JP5122988B2 - ワイヤハーネスの外装保護用チューブおよびワイヤハーネス - Google Patents
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Description
前記キャタピラ状のケーブルガイド2にワイヤハーネスW/Hを挿通させることにより、スライドドア3の動きに追従して湾曲するワイヤハーネスW/Hの軌跡を制御して、ワイヤハーネスW/Hと周辺部材との干渉を防止することができる。
可撓性を有する弾性材から成形され、垂直方向の平板部を一側部に備えると共に、該一側部と連続してワイヤハーネス貫通用の断面半円形状を構成する断面半円環型の曲面部を他部に備え、
前記平板部は前記曲面部を形成する材質と異なる材質より形成され、前記平板部を形成する材質の硬度を前記曲面部を形成する材質の硬度より大として前記ワイヤハーネスの重量による垂れ下がりを抑制する一方、前記曲面部によって屈曲自在としていることを特徴とするワイヤハーネスの外装保護用チューブを提供している。
特に、柔軟に伸縮する前記低硬度の曲面部を湾曲の外周側とすることにより、湾曲の際に生じる内・外周差を吸収することができ、前記高硬度の平板部を湾曲の内周側とすることで、内・外周差により内周側に生じ易いシワの発生を防止することができるため、見映えよくワイヤハーネスを湾曲させることができる。また、シワの発生を防止することで、外装保護用チューブの耐久性を高めることもできる。
前記平板部より硬度の低い曲面部には、例えば、平板部を形成するオレフィン系熱可塑性エラストマーのソフトセグメント(オレフィン系ゴム)とハードセグメント(オレフィン系樹脂)の配合割合を変化させて硬度を下げたオレフィン系熱可塑性エラストマーを用いることが好ましい。
なお、スライドドアと車体との間だけでなく、サイドドアと車体との間に渡り配索されるワイヤハーネスへの適用も可能である。
また、前記平板部と曲面部のように硬度の異なる2種類の材質を連続させた外装保護用チューブは、二色押出成形により比較的容易に得ることができる。
図1および図2は、本発明の実施形態を示している。
図2に示すように、ワイヤハーネスW/Hの外装保護用チューブ10は、自動車のスライドドア20と車体21との間に配索されるワイヤハーネスW/Hに外装されるものであり、具体的には、長さ方向の両側がスライドドア側支持部材22と車体側支持部材23に支持され、その間が支持されずに渡り配索されるワイヤハーネスW/Hに、外装保護用チューブ10を外装している。
また、外装保護用チューブ10の一端をスライドドア側支持部材22に嵌合固定していると共に、外装保護用チューブ10の他端を車体側支持部材23に嵌合固定し、外装保護用チューブ10で外装されたワイヤハーネスW/Hのスライドドア側支持部材22側端末に接続したコネクタをスライドドア20内に配索されたドアハーネスの端末のコネクタに接続すると共に、ワイヤハーネスW/Hの車体側支持部材23側端末に接続したコネクタを車体20に配索したワイヤハーネス端末のコネクタに接続している。なお、本実施形態では、スライドドア側支持部材22、車体側支持部材23のいずれにも回転機構を設け、ワイヤハーネスW/Hを回転自在に支持できる構造としている。
特に、柔軟に伸縮する前記低硬度の曲面部12を湾曲の外周側とすることにより、湾曲の際に生じる内周・外周差を吸収することができ、湾曲の内周側を前記高硬度の平板部11とすることによって内周・外周差により内周側に生じ易いシワの発生を防止することができるため、見映えよくワイヤハーネスW/Hを湾曲させることができる。また、シワの発生を防止できることで、外装保護用チューブ10の耐久性を高めることもできる。
11 平板部
12 曲面部
20 スライドドア
21 車体
22 スライドドア側支持部材
23 車体側支持部材
Claims (5)
- 長さ方向の両側が車体とドアとに支持され、その間が支持されずに渡り配索されるワイヤハーネスの外装保護用チューブであって、
可撓性を有する弾性材から成形され、垂直方向の平板部を一側部に備えると共に、該一側部と連続してワイヤハーネス貫通用の断面半円形状を構成する断面半円環型の曲面部を他部に備え、
前記平板部は前記曲面部を形成する材質と異なる材質より形成され、前記平板部を形成する材質の硬度を前記曲面部を形成する材質の硬度より大として前記ワイヤハーネスの重量による垂れ下がりを抑制する一方、前記曲面部によって屈曲自在としていることを特徴とするワイヤハーネスの外装保護用チューブ。 - 前記外装保護用チューブは二色押出成形により成形されている請求項1に記載のワイヤハーネスの外装保護用チューブ。
- 前記外装保護用チューブの平板部および曲面部は熱可塑性エラストマーから形成され、前記平板部を形成する熱可塑性エラストマーの硬度(ショア硬度D)を20〜60度とする一方、前記曲面部を形成する熱可塑性エラストマーの硬度(JIS A)を30〜70度としている請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスの外装保護用チューブ。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の外装保護用チューブで外装され、スライドドアと車体との間に配索されるワイヤハーネス。
- 前記平板部は、ワイヤハーネスの配索状態でスライドドア全閉時に車外側となる垂直部に位置させ、前記曲面部は車内側に位置させている請求項4に記載のワイヤハーネス。
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