JP5125106B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本発明は、温度を検出する感温ダイオードを備えた半導体装置に関する。
従来より、半導体素子が作動することによって生じる熱の温度を検出する感温ダイオードを備えた半導体装置が、例えば特許文献1、2で提案されている。具体的に、特許文献1では、半導体素子と、温度検出用ダイオードと、静電気吸収用ダイオードとが備えられた半導体装置において、基準電位に対して温度検出用ダイオードを順接に接続し、基準電圧に対して逆接になるように温度検出用ダイオードに静電気吸収用ダイオードを並列接続したものが提案されている。このような半導体装置では、温度検出用ダイオードにて半導体装置の温度を検出し、静電気吸収用ダイオードで温度検出用ダイオードに生じる静電気(電磁波ノイズ)を吸収することで、静電耐量の向上を図っている。
また、特許文献2では、半導体素子と、半導体素子の周辺端部に配置された端部温度検出素子と、半導体素子の中央部に配置された中央部温度検出素子とを備えた半導体装置が提案されている。このような半導体装置では、基準電位に対して各温度検出素子をそれぞれ独立に設ける場合、基準電位に対して各温度検出素子を直列に接続する場合、または基準電位に対して順接となるように両者を並列接続する場合が提案されている。このような半導体装置では、温度検出素子の順方向電圧Vfもしくは各温度検出素子の順方向電圧Vfの差分を算出することで、半導体装置の複数箇所の温度を検出することができるようになっている。
特開2002−9284号公報 特開2005−259753号公報
しかしながら、特許文献1では、温度検出用ダイオードに静電気吸収用ダイオードを並列接続して静電耐量を確保しているが、温度を検出できるのは一方のみであるので、半導体装置のうち1カ所しか温度を検出することができないという問題がある。そこで、温度検出用ダイオードに静電気吸収用ダイオードを逆接に並列接続したものを多数半導体装置に設けることが考えられるが、温度検出用ダイオードのためのスペースやパッドの数が増えてしまい、チップサイズが大きくなってしまう。
また、特許文献2では、半導体装置に複数の温度検出素子が備えられており、複数箇所の温度を検出することができるが、電磁波ノイズを除去する素子が接続されていない。このため、耐電磁波ノイズ性は十分ではなく、温度検出に影響を及ぼす可能性がある。
さらに、複数の温度検出素子を用いているため、各温度検出素子を独立させて設ける場合や直列接続する場合では各素子のアノード、カソードの各パッドが複数必要となり、チップサイズが大きくなってしまうという問題がある。また、各素子が並列に接続された場合、各素子の順方向電圧Vfが合成された値が出力されるため、精度良く複数箇所の温度を検出することが困難になってしまう。
本発明は、上記点に鑑み、電磁波ノイズに対する耐量を確保し、かつ、複数箇所の温度を測定することができる感温ダイオードを備えた半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴では、第1感温ダイオード(21)のアノードと第2感温ダイオード(22)のカソードとを第1パッド(31)に接続し、第1感温ダイオードのカソードと第2感温ダイオードのアノードとを第2パッド(32)に接続することで各感温ダイオードを並列接続する。そして、第1パッドと第2パッドとに電圧を印加し、第1感温ダイオードを順方向にバイアスすると共に、第2感温ダイオードを逆方向にバイアスした場合、第1感温ダイオードを温度に応じた電圧を出力するように機能させ、第2感温ダイオードを第1感温ダイオードに発生するノイズを除去するように機能させるようになっており、第2感温ダイオードを順方向にバイアスし、第1感温ダイオードを逆方向にバイアスした場合、第2感温ダイオードを温度に応じた電圧を出力するように機能させ、第1感温ダイオードを第2感温ダイオードに発生するノイズを除去するように機能させることを特徴とする。
これにより、各感温ダイオードによって複数の場所の温度を測定することができる。この場合、各感温ダイオードのうち一方で温度測定を行う場合、他方をノイズ除去用として機能させるため、ノイズに対する耐量を確保しつつ、温度測定を行うことができる。そして、個々の感温ダイオードで温度測定を行うため、精度良く測定を行うことができる。
また、各感温ダイオードを並列接続しているため、各パッドの数は各感温ダイオードのアノードおよびカソードに対応した2つのみで足り、半導体装置内に占有するパッドの面積を小さくすることができ、ひいてはパッドの数の増加によるチップサイズの拡大を低減できる。
このような場合、各感温ダイオードのうち、第1感温ダイオードをセルエリアの中央部に配置し、第2感温ダイオードをセルエリアの外縁部に配置することができる。
また、各感温ダイオードのうち、第1感温ダイオードをセルエリア内に配置し、第2感温ダイオードをセルエリア外に配置することもできる。
さらに、セルエリア(10)に第1の半導体素子のエリア(11)と第2の半導体素子のエリア(12)とを設け、各エリアにそれぞれ異なる半導体素子を形成した場合、第1感温ダイオードを第1の半導体素子のエリアに配置し、第2感温ダイオードを第1の半導体素子のエリアと第2の半導体素子のエリアとの境界(13)上に配置することができる。
これにより、半導体装置においてもっとも温度が高くなると予想される場所の温度を測定することができる。これに伴い、各半導体素子が動作することによって生じる熱で各半導体素子が熱破壊されないように、各半導体素子を高精度に電流制御できるようにすることができる。
また、第1感温ダイオードのアノードに第3感温ダイオード(23)のアノードを接続して第1並列回路を構成し、第2感温ダイオードのカソードに第4感温ダイオード(24)のカソードを接続して第2並列回路を構成することができる。この場合、第1パッドと第2パッドとに電圧を印加し、第1並列回路を構成する第1感温ダイオードおよび第3感温ダイオードを順方向にバイアスし、第2並列回路を構成する第2感温ダイオードおよび第4感温ダイオードを逆方向にバイアスした場合、第1並列回路を第1感温ダイオードによって検出された温度に応じた電圧と第3感温ダイオードによって検出された温度に応じた電圧との平均を出力するように機能させ、第2並列回路を第1並列回路に発生するノイズを除去するように機能させることができる。そして、第2並列回路を構成する第2感温ダイオードおよび第4感温ダイオードを順方向にバイアスし、第1並列回路を構成する第1感温ダイオードおよび第3感温ダイオードを逆方向にバイアスした場合、第2並列回路を第2感温ダイオードによって検出された温度に応じた電圧と第4感温ダイオードによって検出された温度に応じた電圧との平均を出力するように機能させ、第1並列回路を第2並列回路に発生するノイズを除去するように機能させることができる。
これにより、第1感温ダイオードおよび第3感温ダイオードが配置された一定エリアの平均温度を測定することができる。同様に、第2感温ダイオードおよび第4感温ダイオードが配置された一定エリアの平均温度を測定することができる。このような場合であっても、一方の並列回路で温度測定を行っているときには、他方の並列回路でノイズ除去を行うようにすることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態では、半導体素子を備えた半導体チップに感温ダイオードを設けたものについて説明する。
図1は、本実施形態に係る半導体チップの平面図である。この図に示されるように、半導体チップ1は、セルエリア10と、第1感温ダイオード21と、第2感温ダイオード22と、第1パッド31と、第2パッド32とを備えて構成されている。
半導体チップ1は、例えばシリコン基板に対して複数の半導体素子が形成されたものであり、シリコン基板がダイシングされて個々のチップに分割形成されたものである。本実施形態では、半導体チップ1のうちセルエリア10に半導体素子が作り込まれている。半導体素子としては、IGBT等のトランジスタ、FWD等のダイオード、そしてICなどの発熱する半導体素子が採用される。
第1、第2感温ダイオード21、22は、温度に応じた電圧を出力するもの、すなわち順方向電圧Vfの値が変化するものであり、半導体素子が作動することにより発生する熱に応じた順方向電圧Vfを出力するものである。このような各感温ダイオード21、22は、半導体基板上に形成された絶縁膜上に多結晶SiがN型層、P型層としてそれぞれ形成されることで構成されている。各感温ダイオード21、22として、同様の電気特性、高周波インピーダンスを有するものが望ましい。
半導体素子が作動することによって発生する熱がセルエリア10の中央部に集中し、当該中央部がもっとも高くなることが知られていることから、これら各感温ダイオード21、22のうち第1感温ダイオード21はセルエリア10の中央部に位置するように配置される。また、第2感温ダイオード22はセルエリア10の外縁部に配置される。このようにセルエリア10の各場所に各感温ダイオード21、22をそれぞれ配置することで、半導体チップ1内の温度分布を把握することが可能となる。
第1、第2パッド31、32は、各感温ダイオード21、22にそれぞれ接続されたボンディングパッドである。これら各パッド31、32は、例えばAlにより形成されている。そして、各パッド31、32間の電圧値が外部回路によって検出され、半導体チップ1の温度が検出されるようになっている。
図2は、図1に示される各感温ダイオード21、22の接続形態を示した回路図である。この図に示されるように、第1感温ダイオード21は第1パッド31に対して順方向に接続され、第2感温ダイオード22は第1パッド31に対して逆方向に接続されており、各感温ダイオード21、22は並列に接続されている。
すなわち、第1感温ダイオード21のアノードが第1パッド31および第2感温ダイオード22のカソードに接続され、第1感温ダイオード21のカソードが第2パッド32および第2感温ダイオード22のアノードに接続されている。
以上が、本実施形態に係る半導体チップ1の全体構成である。当該半導体チップ1は、樹脂でモールド実装される場合や、回路基板に実装されるなどして用いられる。
次に、上記各感温ダイオード21、22にて半導体チップ1の温度を検出する作動について説明する。本実施形態では、各パッド31、32のいずれかに正の電圧を印加することによって、各感温ダイオード21、22の順方向電圧Vfをモニタすることにより、セルエリア10の温度を測定する。
上述のように、各感温ダイオード21、22を順方向にバイアスした場合、温度に応じた順方向電圧Vfが出力される。そこで、まず、半導体チップ1の外部の回路から第1パッド31に正の電位を与えた場合、第1感温ダイオード21を順方向にバイアスすることになる。したがって、各パッド31、32間の電位を測定することで、第1感温ダイオード21の順方向電圧Vfを得る。すなわち、当該順方向電圧Vfの変動をモニタすることで、半導体チップ1におけるセルエリア10の中央部の温度変化を測定することができる。
この場合、第2感温ダイオード22を逆方向にバイアスすることになり、第1感温ダイオード21に生じる起電力を打ち消す起電力を発生させることになるため、外来の電磁波ノイズにより第1感温ダイオード21に発生する起電力をキャンセルするように第2感温ダイオード22を作用させることができる。したがって、各感温ダイオード21、22が同様の電気特性、高周波インピーダンスを有することが好ましい。このような第2感温ダイオード22の作用によって、第1感温ダイオード21の電磁波ノイズに対する耐量を確保することができる。
また、半導体チップ1の外部の回路から第2パッド32に正の電位を与えた場合、第2感温ダイオード22を順方向にバイアスすることになる。したがって、半導体チップ1におけるセルエリア10の外縁部の温度変化に応じた第2感温ダイオード22の順方向電圧Vfを得ることができる。この場合、第1感温ダイオード21が電磁波ノイズを除去するように作用することで、第2感温ダイオード22の電磁波ノイズに対する耐量を確保することができる。
このように、半導体チップ1の温度を測定したい場合、セルエリア10のうち温度を測定したい場所に対応した感温ダイオード21、22を順方向にバイアスするように外部回路から各パッド31、32に電圧を印加すれば良い。すなわち、第1パッド31に正の電圧を印加することでセルエリア10の中央部の温度を測定することができ、第2パッド32に正の電圧を印加することでセルエリア10の外縁部の温度を測定することができる。
以上説明したように、本実施形態では、各パッド31、32間に第1感温ダイオード21および第2感温ダイオード22を並列接続すると共に、第1感温ダイオード21に対して第2感温ダイオード22が逆方向となるように並列接続し、温度を測定したい感温ダイオード21、22に正の電圧を印加して順方向電圧Vfをモニタすることで温度を検出することが特徴となっている。
これにより、各感温ダイオード21、22のうち一方を温度測定用として機能させることができ、他方を電磁波ノイズ除去用として機能させることができる。すなわち、各感温ダイオード21、22のアノードおよびカソードへ印加する電圧を正負反転することで、耐電磁波ノイズ性を維持したまま、セルエリア10の複数箇所の温度を測定することができる。この場合、個々の感温ダイオード21、22で温度測定を行っているため、精度良く温度測定を行うことができる。
また、2つの感温ダイオード21、22を並列接続する回路形態となっているため、各パッド31、32の数はアノードおよびカソードに対応した2つのみで足り、半導体チップ1内に占有するパッドの面積を小さくすることができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、半導体チップ1のセルエリア10にFWD内蔵IGBTが形成されたものにおいて、各感温ダイオード21、22で温度を測定することが特徴となっている。
図3は、本実施形態に係る半導体チップ1の平面図である。この図に示されるように、セルエリア10にIGBTエリア11とFWDエリア12とが周期的に形成されている。IGBT、FWDの各素子の動作モードにより発熱箇所が異なるため、セルエリア10のうち各素子の動作モードにより発熱する箇所に各感温ダイオード21、22を配置する。
具体的には、第1感温ダイオード21をセルエリア10の中央部に配置すると共に、IGBTエリア11に囲まれた位置に配置する。また、第2感温ダイオード22をIGBTエリア11とFWDエリア12との境界13上に配置する。そして、IGBT素子が動作している場合は第1感温ダイオード21で温度を測定し、FWDが動作している場合は第2感温ダイオード22で温度を測定する。
このようにセルエリア10に各感温ダイオード21、22をそれぞれ配置することで、各素子の動作モードに応じた温度測定をすることができ、各素子が熱破壊されないように高精度に各素子に対して電流制御を行うようにすることができる。
なお、本実施形態におけるIGBTエリア11は本発明の第1の半導体素子のエリアに相当し、FWDエリア12は本発明の第2の半導体素子のエリアに相当する。
(第3実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。第1実施形態では、各感温ダイオード21、22をセルエリア10の中央部および外縁部に配置させていたが、本実施形態では一方をセルエリア10のエリア内に配置し、他方をセルエリア10のエリア外に配置することが特徴となっている。
図4は、本実施形態に係る半導体チップ1の平面図である。この図に示されるように、各感温ダイオード21、22のうち第1感温ダイオード21がセルエリア10の中央部に位置するように配置され、第2感温ダイオード22がセルエリア10の外部に配置される。このように各感温ダイオード21、22をそれぞれ配置することで、半導体チップ1内の温度分布を把握することが可能となる。
以上説明したように、半導体チップ1内において、各感温ダイオード21、22の一方をセルエリア10内、他方をセルエリア10外に配置することもできる。
(第4実施形態)
本実施形態では、上記各実施形態と異なる部分についてのみ説明する。本実施形態では、半導体チップ1のうち複数箇所の平均温度を測定することが特徴となっている。
図5は、本実施形態に係る半導体チップ1に設けられる複数の感温ダイオードの接続形態を示した回路図である。この図に示されるように、第1感温ダイオード21に対して第3感温ダイオード23が並列接続され、第1並列回路が構成されている。この場合、第3感温ダイオード23は第1感温ダイオード21に対して逆方向、すなわち第3感温ダイオード23のアノードが第1感温ダイオード21のアノードに接続されている。
また、第2感温ダイオード22に対して第4感温ダイオード24が並列接続され、第2並列回路が構成されている。この場合、第4感温ダイオード24は第2感温ダイオード22に対して逆方向、すなわち第4感温ダイオード24のカソードが第2感温ダイオード22のカソードに接続されている。
また、第1、第3感温ダイオード21、23のアノード、第2、第4感温ダイオード22、24のカソードが第1パッド31に接続され、第1、第3感温ダイオード21、23のカソード、第2、第4感温ダイオード22、24のアノードが第2パッド32に接続された接続形態となっている。
このような場合、第1、第3感温ダイオード21、23を順方向にバイアスすれば第1、第3感温ダイオード21、23の順方向電圧Vfの平均が得られ、第2、第4感温ダイオード22、24を順方向にバイアスすれば第2、第4感温ダイオード22、24の順方向電圧Vfの平均が得られる。
すなわち、半導体チップ1のセルエリア10のうち一定エリアの平均温度を知りたい場合、上記各感温ダイオード21〜24をセルエリア10の所望の位置に配置することで、各感温ダイオード21〜24のペアによる順方向電圧Vfから一定エリアの平均温度を測定することができる。
そして、第1、第3感温ダイオード21、23の第1並列回路が温度測定に用いられる場合、第2、第4感温ダイオード22、24の第2並列回路が電磁波ノイズを除去するように作用する。同様に、第2、第4感温ダイオード22、24の第2並列回路が温度測定に用いられる場合、第1、第3感温ダイオード21、23の第1並列回路が電磁波ノイズを除去するように作用する。
このように、複数の感温ダイオード21〜24を並列接続することで、例えば2系統の温度測定を行うことができ、一定エリアの平均温度を測定することができる。この場合であっても、用いるパッドは第1、第2パッド31、32の2つのみで足り、半導体チップ1を占有するパッドの面積を増やさないようにすることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、各感温ダイオード21〜24は1つのPN接合によって構成されたものであるが、必要とする感度に応じて感温ダイオードを構成するPN接合の個数を変更し、1つの感温ダイオードを複数のPN接合で多段構成することもできる。この場合、例えば第1感温ダイオード21と第2感温ダイオード22とのペアのような対となる感温ダイオードがそれぞれ同じ電気特性、高周波インピーダンスとなるように、同じ段数のPN接合で各感温ダイオードを構成することが好ましい。
上記第4実施形態では、第1、第3感温ダイオード21、23がペアとなって第1並列回路を構成し、第2、第4感温ダイオード22、24がペアとなって第2並列回路を構成したものが示されているが、これら並列回路の数は上記第4実施形態に限定されるものではなく、測定したい複数のエリアに応じて増やしても構わない。
本発明の第1実施形態に係る半導体チップの平面図である。 図1に示される各感温ダイオードの接続形態を示した回路図である。 本発明の第2実施形態に係る半導体チップの平面図である。 本発明の第3実施形態に係る半導体チップの平面図である。 本発明の第4実施形態に係る半導体チップに設けられる複数の感温ダイオードの接続形態を示した回路図である。
符号の説明
1…半導体チップ、10…セルエリア、11…IGBTエリア、12…FWDエリア、13…境界、21〜24…第1〜第4感温ダイオード、31…第1パッド、32…第2パッド。

Claims (5)

  1. セルエリア(10)に半導体素子が形成されると共に、前記半導体素子が作動することにより発生する熱の温度に応じた電圧を出力する第1感温ダイオード(21)と第2感温ダイオード(22)とが備えられており、
    前記第1感温ダイオードのアノードと前記第2感温ダイオードのカソードとが第1パッド(31)に接続され、前記第1感温ダイオードのカソードと前記第2感温ダイオードのアノードとが第2パッド(32)に接続されることで前記各感温ダイオードが並列接続されており、
    前記第1パッドと前記第2パッドとに電圧が印加されることで前記第1感温ダイオードが順方向にバイアスされ、前記第2感温ダイオードが逆方向にバイアスされると、前記第1感温ダイオードは前記温度に応じた電圧を出力するように機能し、前記第2感温ダイオードは前記第1感温ダイオードに発生するノイズを除去するように機能するようになっており、
    前記第2感温ダイオードが順方向にバイアスされ、前記第1感温ダイオードが逆方向にバイアスされると、前記第2感温ダイオードは前記温度に応じた電圧を出力するように機能し、前記第1感温ダイオードは前記第2感温ダイオードに発生するノイズを除去するように機能するようになっている半導体装置であって、
    前記各感温ダイオードのうち、前記第1感温ダイオードは、前記セルエリアの中央部に配置され、前記第2感温ダイオードは、前記セルエリアの外縁部に配置されていることを特徴とする半導体装置。
  2. セルエリア(10)に半導体素子が形成されると共に、前記半導体素子が作動することにより発生する熱の温度に応じた電圧を出力する第1感温ダイオード(21)と第2感温ダイオード(22)とが備えられており、
    前記第1感温ダイオードのアノードと前記第2感温ダイオードのカソードとが第1パッド(31)に接続され、前記第1感温ダイオードのカソードと前記第2感温ダイオードのアノードとが第2パッド(32)に接続されることで前記各感温ダイオードが並列接続されており、
    前記第1パッドと前記第2パッドとに電圧が印加されることで前記第1感温ダイオードが順方向にバイアスされ、前記第2感温ダイオードが逆方向にバイアスされると、前記第1感温ダイオードは前記温度に応じた電圧を出力するように機能し、前記第2感温ダイオードは前記第1感温ダイオードに発生するノイズを除去するように機能するようになっており、
    前記第2感温ダイオードが順方向にバイアスされ、前記第1感温ダイオードが逆方向にバイアスされると、前記第2感温ダイオードは前記温度に応じた電圧を出力するように機能し、前記第1感温ダイオードは前記第2感温ダイオードに発生するノイズを除去するように機能するようになっている半導体装置であって、
    前記各感温ダイオードのうち、前記第1感温ダイオードは、前記セルエリア内に配置され、前記第2感温ダイオードは前記セルエリア外に配置されていることを特徴とする半導体装置。
  3. セルエリア(10)に半導体素子が形成されると共に、前記半導体素子が作動することにより発生する熱の温度に応じた電圧を出力する第1感温ダイオード(21)と第2感温ダイオード(22)とが備えられており、
    前記第1感温ダイオードのアノードと前記第2感温ダイオードのカソードとが第1パッド(31)に接続され、前記第1感温ダイオードのカソードと前記第2感温ダイオードのアノードとが第2パッド(32)に接続されることで前記各感温ダイオードが並列接続されており、
    前記第1パッドと前記第2パッドとに電圧が印加されることで前記第1感温ダイオードが順方向にバイアスされ、前記第2感温ダイオードが逆方向にバイアスされると、前記第1感温ダイオードは前記温度に応じた電圧を出力するように機能し、前記第2感温ダイオードは前記第1感温ダイオードに発生するノイズを除去するように機能するようになっており、
    前記第2感温ダイオードが順方向にバイアスされ、前記第1感温ダイオードが逆方向にバイアスされると、前記第2感温ダイオードは前記温度に応じた電圧を出力するように機能し、前記第1感温ダイオードは前記第2感温ダイオードに発生するノイズを除去するように機能するようになっている半導体装置であって、
    前記セルエリアには、第1の半導体素子のエリア(11)と、当該第1の半導体素子とは異なる第2の半導体素子のエリア(12)とが設けられ、前記各エリアにそれぞれ半導体素子が形成されており、
    前記第1感温ダイオードは、前記第1の半導体素子のエリアに配置され、前記第2感温ダイオードは前記第1の半導体素子のエリアと前記第2の半導体素子のエリアとの境界(13)上に配置されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 前記第1感温ダイオードのアノードに第3感温ダイオード(23)のアノードが接続されて第1並列回路が構成され、前記第2感温ダイオードのカソードに第4感温ダイオード(24)のカソードが接続されて第2並列回路が構成されており、
    前記第1パッドと前記第2パッドとに電圧が印加されることで、前記第1並列回路を構成する前記第1感温ダイオードおよび前記第3感温ダイオードが順方向にバイアスされ、前記第2並列回路を構成する前記第2感温ダイオードおよび前記第4感温ダイオードが逆方向にバイアスされると、前記第1並列回路は前記第1感温ダイオードによって検出された温度に応じた電圧と前記第3感温ダイオードによって検出された温度に応じた電圧との平均を出力するように機能し、前記第2並列回路を構成する前記第2感温ダイオードおよび前記第4感温ダイオードは前記第1並列回路に発生するノイズを除去するように機能するようになっており、
    前記第2並列回路を構成する前記第2感温ダイオードおよび前記第4感温ダイオードが順方向にバイアスされ、前記第1並列回路を構成する前記第1感温ダイオードおよび前記第3感温ダイオードが逆方向にバイアスされると、前記第2並列回路は前記第2感温ダイオードによって検出された温度に応じた電圧と前記第4感温ダイオードによって検出された温度に応じた電圧との平均を出力するように機能し、前記第1並列回路を構成する前記第1感温ダイオードおよび前記第3感温ダイオードは前記第2並列回路に発生するノイズを除去するように機能するようになっていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の半導体装置。
  5. セルエリア(10)に半導体素子が形成されると共に、前記半導体素子が作動することにより発生する熱の温度に応じた電圧を出力する第1感温ダイオード(21)と第2感温ダイオード(22)とが備えられており、
    前記第1感温ダイオードのアノードと前記第2感温ダイオードのカソードとが第1パッド(31)に接続され、前記第1感温ダイオードのカソードと前記第2感温ダイオードのアノードとが第2パッド(32)に接続されることで前記各感温ダイオードが並列接続されており、
    前記第1パッドと前記第2パッドとに電圧が印加されることで前記第1感温ダイオードが順方向にバイアスされ、前記第2感温ダイオードが逆方向にバイアスされると、前記第1感温ダイオードは前記温度に応じた電圧を出力するように機能し、前記第2感温ダイオードは前記第1感温ダイオードに発生するノイズを除去するように機能するようになっており、
    前記第2感温ダイオードが順方向にバイアスされ、前記第1感温ダイオードが逆方向にバイアスされると、前記第2感温ダイオードは前記温度に応じた電圧を出力するように機能し、前記第1感温ダイオードは前記第2感温ダイオードに発生するノイズを除去するように機能するようになっている半導体装置であって、
    前記第1感温ダイオードのアノードに第3感温ダイオード(23)のアノードが接続されて第1並列回路が構成され、前記第2感温ダイオードのカソードに第4感温ダイオード(24)のカソードが接続されて第2並列回路が構成されており、
    前記第1パッドと前記第2パッドとに電圧が印加されることで、前記第1並列回路を構成する前記第1感温ダイオードおよび前記第3感温ダイオードが順方向にバイアスされ、前記第2並列回路を構成する前記第2感温ダイオードおよび前記第4感温ダイオードが逆方向にバイアスされると、前記第1並列回路は前記第1感温ダイオードによって検出された温度に応じた電圧と前記第3感温ダイオードによって検出された温度に応じた電圧との平均を出力するように機能し、前記第2並列回路を構成する前記第2感温ダイオードおよび前記第4感温ダイオードは前記第1並列回路に発生するノイズを除去するように機能するようになっており、
    前記第2並列回路を構成する前記第2感温ダイオードおよび前記第4感温ダイオードが順方向にバイアスされ、前記第1並列回路を構成する前記第1感温ダイオードおよび前記第3感温ダイオードが逆方向にバイアスされると、前記第2並列回路は前記第2感温ダイオードによって検出された温度に応じた電圧と前記第4感温ダイオードによって検出された温度に応じた電圧との平均を出力するように機能し、前記第1並列回路を構成する前記第1感温ダイオードおよび前記第3感温ダイオードは前記第2並列回路に発生するノイズを除去するように機能するようになっていることを特徴とする半導体装置。
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