JP5119489B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents

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本発明は半導体記憶装置に関する。特に、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)のメモリセルに関し、読み出し時・書き込み時における半導体記憶装置の動作マージンを改善して低電圧駆動・低消費電力化を実現する技術に関する。
モバイル機器、携帯電話などの携帯型端末装置の普及に伴い、携帯型端末装置の小型化と高性能化が要求されている。これら携帯型端末装置に搭載される大規模半導体集積回路(LSI)は、マイクロプロセッサ、チップセット、メモリなどの機能が1チップに集積されたいわゆるSoC(System on a Chip)として提供されることが多い。特に、LSIの製造プロセスの微細化にしたがってSoCに搭載されるSRAMの面積占有率が高くなり、将来はLSIチップの面積の90%以上がSRAMで占められるとの予測もある。そのため、携帯型端末装置の消費電力におけるSRAMの消費電力の割合が大きくなっており、携帯型端末装置全体の低消費電力化を図るためにSRAMの低消費電力化技術が必要不可欠となっている。
SRAMの消費電力を抑制するために、SRAMを1V以下の低電圧で安定的に駆動する技術が求められている。例えば、0.5V程度の低電圧でもSRAMを駆動する技術が求められている。
半導体装置における消費電力を削減する技術としてDVS(Dynamic Voltage Scaling)が知られている。DVSは、動的に半導体記憶装置の駆動周波数(f)と電源電圧(Vdd)を制御する技術である。このDVSをSoCのSRAMに用いれば、SRAMの要求性能に応じて動作周波数(f)及び電源電圧(Vdd)を動的に制御し、SoCの要求性能が低い場合は動作周波数(f)及び電源電圧(Vdd)を低く設定することで動作時の消費電力を削減することができる。
ここで、電源電圧(Vdd)を低下させるにあたり、MOSトランジスタのしきい値電圧(Vth)との関係を考慮しなければならない。
図17は、従来のSRAMメモリセルの回路構成例を示す図である。図17に示した構成例のSRAMメモリセルは、NチャネルMOSトランジスタである駆動MOSトランジスタN1,N2と、PチャネルMOSトランジスタである負荷MOSトランジスタP1,P2と、NチャネルMOSトランジスタである転送MOSトランジスタN3,N4、ワード線WL、ビット線BL,/BL(“/”は反転値を示す記号)、SLはSRAMメモリセルの電源線、GLはSRAMメモリセルの接地線、DN,/DNはSRAMメモリセルのデータ保持ノード(記憶ノード)から構成されている。なお、Vwはワード線WLの電圧、VmはSRAMメモリセルの電圧、Vssは接地線GLの接地電圧、Vb1とVb2はそれぞれビット線BL,/BLの電圧、Vn1とVn2はそれぞれデータ保持ノードDNと/DNの電圧である。Vn1とVn2はそれぞれ“1”か“0”のいずれかであり、互いに逆となっている。
SRAMメモリセルを低電圧で動作させる場合に、低電圧でも動作電流がとれるようにMOSトランジスタのしきい値電圧(Vth)を下げることが行われる。しかし、SRAMメモリセル内のMOSトランジスタのしきい値電圧(Vth)を下げた場合、ノイズに対する余裕であるスタティックノイズマージンが下がり、読み出し時における動作マージンが小さくなってしまう。図18は従来のSRAMメモリセルにおける読み出し時における動作を説明する図である。図18(a)はしきい値(Vth)を下げない場合のSRAMメモリセルのスタティックノイズマージンである。これに対して、図18(b)は単にしきい値(Vth)を下げた場合のSRAMメモリセルのスタティックノイズマージンを示している。単にしきい値(Vth)を下げるとSRAMメモリセルのスタティックノイズマージンが小さくなることが分かる。
MOSトランジスタのしきい値(Vth)を下げてもSRAMメモリセルのスタティックノイズマージンを下げないようにするためには、SRAMメモリセルの駆動MOSトランジスタN1,N2のコンダクタンスを、転送MOSトランジスタN3,N4のコンダクタンスと比較して大きくする必要がある。そのため、ワード線WLのハイレベルの電圧Vwよりも高い電圧Vdd’を負荷MOSトランジスタP1,P2のソースに接続されるメモリ電圧Vmとして印加し、駆動MOSトランジスタN1,N2のゲート電極に印加される電圧を転送MOSトランジスタN3,N4のゲート電極に印加される電圧よりも高くすればよい。図18(c)に示すようにスタティックノイズマージンも大きくなる。つまり、メモリ電圧Vmは高い方が読み出し時の動作マージンが大きくなる。
従来技術において動作マージンを大きくする方法として以下の方法が知られている。
第1の方法は、メモリ電圧を低くする一方、SRAMメモリセルの読み出し時のみ、負荷MOSトランジスタのソースに対して、ワード線のハイの電圧Vwよりも高い電圧Vdd’をかけ、読み出し時の動作マージンを大きくする方法である(特開平09−185886号公報)。負荷MOSトランジスタP1,P2のソースに印加するメモリ電圧Vmを高い電圧として印加し、駆動MOSトランジスタN1,N2のゲート電極に印加される電圧を転送MOSトランジスタN3,N4のゲート電極に印加される電圧よりも高くすることによりSRAMの読み出し時には駆動MOSトランジスタN1,N2のコンダクタンスが大きくなり、動作マージンが大きくなる。
第2の方法は、SRAMメモリセルアレイの電源線に対して、読み出し時のみではなく書き込み動作時も含め、常にワード線のハイの電圧Vwよりも高い電圧Vdd’を負荷MOSトランジスタのソースにメモリ電圧Vmとしてかけておくように構成する方法である(特開2002−368135号公報)。読み出し時は第1の方法同様、動作マージンが大きくなる。なお、書き込み時の動作マージンに関しては、書き込み時の動作マージンは負荷MOSトランジスタのコンダクタンスと駆動MOSトランジスタのコンダクタンスの比が大きくなるほど減少するので一般にはメモリ電圧Vmを高くすると書き込み時の動作マージンが小さくなってしまうが、第1の方法に比べて回路構造を簡素化して回路製作上のばらつきを小さくする回路レイアウトの工夫を行なうことにより書き込み時の動作マージンが小さくても駆動できる構成としている。SRAMメモリセルの電極幅を工夫することによりLSIの製造プロセスにおけるしきい値のばらつきを小さくすることにより、書き込み時の動作マージンが小さくなることを抑えている。
第3の方法は、メモリ電圧を昇圧制御するトランジスタを設けておき、書き込み時は低電圧で書き込みを行ない、書き込み終了後ワード線電圧がオフとなった後にメモリ電圧を所定レベルまで昇圧する方法である(特開2001−093993号公報)。つまり、書き込み時のメモリ電圧を低くしておくことにより書き込み時の動作マージンを大きくしておく一方、書き込み終了後に昇圧することにより、非選択状態のセルの2つの記憶ノードの電圧差を大きくすることにより読み出し時の動作マージンを確保せしめる方法である。
特開平09−185886号公報 特開2002−368135号公報 特開2001−093993号公報
半導体装置における消費電力を削減する手法として、SoCの要求性能に応じて動作周波数f及び電源電圧Vddを動的に制御するDVSが注目されているが、SRAMメモリセルにDVSを適用する際には、単に電源電圧を下げれば良いというものではなく、SRAMメモリセルの読み出し時の動作マージン、書き込み時の動作マージンの低下を防止しなければならない。
メモリサイクルには、非選択時、読み出し時、書き込み時の各動作モードがあるが、各動作モードのいずれにおいても消費電力を小さくするための最適制御を行なうことが好ましい。SRAMメモリセルの動作は、メモリ電圧のオンオフタイミング、ワード線のオンオフタイミング、ビット線のオンオフタイミングなどのシーケンスにおいて、それぞれの構成要素への電圧印加の多寡により消費電力が影響される上、場合によってはSRAMメモリセルが正常に動作しなくなるおそれがあるという問題がある。
上記第1の方法では、SRAMメモリセルのメモリ電圧Vmを低くしつつ、SRAMメモリセルの読み出し時の動作マージンの低下を避けるべく、読み出し時のみメモリ電圧を電源電圧VddからVdd’(Vdd’>Vdd)に昇圧するものであるが、電源電圧Vdd,昇圧した電源電圧Vdd’とも、すべてのSRAMメモリセルに対して共通に与えられている。
しかし、実際のSRAMメモリセルにはLSIの製造プロセスのばらつき(しきい値電圧ばらつき)がある。すべてのSRAMメモリセルにおいて正常な動作を確保するためには、ばらつきのあるしきい値(Vth)に対応するため、読み出し時の昇圧電源電圧Vdd’は高めに設定せざるを得ず、また、書き込み時のメモリ電圧Vm(電源電圧Vdd)も高めに設定せざるを得ない。そのために低消費電力化が十分に達成されているとは言えない。
上記第2の方法では、SRAMメモリセルの読み出し時、書き込み時のいずれにおいてもメモリ電圧Vmを高めに設定しておくものである。SRAMメモリセルの電極幅を工夫することによりLSIの製造プロセスにおけるしきい値のばらつきを小さくすることにより、書き込み時の動作マージンが小さくなることを抑えている。
しかし、この第2の方法では、SRAMメモリセルのMOSトランジスタの電極幅を工夫することにより書き込み時の動作マージンが小さくなることを防止するものであり、MOSトランジスタの電極幅の工夫が前提となっており汎用性に欠ける。また、動作電源電圧自体は常に高く設定されており、低電圧駆動、低消費電力化の観点からは最適な方法であるとは言い難い。
上記第3の方法は、SRAMメモリセルのメモリ電圧Vmを低くしつつ、書き込み終了後、昇圧し、読み出し動作マージンを大きくするものである。
しかし、実際のSRAMメモリセルにはLSIの製造プロセスのばらつきがある。すべてのSRAMメモリセルにおいて正常な動作を確保するためには、ばらつきのあるしきい値(Vth)に対応するため、書き込み時のメモリ電圧、読み出し時の昇圧したメモリ電圧とも高めに設定せざるを得ない。そのために低消費電力化が十分に達成されているとは言えない。
なお、上記第1の方法、第2の方法、第3の方法を組み合わせについて検討すると、組み合わせるには無理があることが分かる。特に、第2の方法はLSIの製造プロセスにおけるしきい値のばらつきを小さくすることを一つの課題としているが、その方法は上記のように電源電圧を書き込み時も読み出し時も一定値に固定しておくことによりSRAMメモリセルの電極幅を工夫してしきい値のばらつきを抑えるものであり、電源電圧を固定することが前提の技術的思想である。第1の方法、第3の方法は電源電圧を変動させることが前提の技術的思想である。よって、第1の方法に対して第2の方法を組み合わせること、第3の方法に対して第2の方法を組み合わせることは想定できない。
上記問題点に鑑み、本発明は、読み出し・書き込み時におけるSRAMメモリセルの動作マージンを改善する方向に印加電圧を最適制御し、SRAMメモリセルの動作下限電圧を拡大し、低電圧駆動、低消費電力化を実現した半導体記憶装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、最適電圧制御を実現しつつ、SRAMメモリセルを正常に動作させるため制御信号及び電圧の切り替えのタイミングを自律的に保証せしめた半導体記憶装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の半導体記憶装置は、複数のメモリセルブロックを備えた半導体記憶装置であって、各メモリセルブロックが、少なくとも1つのスタティックランダムアクセスメモリセルと、前記スタティックランダムアクセスメモリセルに接続されたビット線と、前記スタティックランダムアクセスメモリセルに接続されたワード線と、前記スタティックランダムアクセスメモリセルに接続されたメモリ電圧線と、前記ワード線に接続され、メモリセルブロック単位で前記スタティックランダムアクセスメモリセルのワード線に与えるワード線の電圧振幅を制御するワード線電圧制御回路と、前記メモリ電圧線に接続され、メモリセルブロック単位で前記スタティックランダムアクセスメモリセルのメモリ電圧線に与えるメモリ電圧印加を制御するメモリ電圧制御回路とを備えたことを特徴とする。
上記構成により、メモリセルブロックごとに、ワード線電圧制御回路とメモリ電圧制御回路を備え、メモリセルブロック単位でメモリ電圧、ワード線電圧を制御し、半導体記憶装置において低電圧駆動を実行し、低消費電力化を実現することができる。
なお、上記半導体記憶装置の各要素の電圧(ワード線電圧、メモリ電圧、プリチャージ電圧)は以下のように制御する。
上記半導体記憶装置において、電圧供給能力がVmaxである電源回路と、前記電源回路から電圧供給を受け、DVS(Dynamic
Voltage Scaling)制御により動的に調整された調整電圧値Va(Va<Vmax)として出力する電圧調整回路を備え、前記ワード線電圧制御回路が、前記電源回路から受ける前記最大値Vmaxと前記電圧調整回路から受ける前記調整電圧値Vaとを切り替えて選択的に前記ワード線の電圧振幅を制御する回路とする。
また、上記半導体記憶装置において、電圧供給能力が最小値Vminから最大値Vmaxの範囲である電源回路と、前記電源回路から電圧供給を受け、DVS(Dynamic
Voltage Scaling)制御により動的に調整された調整電圧値Va(Va<Vmax)として出力する電圧調整回路を備え、前記メモリ電圧制御回路が、前記電源回路から受ける前記最大値Vmaxと前記電圧調整回路から受ける前記調整電圧値Vaとを切り替えて選択的に前記メモリ電圧線に印加する選択回路である。
また、上記半導体記憶装置において、前記ビット線に接続され、前記ビット線に対するプリチャージ電圧印加を制御するビット線プリチャージ回路を備え、前記ビット線プリチャージ回路が、前記調整電圧値Vaを前記プリチャージ電圧として前記ビット線に印加する。
また、上記半導体装置において、前記メモリセルブロックの周辺回路に対して、前記電圧調整回路から調整電圧値Vaを供給して、前記周辺回路を駆動する。
また、上記半導体記憶装置において、前記スタティックランダムアクセスメモリセルのPチャネルMOSトランジスタの基板バイアス電圧を、前記メモリ電圧線の電圧と常に同じではなく、前記電源回路から受けるVmaxとする。

ここで、前記電圧調整回路が、ダイナミックボルテージスケーリング機能(DVS機能)により前記調整電圧値Vaを生成することが好ましい。
上記の構成要素に対する電圧制御により、電源電圧の最大値Vmaxに対して調整電圧値Vaを導入し(Va<Vmax)、Vaの値をできるだけ下げるように調整した上で、メモリ電圧をVmaxとVaの間で切り替え、ワード線の電圧振幅をVmaxとVaの間で切り替え、また、ビット線プリチャージ電圧をVa、周辺回路電圧をVaとし、SRAMメモリセルの各構成要素に与える電圧をできるだけ低電圧とし、低消費電力化を図ることができる。

また、リードサイクルの選択状態において、メモリ電圧Vmが最大値Vmaxであり読み出し動作マージンが大きくなり、また、ライトサイクルの選択状態において、メモリ電圧がVa、ワード線電圧が最大値Vmaxであり書き込み動作マージンが大きくなる。
また、プリチャージ回路を設けておくことにより、データを読み出す前にビット線に対してメモリ電圧(Vm)より小さい調整電圧値Vaに充電(プリチャージ)しておくことができ、消費電流を低減することができる。
次に、SRAMメモリセルの正常な駆動を確実とするため、本発明の半導体記憶装置は、タイミング調整回路を備え、メモリサイクルにおいて各構成要素への電圧の印加を所定のシーケンスに沿って実行する。
上記シーケンスとは、上記半導体装置において、前記メモリセルブロックのメモリサイクルがリードサイクルにあるとき、前記ワード線電圧制御回路により供給される前記ワード線の電圧振幅が選択状態において前記調整電圧値Vaであり、前記メモリ電圧制御回路により供給される前記メモリ電圧が選択状態において前記最大値Vmaxであり、前記メモリセルブロックのメモリサイクルがライトサイクルにあるとき、前記ワード線電圧制御回路により供給される前記ワード線の電圧振幅が選択状態において前記最大値Vmaxであり、前記メモリ電圧制御回路により供給される前記メモリ電圧が前記調整電圧値Vaであり、前記メモリセルブロックのメモリサイクルが非選択サイクルにあるとき、前記メモリ電圧制御回路により選択される前記メモリ電圧が前記調整電圧値Vaとするシーケンスである。
また、上記半導体装置において、前記メモリセルブロックがタイミング調整回路を備え、前記メモリセルブロックのメモリサイクルが、前記ライトサイクルまたは前記非選択サイクルから、前記リードサイクルへ遷移した場合において、前記タイミング調整回路は、前記メモリ電圧が前記調整電圧値Vaから前記最大値Vmaxまで昇圧した後に、前記ワード線のワード線電圧を前記接地電圧Vssから前記調整電圧値Vaに昇圧するようにシーケンス制御を行ない、前記メモリセルブロックのメモリサイクルが、前記リードサイクルまたは前記非選択サイクルから、前記ライトサイクルへ遷移した場合において、前記タイミング調整回路は、前記ワード線における前記選択状態が終了して前記ワード線電圧が前記最大値Vmaxから前記接地電圧Vssまで降圧した後に、前記ライトサイクルを終了させるシーケンスである。
なお、上記半導体記憶装置においてライトイネーブル信号線を備え、ライトイネーブル信号がアクティブ状態において、前記メモリセルブロックをライト可能状態かつリード不可能状態とし、前記ライトサイクルにおけるシーケンス制御において、前記タイミング調整回路は、前記ワード線における前記選択状態が終了して前記ワード線電圧が前記最大値Vmaxから前記接地電圧Vssまで降圧した後に、前記ライトイネーブル信号線を非アクティブ状態とすることにより前記ライトサイクルを終了させるシーケンス制御とすることが好ましい。
上記構成により、以下のSRAM誤動作を確実に防止することができる。ライトサイクルまたは非選択サイクルからリードサイクルに遷移する場合、メモリ電圧Vmよりもワード線電圧Vwの方が高い場合、いわゆる破壊読み出しが起こり、読み出し後、フリップフロップを構成するCMOS論理が反転してしまうというSRAM誤動作が起こる恐れがある。本発明の半導体記憶装置によれば、上記シーケンス制御により、リードサイクルにおいて確実にメモリ電圧Vmを最大値Vmaxに昇圧した後、ワード線電圧Vwが接地電圧Vssから調整電圧値Vaになるため、メモリ電圧が調整電圧値Vaの場合にはワード線電圧Vwが接地電圧Vss(0Vなど)であり、メモリ電圧が最大値Vmaxの場合にワード線電圧Vwが調整電圧値Vaとなり、ワード線電圧Vwがメモリ電圧Vmより高くなることがなく、いわゆる破壊読み出しが起こることはない。
また、ライトサイクルからリードサイクルへ遷移する場合においても、上記シーケンス制御により、ライトサイクルにおいて確実にワード線電圧Vwを最大値Vmaxから接地電圧Vssに降圧した後、リードサイクルに遷移させるので、ワード線電圧Vwが最大値Vmaxから接地電圧Vssに降圧する前にリードサイクルに遷移してしまい、ワード線電圧Vwがメモリ電圧Vmより高くなっていわゆる破壊読み出しが起こってしまう不具合が起こることはない。
本発明に係る半導体記憶装置によれば、読み出し時・書き込み時におけるSRAMメモリセルの動作マージンを改善する方向に印加電圧を最適制御し、SRAMメモリセルの動作下限電圧を拡大し、低電圧駆動、低消費電力化を実現することができる。
また、本発明に係る半導体記憶装置によれば、最適電圧制御を実現しつつ、SRAMメモリセルを正常に動作させるため制御信号及び電圧の切り替えのタイミングを自律的に保証せしめることができる。
以下、本発明の半導体記憶装置の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
図1−1は本発明の実施例1にかかる半導体記憶装置の回路構成図であり、図1−2は本発明の実施例1にかかる半導体記憶装置の構成の模式図を示している。
この構成例は64キロビット256行×256列の半導体記憶装置の構成例であるが、さらに大容量の構成も可能であることは言うまでもない。
100はメモリセルブロック、200はメモリセルブロックアレイ、300は半導体記憶装置である。
メモリセルブロック100は、SRAMメモリセル10と、ビット線20と、ワード線30と、メモリ電圧線40と、ワード線電圧制御回路60と、メモリ電圧制御回路50の各要素を備えている。
メモリセルブロック100は、複数のSRAMメモリセル10を備えている。図1−1の回路構成例では128ワード×8ビット分のSRAMメモリセル10を備えた構成となっている。なお、メモリセルブロックを構成するSRAMメモリセルは、128ワード×8ビットに限らず一般にmワード×nビット(m>0、n>0)も可能であることは言うまでもない。図1−2は、図1−1の矢印で示した回路を簡略化して一部のSRAMメモリセル(MC)10を示している。図3(a)は、SRAMメモリセル10の構成例を拡大して示した図である。例えば、2個の負荷MOS、2個の駆動MOS、2個の転送MOSによるCMOS型のSRAM構成となっており、フリップフロップを構成している。なお、SRAMメモリセル10のPチャネルMOSトランジスタの基板バイアス電圧を電源回路70から受けるVmaxとしておく。
ビット線20は、SRAMメモリセル10の転送MOSのソース電極に対して接続され、各SRAMメモリセル10に対してデータ入出力を行なうラインである。なお、図1-1,図1−2では図示を簡略化しているが、SRAMメモリセル10におけるビット線の配線自体は当業者にとり明らかな事項である。
ワード線30は、SRAMメモリセル10の転送MOSのゲート電極に対して接続され、入出力にかかる各SRAMメモリセル10を指定するラインである。なお、図1−1,図1−2では図示を簡略化しているが、SRAMメモリセル10におけるワード線の配線自体は当業者にとり明らかな事項である。なお、ここでは、各メモリセルブロック100中にある各ワード線30を「ローカルワード線」と呼ぶ場合がある。後述する「グローバルワード線」と区別する場合があるからである。
図2は、DVS(Dynamic Voltage Scaling) 機能を備えたSoCを示した図である。図2では、電源回路70と、電圧調整回路80を用いている。
DVS(Dynamic Voltage Scaling)機能を備えた回路構成では、電圧供給能力がVmaxである電源回路70から電圧調整回路80に電圧Vmaxが供給され、電圧調整回路80は調整された調整電圧値Va(Vmin<Va<Vmax)として出力する機能を備え、電圧回路70から受けたVmaxを動的に可変調整し、所定の調整電圧値Vaを生成してSoC内の論理部及びSRAMに供給する。従来手法ではSRAMに調整電圧Vaのみ供給されるが、提案手法ではVmax及びVaの2電源が供給される。
図3(b)は、ワード線電圧制御回路60、メモリ電圧制御回路50の構成と供給電圧を強調して示した図である。
図3(b)の構成例では、電源回路70と、電圧調整回路80を用いて生成された電圧Va及びVmaxを、メモリ電圧制御回路50及びワード電圧制御回路60に供給している。
メモリ電圧制御回路50は、電源回路70から受ける最大値Vmaxと、電圧調整回路80から受ける調整電圧値Vaとを切り替えて選択的にメモリ電圧線40に印加する選択回路となっている。メモリ電圧制御信号Vsel_mcの論理が1のとき、pMOSトランジスタPm2がオンし電圧Vaが選択され、一方Vsel_mcの論理が0のときpMOSトランジスタPm1がオンし電圧Vmaxが選択される。メモリサイクルにおいてクロックに従いメモリ電圧制御信号Vsel_mcの論理が切り替わり、リードサイクル全期間にわたりVsel_mcの論理が0となりVmaxが選択され、ライトサイクル全期間にわたりVsel_mcの論理が1となりVaが選択される。
ワード線電圧制御回路60は、電源回路70から受ける最大値Vmaxと、電圧調整回路80から受ける調整電圧値Vaとを切り替えて選択的にワード線30の電圧振幅を制御する回路となっている。ワード線電圧制御信号Vsel_wlの論理が1のとき、pMOSトランジスタPw2がオンし電圧Vaが選択され、一方Vsel_wlの論理が0のときpMOSトランジスタPw1がオンし電圧Vmaxが選択される。メモリサイクルにおいてはクロックに従いワード線電圧制御信号Vsel_wlの論理が切り替わり、リードサイクルではVsel_mcの論理が1となりVaが選択され、ライトサイクルではVsel_mcの論理が0となりVmaxが選択される。
なお、非選択サイクルにおいては、ワード線30の電圧は接地電圧Vssであるため、ワード線30の電圧振幅はVaまたはVmaxのどちらでもよい。
なお、実際にワード線30にワード線電圧制御回路60から電圧が印加されるタイミングは後述するタイミング調整回路360によるタイミング調整により以下のように調整される。リードサイクルではメモリ電圧が最大値Vmaxに昇圧が完了するまではワード線電圧は接地電圧Vssであり、メモリ電圧が最大値Vmaxに昇圧が完了した後にワード線電圧制御回路60の電圧Vaが印加され、ワード線電圧が昇圧される。ライトサイクルではメモリ電圧がVaに降圧した後、ワード線電圧制御回路60の電圧Vmaxが印加されて電圧が昇圧され、クロックの立下りを受け、ワード線電圧は接地電圧Vssに降圧されることとなる。
メモリ電圧線40は、SRAMメモリセル10の負荷MOSのソース電極に対して接続され、SRAMメモリセル10のメモリ電圧を印加するラインである。なお、図1−1,図1−2では図示を簡略化しているが、SRAMメモリセル10におけるメモリ電圧線の配線自体は当業者にとり明らかな事項である。
メモリ電圧制御回路50は、メモリ電圧線40に接続され、メモリセルブロック100単位でメモリ電圧線40に与えるメモリ電圧値を制御するものである。なお、図1−1,図1−2では図示を簡略化しているが、メモリ電圧線40に対する印加電圧を制御するように構成されている。
ワード線電圧制御回路60は、ANDゲートを介してワード線30に接続され、ANDゲートに印加される電源電圧を制御し、メモリセルブロック100単位で、ワード線30に与えるワード線の電圧振幅を制御するものである。なお、図1−1,図1−2では図示を簡略化しているが、選択されたローカルワード線30に対する電圧振幅を制御するように構成されている。
次に、メモリセルブロックアレイ200は、メモリセルブロック100を複数個含んだ構成となっており、図1−1の構成例では64個含んだ構成となっている。
半導体記憶装置300はメモリセルブロックアレイ200に加え、以下の周辺回路を含む構成となっている。図1−1,図1−2の構成例では、これら周辺回路に対しては電圧調整回路80から調整電圧値Vaを供給して駆動する構成とし、低電圧駆動を可能としている。
ビット線プリチャージ回路310は、ビット線20に接続され、ビット線20に対するプリチャージ電圧印加を制御するものである。図1−1,図1−2の構成例では、ビット線20に対するプリチャージ回路310を設け、データを読み出す前にビット線20に対してメモリ電圧(Vm)より小さい調整電圧値Vaに充電しておく。ビット線を調整電圧値Vaにプリチャージすることにより消費電流を削減する。
センスアンプ320は、ビット線20を介してSRAMメモリセルから読み出した電圧値を増幅する回路である。
330はXデコーダ(X decoder)、340はYデコーダ(Y decoder)である。
350はグローバルワード線レベルシフタ(GWL level shifter)である。図4(a)はグローバルワード線レベルシフタ350の回路図の例である。Xデコーダ330のデコード結果を受け、選択されたグローバルワード線(GWL)31の電圧を調整電圧値Vaから電源電圧の最大値Vmaxまで昇圧する。
なお、リードサイクルにおいてはSRAMメモリセルのワード線30の電圧がVaとなるため、グローバルワード線レベルシフタ350による選択されたグローバルワード線31の電圧振幅はVmaxではなくVaであってもよい。すなわち、図4(b)に示すように、リードサイクル、ライトサイクルに応じてグローバルワード線31の出力電圧をVmaxまたはVaに切り替えるためのセレクタを、グローバルワード線レベルシフタ350に付加してもよい。これにより、リードサイクルにおけるグローバルワード線レベルシフタ350の消費電力を削減することが可能となる。
また、非選択のメモリセルブロックが属する行においては、ワード線30の電圧がVssとなるため、グローバルワード線350による選択されたグローバルワード線レベルシフタ350によるグローバルワード線31の電圧振幅はVmaxまたはVaのどちらでもよい。
グローバルワード線31は、行方向に連続する16個のメモリセルブロック100のワード線の共通ラインとなっている。このようにワード線30をグローバルワード線31を用いて階層化しておくことにより、ライトサイクルにおいて所定のワード線30を選択的にVmaxに昇圧することができ、他のワード線30をVmaxに昇圧することないため、SRAMメモリセルのデータ破壊などの誤動作から保護することができる。
タイミング調整回路360は、SRAMメモリセル10の正常な駆動を確実とするため、メモリサイクルにおいて各構成要素への電圧の印加を所定のシーケンスに沿って実行するようにタイミングを調整する回路である。
図5は、タイミング調整回路360のハードウェア構成例を示した図である。図5に示すように、タイミング調整回路360を構成する、クロック後段などに設けられているそれぞれのNOT回路、OR回路、NOR回路、NAND回路などの組み合わせ、さらにはダミーワード線によりライトイネーブル信号(WE信号)、ワード線信号(WL)への電圧印加のタイミングが調整される。
なお、ライトイネーブル信号は、アクティブ状態において、メモリセルブロックに対する書き込みを可能状態としかつリードを不可能状態とする信号である。
ライトイネーブル信号、ワード線30の電圧値は、図5に示すタイミング調整回路によって以下のようにシーケンス制御される。
図6は、リードサイクルのクロック立ち上がり後の各構成要素の電圧変位の流れを説明する図である。リードサイクルにおいて、クロックの立ち上がりとともにメモリ電圧制御回路50はVmaxを選択してメモリ電圧線40に対して出力し、メモリ電圧線40にはVmaxが印加される。ワード線電圧制御回路60は調整電圧値Vaを選択してワード線30に出力するが、図6に示すように、リードサイクルでは選択されたブロックのメモリ電圧制御回路50に対する制御信号vsel_mcの電圧が接地電圧Vssとなり、メモリ電圧制御回路50がVmaxを選択する。vsel_mcの出力の一部がNAND回路に入力される。次に、NANDゲート1段の遅延時間だけ遅れて制御信号vsel_or(制御信号vsel_mcと制御信号vsel_wlのNAND出力)の電圧がVmaxに昇圧される。一方、クロックの立ち上がりを受け、PC_n信号の電圧が接地電圧Vssから調整電圧値Vaに昇圧され、ビット線のプリチャージが停止する。PC_n信号の立ち上がりを受け、WLE信号の電圧が接地電圧Vssから調整電圧値Vaに昇圧され、X decoder及びWL level shifterによりグローバルワード線の電圧が接地電圧Vssから調整電圧値Vaに昇圧される。グローバルワード線の電圧及び制御信号vsel_orの電圧がVmaxまたはVaに昇圧されることによりローカルワード線が立ち上がる。
この結果、メモリ電圧線40のメモリ電圧VmがVmaxに昇圧された後に、ワード線30のワード線電圧Vwが接地電圧Vssから調整電圧値Vaに昇圧される。
ここで、ライトサイクルまたは非選択サイクルからリードサイクルに遷移する場合、メモリ電圧Vmよりもワード線電圧Vwの方が高い場合、いわゆる破壊読み出しが起こり、読み出し後、フリップフロップを構成するCMOS論理が反転してしまうというSRAM誤動作が起こる恐れがある。タイミング調整回路360による上記シーケンス制御により、リードサイクルにおいて確実にメモリ電圧Vmを最大値Vmaxに昇圧した後、ワード線電圧Vwが接地電圧Vssから調整電圧値Vaになるため、ワード線電圧Vwがメモリ電圧Vmより高くなることがなく、いわゆる破壊読み出しが起こることはない。
このようにリードサイクルのクロック立ち上がり後のシーケンス制御により、リードサイクルにおける誤動作を有効に防止することができる。また、メモリ電圧VmをVmaxと高電位にすることができるので、リード動作マージンを大きくすることができる。
図7は、リードサイクルのクロック立ち下がり後の各構成要素の電圧変位の流れを説明する図である。リードサイクルにおけるクロックの立ち下がりを受け、図7に示すようにダミーワード線及びWLE信号の電圧が接地電圧Vssに降圧される。WLE信号の立ち下がりを受け、X decoder及びGWL level shifterによりグローバルワード線の電圧が接地電圧Vssに降圧され、NANDゲートによりローカルワード線の電圧が接地電圧Vssに降圧される。
このリードサイクルのクロック立ち下がり後のシーケンス制御により、リードサイクルにおける低消費電力化に寄与することができる。
図8は、ライトサイクルのクロック立ち上がり後の各構成要素の電圧変位の流れを説明する図である。ライトサイクルにおけるクロックの立ち上がりを受け、メモリ電圧制御回路50はVaを選択してメモリ電圧線40に対して出力し、メモリ電圧線40にはVaが印加される。ワード線電圧制御回路60は最大値Vmaxを選択してワード線30に出力するが、図8に示すように、ライトサイクルでは選択されたブロックに存在するワード線電圧制御回路60に対する制御信号vsel_wlの電圧が接地電圧Vssとなるため、ワード電圧制御回路60がVmaxを選択する。vsel_wlの出力の一部がNAND回路に入力される。次に、NANDゲート1段の遅延時間だけ遅れて制御信号vsel_or(制御信号vsel_mcと制御信号vsel_wlのNAND出力)の電圧がVmaxに昇圧される。一方、クロックの立ち上がりを受け、PC_n信号の電圧が接地電圧Vssから調整電圧値Vaに昇圧され、ビット線のプリチャージが停止する。PC_n信号の立ち上がりを受け、WLE信号の電圧が接地電圧Vssから調整電圧値Vaに昇圧され、X decoder及びWL level shifterによりGWL信号の電圧が接地電圧VssからVmaxに昇圧される。GWL信号の電圧及び制御信号vsel_orの電圧がVmaxに昇圧されることによりLWL信号が立ち上がる。このため所定のタイミング遅れてオンとなりワード線30に印加される。また、その際、ライトイネーブル信号もオンとなる。メモリ電圧VmをVaと低電圧にすることができ、ライト動作マージンを大きくすることができる。
図9は、ライトサイクルのクロック立ち下がり後の各構成要素の電圧変位の流れを説明する図である。ライトサイクルにおけるクロックの立ち下がりを受け、図9に示すようにDummy WL信号及びWLE信号の電圧が接地電圧Vssに降圧される。WLE信号の立ち下がりを受け、X decoder及びWL level shifterによりGWL信号の電圧が接地電圧Vssに降圧され、NANDゲートによりLWL信号の電圧が接地電圧Vssに降圧される。ライトイネーブル信号はDummy WL信号の立ち下がりを受けてWrite信号とのANDゲートにより接地電圧Vssに降圧されるためワード線30へのワード線電圧制御回路60の出力オフよりも遅れてライトイネーブル信号がオフとなる。つまり、ライトサイクルにおけるシーケンス制御において、タイミング調整回路360は、ワード線30における選択状態が終了してワード線電圧Vwが最大値Vmaxから接地電圧Vssまで降圧した後に、ライトイネーブル信号線を非アクティブ状態とすることによりライトサイクルを終了させるシーケンス制御とする。
このように、ライトサイクルのクロック立ち下がり後のシーケンス制御により、ライトサイクルにおいて確実にワード線電圧Vwを最大値Vmaxから接地電圧Vssに降圧した後、リードサイクルに遷移させるので、ワード線電圧Vwが最大値Vmaxのままリード動作が始まってしまうという誤動作を防止することができ、ワード線電圧Vwがメモリ電圧Vmより高くなっていわゆる破壊読み出しが起こってしまう不具合が発生することはない。
以上のシーケンス制御により、メモリ電圧線40、ワード電圧線30の間の電位関係において誤動作が起こらないように昇圧、降圧することができ、調整電圧値Vaを下げても誤動作が生じることはなく、リード動作マージン、ライト動作マージンが小さくなって不安定になるという不具合の発生を有効に防止することができる。
図10は、図6から図9に示したシーケンス制御をまとめ、メモリサイクルにおけるクロック、メモリ電圧、ライトイネーブル信号、ワード線30の電圧変化のタイミングチャートである。
図10に見るように、リードサイクルのクロック立ち上がり後において、メモリ電圧VmがVmaxに昇圧した後、ワード線電圧VwがVssからVaに昇圧されるようにシーケンス制御されている様子が分かる。また、リードサイクルのクロック立ち下がり後において、ワード線電圧VwがVssに降圧されるようにシーケンス制御されていることが分かる。次に、ライトサイクルのクロック立ち上がり後において、メモリ電圧VmがVmaxからVssに降圧した後、ワード線電圧VwがVssからVmaxに昇圧されるようにシーケンス制御されている様子が分かる。また、ライトサイクルのクロック立ち下がり後において、ワード線電圧VwがVmaxからVssに降圧された後にライトイネーブル信号がオフとなるようにシーケンス制御されている様子が分かる。
なお、図11は、メモリサイクルのタイミングにおける各構成要素の印加電圧の関係をまとめたテーブルである。図11にまとめたように、周辺回路の駆動電圧Vdd、ビット線プリチャージ電圧、は調整電圧値Vaとして全体として低消費電力化を図るとともに、リードサイクルではメモリ電圧をVmaxとしてリード動作マージンを大きくとる一方、ライトサイクルではメモリ電圧をVaとしてライト動作マージンを大きくとることができる。非選択時はメモリ電圧を調整電圧値Vaとし、ワード線電圧VwをVssとし、低消費電力化を図っている。
図12(b)は、本発明の半導体記憶装置における動作安定性を示す図である。いわゆるミルキーウェイプロット図と呼ばれるものであり、メモリ電圧Vmと、SRAMメモリセルを構成するpMOSしきい値とnMOSしきい値との関係から、フリップフロップの反転エラーが発生する領域を示したシミュレーション図である。図12(a)は比較参照のため、従来技術の半導体装置におけるものを示した。
図の中央にある矩形(FF−FS−SF−SS)はいわゆるコーナーモデルと呼ばれるものであり、pMOSしきい値電圧とnMOSしきい値がばらつく範囲を示している。ミルキーウェイプロット図において半導体記憶装置の正常動作が保証されるには、矩形(FF−FS−SF−SS)がリードリミットとライトリミットの間にプロットされることが必要である。従来技術の半導体記憶装置では、図12(a)に示すように、1.0V、0.8Vでは駆動可能であるが、0.6V程度になるとpMOS、nMOSの動作が正常にできず、0.8V程度が動作限界であることが分かる。一方、本発明の半導体記憶装置では、図12(b)に示すように、リードサイクル時においても、ライトサイクル時においても、1.0Vでも駆動可能で、0.8V、0.6V、0.4V、0.2Vと低下して行っても誤動作することなく正常に動作することが分かる。
(実験)
次に、本願発明者は、上記した本発明の半導体記憶装置のサンプルを製作し、上記した性能が得られていることを実験により確認した。
本発明の半導体記憶装置の性能を確認するため、64Kビットのテストサンプルチップを設計し、90nmCMOSプロセス技術を用いて製造した。SRAMのサイズは370×862umである。本発明のSRAMのオーバーヘッド領域はわずか5.6%であり、そのオーバーヘッドは主にワード線電圧制御回路60とグローバルワード線レベルシフタ350によるものである。
図13は、製作したテストサンプルチップにおいて、電源電圧Vddとフェイルビット数の関係を示した図である。つまり、誤りビットの数から動作マージンの改善を評価することを目的としている。動作マージン改善の評価を得る目的であるので、クロックサイクル時間は1us程度の速度で動作させて計測した。
従来技術のSRAMメモリセルにおけるメモリ電圧の動作下限電圧は0.55V程度であることが分かる。つまり0.5Vまで下げてしまうと従来技術では誤動作が発生し始めており、0.55Vが限界と言える。
一方、本発明の半導体記憶装置のテストサンプルチップによる場合、メモリ電圧を0.5Vとしてもまだ誤動作が発生しておらず、0.3Vまで低下させても誤動作が発生していない。0.25V程度にすると一気に誤動作が発生することが分かる。つまり、本発明のSRAMメモリセルにおけるメモリ電圧の動作下限電圧は0.3V程度であることが分かる。
図13に示した動作マージンの改善評価に見るように、本発明の半導体記憶装置によれば、従来技術の半導体記憶装置では動作下限電圧とされる電圧よりも低電圧でも誤動作を起こすことなく正常に動作することができる。試作したテストサンプルチップでは0.3Vの低電圧であっても正常に動作することが確認できた。
なお、従来の半導体記憶装置における動作下限電圧が0.55V程度となる理由は、MOSのしきい値Vthのばらつきに起因していると考えられる。一方、本発明の半導体記憶装置における動作下限電圧が0.3V程度となる理由は、半導体記憶装置中の周辺回路300の動作下限に起因しており、SRAMメモリセル100自体の動作下限ではない。なぜならば、図12(b)に示したように、SRAMメモリセルの動作は0.3V以下であっても動作可能であることが予測できるからである。
次に、図14は、製作したサンプルチップにおいて、電源電圧値VddとビットエラーレートBERと半導体記憶容量との関係を示した図である。
上記の図12における本発明の半導体記憶装置と従来技術の半導体記憶装置の比較は、その記憶容量を64kビットとして行なったが、図14に示すように半導体記憶装置の記憶容量がより大容量となれば、従来技術の半導体記憶装置の動作下限はさらに高くなることが分かる。記憶容量が64Mビットとなれば、従来技術の半導体記憶装置の動作下限は0.8V程度にまで高くなってしまうことが分かる。
一方、本発明の半導体記憶装置によれば、図14に示すように、半導体記憶装置の記憶容量が64kビットの場合も64Mビットの場合も大差はなく、両者とも0.3V程度の低電圧で駆動することが実験において確認することができた。
図15は、DVSにおける電力−周波数特性を示す図である。DVSを用いる場合、周波数によりメモリ電圧が調整される。図15に示すように、本発明の半導体記憶装置の電力−周波数特性は下に凸の形となっており、従来の半導体記憶装置の電力−周波数特性に比べ、同じ周波数でも低電力出力が可能となっている。例えば、64kビットの記憶容量の場合、100MHzの周波数であれば約43%の低電力出力が可能となることが分かる。そのため、本発明の半導体記憶装置によれば、より一層低電力化を図ることが可能であり、DVSの性能を十分に発揮できることが分かる。
実施例2は、本発明の半導体記憶装置を組み込んだ携帯型端末装置の例である。
実施例1に示した本発明の半導体記憶装置は汎用的な用途に用いることができ、多様な機器に組み込むことが可能である。図16は一例として本発明の半導体記憶装置を携帯電話に組み込んだ構成例を示す図である。図16では外観のみを示しているが、装置内部のSRAMメモリセルの半導体記憶装置として本発明の半導体記憶装置を組み込んだものとして提供することができる。
本発明の実施例1にかかる半導体記憶装置の回路構成図 本発明の実施例1にかかる半導体記憶装置の構成を模式的に示す図 DVS機能を搭載したSoCの構成図 本発明の実施例1にかかる半導体記憶装置のSRAMメモリセル10の構成例を拡大して示した図 グローバルワード線レベルシフタの回路図 本発明の実施例1にかかる半導体記憶装置のタイミング調整回路360のハードウェア構成例を示した図 本発明の実施例1にかかる半導体記憶装置のリードサイクルのクロック立ち上がり後の各構成要素の電圧変位の流れを説明する図(その1) 本発明の実施例1にかかる半導体記憶装置のリードサイクルのクロック立ち上がり後の各構成要素の電圧変位の流れを説明する図(その2) 本発明の実施例1にかかる半導体記憶装置のライトサイクルのクロック立ち上がり後の各構成要素の電圧変位の流れを説明する図(その1) 本発明の実施例1にかかる半導体記憶装置のライトサイクルのクロック立ち上がり後の各構成要素の電圧変位の流れを説明する図(その2) 図6から図9に示したシーケンス制御をまとめたタイミングチャート メモリサイクルのタイミングにおける各構成要素の印加電圧の関係をまとめたテーブル 本発明の半導体記憶装置における動作安定性を従来の半導体記憶装置と比較しつつ示す図 製作したテストサンプルチップにおいて、電源電圧Vddとフェイルビット数の関係を示した図 製作したサンプルチップにおいて、電源電圧値VddとビットエラーレートFBCと半導体記憶容量との関係を示した図 DVSにおける電力−周波数特性を示す図 本発明の半導体記憶装置を携帯電話に組み込んだ構成例を示す図 従来のSRAMメモリセルの回路構成例を示す図 従来のSRAMメモリセルにおける読み出し時における動作を説明する図
符号の説明
10 SRAMメモリセル
20 ビット線
30 ワード線
31 グローバルワード線
40 メモリ電圧線
50 メモリ電圧制御回路
60 ワード線電圧制御回路
70 電源回路
80 電圧調整回路
100 メモリセルブロック
200 メモリセルブロックアレイ
300 半導体記憶装置
310 ビット線プリチャージ回路
320 センスアンプ
330 Xデコーダ
340 Yデコーダ
350 グローバルワード線レベルシフタ
360 タイミング調整回路

Claims (6)

  1. 複数のメモリセルブロックを備えた半導体記憶装置であって、
    各メモリセルブロックが、
    少なくとも1つのスタティックランダムアクセスメモリセルと、
    前記スタティックランダムアクセスメモリセルに接続されたビット線と、
    前記スタティックランダムアクセスメモリセルに接続されたワード線と、
    前記スタティックランダムアクセスメモリセルに接続されたメモリ電圧線と、
    前記ワード線に接続され、メモリセルブロック単位で前記スタティックランダムアクセスのワード線に与えるワード線電圧印加を制御するワード線電圧制御回路と、
    前記メモリ電圧線に接続され、メモリセルブロック単位で前記スタティックランダムアクセスメモリセルのメモリ電圧線に与えるメモリ電圧印加を制御するメモリ電圧制御回路と、
    電圧供給能力が最大値Vmaxである電源回路と、
    前記電源回路から電圧供給を受け、DVS(Dynamic
    Voltage Scaling)制御により動的に調整された調整電圧値Va(Va<Vmax)として出力する電圧調整回路と、
    前記ビット線に接続され、前記ビット線に対するプリチャージ電圧印加を制御するビット線プリチャージ回路と、
    を備え、
    前記ワード線電圧制御回路が、前記電源回路から受ける前記最大値Vmaxと前記電圧調整回路から受ける前記調整電圧値Vaとを切り替えて選択的に前記ワード線の電圧振幅を制御する回路であり、
    前記メモリ電圧制御回路が、前記電源回路から受ける前記最大値Vmaxと前記電圧調整回路から受ける前記調整電圧値Vaとを切り替えて選択的に前記メモリ電圧線に印加する選択回路であり、
    前記ビット線プリチャージ回路が、前記調整電圧値Vaを前記プリチャージ電圧として前記ビット線に印加する回路であり、
    前記メモリセルブロックの周辺回路に対して、前記電圧調整回路から調整電圧値Vaを供給して、前記周辺回路を駆動するものであり、
    前記スタティックランダムアクセスメモリセルのPチャネルMOSトランジスタの基板バイアス電圧を、前記メモリ電圧線の電圧と常に同じではなく、前記電源回路から受けるVmaxとした、
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記メモリセルブロックのメモリサイクルがリードサイクルにあるとき、
    前記ワード線電圧制御回路により供給される前記ワード線の電圧振幅が選択状態において前記調整電圧値Vaであり、前記メモリ電圧制御回路により供給される前記メモリ電圧が選択状態において前記最大値Vmaxであり、
    前記メモリセルブロックのメモリサイクルがライトサイクルにあるとき、
    前記ワード線電圧制御回路により供給される前記ワード線の電圧振幅が選択状態において前記最大値Vmaxであり、前記メモリ電圧制御回路により供給される前記メモリ電圧が前記調整電圧値Vaであり、
    前記メモリセルブロックのメモリサイクルが非選択サイクルにあるとき、
    前記メモリ電圧制御回路により選択される前記メモリ電圧が前記調整電圧値Vaであることを特徴とする請求項1に記載の半導体記憶装置。
  3. 前記メモリセルブロックがタイミング調整回路を備え、
    前記メモリセルブロックのメモリサイクルが、前記ライトサイクルまたは前記非選択サイクルから、前記リードサイクルへ遷移した場合において、
    前記タイミング調整回路は、前記メモリ電圧が前記調整電圧値Vaから前記最大値Vmaxまで昇圧した後に、前記ワード線のワード線電圧を前記接地電圧Vssから前記調整電圧値Vaに昇圧するようにシーケンス制御を行ない、
    前記メモリセルブロックのメモリサイクルが、前記リードサイクルまたは前記非選択サイクルから、前記ライトサイクルへ遷移した場合において、
    前記タイミング調整回路は、前記ワード線における前記選択状態が終了して前記ワード線電圧が前記最大値Vmaxから前記接地電圧Vssまで降圧した後に、前記ライトサイクルを終了させるシーケンス制御を行なう請求項2に記載の半導体記憶装置。
  4. 前記ライトイネーブル信号線を備え、
    ライトイネーブル信号がアクティブ状態において、前記メモリセルブロックをライト可能状態かつリード不可能状態とし、
    前記ライトサイクルにおけるシーケンス制御において、前記タイミング調整回路は、前記ワード線における前記選択状態が終了して前記ワード線電圧が前記最大値Vmaxから前記接地電圧Vssまで降圧した後に、前記ライトイネーブル信号線を非アクティブ状態とすることにより前記ライトサイクルを終了させるシーケンス制御とする請求項3に記載の半導体記憶装置。
  5. 請求項1からのいずれかに記載の半導体記憶装置を組み込んだ半導体装置。
  6. 請求項1からのいずれかに記載の半導体記憶装置を組み込んだ携帯型端末装置。
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