JP5120852B2 - 新規タンパク質複合体、該タンパク質複合体を用いたコバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ成熟化方法、成熟化コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ、及び該ニトリルヒドラターゼを用いた方法 - Google Patents

新規タンパク質複合体、該タンパク質複合体を用いたコバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ成熟化方法、成熟化コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ、及び該ニトリルヒドラターゼを用いた方法 Download PDF

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Description

本発明は、新規タンパク質複合体などに関する。より詳しくは、コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼの成熟化に関与する新規タンパク質複合体、該タンパク質複合体を用いたコバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ成熟化方法、成熟化コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ、及び該ニトリルヒドラターゼを用いた方法などに関する。
ニトリルヒドラターゼは、ニトリル基を水和しアミド基に変換するニトリル水和活性を有する酵素である。例えば、アクリルニトリルからアクリルアミドへの変換に酵素として用いられている。現在では、この方法を使ってアクリルアミドが年数万トン生産されている。また、ニトリルヒドラターゼは、ビタミンの一種であるニコチンアミド(NAD)等の生産にも酵素として用いられている。
ニトリルヒドラターゼは、酵素反応を起こす活性中心金属が鉄である鉄型と、活性中心金属がコバルトであるコバルト型に分けられる。一般に鉄型は安定性が低く、コバルト型は安定性が高い。このため、コバルト型のニトリルヒドラターゼの方が、工業的に多く利用されている。
コバルト型ニトリルヒドラターゼは、高分子量(以下「H型」とする。)と低分子量(以下「L型」とする。)のものに分けられる。一般に、H型は安定性が高く反応性も高いため、工業的には、コバルト型高分子量(H型)ニトリルヒドラターゼが多く用いられている。
一方、L型は、成熟化(活性化)した酵素の精製が比較的難しいことから、現時点では、工業的にあまり利用されていない。
なお、特許文献1では、シュードノカルディア・サーモフィラJCM3095(Pseudonosardia thermophilaJCM3095)由来のニトリルヒドラターゼの活性化に関与する遺伝子が開示されている。この遺伝子は、前記ニトリルヒドラターゼ構造遺伝子(α、βサブユニット)とは異なる第3のオープンリーディングフレーム(ORF)であることが開示されている。
その他、関連文献として、特許文献2には、代謝阻害剤等を用いたニトリルヒドラターゼを活性化する技術が、特許文献3には、ニトリルヒドラターゼを含有する細胞等を、酸化剤と接触させることにより、ニトリルヒドラターゼのニトリル水和活性を向上させる技術が、非特許文献1には、鉄型ニトリルヒドラターゼを成熟化させる遺伝子が開示されている。
特開平11−253168号公報。 特開2005−295815号公報。 特開2004−350573号公報。 FEBS Letters 553(2003)391-396。
上述のように、ニトリルヒドラターゼ成熟化に関与する遺伝子については、一部報告があるが、ニトリルヒドラターゼ成熟化のメカニズムについては、ほとんど解明されていない。
そこで、本発明では、コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ成熟化のメカニズムを解明し、該手段を用いて成熟化コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼの工業的利用を可能とすることを主目的とする。
本願発明者らは、Rhodococcus rhodochrous J1菌由来のコバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼを用いて、ニトリルヒドラターゼ成熟化について研究した結果、以下のことを見出した。
(1)コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ構造遺伝子(同酵素のαサブユニット、及びβサブユニットをコードする遺伝子)の近傍に、コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ成熟化に関与する遺伝子が存在すること。
(2)該遺伝子がコードするタンパク質は、単独では精製できず、コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼのαサブユニットと複合体を形成した状態で精製すること。
(3)前記タンパク質と前記αサブユニットからなるタンパク質複合体が、コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ成熟化に関与していること。
そこで、本発明では、配列番号1に示すアミノ酸配列を有するタンパク質と、配列番号2に示すアミノ酸配列をそれぞれ有する2つのタンパク質と、から形成された3量体のタンパク質複合体を提供する。
該タンパク質複合体を用いることにより、未成熟コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼを成熟化させることができる。
また、コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ作製過程で、前記タンパク質複合体を用いることにより、成熟化コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼを大量に作製することができる。
前記成熟化コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼは、様々なアミド化合物の生産に用いることができる。例えば、アクリルニトリルからアクリルアミドへの変換酵素として用いることができる。また、3−シアノピリジンからニコチンアミドへの変換酵素としても用いることができる。
以下、本発明で使用する技術用語等を説明する。
コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼは、αサブユニット、及びβサブユニットから形成される。前記αサブユニットは、本発明に係るタンパク質複合体を構成するタンパク質であって、配列番号1に示すアミノ酸配列を有するタンパク質である。
「未成熟コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ」とは、構造変換が不完全で、酵素活性の低いコバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼを意味する。
「成熟化コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ」とは、構造変換により、活性化した状態のコバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼを意味する。
本発明に係るタンパク質複合体を用いることにより、未成熟コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼを成熟化させることができ、コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼの酵素活性を上昇させることができる。
以下、本発明を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
<タンパク質複合体について>
本発明に係る新規タンパク質複合体について、図1を用いて、以下説明する。
図1は、本発明に係るタンパク質複合体を模式的に示した図である。
図1に示す通り、本発明に係るタンパク質複合体は、配列番号1に示すアミノ酸配列を有するタンパク質(以下「NhlAタンパク質」とする。図中符号「α」参照。)と、配列番号2に示すアミノ酸配列をそれぞれ有する2つのタンパク質(以下、「NhlEタンパク質」とする。図中符号「e」参照。)とから形成された3量体である。
上述の通り、ニトリルヒドラターゼは、αサブユニット及びβサブユニットから形成される。NhlAタンパク質は、コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ(以下「L−NHase」とする。)のαサブユニットを構成するタンパク質である。また、NhlAタンパク質は、上述の通り、NhlEタンパク質と三量体を形成することにより、未成熟L−NHaseを成熟化させる機能を有する。
なお、本発明に係るNhlAタンパク質は、上述の機能を保持しているものであれば、配列番号1に示すアミノ酸配列を有するものの実に狭く限定されない。即ち、配列番号1に示すアミノ酸配列の一部が置換、欠損、挿入等されたアミノ酸配列を有するタンパク質も、本発明に係るNhlAタンパク質に包含される。
NhlEタンパク質は、上述の通り、NhlAタンパク質と三量体を形成することにより、未成熟L−NHaseを成熟化させる機能を有する。
なお、本発明に係るNhlEタンパク質は、上述の機能を保持しているものであれば、配列番号2に示すアミノ酸配列を有するものの実に狭く限定されない。即ち、配列番号2に示すアミノ酸配列の一部が置換、欠損、挿入等されたアミノ酸配列を有するタンパク質も、本発明に係るNhlEタンパク質に包含される。
NhlEタンパク質をコードする遺伝子(以下、「nhlE遺伝子」とする。)は、ニトリルヒドラターゼをコードする遺伝子(即ち、この酵素のαサブユニット及びβサブユニットをコードする遺伝子。以下、それぞれ、「nhlA遺伝子」、及び「nhlB遺伝子」とする。)の近傍に位置する。
これらの遺伝子を有するものとして、例えば、Achromobacter属、Acinetobacter属、Aeromonas属、Agrobacterium属、Bacillus属、Citrobacter属、Corynebacterium属、Enterobacter属、Erwinia属、Klebsiella属、Micrococcus属、Nocardia属、Pseudomonas属、Pseudonocardia属、Rhodococcus属 Streptomyces属、Thermophila属、Rhizobium属、Xanthobacter属などの微生物を挙げることができる。代表例として、Rhodococcus rhodochrous J1菌における塩基配列を配列表(配列番号3)に示す。
<本発明に係るプラスミドなどについて>
続いて、本発明に係るプラスミドの例などについて、以下、図2などを用いて説明する。
図2は、本発明に係るプラスミドの構成例を示す模式図である。
図2に示す通り、このプラスミドは、nhlA遺伝子をコードする配列(配列番号3に示す塩基配列のうち第745番目から第1368番目の配列、図中「nhlA」参照。)とnhlE遺伝子をコードする配列(配列番号3に示す塩基配列のうち第1370番目から第1816番目の配列、図中「nhlE」参照。)を少なくとも含む。
例えば、このプラスミドを、所定の培養細胞などにトランスフェクションし、細胞内で大量発現させた後、精製することにより、本発明に係るタンパク質複合体を簡易かつ大量に取得できる。なお、本発明に係るタンパク質複合体の調製手段としては、公知の方法が広く適用可能であり、同調製手段は、前記手段のみに狭く限定されない。
図2に示すプラスミドは、公知の方法により、作製できる。例えば、nhlA遺伝子及びnhlE遺伝子と同じ配列を有するDNAを調製し、それらのDNA(予め連結したものを含む)とプラスミドDNAとを制限酵素(例えば、図中「Xba I」及び「Sac I」参照。)で処理した後、連結酵素で処理することにより、即ち、プラスミドDNAにそれらのDNAを組み込むことにより、本発明に係るプラスミドを作製できる。
<L−NHaseの成熟化方法について>
本発明に係るタンパク質複合体αeを用いて、L−NHaseを成熟化する方法を、図3を用いて説明する。
図3は、本発明に係るタンパク質複合体αeを用いたL−NHase成熟化方法を模式的に示す図である。図3中(I)に示す4量体αβと2量体αβは、酵素活性の低い未成熟なまま精製されたL−NHaseを示している。これらの4量体αβ、2量体αβは、本発明に係るタンパク質複合体αeを用いることにより、酵素活性の高い4量体αβへと成熟化する(図2中(II)参照)。
このようにして、本発明に係るタンパク質複合体αeは、未成熟なまま精製されたL−NHase(4量体αβ、2量体αβ)を、精製後(翻訳後)に成熟化させることができる。
<L−NHase成熟化のメカニズムについて>
ここで、本願発明者らが新たに見出した、L−NHase成熟化のメカニズムを、図4を用いて説明する。
図4では、nhlE遺伝子1、nhlA遺伝子2、及びnhlB遺伝子3の3つのORFを持つプラスミド123を宿主に導入した様子を模式的に示す。
nhlA遺伝子2、及びnhlB遺伝子3からは、4量体41(αβ)と2量体42(αβ)のL−NHaseが発現する。発明者らの研究の結果、これらの酵素活性は低く、未成熟であることが分かっている(実施例3参照)。一方、nhlE遺伝子1、及びnhlA遺伝子2からは、本発明に係るタンパク質複合体5(αe)が発現する。
次に、タンパク質複合体5(αe)が、4量体41(αβ)及び2量体42(αβ)のL−NHaseに作用する。その結果、酵素活性の高い4量体6(αβ)のL−NHaseが出現する。
このようにして、本発明に係るタンパク質複合体5(αe)が、未成熟L−NHase(4量体41(αβ)、2量体42(αβ))を、酵素活性の高いL−NHase(4量体6(αβ))へと成熟化させる。
<成熟化L−NHase生産方法について>
成熟化L−NHase生産方法の一例を、図5を用いて説明する。図5中STEP1は、in vivo(宿主内)、STEP2は、in vitroでの様子を示す。
まず、nhlE遺伝子1とnhlA遺伝子2の2つのORFを持つプラスミド12を宿主に導入し、本発明に係るタンパク質複合体5(αe)を精製する。また、nhlA遺伝子2とnhlB遺伝子3の2つのORFを持つプラスミド23を宿主に導入し、4量体41(αβ)、及び2量体42(αβ)のL−NHaseを精製する。前記と同様、このときの4量体41(αβ)、及び2量体42(αβ)のL−NHaseは、酵素活性が低く、未成熟である。
そして、精製したタンパク質複合体5(αe)と、未成熟L−NHase(4量体41(αβ)、2量体42(αβ))とを、in vitroにおいて混合する。その結果、未成熟L−NHase(4量体41(αβ)、2量体42(αβ))が、酵素活性の高いL−NHase(4量体6(αβ))へと成熟化する。
このように、本発明に係るタンパク質複合体5(αe)を用いて、成熟化L−NHaseを生産することができる。本発明に係る成熟化L−NHase生産方法は、タンパク質複合体5(αe)を用いていれば、その方法は限定されず、前記混合以外にも、添加、滴下など、タンパク質複合体5(αe)を用いる方法全てを包含する。
従来、成熟化ニトリルヒドラターゼを生産するには、ニトリルヒドラターゼ構造遺伝子と共に、前記遺伝子を同一の宿主内に導入し、成熟化ニトリルヒドラターゼとして精製する必要があった。
しかし、本発明に係るタンパク質複合体5(αe)を用いることで、一旦、未成熟なまま精製されたL−NHaseであっても、精製後に成熟化させることが可能となった。従って、未成熟L−NHaseから、別に精製したタンパク質複合体5(αe)を用いて、成熟化L−NHaseを生産することができる。
本発明に係る成熟化L−NHase生産方法は、図5で示した形態に限定されず、タンパク質複合体5(αe)を用いて未成熟L−NHaseを成熟化する工程を含む方法を全て包含する。
<成熟化L−NHaseの工業的利用について>
前記産生方法で得られた成熟化L−NHaseは、反応性が高いため、あらゆるアミド化合物の工業的生産に用いることができる。
例えば、本発明に係る成熟化L−NHaseは、アクリルアミドの工業的生産において、アクリルニトリルからアクリルアミドへの変換酵素として、用いることができる。本発明に係るアクリルアミド生産方法は、成熟化L−NHaseを前記変換酵素として用いる工程を含む方法を全て包含する。
また、本発明に係る成熟化L−NHaseは、ニコチンアミドの工業的生産において、3−シアノピリジンからニコチンアミドへの変換酵素として、用いることができる。本発明に係るニコチンアミド生産方法は、成熟化L−NHaseを前記変換酵素として用いる工程を含む方法を全て包含する。
実施例1では、以下実施例2から実施例8において使用するプラスミドを構築した。
Rhodococcus rhodochrous J1菌(特開平05−219972号参照)由来のコバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ(以下「L−NHase」とする。)遺伝子を含むプラスミドpLJK60(J.Biol.Chem.,271,15796-15802 1996)を鋳型としてPCRを行い、得られたPCR産物を本願発明者が先に発明したプラスミドpREIT19(特願2004-380940)に連結した。図6(m)にプラスミドpLJK60に存在する遺伝子部位を模式的に示す。
そして、以下(I)から(V)のプラスミドを構築した。これらのプラスミドの遺伝子部位を、図6(I)から(V)に、模式的に示す。
(I)nhlA遺伝子(配列番号3に示す塩基配列のうち第745番目から第1368番目、図6中「nhlA」参照、以下同じ)、nhlB遺伝子(配列番号3に示す塩基配列のうち第1番目から第681番目、図6中「nhlB」参照、以下同じ)、及びnhlE遺伝子(配列番号3に示す塩基配列のうち第1370番目から第1816番目、図6中「nhlE」参照、以下同じ)の3つのORFを持つプラスミドpREIT-nhlBAE。
(II)nhlA遺伝子,及びnhlB遺伝子の2つのORFを持つプラスミドpREIT-nhlBA。
(III)nhlA遺伝子,及びnhlE遺伝子の2つのORFを持つプラスミドpREIT-nhlAE。
(IV)nhlE遺伝子のみのORFを持つプラスミドpREIT-nhlE。
(V)L−NHaseのαサブユニットのN末端24アミノ酸を欠損させ25番目のMetから始まるORFと、nhlE遺伝子の2つのORFを持つプラスミドpREIT-nhlΔAE。
実施例2では、本発明に係るタンパク質複合体αe(図1参照)を構成するNhlEタンパク質の、L−NHase成熟化への関与について調べた。具体的には、実施例1で構築したプラスミドpREIT-nhlBA(II)を宿主に導入したときに発現するL−NHaseの比活性と、プラスミドpREIT-nhlBAE(I)を宿主に導入したときに発現するL−NHaseの比活性を比較した。なお、L−NHaseの活性測定は、以下のように行った(以下同様)。
水で希釈した無細胞抽出液、50mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.5)、20mM 3-シアノピリジンを含む0.5mL中で、20℃にて20分間反応後、アセトニトリルを0.5mL加えることにより反応を停止させた。酵素反応により生成したニコチンアミドをHPLCにより分析した。HPLCの解析条件は表1の通りである。1分間に1μmolの安息香酸を生成する酵素量を1unitとした。
まず、Rhodococcus fascians DSM43985を宿主として、プラスミドpREIT-nhlBA(II)を導入し、L−NHaseを発現させた。すると、α、β両サブユニットの大量発現がSDS-PAGE(Sodium dodecyl sulfate-polyacrylamidegel electrophoresis)で確認できた。SDS-PAGEの結果を図7lane1に示す。しかし、α、β両サブユニットの発現量に対して無細胞抽出液のL−NHaseの酵素活性は0.1 U/mgと非常に低かった。酵素活性を表2に示す。
同様にRhodococcus fascians DSM43985を宿主として、構築したプラスミドpREIT-nhlBAE(I)を導入し、L−NHaseを発現させた。すると、α、β両サブユニットの他にnhlE遺伝子にコードされるNhlEタンパク質の大量発現が確認された。SDS-PAGEの結果を図7lane3に示す。また、無細胞抽出液のα、β両サブユニットの発現量は、前記のプラスミドpREIT-nhlBA(II)の場合とほぼ同じであるにもかかわらず、L−NHaseの酵素活性は8.6U/mgと著しく上昇した。酵素活性を表2に示す。
以上の結果から、酵素活性が高い成熟化L−NHaseを発現させるには、α、β両サブユニットの発現のみならず、NhlEタンパク質の存在が重要であることが分かった。
実施例3では、Rhodococcus fascians DSM43985を宿主として、プラスミドpREIT-nhlBAE(I)を導入した場合に発現するL−NHaseと、プラスミドpREIT-nhlBA(II)を導入した場合に発現するL−NHaseとのサブユニット構造、及び酵素活性の違いを調べた。
プラスミドpREIT-nhlBAE(I)を導入したRhodococcus fascians DSM43985からは、4量体(αβ)のL−NHaseが精製できた。精製された4量体(αβ)のL−NHaseのゲル濾過クロマトグラフィーにおける保持容量を図8(1)に、SDS-PAGEの結果を図9lane1に示す。このL−NHaseの比活性は320U/mgであった。比活性を表3に示す。
一方、プラスミドpREIT-nhlBA(II)を導入したRhodococcus fascians DSM43985からは、4量体(αβ)のL−NHaseと、2量体(αβ)のL−NHaseの2種のL−NHaseが精製できた。精製された4量体(αβ)のL−NHaseのゲル濾過クロマトグラフィーにおける保持容量を図8(2)に、SDS-PAGEの結果を図9lane2に示す。また、2量体(αβ)のL−NHaseのゲル濾過クロマトグラフィーにおける保持容量を図8(3)に、SDS-PAGEの結果を図9lane3に示す。
これらの比活性について調べると、4量体(αβ)のL−NHaseの比活性は83U/mgと低く、2量体(αβ)のL−NHaseの比活性は4U/mgと非常に低かった。比活性を表3に示す。
以上の結果、及び実施例2の結果も踏まえると、成熟化した完全なL−NHaseにはNhlEタンパク質が必須であることが分かった。
実施例4では、NhlEタンパク質の精製を試みた。
プラスミドpREIT-nhlBAE(I)を導入したRhodococcus fascians DSM43985から、SDS-PAGE上のバンドを指標にNhlEタンパク質の精製を試みた。その結果、NhlEタンパク質は、単独での精製は確認されず、他のタンパク質と複合体を形成した状態で精製できた。精製した複合体の液体クロマトグラフィーにおける保持容量を図8(4)に示す。
実施例5では、実施例4で精製した複合体のサブユニット構造を調べた。
実施例4において、NhlEタンパク質と複合体を形成した他のタンパク質は、αサブユニットとSDS-PAGE上で移動度が一致した。SDS-PAGEの結果を図9lane4に示す。
そこで、NhlEタンパク質と、複合体を形成したタンパク質のN末端アミノ酸配列を決定したところ、αサブユニットと完全に一致した。また、この複合体の分子量は、ゲル濾過により55.3kDaであることが分かった。ここで、αサブユニットとNhlEタンパク質の分子量はそれぞれ22.8kDa,16.9kDaである。
以上の結果から、この複合体のサブユニット構造はαeと考えられる。なお、この複合体には、L−NHase活性はなかった。
実施例6では、NhlEタンパク質単独での発現を試みた。
Rhodococcus fascians DSM43985を宿主として、実施例1で構築したnhlE遺伝子のみのORFを持つプラスミドpREIT-nhlE(IV)を導入し、NhlEタンパク質の発現を試みたが、発現は確認できなかった。
一方、Rhodococcus fascians DSM43985を宿主として、実施例1で構築したnhlA遺伝子,及びnhlE遺伝子の2つのORFを持つプラスミドpREIT-nhlAE(III)を導入したところ、タンパク質複合体αeの発現が確認できた。
さらに、Rhodococcus fascians DSM43985を宿主として、実施例1で構築したL−NHaseのαサブユニットのN末端24アミノ酸を欠損させ25番目のMetから始まるORFと、nhlE遺伝子の2つのORFを持つプラスミドpREIT-nhlΔAE(V)を導入したが、NhlEタンパク質単独での発現は確認できなかった。
以上の結果より、NhlEタンパク質の発現にはαサブユニットが必要、あるいは発現したNhlEタンパク質の安定化にはαサブユニットが必要であることが分かった。
実施例7では、in vitroにおけるタンパク質複合体αeの作用効果について調べた。
プラスミドpREIT-nhlBA(II)を導入したRhodococcus fascians DSM43985から比活性の低い4量体(αβ)酵素(比活性83U/mg)、及び比活性の非常に低い2量体(αβ)酵素(比活性4U/mg)を精製した。得られたこれらの酵素に、それぞれ、タンパク質複合体αeを混合し、ゲル濾過カラムを用いて混合溶液を分画した。
まず、比活性の低い4量体(αβ)酵素とタンパク質複合体αeとの混合溶液を分画した。その結果、4量体(αβ)酵素の大きさはそのままであったが、この酵素の比活性は、328.4U/mgまで上昇した。混合時(0時間)の4量体(αβ)酵素とタンパク質複合体αeのゲル濾過クロマトグラフィーにおける保持容量を図10Aに、混合後12時間後の4量体(αβ)酵素とタンパク質複合体αeのゲル濾過クロマトグラフィーにおける保持容量を図10Bに示す。また、それぞれの比活性を表4に示す。これは、プラスミドpREIT-BAE(I)を導入したRhodococcus fascians DSM43985から精製した4量体(αβ)酵素の比活性と同じレベルである。
一方、比活性の非常に低い2量体(αβ)酵素とタンパク質複合体αeとの混合溶液を分画した。その結果、新たに4量体(αβ)酵素が生成した。混合時(0時間)の2量体(αβ)酵素とタンパク質複合体αeのゲル濾過クロマトグラフィーにおける保持容量を図10Cに、混合後12時間後の4量体(αβ)酵素とタンパク質複合体αeのゲル濾過クロマトグラフィーにおける保持容量を図10Dに示す。新たに生成した4量体(αβ)酵素の比活性は、326.2U/mgであった。比活性を表4に示す。これも、プラスミドpREIT-BAE(I)を導入したRhodococcus fascians DSM43985から精製した4量体(αβ)酵素の比活性と同じレベルである。
以上の結果より、本発明に係るタンパク質複合体αeは、in vitroにおいて、酵素活性の低い未成熟な状態で発現したL−NHaseを、翻訳後に酵素活性の高い成熟化したL−NHaseと変化させることが分かった。
実施例8では、Rhodococcus fascians DSM43985を宿主として精製した、以下の酵素について、コバルトイオン含有量の測定を行った。
(a)pREIT-nhlBAE(I)を導入して精製した4量体(αβ)酵素。
(b)pREIT-nhlBA(II)を導入して精製した4量体(αβ)酵素。
(c)pREIT-nhlBA(II)を導入して精製した2量体(αβ)酵素。
(d)(b)の4量体酵素をin vitroにおいて、タンパク質複合体αeで処理した後の4量体(αβ)酵素。
(e)(c)の2量体酵素をin vitroにおいて、タンパク質複合体αeで処理した後に生成した4量体(αβ)酵素。
(a)から(e)のそれぞれの酵素と、タンパク質複合体αeのコバルトイオン含有量を測定した。その結果を表5に示す。
(a)pREIT-BAE(I)を導入して精製した4量体(αβ)酵素はαβサブユニットあたり1.06モル(2.12モル/αβ)のコバルトイオンを含有しているのに対し、(b)pREIT-BA(II)を導入して精製した4量体(αβ)酵素、及び(c)pREIT-BA(II)を導入して精製した2量体(αβ)酵素は、それぞれαβサブユニットあたり0.036モル(0.072モル/αβ)、0.030モルのコバルトイオンしか含有していなかった。なお、(b)の酵素と処理するタンパク質複合体αe、及び(c)の酵素と処理するタンパク質複合体αeのコバルトイオン含有量は、どちらもαeサブユニットあたり0.92モルであった。
しかし、(b)、及び(c)の酵素をそれぞれタンパク質複合体αeと処理した後の4量体(αβ)酵素(d),及び(e)のコバルトイオン含有量は、それぞれ、αβサブユニットあたり1.16モル(2.32モル/αβ)、1.18モル(2.36モル/αβ)と増加した。
一方で、(b)、及び(c)の酵素を処理した後のタンパク質複合体αeのコバルトイオン含有量は、それぞれ、αβサブユニットあたり0.40モル、0.42モルと減少していた。
以上の結果より、タンパク質複合体αeは、コバルトイオン含量が少なく比活性の低い酵素L−NHaseに対し、自身のコバルトイオンを受け渡すことにより、酵素活性を上昇させることが分かった。
これまで工業的な使用が難しかった未成熟コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼを、酵素活性の高い状態へ成熟化させることにより、種々のアミド化合物の工業的生産に利用することが可能となる。また、本発明に係るタンパク質複合体を使ったコバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼの成熟化方法は、in vivo、及びin vitroにかかわらず、行うことができるため、様々な状況に応じて、コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼの工業的生産過程、更には、あらゆるアミノ化合物の工業的生産過程の一過程として用いることができる。
本発明に係るタンパク質複合体αeを模式的に示した図である。 本発明に係るプラスミド12を模式的に示した図である。 本発明に係るL−NHase成熟化方法を模式的に示す図である。 L−NHase成熟化のメカニズムを模式的に示す図である。 本発明に係る成熟L−NHase生産方法の一例を模式的に示す図である。 実施例1で使用、及び作成したプラスミドの遺伝子部位を模式的に示した図である。 実施例2において精製した試料について、SDS-PAGEの結果を示す図面代用写真である。 実施例3、及び実施例4において精製した試料について、ゲル濾過クロマトグラフィーでの保持容量を示す図である。 実施例3、及び実施例4において精製した試料について、SDS-PAGEの結果を示す図面代用写真である。 実施例7において精製した試料について、ゲル濾過クロマトグラフィーでの保持容量を示す図である。
符号の説明
e NhlEタンパク質
α αサブユニット
1 nhlE遺伝子
2 nhlA遺伝子
3 nhlB遺伝子
12 nhlE遺伝子、及びnhlA遺伝子の2つのORFを持つプラスミド
123 nhlE遺伝子、nhlA遺伝子、及びnhlB遺伝子の3つのORFを持つプラスミド
41 4量体の未成熟L−NHase
42 2量体の未成熟L−NHase
5 タンパク質複合体αe
6 成熟L−NHase
23 nhlA遺伝子、及びnhlB遺伝子の2つのORFを持つプラスミド

Claims (6)

  1. 配列番号1に示すアミノ酸配列を有するタンパク質と、
    配列番号2に示すアミノ酸配列をそれぞれ有する2つのタンパク質と、
    から形成された3量体のタンパク質複合体。
  2. 請求の範囲第1項記載のタンパク質複合体を用いて、未成熟コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼを成熟化させる手順を少なくとも含むコバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ成熟化方法。
  3. 請求の範囲第1項記載のタンパク質複合体を用いて、未成熟コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼを成熟化させる工程を少なくとも含む成熟化コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼ作製方法。
  4. 請求の範囲第1項記載のタンパク質複合体を用いて、未成熟コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼを成熟化させる工程と、
    該成熟化させる工程において成熟化されたコバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼを、アクリルニトリルからアクリルアミドへの変換酵素として用いる工程を少なくとも含むアクリルアミド生産方法。
  5. 請求の範囲第1項記載のタンパク質複合体を用いて、未成熟コバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼを成熟化させる工程と、
    該成熟化させる工程において成熟化されたコバルト型低分子量ニトリルヒドラターゼを、3−シアノピリジンからニコチンアミドへの変換酵素として用いる工程を少なくとも含むニコチンアミド生産方法。
  6. 配列番号3に示す塩基配列のうち第1370番目から第1816番目の配列と、
    配列番号3に示す塩基配列のうち第745番目から第1368番目の配列と、
    を少なくとも含むプラスミド。
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