JP2005320807A - 継手金具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 コストアップを招くことなく、セグメントなどのコンクリート構造物の形状、大きさあるいは要求接合強度などの変更に対応可能とする。
【解決手段】 鋳物からなるダクタイル鋳鉄製の金具本体2とアンカー筋3とから継手金具1を構成する。金具本体2の鉄筋連結部5の端部に接合面7を設ける。接合面7にアンカー筋3の一端を溶接固定し、他端を後方へ延在させる。継手金具1を用いるセグメント等のコンクリート構造物の形状に応じて、金具本体2に対するアンカー筋3の接合角度を変更する。
【選択図】 図1
【解決手段】 鋳物からなるダクタイル鋳鉄製の金具本体2とアンカー筋3とから継手金具1を構成する。金具本体2の鉄筋連結部5の端部に接合面7を設ける。接合面7にアンカー筋3の一端を溶接固定し、他端を後方へ延在させる。継手金具1を用いるセグメント等のコンクリート構造物の形状に応じて、金具本体2に対するアンカー筋3の接合角度を変更する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、トンネル等を構成するセグメント等のコンクリート構造物同士の接合箇所に用いられる継手金具に関する。
一般に、トンネル等を構成するコンクリート製のセグメント同士は、互いのセグメントの接合部分に設けた継手金具を連結することにより接合される。
そして、セグメント同士を接合させる継手金具としては、鋳物製の金具本体に雌ねじを形成し、この雌ねじにねじ節鉄筋等からなるアンカー筋に設けた雄ねじをねじ込んで連結したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−98893号公報
そして、セグメント同士を接合させる継手金具としては、鋳物製の金具本体に雌ねじを形成し、この雌ねじにねじ節鉄筋等からなるアンカー筋に設けた雄ねじをねじ込んで連結したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記の継手金具は、その金具本体が鋳物からなるため、セグメントの形状、大きさ、要求接合強度に応じて、例えば金具本体に対するアンカー筋の取り付け角度を変えたり、アンカー筋の径を変更する毎に、新たな型を製作し金具本体を作り替えなければならず、汎用性に乏しく、コストアップを招いてしまう。このため、セグメントの形状、大きさ、要求接合強度などの変更に容易に対応することが可能な継手金具が要求されていた。
また、金具本体にめねじを形成し、アンカー筋に雄ねじを形成するのは煩雑で手間がかかり、特に鋳物製の金具本体に雌ねじを形成するのは手間がかかってコスト高を招いていた。
また、金具本体にめねじを形成し、アンカー筋に雄ねじを形成するのは煩雑で手間がかかり、特に鋳物製の金具本体に雌ねじを形成するのは手間がかかってコスト高を招いていた。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、コストアップを招くことなく、セグメントなどのコンクリート構造物の形状、大きさあるいは要求接合強度などの変更に対応することが可能な継手金具を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の継手金具は、コンクリート構造物同士の接合端面に設けられ、互いのコンクリート構造物同士を接合させる継手金具であって、鋳物からなる金具本体と、該金具本体とは異なる金属からなっていて金具本体に接合されて後方へ延在するアンカー筋とを有し、アンカー筋は金具本体に溶接で固定されたことを特徴とする。
この発明によれば、鋳物からなる金具本体に異種金属からなるアンカー筋を溶接で固定したので、金具本体に雌ねじを形成して雄ねじを形成したアンカー筋をねじ込むものと比較して製造が容易で低コストであり、セグメントなどのコンクリート構造物の形状、大きさあるいは要求接合強度に応じてアンカー筋の種類や取り付け角度などを自由に調整することができ、コストアップを招くことなく極めて汎用性に優れたものとすることができる。
この発明によれば、鋳物からなる金具本体に異種金属からなるアンカー筋を溶接で固定したので、金具本体に雌ねじを形成して雄ねじを形成したアンカー筋をねじ込むものと比較して製造が容易で低コストであり、セグメントなどのコンクリート構造物の形状、大きさあるいは要求接合強度に応じてアンカー筋の種類や取り付け角度などを自由に調整することができ、コストアップを招くことなく極めて汎用性に優れたものとすることができる。
また、本発明は、アンカー筋が中間部を屈曲させて屈曲部とし、このアンカー筋の屈曲部を金具本体に溶接固定して端部を後方へ延在させたことを特徴とする。
つまり、アンカー筋の屈曲部を金具本体に溶接固定して端部を後方へ延在させたので、アンカー筋の後方への突出長さを短くすることができる。これにより、コンクリート構造物内の主筋などへの干渉を防止しつつ、十分な耐引張強度を得ることができる。後方へ延在させるアンカー筋の端部は一方、両方のいずれでもよく、両端部を延ばした場合には両端部を非接触に延ばしても良いし、捩って延ばしても良い。
つまり、アンカー筋の屈曲部を金具本体に溶接固定して端部を後方へ延在させたので、アンカー筋の後方への突出長さを短くすることができる。これにより、コンクリート構造物内の主筋などへの干渉を防止しつつ、十分な耐引張強度を得ることができる。後方へ延在させるアンカー筋の端部は一方、両方のいずれでもよく、両端部を延ばした場合には両端部を非接触に延ばしても良いし、捩って延ばしても良い。
さらに、本発明は、金具本体がコンクリート構造物同士の接合方向と交差する方向へ突出する肩部を有し、該肩部にアンカー筋の屈曲部を係止して溶接で固定したことを特徴とする。
このように、金具本体の肩部にアンカー筋の屈曲部を係止して溶接固定したので、アンカー筋を金具本体へ容易に取り付けることができ、しかも、優れた引張強度を得ることができる。
このように、金具本体の肩部にアンカー筋の屈曲部を係止して溶接固定したので、アンカー筋を金具本体へ容易に取り付けることができ、しかも、優れた引張強度を得ることができる。
また、本発明は、金具本体がコンクリート構造物同士の接合方向と交差する方向へ突出する肩部を有し、この肩部に貫通する連結孔を形成し、該連結孔にアンカー筋を挿通させて屈曲部を連結孔の縁部に溶接固定したことを特徴とする。
つまり、金具本体の肩部に穿孔した連結孔にアンカー筋を挿通させて屈曲部を連結孔の縁部に溶接固定したので、アンカー筋を金具本体へ容易に取り付けることができ、しかも、優れた引張強度を得ることができる。
つまり、金具本体の肩部に穿孔した連結孔にアンカー筋を挿通させて屈曲部を連結孔の縁部に溶接固定したので、アンカー筋を金具本体へ容易に取り付けることができ、しかも、優れた引張強度を得ることができる。
また、本発明は、金具本体に対して角度をつけてアンカー筋を溶接固定することを特徴とする。
金具本体に対して角度を付けてアンカー筋を溶接固定することにより、例えば曲率の大きいセグメントなどに用いる場合にも、アンカー筋が外周面から突出してしまうような不具合が発生せず、その形状に容易に対応させることができる。
金具本体に対して角度を付けてアンカー筋を溶接固定することにより、例えば曲率の大きいセグメントなどに用いる場合にも、アンカー筋が外周面から突出してしまうような不具合が発生せず、その形状に容易に対応させることができる。
本発明の継手金具によれば、コストアップを招くことなく、極めて容易に、セグメントなどのコンクリート構造物の形状、大きさあるいは要求接合強度などの変更に対応することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る継手金具の構造を示す斜視図、図2は継手金具の構造を示す側面図、図3はアンカー筋の接続部分を示す断面図である。
図1及び図2に示すように、継手金具1は、金具本体2と、この金具本体2の両側部に接合されたアンカー筋3とから構成されている。
金具本体2は、ダクタイル鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄)からなる鋳鉄品であり、高い強度、じん性が得られ、さらに、耐摩耗性、耐食性に優れたものである。アンカー筋3は例えば鉄筋等、ダクタイル鋳鉄とは異なる異種金属で形成されている。
この金具本体2は、その中央に、雌ねじが形成された略円筒状のボルト挿通部4を有し、このボルト挿通部4の延在方向に略直交する両方向に一対の鉄筋連結部5が肩部として張り出して形成されている。そして、これら鉄筋連結部5の端部が、鉄筋連結部5に略直交する方向に延びてアンカー筋3との接合部6とされている。接合部6は接合面7を有しており、この接合面7にはアンカー筋3の一端部が溶接固定されている。図に示す例では、アンカー筋3は断面略楕円形の棒状をなしているが、例えば断面半円形として接合面7も平面形状とすれば、面接触状態で溶接できる。
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態に係る継手金具の構造を示す斜視図、図2は継手金具の構造を示す側面図、図3はアンカー筋の接続部分を示す断面図である。
図1及び図2に示すように、継手金具1は、金具本体2と、この金具本体2の両側部に接合されたアンカー筋3とから構成されている。
金具本体2は、ダクタイル鋳鉄(球状黒鉛鋳鉄)からなる鋳鉄品であり、高い強度、じん性が得られ、さらに、耐摩耗性、耐食性に優れたものである。アンカー筋3は例えば鉄筋等、ダクタイル鋳鉄とは異なる異種金属で形成されている。
この金具本体2は、その中央に、雌ねじが形成された略円筒状のボルト挿通部4を有し、このボルト挿通部4の延在方向に略直交する両方向に一対の鉄筋連結部5が肩部として張り出して形成されている。そして、これら鉄筋連結部5の端部が、鉄筋連結部5に略直交する方向に延びてアンカー筋3との接合部6とされている。接合部6は接合面7を有しており、この接合面7にはアンカー筋3の一端部が溶接固定されている。図に示す例では、アンカー筋3は断面略楕円形の棒状をなしているが、例えば断面半円形として接合面7も平面形状とすれば、面接触状態で溶接できる。
上記構造の継手金具1は、トンネルを構成するコンクリート構造物であるセグメントの接合部分に埋め込まれる。そして、互いのセグメント同士を接合させる際に、接合ボルトがボルト挿通部4へ挿通される。
ここで、例えば、この継手金具1を用いるセグメントが、曲率の大きい円弧状板部材である場合、金具本体2の後方へ直線的にアンカー筋3が延ばされていると、アンカー筋3の他端部がセグメントの外周面から外部に突出してしまう。
したがって、このような場合は、接合面7へのアンカー筋3の接合角度を、図2中破線で示すように、接合部6の延在方向に対して傾斜角を有するよう斜めにして固定する。
ここで、例えば、この継手金具1を用いるセグメントが、曲率の大きい円弧状板部材である場合、金具本体2の後方へ直線的にアンカー筋3が延ばされていると、アンカー筋3の他端部がセグメントの外周面から外部に突出してしまう。
したがって、このような場合は、接合面7へのアンカー筋3の接合角度を、図2中破線で示すように、接合部6の延在方向に対して傾斜角を有するよう斜めにして固定する。
このように、円弧の曲率が大きいセグメントに用いる場合にも、金具本体2を作り替えることなく、容易に適応することができる。
また、さらなる接合強度が必要な場合は、接合面7へ長さの長いアンカー筋3あるいは径の太いアンカー筋3を溶接固定することにより、容易に対応することができる。
なお、接合面7としては、平面でも良いが、図3に示すように長手方向に直交する断面視で凹曲面をなすよう窪み7aを形成しておくことにより、溶接固定したアンカー筋3の突出量を少なくすることができる。
また、さらなる接合強度が必要な場合は、接合面7へ長さの長いアンカー筋3あるいは径の太いアンカー筋3を溶接固定することにより、容易に対応することができる。
なお、接合面7としては、平面でも良いが、図3に示すように長手方向に直交する断面視で凹曲面をなすよう窪み7aを形成しておくことにより、溶接固定したアンカー筋3の突出量を少なくすることができる。
以上、説明したように、上記第1の実施形態に係る継手金具1によれば、鋳物からなる金具本体2に異種金属からなるアンカー筋3を溶接固定したので、金具本体にめねじを形成してアンカー筋をねじ込むものと比較して、セグメントなどのコンクリート構造物の形状、大きさあるいは要求接合強度に応じてアンカー筋3の種類や取り付け角度などを調整することができ、コストアップを招くことなく極めて汎用性に優れたものとすることができる。
さらには、金具本体2に対して角度を付けてアンカー筋3を溶接固定することにより、例えば、曲率の大きいセグメントなどに用いる場合にも、アンカー筋3が外周面から突出してしまうような不具合なく、その形状に容易に対応させることができる。
さらには、金具本体2に対して角度を付けてアンカー筋3を溶接固定することにより、例えば、曲率の大きいセグメントなどに用いる場合にも、アンカー筋3が外周面から突出してしまうような不具合なく、その形状に容易に対応させることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る継手金具について説明する。なお、上記第1の実施形態に係る継手金具と同一構造部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図4は第2の実施形態に係る継手金具の構造を示す斜視図、図5は継手金具の構造を示す側面図である。
図4及び図5に示すように、この継手金具11の金具本体2は、鉄筋連結部5(肩部)の端部に、その延長方向に突出した断面円形の係止部12が形成された接合部6を備えている。
また、この接合部6には、中間部が屈曲(湾曲)されて屈曲部13aとされたアンカー筋13が接合されている。
次に、第2の実施形態に係る継手金具について説明する。なお、上記第1の実施形態に係る継手金具と同一構造部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図4は第2の実施形態に係る継手金具の構造を示す斜視図、図5は継手金具の構造を示す側面図である。
図4及び図5に示すように、この継手金具11の金具本体2は、鉄筋連結部5(肩部)の端部に、その延長方向に突出した断面円形の係止部12が形成された接合部6を備えている。
また、この接合部6には、中間部が屈曲(湾曲)されて屈曲部13aとされたアンカー筋13が接合されている。
アンカー筋13は、その屈曲部13aが、金具本体2の係止部12の前面側へ引っかけて係止するように配置されて溶接固定され、両端部が後方へ延在されている。
そして、この第2の実施形態の継手金具11の場合も、鋳物からなる金具本体2に鉄筋からなるアンカー筋13を溶接固定したので、セグメントなどのコンクリート構造物の形状、大きさあるいは要求接合強度に応じてアンカー筋13の種類や取り付け角度などを調整することができ、コストアップを招くことなく極めて汎用性に優れたものとすることができる。
また、金具本体2に対して角度を付けてアンカー筋13を溶接固定することにより、例えば、曲率の大きいセグメントなどに用いる場合にも、アンカー筋13が外周面から突出してしまうような不具合がなく、その形状に容易に対応させることができる。
また、金具本体2に対して角度を付けてアンカー筋13を溶接固定することにより、例えば、曲率の大きいセグメントなどに用いる場合にも、アンカー筋13が外周面から突出してしまうような不具合がなく、その形状に容易に対応させることができる。
さらに、アンカー筋13の屈曲部13aを金具本体2に溶接固定して両端部を後方へ延在させたので、アンカー筋13の後方への突出長さを短くすることができる。これにより、コンクリート構造物内の主筋などへの干渉を防止しつつ、十分な耐引張強度を得ることができる。
しかも、金具本体2の係止部12に、アンカー筋13の屈曲部13aを係止して溶接固定したので、アンカー筋13を金具本体2へ容易に取り付けることができ、しかも、優れた引張強度を得ることができる。
しかも、金具本体2の係止部12に、アンカー筋13の屈曲部13aを係止して溶接固定したので、アンカー筋13を金具本体2へ容易に取り付けることができ、しかも、優れた引張強度を得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る継手金具について説明する。なお、上記第1の実施形態に係る継手金具と同一構造部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図6は、第3の実施形態に係る継手金具の構造を示す継手金具の斜視図、図7は、継手金具の構造を示す継手金具の側面図である。
図6及び図7に示すように、この継手金具21の金具本体2は、鉄筋連結部5(肩部)の端部に、上下方向に貫通する連結孔22が形成された接合部6を備えている。
また、この接合部6には、中間部が屈曲(湾曲)されて屈曲部23aとされたアンカー筋23が接合されている。
次に、第3の実施形態に係る継手金具について説明する。なお、上記第1の実施形態に係る継手金具と同一構造部分には、同一符号を付して説明を省略する。
図6は、第3の実施形態に係る継手金具の構造を示す継手金具の斜視図、図7は、継手金具の構造を示す継手金具の側面図である。
図6及び図7に示すように、この継手金具21の金具本体2は、鉄筋連結部5(肩部)の端部に、上下方向に貫通する連結孔22が形成された接合部6を備えている。
また、この接合部6には、中間部が屈曲(湾曲)されて屈曲部23aとされたアンカー筋23が接合されている。
アンカー筋23は、連結孔22に挿通され、その屈曲部23aが連結孔22に係止するように配置されて溶接固定され、両端部が後方へ延在されている。
そして、この第3の実施形態の継手金具21の場合も、鋳物からなる金具本体2に異種金属からなるアンカー筋23を溶接固定したので、セグメントなどのコンクリート構造物の形状、大きさあるいは要求接合強度に応じてアンカー筋23の種類や取り付け角度などを調整することができ、コストアップを招くことなく極めて汎用性に優れたものとすることができる。
また、金具本体2に対して角度を付けてアンカー筋23を溶接固定することにより、例えば、曲率の大きいセグメントなどに用いる場合にも、アンカー筋23が外周面から突出してしまうような不具合なく、その形状に容易に対応させることができる。
更にアンカー筋23を金具本体2の連絡孔22に挿通させたために高い負荷がかかってもアンカー筋23が外れたりズレたりすることがなく極めて高い引っ張り強度を有している。また、アンカー筋23の屈曲部23aを金具本体2に溶接固定して両端部を後方へ延在させたので、アンカー筋23の後方への突出長さを短くすることができる。これにより、コンクリート構造物内の主筋などへの干渉を防止しつつ、十分な耐引張強度を得ることができる。
また、金具本体2に対して角度を付けてアンカー筋23を溶接固定することにより、例えば、曲率の大きいセグメントなどに用いる場合にも、アンカー筋23が外周面から突出してしまうような不具合なく、その形状に容易に対応させることができる。
更にアンカー筋23を金具本体2の連絡孔22に挿通させたために高い負荷がかかってもアンカー筋23が外れたりズレたりすることがなく極めて高い引っ張り強度を有している。また、アンカー筋23の屈曲部23aを金具本体2に溶接固定して両端部を後方へ延在させたので、アンカー筋23の後方への突出長さを短くすることができる。これにより、コンクリート構造物内の主筋などへの干渉を防止しつつ、十分な耐引張強度を得ることができる。
さらには、金具本体2の連結孔22にアンカー筋23を挿通させて屈曲部23aを連結孔22の縁部に溶接固定したので、アンカー筋23を金具本体2へ容易に取り付けることができ、しかも、優れた引張強度を得ることができる。
なお、上述の各実施の形態において、アンカー筋13,23は両端部が離間して例えば平行に後方に延びる構成でなくてもよく、例えば両端部を捩った構成にしてもよい。或いはアンカー筋13,23をフック形状に形成してフック部を屈曲部13a、23aとして係止部12や連絡孔22に係合させ、一方の端部を後方に延ばすように構成してもよい。
なお、上述の各実施の形態において、アンカー筋13,23は両端部が離間して例えば平行に後方に延びる構成でなくてもよく、例えば両端部を捩った構成にしてもよい。或いはアンカー筋13,23をフック形状に形成してフック部を屈曲部13a、23aとして係止部12や連絡孔22に係合させ、一方の端部を後方に延ばすように構成してもよい。
1、11、21 継手金具
2 金具本体
3、13、23 アンカー筋
12 肩部
13a、23a 屈曲部
22 連結孔
2 金具本体
3、13、23 アンカー筋
12 肩部
13a、23a 屈曲部
22 連結孔
Claims (5)
- コンクリート構造物同士の接合端面に設けられ、互いのコンクリート構造物同士を接合させる継手金具であって、
鋳物からなる金具本体と、該金具本体とは異なる金属からなっていて金具本体に接合されて後方へ延在するアンカー筋とを有し、
前記アンカー筋は金具本体に溶接で固定されたことを特徴とする継手金具。 - 前記アンカー筋は中間部が屈曲されて屈曲部とされ、このアンカー筋の前記屈曲部を前記金具本体に溶接固定してその端部を後方へ延在させたことを特徴とする請求項1に記載の継手金具。
- 前記金具本体はコンクリート構造物同士の接合方向と交差する方向へ突出する肩部を有し、該肩部に前記アンカー筋の屈曲部を係止して溶接で固定したことを特徴とする請求項2に記載の継手金具。
- 前記金具本体はコンクリート構造物同士の接合方向と交差する方向へ突出する肩部を有し、該肩部には貫通する連結孔を形成し、該連結孔に前記アンカー筋を挿通させて屈曲部を前記連結孔に溶接で固定したことを特徴とする請求項2に記載の継手金具。
- 前記金具本体に対して角度をつけて前記アンカー筋を溶接することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の継手金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010150878A (ja) * | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Okabe Co Ltd | 免震装置取付用のベースプレート施工方法及び免震装置設置用の礎柱部におけるアンカーボルトの定着構造 |
KR200469001Y1 (ko) * | 2013-05-30 | 2013-09-11 | 삼표건설 주식회사 | 터널용 세그먼트 연결구 |
JP2017020234A (ja) * | 2015-07-09 | 2017-01-26 | 大和ハウス工業株式会社 | プレキャストコンクリート基礎 |
JP2020033868A (ja) * | 2015-07-09 | 2020-03-05 | 大和ハウス工業株式会社 | プレキャストコンクリート基礎 |
JP7489912B2 (ja) | 2020-12-23 | 2024-05-24 | 株式会社クボタ | セグメント連結継手 |
-
2004
- 2004-05-11 JP JP2004140943A patent/JP2005320807A/ja active Pending
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