JP2558580B2 - サーボシステムにおける加速制御方法及び装置 - Google Patents
サーボシステムにおける加速制御方法及び装置Info
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Description
うサーボシステムにおける加速制御方法及び装置に関
し、特に送り系のバックラッシ、弾性変形、静摩擦に基
づくロストモーションに起因する精度劣化を軽減するサ
ーボシステムにおける加速制御方法及び装置に関する。
の回転により送り軸を駆動し、ワークが載置されたテー
ブルを移動する。送り軸駆動方向を反転する際(円弧加
工等の象限切り換わり時)や一時停止後、再駆動すると
きには、バックラッシ、弾性変形によるねじれ及びテー
ブル案内面の静止摩擦等に起因して、ロストモーション
が発生し、テーブルの実際の動きにモータ駆動指令に対
する時間的遅れが生ずる。このようなロストモーション
が生ずると、加工後のワーク形状に段差や突起等の歪が
残り、加工精度が著しく低下してしまう。特に、ロスト
モーションの少ない他の軸を用いた複数軸同時輪郭加工
を行うと、同期が狂うため輪郭指令経路と実動作軌跡に
誤差が生じ、加工物に食い込み、突起が生じて、形状精
度が劣化する。
ため、従来、種々提案が為されている。例えば、上記バ
ックラッシによる工具の動作遅れ(工具移動軌跡からの
ズレ)を補償するため、予め当該ズレ量をNC装置内部
に記憶しておき、送り軸の送り方向の反転タイミングを
サーボモータの回転量を検知するパルスコーダからの情
報やテーブル(送り軸)の移動距離を検出するリニアス
ケールからの情報に基づいて補償処理が行われる。すな
わち、反転タイミングで上記ズレ量の補償動作を行わせ
るため、バックラッシ加速度を与える。このような技術
は、例えば、特開平3ー110603号公報に開示され
ている。
送り方向反転時のみ加速制御を行っているので、送り軸
が一旦停止してから再び同一方向に移動するときに生ず
る静摩擦についての配慮が為されておらず、精度面での
問題が依然残っている。また、上記従来方法では、ロス
トモーションの原因であるバックラッシ、弾性変形によ
るねじれ、静摩擦のすべてについて配慮されているわけ
ではない。更に、バックラッシ低減のため、バックラッ
シ加速度を大きくすると、バックラッシの空転動作から
ねじれ動作に移行するときに送りねじとナット、歯車伝
達機構等の送り駆動系の反対方向の歯面に衝撃力が作用
し、機械寿命が短くなる。また、この大きなバックラッ
シ加速を停止したときに、サーボシステムが不安定とな
り、速度に揺らぎが生じ、加工精度が劣化する。
本願出願人は先に提案している(特願平4−10849
0号)。この技術は、送り軸の移動方向反転時や一旦停
止後の同一方向移動時のようにバックラッシ、ねじれ等
の弾性変形及び静摩擦に起因するロストモーションを、
それぞれの特性及び量に対応した最適な加速制御を行っ
て補償することにより、加工精度を改善するものであ
る。つまり、機械固有のロストモーション幅や弾性変形
量を一定値とし、機械の動作種類(反転動作か一旦停止
後同一方向動作か等)を判別し、判別結果により軸駆動
モータを予め決められた一定量だけ余分に動作させて補
正している。
は移動指令が停止中であっても、位置の微小誤差等に起
因して、ロストモーションの幅の範囲内で軸駆動モータ
は動作するため、停止位置を予め特定することができな
い。すなわち、フルクローズサーボ系の工作機械動作で
は、駆動モータから減速機構を介してテーブル等の移動
体に駆動力が伝達されるが、移動体の位置を読み取るス
ケールで得られる移動体の位置情報に微少な誤差が生じ
たとき、サーボ系動作により駆動モータは誤差を打ち消
すべく駆動されるため、ロストモーションの幅範囲内で
移動してしまう。したがって、機械固有のロストモーシ
ョン幅や弾性変形量を一定値とし、機械の動作種類を判
別し、判別結果により軸駆動モータを、予め決められた
一定量だけ余分に動作させて補正している上記従来技術
では、補正不足が生じたり補正過剰になることがある。
この問題は、特にフルクローズドフィードバック方式を
採用した場合に顕著である。
ンに起因する加工精度の劣化を著しく低減可能な、サー
ボシステムにおける加速制御方法及び装置を提供するこ
とにある。
め、本発明によるサーボシステムにおける加速制御方法
は、モータによる送り軸の駆動制御を行うサーボシステ
ムにおける加速制御方法において、前記送り軸の移動指
令の停止状態を判断し、停止状態であると判断されたと
きには前記送り軸の移動指令停止後の前記モータの移動
量を求め、該モータの移動量から前記送り軸のバックラ
ッシ、弾性変形および静摩擦に起因するロストモーショ
ン量を表わす一つの座標軸上における前記モータの現在
位置を補正開始位置として求め、該補正開始位置から前
記送り軸の移動指令再開後のロストモーションを補正す
る加速制御を行うサーボシステムにおける加速制御方法
であって、前記ロストモーションを補正する加速制御
は、前記補正開始位置に補正開始後のモータ移動量を加
算して前記座標軸上における刻々の補正位置を求め、該
補正位置に応じて、前記送り軸のバックラッシに起因す
るロストモーションを補償する予め設定されたバックラ
ッシ加速速度と、前記送り軸の弾性変形に起因するロス
トモーションを補償する弾性変形加速速度と、前記送り
軸の静摩擦に起因するロストモーションを補償する予め
設定された静摩擦加速速度のうちのいずれかの加速速度
を順次速度指令に加えるように構成される。
る加速制御装置は、モータによる送り軸の駆動制御を行
うサーボシステムにおける加速制御装置において、前記
送り軸の移動指令の停止状態を判断する第1の手段と、
前記送り軸を駆動するモータの移動量を求める第2の手
段と、前記第1の手段によって前記送り軸の移動指令が
停止状態であると判断されたときには、前記第2の手段
によって求めた前記送り軸の移動指令停止後のモータ移
動量から前記送り軸のバックラッシ、弾性変形および静
摩擦に起因するロストモーション量を表わす一つの座標
軸上における前記モータの現在位置を補正開始位置とし
て求める第3の手段と、該第3の手段で求めた補正開始
位置に補正開始後のモータ移動量を加算して前記座標軸
上における刻々の補正位置を求め、該補正位置に応じ
て、前記送り軸のバックラッシに起因するロストモーシ
ョンを補償する予め設定されたバックラッシ加速速度
と、前記送り軸の弾性変形に起因するロストモーション
を補償する予め設定された弾性変形加速速度と、前記送
り軸の静摩擦に起因するロストモーションを補償する予
め設定された静摩擦加速速度のうちのいずれかの加速速
度を順次速度指令に加えてロストモーションを補正する
加速制御を行う第4の手段と、を備えて構成される。
視し、停止状態であるときには送り軸の移動指令停止後
のモータの移動量を求め、この移動量に基づいて補正開
始位置を定め、移動指令再開後のロストモーションを補
正する加速制御を上記補正開始位置から最適に行ってい
る。このロストモーションを補正する加速制御は、前記
補正開始位置に補正開始後のモータ移動量を加算して前
記座標軸上における刻々の補正位置を求め、該補正位置
に応じて、前記送り軸のバックラッシに起因するロスト
モーションを補償する予め設定されたバックラッシ加速
速度と、前記送り軸の弾性変形に起因するロストモーシ
ョンを補償する弾性変形加速速度と、前記送り軸の静摩
擦に起因するロストモーションを補償する予め設定され
た静摩擦加速速度のうちのいずれかの加速速度を順次速
度指令に加えている。
願平4−108490号の明細書に開示した技術を採用
している。すなわち、送り系のロストモーションを規定
するバックラッシ、弾性変形によるねじれ及び静摩擦の
それぞれに対して最適な補償を施し、その遅れ時間を最
大限に低減させている。上記送り軸の送り方向の反転の
時間的遅れは、先ず、バックラッシによる時間的遅れ、
次いでねじれ等の弾性変形による時間的遅れ、最後に静
摩擦による時間的遅れの順序で発生する。そこで、この
順序によって生ずる時間的遅れをその順序に沿って個々
に補償するような制御を行う。そのため、予め実験等に
より、バックラッシ量及びねじれ量を含んだロストモー
ション量Mlと、バックラッシ量Mbを求めておき、Mt=
Ml−Mbとして弾性変形によるねじれ量を演算し、予め
メモリ内に格納しておく。また、静摩擦に起因するロス
トモーション量Msも実験的に求めてメモリ内に格納し
ておく。
ラッシ加速速度Vbを与え、次にそのVbを衝撃緩和加速
速度Vaに低下させる。その後、弾性変形加速速度Vtを
与え、弾性変形補償を行う。続いて、静摩擦によるロス
トモーションを補償するため静摩擦加速速度Vsを与え
る。
向に移動する場合には、静摩擦部加速制御のみを行う。
つまり、一旦停止後、再移動を開始する時点では、バッ
クラッシがなく、弾性変形も保持されているので、送り
方向が反転した場合のようなバックラッシ部加速制御及
び弾性変形部加速制御を行っていない。しかしながら、
これだけでは前述のように補正不足が生じたり、補正過
剰になることがあるので、、本発明では次のようにして
いる。
参照しながら説明する。図1を参照すると、先ず、送り
軸の停止判断を、移動指令がなくなってから一定時間経
過したかどうかをモニタすることにより行う(ステップ
S1)。送り軸が停止していると判断されると、モータ
移動量を監視し、移動量を積算して積算値をモータ移動
量MP1としてメモリに記憶した後(ステップS2)、移
動が再開始されるか否かを判断する(ステップS3)。
ステップS1において、軸指令が停止ではないと判断さ
れると、モータ移動量Mp1を零に設定し(ステップS
7)、ステップS3の判断を行う。ここで、送り軸の移
動とは移動体が実際に移動することであり、移動指令停
止後のモータ移動量とは、ロストモーションの幅内でモ
ータがふらついているその微少量のことであり、このと
き送り軸は移動していない。
断されれば、同一方向の移動か否かを判断する(ステッ
プS4)。ここで、同一方向であると判断されれば、ロ
ストモーション補正量Mlからモータ移動量MP1を減算
した値を補正開始位置PSに設定して(ステップS
5)、ステップS6のロストモーション加速補正処理に
移行する。また、同一方向でなければ、モータ移動量M
P1を補正開始位置PSに設定した後、ステップS6の処
理に移行する。ステップS5は、すなわち図4の位置P
0を起点として右方向へMl−MP1離れた位置を補正開始
点PSとし、ステップS8は起点P0から右方向へMP1離
れた位置を補正開始点PSとしている。
処理は、図2に示す処理から構成されている。ここで、
Mbはバックラッシ量、Maは衝撃緩和量、Mlはロス
トモーション量、Msは静摩擦補正量とする。ロストモ
ーション補正における位置P1〜P4との関係は 図4
のように指定され、各位置対応で送りモータに与える加
速速度を図5のように設定する。図4は、モータの移動
量を模擬的に横方向の一つの座標軸に見立て、送り軸の
バックラッシ、弾性変形および静摩擦に起因する一連の
ロストモーション量の範囲についてその座標軸を表示し
たものである。本図ではモータが左から右へ移動し、位
置P3で送り軸を停止させ、その後MP1だけモータが
左の位置PSまで移動したことを表わしている。本座標
軸の原点P0は、モータが反転して右から左へ移動した
とき送り軸のロストモーションM1が0となり送り軸が
反対方向へ移動を開始する位置に相当する。よって図4
はモータの位置とロストモーション量との関係を示して
いるとも言える。
a,P2=Mb,P3=Ml,P4=Ml+Msを求め(ステッ
プS61)、ロストモーション幅内のモータ位置である
補正位置Pcを補正開始位置Psと補正開始後のモータ移
動量MP2との和で求める(ステップS62)。続いてP
cがP1よりも小さいか否かを判断し(ステップS6
3)、小さいと判断されれば、モータ加速速度をバック
ラッシュ加速速度Vbとし(ステップS64)、小さく
なければ、補正位置PcがP1とP2の間にあるか否かを
判断する(ステップS65)。PcがP1とP2間にあれ
ば、モータ加速速度をVbよりも低い衝撃緩和加速速度
Vaに設定した(ステップS66)後に、またPcがP1
とP2間にないと判断されれば、続いて補正位置Pcが位
置P2とP3間にあるか否かを判断する(ステップS6
7)。
間にあると判断されればモータ加速速度を弾性変形加速
速度Vtに設定した後(ステップS68)、また、P2と
P3間にないと判断されれば、補正位置PcがP3とP4間
に位置するか否かを判断する(ステップS69)。ここ
で、PcがP3とP4間に位置すれば、モータ加速速度を
静摩擦に打ち勝つ加速速度Vsに設定した後(ステップ
S70)、また、PcがP3とP4間に位置しないと判断
されたときには、補正位置PcがP4以上であるか否かを
判断する(ステップS71)。ステップS71におい
て、PcがP4以上であれば、減速処理を実行して図1の
処理を終了する。また、PcがP4以上でなければ同様に
処理を終了する。
送りが位置P3で停止し、その後同一方向へ軸送りが再
開される場合を考える。停止中にモータが移動し、起点
位置P0から右へMl−Mp1離れた位置PSまで来てしま
っており、ここから軸送りが右方向へ再開したとする。
すると、ロストモーション加速補正は、位置P1とPS間
の距離に相当するバックラッシ量に見合ったバックラッ
シ加速速度を与えた後、衝撃緩和加速速度Va、弾性変
形加速速度Vt、静摩擦加速速度vsを与えれば良いこと
がわかる。又、軸送りが位置Psから左方向へ再開され
たとする。このときは、P3を起点として左方向へモー
タ移動量MP1だけ離れた位置、すなわちPsを補正開始
位置としてロストモーション加速補正を行う。つまり、
位置P0とPs間の長さに相当するバックラッシ量(衝撃
緩和量を含む)に見合ったバックラッシ加速速度(衝撃
緩和加速速度Vaを含む)を与え、続けて弾性変形加速
速度Vt、静摩擦加速速度Vsを与えれば良いことがわか
る。図4では、位置P0の左側に逆方向に軸移動が再開
したときの弾性変形量Mtと、静摩擦補正量Msが存在す
るのであるが、図面を簡略化するために便宜的にP0の
左側の現象もP0の右側の図で代表させている。従っ
て、軸移動の再開が逆方向の場合の補正開始位置Ps
は、P3を起点にして左方向へモータの移動量Mp1離れ
た位置と述べたが、これはとりもなおさず、P0を起点
として右へMp1離れた位置を補正開始位置とし、そこ
から右へ進むと考えたのと実質上同一である。図1のス
テップS8で述べた補正開始位置はP0からモータ移動
量Mp1離れた位置としたのは正にこのことである。
ーボシステムにおける加速制御装置を適用したNC装置
の構成を説明する。テープ等の媒体1からのNC指令信
号は、加減速制御部2で送り速度の加減速制御が行わ
れ、補間部3にて補間処理が施され、位置指令信号とし
て加減算部4に供給される。加減算部4からの出力は、
位置制御部5で位置制御のための処理が施され、速度指
令信号として加減算部6に供給される。速度制御部7
は、加減算部6からの速度指令に基づいて速度制御処理
を行いサーボアンプ8に出力する。サーボアンプ8から
の出力によってモータ11は回転駆動される。パルスコ
ーダ12は、モータ11の回転量を検出して、モータ移
動量情報P2(送り軸移動量対応情報)として加速制御
部9と速度検出部10に供給する。加速制御部9は、該
モータ移動量情報P2を受け、前述したロストモーショ
ンに起因する時間遅れ、加工精度の劣化を除去するた
め、図1及び図2に示す制御シーケンス処理を行うため
の加速速度(補正速度)信号P1を加減算部6に供給す
る。
量情報は、まず移動方向・移動量検出部20で移動方向
と移動量が刻々検出され、その情報をシーケンス制御部
21へ送出する。シーケンス制御部21はその情報から
送り軸は停止中か移動を開始したか、移動方向は前回の
移動と同一か、あるいは反対か等の送り軸の移動状態を
判定し、その判定結果に基づいてバックラッシ加速速度
Vb発生部24、衝撃緩和加速速度Va発生部25、弾性
変形加速速度Vt発生部26、静摩擦加速速度Vs発生部
27から成る加速速度発生部23を前述順序に従って制
御し、所定のタイミングで所定の加速速度情報P1が発
生するようにしている。またメモリ22にはロストモー
ション量Ml、バックラッシ量Mb、衝撃緩和量Ma、静
摩擦補正量Msを予め記憶しておき、加速速度発生部2
3へ必要に応じて送出し、各加速速度を与える時間を規
定する働きをしている。
のモータ移動量情報に基づいて、送り速度を検出し、加
減算部6に供給する。加減算部6は、位置制御部5から
の指令速度と加速制御部9からの補正速度を加算し、速
度検出部10からの速度を減算して速度制御部7に出力
する。モータ11には減速機構(歯車)16が結合さ
れ、歯車16を駆動することにより、送りねじ13を回
転させてナット14を介してテーブル15を移動させ
る。このテーブル15の移動量、位置はスケール17に
より検出され、位置検出部18で、その位置情報を検出
し、加減算部4にフィードバック制御のため供給する。
例えば、本願発明では、送り方向の反転時には、送りモ
ータに与える速度補償分として与える加速速度の時間的
変化を図5に示すように制御する。すなわち、例えば、
反転時には、最初にバックラッシ加速速度Vbを与え
て、バックラッシ補償を行い、モータの移動量が上記バ
ックラッシ量に至る直前(位置P1)を検出し、該検出
時点からは加速指令を歯面への衝突が問題なくなるよう
なバックラッシ減速加速速度Vaに低下させる。また、
予め設定した移動量を検出した後(位置P2)に、ねじ
れ等の弾性変形に対処するために設定した弾性変形加速
速度Vtを、上記ねじれ量だけの移動が検出されるまで
(位置P3)与え、弾性変形補償を行う。更に、続い
て、静摩擦によるロストモーションを補償するため、弾
性変形加速速度Vtより大きな静摩擦加速速度Vsを与
える。このような加速速度VtとVsとの速度差により
加速トルクを発生し、静摩擦に対しハンマー効果を与え
ることができる。静摩擦加速速度Vsは、上記静摩擦に
起因するロストモーション量Msの移動が行われるまで
(位置P4)持続し、その後は、加速速度は徐々に減じ
られる。
令停止後のモータ移動量を監視し、得られたモータ移動
量に基づいて最適なロストモーションを補正する加速制
御を行っているので、補正不足や補正過剰を除去でき、
加工精度を大幅に改善することができる。
の一実施例の処理手順を示すフローチャートである。
速補正処理手順を示すフローチャートである。
装置の構成例を示すブロック図である。
ーションとの関係を示す図である。
正を行うための加速速度の変化を示す図である。
速制御部 3 補間部 4 加減
算部 5 位置制御部 6 加減
算部 7 速度制御部 8 サー
ボアンプ 9 加速制御部 10 速度
検出部 11 モータ 12 パル
スコーダ 13 送りねじ 14 ナッ
ト 15 テーブル 16 減速
機構(歯車) 17 スケール 18 位置
検出部 20 移動方向・移動量検出部 21 シーケンス制御部 22 メモリ 23 加速速度発生部 24 バックラッシ加速速度Vb発生部 25 衝撃緩和加速速度Va発生部 26 弾性変形加速速度Vt発生部 27 静摩擦加速速度Vs発生部
Claims (4)
- 【請求項1】モータによる送り軸の駆動制御を行うサー
ボシステムにおける加速制御方法において、 前記送り軸の移動指令の停止状態を判断し、停止状態で
あると判断されたときには前記送り軸の移動指令停止後
の前記モータの移動量を求め、該モータの移動量から前
記送り軸のバックラッシ、弾性変形および静摩擦に起因
するロストモーション量を表わす一つの座標軸上におけ
る前記モータの現在位置を補正開始位置として求め、該
補正開始位置から前記送り軸の移動指令再開後のロスト
モーションを補正する加速制御を行うサーボシステムに
おける加速制御方法であって、 前記ロストモーションを補正する加速制御は、前記補正
開始位置に補正開始後のモータ移動量を加算して前記座
標軸上における刻々の補正位置を求め、該補正位置に応
じて、前記送り軸のバックラッシに起因するロストモー
ションを補償する予め設定されたバックラッシ加速速度
と、前記送り軸の弾性変形に起因するロストモーション
を補償する予め設定された弾性変形加速速度と、前記送
り軸の静摩擦に起因するロストモーションを補償する予
め設定された静摩擦加速速度のうちのいずれかの加速速
度を順次速度指令に加えるようにしたことを特徴とする
サーボシステムにおける加速制御方法。 - 【請求項2】前記移動指令再開後の送り軸の移動方向が
同一方向であるときには、前記送り軸のバックラッシ量
とねじれ量を加算して得られるロストモーション補正量
から前記モータの移動量を減算して得られる前記座標軸
上の位置を前記補正開始位置として前記ロストモーショ
ンを補正する加速制御を行う請求項1に記載のサーボシ
ステムにおける加速制御方法。 - 【請求項3】前記移動指令再開後の送り軸の移動方向が
同一方向でないときには、前記モータの移動量に相当す
る前記座標軸上の位置を前記補正開始位置として前記ロ
ストモーションを補正する加速制御を行う請求項1に記
載のサーボシステムにおける加速制御方法。 - 【請求項4】モータによる送り軸の駆動制御を行うサー
ボシステムにおける加速制御装置において、 前記送り軸の移動指令の停止状態を判断する第1の手段
と、 前記送り軸を駆動するモータの移動量を求める第2の手
段と、 前記第1の手段によって前記送り軸の移動指令が停止状
態であると判断されたときには、前記第2の手段によっ
て求めた前記送り軸の移動指令停止後のモータ移動量か
ら前記送り軸のバックラッシ、弾性変形および静摩擦に
起因するロストモーション量を表わす一つの座標軸上に
おける前記モータの現在位置を補正開始位置として求め
る第3の手段と、 該第3の手段で求めた補正開始位置に補正開始後のモー
タ移動量を加算して前記座標軸上における刻々の補正位
置を求め、該補正位置に応じて、前記送り軸のバックラ
ッシに起因するロストモーションを補償する予め設定さ
れたバックラッシ加速速度と、前記送り軸の弾性変形に
起因するロストモーションを補償する予め設定された弾
性変形加速速度と、前記送り軸の静摩擦に起因するロス
トモーションを補償する予め設定された静摩擦加速速度
のうちのいずれかの加速速度を順次速度指令に加えてロ
ストモーションを補正する加速制御を行う第4の手段
と、を備えて成ることを特徴とするサーボシステムにお
ける加速制御装置。
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JP4309672A JP2558580B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | サーボシステムにおける加速制御方法及び装置 |
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JP4309672A JP2558580B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | サーボシステムにおける加速制御方法及び装置 |
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