JP4741637B2 - サーボモータの駆動制御装置及び駆動制御方法 - Google Patents

サーボモータの駆動制御装置及び駆動制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4741637B2
JP4741637B2 JP2008171335A JP2008171335A JP4741637B2 JP 4741637 B2 JP4741637 B2 JP 4741637B2 JP 2008171335 A JP2008171335 A JP 2008171335A JP 2008171335 A JP2008171335 A JP 2008171335A JP 4741637 B2 JP4741637 B2 JP 4741637B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
learning control
learning
position deviation
drive control
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008171335A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010009529A (ja
Inventor
平輔 岩下
肇 置田
宏之 河村
裕也 上野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FANUC Corp
Original Assignee
FANUC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FANUC Corp filed Critical FANUC Corp
Priority to JP2008171335A priority Critical patent/JP4741637B2/ja
Priority to CN2009102031183A priority patent/CN101620421B/zh
Publication of JP2010009529A publication Critical patent/JP2010009529A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4741637B2 publication Critical patent/JP4741637B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Control Of Electric Motors In General (AREA)
  • Numerical Control (AREA)

Description

本発明は、工作機械の送り軸等を駆動するサーボモータを、学習制御を利用して制御する駆動制御装置及び駆動制御方法に関する。
学習制御は、同じ動作を繰り返し行う場合に動作精度を向上するのに非常に有効な制御方式であり、学習制御が収束する際にはかなり高い動作精度が得られる。このため学習制御を適用したときの速度指令やトルク指令を観測することにより、高い動作精度を得るための速度指令やトルク指令が推定可能となる。
工作機械等の移動軸が反転動作する際には、移動軸に関連する相対移動物品間の摩擦方向が反転するため、移動軸の動作が一瞬遅れる現象が発生する。例えば2つの軸で円弧動作を行う場合、この遅れの現象によって、一般に象限突起と呼ばれる好ましくない位置偏差が発生する。この位置偏差を低減するために、移動方向が反転する際に速度指令やトルク指令に短い期間補正量を加算し、移動軸の反転動作を速めることが行われている。この補正量の最適値は一般に、移動軸の位置を観測しつつ、試行錯誤により調整されるのが従来からの一般的な手法であったが、学習制御を適用することで高い動作精度を実現し、その際の速度指令を解析することで最適な補正量を算出する技術が開発されている。
例えば特許文献1には、テーブルに取り付けられた被加工物を加工する際に、送り軸の移動方向が反転する際に加工面に生じる突起を少なくするサーボモータの駆動制御装置が開示されている。この駆動制御装置の一実施形態では、学習制御により得られる速度指令を補正データとし、位置指令反転時より所定時間に亘って速度指令を補正データにより補正する、とされている。また特許文献2には、検出したモータの位置と目標位置指令との差を速度指令として入力し、この入力信号から未来の速度指令を予測し、その値が最小となるように現在の速度指令に対する補正速度指令を出力する学習コントローラが開示されている。
特許第3805309号公報 特開平4−100116号公報
従来の方式では、調整中に学習制御を有効にしておく必要があるため、学習するプログラムの時間に応じて多くの学習用メモリが必要であった。このため大容量の内部RAMを有するCPUを使用するか、高速のRAMを別途用意する必要があり、特に低価格帯の制御装置ではこの方式を適用することは困難であった。
そこで本発明は、少ないメモリのCPUでも学習制御を可能とし、さらに学習制御時間の短縮を実現可能なサーボモータの駆動制御装置及び駆動制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、上位制御装置から所定サンプリング周期で送られる位置指令と位置検出器からの位置フィードバックとの位置偏差に基づいて所定周期毎に速度指令を出力してサーボモータを駆動制御する駆動制御装置において、前記サーボモータで駆動される被駆動部の移動方向の反転を検出する反転検出部と、前記反転検出部から出力される補正開始指令を受信したときに速度補正データに基づく補正量を前記速度指令に加算して補正する速度指令補正部とを有し、前記被駆動部を駆動する駆動プログラムを繰り返し実行しながら、位置偏差を格納するとともに、繰り返し実行される周期の1周期前の位置偏差に基づいて補正量を求め、該補正量を位置偏差に加算することにより、前記位置偏差を低減するように学習制御を行う学習制御部と、前記駆動プログラムを繰り返し実行する際にフィードフォワード制御を行い、位置偏差を小さくするとともに、フィードフォワード制御による制御量に相当する位置指令の微分値を速度指令に加算するフィードフォワード制御部と、を有し、前記速度補正データは、前記学習制御部の出力と前記位置偏差との和にゲインを乗ずることによって得られた速度指令を解析して求められ、前記学習制御部は、前記被駆動部の移動方向が反転する前後の所定時間に限って、位置偏差を格納するとともに1周期前の位置偏差に基づいて補正量を求め、該補正量を位置偏差に加算する処理を行うように構成されることを特徴とする、駆動制御装置を提供する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の駆動制御装置において、前記学習制御部は、前記駆動プログラムの1回目の実行時は学習制御を行わずに前記位置指令を監視し、前記1回目の実行時において前記被駆動部の移動方向が反転するタイミングを基準として学習制御を行う所定時間範囲を決定することを特徴とする、駆動制御装置を提供する。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の駆動制御装置において、前記学習制御部は、前記上位制御装置が所定区間の駆動プログラムを予め解析した結果を基準として学習制御を行う所定時間範囲を決定することを特徴とする、駆動制御装置を提供する。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の駆動制御装置において、前記学習制御部は、学習制御を実行する範囲において、学習制御を有効にしてからの第1の時間範囲において、学習制御への入力である位置偏差に、ゼロ以上かつ1未満の値から1まで単調増加する第1の係数を乗算し、学習制御が無効にされるまでの第2の時間範囲において、前記位置偏差に1からゼロ以上かつ1未満の値まで単調減少する第2の係数を乗算するように構成されることを特徴とする、駆動制御装置を提供する。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の駆動制御装置において、前記所定の時間は、前記被駆動部の反転動作前100〜30msから、反転動作後100〜300msまでであることを特徴とする、駆動制御装置を提供する。
本発明によれば、学習制御を行う時間範囲が、位置指令の符号が反転する前後に限定されるため、学習制御が必要とするメモリの大きさを節約することができ、ローコストの制御装置でも学習制御を使用した象限突起調整の適用が可能となるとともに、学習制御時間の短縮も図ることができる。
位置指令の反転のタイミングは、プログラムの1回目の実行時は学習制御を行わずに位置指令を監視することで正確に知ることができる。
或いは、譲位制御装置がプログラムを解析することによっても、位置指令のタイミングを知ることができる。
学習制御を有効にしてからの第1の時間範囲、及び学習制御が無効にされるまでの第2の時間範囲において、ゼロ以上かつ1未満の値から1まで単調増加する第1の係数、及び1からゼロ以上かつ1未満の値まで単調減少する第2の係数をそれぞれ位置偏差に乗算することにより、学習制御が有効から無効或いはその逆に切り替わる際に速度指令が不連続になって機械に振動等が生じることが防止される。
或いはフィードフォワード制御を行うことによっても、上記振動等を抑制することができる。
図1は、本発明に係るサーボモータの駆動制御装置10の要部ブロック図である。駆動制御装置10は、数値制御装置等の上位制御装置12から所定サンプリング周期で送られる位置指令から、サーボモータ、又はサーボモータで駆動される可動部等の制御対象14の実際位置のフィードバックを減算して位置偏差を求める減算器16と、該位置偏差にポジションゲインKpを乗じて速度指令を求めるゲイン18とを有する。また駆動制御装置10は、位置指令の符号が反転したことを検出する反転検出部20と、反転検出部20から出力される補正開始指令を受信したときに、後述する速度補正データに基づく補正量を上記速度指令に加算して補正する速度指令補正部22とを有する。
図2は、駆動制御装置10に含まれる、上述の速度指令補正部22で使用する速度補正データを学習制御により求める構成の要部ブロック図である。該構成には、位置ループ制御系に学習制御部24が追加されており、学習制御部24は後述するように反転動作前後の所定時間に限って学習制御を行うように構成されている。学習制御部24の出力と位置偏差との和に、ゲイン18を乗ずることによって得られる速度指令を解析して求められるものが、上述の速度指令補正部22に設定される速度補正データとなる。すなわち、上位制御装置12から指令される位置指令から、サーボモータで駆動される被駆動部等の位置フィードバックが減算器16で減算され、位置偏差が求められる。学習制御部24は、サーボモータで駆動される被駆動部を駆動するプログラムを繰り返し実行しながら、上記位置偏差を格納するとともに、繰り返し使用される周期の1周期前の位置偏差に基づいて補正量を求め、該補正量を位置偏差に加算器26で加算(補正)する。補正された位置偏差にはポジションゲインKpが乗ぜられ、得られた速度指令を所定時間間隔にてサンプリングし、関数近似する等の解析を行うことによって速度補正データが得られる。以上の構成は、特許文献1に記載のものと同様でよい。
ここで学習制御は、対象となるプログラムを最初に実行するときに有効(ON)とし、当該プログラムが終了するときに無効(OFF)とするのが通常のやり方である。これは学習制御の原理上、学習制御がONからOFF或いはその逆に切り替わるときは出力される補正量が不連続になり、結果として速度指令も不連続になって動作精度に影響するからである。
しかし学習制御をON/OFFする際に多少の誤差が生じても、位置指令が反転する前後において学習制御が収束していれば、象限突起補正量を作成する上で参考となる速度指令は得られるため、大きな問題とはならない。本発明はこのことを利用し、学習制御を途中でON/OFFすることを可能としている。以下、学習制御のON/OFFをどのようなタイミングで行うかについて具体的に説明する。
図3は、学習制御における処理の流れを示すフローチャートである。先ずステップS1において、繰り返し動作が開始されているか否かをチェックする。開始されていなければ学習処理を行う必要はないのでカウンタCをゼロにリセットする(ステップS2)。
繰り返し動作が開始されている場合は、その動作が初回であるか否かをチェックする(ステップS3)。図3の例では、初回の場合は学習処理を行わず、2回目以降に学習処理を行うカウンタ範囲(所定時間範囲)を設定する。詳細には、ステップS4において位置指令が反転しているか(位置指令の符号が変化しているか)をチェックし、反転していなければカウンタCを1インクリメントする(ステップS5)。一方反転していれば、ステップS6において符号がマイナスからプラスに変化したのか或いはその逆かをチェックし、前者であればステップS7へ、後者であればステップS8に進む。ステップS7に進んだ場合は現在のカウンタCを正カウンタCpとし、さらに正カウンタCpから第1のオフセット値a1を減算した値を正開始カウンタCpsとし、正カウンタCpに第2のオフセット値a2を加算した値を正終了カウンタCpeとして適当なメモリに記憶する。一方ステップS8に進んだ場合は、現在のカウンタCを負カウンタCnとし、さらに負カウンタCnから第1のオフセット値b1を減算した値を負開始カウンタCnsとし、負カウンタCnに第2のオフセット値b2を加算した値を負終了カウンタCneとして適当なメモリに記憶する。
ステップS3において繰り返し動作が2回目以降と判定された場合は、ステップS9に進んで学習範囲のチェックを行う。具体的には、現在のカウンタ値がステップS7又はS8で求めた範囲内にあれば(Cps≦C≦Cpe又はCns≦C≦Cne)ステップS10に進んで学習処理を行う。範囲外のときは学習処理は行わず、ステップS5に進んでカウンタCを1インクリメントする。
上述のオフセット値は、反転動作の前後において学習処理を行う時間をカウンタ値で規定するものである。例えば1カウンタが1ms(ミリ秒)に相当し、オフセット値a1及びa2がそれぞれ50及び200であった場合は、反転動作が行われるタイミングの50ms前から250msの間が、学習処理が行われる時間となる。なおこの例のように、反転前よりも反転後の方が学習制御有効時間を長いことが好ましい。その理由は、本願発明の主目的は反転時に摩擦方向が逆転することに伴う移動軸の動作遅れによる影響を改善することにあるので、摩擦方向が未だ逆転していない反転前は、学習制御を行う必要性が反転後よりは低いからである。学習制御が有効となる好ましい時間範囲は、サーボモータや被駆動部の構成等にも依存するが、例えば反転動作前100〜30msから、反転動作後100〜300msまでである。
またオフセット値a1及びa2の合計の上限はメモリの容量に依存するので、オフセット値は通常、使用する制御装置のスペックに基づいて上限を設定し、かつ象限突起補正量を作成する上で問題とならない範囲に経験的に定めることができる。なおオフセット値b1及びb2についても同様の考え方に基づいて設定可能であり、故に多くの場合a1とb1は互いに等しく、a2とb2は互いに等しくなる。しかし、制御対象のサーボモータやサーボモータに駆動される可動部の構成等に応じて互いに異なる値としてももちろんよい。
図3に示した方法は、学習制御を適用する範囲の決定方法として、プログラム動作の最初の1回目は学習処理を行わずに位置指令の反転のタイミングを的確に把握することで、2回目以降の学習処理の範囲を定めるものである。次に図4を用いて説明する方法は、位置指令を作成する上位制御装置がプログラムを解析した上で反転のタイミングを決定し、サーボモータの駆動制御装置に通知するものである。
図4に示すフローチャートにおいて、ステップS21及びS22は図3のステップS1及びS2と同様でよい。ステップS23では、学習処理を行う所定時間範囲が既に取得済みであるか否かをチェックし、取得済みでなければステップS24に進み、上述のオフセット値に基づき求められるCps及びCpe、又はCns及びCneを学習処理を行う範囲として取得する。なお図4の例では上位制御装置がプログラムを解析して反転のタイミングが既に得られているので、オフセット値が与えられれば学習制御を有効とする所定の時間範囲が得られる。
一方、ステップS23において所定の時間範囲が取得済みであれば、ステップS25に進む。ステップS25、S26及びS27は、それぞれ図3のステップS9、S10及びS5と同様でよいので説明は省略する。
上述のように本発明によれば、反転動作前後の所定の時間範囲(例えば250ms)すなわち学習制御有効時間内に限って学習処理が行われるため、従来よりも使用するメモリを大幅に低減することができ、よりローコストの制御装置でも高精度の駆動制御が可能となる。しかしながら、反転動作前後のある時点において単純に学習制御をON/OFFすると、学習を進めるにつれて、当該ある時点において速度指令が不連続となり、制御対象を含む機械又はシステムに大きなショックや振動が発生する場合もある。そこで、学習制御をON/OFFするタイミングにおいて生じ得るショック等を低減するために、フィードフォワードを設定することで学習制御をON/OFFする際の位置偏差を小さくすることが有効である。具体的には図2に示すように、フィードフォワード係数28を含むフィードフォワード制御部を用いて、フィードフォワード制御による制御量に相当する位置指令の微分値を加算する。なおフィードフォワード制御は、図1の構成に適用してもよい。
或いは、学習制御をON/OFFする際の位置偏差にゼロ以上1未満の係数を乗じて該位置偏差を小さくすることも有効である。具体的には、図5のフローチャートに示すように、先ずステップS31において学習範囲のチェックを行い、現在のカウンタ値Cが所定範囲内にあれば(Cps≦C≦Cpe又はCns≦C≦Cne)、次のステップS32において、Cが予め定めた第1の時間範囲すなわちフェードインカウンタ数Cfinにより規定される範囲に含まれているか否かをチェックする。ここでCfin値は、図6に示すように、学習処理を行うべき範囲の最初のカウンタ(Cps又はCns)からCfinだけカウントするまでは、学習制御への入力である位置偏差をそのままフィードバックには使用せず、位置偏差に1未満の係数k1を乗算する時間範囲として使用される。図6は、被駆動部の位置を概略的に示すグラフG1と、従来技術に従って学習制御のON/OFF(有効/無効)を行う例を、グラフG1と同時間軸で示すグラフG2と、本発明に従って学習制御のON/OFF(有効/無効)を行う例を、グラフG1と同時間軸で示すグラフG3とを示している。例えばCfinは10〜20に設定され、k1はステップS33において例えば以下の式(1)により計算される。
k1=(C−Cps)/Cfin 又は k1=(C−Cns)/Cfin (1)
式(1)によれば、例えばCfinが10であって学習制御が反転時より50カウンタ前から有効となる場合、反転時より50カウンタ前から40カウンタ前まではk1が学習制御入力値に乗算される。より詳細にはk1は、反転時より50カウンタ前はゼロであり、40カウンタ前は1であり、かつ50カウンタ前から40カウンタ前までは単調に増加する。このような処理をステップS33で行うことにより、学習制御が有効となる時点(この例では反転時より50カウンタ前)に速度指令が不連続となって不都合な振動等が発生することが防止される。
同様に、ステップS34において、Cが予め定めた第2の時間範囲すなわちフェードアウトカウンタ数Cfoutにより規定される範囲に含まれているか否かをチェックする。ここでCfout値は、学習処理を行うべき範囲の最後のカウンタ(Cpe又はCne)よりCfoutだけ前から該最後のカウンタまでは、学習制御への入力である位置偏差をそのままフィードバックには使用せず、位置偏差に1未満の係数k2を乗算するために使用される。例えばCfoutは10〜50、より好ましくは10〜30に設定され、k2はステップS35において例えば以下の式(2)により計算される。
k2=(Cpe−C)/Cfout 又は k2=(Cne−C)/Cfout (2)
式(2)によれば、例えばCfoutが30であって学習制御が反転時から200カウンタまで有効となる場合、反転時より170カウンタ後から200カウンタ後まではk2が学習制御入力値に乗算される。より詳細にはk2は、反転時から170カウンタ後は1であり、200カウンタ後はゼロであり、かつ170カウンタ後から200カウンタ後までは単調に減少する。このような処理をステップS35で行うことにより、学習制御が無効となる時点(この例では反転時から200カウンタ後)に速度指令が不連続となって不都合な振動等が発生することが防止される。次にステップS36において、学習処理を行う。
本発明に係る駆動制御装置の要部ブロック図である。 学習制御により速度補正データを作成するときの要部ブロック図である。 学習制御の処理を示すフローチャートである。 図3の代替例を示すフローチャートである。 学習制御への入力である位置偏差に乗算すべき係数を求める処理を示すフローチャートである。 学習制御への入力である位置偏差に係数を乗ずる時間範囲に相当する、第1の時間範囲(Cfin)及び第2の時間範囲(Cfout)を説明する図である。
符号の説明
10 駆動制御装置
12 上位制御装置
14 制御対象
16 減算器
18 ゲイン
20 反転検出部
22 速度指令補正部
24 学習制御部
26 加算器
28 フィードフォワード係数

Claims (5)

  1. 上位制御装置から所定サンプリング周期で送られる位置指令と位置検出器からの位置フィードバックとの位置偏差に基づいて所定周期毎に速度指令を出力してサーボモータを駆動制御する駆動制御装置において、
    前記サーボモータで駆動される被駆動部の移動方向の反転を検出する反転検出部と、
    前記反転検出部から出力される補正開始指令を受信したときに速度補正データに基づく補正量を前記速度指令に加算して補正する速度指令補正部とを有し、
    前記被駆動部を駆動する駆動プログラムを繰り返し実行しながら、位置偏差を格納するとともに、繰り返し実行される周期の1周期前の位置偏差に基づいて補正量を求め、該補正量を位置偏差に加算することにより、前記位置偏差を低減するように学習制御を行う学習制御部と、
    前記駆動プログラムを繰り返し実行する際にフィードフォワード制御を行い、位置偏差を小さくするとともに、フィードフォワード制御による制御量に相当する位置指令の微分値を速度指令に加算するフィードフォワード制御部と、を有し、
    前記速度補正データは、前記学習制御部の出力と前記位置偏差との和にゲインを乗ずることによって得られた速度指令を解析して求められ、
    前記学習制御部は、前記被駆動部の移動方向が反転する前後の所定時間に限って、位置偏差を格納するとともに1周期前の位置偏差に基づいて補正量を求め、該補正量を位置偏差に加算する処理を行うように構成されることを特徴とする、駆動制御装置。
  2. 前記学習制御部は、前記駆動プログラムの1回目の実行時は学習制御を行わずに前記位置指令を監視し、前記1回目の実行時において前記被駆動部の移動方向が反転するタイミングを基準として学習制御を行う所定時間範囲を決定することを特徴とする、請求項1に記載の駆動制御装置。
  3. 前記学習制御部は、前記上位制御装置が所定区間の駆動プログラムを予め解析した結果を基準として学習制御を行う所定時間範囲を決定することを特徴とする、請求項1に記載の駆動制御装置。
  4. 前記学習制御部は、学習制御を実行する範囲において、学習制御を有効にしてからの第1の時間範囲において、学習制御への入力である位置偏差に、ゼロ以上かつ1未満の値から1まで単調増加する第1の係数を乗算し、学習制御が無効にされるまでの第2の時間範囲において、前記位置偏差に1からゼロ以上かつ1未満の値まで単調減少する第2の係数を乗算するように構成されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の駆動制御装置。
  5. 前記所定の時間は、前記被駆動部の反転動作前100〜30msから、反転動作後100〜300msまでであることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の駆動制御装置。
JP2008171335A 2008-06-30 2008-06-30 サーボモータの駆動制御装置及び駆動制御方法 Active JP4741637B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008171335A JP4741637B2 (ja) 2008-06-30 2008-06-30 サーボモータの駆動制御装置及び駆動制御方法
CN2009102031183A CN101620421B (zh) 2008-06-30 2009-05-27 伺服电动机的驱动控制装置以及驱动控制方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008171335A JP4741637B2 (ja) 2008-06-30 2008-06-30 サーボモータの駆動制御装置及び駆動制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010009529A JP2010009529A (ja) 2010-01-14
JP4741637B2 true JP4741637B2 (ja) 2011-08-03

Family

ID=41513696

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008171335A Active JP4741637B2 (ja) 2008-06-30 2008-06-30 サーボモータの駆動制御装置及び駆動制御方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4741637B2 (ja)
CN (1) CN101620421B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10139803B2 (en) 2014-04-16 2018-11-27 Mitsubishi Electric Corporation Instruction value generation device

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4620159B2 (ja) * 2009-05-21 2011-01-26 ファナック株式会社 周期的な往復動作を制御するサーボモータ制御装置
JP4927985B1 (ja) * 2010-11-22 2012-05-09 ファナック株式会社 工作機械のテーブル又は工具を移動させる互いに直交した少なくとも二つの送り軸を有するサーボモータの駆動制御装置
JP5732289B2 (ja) * 2011-03-22 2015-06-10 オークマ株式会社 工作機械
CN102710212A (zh) * 2012-06-11 2012-10-03 桂林电子科技大学 永磁同步直线电机改进的迭代学习控制方法与控制系统
JP5987081B1 (ja) * 2015-04-02 2016-09-06 ファナック株式会社 基準軸を切り替えて学習制御を行うサーボ制御装置
JP6063006B1 (ja) 2015-06-30 2017-01-18 ファナック株式会社 学習メモリ切り換え機能を有するサーボ制御システム
JP6544219B2 (ja) * 2015-11-30 2019-07-17 オムロン株式会社 制御装置
JP6666234B2 (ja) * 2016-11-29 2020-03-13 ファナック株式会社 数値制御装置
JP6538766B2 (ja) 2017-07-18 2019-07-03 ファナック株式会社 機械学習装置、サーボモータ制御装置、サーボモータ制御システム、及び機械学習方法
JP6469320B1 (ja) * 2017-11-10 2019-02-13 三菱電機株式会社 サーボ制御装置
JP6740277B2 (ja) * 2018-04-13 2020-08-12 ファナック株式会社 機械学習装置、制御装置、及び機械学習方法
WO2021053784A1 (ja) * 2019-09-19 2021-03-25 三菱電機株式会社 モータ制御装置及びモータ制御方法
TWI717985B (zh) 2020-01-30 2021-02-01 財團法人工業技術研究院 工具機調整方法與其調整系統
AT525214B1 (de) 2021-07-01 2023-07-15 Ktm Ag Beleuchtungsvorrichtung für einen Scheinwerfer
CN117693897A (zh) * 2021-08-03 2024-03-12 发那科株式会社 伺服电动机控制装置
CN114460838A (zh) * 2021-12-31 2022-05-10 上海新时达机器人有限公司 一种机械末端抖动抑制方法、位置环和驱动装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06289918A (ja) * 1993-04-02 1994-10-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ロボットの学習制御方法
JPH08137527A (ja) * 1994-11-07 1996-05-31 Nissan Motor Co Ltd カム形状の加工装置
JPH11353006A (ja) * 1998-06-04 1999-12-24 Yamaha Motor Co Ltd オンライン学習方法
JP2006128685A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Asml Netherlands Bv 運動システム用自己適応フィードフォワード制御調整、およびそのような運動システムを備えるリソグラフィ装置
JP3805309B2 (ja) * 2003-01-30 2006-08-02 ファナック株式会社 サーボモータ駆動制御装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7502675B2 (en) * 2004-04-01 2009-03-10 Delphi Technologies, Inc. Feedforward control of motor vehicle roll angle
CN101067747A (zh) * 2007-05-23 2007-11-07 天水锻压机床有限公司 基于伺服系统总线控制技术的三维空间自动定位系统

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06289918A (ja) * 1993-04-02 1994-10-18 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ロボットの学習制御方法
JPH08137527A (ja) * 1994-11-07 1996-05-31 Nissan Motor Co Ltd カム形状の加工装置
JPH11353006A (ja) * 1998-06-04 1999-12-24 Yamaha Motor Co Ltd オンライン学習方法
JP3805309B2 (ja) * 2003-01-30 2006-08-02 ファナック株式会社 サーボモータ駆動制御装置
JP2006128685A (ja) * 2004-10-27 2006-05-18 Asml Netherlands Bv 運動システム用自己適応フィードフォワード制御調整、およびそのような運動システムを備えるリソグラフィ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10139803B2 (en) 2014-04-16 2018-11-27 Mitsubishi Electric Corporation Instruction value generation device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010009529A (ja) 2010-01-14
CN101620421B (zh) 2012-03-28
CN101620421A (zh) 2010-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4741637B2 (ja) サーボモータの駆動制御装置及び駆動制御方法
JP4335123B2 (ja) 制御装置
JP3805309B2 (ja) サーボモータ駆動制御装置
JP3739749B2 (ja) 制御装置
JP4467625B2 (ja) 数値制御装置および数値制御方法
JP4235210B2 (ja) サーボモータの制御装置
JP4199270B2 (ja) 位置制御と圧力制御を切り換え実行する数値制御装置及び数値制御方法
JP5890473B2 (ja) モータを制御するモータ制御装置
JP5183399B2 (ja) 数値制御装置
JP2010271854A (ja) デュアル位置フィードバック制御を行うサーボ制御装置
US11175647B2 (en) Motor controller
WO2014167808A1 (ja) モータ駆動装置
JP6370866B2 (ja) サーボモータ制御装置、サーボモータ制御方法、及びサーボモータ制御用プログラム
JP5030628B2 (ja) 干渉チェックシステム
JP6568035B2 (ja) サーボモータ制御装置、サーボモータ制御方法、及びサーボモータ制御用プログラム
JPH05282019A (ja) サーボシステムにおける加速制御方法及び装置
JP6412075B2 (ja) サーボモータ制御装置、サーボモータ制御方法、及びサーボモータ制御用プログラム
US10095221B2 (en) Numerical controller for notifying execution of auxiliary function in advance
WO2002025390A1 (fr) Procede de servocommande
JP3226413B2 (ja) 数値制御装置
JP4636271B2 (ja) サーボ制御装置とその調整方法
KR20160003864A (ko) 지령 생성 장치
JP2558580B2 (ja) サーボシステムにおける加速制御方法及び装置
JP6542844B2 (ja) サーボモータ制御装置
JPH10105247A (ja) サーボモータのオーバーシュート防止方法

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20100127

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20100205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4741637

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3