JP5122843B2 - モータ制御装置 - Google Patents
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ここで、PIDとは、P:Proportional(比例)、I:Integral(積分)、D:Derivative(微分)のことを指し、この3つ要素の組み合わせによってモータを制御するものである。
このPID制御のうち、P制御とPI制御について、ごく簡単に説明する。
図14に示すように、FG(Frequency Generator:周波数発電機)110は、モータ109の回転数に比例した周波数のFG信号111を出力し、速度差検出器102では、目標のモータ回転数に応じた基準速度信号101と、FG信号111との速度を比較し、その差に比例した速度差データを出力し、速度ゲイン設定器103では、前述の速度差データに任意のゲインを乗算して出力する。
位相差検出器105では、目標のモータ回転数に応じた基準位相信号104と、FG信号111との位相を比較し、その差に比例した位相差データを出力し、位相ゲイン設定器106では、前述の位相差データに任意のゲインを乗算して出力する。
加算器107では、速度ゲイン設定器103からの出力と、位相ゲイン設定器106とを加算し、それを駆動量として出力し、駆動装置108では、前述の駆動量に対応した電流(または電圧)を発生させ、モータ109を駆動する。
つまり、P制御では速度差および位相差に比例した駆動量でモータを制御することになる。
図15に示すように、駆動量は速度差および位相差に比例するので、モータ回転数が目標に近づくに従って駆動量は小さくなり、オーバシュートすることなく静定する。そして、定常状態では速度差はゼロになるが、位相差は残留する。言い換えると、定常位相差に応じた駆動量でモータを回転させているということである。
図16に示すように、積分器312では、第1加算器307から出力される第1の加算結果を逐次積分していく。そして、第2加算器313では、第1の加算結果と積分器312の積分結果とをさらに加算し、それを駆動量として出力する。他の動作は図14の場合と同様である。
図17は、図16のPI制御によるモータ制御装置でモータを駆動したときに、起動から目標回転数に静定するまでのモータ回転数、速度差、位相差、および積分結果の変化の様子を示すグラフ図である。図17では、モータ回転数については、図15のP制御のそれを点線の曲線で併載している。
このように、積分器312があると、オーバシュートが発生し静定までの振舞いが振動的になる。これは積分という演算の性質上、モータ回転数の変化よりも遅れて積分結果が変化するために、静定までの過程で余分な駆動量を出力してしまうからである。しかし定常状態においては、P制御のみの場合に残留していた位相差を積分器が肩代わりすることとなり、速度差、位相差ともにゼロとして精度良くモータ制御をすることが可能になる。
しかし、前述したように、PI制御では積分要素の影響で速度オーバシュートが発生し、起動時間を長くする要因となってしまっている。
そこで、積分要素を備えたモータ制御装置において、オーバシュート量を低減して起動時間を改善する提案がなされている。
また、別の特許文献2では、モータを定常回転させている間にそのときの積分結果を記憶しておき、次回起動時には、所定のタイミングで、積分結果を記憶しておいた値に書き換えるようにしている。
一方、上記特許文献2のモータ制御装置では、書き換えタイミングには言及しているが、前回の定常状態における積分結果を初期値とするということは、初回起動時については全く考慮していないということになる。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、モータ起動時に積分要素の積分演算を有効にするタイミングを定めてやることにより、オーバシュート量を低減させ、起動時間を短縮させることが出来るモータ制御装置を提供することである。
また、定常状態と同じ状況を作り出してから積分演算を有効にすることで、さらにオーバシュート量を少なくし、起動時間を短くすることが出来る。
また、本発明によれば、上記モータ制御装置を、モータ回転数を変更する変速時においても適用することで、変速時に発生するオーバシュート量を少なくし、変速に要する時間を短くすることが出来る。これは元の回転数と新しい回転数の速度差が大きいほどに有用である。
図1は、本発明によるモータ制御装置の第1実施形態(請求項1)の構成図である。
図1に示すように、このモータ制御装置は、先に示した図16の通常のPI制御の構成に、積分器操作装置514を追加した構成となっており、積分器512が第1の加算結果を積分していくことは同じだが、積分器操作装置514は、積分器512の積分演算の有効・無効を切り替えたり、積分結果を強制的に任意の値に書き換えたりするものである。
ここで、積分器操作装置514は、積分器512の積分演算の有効・無効を切り替えたり、積分結果を強制的に任意の値に書き換えたりする。
図2において、積分器512は、第1の加算結果(図1の第1加算器507の出力)と積分結果とを加算する加算器603と、加算器603の出力を保持するレジスタ604と、レジスタ604の出力もしくは初期値605のどちらかを選択して積分結果として出力するセレクタ606とで構成される。なお、以下では初期値605はゼロであるとして説明するが、ゼロでない小さい値でも構わない。
積分器操作装置514は、積分器601に対して、レジスタ更新信号607とレジスタクリア信号608と積分結果選択信号609とを出力する構成となっている。
レジスタクリア信号608は、レジスタ604の保持する値をゼロにクリアする命令である。この信号は前述のレジスタ更新信号607よりも優先されるものとする。
積分結果選択信号609は、セレクタ606への入力の中からどれを出力に接続するかを決定する命令であって、今回は、積分結果選択信号609の信号が“0”のときには初期値605が、“1”のときにはレジスタ604の値が、積分結果として選択されるものとする。
ここで、積分演算を有効にするためには、積分結果選択信号609を“1”としたうえで、レジスタ更新信号607を順次出力すればよいことになる。
図3は、図1のモータ制御装置でモータを起動したときの、停止状態から目標回転数に静定するまでのモータ回転数、速度差、位相差、および積分結果の変化の様子を示すグラフ図である。なお、ここで、モータ回転数については、図15のP制御、および図17の従来のPI制御におけるそれを点線の曲線で併載している。
図4は、第1実施形態における起動前後および積分演算を開始する前後における積分器601および積分器操作装置602の動作タイムチャートである。
図4に示すように、時刻t0においてモータを起動する前までに、レジスタクリア信号608を一度出力してレジスタ値をゼロにクリアしておき、さらに積分結果選択信号609に“0”を設定し、積分器の出力は初期値605(=ゼロ)としておく。
この状態でモータを起動すると、モータ回転数は図2のP制御の曲線と同じカーブで上昇していくことになる。
以上のようにすることで、積分演算が有効となった時点では、既に速度差はほぼゼロになっており、位相差は図15のP制御における定常位相差に近い値になっているため、積分器によって生じる余分な駆動力は図17の従来のPI制御の場合に比べて小さな値となり、オーバシュート量を少なくすることが出来る。
この結果、従来のPI制御の場合に比べて、起動時間を短くすることが出来る。
以上が、第1実施形態のモータ制御装置の構成と動作の説明である。
この第2実施形態は、先に図1で示したモータ制御装置の構成と異なっているのは、位相ゲイン設定器906から出力されているゲイン乗算後の位相差データを、第1加算器907だけでなく、積分器912にも入力している点である。
また、位相差検出器905から出力されている位相差データは、強制的にゼロにすることが可能であるとする。
この積分器912と積分器操作装置914の構成は、先に図2で示した第1実施形態の積分器の構成と異なっているのは、セレクタ1006が3入力となっており、その入力のうちのひとつにゲイン乗算後の位相差データが接続されている点である。
また、これに合わせて、積分結果選択信号1009が“0”のときには初期値1005が、“1”のときにはゲイン乗算後の位相差データが、“2”のときにはレジスタ1004の値が、積分結果として選択されるものとする。
ここで、積分演算を有効にするためには、積分結果選択信号1009を“2”としたうえで、レジスタ更新信号1007を順次出力すればよいことになる。
図7は、図5のモータ制御装置でモータを起動したときの、停止状態から目標回転数に静定するまでのモータ回転数、速度差、位相差、および積分結果の変化の様子を示すグラフ図である。ここで、モータ回転数については、図2のP制御、および図4の従来のPI制御におけるそれを点線の曲線で併載している。
図8に示すように、時刻t0においてモータを起動する前までに、レジスタクリア信号1008を一度出力してレジスタ値をゼロにクリアしておき、さらに積分結果選択信号1009に“0”を設定し、積分器の出力は初期値1005(=ゼロ)としておく。
この状態でモータを起動すると、モータ回転数は図15のP制御の曲線と同じカーブで上昇していくことになる。
その後、ある時刻t1において、モータ回転数が目標回転数±Δfの範囲内に入り、さらにその状態がΔtだけ継続した時刻がt2であるとする(Δf、Δtは任意)。これ以降、積分演算を有効にするのだが、その際にはまず時刻t2にて積分器選択信号1009を“1”に変更し、積分結果としてゲイン乗算後の位相差データをいったん出力する。
次に、時刻t3でレジスタ更新信号1007を1パルス出力し、その後の時刻t4で積分器選択信号1009を“2”に変更し、積分結果としてレジスタ1004の値を出力する。こうすることで、積分をゲイン乗算後の位相差データから始められる。このとき同時に、位相差検出器905から出力されている位相差データを強制的にゼロにする。さらにその後のt5以降では、レジスタ更新信号1007を順次出力することとする。なお、t0からt1の間隔およびt1からt2の間隔に比べて、t2以降の間隔は十分に短いとする。
以上のようにすることで、定常状態とほとんど同じ状況を作り出してから積分動作が開始されることになり、オーバシュート量をさらに少なくすることが出来る。
この結果、従来のPI制御の場合に比べて、また請求項1に比べても、起動時間を短くすることが出来る。
以上が、第2実施形態のモータ制御装置の構成と動作の説明である。
この第3実施形態は、先に図1で示したモータ制御装置の構成と異なっているのは、記憶装置1315が追加され、その値を積分器1312が参照できるようになっている点である。
図10は、図9の積分器1312と積分器操作装置1314の構成図である。
図10において、先に図2で示した積分器の構成と異なっているのは、記憶装置1315から読み込んだ値を初期値1405として設定できる点である。
ところで、記憶装置1315には、第2加算器1313から出力される駆動量(第2の加算結果)とモータ回転数との関係があらかじめ記憶されている。この関係は、例えば、モータの仕様に基づいて計算したり、実際にモータを駆動し測定するなどの方法によって求めておくものとする。
図11は、図9のモータ制御装置でモータを起動したときの、停止状態から目標回転数に静定するまでのモータ回転数、速度差、位相差、および積分結果の変化の様子を示すグラフ図である。ここで、モータ回転数については、図15のP制御、および図17の従来のPI制御におけるそれを点線の曲線で併載している。
図4では、起動前後および積分演算を開始する前後における積分器1401および積分器操作装置1402の動作を、タイムチャートで示す。
図4に示すように、時刻t0においてモータを起動する前までに、レジスタクリア信号1408を一度出力してレジスタ値をゼロにクリアしておき、さらに積分結果選択信号1409に“0”を設定し、積分器の出力は初期値1405としておく。なお、この初期値1405には、記憶装置1315に記憶しておいた駆動量の中から目標とするモータ回転数を得られる値を読み込んで、設定してあるものとする。
この状態でモータを起動すると、モータ回転数は図15のP制御の曲線と同じカーブで上昇していくことになる。
その後ある時刻t1において、モータ回転数が目標回転数±Δfの範囲内に入り、さらにその状態がΔtだけ継続した時刻がt2であるとする(Δf、Δtは任意)。これ以降、積分演算を有効にするのだが、その際にはまず時刻t2にてレジスタ更新信号1407を1パルス出力し、その後時刻t3で積分結果選択信号1409を“1”に変更し、さらにその後はレジスタ更新信号1407を順次出力することとする。
この結果、従来のPI制御の場合に比べて、また請求項1に比べても、起動時間を短くすることが出来る。
また、積分器1312の初期値としてゼロでない値を設定しているため、請求項2に比べても起動時間を短くすることが出来る。
以上が、請求項3のモータ制御装置の構成と動作の説明である。
本発明で課題としている、積分要素を備えたモータ制御装置では積分演算の遅れによりオーバシュートが発生するという問題は、起動時に限らず、変速時(モータの目標回転数を変えるとき)にも起こりうる問題であり、元の回転数と新しい回転数の速度差が大きいほどにオーバシュート量も大きくなる。
そこで、第4実施形態では、第3実施形態のモータ制御装置を変速時に適用したものである。なお、第4実施形態のモータ制御装置の構成、およびその積分器、積分操作装置の構成は、第3実施形態のものと同じである。
第4実施形態のモータ制御装置の動作を、図9、図10(第3実施形態の説明で既出)および図12、図13を用いて説明する。
図13は、第4実施形態における変速動作前後および積分演算を再開する前後における積分器1401および積分器操作装置1402の動作タイムチャートで示す。
図13に示すように、時刻t0において変速動作を開始する前までに、初期値1405の値として、記憶装置1315に記憶しておいた駆動量の中から新しい目標モータ回転数を得られる値を読み込んで設定しておく。
その後、それまでは順次出力していたレジスタ更新信号1407の出力を停止して積分動作をいったん無効にし、さらに積分結果選択信号1409に“0”を設定し、積分器の出力は前述の初期値1405とする。(この2つの処理は、変速直前であることが望ましい)
さらにその後レジスタクリア信号1408を一度出力してレジスタ値をゼロにクリアしておく。この処理は変速後でも良いが、後述の時刻t2よりは早い時点でなければならない。
その後ある時刻t1において、モータ回転数が目標回転数±Δfの範囲内に入り、さらにその状態がΔtだけ継続した時刻がt2であるとする(Δf、Δtは任意)。これ以降、積分演算を再び有効にするのだが、その際にはまず時刻t2にてレジスタ更新信号1407を1パルス出力し、その後時刻t3で積分結果選択信号1409を“1”に変更し、さらにその後はレジスタ更新信号1407を順次出力することとする。
なお、今回は新しいモータ回転数が元のそれよりも速い場合、つまり加速の場合を想定して説明したが、減速の場合であっても同様に説明できる。
以上が、第4の実施形態のモータ制御装置の構成と動作の説明である。
Claims (3)
- モータの回転数制御を行うモータ制御装置であって、
前記モータの回転数に比例した周波数の信号を出力する周波数発生器と、
前記モータの目標モータ回転数に応じた基準速度信号と前記周波数発生器から出力される信号との速度偏差を検出する速度差検出器と、
前記目標モータ回転数に応じた基準位相信号と前記周波数発生器から出力される信号との位相偏差を検出する位相差検出器と、
前記速度差検出器から出力される速度差データに対して任意のゲインを乗算する速度ゲイン設定器と、
前記位相差検出器から出力される位相差データに対して任意のゲインを乗算する位相ゲイン設定器と、
前記速度ゲイン設定器から出力されるゲイン乗算後の速度差データと前記位相ゲイン設定器から出力されるゲイン乗算後の位相差データとを加算する第1加算器と、
前記第1加算器から出力される第1の加算結果を積分する積分器と、
前記積分器の積分演算の有効・無効を切り替えたり積分結果を強制的に書き換えたりすることが可能な積分器操作装置と、
前記第1加算器から出力される第1の加算結果と前記積分器から出力される積分結果とを加算する第2加算器と、
前記第2加算器から出力される第2の加算結果を駆動量として前記モータを駆動する駆動装置とを具備し、
前記積分器が、積分結果として前記位相ゲイン設定器から出力されているゲイン乗算後の位相差データを参照して設定可能であり、前記位相差検出器から出力されている位相差データを、強制的にゼロにすることが可能となっており、前記モータの起動前までには前記積分器操作装置により前記積分器の積分結果はゼロにしており、且つ積分演算を無効にしており、
前記モータ起動後、前記モータの回転数の目標値と実際値との差が一定の範囲内に収まっている状態が一定の時間だけ継続して以後に、前記積分器操作装置により前記積分器の積分演算を有効にする際には、直前に前記位相ゲイン設定器から出力されていたゲイン乗算後の位相差データを積分結果として設定し、それと同時に前記位相差検出器から出力されている位相差データを強制的にゼロにするという処理を行ってから、通常の積分演算に移行することを特徴としたモータ制御装置。 - モータの回転数制御を行うモータ制御装置であって、
前記モータの回転数に比例した周波数の信号を出力する周波数発生器と、
前記モータの目標モータ回転数に応じた基準速度信号と前記周波数発生器から出力される信号との速度偏差を検出する速度差検出器と、
前記目標モータ回転数に応じた基準位相信号と前記周波数発生器から出力される信号との位相偏差を検出する位相差検出器と、
前記速度差検出器から出力される速度差データに対して任意のゲインを乗算する速度ゲイン設定器と、
前記位相差検出器から出力される位相差データに対して任意のゲインを乗算する位相ゲイン設定器と、
前記速度ゲイン設定器から出力されるゲイン乗算後の速度差データと前記位相ゲイン設定器から出力されるゲイン乗算後の位相差データとを加算する第1加算器と、
前記第1加算器から出力される第1の加算結果を積分していく積分器と、
前記積分器の積分演算の有効・無効を切り替えたり積分結果を強制的に書き換えたりすることが可能な積分器操作装置と、
前記第1加算器から出力される第1の加算結果と前記積分器から出力される積分結果とを加算する第2加算器と、
前記第2加算器から出力される第2の加算結果を駆動量として前記モータを駆動する駆動装置と、
記憶装置とを具備し、
前記記憶装置には、前記第2加算器から出力されている駆動量(第2の加算結果)と前記モータ回転数との関係を予め把握したうえで記憶しておき、
前記モータの起動前までには前記積分器操作装置により前記積分器の積分結果の初期値として、前記目標モータ回転数に対応した駆動量を前記記憶装置から読み込んで設定し、且つ積分演算を無効にしており、
前記モータ起動後、前記モータの回転数の目標値と実際値との差が一定の範囲内に収まっている状態が一定の時間だけ継続して以後に、前記積分器操作装置により前記積分器の積分演算を有効にすることを特徴としたモータ制御装置。 - モータの回転数制御を行うモータ制御装置であって、
前記モータの回転数に比例した周波数の信号を出力する周波数発生器と、
前記モータの目標モータ回転数に応じた基準速度信号と前記周波数発生器から出力される信号との速度偏差を検出する速度差検出器と、
前記目標モータ回転数に応じた基準位相信号と前記周波数発生器から出力される信号との位相偏差を検出する位相差検出器と、
前記速度差検出器から出力される速度差データに対して任意のゲインを乗算する速度ゲイン設定器と、
前記位相差検出器から出力される位相差データに対して任意のゲインを乗算する位相ゲイン設定器と、
前記速度ゲイン設定器から出力されるゲイン乗算後の速度差データと前記位相ゲイン設定器から出力されるゲイン乗算後の位相差データとを加算する第1加算器と、
前記第1加算器から出力される第1の加算結果を積分していく積分器と、
前記積分器の積分演算の有効・無効を切り替えたり積分結果を強制的に書き換えたりすることが可能な積分器操作装置と、
前記第1加算器から出力される第1の加算結果と前記積分器から出力される積分結果とを加算する第2加算器と、
前記第2加算器から出力される第2の加算結果を駆動量としてモータを駆動する駆動装置と、
記憶装置とを具備し、
前記記憶装置には、前記第2加算器から出力されている駆動量(第2の加算結果)とモータ回転数との関係を予め把握したうえで記憶しておき、
前記目標モータ回転数を変更する変速動作を行う場合には、前記変速動作を行う前までには前記積分器操作装置により積分演算を無効にしており、前記積分器の積分結果の初期値として、新しい目標モータ回転数に対応した駆動量を前記記憶装置から読み込んで設定し、
前記変速動作、すなわち前記基準速度信号および基準位相信号を新しい目標モータ回転数に応じたものに変更するという動作を実施し、
前記変速動作後、新しい目標モータ回転数と実際値との差が一定の範囲内に収まっている状態が一定の時間だけ継続して以後に、前記積分器操作装置により前記積分器の積分演算を有効にすることを特徴としたモータ制御装置。
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