JP5125186B2 - クリーニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は,電子写真方式の画像形成装置に利用されるクリーニング装置に関する。さらに詳細には,ブラシ繊維を像担持体の表面に摺擦させて像担持体上のトナーを除去するクリーニング装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置では,像担持体(例えば,感光体ドラムや中間転写ベルト)上に形成されたトナー像を被転写体(例えば,普通紙)に転写している。このトナー像の転写では,トナーの鏡像力や転写電界のばらつき等が原因となり,一部のトナーが像担持体上に残留する。そのため,転写領域の下流にクリーニング装置を設置し,このクリーニング装置によって像担持体上のトナーを除去している。
この種のクリーニング装置としては,例えば図9に示すように,像担持体2に接触した状態で回転するクリーニングブラシ61と,クリーニングブラシ61と接触した状態で回転する回収ローラ62と,回収ローラ62と接触して回収ローラ62上の付着物を掻き取るブレード部材63とを備えている。クリーニングブラシ61と像担持体2との間には,回収効率を高めるために所定のバイアスを印加することが一般的である。
また,クリーニングブラシ61は,図10に示すように,芯金61Aと,芯金61Aの外周を覆う基布に植設された直毛のブラシ繊維61Bとによって構成される。図11に示すように,像担持体2の表面に付着するトナー20は,クリーニングブラシ61のブラシ繊維61Bにより掻き取られ,クリーニングブラシ61に捕集される。クリーニングブラシ61によって捕集されたトナーは,クリーニングブラシ61と回収ローラ62との電位差によって回収ローラ62に移る。回収ローラ62表面のトナーは,ブレード部材63にて機械的に掻き落とされる。
クリーニングブラシを備えるクリーニング装置としては,特許文献1や特許文献2に開示されているものがある。なお,特許文献1では,感光体表面の磨耗のバラツキを抑制するため,ブラシ繊維をループ状に植設し,ループ状のブラシ繊維のデニール数(D)と単繊維フィラメント数(F)とを規定している。また,特許文献2では,均一なトナー除去を行うため,導電性フィラメントの断面形状が3葉以上の多葉断面形状としている。
特開平10−26916号公報 特開2005−264399号公報
しかしながら,前記した従来のクリーニング装置には,次のような問題があった。すなわち,近年,更なる高画質化の要求に応えるため,トナーが小粒径化している。この種の小粒径トナーは,通常の粒径のトナーと比較して掻き取りが難しい。そこで,トナーに流動性を付与する外添剤の添加量を増やし,トナーを掻き取り易くすることも考えられる。しかし,外添剤を増やすと,トナーから剥離した外添剤が像担持体表面に大量に付着して像担持体本来の性能が維持できない。そのため,通常,ブラシの食込み量を多くすることで掻き取り性能を向上させる。
一方,環境面やコスト面の観点より,各部材の長寿命化の要求が高まっている。すなわち,像担持体およびブラシ部材のライフを伸ばし,部品の交換サイクルを長期化することが求められている。しかし,トナーの掻き取り性を優先してブラシの食込み量を多くすると,ブラシと像担持体との摩擦抵抗が大きくなり,駆動トルクが高くなる。また,像担持体表面の磨耗を促進してしまう。つまり,高回収性と長寿命化とがトレードオフの関係にある。
なお,特許文献1に開示されたクリーニング装置では,ブラシ繊維をループ状にすることで像担持体表面を均一に磨耗することができるとしている。しかし,単にループ状にしただけでは,クリーニング性能のうち,均一性が向上したとしても掻き取り性を十分に向上させるには至らない。すなわち,ループ状のブラシ繊維が像担持体表面を摺擦する際に,ブラシ繊維が従動回転してしまうことがあり,トナーを像担持体側に押し付けてしまう。また,トナーを掻き上げて,トナーを飛散させてしまう。
また,特許文献2に開示された電子写真装置用ブラシでは,3葉以上の多葉断面繊維であることから,像担持体との接触点が2点以上になること,丸断面繊維と比較して繊維の表面積が大きいことからクリーニング性が向上するとしている。しかし,多葉形状にしてしまうと,葉間に入り込んだトナーを吐き出し難い。取り込まれたトナーによってブラシの硬度が変化してしまうと,像担持体に必要以上のストレスを与えることになる。また,保持可能なトナー量が減少し,掻き取り不良などの問題も懸念される。
本発明は,前記した従来のクリーニング装置が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,ブラシによって像担持体をクリーニングするものであって,高回収性と長寿命化とを両立させたクリーニング装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされたクリーニング装置は,ブラシ繊維を基材に植設したブラシ部材を有し,当該ブラシ部材のブラシ繊維を像担持体に摺擦させて当該像担持体上のトナーを除去するクリーニング装置であって,ブラシ繊維は,その断面形状が3つの鋭角な頂点を有する形状であり,基材への2箇所の取り付け位置を結ぶ線分がブラシ部材の長手方向に対して平行となるようにループ状に植設され,基材の外周の回転方向全体を覆うことを特徴としている。
本発明のクリーニング装置のブラシ部材は,ブラシ繊維をループ状に植設し,かつその断面形状を3つの鋭角な頂点を有する形状としている。ブラシ繊維をループ状に植設することで,直毛状に植設したものと比較してトナーの捕捉効率が高く,より多くのトナーの回収が可能になる。また,ブラシ繊維の断面形状を3つの鋭角な頂点を有する形状とすることで,頂点間を繋ぐ辺部が像担持体と摺接することになる。そのため,円形断面のものと比較して,像担持体との接触面積が大きく,ブラシ繊維が回転し難い。また,頂点部が鋭角であることから,トナーと像担持体との間隙に入り易い。よって,ループ内に捕捉されたトナーは,像担持体側に押し付けられず,確実に捕集される。そのため,小粒径トナーであっても掻き取りが容易となる。そして,掻き取り性が確実に向上することによって,ブラシ繊維の食込み量を低く抑えることができる。
なお,頂点が4つ以上となると,その形状が3つの場合の形状と比較して円形に近づくことになる。そのため,ブラシ繊維が回転し易くなり,回転を抑制する効果が十分に得られない。さらに,鋭角な頂点を形成することが難しく,トナーの掻き取り性,機械的強度,製造コストの面から,4つ以上の頂点は不利となる。つまり,頂点の数は3つであることが望ましい。
また,各頂点は,各頂点間を直線で結ぶと正三角形をなすように断面外周上に均等に配置されていることが好ましい。3つの鋭角な頂点を有する形状としては,例えば正三角形がある。正三角形とすると,繊維の断面積が大きく,機械的強度が確保し易い。また,そのほかの形状としては,例えば,Y字形状がある。Y字形状繊維にすると,繊維の表面積が大きく,より良好なクリーニング性が得られる。
また,ブラシ部材のブラシ繊維は,基材への2箇所の取り付け位置を結ぶ線分がブラシ部材の長手方向に対して平行である。すなわち,ブラシ繊維をこのように植設することで,ブラシ繊維の植毛方向を像担持体の回転方向に直交させることができ,ループ部分でのトナーの捕捉効果を最大限に発揮することができる。
本発明によれば,ブラシによって像担持体をクリーニングするものであって,高回収性と長寿命化とを両立させたクリーニング装置が実現している。
以下,本発明にかかる画像形成装置を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,電子写真方式のプリンタのクリーニング装置に本発明を適用したものである。
本形態の画像形成装置は,タンデム方式のフルカラープリンタであり,図1に示すように並列に配置された4つの画像形成ユニットを有するものである。具体的に,本形態のカラープリンタ100は,4色の画像形成ユニット1K,1C,1M,1Yを有している。また,その他にクリーニング装置7,中間転写ベルト8,2次転写ローラ50,定着装置9等を有している。各画像形成ユニットは,中間転写ベルト8上に各色の画像を形成するものである。各画像形成ユニットは,画像形成ユニット1Kがブラック(K),画像形成ユニット1Cがシアン(C),画像形成ユニット1Mがマゼンタ(M),画像形成ユニット1Yがイエロー(Y)の各色に対応し,中間転写ベルト8の回転方向(図1中の矢印X方向)の上流側から1Y,1M,1C,1Kの順に配置されている。なお,各画像形成ユニットの配置は図1の順序に限定されるものではない。
また,画像形成ユニット1Kは,図2に示すように,回転ドラム型の電子写真感光体であり,負帯電性の有機光導電体(OPC)である感光体ドラム2を有している。感光体ドラム2は,図2中の矢印Y方向に一定の速度で回転するようになっている。また,感光体ドラム2の周囲には,その回転方向に沿って,帯電装置3,現像装置4,転写装置5,クリーニング装置6が順次配置されている。なお,帯電装置3と現像装置4との間には,潜像が形成される露光エリアが設けられている。その他の画像形成ユニットについても同様の構成となっている。
続いて,本形態のカラープリンタ100の画像形成動作について説明する。まず,帯電装置3の帯電バイアスにより,感光体ドラム2の表面が所定の電位に帯電される。次に,露光エリアにて1ページ目の潜像が形成される。
次に,現像装置4により,負帯電性のトナーによる現像が行われ,感光体ドラム2上に1ページ目のトナー像が形成される。次に,転写装置5により,1ページ目のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される。すなわち,感光体ドラム2上のトナーは,転写装置5のプラスバイアスにより中間転写ベルト8に転写される。このとき,一部のトナーは,転写されずに感光体ドラム2上に残留し転写残トナーとなる。そして,クリーニング装置6により,転写残トナーが掻き取られて回収される。
このような動作を画像形成ユニットごとに繰り返し,中間転写ベルト8上にそれぞれの色のトナー画像を重ね合わせる。そして,4色のトナー像が重ね合わせられることにより,中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。このカラー画像が2次転写ローラ50にて記録紙に転写される。そして,その記録紙が定着装置9を介して排出トレイに出力される。また,記録紙に転写した後,クリーニング装置7のクリーニング部材が中間転写ベルト8に当接し,中間転写ベルト8上の転写残トナーが掻き取られる。
続いて,クリーニング装置6について詳説する。クリーニング装置6は,感光体ドラム2に摺擦して転写残トナーや微粉体等を感光体ドラム2から除去するクリーニングブラシ61と,クリーニングブラシ61と接触した状態で回転する回収ローラ62と,回収ローラ62と接触して回収ローラ62上の付着物を除去するブレード部材63とを備えている。クリーニングブラシ61と感光体ドラム2との間には,回収効率を高めるために所定のバイアスが印加される。
また,クリーニングブラシ61は,図3に示すように,芯金61aと,芯金61aの外周を覆う基布に植設されたブラシ繊維61bとを備える。ブラシ繊維61bの材料としては,例えば導電性のナイロン繊維が適用可能である。
クリーニングブラシ61の個々のブラシ繊維61bは,芯金61aにループ状に植設されている。すなわち,ブラシ繊維61bは,両端部が固定されており,湾曲するループ部が感光体ドラム2と摺擦する。ブラシ繊維61bがループ状をなすことで,図4に示すように感光体ドラム2上のトナー20を囲い込むように捕捉することができる。つまり,直毛状のものと比較して感光体ドラム2との接触面積が大きい。よって,トナーの捕捉効率が高く,より多くのトナーの回収が可能になる。
さらに,ブラシ繊維61bは,芯金61aへの2箇所の取り付け位置を結ぶ線分の方向(以下,「植毛方向」とする)がクリーニングブラシ61の軸方向に対して平行となるように植設されている。
なお,ここでいう平行は必ずしも厳密な平行を意味するものではない。すなわち,ブラシ繊維61bの植毛方向とクリーニングブラシ61の軸方向との関係が直交であると,ループ部内でのトナーの捕捉ができず,ループ形状による掻き取り効果が生じない。一方で,当該関係が平行であると,その効果を最大限に発揮できる。つまり,植毛方向に,クリーニングブラシ61の軸方向と平行となる方向の成分が多いほど掻き取り性がよい。具体的にブラシ繊維61bは,植毛方向がクリーニングブラシ61の軸方向と45度以下の角度で交われば効果が期待でき,より好ましくは30度以下の角度となるように植設するとよい。
ループを形成するブラシ繊維61bの長さは,特に限定するものではない。ただし,ループが長すぎると繊維の弾力が無くなり,掻き取り性が低下する。一方,短すぎるとループの形成が不十分となり,掻き取り効果が発揮されなかったり,トナーの捕集領域が小さくなる。そのため,トナーが溢れ出し,拭き残しが発生する。よって,ブラシ繊維61bの長さとしては,2mm〜8mm,より好ましくは3mm〜5mmとする。なお,ここでいうブラシ繊維の長さとは,ループ繊維の両端間の長さではなく,繊維を固定した基材からループの頂上までの距離をいう(図3中の距離d)。
また,ブラシ繊維61bの感光体ドラム2への食い込み量は,ブラシ繊維の長さ以下であればよい。ただし,ブラシ繊維61bの長さに対して食い込みが浅すぎると,ループ部分の感光体ドラム2への接触面積が小さくなり,掻き取り性が低下する。一方,深すぎると,ブラシ繊維61bと感光体ドラム2との摩擦抵抗が大きくなり,駆動トルクが高くなる。そのため,過剰な負荷により,感光体ドラム2の磨耗や破損が生じる。そのため,ブラシ繊維61bの長さと食い込み量との差が,2mm〜3.5mm,より好ましくは2.5mm〜3mmとなるように食い込み量が調節される。
また,ブラシ繊維61bの植毛密度は,特に限定するものではない。ただし,植毛密度が低すぎると,感光体ドラム2と摺擦する繊維数が少ないため,掻き取り性が低下する。一方,高すぎると,ブラシの硬度が高まり,感光体ドラム2の磨耗を助長してしまう。そのため,ブラシ繊維61bの植毛密度としては,50k〜800kF/inch2,より好ましくは100k〜500kF/inch2とする。
また,ブラシ繊維61bの断面は,図5に示すように略正三角形をなしている。すなわち,ブラシ繊維61bは,その断面が円形ないし単純な凹凸形状ではなく,3つの鋭角な頂角を有する断面形状をなしている。
本形態では,クリーニングブラシ61のブラシ繊維61bが略正三角形断面をなすことで次のような特徴を有する。すなわち,繊維の断面が三角形状であることで,図6に示すように三角形の辺部が感光体ドラム2と摺接する。すなわち,三角形の辺部が感光体ドラム2に接触することで,円形断面と比較して感光体ドラム2との接触面積が大きく,ブラシ繊維61bが回転し難くなる。そして,ブラシ繊維61bの回転が止まることで,ループ内に捕捉されたトナー20は感光体ドラム2側に押し込められず,確実に掻き取られる。さらには,トナー20の飛散は少ない。また,ブラシ繊維61bの頂点部が鋭角であり,トナー20と感光体ドラム2との間隙に入り易い状態が維持される。そのため,小粒径トナーであっても掻き取りが容易となる。
一方,繊維の断面が円形であったり,4角以上の多角形であったり,あるいは頂点を4箇所以上有する異形断面であると,ブラシ繊維61bが感光体ドラム2に引き摺られて回転し,トナー20を押し込めてしまったり,跳ね上げてしまう。また,そのような形状の場合,図7に示すようにトナー20とブラシ繊維61bとの接触点61pの位置が図6の場合と比較して高くなる。すなわち,繊維径がトナー径よりも大きい場合,接触点61pはトナー20の重心より上方に位置し,トナー20を感光体ドラム2側に押し付ける力Fが作用する。これにより,掻き取り性が低下する。また,繊維径がトナー径よりも小さい場合,ブラシ繊維61bがトナー20と感光体ドラム2との間隙に入り易いため,掻き取り性は低下しない。しかし,繊維が極細となり,繊維の強度が低下し,ブラシの製造過程や耐久中に繊維の破断が生じるおそれがある。つまり,断面形状は,鋭角の頂点の数が3つとなるように構成することが最も望ましい。
なお,ブラシ繊維61bの断面は,図6に示したような略正三角形の形状に限るものではない。すなわち,3つの鋭角な頂角を有し,頂点間を直線で結ぶと正三角形をなすように各頂点を断面外周上に均等に配置していればよく,例えば図8に示すような略Y字形状であってよい。Y字形状繊維にすることで,正三角形繊維と比較して繊維の表面積が大きいことからクリーニング性が向上する。一方,正三角形繊維にすることで,Y字形状繊維と比較して繊維の断面積が大きいことから繊維の倒れ等が抑制できる。
[実施の形態の評価]
続いて,本形態のカラープリンタ100の評価結果について説明する。本評価では,実施例のブラシ繊維として東洋紡社製の「トライアクター」(商品名)を使用し,繊維密度を240kF/inch2とし,繊維長さを3.5mmとした。そして,比較例として,ブラシ繊維の形状のループ状/直毛状と,その断面形状およびブラシ繊維の感光体ドラムへの食込み量の組み合わせについて実験を行った。
なお,本評価では,コニカミノルタ社製の「Magicolor5430DL」(以下,「評価機」とする)を利用し,クリーニングブラシの構成を変えて評価を行った。また,トナーは,平均粒径7.3μmの重合トナーを利用した。
結果を表1に示す。
Figure 0005125186
まず,回収性について評価を行った。回収性の評価方法は,クリーニングブラシ通過後の感光体を観察することで判断した。具体的には,感光体上に縦5cm×横3cmのパッチ画像を形成し,通常条件で転写を行った後,クリーニングブラシを通過させ,感光体上に残るトナーを観察した。そして,パッチ部のトナー残存が認められなければ良好(○),パッチ部のトナー残存が認められる状態であれば不良(×)と判断した。
本評価の結果,実施例1,2では,トナーの回収性は良好であり,良好な画像が得られた。また,比較例1のように繊維断面を円形とし,繊維をループにした場合には,十分な回収性は得られず,フィルミングが生じる結果となった。また,比較例2のように繊維断面を円形で繊維が直毛のままであっても食込み量が大きければ良好な回収性が得られた。一方,比較例3,4のように繊維断面が円形で繊維を直毛とし,食込み量を実施例と同じにすると,回収性が不良となり,感光体ドラムの表面にフィルミングが生じた。
次に,感光体の磨耗について評価を行った。感光体の磨耗評価は,白紙モードで30時間連続駆動による,感光体の磨耗量を計測した。そして,その磨耗量が1μm以下であれば良好(○),1μmを超える状態であれば不良(×)と判断した。
本評価の結果,実施例1,2では,感光体ドラムの磨耗量は良好であった。また,比較例1,3,4のように繊維断面を円形としたままであっても,食込み量が実施例と同じ,あるいはそれよりも小さくすることで良好な磨耗量となった。一方,比較例2のように食込み量を大きくした場合には,磨耗が進み,磨耗ムラが発生する結果になった。
すなわち,本評価の結果から,繊維断面をY字形状あるいは三角形状とし,繊維の先端をループ形状にすることで高回収性と長寿命化とが両立することがわかった。一方,繊維断面を円形にしてしまうと掻き取り性が不十分となることがわかった。また,繊維を直毛とした場合にも,掻き取り性が不十分となることがわかった。一方,食込み量を多くすることで高回収性を得ることができるが,感光体ドラムの表面の磨耗が進み,長寿命化を図ることができなくなることがわかった。
以上詳細に説明したように本形態のクリーニング装置6のクリーニングブラシ61は,ブラシ繊維61bをループ状に植設し,かつその断面形状を3つの鋭角な頂点を有する形状としている。つまり,ブラシ繊維61bをループ状とすることで,直毛状のものと比較してトナーの捕捉効率が高く,より多くのトナーの回収が可能になる。また,ブラシ繊維61bの断面形状を略正三角形あるいは略Y字形状とすることで,頂点を繋ぐ辺部が感光体ドラム2と摺接することになる。そのため,円形断面のものと比較して,感光体ドラム2との摺擦時におけるブラシ繊維61bの回転が抑制される。また,頂点が鋭角であることから,トナーと感光体ドラム2との間隙に入り易い。よって,ループ内に捕捉されたトナーは,感光体ドラム2側に押し付けられず,確実に捕集される。また,小粒径トナーであっても掻き取りが容易となる。そして,食込み量を大きくすることなく掻き取り性が確実に向上することによって,ブラシ繊維の食込み量を低く抑えることができる。よって,ブラシによって像担持体をクリーニングするものであって,高回収性と長寿命化とを両立させたクリーニング装置が実現している。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,画像形成装置としては,プリンタ,複写機,スキャナ,FAX等であって電子写真方式にて画像を形成するものであれば適用可能である。また,カラー画像を形成するものであってもモノクロ画像専用のものであってもよい。また,タンデム方式であっても4サイクル方式であってもよい。また,2次転写方式であっても直接転写方式であってもよい。
また,本実施の形態では,感光体上の転写残トナーを回収するクリーニング装置に本発明を適用しているが,これに限るものではない。すなわち,中間転写ベルト上の転写残トナーを回収するクリーニング装置に本発明を適用してもよい。
実施の形態にかかるカラープリンタの構成を示す概略図である。 実施の形態にかかる画像形成ユニットの構成を示す概略図である。 実施の形態にかかるクリーニングブラシのブラシ繊維の構成を示す概略図である。 感光体ドラムとループ状のブラシ繊維とが接触する状態を示す概略図である。 実施の形態にかかるクリーニングブラシのブラシ繊維の断面形状(三角)を示す図である。 三角形断面のブラシ繊維と被清掃部材の接触状態を示す図である。 円形断面のブラシ繊維と被清掃部材の接触状態を示す図である。 実施の形態にかかるクリーニングブラシのブラシ繊維の断面形状(Y字)を示す図である。 従来の形態にかかるクリーニング装置の構成を示す概略図である。 従来の形態にかかるクリーニングブラシのブラシ繊維の構成を示す概略図である。 感光体ドラムと直毛状のブラシ繊維とが接触する状態を示す概略図である。
符号の説明
1K 画像形成ユニット
2 感光体ドラム(像担持体)
6 クリーニング装置
61 ブラシ繊維
62 回収ローラ
63 ブレード部材
100 カラープリンタ(画像形成装置)

Claims (3)

  1. ブラシ繊維を基材に植設したブラシ部材を有し,前記ブラシ部材のブラシ繊維を像担持体に摺擦させて当該像担持体上のトナーを除去するクリーニング装置において,
    前記ブラシ繊維は,その断面形状が3つの鋭角な頂点を有する形状であり,前記基材への2箇所の取り付け位置を結ぶ線分が前記ブラシ部材の長手方向に対して平行となるようにループ状に植設され,前記基材の外周の回転方向全体を覆うことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 請求項1に記載するクリーニング装置において,
    記断面形状は,正三角形であることを特徴とするクリーニング装置。
  3. 請求項1に記載するクリーニング装置において,
    記断面形状は,Y字形状であることを特徴とするクリーニング装置。
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