JP5120649B2 - シンクロナイザリング - Google Patents
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Description
前記爪片に、当該爪片に作用する衝撃を緩衝する衝撃緩衝部が設けられており、
前記衝撃緩衝部は、前記爪片の左右側縁部の基端部より先端側の部分にそれぞれ形成された左右幅が狭くなる幅狭部を少なくとも覆って設けられた保護部材であることを特徴とする。
また、請求項2に記載のシンクロナイザリングは、請求項1に記載の発明において、前記保護部材は、その左右側縁がそれぞれ前記爪片の基端部の左右側縁と面一になっていることを特徴とする。
また、請求項3に記載のシンクロナイザリングは、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記保護部材は、前記爪片の前記幅狭部を含む周囲を囲む筒状に設けられていることを特徴とする。
また、請求項4に記載のシンクロナイザリングは、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記爪片の左右側縁部の間には、切欠部または貫通孔が設けられていることを特徴とする。
図1(a)〜(d)は、本発明の第1の実施の形態に係るシンクロナイザリングを示す図である。
この例のシンクロナイザリング31は、従来と同様に、軸方向に沿って直径が変化するテーパ円筒部32と、このテーパ円筒部32の大径側端部33に形成された複数の爪片34とを備え、爪片34の構成以外は、基本的に従来のシンクロナイザリング31と同様の構成を有するものとなっている。
また、切欠部35の左右側縁(切欠部35を有する爪片34の内側の側縁)は、爪片34の左右側縁と平行となるように形成されている。
すなわち、切欠部35は、爪片34のテーパ円筒部32からの突出長さより短い(浅い)ものとなっていおり、切欠部35の爪片34の基端部側の端部が、爪片34の前記境界面より先端側となっている。したがって、爪片34の基端部には、切欠部35が形成されておらず、当該基端部は、左右に分離されずに一体の形状となっている。
そして、爪片34の切欠部35側の左右の入隅の角部のRは、左右でほぼ一体に連続した円弧状に形成されることで、切欠部35の爪片34の基端部側の形状が略半円状となっている。
この衝撃緩衝部によって、爪片34の基端部に集中する応力を低減でき、シンクロナイザリングの長寿命化と、メンテナンスに簡素化を図ることができる。
第2の実施の形態では、シンクロナイザリング31の爪片41の左右の中央で、かつ、先端と基端との略中央部に円状の貫通孔42が形成されている。当該貫通孔42の直径は、爪片41の先端から基端までの長さおよび爪片41の左右幅より短いものとなっており、貫通孔42の外周は、全て爪片41内に収まった状態となっている。
これにより、爪片41の基端部は、第1の実施の形態と同様に左右に分離されることなく、従来とほぼ同様に強度を維持した状態となっている。
第2の実施の形態においては、第1の実施の形態と違って、爪片41の先端部が左右に分離していないことにより、第2の実施の形態に比較して爪片41の左右側部の弾性変形が抑制されるが、従来の貫通孔も切欠部も設けられていない爪片より弾性変形し易い形状であり、第1の実施の形態と略同様に衝撃荷重が加わった場合に、左右側部のうちの一方の側部が弾性変形することで衝撃力を緩衝し、爪片41の基端部に集中する応力を低減できて、シンクロナイザリングの長寿命化と、メンテナンスの簡素化を図ることができる。
なお、第1の実施の形態に比較すると、爪片41の弾性変形量が減少するが、切欠部35を設けた場合よりも爪片41の強度の低下を抑制することができる。
また、第2の実施の形態においても、シンクロナイザリングの製造時の中抜きもしくは外抜きの際に一緒に貫通孔42を形成することが可能であり、貫通孔42を設けるものとしても工程数が増えることがなく、製造コストの低減を図ることができる。
ここで、爪片44は、その周囲に保護部材51が巻かれたように取り付けられることで、その左右幅が大きくならないように、爪片44の基端部より先端側の保護部材51に周囲が覆われる部分は、その左右幅が基端部より狭くされている。これにより、保護部材51が備えられていない爪片の左右幅に対して、この例の爪片44に保護部材を取り付けた状態の左右幅が等しくなるようになっている。
なお、図3(c)に示すように、爪片44において、左右幅がそのままの基端部と、左右幅が狭くされた先端部との間に段差45が形成されている。
なお、段差となる長さは、爪片44の左右で同じとなっており、爪片44は左右対称な形となっている。
したがって、保護部材51は、概略矩形状であるが、内部に爪片44に対応した断面スリット状の貫通孔が、基端から先端に貫通して形成されている。なお、爪片44の貫通孔の先端側を閉塞するように蓋部を設けるものとしてもよい。
なお、保護部材51は、爪片44の衝撃力が加わる左右側縁部を覆っている必要があるが、その他の部分には、たとえば、肉抜き加工を施して、軽量化や原材料の低減を図ってもよい。
このような第3の実施の形態のシンクロナイザリング31においても、保護部材51により爪片44に作用する衝撃荷重を緩衝して、爪片44の基端部に集中する応力を低減できる。また、これによってメンテナンスの手間の低減を図ることができる。
なお、従来に対して、この例の爪片44では、左右の側縁部に段差を形成することになるが、外抜き用の型の形状を変更することで対応することができ、特に、段差を形成するために工程を増やす必要はない。
但し、第3の実施の形態に対して、第4の実施の形態の爪片46の基端部の左右幅が狭くなることにより、爪片46の基端部の強度が僅かに低下する可能性がある。
第5の実施の形態のシンクロナイザリング31は、爪片47に第1の実施の形態に示した切欠部35を設けるとともに、第3の実施の形態で示した保護部材51を設けたものである。この爪片47の構成以外については、第5の実施の形態の構成と、第1の実施の形態の構成とが同様のものとなっており、ここでは、第5の実施の形態の特徴部分となる爪片41だけを図5で示すとともに詳細に説明し、第1の実施の形態と同様の構成要素については、その説明を省略する。
爪片47は、第3の実施の形態に示すように段差45,45を備え、当該爪片47には、保護部材51が装着される。さらに、爪片47には、第1の実施の形態に示すように切欠部35を設け、爪片47の基端部を除く部分を左右側部36,36に分けた形状となっている。
この爪片48の構成以外については、第6の実施の形態の構成と、第1の実施の形態の構成とが同様のものとなっており、ここでは、第6の実施の形態の特徴部分となる爪片48だけを図6で示すとともに詳細に説明し、第1の実施の形態と同様の構成要素については、その説明を省略する。
第3の実施の形態および第5の実施の形態においては、爪片44,47の全体を囲む保護部材51に対応して、爪片44,47の左右の側縁部の基端部の先端側に段差45,45が形成されていたが、第6の実施の形態では、爪片48の左右側部36,36のそれぞれの左右側部に段差45,45,49,49が形成されている。なお、段差45,45,49,49を形成しないものとしてもよい。
そして、爪片48の基端部より先端側となる左右側部36,36には、その外周を囲むように筒状の保護部材52,52が設けられている。
また、保護部材52,52は、基本的に保護部材51と同様の材質で同様の厚みのものを用いることができる。
なお、上述の第2の実施の形態の爪片41に保護部材51を取り付けるものとしてもよい。
32 テーパ円筒部
33 大径側端部
34 爪片
35 切欠部(衝撃緩衝部)
36 側部
42 貫通孔(衝撃緩衝部)
51 保護部材(衝撃緩衝部)
52 保護部材(衝撃緩衝部)
Claims (4)
- 軸方向に沿って直径が変化するテーパ円筒部と、このテーパ円筒部の大径側端部に形成された複数の爪片とを備えるシンクロナイザリングにおいて、
前記爪片に、当該爪片に作用する衝撃を緩衝する衝撃緩衝部が設けられており、
前記衝撃緩衝部は、前記爪片の左右側縁部の基端部より先端側の部分にそれぞれ形成された左右幅が狭くなる幅狭部を少なくとも覆って設けられた保護部材であることを特徴とするシンクロナイザリング。 - 前記保護部材は、その左右側縁がそれぞれ前記爪片の基端部の左右側縁と面一になっていることを特徴とする請求項1に記載のシンクロナイザリング。
- 前記保護部材は、前記爪片の前記幅狭部を含む周囲を囲む筒状に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシンクロナイザリング。
- 前記爪片の左右側縁部の間には、切欠部または貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のシンクロナイザリング。
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