JP5120639B2 - バスシステム、機器システム及びバスドライバプログラム - Google Patents
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Description
本発明の理解を容易にするために、まず、本発明がなされるに至った背景を説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る機器システム1の構成例を概念的に示す構成概念図である。ただし、機器システム1は、後述する本発明の背景を説明するためのドライバ2a並びに本発明の実施形態に係るドライバ2b、ドライバ2c及びドライバ2dのいずれもドライバ2に代えて適用可能にされている。
以下、機器10−1〜10−4など、複数ある構成部分のいずれかを、特定せずに示す場合には、単に機器10などと記載することがある。
このように、機器システム1は、機器10−1〜10−4それぞれの接続ハードウェア14及びアプリケーション16並びにケーブル12−1〜12−3が用いられることにより、機器10−1〜10−4のいずれかがルートノードとなるネットワークを構成し、機器10−1〜10−4が相互に制御情報及びデータをIEEE1394の規格に沿って送受することができるようにされている。
図2は、図1に示した機器10のハードウェア構成を示すハードウェア構成図である。
図2に示すように、機器10は、CPU100、メモリ102、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶装置104、データの送受信を行う通信インタ−フェイス(I/F)106及びUI(ユーザインターフェイス)装置108が制御バス110を介して互いに接続されることにより構成されている。
なお、CPU100が実行するプログラムは、メモリ102又は記憶装置104から提供されるのではなく、CD−ROM等の記録媒体105に格納されて提供さててもよい。
図3は、本発明の背景を説明するためのドライバ2aの概要を示すプログラム構成図である。
ドライバ2aは、検出部200、初期化部202、初期化完了通知部204及び通信制御部206を有するIEEE1394の規格に対応したバスドライバプログラムであり、図1に示したIEEE1394のドライバ2に代えて機器10に適用されるものである。
以下、ケーブル12−1〜12−3を用いて構成されるIEEE1394のバスを、単にバスと記述する。
図4は、機器システム1におけるドライバ2aを適用された機器10の基本動作を示すタイミングチャートである。
図4に示すように、アクション100(A100)において、ドライバ2aは、接続ハードウェア14を介してバスリセット割込みを受け入れると、バスの初期化を開始する。ここで、ドライバ2aは、上述した初期化完了割り込みを受け入れるまで、バスが初期化完了待ちの状態であると判定している。
図5は、機器システム1におけるドライバ2aを適用された機器10の第1の動作例を示すタイミングチャートである。
なお、ドライバ2aを適用された機器10の第1の動作例において、図4に示したアクション(A100〜A108)と実質的に同一のものには、同一の符号が付してある。
図6は、機器システム1におけるドライバ2aを適用された機器10の第2の動作例を示すタイミングチャートである。
なお、ドライバ2aを適用された機器10の第2の動作例において、図5に示したアクション(A100〜A128)と実質的に同一のものには、同一の符号が付してある。
図7は、本発明に係るドライバ(バスドライバプログラム)2bの概要を示すプログラム構成図である。
上述したように、ドライバ2bは、図1に示したドライバ2に代えて機器システム1に適用可能にされており、図3に示したドライバ2aを包含するものである。
図7に示すように、ドライバ2bは、ドライバ2aに加えて、割込時刻記憶部208、消去部210、経過時間算出部212、故障判定部214、設定部216及び通知部218を有する。
図8は、機器システム1におけるドライバ2bを適用された機器10の動作例を示すタイミングチャートである。
なお、ドライバ2bを適用された機器10の動作例において、図6に示したアクション(A100〜A128)と実質的に同一のものには、同一の符号が付してある。
図9は、CPU100が実行するドライバ2bの動作例(S10)を示すフローチャートである。
図9に示すように、ステップ100(S100)において、ドライバ2bは、アプリケーション16から送信依頼などの通信処理依頼を受信する。
なお、ドライバ2bがS108の処理を行うタイミングは、ドライバ2bが送信再依頼を受信した時にされてもよいし、ドライバ2bが送信再依頼を受信することなく単に経過時間がスレッショルド時間以上になった時にされてもよい。
図10は、本発明に係るドライバ(バスドライバプログラム)2cの概要を示すプログラム構成図である。
上述したように、ドライバ2cは、図1に示したドライバ2に代えて機器システム1に適用可能にされており、図3に示したドライバ2aを包含するものである。
図10に示すように、ドライバ2cは、ドライバ2aに加えて、第1の計数部220、第1の記憶部222、差分演算部224、第2の計数部226、第2の記憶部228、消去部230、故障判定部232、設定部234及び通知部236を有する。
また、故障判定部232は、差分演算部224から受け入れた演算結果が1以上である場合にも、バスが初期化完了待ちの状態であると判定する。
図11は、機器システム1におけるドライバ2cを適用された機器10の動作例を示すタイミングチャートである。
なお、ドライバ2cを適用された機器10の動作例において、図6に示したアクション(A100〜A128)と実質的に同一のものには、同一の符号が付してある。
図12は、CPU100が実行するドライバ2cの動作例(S20)を示すフローチャートである。
図12に示すように、ステップ200(S200)において、ドライバ2cは、アプリケーション16から送信依頼などの通信処理依頼を受信する。
次に、機器システム1に適用されるドライバ2dについて説明する。
ドライバ2dは、ドライバ2bの機能に加えて、アプリケーション16の動作チェック及び負荷テスト等を行うためのデバッグモードが設けられている。ここで、ドライバ2dには、例えばデバッグモードであることを示すフラグビット(図示せず)が設けられている。
図13は、機器システム1におけるドライバ2dを適用された機器10の動作例を示すタイミングチャートである。
なお、ドライバ2dを適用された機器10の動作例において、図6に示したアクション(A100〜A128)と実質的に同一のものには、同一の符号が付してある。
10−1〜10−4・・・機器
12−1〜12−3・・・ケーブル
14・・・接続ハードウェア
16・・・アプリケーション
100・・・CPU
102・・・メモリ
104・・・記憶装置
106・・・通信I/F
108・・・UI装置
2,2a,2b,2c,2d・・・ドライバ(バスドライバプログラム)
200・・・検出部
202・・・初期化部
204・・・初期化完了通知部
206・・・通信制御部
208・・・割込時刻記憶部
210・・・消去部
212・・・経過時間算出部
214・・・故障判定部
216・・・設定部
218・・・通知部
220・・・第1の計数部
222・・・第1の記憶部
224・・・差分演算部
226・・・第2の計数部
228・・・第2の記憶部
230・・・消去部
232・・・故障判定部
234・・・設定部
236・・・通知部
Claims (2)
- バスに対する複数の機器の接続状態の変化を検出する検出手段と、
この検出手段の検出結果に基づいて、バスを初期化する初期化手段と、
この初期化手段がバスを初期化した後に、バスの初期化が完了したことを通知する通知手段と、
前記初期化手段によりバスの初期化が指示されてから、前記通知手段によりバスの初期化が完了したことを通知されるまでの間の時間経過を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された時間が予め設定された閾値未満である場合は、バスが初期化完了待ちの状態であると判定し、前記計数手段により計数された時間が予め設定された閾値以上である場合は、バス及び複数の機器の少なくともいずれかが故障していると判定する故障判定手段と、
前記故障判定手段の判定結果を出力する判定結果出力手段を有し、
前記判定結果出力手段は、動作モードがアプリケーションの動作チェック及び負荷テストを行うためのデバッグモードである場合には、他の機器からのバスの初期化が完了した旨の通知を無効にして、前記故障判定手段によりバス及び複数の機器の少なくともいずれかが故障していると判定された場合の判定結果を出力しない
ことを特徴とするバスシステム。 - 複数の機器と、
前記複数の機器を接続するバスと、
このバスに対する前記複数の機器の接続状態の変化を検出する検出手段と、
この検出手段の検出結果に基づいて、前記バスを初期化する初期化手段と、
この初期化手段が前記バスを初期化した後に、前記バスの初期化が完了したことを通知する通知手段と、
前記初期化手段によりバスの初期化が指示されてから、前記通知手段によりバスの初期化が完了したことを通知されるまでの間の時間経過を計数する計数手段と、
前記計数手段により計数された時間が予め設定された閾値未満である場合は、バスが初期化完了待ちの状態であると判定し、前記計数手段により計数された時間が予め設定された閾値以上である場合は、バス及び複数の機器の少なくともいずれかが故障していると判定する故障判定手段と、
前記故障判定手段の判定結果を出力する判定結果出力手段を有し、
前記判定結果出力手段は、動作モードがアプリケーションの動作チェック及び負荷テストを行うためのデバッグモードである場合には、他の機器からのバスの初期化が完了した旨の通知を無効にして、前記故障判定手段によりバス及び複数の機器の少なくともいずれかが故障していると判定された場合の判定結果を出力しない
ことを特徴とする機器システム。
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