JP5126832B2 - ポリウレタン誘導体、ポリウレタンフォーム及びそれらの製造方法 - Google Patents

ポリウレタン誘導体、ポリウレタンフォーム及びそれらの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5126832B2
JP5126832B2 JP2007538739A JP2007538739A JP5126832B2 JP 5126832 B2 JP5126832 B2 JP 5126832B2 JP 2007538739 A JP2007538739 A JP 2007538739A JP 2007538739 A JP2007538739 A JP 2007538739A JP 5126832 B2 JP5126832 B2 JP 5126832B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
cyclic tetrasaccharide
general formula
polyurethane
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007538739A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2007040163A1 (ja
Inventor
弘 淡路
クマール アシュトシュ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Kaneka Corp
Original Assignee
Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK, Kaneka Corp filed Critical Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
Priority to JP2007538739A priority Critical patent/JP5126832B2/ja
Publication of JPWO2007040163A1 publication Critical patent/JPWO2007040163A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5126832B2 publication Critical patent/JP5126832B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/30Low-molecular-weight compounds
    • C08G18/32Polyhydroxy compounds; Polyamines; Hydroxyamines
    • C08G18/3203Polyhydroxy compounds
    • C08G18/3218Polyhydroxy compounds containing cyclic groups having at least one oxygen atom in the ring
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H3/00Compounds containing only hydrogen atoms and saccharide radicals having only carbon, hydrogen, and oxygen atoms
    • C07H3/06Oligosaccharides, i.e. having three to five saccharide radicals attached to each other by glycosidic linkages
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G2110/00Foam properties
    • C08G2110/0025Foam properties rigid

Description

本発明は、アシル化されていてもよい環状四糖を含むポリウレタン誘導体、並びに、アシル化環状四糖およびジオール化合物をジイソシアネート化合物と反応させるアシル化環状四糖を含むポリウレタンの製造方法、さらにこれを加水分解する環状四糖を含むポリウレタンの製造方法、さらに環状四糖およびジオール化合物をジイソシアネート化合物と反応させる環状四糖を含むポリウレタンの製造方法に関する。本発明はまた、環状四糖、環状四糖以外のポリオールおよびジイソシアネートの反応により得られる吸水性に優れた環状四糖含有ポリウレタンフォーム、および該ポリウレタンフォームの製造方法に関する。
ポリウレタンは、基本的に2種類の主原料であるポリオールとジイソシアネートとを付加重合させることによって生成されるポリマーである。その用途としては、クッション材、断熱材、シーリング材、防水材、床材、舗装材、塗料、接着剤、合成皮革、弾性繊維、スポーツ品部材、包帯、ギブス、カテーテルなどが挙げられ、自動車、電気製品、土木建築、生活用品、医療などの幅広い分野で使われている。
最近では、ポリウレタンの高機能化として吸水性や抗血栓性等を付与するのみならず、化石資源の使用低減により地球環境への影響を減らすために、バイオマス物質である単糖、二糖、オリゴ糖や多糖等の糖類を含有させた、生分解性を付加したポリウレタンが開発されている。例えば、環状のオリゴ糖を含有するポリウレタンとしてシクロデキストリンを含むポリウレタン(例えば、特許文献1、特許文献3参照。)、デンプンおよびその変性体である糖蜜あるいは多糖を含むポリウレタン(例えば、特許文献2、特許文献5参照。)、単糖、二糖、オリゴ糖や多糖を含有するポリウレタン(例えば、特許文献4)、アシル化された単糖、二糖、オリゴ糖や多糖を側鎖に含有するポリウレタンおよびその脱アシル化ポリウレタン(例えば、特許文献6参照。)が開示されている。
ポリウレタンフォームは、密度が低く、弾性挙動に特徴があるため、車両、家具、寝具、医療部材等の用途に広く用いられている。ポリウレタンフォームを製造するには、一般に、少なくとも、ポリオール、整泡剤などを含む第1の成分、スズ系等の触媒を含む第2の成分、ポリイソシアネートを含む第3の成分および水の4種の成分を混合し、鎖延長反応と架橋反応からなる反応と、ポリイソシアネートが水で分解し発生する炭酸ガスを用いた発泡とを、同時に進行させてフォームを形成するワン・ショット法が用いられている。
最近では、ポリウレタンフォームを高機能化する目的で吸水性や生分解性を付加し、さらに、化石資源の使用低減により地球環境への影響を減らすために、バイオマス物質である単糖、二糖、オリゴ糖や多糖などの糖類を含有するポリウレタンの開発が試みられている。
例えば、環状のオリゴ糖であるシクロデキストリンを含むポリウレタンフォーム(例えば、特許文献3参照。)、またデンプンおよびその変性体である糖蜜あるいは多糖を含むポリウレタンフォーム(例えば、特許文献5参照。)が開示されている。
一方、現在知られている天然由来の最小の環状オリゴ糖である環状四糖の一種であるサイクロ{→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→}(下式参照。)の種々の誘導体が知られている(例えば、特許文献7参照。)。
Figure 0005126832
しかし、環状四糖を含むポリウレタン、ポリウレタンフォーム及びそれらの製造法について全く知られていなかった。
特開平5−86103 特開平5−186556 特開平7−53658 特開平9−12588 特開平9−104737 特開平11−71391 特開2003−160595
本発明の目的は、アシル化環状四糖又はアシル化されていない環状四糖を含む新規ポリウレタン誘導体及びその製造方法を提供することにある。本発明はまた、吸水性に優れる新規ポリウレタンフォームとして、環状四糖修飾ポリウレタンフォームおよび該ポリウレタンフォームを簡便に製造する方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記問題点に鑑み鋭意検討した結果、1級水酸基を2個有するアシル化環状四糖を用い、これとジオール化合物とジイソシアネートの付加重合によりアシル化環状四糖を含む新規ポリウレタン誘導体を得ることができること、およびアシル化環状四糖を含むポリウレタンを脱アシル化することにより、あるいは、環状四糖とポリオールとジイソシアネートとの反応により環状四糖を含む新規ポリウレタン誘導体を得ることができることを見出し、これらの知見等をもとに本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は次の(1)〜(10)である。
(1)
下記一般式[1]:
Figure 0005126832

[式中、R1は、炭素数4〜16の2価の脂肪族炭化水素基、炭素数6〜16の2価の芳香族炭化水素基、又は炭素数7〜16の2価の芳香族置換基含有炭化水素基、R2は、同一又は異なる、炭素数2〜12のオキシアルキレン基及び/又は炭素数2〜6のアルキレン基を合計1〜100単位含有する2価の有機基、R3は、炭素数2〜8のアシル基、CTSは、環状四糖:サイクロ{→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→}の下記式(式中、*は水酸基の結合位置を表す。)の骨格を表す。
Figure 0005126832
pは、1〜10の整数を表し、m、nは繰り返し単位数であり、mは0〜1000、nは1〜1000の整数を表し、n/(m+n)は0.01〜1の範囲の数である。R、R、Rが複数ある場合、それぞれ、同一でも異なっていてもよい。CTSが複数ある場合、Rの導入位置は、それぞれ、同一でも異なっていてもよい。]で表されるアシル化環状四糖を含むポリウレタン。
(2)
3が、アセチル基である上記アシル化環状四糖を含むポリウレタン。
(3)
下記一般式[2]:
Figure 0005126832
[式中、R1は、炭素数4〜16の2価の脂肪族炭化水素基、炭素数6〜16の2価の芳香族炭化水素基、又は炭素数7〜16の2価の芳香族置換基含有炭化水素基、R2は、同一又は異なる、炭素数2〜12のオキシアルキレン基及び/又は炭素数2〜6のアルキレン基を合計1〜100単位含有する2価の有機基、CTSは、前記と同じ。m、nは繰り返し単位数であり、mは0〜1000、nは1〜1000の整数を表し、n/(m+n)は0.01〜1の範囲の数である。R、Rが複数ある場合、それぞれ、同一でも異なっていてもよい。]で表される環状四糖を含むポリウレタン。
(4)
下記一般式[3]:
Figure 0005126832
[式中、R3は、炭素数2〜8のアシル基、pは1〜10の整数を表す。CTSは、前記と同じ。Rが複数ある場合、それぞれ、同一でも異なっていてもよい。]で表されるアシル化環状四糖と下記一般式[4]:
HO−R2−OH [4]
[式中、R2は、同一又は異なる、炭素数2〜12のオキシアルキレン基及び/又は炭素数2〜6のアルキレン基を合計1〜100単位含有する2価の有機基を表す。]で表されるジオールを下記一般式[5]:
O=C=N−R−N=C=O [5]
[式中、R1は、炭素数4〜16の2価の脂肪族炭化水素基、炭素数6〜16の2価の芳香族炭化水素基、又は炭素数7〜16の2価の芳香族置換基含有炭化水素基を表す。]で表されるジイソシアネートと反応させることを特徴とする前記一般式[1]で表されるアシル化環状四糖を含むポリウレタンの製造方法。
(5)
前記一般式[1]で表されるアシル化環状四糖を含むポリウレタンのアシル基部分を加水分解することを特徴とする前記一般式[2]で表される環状四糖を含むポリウレタンの製造方法。
(6)
下記一般式[6]:
Figure 0005126832
[式中、CTSは、前記と同じ。]
で表される環状四糖と前記一般式[4]で表されるジオールを前記一般式[5]で表されるジイソシアネートと反応させることを特徴とする前記一般式[2]で表される環状四糖を含むポリウレタンの製造方法。
(7)
環状四糖:サイクロ{→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→}(以下、本明細書中、このものを単に環状四糖ともいう。)、前記環状四糖以外のポリオール(以下、単にポリオールともいう。)およびポリイソシアネートからなることを特徴とするポリウレタンフォーム。
(8)
環状四糖以外のポリオールとポリイソシアネートとを環状四糖:サイクロ{→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→}の存在下に反応させ、かつ、前記ポリオールと前記環状四糖との合計100重量部に対して、発泡剤の一部乃至は全部として、水1〜5重量部を用いて発泡させることを特徴とする環状四糖を有するポリウレタンフォームの製造方法。
(9)
ポリオールが平均官能基数2〜4、水酸基価30〜240mgKOH/gを有する前記(8)のポリウレタンフォームの製造方法。
(10)
ポリイソシアネートがトリレンジイソシアネートである前記(8)又は(9)記載のポリウレタンフォームの製造方法。
本発明のアシル化環状四糖を含むポリウレタンは、熱可塑性でフィルム形成能に優れる。さらに本発明の環状四糖を含むポリウレタンは、熱可塑性でフィルム形成能と吸水性に優れる。このため、これらは、生活用品などの分野で高機能性材料として有用である。
本発明のポリウレタンフォームは、環状四糖を有する新規構造のポリウレタンフォームである。また、本発明のポリウレタンフォームの製造方法によれば、ポリオールとポリイソシアネートとを、必要に応じて、触媒、整泡剤及び発泡剤と共に、環状四糖の存在下に反応させることによつて、その他の物性を実質的に変化させることなく、又は劣化させることなく、吸水性を高めたポリウレタンフォームを得ることができる。本発明の環状四糖を有するポリウレタンフォームは、車両、家具、寝具部材等の用途に広く用いることができる。
一般式[1]、[2]、[5]において、R1は、炭素数4〜16の2価の脂肪族炭化水素基、炭素数6〜16の2価の芳香族炭化水素基、又は炭素数7〜16の2価の芳香族置換基含有炭化水素基である。これらの基において、鎖式構造を有するときは、直鎖であっても分岐していてもよい。R1基の具体的なものとしては、例えば、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、ヘキサデカメチレン基、ビニレン基、プロペニレン基、フェニレン基、ナフチレン基等の2価の基、あるいは、メチルフェニル基、エチルフェニル基、ビフェニル基、メチレンビスフェニル基、エチレンビスフェニル基などの1価の炭化水素基の芳香環に結合する水素原子を1個除いた2価の炭化水素基が挙げられる。これらのうち、メチレンビスフェニル基、メチルフェニル基、ヘキサメチレン基が好ましい。
一般式[1]、[2]、[4]において、R2は、同一又は異なる、炭素数2〜12のオキシアルキレン基及び/又は炭素数2〜6のアルキレン基を合計1〜100単位含有する2価の有機基である。このようなものとしては、例えば、同一又は異なる炭素数2〜12のオキシアルキレン基を合計1〜100単位含有する2価の有機基、同一又は異なる炭素数2〜6のアルキレン基を合計1〜100単位含有する2価の有機基、同一又は異なる炭素数2〜12のオキシアルキレン基及び同一又は異なる炭素数2〜6のアルキレン基を合計2〜100単位含有する2価の有機基等であってよい。R2は、具体的には、例えば、(1)−(BO)h-1−B−基(ただし、Bは、炭素数2〜12のアルキレン基を表し、hはオキシアルキレン基の平均付加モル数で1〜100の数を表す。Bが複数ある場合、同一でも異なっていてもよい。)であり、これらの繰り返し単位基BOは直鎖であっても分岐していてもよい。このような繰り返し単位基BOの具体的なものとしては、例えば、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基、トリメチレンオキシ基、ブチレンオキシ基、テトラメチレンオキシ基などのアルキレンオキシ基を挙げることができる。また、R2は、例えば、(2)エチレンアジペート基、プロピレンアジペート基、ブチレンアジペート基、ヘキサメチレンアジペート基、ネオペンチルアジペート基などのアルキレンエステル基、または、ヘキサメチレンカーボネート基などのアルキレンカーボネート基や開環カプロラクトン基などの繰り返し単位を有するものであってもよい(具体的には、ポリエチレンアジペートジオール等から両端のOHを除いた2価の基等)。さらに、R2は、例えば、(3)−(E)i−基(ただし、Eは炭素数2〜6の2価の炭化水素基を表し、iは平均付加モル数で1〜100の数を表す。Eが複数ある場合、同一でも異なっていてもよい。)であってもよく、Eで表される繰り返し単位基は直鎖であっても分岐していてもよく、また飽和基であっても不飽和基であってもよい。また水素原子が他の原子または置換基で置換されていても良い。このような繰り返し単位基の具体的なものとしては、例えば、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基、ノナメチレン基、−CH−CF−CF−CF−CF−CH−基、ブタジエニレン基、水添ブタジエニレン基、水添イソプレンの両鎖端の炭素原子から水素原子を1個ずつ除いて誘導される基、ポリジメチルシロキシジメチルシリル−n−プロピルビスエトキシ基等の2価の基などが挙げられる。これらのうち、R2は、エチレンオキシ基、プロピレンオキシ基、エチレンアジペート基、プロピレンアジペート基、ヘキサメチレンカーボネート基、開環カプロラクトン基の繰り返し単位を有するもの、トリメチレン基、テトラメチレン基、−CH−CF−CF−CF−CF−CH−基、水添ブタジエニレン基、水添イソプレンの両鎖端の炭素原子から水素原子を1個ずつ除いて誘導される基、ポリジメチルシロキシジメチルシリル−n−プロピルビスエトキシ基が好ましい。
一般式[1]、[3]においてR3は、炭素数2〜8のアシル基である。具体的には、例えば、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基、ヘキサノイル基、オクタノイル基等を挙げることができる。これらのうち、アセチル基が好ましい。
一般式[1]、[2]、[3]、[6]においてCTSは、上記示した環状四糖の骨格を表し、*部は水酸基の結合位置を表す。CTSが複数ある場合、Rの導入位置は、それぞれ、同一でも異なっていてもよい。
pは1〜10の整数を表し、吸水性の観点から、好ましくは5〜10であり、m、nは繰り返し単位数であり、mは0〜1000、ポリマー強度、ポリマー成形性の観点から、好ましくは10〜1000であり、nは1〜1000、吸水性の観点から、好ましくは10〜1000の整数を表し、n/(m+n)は0.01〜1、吸水性、ポリマー強度、ポリマー成形性のバランスの観点から、好ましくは0.02〜0.80の範囲の数である。なお、一般式[1]、[2]における繰り返し単位の配列は規則的であっても不規則的であってもよい。
次に一般式[1]で表わされるアシル化環状四糖を含むポリウレタンの製造方法を次の(a)および(b)によって説明する。
(a)アシル化環状四糖の製造:
種々の環状四糖誘導体の製造法の概略は、特開2003−160595に記載されているが、上記一般式[1]で表わされるアシル化環状四糖は、より具体的には、例えば、次の方法によって製造することができる。
一般式[6]で表される環状四糖には、下図に示すように2個の1級水酸基がある。
Figure 0005126832
この2個の1級水酸基のみをシリル化剤でシリル化する。シリル化剤としては、例えば、t−ブチルジメチルシリルクロリド、t−ブチルジフェニルシリルクロリド、トリイソプロピルシリルクロリドのような2級水酸基よりも1級水酸基との反応が早いものが好ましい。
シリル化剤の使用量は、環状四糖に対して2〜2.2倍モル、好ましくは2.05〜2.1倍モルである。
シリル化に際して、触媒を使用することが好ましい。触媒としては、例えば、4−ジメチルアミノピリジンやイミダゾールを、環状四糖の5〜15モル%、好ましくは7〜10モル%使用することができる。
シリル化反応における溶媒としては、例えば、ピリジン、N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミドなど環状四糖を溶解するものが使用されるが、蒸留除去が容易なピリジンが最も好ましい。
反応温度と時間としては、シリル化剤添加時は0〜5℃で1〜2時間、その後は10〜30℃で1〜2時間反応させる。
反応後は、溶媒をできるだけ蒸留除去した後、反応混合物に使用溶媒の2〜5倍の水を添加し、攪拌することでシリル化環状四糖が沈殿する。これを濾過し、十分量の水で洗浄後、真空乾燥することで一般式[7]:
Figure 0005126832
[式中、R Siは、t−ブチルジメチルシリル基、t−ブチルジジフェニルシリル基、又は、トリイソプロピルシリル基を表す。Oは、1級水酸基由来の酸素原子を表す。CTSは前記と同じ。]で表されるシリル化環状四糖が得られる。次に、このシリル化環状四糖を過剰量のアシル化剤と反応させ、残りの2級水酸基の全部又は一部をアシル化して一般式[8]:
Figure 0005126832
[式中、R3、R Si、CTS、p、Oは前記と同じ。]で表されるアシル化シリル化環状四糖を合成する。
アシル化剤としては、炭素数2〜8のアシル化剤、例えば、炭素数2〜8の酸無水物(例えば、無水酢酸、無水プロピオン酸)、酸ハロゲン化物(例えば、アセチルクロリド、ベンゾイルクロリド)等が用いられる。好ましくは、炭素数2のアセチル化剤、中でも無水酢酸が最も好ましい。その使用量はシリル化環状四糖に対して30〜70倍モル、好ましくは40〜60倍モルである。
また触媒としてN−ジメチルアミノピリジンやイミダゾールを環状四糖の5〜15モル%使用することが好ましく、より好ましくは10モル%使用する。
反応温度は、60〜90℃、好ましくは70〜80℃で、反応時間は、10〜24時間、好ましくは15〜20時間である。
アシル化シリル化環状四糖を精製する場合、好ましい精製方法としては、例えば、反応混合物を濃縮後、水に投入して沈殿を生成させ、これを濾過後、水で洗浄し、乾燥後、クロマト分離や再結晶する方法が挙げられる。この場合、アシル化シリル化環状四糖が単一物でもアシル基の置換度が異なる複数のアシル化シリル化環状四糖の混合物でも構わない。
次に、アシル化シリル化環状四糖を脱シリル化剤と反応させて、上記一般式[3]で表されるアシル化環状四糖に変換する。好ましい、脱シリル化剤としては、例えば、テトラn−ブチルアンモニウムフルオリド、テトラエチルアンモニウムフルオリド、テトラメチルアンモニウムフルオリドが挙げられ、その使用量はシリル基に対して1〜2倍モルが好ましい。好ましい溶媒としては、テトラヒドロフランである。
反応温度は、0〜30℃、好ましくは5〜20℃で、反応時間は、1〜10時間、好ましくは2〜5時間である。精製する場合に、好ましい精製方法としては、反応溶液を水に投入し、酢酸エチルなどで抽出し、その濃縮物をクロマト分離や再結晶処理をするか、あるいは反応溶液を水に投入して沈殿を生成させ、これを濾過後、水で洗浄し、乾燥後、クロマト分離や再結晶処理する方法が挙げられる。この場合、アシル化環状四糖が単一物でもアシル基の置換度が異なる複数のアシル化環状四糖の混合物でも目的のポリウレタンの製造に使用できる。
なお、環状四糖においては反応性官能基として12個の水酸基があるが、このうち2個は1級水酸基であり10個が2級水酸基である。これらは反応性が一般には異なるので、それを利用して、上述のように選択的に1級水酸基に対してシリル化反応させることができるのであるが、シリル化反応を行う水酸基としては1級水酸基に限らないことはいうまでもない。
(b)ポリウレタンの製造:
環状四糖を含むポリウレタンは次のように製造できる。すなわち、上記一般式[3]で表されるアシル化環状四糖と上記一般式[4]で表されるジオールを上記一般式[5]で表されるジイソシアネートと反応させる。または、上記一般式[3]で表されるアシル化環状四糖と上記一般式[5]で表されるジイソシアネートと反応させる。この際、一般式[3]で表されるアシル化環状四糖と一般式[4]で表されるジオールの混合物と一般式[5]で表されるジイソシアネートとを反応させてもよいし(ワンショット法)、あるいは、まず一般式[4]で表されるジオールと一般式[5]で表されるジイソシアネートとを反応させプレポリマーとし、ついで一般式[3]で表されるアシル化環状四糖を反応させてもよいし(プレポリマー法1)、または、まず一般式[3]で表されるアシル化環状四糖と一般式[5]で表されるジイソシアネートとを反応させプレポリマーとし、ついで一般式[4]で表されるジオールを反応させてもよい(プレポリマー法2)。またその際には、一般式[4]で表されるジオールは1種もしくは2種以上の異なったものを反応させてもよい。ジオールを使用しない場合も上述に準じて行うことができる。
本発明に用いられる前記の一般式[5]のジイソシアネートとしては、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、あるいは両末端にイソシアネート基を有するプレポリマー等が挙げられる。これらは1種又は2種以上を使用することができる。
また一般式[4]で表されるジオールとしては、一級水酸基を有するジオールであれば特に制限はない。具体的には、例えば、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ−1,6−ヘキサンジオール等の低分子量のジオール;ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリプロピレングリコール、エチレンオキシド−プロピレンオキシド共重合体、テトラヒドロフラン−エチレンオキシド共重合体、テトラヒドロフラン−プロピレンオキシド共重合体などのポリエーテル系ジオール;ポリエチレンアジペートグリコール、ポリジエチレンアジペートグリコール、ポリプロピレンアジペートグリコール、ポリブチレンアジペートグリコール、ポリヘキサメチレンアジペートグリコール、ポリネオペンチルアジペートグリコール、ポリカプロラクトングリコールなどのポリエステル系ジオール;ポリヘキサメチレンカーボネートグリコールなどのポリカーボネート系ジオール;ポリブタジエングリコール、水添ポリブタジエングリコール、水添ポリイソプレングリコールなどのポリオレフィン系グリコール;ビス(ヒドロキシエトキシ−n−プロピルジメチルシリル)ポリジメチルシロキサンなどのシリコーン系ジオールなどの高分子量のジオールを挙げることができる。これらは1種又は2種以上を使用することができる。
ポリウレタンを製造する際の溶媒としては、反応物および生成するポリウレタンを溶解し得るものであればよい。具体的には、たとえば、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)等の有機溶媒単独もしくはそれらの混合溶媒が挙げられる。
ポリウレタンを製造する際には、窒素等乾燥不活性ガスを通じながら、一般式[5]のジイソシアネートの溶液中に、前記の一般式[3]のアシル化環状四糖と、該当する場合は、一般式[4]のジオールを添加する。仕込みモル比は、一般式[5]の化合物:一般式[4]の化合物:一般式[3]の化合物が、3:0〜2.99:0.01〜3が好ましく、より好ましくは、3:0.2〜2.5:0.5〜2.8である。反応温度は10〜150℃が好ましく、より好ましくは20〜120℃で、反応時間は1〜10時間が好ましく、より好ましくは2〜6時間である。
反応終了後、反応溶液をメタノール、アセトン等の有機溶媒に投入し、濾過、洗浄、必要に応じて再沈殿精製を繰り返して得られた固体分を室温〜100℃で1〜24時間程度減圧乾燥して一般式[1]で表わされる本発明のポリウレタンを得ることができる。
一般式[2]で表わされる環状四糖を含むポリウレタンの製造方法を次に示す。ポリウレタン中のアシル基は、塩基性条件で容易に加水分解される。用いる塩基としては、例えば、ナトリウムアルコキシド、カリウムアルコキシド等が挙げられる。用いる溶媒としては、ポリウレタンを溶解する溶媒、例えば、DMF、DMAc、DMSO、トルエン、キシレン等の単独溶媒、あるいはこれらの適当な比率による混合溶媒とメタノールとの混合液が好ましく挙げられる。完全に溶解させた3〜5重量%の目的物の溶液にアセチル基の1モル%の塩基を加えて、0〜50℃の温度、1〜10時間、好ましくは、室温〜30℃の温度、2〜7時間で、反応させ、ろ液の濃縮、メタノール等の適当な溶媒による再沈殿精製を繰り返して目的の重合体を得ることができる。
一般式[2]で表わされる環状四糖を含むポリウレタンの別の製造方法を次に表す。上記一般式[6]で表される環状四糖と上記一般式[4]で表されるジオールを上記一般式[5]で表されるジイソシアネートと反応させる。または、上記一般式[6]で表される環状四糖と上記一般式[5]で表されるジイソシアネートと反応させる。この際、一般式[6]で表される環状四糖と一般式[4]で表されるジオールの混合物と一般式[5]で表されるジイソシアネートとを反応させてもよいし(ワンショット法)、あるいは、まず一般式[4]で表されるジオールと一般式[5]で表されるジイソシアネートとを反応させてプレポリマーとし、ついで一般式[6]で表される環状四糖を反応させてもよいし(プレポリマー法1)、あるいは、まず一般式[6]で表される環状四糖と一般式[5]で表されるジイソシアネートとを反応させてプレポリマーとし、ついで一般式[4]で表されるジオールを反応させてもよい(プレポリマー法2)。またその際には、一般式[4]で表されるジオールは1種もしくは2種以上の異なったものを反応させてもよい。ジオールを使用しない場合も上述に準じて行うことができる。
前記の一般式[2]で表されるポリウレタンを製造する際の溶媒としては、反応物および生成するポリウレタンを溶解し得るものであればよい。具体的には、たとえば、上述した例示の有機溶媒単独もしくはそれらの混合溶媒が挙げられる。
一般式[2]で表されるポリウレタンを製造する際の反応条件としては、窒素等乾燥不活性ガスを通じながら、一般式[5]のジイソシアネートの溶液中に、前記の一般式[6]の環状四糖と、該当する場合は、一般式[4]のジオールを添加する。仕込みモル比は、一般式[5]の化合物:一般式[4]の化合物:一般式[6]の化合物が、3:0〜2.99:0.01〜3が好ましく、より好ましくは3:0.2〜2.5:0.5〜2.8である。反応温度は10〜150℃が好ましく、より好ましくは20〜120℃で、反応時間は1〜10時間が好ましく、より好ましくは2〜6時間である。
反応終了後、反応溶液をメタノール、アセトン、水等の単独またはこれらの混合溶媒に投入してポリマーを析出させ、濾過、洗浄、必要に応じて再沈殿精製を繰り返して得られた固体分を室温〜100℃で1〜24時間程度減圧乾燥して一般式[2]で表される本発明のポリウレタンを得ることができる。
本発明のポリウレタンフォームは、環状四糖、ポリオールおよびポリイソシアネートからなる。その製造方法としては、下記に詳述する本発明のポリウレタンフォームの製造方法を好適に適用することができる。
本発明のポリウレタンフォームの製造方法は、ポリオールとポリイソシアネートとを環状四糖の存在下に反応させ発泡させる。本発明において使用されるポリオールとしては、前記環状四糖以外のポリオールであればよく、例えば、ポリエチレングリコール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリプロピレングリコール、エチレンオキシド−プロピレンオキシド共重合体、テトラヒドロフラン−エチレンオキシド共重合体、テトラヒドロフラン−プロピレンオキシド共重合体などのポリエーテル系ジオール;ポリエチレンアジペートグリコール、ポリジエチレンアジペートグリコール、ポリプロピレンアジペートグリコール、ポリブチレンアジペートグリコール、ポリヘキサメチレンアジペートグリコール、ポリネオペンチルアジペートグリコール、ポリカプロラクトングリコールなどのポリエステル系ジオール、ポリヘキサメチレンカーボネートグリコールなどのポリカーボネート系ジオール;ポリブタジエングリコール、水添ポリブタジエングリコール、水添ポリイソプレングリコールなどのポリオレフィン系グリコール;ビス(ヒドロキシエトキシ−n−プロピルジメチルシリル)ポリジメチルシロキサンなどのシリコーン系ジオールなどの高分子量のジオール、また、エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ−1,6−ヘキサンジオール等の低分子量のジオールを挙げることができる。さらに、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、グリセリンヘキサントリオール、ペンタエリスリトール等の3価以上の多価アルコールを使用することもできる。ポリオールは1種もしくは2種以上の異なったものを使用することができる。
これらのうち、好ましくは平均官能基数2〜4、より好ましくは2〜3で、平均官能基数が2の場合の水酸基価が好ましくは30〜200mgKOH/g、より好ましくは水酸基価40〜180mgKOH/g、平均官能基数が3の場合の水酸基価が好ましくは40〜220mgKOH/g、より好ましくは45〜200mgKOH/g、平均官能基数が4の場合の水酸基価が好ましくは50〜240mgKOH/g、より好ましくは60〜220mgKOH/gを有するポリオールが、弾性と強度の観点から好ましく、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール等が好ましく使用できる。
本発明に用いられるポリイソシアネートとしては、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、あるいは両末端にイソシアネート基を有するプレポリマー等が挙げられる。また、ポリメリックジフェニルメタンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート等の3官能以上イソシアネートを使用することもできる。これらは1種又は2種以上を使用することができる。これらのうち、好ましくは、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネート等である。
本発明のポリウレタンフォームの製造方法においては、ポリウレタン鎖の調製方式としては、ワンショット法、プレポリマー法、擬プレポリマー法等のいずれの方法を利用しも良く、ポリウレタンフォームの製造方式も、スラブ、モールドのいずれの方法を利用しても良い。以下に、前記各成分を用い、モールド法のワンショット法にてポリウレタンフォームを製造する方法について、例を挙げて具体的に説明する。他の方法についても、下記の説明を参照して容易に実施することができる。
まず、ポリオール成分(ポリオール及び環状四糖。以下おなじ。)、並びに、必要に応じて触媒、発泡剤及び整泡剤を計り取り、これらを均一に混合してポリオール溶液とする。次にポリイソシアネートを計り取り、反応型中で先のポリオール溶液に混合し、接触反応によりフォームを得ることができる。
ポリオール成分の使用量は、ポリオール/環状四糖のモル比=2.95/0.05〜1.50/1.50が好ましく、ポリウレタンフォームの弾性および吸水性のバランスの取り易さの面から、より好ましくは2.75/0.25〜2.00/1.00である。環状四糖がこれより少ないと吸水性が低下し、ポリオールがこれより少ないと弾性が低下する。
また、ポリイソシアネートの割合は、ポリオール及び環状四糖に含まれる全ヒドロキシル基のモル数に対して、イソシアネート基のモル数が0.5〜2.0倍程度が好ましく、吸水性、及び必要とされる靱性の面から、より好ましくは0.6〜1.5倍程度である。
発泡剤としては、一般にポリウレタンの製造に用いられている各種のものが使用できる。その例としては、例えば、水、有機系発泡剤、無機系発泡剤が挙げられる。有機系発泡剤としては、例えば、ニトロアルカン、ニトロ尿素、アルドオキシム、活性メチレン化合物、酸アミド、3級アルコール、しゅう酸水和物が挙げられ、無機系発泡剤としては、例えば、トリクロロモノフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ホウ酸、固体炭酸、水酸化アルミニウム等が挙げられる。中でも、簡便さ、経済性の点から水が最も好ましく、発泡剤の一部乃至全部として用いることができる。発泡剤の量は、用いるポリオール成分(すなわち、前記ポリオールと前記環状四糖との合計)100重量部に対して、1〜5重量部の範囲が好ましい。
また、ポリオール成分とイソシアネートの反応速度を調整するための触媒としては、ポリウレタンの製造に一般に用いられる触媒、例えば、ジブチルスズジラウレート、スタナスオクトエート等の有機金属塩や、トリエチレンジアミン、N−エチルモルホリン、ペンタメチルジエチレントリアミン(PMDETA)等の第3級アミン類が用いられる。通常、有機金属類はポリオール成分(すなわち、ポリオールと環状四糖の合計)100重量部当たり0.01〜3重量部の範囲で、また第3級アミン類は0.01〜3重量部の範囲で用いられる。触媒の使用量がこの範囲をはずれるときは、フォームの割れ、ボイド、独立気泡等の不具合が生じる場合がある。
整泡剤としては、スラブフォーム用の整泡剤や、ホットモールドフォーム用の整泡剤と呼ばれるものを使用することができる。例えば、L−520、L−582(日本ユニカー(株)製)、SH190、SH192、SF2904、SZ1142(いずれも東レ・ダウコーニング(株)製)等を用いることができる。これらの整泡剤は、通常、ポリオール成分100重量部について、0.5〜3.0重量部の範囲で用いられる。
前記した各成分を混合、反応させてポリウレタンフォームとする際に、反応成型時の攪拌のために用いる混合装置としては、一般にポリウレタンフォームの成形に用いられる装置、例えば、機械式攪拌機、高圧攪拌機、エアミキシング機等のいずれも用いることができる。
ポリウレタンフォームの製造において、その反応に必要な熱は自然反応熱により与えられるが、使用するポリオール成分、ポリイソシアネートの反応性によっては、100〜150℃程度の温度まで加熱しても良い。なお、ポリイソシアネートを加える前後に、環状四糖をポリオール溶液中で均一分散させるために、少なくとも10秒間以上、好ましくは30秒間以上撹拌することが好ましい。
ポリウレタンフォームの硬化時間は、ポリオール成分、ポリイソシアネートの種類、あるいは反応促進のために加える触媒量、更には反応温度により異なるが、一般的には常温で5分間以上である。
本発明においては、上記に加えて、フォームの用途や目的に応じて、難燃剤(例えば、トリス(2,3−ジクロロプロピル)ホスフエート等)、着色剤、酸化防止剤、低粘度化剤(例えば、プロピレンカーボネート等)等、公知の添加剤を併用してもよい。
次に本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1〜16、比較例1〜2及び合成例において、重合に使用するモノマー化合物を次のように略称する。
CTS=環状四糖
CTSAc=デカアセチル環状四糖
βCD=β−シクロデキストリン
MDI=メタンジフェニルジイソシアネート
PPG=ポリプロピレングリコール
PTMG=ポリテトラメチレングリコール
PSiG=ビス(ヒドロキシエトキシ−n−プロピルジメチルシリル)ポリジメチルシロキサン
OFG=2,2,3,3,4,4,5,5−オクタフルオロ−1,6−ヘキサンジオール
合成例1
ジ(t−ブチルジメチルシリル)環状四糖の合成
環状四糖((株)林原生物化学研究所)は約12%の水分を含むため100℃で12時間真空乾燥し、完全脱水したものを使用した。
メカニカルスターラー、温度計を備えた4口フラスコ(窒素ガス置換済み)にピリジン(200ml)を入れ、4−ジメチルアミノピリジン(0.70g)、環状四糖(30.00g)を添加し、アイスバスで5℃に冷却した。この環状四糖の分散溶液にt-ブチルジメチルシリルクロリド(14.68g)/ピリジン(100ml)溶液を120分で滴下し、5℃で攪拌を1時間、さらに室温で3時間継続した。ピリジンを減圧下留去し、濃縮物に500mlの水を投入し、攪拌し沈殿を析出させた。この沈殿を、濾過、水洗後、真空乾燥して白色固体を得た(収率90%)。
そのプロトンNMRにより目的物であることを確認した。
プロトンNMR(δ(ppm):重メタノール)。
0.05; 18H;(CH3)3CSi−
0.82; 12H;(CH3)2Si−
2.95−5.50; 28H;−CH2−、−CH−
4.75; 10H;−OH
合成例2
ジ(t−ブチルジメチルシリル) デカアセチル環状四糖の合成
マグネチックスターラー、温度計を備えた4口フラスコ(窒素ガス置換済み)に、ジ(t−ブチルジメチルシリル)環状四糖(42.5g)、4−ジメチルアミノピリジン(0.60g)、ピリジン(120ml)、無水酢酸(280g)を入れ70℃で攪拌を20時間継続した。反応溶液のピリジンを蒸留除去し、残さを氷水に投入し、生成物を析出させ、水洗浄、ろ過、真空乾燥して粗結晶を取得した。この粗結晶をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/トルエン=1/1(容量比))で精製し白色固体を得た(収率39%)。
そのプロトンNMRにより目的物であることを確認した。
プロトンNMR(溶媒:重クロロホルム)
0.05; 18H;(CH3)3CSi−
0.82; 12H;(CH3)2Si−
1.90−2.10; 30H;(CH3OCO)−
3.10−5.20; 28H;−CH2−、−CH−
合成例3
デカアセチル環状四糖(CTSAc)の合成
マグネチックスターラー、温度計を備えた4口フラスコ(窒素ガス置換済み)に、ジ(t−ブチルジメチルシリル)デカアセチル環状四糖(6.0g)、テトラヒドロフラン(40ml)を入れ、アイスバスで5℃に冷却した。この溶液にテトラブチルアンモニウムフルオリド−テトラヒドロフラン溶液(1M濃度、18.5ml)を滴下し、攪拌を1時間、さらにアイスバスをはずし室温で2時間攪拌を継続した。反応溶液を水に投入し、酢酸エチルで抽出、酢酸エチル溶液を水洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、濃縮した。この濃縮物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル)で精製し、白色固体を得た(収率40%)。
そのプロトンNMRにより目的物であることを確認した。
プロトンNMR(溶媒:重クロロホルム)
1.90−2.15; 30H;(CH3OCO)−
3.45−5.80; 28H;−CH2−、−CH−
実施例1
CTSAc−MDI(モル比1/1)ポリウレタンの合成
メカニカルスターラーを装着した4口フラスコ(窒素ガス置換済み)に、デカアセチル環状四糖(2.50g)、ジメチルスルホキシド(15ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(0.61g)を入れ、攪拌しながら、室温から徐々に120℃まで温度を上げ、この温度で4時間反応させた。反応溶液をメタノールに投入し、生成物を析出させ、濾過、メタノールで洗浄後、真空乾燥して生成物を得た(収率85%)。
そのプロトンNMRにより目的物であることを確認した。
プロトンNMR(溶媒:重ジメチルスルホキシド)
1.90−2.15; 30H;(CH3OCO)−
3.45−5.85; 28H;−CH2−、−CH−
3.76 ; 2H;−CH2−
7.05、7.32; 8H;−C6H4
8.52、9.60; 2H;−NH−CO−
実施例2
CTSAc−PPG−MDI(モル比1/2/3)ポリウレタンの合成(ワンショット法)
メカニカルスターラーを装着した4口フラスコ(窒素ガス置換済み)に、デカアセチル環状四糖(1.00g)、ポリプロピレングリコール(平均分子量700、1.37g)、ジメチルスルホキシド(15ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(0.77g)を入れ、攪拌しながら、室温から徐々に120℃まで温度を上げ、この温度で4時間反応させた。反応溶液をメタノールに投入し、生成物を析出させ、濾過、メタノールで洗浄後、真空乾燥して生成物を得た(収率90%)。
そのプロトンNMRにより目的物であることを確認した。
プロトンNMR(溶媒:重ジメチルスルホキシド)
1.05、1.20; 24H;CH3−
1.90−2.15; 10H;(CH3OCO)−
3.20−3.60; 24H;−O−CH−CH2−O−
3.45−5.85; 9H;−CH2−、−CH−
3.76 ; 2H;−CH2−
7.05、7.32; 8H;−C6H4
8.52、9.60; 2H;−NH−CO−
実施例3
CTS−PPG−MDI(モル比1/2/3)ポリウレタンの合成(脱アセチル化)
マグネティックスターラーを装着した1口フラスコに、実施例2で得たポリウレタン(1.0g)、メタノール(25ml)を加えて、分散させた。これにナトリウムメトキシド−メタノール溶液(28重量%、1.23g)を加え室温で、2時間反応した。沈殿を濾過し、メタノールで洗浄後、真空乾燥して生成物を得た(収率100%)
そのプロトンNMRにより目的物であることを確認した。
プロトンNMR(溶媒:重ジメチルスルホキシド)
1.05、1.20; 24H;CH3−
3.20−3.60; 24H;−O−CH−CH2−O−
3.60−5.40; 9H;−CH2−、−CH−
3.76 ; 2H;−CH2−
7.05、7.32; 8H;−C6H4
8.52、9.60; 2H;−NH−CO−
実施例4
CTS−PPG−MDI(モル比1/2/3)ポリウレタンの合成(プレポリマー法1)
メカニカルスターラーを装着した4口フラスコ(窒素ガス置換済み)にポリプロピレングリコール(平均分子量700、6.48g)、ジメチルアセトアミド(60ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(3.64g)を入れ、攪拌しながら、室温から徐々に90℃まで温度を上げ1時間反応させた。次にこの反応液を室温まで冷却した後、環状四糖(3.00g)を加え、この温度で4時間反応させた。反応溶液をメタノールに投入し、生成物を析出させ、濾過、メタノールで洗浄後、真空乾燥して生成物を得た(収率77%)。
そのプロトンNMRにより目的物であることを確認した。
プロトンNMR(溶媒:重ジメチルスルホキシド)
1.05、1.20; 24H;CH3−
3.20−3.60; 24H;−O−CH−CH2−O−
3.60−5.40; 9H;−CH2−、−CH−
3.76 ; 2H;−CH2−
7.05、7.32; 8H;−C6H4
8.52、9.60; 2H;−NH−CO−
実施例5
CTS−PPG−MDI(モル比0.5/2.5/3)ポリウレタンの合成(プレポリマー法1)
ポリプロピレングリコール(平均分子量700、8.10g)、ジメチルアセトアミド(65ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(4.25g)、環状四糖(3.00g)を用いて実施例4と同様にして、目的のポリウレタンを得た(収率90%)。
実施例6
CTS−PPG−MDI(モル比0.25/2.75/3)ポリウレタンの合成(プレポリマー法1)
ポリプロピレングリコール(平均分子量700、8.91g)、ジメチルスルホキシド(60ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(4.55g)、環状四糖(3.00g)を用いて実施例4と同様にして、目的のポリウレタンを得た(収率92%)。
実施例7
CTS−PPG−MDI(モル比0.1/2.9/3)ポリウレタンの合成(プレポリマー法1)
ポリプロピレングリコール(平均分子量700、9.40g)、ジメチルアセトアミド(65ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(4.73g)、環状四糖(3.00g)を用いて実施例4と同様にして、目的のポリウレタンを得た(収率90%)。
実施例8
CTS−PTMG−MDI(モル比1/2/3)ポリウレタンの合成(プレポリマー法1)
ポリテトラメチレングリコール(平均分子量1000、9.26g)、ジメチルスルホキシド(65ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(3.64g)、環状四糖(3.00g)を用いて実施例4と同様にして、目的のポリウレタンを得た(収率93%)。
実施例9
CTS−PTMG−MDI(モル比0.5/2.5/3)ポリウレタンの合成(プレポリマー法1)
ポリテトラメチレングリコール(平均分子量1000、11.57g)、ジメチルアセトアミド(65ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(4.25g)、環状四糖(3.00g)を用いて実施例4と同様にして、目的のポリウレタンを得た(収率92%)。
実施例10
CTS−PTMG−MDI(モル比0.1/2.9/3)ポリウレタンの合成(プレポリマー法1)
ポリテトラメチレングリコール(平均分子量1000、13.4g)、ジメチルスルホキシド(65ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(4.73g)、環状四糖(3.00g)を用いて実施例4と同様にして、目的のポリウレタンを得た(収率90%)。
実施例11
CTS−PSiG−PPG−MDI(モル比1/0.25/1.75/3)ポリウレタンの合成(プレポリマー法1)
ポリプロピレングリコール(平均分子量700、5.67g)、ジメチルアセトアミド(65ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(3.64g)、環状四糖(3.00g)、PSiG(平均分子量1000、1.16g)を用いて実施例4と同様にして、目的のポリウレタンを得た(収率90%)。
実施例12
CTS−PSiG−PPG−MDI(モル比1/0.1/1.9/3)ポリウレタンの合成(プレポリマー法1)
ポリプロピレングリコール(平均分子量700、6.16g)、ジメチルスルホキシド(65ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(3.64g)、環状四糖(3.00g)PSiG(平均分子量1000、0.46g)を用いて実施例4と同様にして、目的のポリウレタンを得た(収率91%)。
実施例13
CTS−PSiG−PPG−MDI(モル比0.5/0.1/2.4/3)ポリウレタンの合成(プレポリマー法1)
ポリプロピレングリコール(平均分子量700、7.78g)、ジメチルアセトアミド(65ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(4.25g)、環状四糖(3.00g)PSiG(平均分子量1000、0.46g)を用いて実施例4と同様にして、目的のポリウレタンを得た(収率93%)。
実施例14
CTS−PSiG−PPG−MDI(モル比0.5/0.2/2.3/3)ポリウレタンの合成(プレポリマー法1)
ポリプロピレングリコール(平均分子量700、7.45g)、ジメチルスルホキシド(65ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(4.25g)、環状四糖(3.00g)、PSiG(平均分子量1000、0.93g)を用いて実施例4と同様にして、目的のポリウレタンを得た(収率91%)。
実施例15
CTS−OFG−PPG−MDI(モル比0.5/0.1/2.4/3)ポリウレタンの合成(プレポリマー法1)
ポリプロピレングリコール(平均分子量700、10.37g)、ジメチルアセトアミド(70ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(4.63g)、環状四糖(2.00g)、OFG(0.16g)を用いて実施例4と同様にして、目的のポリウレタンを得た(収率90%)。
実施例16
CTS−OFG−PPG−MDI(モル比0.5/0.2/2.3/3)ポリウレタンの合成(プレポリマー法1)
ポリプロピレングリコール(平均分子量700、9.94g)、ジメチルスルホキシド(70ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(4.63g)、環状四糖(2.00g)、OFG(0.32g)を用いて実施例4と同様にして、目的のポリウレタンを得た(収率88%)。
比較例1
PPG−MDI(モル比1/1)ポリウレタンの合成
メカニカルスターラーを装着した4口フラスコ(窒素ガス置換済み)に、ポリプロピレングリコール(平均分子量700、14.70g)、ジメチルアセトアミド(100ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(5.50g)を入れ、攪拌しながら、室温から徐々に120℃まで温度を上げ、この温度で4時間反応させた。反応溶液をメタノールに投入し、生成物を析出させ、濾過、メタノールで洗浄後、真空乾燥して生成物を得た(収率90%)。
そのプロトンNMRにより目的物であることを確認した。
プロトンNMR(溶媒:重ジメチルスルホキシド)
1.05、1.20; 42H;CH3−
3.20−3.60; 42H;−O−CH−CH2−O−
3.76 ; 2H;−CH2−
7.05、7.32; 8H;−C6H4
8.52 ; 2H;−NH−CO−
比較例2
βCD−PPG−MDI(モル比1/2/3)ポリウレタンの合成(プレポリマー法1)
メカニカルスターラーを装着した4口フラスコ(窒素ガス置換済み)にポリプロピレングリコール(平均分子量700、6.48g)、ジメチルアセトアミド(60ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(3.64g)を入れ、攪拌しながら、室温から徐々に90℃まで温度を上げた。次にβ−シクロデキストリン(5.00g)を加え、徐々に120℃まで温度を上げ、この温度で4時間反応させた。反応溶液をメタノールに投入し、生成物を析出させ、濾過、メタノールで洗浄後、真空乾燥して生成物を得た(収率77%)。
そのプロトンNMRにより目的物であることを確認した。
プロトンNMR(溶媒:重ジメチルスルホキシド)
1.05、1.20; 24H;CH3−
3.0−3.60; 24H;−O−CH−CH2−O−
3.40−5.80; 17H;−CH2−、−CH−
3.76 ; 2H;−CH2−
7.05、7.32; 8H;−C6H4
8.52 ; 2H;−NH−CO−
比較例3
ショ糖−PPG−MDI(モル比1/2/3)ポリウレタンの合成(プレポリマー法1)
メカニカルスターラーを装着した4口フラスコ(窒素ガス置換済み)にポリプロピレングリコール(平均分子量700、6.48g)、ジメチルアセトアミド(60ml)、メタンジフェニルジイソシアネート(3.64g)を入れ、攪拌しながら、室温から徐々に90℃まで温度を上げた。次にショ糖 (1.50g)を加えたところ反応液はゼリー状となった。徐々に120℃まで温度を上げ、この温度で4時間反応させた。反応溶液をメタノールに投入し、生成物を析出させ、濾過、メタノールで洗浄後、真空乾燥して生成物を得た(収率77%)。
この生成物はどの溶媒にも溶解せずそのプロトンNMRは測定できなかった。
<プレスフィルムの作製>
実施例1〜16及び比較例1、2で得られた各種ポリウレタンを用いて、加圧成形機でプレスフィルムを作成した。作製条件の温度は150〜160℃、圧力は3MPa、時間は2分であった。実施例1のポリウレタンからはフィルムが得られなかった。
評価方法
分子量:実施例1〜16及び比較例1、2で製造したアセチル化環状四糖を含むポリウレタンの重量平均分子量(Mw)は、クロロホルムを展開溶媒としてゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)法でポリスチレンカラムによって標準ポリスチレン(PSt)を基準に測定した。一方、環状四糖を含むポリウレタンの重量平均分子量は、DMF(ジメチルホルムアミド)を展開溶媒として標準ポリエチレン(PE)を基準に測定した。
軟化点(℃):実施例1〜16及び比較例1、2で製造したポリウレタンの軟化点は、融点測定装置を用いて室温から加熱し(5℃/分)、サンプルが溶解した温度をもって軟化点として測定した。
吸水率:上記で作製したフイルム(重量W)を20℃の精製水に浸し、一定時間ごとの重量(W)を測定し、その重量増から次式に従い吸水率を測定した。
吸水率(%)=(W−W)100/W
結果を表1−1〜1−3に示した。
Figure 0005126832
Figure 0005126832
Figure 0005126832
以上の結果から、本発明の実施例1から16で得られたポリウレタンは熱可塑性であり、実施例2〜16のポリウレタンはフィルム成形性に優れ、さらに実施例3から16のフイルム(アシル化されていないCTSを含むポリウレタンのフィルム)は比較例1および2のポリウレタンに較べて、同等以上の高い吸水率を有している事が示された。
実施例A1〜A16及び比較例B1〜B8
環状四糖、トレハロース又はシクロデキストリンは、真空乾燥機を用いて乾燥し、乾燥後のその含水率は、カールフィッシャー水分計(京都電子工業製MKC−610DT)を用いて測定した(含水率は表に示す)。またポリオールはモレキュラーシーブで乾燥し、水分計から測定した含水率は0%であった。
表2−1〜2−4に示す処方にて、ハンドミキシング法のフリー発泡によつて、ポリウレタンフオームを製造した。即ち、ポリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコールトリオール型、ポリテトラメチレングリコール、環状四糖、トレハロース又はシクロデキストリンに整泡剤、触媒、水を所定のモル・部数比にて前もつて混合し(表中のポリオール成分とは、CTS、β−シクロデキストリン、トレハロース、ポリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコールトリオール型、ポリテトラメチレングリコールを意味する)、この混合液に触媒を加え、混合した後、これに速やかにジイソシアネートを加え、3000rpmのミキサーで30〜50秒混合した。得られた混合液を15cm×10cm×3cmの上部を開放した容器に注入し、室温で2分、次いで50℃で3時間、発泡硬化させて、ポリウレタンフオームを得た。
次に、下記方法によりそれらの、空孔率、密度、吸水性を測定した。その結果を表2−1〜2−4に示す。
[空孔率、密度測定方法]
(1)作製した試料を1辺が約2cmの立方体に切断し、各辺の長さを測定してその体積(Vcm)とを正確に求める。また試料重量(Wg)を測定する。
(2)密度(g/cm)を次式により求める。
密度(g/cm)=W/V
(3)マルチピクノメーター(クオンタクロムインスツルメント製)を用いて上記試料の独立気泡体積(Vcc)を測定し、空孔率(%)を次の式により求める。
空孔率(%)=(V−Vcc)×100/V
[吸水性測定方法]
(1)作製した試料を5cm(縦)×5cm(横)×2cm(厚さ)の形に切断する。
(2)切断した試料の重量(W)を正確に測定する。
(3)パットに20℃に調整した十分量の水を入れ、(2)の試料を静かに水面に浮かべる。
(4)30分後、静かに試料を取り出し、目開き5mmのステンレスメッシュの上に5分間放置し、付着水を除去する。
(5)(4)の吸水試料の重量(W)を正確に測定する。
(6)1g当りの吸水率(M)を次の式により求める。
M(%)=(W−W)×100/W
(7)以下、60分後も同様にして測定し、飽和に達したらこれを飽和吸水率(%)とする。
表2−1〜2−4中、重合に使用する化合物を次のように略称する。
CTS=環状四糖
βCD=β−シクロデキストリン
TRH=トレハロース
MDI=メタンジフェニルジイソシアネート
TDI=トリレンジイソシアネート
PPG700=ポリプロピレングリコール(分子量700、水酸基価160mgKOH/g)
PPG2000=ポリプロピレングリコール(分子量2000、水酸基価56mgKOH/g)
PPG700T=ポリプロピレングリコールトリオール型(分子量700、水酸基価240mgKOH/g)
PTMG1000=ポリテトラメチレングリコール(分子量1000、水酸基価112mgKOH/g)
SH190、SH192、SF2904、SZ1142=整泡剤(東レ・ダウコーニング製)
DBTDL=ジブチルスズジラウレート
Figure 0005126832
Figure 0005126832
Figure 0005126832
Figure 0005126832
この結果から明らかなように、例えば、実施例A1、A8と比較例B1〜B3を比べると、同モルのβ−シクロデキストリン(比較例B1)またはトレハロース(比較例B2、B3)を使用した場合よりも実施例A1、A8は3倍以上の吸水性を示しており、β−シクロデキストリンまたはトレハロース含むポリウレタンフォームである比較例B1〜B3に比べ、同等以上の高い空孔率と低密度のフォームであり、同等以上の高い吸水性能を示し、吸水性付与における本発明の有効性が確認された。また、実施例A1、A8以外の実施例も、いずれも従来品と同等以上の高い吸水率を示し、とくに、ポリイソシアネートとしてTDIを使用した場合に、非常に高い吸水率が得られることが確認された。実施例A15と比較例B6とを比べると、ポリオール成分の一部を環状四糖に置き換えることにより吸水性が増大することが示された。

Claims (10)

  1. 下記一般式[1]:
    Figure 0005126832
    [式中、Rは、炭素数4〜16の2価の脂肪族炭化水素基、炭素数6〜16の2価の芳香族炭化水素基、又は炭素数7〜16の2価の芳香族置換基含有炭化水素基、Rは、同一又は異なる、炭素数2〜12のオキシアルキレン基及び/又は炭素数2〜6のアルキレン基を合計1〜100単位含有する2価の有機基、R3は、炭素数2〜8のアシル基、CTSは、下記式:
    Figure 0005126832
    (式中、*は水酸基の結合位置を表す。)で表される環状四糖:サイクロ{→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→}の骨格を表し、pは、1〜10の整数を表し、m、nは繰り返し単位数であり、mは0〜1000、nは1〜1000の整数を表し、n/(m+n)は0.01〜1の範囲の数である。R、R、Rが複数ある場合、それぞれ、同一でも異なっていてもよい。CTSが複数ある場合、Rの導入位置は、それぞれ、同一でも異なっていてもよい。]で表されるアシル化環状四糖を含むポリウレタン。
  2. 3が、アセチル基である請求項1記載のアシル化環状四糖を含むポリウレタン。
  3. 下記一般式[2]:
    Figure 0005126832
    [式中、R1は、炭素数4〜16の2価の脂肪族炭化水素基、炭素数6〜16の2価の芳香族炭化水素基、又は炭素数7〜16の2価の芳香族置換基含有炭化水素基、R2は、同一又は異なる、炭素数2〜12のオキシアルキレン基及び/又は炭素数2〜6のアルキレン基を合計1〜100単位含有する2価の有機基、CTSは、前記と同じ。m、nは繰り返し単位数であり、mは0〜1000、nは1〜1000の整数を表し、n/(m+n)は0.01〜1の範囲の数である。R、Rが複数ある場合、それぞれ、同一でも異なっていてもよい。]で表される環状四糖を含むポリウレタン。
  4. 下記一般式[3]:
    Figure 0005126832
    [式中、R3は、炭素数2〜8のアシル基、pは1〜10の整数を表す。CTSは、前記と同じ。Rが複数ある場合、それぞれ、同一でも異なっていてもよい。]で表されるアシル化環状四糖と下記一般式[4]:
    HO−R2−OH [4]
    [但し、式中、R2は、同一又は異なる、炭素数2〜12のオキシアルキレン基及び/又は炭素数2〜6のアルキレン基を合計1〜100単位含有する2価の有機基を表す。]で表されるジオールを下記一般式[5]:
    O=C=N−R−N=C=O [5]
    [式中、R1は、炭素数4〜16の2価の脂肪族炭化水素基、炭素数6〜16の2価の芳香族炭化水素基、又は炭素数7〜16の2価の芳香族置換基含有炭化水素基を表す。]で表されるジイソシアネートと反応させることを特徴とする前記一般式[1]で表されるアシル化環状四糖を含むポリウレタンの製造方法。
  5. 前記一般式[1]で表されるアシル化環状四糖を含むポリウレタンのアシル基部分を加水分解することを特徴とする前記一般式[2]で表される請求項3記載の環状四糖を含むポリウレタンの製造方法。
  6. 下記一般式[6]:
    Figure 0005126832
    [式中、CTSは、前記と同じ。]で表される環状四糖と前記一般式[4]で表されるジオールを前記一般式[5]で表されるジイソシアネートと反応させることを特徴とする前記一般式[2]で表される請求項3記載の環状四糖を含むポリウレタンの製造方法。
  7. 環状四糖:サイクロ{→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→}、前記環状四糖以外のポリオールおよびポリイソシアネートからなることを特徴とするポリウレタンフォーム。
  8. 環状四糖以外のポリオールとポリイソシアネートとを環状四糖:サイクロ{→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→6)−α−D−グルコピラノシル−(1→3)−α−D−グルコピラノシル−(1→}の存在下に反応させ、かつ、前記ポリオールと前記環状四糖との合計100重量部に対して、発泡剤の一部乃至は全部として、水1〜5重量部を用いて発泡させることを特徴とする環状四糖を有するポリウレタンフォームの製造方法。
  9. ポリオールが平均官能基数2〜4、水酸基価30〜240mgKOH/gを有する請求項8記載の製造方法。
  10. ポリイソシアネートがトリレンジイソシアネートである請求項8又は9記載の製造方法。
JP2007538739A 2005-10-04 2006-09-29 ポリウレタン誘導体、ポリウレタンフォーム及びそれらの製造方法 Expired - Fee Related JP5126832B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007538739A JP5126832B2 (ja) 2005-10-04 2006-09-29 ポリウレタン誘導体、ポリウレタンフォーム及びそれらの製造方法

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005291818 2005-10-04
JP2005291819 2005-10-04
JP2005291819 2005-10-04
JP2005291818 2005-10-04
PCT/JP2006/319417 WO2007040163A1 (ja) 2005-10-04 2006-09-29 ポリウレタン誘導体、ポリウレタンフォーム及びそれらの製造方法
JP2007538739A JP5126832B2 (ja) 2005-10-04 2006-09-29 ポリウレタン誘導体、ポリウレタンフォーム及びそれらの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2007040163A1 JPWO2007040163A1 (ja) 2009-04-16
JP5126832B2 true JP5126832B2 (ja) 2013-01-23

Family

ID=37906205

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007538739A Expired - Fee Related JP5126832B2 (ja) 2005-10-04 2006-09-29 ポリウレタン誘導体、ポリウレタンフォーム及びそれらの製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20090312452A1 (ja)
EP (1) EP1942123A4 (ja)
JP (1) JP5126832B2 (ja)
WO (1) WO2007040163A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8394336B2 (en) 2004-11-05 2013-03-12 Roche Diagnostics Operations, Inc. Biochemical assay

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8735460B2 (en) * 2009-01-09 2014-05-27 DuPont Nutrition BioScience ApS Foamed isocyanate-based polymer, a mix and process for production thereof
US9725555B2 (en) 2010-09-09 2017-08-08 Innovative Urethane, Llc Sugar-based polyurethanes, methods for their preparation, and methods of use thereof
US9676896B2 (en) 2010-09-09 2017-06-13 Innovative Urethane, Llc Sugar-based polyurethanes, methods for their preparation, and methods of use thereof
EP2682408A1 (en) 2012-07-05 2014-01-08 Huntsman International Llc Derivatized Polysaccharide
US10323116B2 (en) 2013-03-15 2019-06-18 Imperial Sugar Company Polyurethanes, polyurethane foams and methods for their manufacture
JP7133593B2 (ja) * 2020-09-01 2022-09-08 三洋化成工業株式会社 軟質ポリウレタンフォーム及び軟質ポリウレタンフォームの製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003160595A (ja) * 2001-11-20 2003-06-03 Hayashibara Biochem Lab Inc 糖誘導体

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2171492A (en) * 1991-05-28 1993-01-08 University Of Iowa Research Foundation, The Sugar-based polymers
JPH0543649A (ja) * 1991-08-12 1993-02-23 Sony Corp 多糖類ウレタン化物及びその製造方法
JP3090592B2 (ja) * 1995-06-22 2000-09-25 兵衛 畠山 糖エステルポリオール、その製造法およびこれを利用した生分解性ポリウレタン
DE69721635T2 (de) * 1996-06-19 2004-05-13 Canon K.K. Polymerverbindung mit Glykopolymer und ein Verfahren zu ihrem Abbau
JP3413062B2 (ja) * 1996-06-19 2003-06-03 キヤノン株式会社 糖鎖高分子化合物を含む高分子化合物及びその分解方法
JPH1171391A (ja) * 1997-09-01 1999-03-16 Nof Corp 糖類残基含有ジオール、ポリウレタン、製造方法及び用途
EP1360988B1 (en) * 2001-01-19 2006-10-11 Kabushiki Kaisha Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo Method for dehydrating moist article using a cyclotetrasaccharide
JP4102573B2 (ja) * 2002-02-19 2008-06-18 株式会社林原生物化学研究所 環状四糖の製造方法
US20040157945A1 (en) * 2002-12-30 2004-08-12 Barber Thomas Allan Rigid urethane foams
US7465757B2 (en) * 2004-10-15 2008-12-16 Danisco A/S Foamed isocyanate-based polymer, a mix and process for production thereof

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003160595A (ja) * 2001-11-20 2003-06-03 Hayashibara Biochem Lab Inc 糖誘導体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8394336B2 (en) 2004-11-05 2013-03-12 Roche Diagnostics Operations, Inc. Biochemical assay

Also Published As

Publication number Publication date
US20090312452A1 (en) 2009-12-17
EP1942123A1 (en) 2008-07-09
EP1942123A4 (en) 2012-06-20
WO2007040163A1 (ja) 2007-04-12
JPWO2007040163A1 (ja) 2009-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5126832B2 (ja) ポリウレタン誘導体、ポリウレタンフォーム及びそれらの製造方法
KR100223377B1 (ko) 가요성 폴리우레탄 포옴의 제조방법
CA1093094A (en) Odorless catalysts for the synthesis of polyurethanes
KR100407082B1 (ko) 실리콘폴리에테르계면활성제
BRPI0718464A2 (pt) Composição de espuma de poliuretano que possui tensoativos de silicone modificados
JP4059412B2 (ja) ポリウレタン軟質および硬質フォームのための低臭気の気泡開放界面活性剤
RU2007117493A (ru) Новый модификатор пены, пены, полученные из зтого нового модификатора пены, и процесс для получения этих пен
BR102012001696A2 (pt) Copolímeros em blocos de políeter de silicone com radicais de políeter de peso molecular elevado, processo para sua preparação, composições contendo os ditos copolímeros, uso dos ditos copolímeros, espuma de poliuretano e artigo
CA2624759A1 (en) Polyurethane elastomer
KR101989961B1 (ko) 향상된 저장 안정성과 산화방지 특성을 갖는 친환경 폴리우레탄 폼 형성용 조성물 및 폴리우레탄 폼의 제조 방법
US5130344A (en) Use of polysiloxane polyoxyalkylene block copolymers for the preparation of rigid polyurethane foams
KR20090015591A (ko) 폴리우레탄 발포 복합체 조성물, 이로부터 제조된폴리우레탄 발포 복합체 및 그 제조방법
KR101987036B1 (ko) 산화방지 특성이 향상된 친환경 폴리우레탄 폼 형성용 조성물 및 폴리우레탄 폼의 제조방법
JPS60195117A (ja) ポリウレタンの製造法
JPS5825321A (ja) ポリウレタンフオ−ム組成物及びその製法
PT97089A (pt) Processo para a preparacao de polioxialquileno-poliois contendo blocos internos de polioxietileno e de poliuretanos obtidos a partir deles
KR102211997B1 (ko) 폴리우레탄 폼 제조용 폴리올 조성물 및 이를 포함하는 폴리우레탄 폼
JP3955119B2 (ja) 低密度高弾性ポリウレタンフォームの製造方法
KR20110103347A (ko) 내후성 폴리우레탄 캐스팅 컴파운드, 그의 제조 방법 및 그의 용도
JP2003147057A (ja) ポリカーボネートジオール
JPWO2007088784A1 (ja) ポリウレタン誘導体、その製造方法およびこれからなる生体適合性材料
US3714080A (en) Polyurethane foam resin stabilizers
JP4084516B2 (ja) 硬質ポリウレタンフォームの製造方法
KR102364639B1 (ko) 포도당 함유 당류 조성물을 이용한 폴리올 조성물 및 이를 포함하는 폴리우레탄 폼
JPH02212511A (ja) 開放気泡親水性ポリウレタンフオームの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121012

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20121015

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5126832

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151109

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees