JP5120812B2 - 鉄筋の接合具 - Google Patents

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Description

本発明は、鉄筋同士を接合する際に適用される鉄筋の接合具に関する。
鉄筋は、通常、配筋時の作業性等を勘案して所定長に加工されるため、現場での接合作業が不可欠となるが、このような鉄筋同士を接合する手段として、断面が長円状をなす鋼製の筒体と楔部材とからなる接合具を介して、2本の鉄筋を接合する方法が知られている。
かかる接合具によれば、筒体内に2本の鉄筋端部をそれぞれ逆方向から挿入し、次いで筒体に設けられた楔挿通孔から2本の鉄筋の間に楔部材を打込むことにより、鉄筋を相互に接合することができる(特許文献1及び非特許文献1参照)。
ところが、断面が長円状をなす鋼製の筒体と楔部材とからなる接合具の場合、長円状の筒体に2本の鉄筋端部を互い違いに挿入するという構造上、接合箇所において鉄筋の材軸直交方向に沿ったずれが2本の鉄筋間に生じる。
そのため、同一直線状に沿って鉄筋を接合することができなくなり、配筋ピッチが鉄筋径に比べて十分に大きい場合はともかく、耐震基準が厳しく鉄筋量が多くなりがちな我が国では、所定のあきやかぶりを確保しつつ設計通りに配筋することが難しい。
また、2本の鉄筋に引張力が作用した場合、上述した材軸直交方向のずれに起因して筒体が回転し、鉄筋と楔部材との係合が緩んでしまうとともに、筒体の回転に伴って鉄筋に曲げモーメントが発生し、引張力のみが作用する場合よりも小さい引張荷重で鉄筋が破断する懸念もある。
実公昭58−32498号公報
ERICO International Corporation、[平成18年8月2日検索]、インターネット<URL : http://www.erico.com/products/QuickWedge.asp>
かかる状況下、本出願人は、筒体の回転を防止して接合力を高めることが可能な鉄筋の接合具の開発に成功した。
この接合具は、2本の鉄筋が同一の直線上に直列に配置されるように該各鉄筋の端部を両端の開口からそれぞれ挿入可能な断面形状が長円状の筒体と、各鉄筋の端部が筒体内に挿入された状態でそれらと並列になるように筒体内に挿通される荷重伝達ロッドと、筒体を構成する一対の平板状壁部の対向位置にそれぞれ形成された楔挿通孔に挿通される楔部材とからなるとともに、楔部材を、一方の鉄筋と荷重伝達ロッドとの間に打ち込まれる第1の楔部材と、他方の鉄筋と荷重伝達ロッドとの間に打ち込まれる第2の楔部材とで構成してある。
かかる鉄筋の接合具によれば、荷重伝達ロッドをあらたに導入することによって、2本の鉄筋を同一の直線上に直列に配置した状態でも引張荷重を確実に伝達させることが可能となり、かくして、筒体の回転を防止しつつ鉄筋の引張強さを十分に発揮させることができる。
しかしながら、部品点数が増えた分、コスト高となるため、主たる適用範囲は、高品質が要求される構造物や部位となり、経済性に優れた接合具を別途開発する余地があった。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、筒体の回転を防止して接合力を高めることが可能でかつ経済性にも優れた鉄筋の接合具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る鉄筋の接合具は請求項1に記載したように、2本の鉄筋が同一の直線上に直列に配置されるように該各鉄筋の端部を両端の開口からそれぞれ挿入可能な断面形状が長円状の筒体と、該筒体を構成する一対の平板状壁部の対向位置にそれぞれ形成された楔挿通孔に挿通される楔部材とを備えるとともに、前記筒体の内側に向かって該筒体の内面から突出する内方突設部を前記筒体の材軸方向に沿って延設してなり、前記楔部材は、前記2本の鉄筋のうち、一方の鉄筋と前記内方突設部との間に打ち込まれる第1の楔部材と、他方の鉄筋と前記内方突設部との間に打ち込まれる第2の楔部材とからなる鉄筋の接合具であって、矩形状鋼板を筒状に曲げ加工して前記筒体を形成するとともに、該矩形状鋼板の両側に屈曲部をそれぞれ形成し、該屈曲部の外周面で互いに当接させかつ内方に突出させた状態で固定することで前記内方突設部を形成したものである。
また、本発明に係る鉄筋の接合具は請求項2に記載したように、2本の鉄筋が同一の直線上に直列に配置されるように該各鉄筋の端部を両端の開口からそれぞれ挿入可能な断面形状が長円状の筒体と、該筒体を構成する一対の平板状壁部の対向位置にそれぞれ形成された楔挿通孔に挿通される楔部材とを備えるとともに、前記筒体の内側に向かって該筒体の内面から突出する内方突設部を前記筒体の材軸方向に沿って延設してなり、前記楔部材は、前記2本の鉄筋のうち、一方の鉄筋と前記内方突設部との間に打ち込まれる第1の楔部材と、他方の鉄筋と前記内方突設部との間に打ち込まれる第2の楔部材とからなる鉄筋の接合具であって、矩形状鋼板を筒状に曲げ加工して前記筒体を形成し、該矩形状鋼板の両側に位置する一対の縁部のうち、一方の縁部に前記内方突設部を形成するとともに、他方の縁部に内方折曲げ部を形成し、前記内方突設部の背後に形成された外側凹部に前記内方折曲げ部を係合したものである。
また、本発明に係る鉄筋の接合具は請求項3に記載したように、2本の鉄筋が同一の直線上に直列に配置されるように該各鉄筋の端部を両端の開口からそれぞれ挿入可能な断面形状が長円状の筒体と、該筒体を構成する一対の平板状壁部の対向位置にそれぞれ形成された楔挿通孔に挿通される楔部材とを備えるとともに、前記筒体の内側に向かって該筒体の内面から突出する内方突設部を前記筒体の材軸方向に沿って延設してなり、前記楔部材は、前記2本の鉄筋のうち、一方の鉄筋と前記内方突設部との間に打ち込まれる第1の楔部材と、他方の鉄筋と前記内方突設部との間に打ち込まれる第2の楔部材とからなる鉄筋の接合具であって、前記筒体をその断面形状が閉鎖断面となるように構成するとともに、該筒体の一部を内方に屈曲させた断面にすることで前記内方突設部を形成したものである。
本出願人は上述したように、筒体の回転を防止して接合力を高めるべく、あらたな鉄筋の接合具の開発に成功した。そして、かかる鉄筋の接合具によれば、荷重伝達ロッドの導入により、2本の鉄筋を同一の直線上に直列に配置した状態であっても引張荷重を確実に伝達させることが可能となる。
しかしながら、かかる接合具においては、荷重伝達ロッドが必須となるため、従来の接合具より部品点数が増える。本出願人は、部品点数を増やすことなく、2本の鉄筋を、同一の直線上に直列に配置した状態で互いに接合することができないか、研究を積み重ねた結果、荷重伝達ロッドがなくても、上述した接合形態で2本の鉄筋を強固に接合することが可能な接合具をあらたに開発した。
すなわち、本発明に鉄筋の接合具においては、筒体の内側に向かって該筒体の内面から突出する内方突設部を筒体の材軸方向に沿って延設し、筒体の両端開口からそれぞれ挿入された2本の鉄筋のうち、一方の鉄筋と内方突設部との間に第1の楔部材を打ち込むとともに、他方の鉄筋と内方突設部との間に第2の楔部材を打ち込む。
このようにすると、2本の鉄筋に引張荷重が作用したとき、該引張荷重は、第1の楔部材を介して一方の鉄筋から内方突設部へと伝達され、さらに内方突設部から第2の楔部材を介して他方の鉄筋へと伝達される。
ここで、第1の楔部材は一方の鉄筋と内方突設部にくい込み、第2の楔部材は他方の鉄筋と内方突設部にくい込むが、内方突設部は、筒体の材軸方向に沿って延設されており、該材軸を含む面内曲げに対し高い剛性を発揮する。
したがって、第1及び第2の楔部材の鉄筋へのくい込み量が十分に確保されることとなり、2本の鉄筋に引張荷重が作用したとき、鉄筋の抜け出しが防止される。すなわち、本発明に係る内方突設部は、上述した荷重伝達ロッドに代わるものとして、筒体に一体形成されたものであると言える。
なお、2本の鉄筋が同一の直線上に直列に配置されているため、各鉄筋からの引張荷重は、同一の作用線上で筒体に作用し、したがって、従来のように筒体が回転するおそれはない。
内方突設部は、筒体の内側に向かってその内面から突出しかつ該筒体の材軸方向に沿って延設されている必要があり、本発明では、矩形状鋼板を筒状に曲げ加工して前記筒体を形成するとともに、該矩形状鋼板の両側に位置する一対の縁部をそれらの外周面で互いに当接させかつ内方に突出させる構成とすることができる
また、矩形状鋼板を筒状に曲げ加工して前記筒体を形成し、該矩形状鋼板の両側に位置する一対の縁部のうち、一方の縁部に内方突設部を形成するとともに、他方の縁部に内方折曲げ部を形成し、内方突設部の背後に形成された外側凹部に前記内方折曲げ部を係合するようにしてもよい。
また、筒体をその断面形状が閉鎖断面となるように構成するとともに、該筒体の一部を内方に屈曲させた断面にすることで内方突設部を形成するようにしてもよい。
なお、本発明における閉鎖断面とは、円筒状断面や長円状断面に代表される、開き箇所がない断面であって、周方向に沿った接線の角度が連続的に変化する場合を指すものとし、接線角度の変化が不連続になる場合、例えば、請求項記載の2つの屈曲部のように、それらの当接位置で接線角度の変化が不連続になる場合を含まないものとする。
以下、本発明に係る鉄筋の接合具の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実質的に同一の部品等については同一の符号を付してその説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る鉄筋の接合具を示した図である。同図でわかるように、本実施形態に係る鉄筋の接合具1は、断面形状が長円状の筒体2と楔部材3とからなる。
筒体2は、両端に開口6a,6bを有しており、接合対象である2本の鉄筋4a,4bが同一の直線上に直列に配置されるように、該2本の鉄筋の端部5a,5bを両端の開口6a,6bからそれぞれ挿入できるようになっている。
筒体2は、所定の離間距離で対向配置された一対の平板状壁部8,8と、該平板状壁部を一方の側で相互に接続する半円筒状壁部7と、他方の側にそれぞれ設けられた一対の屈曲部10,10とからなり、一対の平板状壁部8,8には、楔挿通孔9a,9aを互いに対向するように形成してあるとともに、同様の楔挿通孔9b,9bを、筒体2の材軸方向に沿って楔挿通孔9a,9aから離れた位置にて互いに対向するように形成してある。
一対の屈曲部10,10は、平板状壁部8,8からそれぞれ延びており、それらの外周面で相互に当接された状態で溶接固定することにより、筒体2の材軸方向に沿って延設され該筒体の内側に向かって筒体2の内面から突出する内方突設部11となる。
なお、後述するが、内方突設部11は楔部材3の打ち込みによって、その楔部材3が喰い込む必要があることから、予め、内方突設部11の突出高さを楔挿通孔の位置上に設定しておく。
かかる筒体2を製作するにあたっては、矩形状鋼板を筒状に曲げ加工するとともに該矩形状鋼板の両側に屈曲部10,10を形成し、次いで、該屈曲部の外周面で互いに当接させて溶接固定すればよい。
楔部材3は、2本の鉄筋4a,4bのうち、一方の鉄筋である鉄筋4aの端部5aと内方突設部11との間に打ち込まれる第1の楔部材としての楔部材3aと、他方の鉄筋である鉄筋4bの端部5bと内方突設部11との間に打ち込まれる第2の楔部材としての楔部材3bとからなり、楔部材3aは、鉄筋4aの端部5aと内方突設部11との間に形成された楔挿通孔9a,9aに挿通され、楔部材3bは、鉄筋4bの端部5bと内方突設部11との間に形成された楔挿通孔9b,9bに挿通されるようになっている。
楔部材3aは、鉄筋4aの端部5aと内方突設部11との間に打ち込まれたとき、筒体2の半円筒状壁部7から反力をとる形で端部5aと内方突設部11にくい込んでそれぞれと係合される。同様に、楔部材3bは、鉄筋4bの端部5bと内方突設部11との間に打ち込まれたとき、端部5bと内方突設部11にくい込んでそれぞれと係合される。
本実施形態に係る鉄筋の接合具1を用いて鉄筋4a,4bを接合するには、まず、筒体2の一方の開口6aから鉄筋4aの端部5aを挿入するとともに、筒体2の他方の開口6bから鉄筋4bの端部5bを挿入する。
次に、楔部材3aを楔挿通孔9aに通してこれを圧入するとともに、楔部材3bを楔挿通孔9bに通してこれを圧入する。圧入にあたっては、従来公知の楔打込み機を適宜選択して用いればよい。
図2は、楔打込み作業を終えて鉄筋4a,4bの接合が完了した様子を示した図である。
本実施形態に係る鉄筋の接合具1においては、筒体2の内側に向かって該筒体の内面から突出する内方突設部11を筒体2の材軸方向に沿って延設してあり、2つの楔部材3a,3bを圧入するにあたっては、鉄筋4aの端部5aと内方突設部11との間に楔部材3aを圧入し、鉄筋4bの端部5bと内方突設部11との間に楔部材3bを圧入する。
このようにすると、2本の鉄筋4a,4bに引張荷重が作用したとき、該引張荷重は、楔部材3aを介して鉄筋4aから内方突設部11へと伝達され、さらに内方突設部11から楔部材3bを介して鉄筋4bへと伝達される。
また、2本の鉄筋4a,4bが同一の直線上に直列に配置されているため、各鉄筋4a,4bからの引張荷重は、同一の作用線上で筒体2に作用する。
以上説明したように、本実施形態に係る鉄筋の接合具1によれば、筒体2の開口6aから挿入された鉄筋4aの端部5aと内方突設部11との間に楔部材3aを打ち込むとともに、開口6bから挿入された鉄筋4bの端部5bと内方突設部11との間に楔部材3bを打ち込むようにしたので、2本の鉄筋4a,4bに引張荷重が作用したとき、該引張荷重は、楔部材3aを介して鉄筋4aから内方突設部11へと伝達され、さらに内方突設部11から楔部材3bを介して鉄筋4bへと伝達される。
そのため、各鉄筋4a,4bからの引張荷重は、同一の作用線上で筒体2に作用することとなり、筒体2が回転するおそれがなくなるとともに、筒体2の回転に伴う曲げが鉄筋4a,4bに加わることもないため、鉄筋4a,4bの引張強さが発揮されない状態で該鉄筋が引張及び曲げで破断するおそれがなくなり、鉄筋4a,4bの引張強さを十分に発揮させることが可能となる。
また、楔部材3aは鉄筋4aと内方突設部11にくい込み、楔部材3bは鉄筋4bと内方突設部11にくい込むが、内方突設部11は、筒体2の材軸方向に沿って延設されており、該材軸を含む面内曲げに対し高い剛性を発揮する。
したがって、楔部材3a,3bの鉄筋4a,4bへのくい込み量が十分に確保されることとなり、鉄筋4a,4bに引張荷重が作用したとき、鉄筋4a,4bの抜け出しが確実に防止される。
また、本実施形態に係る鉄筋の接合具1によれば、上述したように内方突設部11が荷重伝達ロッドに代わるものとして筒体2に一体形成されるため、荷重伝達ロッドが不要になる分だけ、部品点数を減らすことが可能となり、より経済性に優れた接合具となる。
本実施形態では図2でよくわかるように、内方突設部11を、その先端ラインが筒体2の材軸方向と平行になるように構成したが、内方突設部はかかる構成に限定されるものではない。
図3は、変形例に係る鉄筋の接合具1aを示したものである。同図(a)に示すように変形例に係る接合具1aにおいては、内方突設部11に代えて、中央における突設高さh1よりも両端開口6a,6bに近い開口側の突設高さh2を高くした内方突設部31を備える。
かかる変形例によれば、楔部材3a,3bの打込みによって鉄筋4a,4bが該打込み箇所で曲げ変形する力を受けたとしても、鉄筋4a,4bは同図(b)に示すように、それらの端部5a,5bが接触点32a,32bで内方突設部31から反力を受け、同図矢印に示す方向の回転変形が制限される。そのため、鉄筋4a,4bの曲がりを抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、矩形状鋼板を筒状に曲げ加工して筒体2を形成するとともに、該矩形状鋼板の両側に屈曲部10,10をそれぞれ形成し、該屈曲部の外周面で互いに当接させかつ内方に突出させた状態で固定することで内方突設部11を構成したが、本発明に係る内方突設部はかかる構成に限定されるものではない。
図4は、断面形状が長円状の筒体2aと楔部材3とからなる鉄筋の接合具41を示したものであり、筒体2aは筒体2と同様、両端に開口6a,6bを有し、接合対象である2本の鉄筋4a,4bが同一の直線上に直列に配置されるように、該2本の鉄筋の端部5a,5bを両端の開口6a,6bからそれぞれ挿入できるように構成してあるとともに、所定の離間距離で対向配置された一対の平板状壁部8,8と、該平板状壁部を一方の側で相互に接続する半円筒状壁部7とを備え、一対の平板状壁部8,8には、楔挿通孔9a,9aを互いに対向するように形成してあるとともに、同様の楔挿通孔9b,9bを、筒体2の材軸方向に沿って楔挿通孔9a,9aから離れた位置にて互いに対向するように形成してある。
一方、本変形例においては、平板状壁部8,8の他方の側に内方突設部42と内方折曲げ部43とをそれぞれ延設してあるとともに、内方突設部42の背後に形成された外側凹部44に内方折曲げ部43を係合してある。
かかる筒体2aを製作するにあたっては、矩形状鋼板を筒状に曲げ加工するとともに該矩形状鋼板の両側に位置する一対の縁部のうち、一方の縁部に内方突設部42を形成するとともに、他方の縁部に内方折曲げ部43を形成し、内方突設部42の背後に形成された外側凹部44に内方折曲げ部43を係合すればよい。
なお、内方突設部11に代えて内方突設部42を採用する点以外は、構成及び作用効果とも上述の実施形態とほぼ同様であるので、ここではその説明を省略する。
図5(a)は別の変形例を示した図である。同変形例に係る鉄筋の接合具51は、断面形状が長円状の筒体2bと楔部材3とからなり、筒体2bは筒体2と同様、両端に開口6a,6bを有し、接合対象である2本の鉄筋4a,4bが同一の直線上に直列に配置されるように、該2本の鉄筋の端部5a,5bを両端の開口6a,6bからそれぞれ挿入できるように構成してあるとともに、所定の離間距離で対向配置された一対の平板状壁部8,8と、該平板状壁部を一方の側で相互に接続する半円筒状壁部7とを備え、一対の平板状壁部8,8には、楔挿通孔9a,9aを互いに対向するように形成してあるとともに、同様の楔挿通孔9b,9bを、筒体2bの材軸方向に沿って楔挿通孔9a,9aから離れた位置にて互いに対向するように形成してある。
一方、本変形例においては、筒体2bをその断面形状が閉鎖断面となるように構成してあるとともに、該筒体の一部を内方に屈曲させた断面にすることで、筒体2bの内側に向かって該筒体の内面から突出する内方突設部52を筒体2bの材軸方向に沿って延設してあり、該内方突設部は、平板状壁部8,8の他方の側にそれぞれ延びている。
なお、内方突設部11に代えて内方突設部52を採用する点以外は、構成及び作用効果とも上述の実施形態とほぼ同様であるので、ここではその説明を省略する。
図5(b)はさらに別の変形例を示した図である。同変形例に係る鉄筋の接合具53は、断面形状が長円状の筒体2cと楔部材3とからなり、筒体2cは筒体2と同様、両端に開口6a,6bを有し、接合対象である2本の鉄筋4a,4bが同一の直線上に直列に配置されるように、該2本の鉄筋の端部5a,5bを両端の開口6a,6bからそれぞれ挿入できるように構成してあるとともに、所定の離間距離で対向配置された一対の平板状壁部8,8と、該平板状壁部を一方の側で相互に接続する半円筒状壁部7とを備え、一対の平板状壁部8,8には、楔挿通孔9a,9aを互いに対向するように形成してあるとともに、同様の楔挿通孔9b,9bを、筒体2cの材軸方向に沿って楔挿通孔9a,9aから離れた位置にて互いに対向するように形成してある。
一方、本変形例においては図5(b)に示すように、筒体2cをその断面形状が閉鎖断面となるように構成するとともに、該筒体の一部を肉厚に形成した断面にすることにより、筒体2cの内側に向かって該筒体の内面から突出する内方突設部54を筒体2cの材軸方向に沿って延設してあり、該内方突設部は、平板状壁部8,8の他方の側にそれぞれ延びている。
なお、内方突設部11に代えて内方突設部54を採用する点以外は、構成及び作用効果とも上述の実施形態とほぼ同様であるので、ここではその説明を省略する。
本実施形態に係る鉄筋の接合具1の図であり、(a)は側面図、(b)はA−A線方向からの矢視図。 接合具1を用いて鉄筋4a,4bを接合した様子を示した図であり、(a)は断面図、(b)はB−B線に沿う断面図。 変形例に係る鉄筋の接合具1aの図であり、(a)は側面図、(b)は作用を示した説明図。 変形例に係る鉄筋の接合具41の図であり、(a)は側面図、(b)はC−C線方向からの矢視図。 変形例に係る鉄筋の接合具を示した図であり、(a)は接合具51の側面図、(b)は接合具53の側面図。
符号の説明
1 鉄筋の接合具
2 筒体
3 楔部材
3a 第1の楔部材
3b 第2の楔部材
4a,4b 鉄筋
5a,5b 鉄筋の端部
6a,6b 両端開口
7 半円状壁部
8 平板状壁部
9a,9b 楔挿通孔
10 屈曲部
11 内方突設部
1a,41,51 鉄筋の接合具
31,42,52,54 内方突設部
43 内方折曲げ部

Claims (3)

  1. 2本の鉄筋が同一の直線上に直列に配置されるように該各鉄筋の端部を両端の開口からそれぞれ挿入可能な断面形状が長円状の筒体と、該筒体を構成する一対の平板状壁部の対向位置にそれぞれ形成された楔挿通孔に挿通される楔部材とを備えるとともに、前記筒体の内側に向かって該筒体の内面から突出する内方突設部を前記筒体の材軸方向に沿って延設してなり、前記楔部材は、前記2本の鉄筋のうち、一方の鉄筋と前記内方突設部との間に打ち込まれる第1の楔部材と、他方の鉄筋と前記内方突設部との間に打ち込まれる第2の楔部材とからなる鉄筋の接合具であって、矩形状鋼板を筒状に曲げ加工して前記筒体を形成するとともに、該矩形状鋼板の両側に屈曲部をそれぞれ形成し、該屈曲部の外周面で互いに当接させかつ内方に突出させた状態で固定することで前記内方突設部を形成したことを特徴とする鉄筋の接合具。
  2. 2本の鉄筋が同一の直線上に直列に配置されるように該各鉄筋の端部を両端の開口からそれぞれ挿入可能な断面形状が長円状の筒体と、該筒体を構成する一対の平板状壁部の対向位置にそれぞれ形成された楔挿通孔に挿通される楔部材とを備えるとともに、前記筒体の内側に向かって該筒体の内面から突出する内方突設部を前記筒体の材軸方向に沿って延設してなり、前記楔部材は、前記2本の鉄筋のうち、一方の鉄筋と前記内方突設部との間に打ち込まれる第1の楔部材と、他方の鉄筋と前記内方突設部との間に打ち込まれる第2の楔部材とからなる鉄筋の接合具であって、矩形状鋼板を筒状に曲げ加工して前記筒体を形成し、該矩形状鋼板の両側に位置する一対の縁部のうち、一方の縁部に前記内方突設部を形成するとともに、他方の縁部に内方折曲げ部を形成し、前記内方突設部の背後に形成された外側凹部に前記内方折曲げ部を係合したことを特徴とする鉄筋の接合具。
  3. 2本の鉄筋が同一の直線上に直列に配置されるように該各鉄筋の端部を両端の開口からそれぞれ挿入可能な断面形状が長円状の筒体と、該筒体を構成する一対の平板状壁部の対向位置にそれぞれ形成された楔挿通孔に挿通される楔部材とを備えるとともに、前記筒体の内側に向かって該筒体の内面から突出する内方突設部を前記筒体の材軸方向に沿って延設してなり、前記楔部材は、前記2本の鉄筋のうち、一方の鉄筋と前記内方突設部との間に打ち込まれる第1の楔部材と、他方の鉄筋と前記内方突設部との間に打ち込まれる第2の楔部材とからなる鉄筋の接合具であって、前記筒体をその断面形状が閉鎖断面となるように構成するとともに、該筒体の一部を内方に屈曲させた断面にすることで前記内方突設部を形成したことを特徴とする鉄筋の接合具。
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