JP5120154B2 - 信号形成回路 - Google Patents

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Description

本発明は、車両、家電製品、一般機械等に搭載される信号形成回路に関する。
コンデンサに充電をする、またはコンデンサから放電させることによりコンデンサ電圧を変化させ、所定の基準電圧に対してコンデンサ電圧が逆転した時にパルスを発生させるクロック信号形成回路は、車両や家電製品に搭載される装置において頻繁に使用されている。これは、コンデンサの充電時間または放電時間に基づいてクロックパルスを発生させる回路であって、近年車両LAN(Local Area Network)等の情報送受信の制御において多く利用されている。ここで、クロックパルスを発生させるための発振回路に関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。
図7に、この従来技術による発振回路を示す。比較器Z1の反転入力端−には、一対のトランスファーゲートTG1、TG2を介して電源電圧Vbの分圧電圧が入力可能とされている。トランスファーゲートTG1、TG2には、パイロット電圧として、比較器Z1の出力信号および、それをインバータIvにより反転させた信号を入力している。トランスファーゲートTG1は抵抗R1を介して電源電圧Vbに接続され、トランスファーゲートTG2は抵抗R1およびR2を介して電源電圧Vbに接続されている。また、比較器Z1の非反転入力端+には、コンデンサCpの高電位側端子が接続されている。コンデンサCpの高電位側端子は、スイッチング素子SWを介して電源電圧Vbに接続されている。
この回路において、最初、コンデンサCpに充電されていない場合、比較器Z1の出力信号はLレベルとなり、この結果、トランスファーゲートTG1がオンするとともに、トランスファーゲートTG2がオフし、比較器Z1の反転入力端−には高い方のしきい値が入力される。それとともに、スイッチング素子SWがオンして、コンデンサCpに充電が開始される。
次に、コンデンサCpへの充電が進み、比較器Z1の非反転入力端+の電圧が増大して、反転入力端−のしきい値電圧よりも上昇すると、比較器Z1からの出力信号がHレベルとなり、トランスファーゲートTG1、TG2が切り換わって、比較器Z1の反転入力端−に低い方のしきい値が入力される。それとともに、スイッチング素子SWがオフして、コンデンサCpが電源電圧から遮断され、抵抗Rを介したコンデンサCpの放電が開始する。
コンデンサCpの放電が進行して、比較器Z1の非反転入力端+の電圧が減少して、反転入力端−のしきい値電圧よりも下降すると、比較器Z1からの出力信号がLレベルとなって、トランスファーゲートTG1、TG2が切り換わり、再び、比較器Z1の反転入力端−には高い方のしきい値が入力され、コンデンサCpへの充電が行われる。このように、コンデンサCpが充放電を繰り返すことにより、比較器Z1はコンデンサCpの充電時間あるいは放電時間に基づいて、クロック信号を形成可能となる。
特開平6−140884号公報
ところで、上述した従来技術において、種々の理由により、比較器Z1の反転入力端−に入力されたしきい値電圧がばらつくことがある。例えば、回路内にノイズが発生した場合、それがしきい値電圧に重畳した結果、しきい値電圧が上下する。一方、コンデンサCpによる電圧についても同様のことが発生することがあり、ノイズ等の発生により比較器Z1の非反転入力端+に入力される電圧も上下する。
ここで、コンデンサCpによる電圧としきい値電圧とは、そもそも互いに無関係に設定されているため、電源電圧が変動した場合を除いて、双方が連動して上下することはない。従って、これが、コンデンサCpの充放電時間のばらつきを増加させる要因となり、最悪の場合、コンデンサCpによる電圧としきい値電圧のうちの一方が上昇し、他方が下降した時には、コンデンサCpの充放電時間のばらつきが最大となり、正確なクロックパルス信号を発生させることができなくなる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、正確な信号を発生させることのできる信号形成回路を提供することにある。
本発明の課題を解決するために、請求項1の信号形成回路によれば、所定の基準電圧を供給する基準電圧供給手段と、基準電圧供給手段に接続され、供給された基準電圧に応じた電流を形成する電圧電流変換手段と、一端が接地されたコンデンサを有するとともに、電圧電流変換手段に接続されることにより、電圧電流変換手段によって形成された電流に比例した電流を電源から遮断トランジスタを介してコンデンサに流して充電する、または電圧電流変換手段によって形成された電流に比例した電流をコンデンサから導通トランジスタを介して流して放電させる容量充放電手段と、コンデンサの電圧と基準電圧が直接入力され、コンデンサの電圧と基準電圧との間の大小関係が逆転したことにより出力信号を反転させる比較手段とを備え、遮断トランジスタを導通させて導通トランジスタを遮断するとともに基準電圧をVsとした状態で比較手段の出力信号が反転すると、遮断トランジスタを遮断して導通トランジスタを導通させるとともに基準電圧をVsより低いVtとした状態とし、比較手段の出力信号が反転するごとに上記2つの状態を繰り返す。
これにより、コンデンサに対し、基準電圧に応じた電流に比例した電流を流すことができる、またはコンデンサから基準電圧に応じた電流に比例した電流を流すことができるため、たとえ基準電圧が変動したとしても、それに応じてコンデンサを充電する電流、またはコンデンサを放電させる電流が同様に変動することになり、コンデンサが基準電圧に至る時間を常に一定にすることができる。
請求項2の信号形成回路によれば、電圧電流変換手段は、一端が接地された抵抗素子と抵抗素子と電源との間に配置された第1トランジスタとを有し、基準電圧供給手段により供給された基準電圧を、抵抗素子の他端に加えることにより、抵抗素子に第1トランジスタを介して基準電圧に応じた電流を流し、容量充放電手段は、電源とコンデンサとの間に配置された第2トランジスタとを有するとともに、第1トランジスタおよび第2トランジスタの制御端子同士を接続し双方の制御端子の電圧を等しくすることにより、抵抗素子に流れる電流に比例した電流を、第2トランジスタを介して電源からコンデンサに対して流す。
これにより、第1トランジスタおよび第2トランジスタの制御端子を互いに接続するという簡単なカレントミラー対を構成するのみで、抵抗素子に流れる電流とコンデンサを充電する電流とを比例関係とすることができる。
請求項3の信号形成回路によれば、電圧電流変換手段および容量充放電手段に接続された制御手段を備え、電圧電流変換手段は、第1トランジスタと抵抗素子との間に介装された第3トランジスタを有するとともに、容量充放電手段は、第2トランジスタとコンデンサとの間に配置された第4トランジスタを有し、制御手段は一端が接地された第2抵抗素子を有するとともに、第2抵抗素子の他端と電源との間には、電源側から順に直列に接続された第5トランジスタ、第6トランジスタおよび第7トランジスタを有しており、第3トランジスタの制御端子を第7トランジスタの制御端子と接続し、第4トランジスタの制御端子を第6トランジスタの制御端子と接続した。
これにより、第5トランジスタおよび第6トランジスタに流れる電流を、第1トランジスタに流れる電流と等しくすることができる。また、第6トランジスタの制御端子が第4トランジスタの制御端子と接続されているため、第2トランジスタの第4トランジスタ側の端子の電圧を、第1トランジスタの第3トランジスタ側の端子の電圧と等しくすることができ、第1トランジスタに流れる電流と第2トランジスタを流れる電流とを常に比例関係とすることができる。従って、常に、第2トランジスタを介してコンデンサを充電する電流を、基準電圧に応じて第1トランジスタに流れる電流に比例させることができる。
請求項4の信号形成回路によれば、電圧電流変換手段および容量充放電手段に接続された制御手段を備え、電圧電流変換手段は、第1トランジスタと抵抗素子との間に介装された第3トランジスタを有するとともに、容量充放電手段は、第2トランジスタとコンデンサとの間に配置された第4トランジスタを有し、制御手段は、一対の電源線間に直列に接続された第5トランジスタ、第6トランジスタおよび第7トランジスタ並びに一対の電源線間に直列に接続された第8トランジスタおよび第9トランジスタを有しており、第1トランジスタ、第2トランジスタおよび第8トランジスタの制御端子同士を接続し、第4トランジスタの制御端子を第6トランジスタの制御端子と接続し、第7トランジスタの制御端子を第9トランジスタの制御端子と接続した。
これにより、第8トランジスタおよび第9トランジスタに流れる電流ひいては第5トランジスタ、第6トランジスタおよび第7トランジスタに流れる電流を、第1トランジスタに流れる電流に比例した電流とすることができる。そして、第6トランジスタの制御端子が第4トランジスタの制御端子と接続されているため、第2トランジスタの第4トランジスタ側の端子の電圧を、第1トランジスタの第3トランジスタ側の端子の電圧と等しくすることができ、第1トランジスタに流れる電流と第2トランジスタを流れる電流とを常に比例関係とすることができる。従って、常に、第2トランジスタを介してコンデンサを充電する電流を、基準電圧に応じて第1トランジスタに流れる電流に比例させることができる。
<実施形態1>
図1乃至図3に基づいて、本発明の実施形態1について説明する。図1において、クロック信号形成回路1の基準電圧部2(本発明の基準電圧供給手段に該当する)は、後述するように、充電されたコンデンサの端子間電圧と比較するための所定の基準電圧Vsを供給する直流定電圧電源である。基準電圧部2と接続された定電流発生部3(本発明の電圧電流変換手段に該当する)は、基準電圧部2により供給された基準電圧Vsに応じた電流を形成することのできる電圧電流変換回路により構成されている。
定電流発生部3と接続されたコンデンサ充電部4(本発明の容量充放電手段に該当する)はコンデンサを有し、後述するように、定電流発生部3が基準電圧Vsに応じて形成した電流と実質的に等しい電流によりコンデンサを充電する。ここで、「実質的に等しい」とは、コンデンサの充電電流が基準電圧Vsに応じて形成された電流と全く等しくなくても、本発明の目的を達成するために、コンデンサの充電時間が変動しないようにコンデンサの充電電流が基準電圧Vsに応じて形成された電流に近似していればよいことを意味する。
また、比較部5(本発明の比較手段に該当する)には定電流発生部3から基準電圧Vsが入力されるとともに、コンデンサ充電部4中のコンデンサの端子間電圧も入力されている。比較部5は、コンデンサの端子間電圧を基準電圧Vsと比較し、双方の電圧間の大小関係が逆転した場合に外部に対し反転信号を出力することにより、コンデンサ電圧が基準電圧Vsよりも大きくなったことを検出する。
次に、図2に基づいて、本実施形態によるクロック信号形成回路1の詳細について説明する。基準電圧部2を形成するオペアンプ6の第1入力端6aにはバンドギャップレギュレータで生成された所定電圧が入力され、第2入力端6bには前述した基準電圧Vsが発生している。ここで、オペアンプ6はその差動電圧利得が非常に大きいため、第1入力端6aに印加された電圧と第2入力端6bに発生した基準電圧Vsとは近似している。定電流発生部3の第1トランジスタ7はpチャネルエンハンスメントモードのMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)により形成されており、そのソース端子7aが電源電圧Vdd(本発明の電源に該当する)に接続されることにより、第1トランジスタ7は後述する直流抵抗9と電源電圧Vddとの間に配置されている。一方、第1トランジスタ7のゲート端子7b(本発明の制御端子に該当する)とドレイン端子7cは互いに接続されている。
第3トランジスタ8はnチャネルエンハンスメントモードのMOSFETであり、そのゲート端子8bには、前述したオペアンプ6の出力端6cが接続されている。また、第3トランジスタ8のドレイン端子8aは第1トランジスタ7のドレイン端子7cおよびゲート端子7bに接続されており、ソース端子8cは抵抗値rを有した直流抵抗9(本発明の抵抗素子に該当する)を介して接地されている。
コンデンサ充電部4を形成する第2トランジスタ10は、第1トランジスタ7と同特性となるようにW/Lが等しく構成されたFETであり、そのソース端子10aには、第1トランジスタ7と同様に電源電圧Vddが印加されている。また、第2トランジスタ10のゲート端子10b(本発明の制御端子に該当する)には、第1トランジスタ7のゲート端子7bが接続される(カレントミラー対を構成している)とともに、所定のバイアス電圧が供給されている。また、第2トランジスタ10のドレイン端子10cには、コンデンサ11の一方の端子11aが接続され、コンデンサ11の他方の端子11bは接地されている。
比較部5はアナログ演算用ICにより形成されたコンパレータであり、上述したようにその非反転入力端5aは、第2トランジスタ10のドレイン端子10cと、コンデンサ11の端子11aとの間(B点)に接続されている。これにより、比較部5の非反転入力端5aには、コンデンサ11の端子11a、11b間の電圧が印加される。
一方、比較部5の反転入力端5bは、オペアンプ6の第2入力端6bおよび第3トランジスタ8のソース端子8cと直流抵抗9との接続ノード(A点)と接続されている。従って、基準電圧部2による基準電圧Vsは直流抵抗9の非接地側端子(A点)に印加されるとともに、比較部5の反転入力端5bにも印加される。また、比較部5の出力端5cからは、後述したように所定の条件を充足した場合に反転信号が出力される。
次に、クロック信号形成回路1の動作について説明する。最初、コンデンサ11は充電されておらず、比較部5の非反転入力端5aに入力されたコンデンサ11の電圧は、反転入力端5bに入力された基準電圧Vsよりも低くなっているため、比較部5の出力端5cからは低レベル信号が出力されている。
充電が開始すると、第3トランジスタ8のゲート端子8bには、オペアンプ6の出力端6cから所定の電圧が入力され、ドレイン端子8aとソース端子8c間にチャネルが形成される。さらに、第1トランジスタ7のゲート端子7bには、所定のバイアス電圧が供給されることにより、ソース端子7aとドレイン端子7cが導通する。その結果、基準電圧Vsが印加された直流抵抗9には、電源電圧Vddから第1トランジスタ7および第3トランジスタ8を介して、基準電圧Vsに応じたIs=Vs/rで表される電流が流れる。
上述したように、第1トランジスタ7と第2トランジスタ10はカレントミラー対構成を呈しており、第2トランジスタ10のゲート端子10bには第1トランジスタ7のゲート端子7bが接続され、第2トランジスタ10のソース端子10aと第1トランジスタ7のソース端子7aは、ともに電源電圧Vddに接続されている。このため、第1トランジスタ7のゲート端子7b−ソース端子7a間電圧と第2トランジスタ10のゲート端子10b−ソース端子10a間電圧とは等しくなり、第2トランジスタ10にも実質的にほぼIsに等しいドレイン電流が流れる。第2トランジスタ10に流れるドレイン電流Isは、コンデンサ11を充電する。
コンデンサ11への充電が進行して、端子11a、11b間電圧(B点の電圧と等価)が上昇すると、比較部5の非反転入力端5aへの入力電圧が増大する。非反転入力端5aへの入力電圧が増大して、反転入力端5bに入力されている基準電圧Vsより高くなる、すなわち、コンデンサ11の端子11a、11b間電圧と基準電圧Vsとの間の大小関係が逆転すると、比較部5の出力端5cから外部に対し高レベル信号(反転信号)が出力される。このように、比較部5によりコンデンサ11の電圧と基準電圧Vsとの間の大小関係が逆転したことが検出され、反転信号が出力される。図示しないが、コンデンサ充電部4とともにコンデンサ放電部も設けられており、これらコンデンサ充電部4とコンデンサ放電部とが相補的に充放電を繰り返すことにより周期的なクロック信号が形成される。
本実施形態によれば、所定の基準電圧Vsを供給する基準電圧部2と、基準電圧部2に接続され、供給された基準電圧Vsに応じた電流を形成する定電流発生部3と、電源電圧Vddに接続されたコンデンサ11を有するとともに、定電流発生部3に接続されることにより、定電流発生部3によって形成された電流Isと実質的にほぼ等しい電流を電源電圧Vddからコンデンサ11に流して充電するコンデンサ充電部4と、コンデンサ11(の端子11a、11b間)電圧と基準電圧Vsがともに入力され、コンデンサ電圧と基準電圧Vsとの間の大小関係が逆転した場合に、外部に対し反転信号を出力することにより、コンデンサ11の電圧が基準電圧Vsよりも大きくなったことを検出する比較部5とを備えた。
これにより、コンデンサ11に対し、基準電圧Vsに応じた電流Isと実質的にほぼ等しい電流を流すことができるため、たとえ基準電圧Vsが変動したとしても、それに応じてコンデンサ11を充電する電流も同様に変動することになり、コンデンサ11が基準電圧Vsに至る時間を常に一定にすることができる。また、比較部5には、オペアンプ6の第1入力端6aに入力されるバンドギャップレギュレータの電圧ではなく、電流Isを作り出す直接的な基準電圧Vs(ノードAの電圧)が入力されるので、電源電圧Vddが変動しても、コンデンサ11が基準電圧Vsに至る時間を精度よく一定化できる。
図3は、充電時のコンデンサ11の充電時間とコンデンサ11の端子11a、11b間電圧(B点の電圧)を示したグラフである。上述したように、基準電圧Vsがある値Vssである場合、コンデンサ11は電流Iss=Vss/r(Issの大きさは図3における直線L1の傾きにより示される)により充電されていき、コンデンサ11の電圧がVssとなった時に、比較部5の出力信号が反転する。
一方、何らかの理由によって基準電圧VsがVsvに低下した場合には、コンデンサ11は電流Isv=Vsv/r(Isvの大きさは図3における直線L2の傾きにより示される)により充電されていき、コンデンサ11の電圧がVsvとなった時に、比較部5の出力信号が反転する。
上述した説明から、基準電圧VsがVssからVsvへ変動しても、基準電圧Vsの変動と同じ割合でコンデンサ11を充電する電流IsがIssからIsvへと変動し、コンデンサ11の電圧が基準電圧となるまでに要する充電時間Tsが変動することはない。
さらに、本実施形態によれば、定電流発生部3は、一端が接地された直流抵抗9と直流抵抗9と電源電圧Vddとの間に配置された第1トランジスタ7とを有し、基準電圧部2により供給された基準電圧Vsを、直流抵抗9の他端子に加えることにより、直流抵抗9に第1トランジスタ7を介して基準電圧Vsに応じた電流を流し、コンデンサ充電部4は、電源電圧Vddとコンデンサ11との間に配置された第1トランジスタと同特性の第2トランジスタ10を有するとともに、第1トランジスタ7および第2トランジスタ10のゲート端子7b、10b同士を接続し、双方のゲート端子7b、10bの電圧を等しくすることにより、直流抵抗9に流れる電流と実質的にほぼ等しい電流を、第2トランジスタ10を介して電源電圧Vddからコンデンサ11に対して流す。
これにより、第1トランジスタ7および第2トランジスタ10のゲート端子7b、10bを互いに接続するという簡単なカレントミラー対を構成するのみで、第1トランジスタ7および第2トランジスタ10を介して、それぞれ直流抵抗9に流れる電流Isとコンデンサ11を充電する電流とを、実質的にほぼ等しくすることができる。
なお、第1トランジスタ7と第2トランジスタ10のW/Lを相違させることによりミラー比を1からずらして設定してもよい。この場合には、直流抵抗9に流れる電流Isとコンデンサ11を充電する電流とがミラー比に対応した比例関係となる。このような比例関係であっても、基準電圧Vsが変動した際に、コンデンサ11の電圧が基準電圧となるまでに要する充電時間Tsが変動することはない。これは、放電動作および放電時間についても同様である。
<実施形態2>
次に、図4に基いて、本発明の実施形態2によるクロック信号形成回路について説明する。本実施形態は上述した実施形態1によるクロック信号形成回路1の性能をさらに向上させるものである。前述した実施形態1によるクロック信号形成回路1においては、コンデンサ11の充電が進行することにより、第2トランジスタ10のドレイン端子10c(図2におけるB点)の電圧が上昇すると、第2トランジスタ10のドレイン端子10c−ソース端子10a間電圧が低下して、第2トランジスタ10を流れるドレイン電流が減少する。従って、第2トランジスタ10のドレイン端子10c−ソース端子10a間電圧が極端に低下した場合には、コンデンサ11の充電電流が基準電圧Vsの変動に対して追従することが困難になる。
図4に示すように、本実施形態によるクロック信号形成回路は、定電流発生部12、コンデンサ充電部13および双方に接続された制御部14(本発明の制御手段に該当する)を備えている。定電流発生部12は上述した実施形態1と同様に、第1トランジスタ7、第3トランジスタ8および直流抵抗9を有しており、これらは実施形態1と同様に接続されている。
コンデンサ充電部13は、実施形態1と同様に、第2トランジスタ10およびコンデンサ11を有している。第2トランジスタ10のソース端子10aは、第1トランジスタ7のソース端子7aとともに電源電圧Vddに接続され、ゲート端子10bは第1トランジスタ7のゲート端子7bと接続されている(カレントミラー対を構成している)。
本実施形態においては、第2トランジスタ10のドレイン端子10cとコンデンサ11の一方の端子11aとの間に、第1トランジスタ7および第2トランジスタ10と同特性のFETである第4トランジスタ15(互いにW/Lが等しい)が配置されている。第4トランジスタ15のソース端子15aは第2トランジスタ10のドレイン端子10cと接続され、第4トランジスタ15のドレイン端子15cはコンデンサ11の端子11aと接続されている。第4トランジスタ15のドレイン端子15cとコンデンサ11の端子11aとの接続ノード(B点)は、比較部5の非反転入力端5aに接続されている。
一方、制御部14は第5トランジスタ16、第6トランジスタ17、第7トランジスタ18および直流抵抗9と同一の抵抗値rを有する第2直流抵抗19(本発明の第2抵抗素子に該当する)を具備している。第2直流抵抗19の一端は接地され、第2直流抵抗19の他端と電源電圧Vddとの間には、電源電圧Vdd側から順に第5トランジスタ16、第6トランジスタ17および第7トランジスタ18が直列に接続されている。第5トランジスタ16および第6トランジスタ17は第1トランジスタ7および第2トランジスタ10と同特性の(互いにW/Lが等しい)FETであり、第5トランジスタ16のソース端子16aは電源電圧Vddに接続されるとともに、第5トランジスタ16のドレイン端子16cは第6トランジスタ17のソース端子17aと接続されている。
さらに、第5トランジスタ16および第6トランジスタ17のゲート端子16b、17bは、それぞれのドレイン端子16c、17cと接続されており、第6トランジスタ17のゲート端子17b(本発明の制御端子に該当する)は、前述の第4トランジスタ15のゲート端子15b(本発明の制御端子に該当する)と接続されている。
また、第7トランジスタ18は第3トランジスタ8と同特性の(互いにW/Lが等しい)FETにより形成され、そのドレイン端子18aが第6トランジスタ17のドレイン端子17cと接続されるとともに、ソース端子18cが第2直流抵抗19と接続されている。さらに、第7トランジスタ18のゲート端子18b(本発明の制御端子に該当する)は、第3トランジスタ8のゲート端子8b(本発明の制御端子に該当する)と接続されている。
次に、実施形態2によるクロック信号形成回路の動作について説明する。最初、コンデンサ11は充電されておらず、比較部5の非反転入力端5aに入力されたコンデンサ11の電圧は、反転入力端5bに入力された基準電圧Vsよりも低くなっているため、比較部5の出力端5cから低レベル信号が出力されている。充電が開始すると、実施形態1と同様に、基準電圧Vsが印加された直流抵抗9には、電源電圧Vddから第1トランジスタ7および第3トランジスタ8を介してIs=Vs/rで表される電流が流れる。
ここで、第3トランジスタ8および第7トランジスタ18には飽和状態で電流が流れているとすると、これらに流れるドレイン電流はそれぞれのゲート端子−ソース端子間電圧(8b−8c間電圧および18b−18c間電圧)に依存するのであるが、第3トランジスタ8のゲート端子8bと第7トランジスタ18のゲート端子18bが接続されており、さらに、直流抵抗9および第2直流抵抗19が、ともに同一の抵抗値rを有するため、第3トランジスタ8および第7トランジスタ18に流れるドレイン電流はほぼ等しくなるように制御される。
従って、第5トランジスタ16および第6トランジスタ17のゲート端子−ソース端子間電圧(16b−16a間電圧および17b−17a間電圧)をそれぞれVgsとすると、第6トランジスタ17のドレイン端子17c(図4におけるC点)の電圧はVdd−2Vgsと表される。C点と第4トランジスタ15のゲート端子15bの電圧は等しいから、第6トランジスタ17と同特性の第4トランジスタ15のソース端子15a(図4におけるD点)の電圧(換言すれば、第2トランジスタ10のドレイン端子10cの電圧)はゲート端子15bよりもVgsだけ高電位であるVdd−Vgsとなり、同特性の第1トランジスタ7のドレイン端子7c(図4におけるE点)の電圧と等しくなる。よって、第2トランジスタ10のソース端子10a、ゲート端子10bおよびドレイン端子10cの電圧は、それぞれ第1トランジスタ7のソース端子7a、ゲート端子7bおよびドレイン端子7cの電圧と等しくなり、第2トランジスタ10にも第1トランジスタ7に流れる電流Isと等しいドレイン電流が流れ、コンデンサ11は電流Isにより充電されていく。やがて、コンデンサ11の電圧が上昇して基準電圧Vsとの間の大小関係が逆転すると、比較部5の出力端5cから高レベル信号が出力される。
本実施形態によれば、第5トランジスタ16および第6トランジスタ17を流れる電流が、第1トランジスタ7を流れる電流と等しくなる。また、第6トランジスタ17のゲート端子17bが第4トランジスタ15のゲート端子15bと接続されているため、第2トランジスタ10のドレイン端子10cの電圧が、第1トランジスタ7のドレイン端子7cの電圧と等しくなり、第1トランジスタ7に流れる電流Isと第2トランジスタ10を流れる電流とを常に等しくすることができる。従って、第2トランジスタ10を介してコンデンサ11を充電する電流を、基準電圧Vsに応じて第1トランジスタ7に流れる電流Isと等しくすることができ、基準電圧Vsが変動した場合、その変動に応じてコンデンサ11を充電する電流も変動させることができる。
なお、実施形態1と同様に、第1トランジスタ7と第2トランジスタ10のW/Lを相違させることによりミラー比を1からずらして設定してもよい。この場合、直流抵抗9に流れる電流Isとコンデンサ11を充電する電流とがミラー比に対応した比例関係となる。また、D点の電圧とE点の電圧を等しくする構成は、上述した構成に限られず、Vgs(16)+Vgs(17)−Vgs(15)=Vgs(7)の関係を満たすようにトランジスタ7、16、17、10、15のサイズ(W/L)を決定すればよい。
仮に、何らかの制約によりD点の電圧とE点の電圧を等しくできない場合でも、図4に示す構成のように、第2トランジスタ10とコンデンサ11との間に第4トランジスタ15を介装しているので、コンデンサ11の端子11aと第2トランジスタ10のドレイン端子10cとを切り離し、コンデンサ11の端子11aの電圧変動が第2トランジスタ10のドレイン端子10cに影響しないようにすることで、電流Isに対応した電流を第2トランジスタ10に常に流すことが可能である。その場合、第1トランジスタ7に流れる電流と第2トランジスタ10に流れる電流は、それぞれのドレイン電圧(E点およびD点の電圧)の差の影響を受けるが、飽和領域でトランジスタが動作している場合には、通常トランジスタに流れる電流に対するドレイン電圧の影響は小さいため、同じような効果が期待できる。
<実施形態3>
次に、図5に基いて、本発明の実施形態3によるクロック信号形成回路について説明する。本実施形態は、コンデンサ11の放電により、その端子間電圧と基準電圧Vtとの間の大小関係が逆転した場合に、外部に対し反転信号を出力する回路に適用したものである。図5において、定電流発生部20は、実施形態1と同様に、第1トランジスタ7、第3トランジスタ8および直流抵抗9を有しており、これらは実施形態1と同様に接続されている。これにより、第1トランジスタ7には基準電圧部2により供給される基準電圧Vs、Vtに応じた電流を流すことができる。
また、コンデンサ充放電部21(本発明の容量充放電手段に該当する)は実施形態1の場合と同様に、そのソース端子10aが電源電圧Vddと接続された第2トランジスタ10と、一端が接地されたコンデンサ11を有している。第2トランジスタ10のゲート端子10bは第1トランジスタ7のゲート端子7bと接続されており(カレントミラー対を構成している)、第2トランジスタ10のドレイン端子10cとコンデンサ11の端子11aとの間には、遮断トランジスタ22が設けられており、さらに、遮断トランジスタ22とコンデンサ11との接続ノード(図5におけるB点)は比較部5の非反転入力端5aに接続されている。
一方、第1ミディアムトランジスタ23は第1トランジスタ7と同特性の(互いにW/Lが等しい)FETであり、そのソース端子23aは電源電圧Vddに接続され、ゲート端子23bは第1トランジスタ7のゲート端子7bと接続されている(カレントミラー対を構成している)。第1ミディアムトランジスタ23のドレイン端子23cには第2ミディアムトランジスタ24のドレイン端子24aが接続されており、そのソース端子24cは接地されるとともに、ゲート端子24bはドレイン端子24aと接続されている。
放電トランジスタ25は第2ミディアムトランジスタ24と同特性の(互いにW/Lが等しい)FETであって、そのゲート端子25bは第2ミディアムトランジスタ24のゲート端子24bと接続され(カレントミラー対を構成している)、所定のバイアス電圧が印加されている。放電トランジスタ25のソース端子25cは接地され、ドレイン端子25aには導通トランジスタ26が接続されている。導通トランジスタ26には放電用直流抵抗27の一端が接続され、放電用直流抵抗27の他端は比較部5の非反転入力端5aおよびB点に接続されている。
上述した本実施形態によるクロック信号形成回路においては、遮断トランジスタ22を導通させるとともに、導通トランジスタ26を遮断した状態で、実施形態1の場合と同様に第1トランジスタ7を流れるドレイン電流Isと等しい電流によりコンデンサ11が充電される。コンデンサ11の充電が進行して比較部5の非反転入力端5aの電圧が上昇して、基準電圧Vsとの間の大小関係が逆転すると、比較部5から反転信号が出力される。
コンデンサ11への充電が完了すると、遮断トランジスタ22を遮断するとともに、導通トランジスタ26を導通させた状態で、コンデンサ11からの放電が開始される。コンデンサ11の電荷は、比較部5の反転入力端5bにVsよりも小さい基準電圧Vtが入力された状態で、放電用直流抵抗27、導通トランジスタ26および放電トランジスタ25を介して放電される。コンデンサ11の放電が進行して比較部5の非反転入力端5aの電圧が低下して、基準電圧Vtとの間の大小関係が逆転する(基準電圧Vtよりも低下する)と、比較部5からの信号がさらに反転する。
この場合に、放電トランジスタ25のゲート端子25bは第2ミディアムトランジスタ24のゲート端子24bと接続されているため、放電トランジスタ25のゲート端子25b−ソース端子25c間電圧と、第2ミディアムトランジスタ24のゲート端子24b−ソース端子24c間電圧とが等しくなり、放電トランジスタ25と第2ミディアムトランジスタ24とを流れるドレイン電流が等しくなる。
また、第1ミディアムトランジスタ23のゲート端子23bと第1トランジスタ7のゲート端子7bとも接続されているため、第1ミディアムトランジスタ23のゲート端子23b−ソース端子23a間電圧と、第1トランジスタ7のゲート端子7b−ソース端子7a間電圧も等しくなり、第1ミディアムトランジスタ23と第1トランジスタ7とを流れるドレイン電流も等しくなる。その結果、コンデンサ11から放電用直流抵抗27、導通トランジスタ26および放電トランジスタ25を介して流れる放電電流は、基準電圧Vtに応じた電流Isと等しい電流を流すことができるため、たとえ、基準電圧Vtが変動したとしても、それに応じてコンデンサ11から放電する電流も同様に変動することになり、コンデンサ11が基準電圧Vtに至る時間を常に一定にすることができる。
なお、第1トランジスタ7と第2トランジスタ10とを同特性とせず、第1トランジスタ7と第1ミディアムトランジスタ23とを同特性とせず、放電トランジスタ25と第2ミディアムトランジスタ24とを同特性とせず、各トランジスタ対においてW/Lを相違させることによりミラー比を1からずらしてもよい。この場合には、直流抵抗9に流れる電流Isとコンデンサ11を充放電する電流とがミラー比に対応した比例関係となる。このような比例関係であっても、基準電圧VsまたはVtが変動した際に、コンデンサ11の電圧が基準電圧VsまたはVtとなるまでに要する充放電時間が変動することはない。
<実施形態2の変形例>
次に、図6に基いて、本発明の実施形態2の変形例によるクロック信号形成回路について説明する。本変形例は図4に示した実施形態2による制御部14を制御部28に置き換えた構成であるため、以下、主に制御部28の制御部14に対する相違点について説明する。
制御部28は、制御部14が有している第5トランジスタ16、第6トランジスタ17および第7トランジスタ18に加え、第8トランジスタ29および第9トランジスタ30を備えている。定電流発生部12を形成する第1トランジスタ7と同特性のFETである第8トランジスタ29のソース端子29aは電源電圧Vddに接続され、第8トランジスタ29のゲート端子29bは第1トランジスタ7のゲート端子7bと接続されている(カレントミラー対を構成している)。
一方、第9トランジスタ30のドレイン端子30aは、第8トランジスタ29のドレイン端子29cと接続され、第9トランジスタ30のソース端子30cは接地されている。さらに、第9トランジスタ30のゲート端子30bは第7トランジスタ18のゲート端子18bと接続される(カレントミラー対を構成している)とともに、ドレイン端子30aと接続されている。これに伴い、実施形態2と異なり、第7トランジスタ18のゲート端子18bと第3トランジスタ8のゲート端子8bとは接続されておらず、また、第7トランジスタ18のソース端子18cには第2直流抵抗19は接続されていない。
上述した構成により、実施形態2と同様に本変形例においても、第2トランジスタ10のソース端子10a、ゲート端子10bおよびドレイン端子10cの電圧は、それぞれ第1トランジスタ7のソース端子7a、ゲート端子7bおよびドレイン端子7cの電圧と等しくなり、第2トランジスタ10を介してコンデンサ11を充電する電流を、基準電圧Vsに応じて第1トランジスタ7に流れる電流Isと等しくすることができ、基準電圧Vsが変動した場合、その変動に応じてコンデンサ11を充電する電流も変動させることができる。
本変形例の構成によれば第2直流抵抗19を有しないため、仮に電源電圧Vddが低電圧であっても第7トランジスタ18のドレイン端子18a−ソース端子18c間電圧が十分な電圧を確保することができ、実施形態2に比べて有利となる。
なお、実施形態2と同様に、第1トランジスタ7と第2トランジスタ10のW/Lを相違させることによりミラー比を1からずらして設定してもよい。また、D点の電圧とE点の電圧を等しくする構成は、上述した構成に限られず、Vgs(16)+Vgs(17)−Vgs(15)=Vgs(7)の関係を満たすようにトランジスタ7、16、17、10、15、29のサイズ(W/L)を決定すればよい。
仮に、何らかの制約によりD点の電圧とE点の電圧を等しくできない場合でも、図6に示す構成のように、第2トランジスタ10とコンデンサ11との間に第4トランジスタ15を介装しているので、コンデンサ11の端子11aと第2トランジスタ10のドレイン端子10cとを切り離し、コンデンサ11の端子11aの電圧変動が第2トランジスタ10のドレイン端子10cに影響しないようにすることで、電流Isに対応した電流を第2トランジスタ10に常に流すことが可能である。その場合、第1トランジスタ7に流れる電流と第2トランジスタ10に流れる電流は、それぞれのドレイン電圧(E点およびD点の電圧)の差の影響を受けるが、飽和領域でトランジスタが動作している場合には、通常トランジスタに流れる電流に対するドレイン電圧の影響は小さいため、同じような効果が期待できる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明によるクロック信号形成回路に使用される各トランジスタは、pチャネルのFETであっても、nチャネルのFETであってもよいし、デプレッションタイプのMOSFETであってもよい。また、接合型のFETであってもよいし、さらに、バイポーラトランジスタであってもよい。
図4に示した第2直流抵抗19の抵抗値は、直流抵抗9の抵抗値rと全く同一でなくともよく、第5トランジスタ16および第6トランジスタ17を流れる電流が、第1トランジスタ7を流れる電流と実質的に等しくなるように、双方の抵抗値が近似していればよい。
本発明の実施形態1によるクロック信号形成回路を示すブロック図 図1の回路図 基準電圧にノイズが発生した場合のコンデンサの充電時間についての説明図 実施形態2によるクロック信号形成回路を示す図 実施形態3によるクロック信号形成回路を示す図 実施形態2の変形例によるクロック信号形成回路を示す図 従来技術によるクロック信号を形成する発振回路図
符号の説明
図面中、1はクロック信号形成回路(信号形成回路)、2は基準電圧部(基準電圧供給手段)、3、12、20は定電流発生部(電圧電流変換手段)、4、13はコンデンサ充電部(容量充放電手段)、5は比較部(比較手段)、7は第1トランジスタ、7bはゲート端子(制御端子)、8は第3トランジスタ、8bはゲート端子(制御端子)、9は直流抵抗(抵抗素子)、10は第2トランジスタ、10bはゲート端子(制御端子)、11はコンデンサ、14は制御部(制御手段)、15は第4トランジスタ、15bはゲート端子(制御端子)、16は第5トランジスタ、17は第6トランジスタ、17bはゲート端子(制御端子)、18は第7トランジスタ、18bはゲート端子(制御端子)、19は第2直流抵抗(第2抵抗素子)、21はコンデンサ充放電部(容量充放電手段)、Vs、Vtは基準電圧、Vddは電源電圧(電源)を示している。

Claims (4)

  1. 所定の基準電圧を供給する基準電圧供給手段と、
    前記基準電圧供給手段に接続され、供給された前記基準電圧に応じた電流を形成する電圧電流変換手段と、
    一端が接地されたコンデンサを有するとともに、前記電圧電流変換手段に接続されることにより、前記電圧電流変換手段によって形成された電流に比例した電流を電源から遮断トランジスタを介して前記コンデンサに流して充電する、または前記電圧電流変換手段によって形成された電流に比例した電流を前記コンデンサから導通トランジスタを介して流して放電させる容量充放電手段と、
    前記コンデンサの電圧と前記基準電圧が直接入力され、前記コンデンサの電圧と前記基準電圧との間の大小関係が逆転したことにより出力信号を反転させる比較手段とを備え
    前記遮断トランジスタを導通させて前記導通トランジスタを遮断するとともに前記基準電圧をVsとした状態で前記比較手段の出力信号が反転すると、前記遮断トランジスタを遮断して前記導通トランジスタを導通させるとともに前記基準電圧をVsより低いVtとした状態とし、前記比較手段の出力信号が反転するごとに前記2つの状態を繰り返すことを特徴とする信号形成回路。
  2. 所定の基準電圧を供給する基準電圧供給手段と、
    前記基準電圧供給手段に接続され、供給された前記基準電圧に応じた電流を形成する電圧電流変換手段と、
    一端が接地されたコンデンサを有するとともに、前記電圧電流変換手段に接続されることにより、前記電圧電流変換手段によって形成された電流に比例した電流を電源から前記コンデンサに流して充電する容量充放電手段と、
    前記コンデンサの電圧と前記基準電圧が直接入力され、前記コンデンサの電圧と前記基準電圧との間の大小関係が逆転したことにより出力信号を反転させる比較手段とを備え、
    前記電圧電流変換手段は、一端が接地された抵抗素子と前記抵抗素子と電源との間に配置された第1トランジスタとを有し、前記基準電圧供給手段により供給された前記基準電圧を前記抵抗素子の他端に加えることにより、前記抵抗素子に前記第1トランジスタを介して前記基準電圧に応じた電流を流し、前記容量充放電手段は、電源と前記コンデンサとの間に配置された第2トランジスタとを有するとともに、前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタの制御端子同士を接続し双方の前記制御端子の電圧を等しくすることにより、前記抵抗素子に流れる電流に比例した電流を、前記第2トランジスタを介して電源から前記コンデンサに対して流すことを特徴とする信号形成回路。
  3. 前記電圧電流変換手段および前記容量充放電手段に接続された制御手段を備え、前記電圧電流変換手段は、前記第1トランジスタと前記抵抗素子との間に介装された第3トランジスタを有するとともに、前記容量充放電手段は、前記第2トランジスタと前記コンデンサとの間に配置された第4トランジスタを有し、前記制御手段は一端が接地された第2抵抗素子を有するとともに、前記第2抵抗素子の他端と電源との間には、電源側から順に直列に接続された第5トランジスタ、第6トランジスタおよび第7トランジスタを有しており、前記第3トランジスタの制御端子を前記第7トランジスタの制御端子と接続し、前記第4トランジスタの制御端子を前記第6トランジスタの制御端子と接続したことを特徴とする請求項2記載の信号形成回路。
  4. 前記電圧電流変換手段および前記容量充放電手段に接続された制御手段を備え、前記電圧電流変換手段は、前記第1トランジスタと前記抵抗素子との間に介装された第3トランジスタを有するとともに、前記容量充放電手段は、前記第2トランジスタと前記コンデンサとの間に配置された第4トランジスタを有し、前記制御手段は、一対の電源線間に直列に接続された第5トランジスタ、第6トランジスタおよび第7トランジスタ並びに前記一対の電源線間に直列に接続された第8トランジスタおよび第9トランジスタを有しており、前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタおよび前記第8トランジスタの制御端子同士を接続し、前記第4トランジスタの制御端子を前記第6トランジスタの制御端子と接続し、前記第7トランジスタの制御端子を前記第9トランジスタの制御端子と接続したことを特徴とする請求項2記載の信号形成回路。
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