JP5120750B2 - 回転ポンプの冷却構造 - Google Patents
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Description
この真空発生装置においては、真空ポンプを冷却するために、電動モータからの入力側である回転軸の直列連結部に遠心ファンが装着され、回転軸の反入力側にも冷却ファンが装着されている。遠心ファンについては、その吸気側で空気の流れを案内する筒体や絞り部が、防音壁側に設けられている。
このポンプ装置の構成は、比較的小型の真空ポンプ等に適したものとなっている。
そこで本発明の目的は、大型の回転ポンプにも好適に対応でき、合理的な構成によって冷却性能を向上できる回転ポンプの冷却構造を提供することにある。
本発明にかかる回転ポンプの冷却構造の一形態によれば、回転ポンプの吸気口に接続された吸気ケースと排気口に接続された排気ケースを除くポンプ本体、及び前記回転ポンプの回転軸と駆動モータの回転軸がカップリングによって直列に連結された回転軸の直列連結部を内包して覆うように設けられたカバーリングと、前記回転ポンプの回転軸の前記駆動モータと連結される側とは反対の反入力側に同軸に固定され、前記カバーリングに設けられた吸気孔部を通して該カバーリング内へ冷却用空気を吸気する吸込みファンと、前記回転ポンプが前記駆動モータに連結される入力側である前記直列連結部に同軸に固定され、前記カバーリングに設けられた排気孔部を通して該カバーリング内から冷却用空気を排気する遠心ファンとを具備し、前記吸込みファンによって前記吸気ケースや前記排気ケースに空気を吹き付けることができるように、前記カバーリングの上部に穴を開けてある。
また、本発明にかかる回転ポンプの冷却構造の一形態によれば、前記遠心ファンが、ラジアルファンであることを特徴とすることができる。
図1は本発明に係る回転ポンプ装置の形態例を示す一部断面を含む側面図である。図2は図1の回転ポンプ装置の正面図であり、図3は図1の回転ポンプ装置の平面図である。また、図4は図1の回転ポンプ装置の側面図である。
本形態例の回転ポンプ10の冷却構造は、負圧や正圧を発生する空気発生装置として用いられる無給油式のベーンポンプに関するものである。駆動手段(駆動モータ20)としては、電動モータが用いられている。なお、この回転ポンプ10は、例えば、印刷物搬送の真空吸着装置やブロア装置等に使用される。
なお、カバーリング30の上部に穴31e(図12参照)を開けて、吸気ケース41又は排気ケース42にも空気を吹き付けるようにすることで、吸気ケース41又は排気ケース42を冷却することも可能である。
また、このカバーリング30によれば、火傷の防止及び回転部の被覆という安全性の向上や、デザイン性の向上を図ることができる。
この遠心ファン25によれば、ポンプ本体11の特に軸受部13を強制的に冷却するように、冷却空気流を好適に発生できる。
この吸込みファン26によれば、ポンプ本体11の特に軸受部14を強制的に冷却するように、冷却空気流を好適に発生できる。
これによれば、遠心ファン25が軸受部13の近傍に位置するため、その軸受部13を効果的に冷却できる。軸受部14との冷却の関係においても、バランスよく冷却できる。
また、遠心ファン25の羽根が回転ポンプ10側にあり、カップリング24の接続部の部分に被りにくい形態となるため、芯出し等、組み立てやメンテナンスの作業を行い易い構成になっている。
このラジアルファンは、シンプルな形状であるが、効果的に空気を排気できる。シロッコファンのように、空気を吸入するため案内部となる筒体や絞り部を設けることなく、高い排気性能を有する。従って、ラジアルファンを採用することで、カバーリング30の形状をシンプルに構成でき、組み立てやメンテナンスの作業も行い易い構造になっている。また、大型の回転ポンプ10にも好適に対応できる形態となっている。
31はメインカバーであり、回転ポンプ10の回転軸12と直交する方向(本形態例では左右方向)へ脱着可能に分割して設けられた一対の半割カバー部32、33によって構成されている。このメインカバー31は、ポンプ本体11及び直列連結部23の両側面31a、31bと上面31c、及び直列連結部23の駆動モータ20に面する側の端面31dを覆う構成となっている。
以上のメインカバー31とフロントカバー35を構成要素とするカバーリング30によれば、騒音の発生源であるポンプ本体11を好適に覆って減音(消音)できる。なお、ベース部50によって構成される底面カバー53が、カバーリング30の底面を塞ぐ構造になっている。
また、各カバーの内面に適宜に吸音材を貼り付けることで、防音効果をさらに向上させるようにしてもよい。
以上の構成によれば、カバーリング30の各構成が、回転ポンプ10と直接的に接触することがなく、振動を直接的に受けることがないため、消音性能を向上できる。
これによれば、前述のように消音効果を高めると共に、着脱を行い易い構造であるから、組み立てや保守管理のための作業性を向上できる。
このように、フロントカバー35に部分的に樹脂(上下の樹脂部38)を採用したことで、板金特有の共振が発生し難く、全面板金の場合より消音効果が高い。
また、上記の構造によって、組み立てや保守管理が行い易い形態になっている。
図10に示すケースカバー60は、前後のカバー構成部材や配管接続口のカバー構成部材の全てが樹脂材で形成された形態例を示してある。また、図11に示すケースカバー60Aは、本体のカバー部材が板金で形成され、端面のカバー部材が樹脂で形成された形態例を示してある。
これらのケースカバー60、60Aは、樹脂の弾性によってワンタッチで装着できる構造になっており、組み立てや保守管理を行い易い形態となっている。
また、排気ケース42には、マフラー効果のあるキャップが装着されており、使用頻度の低い配管接続口に対するケースカバー60の開口部にはアタッチメント61(図10参照)が着脱可能に嵌め込まれている。
なお、55はブラケットであり、ベース部50に設けられ、設置床面等に固定される部分になっている。
11 ポンプ本体
12 回転軸
12a 入力側
12b 反入力側
13 軸受部
14 軸受部
20 駆動モータ
22 回転軸
23 直列連結部
24 カップリング
25 遠心ファン
26 吸込みファン
30 カバーリング
31 メインカバー
31a 側面
31b 側面
31c 上面
31d 端面
32 第1の半割カバー部
33 第2の半割カバー部
34 排気孔部
35 フロントカバー
36 吸気孔部
37 板金部
38 樹脂部
41 吸気ケース
42 排気ケース
50 ベース部
51 第1のベースフレーム
52 第2のベースフレーム
Claims (3)
- 回転ポンプの吸気口に接続された吸気ケースと排気口に接続された排気ケースを除くポンプ本体、及び前記回転ポンプの回転軸と駆動モータの回転軸がカップリングによって直列に連結された回転軸の直列連結部を内包して覆うように設けられたカバーリングと、
前記回転ポンプの回転軸の前記駆動モータと連結される側とは反対の反入力側に同軸に固定され、前記カバーリングに設けられた吸気孔部を通して該カバーリング内へ冷却用空気を吸気する吸込みファンと、
前記回転ポンプが前記駆動モータに連結される入力側である前記直列連結部に同軸に固定され、前記カバーリングに設けられた排気孔部を通して該カバーリング内から冷却用空気を排気する遠心ファンとを具備し、
前記吸込みファンによって前記吸気ケースや前記排気ケースに空気を吹き付けることができるように、前記カバーリングの上部に穴を開けてあることを特徴とする回転ポンプの冷却構造。 - 前記遠心ファンが、前記カップリングの前記回転ポンプの側に面する部分に固定されていることを特徴とする請求項1記載の回転ポンプの冷却構造。
- 前記遠心ファンが、ラジアルファンであることを特徴とする請求項2記載の回転ポンプの冷却構造。
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