Aの底板部5に沿設すると共に、水平板部3を底板部5に固着する構成としている。
具体的には、図5に示すように、前記連通孔9の孔縁全周を下方へ向けて略直角に折曲して、この連通孔9孔縁全周に環状に突出する垂下折曲片を前記係合突部10としている。
また、この環状の係合突部10は、図4に示すように長孔状の前記ボルト通し孔8の孔縁の略全周に係合し得る、ボルト通し孔8より一回り小さな長丸環状に形成して、この係合突部10がボルト通し孔8に係合することで底板部5に対する水平板部3の確固な位置決め作用と水平方向への回り止め作用とが得られるように構成している。
この環状の係合突部10は、例えば、水平板部3を上方から打ち抜きプレスして連通孔9を形成した際に、下方に向かって突出するように残存する孔縁の突出片部を利用して構成すると、容易に設計実現可能である。また、この場合において、突出片部の長さが足りずにボルト通し孔8への十分な係合作用が得られない場合には、突出片部に例えばしごき加工を行って突出長を延長するように係合突部10を構成しても良い。
本実施例では、前記掛止部7を前記掛止孔6の孔縁に掛止した上で、補強体Bの前記水平板部3を吊子本体Aの前記底板部5上に沿設して係合突部10をボルト通し孔8に係合し、この状態で水平板部3を底板部5に固着するが、本実施例のこの補強体Bの吊子本体Aへの固着構造は、スポット溶接により水平板部3を底板部5に固着する構成としている。
この際、係合突部10がボルト通し孔8の孔縁の略全周に係合してこの係合作用だけで水平板部3が底板部5に対して回り止め状態となっているため、二箇所以上のスポット溶接を施さずとも、また、二箇所以上の強固なカシメ止めなども不要で、一箇所だけのスポット溶接でも確固な回り止め状態(位置決め状態)で水平板部3が底板部5に固着されることになる。
このように構成した本実施例の吊子の底板部5を、タイトフレーム15の頂部の段差部15Aに載置し、前記ボルト通し孔8と連通孔9を介してボルト16とナット17でタイトフレーム15に締め付け固定し、吊子本体Aの上部の引っ掛け部13に折版屋根材12を引っ掛けて馳締めして折版屋根を完成する(図6参照。)。
すると、補強体Bによって吊子本体Aが強固に補強される上、補強体Bの水平板部3が吊子本体Aの底板部5に固着されると共に、補強体Bの立直板部2に設けた掛止部7が吊子本体Aに貫通形成した掛止孔6の孔縁に掛止られて立直板部2が吊子本体Aの立設板部4に一体化しているため、吊子本体Aの立設板部4に、この立設板部4を倒そうとする方向に荷重が加わった際には、この荷重を一体化している補強体Bの立直板部2が支持することになり、よって、このような吊子本体Aの立設板部4を倒そうとする変形荷重に対しても極めて強固な耐変形強度を発揮することになる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例を示す斜視図である。 本実施例の分解斜視図である。 本実施例の補強体を示す斜視図である。 本実施例の補強体を示す底面図である。 本実施例を示す側断面図である。 本実施例の使用状態を示す概略説明側断面図である。
1 金属板
2 立直板部
3 水平板部
4 立設板部
5 底板部
6 掛止孔
7 掛止部
8 ボルト通し孔
9 連通孔
10 係合突部
A 吊子本体
B 補強体

Claims (5)

  1. 金属板を略L字状に折曲して立直板部と水平板部とが略直角に連設する形状に構成した補強体を、この補強体の立直板部を吊子本体の立設板部に沿設すると共に、補強体の前記水平板部を吊子本体の底板部に沿設し得るように構成し、この吊子本体の前記立設板部に掛止孔を貫通形成し、この掛止孔の孔縁に掛止する掛止部を前記補強体の前記立直板部に設けて、この掛止部を前記掛止孔の孔縁に掛止した状態で補強体の前記水平板部を吊子本体の前記底板部に固着することにより、補強体の立直板部が吊子本体の立設板部に沿設すると共に、補強体の水平板部が吊子本体の底板部に沿設した状態で吊子本体に補強体を付設する構成とし、前記吊子本体の前記底板部に形成されたボルト通し孔と連通する連通孔を前記補強体の前記水平板部に貫通形成し、この連通孔の孔縁に前記ボルト通し孔の孔縁に係合する係合突部を設け、この係合突部をボルト通し孔の孔縁に係合して補強体の水平板部を吊子本体の底板部に沿設すると共に、水平板部を底板部に固着する構成としたことを特徴とする吊子。
  2. 前記掛止部は、前記掛止孔の孔縁に掛止し得るフック形状に形成し、このフック形の掛止部を掛止孔の孔縁に掛止した際、この掛止部の先端部と、前記補強体の前記立直板部との間に前記吊子本体の立設板部が挟持状態に配設する構成としたことを特徴とする請求項1記載の吊子。
  3. 前記掛止部は、前記補強体の前記立直板部から切り出し形成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の吊子。
  4. 前記連通孔の孔縁全周に、前記吊子本体の前記底板部に形成された前記ボルト通し孔の孔縁の略全周に係合する前記係合突部を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の吊子。
  5. 前記連通孔の孔縁を上方若しくは下方へ向けて折曲形成した折曲片を、前記係合突部としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の吊子。
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