JP5119036B2 - Icソケット - Google Patents

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Description

本発明は,パッケージングが完了したICをプリント基板等に取り付ける際に使用するICソケットに関する。
複数のIC回路(ICチップ)が作製されたシリコンウエハーは,これを個々のICチップ毎に切り分け(ダイシング),良品チップをリードフレーム上に載置し(マウント),チップ上の電極とリードフレーム上の電極を金線で結線し(ボンディング),ICチップをモールドし,更にリードのメッキや形状加工等,多くの工程を経てパッケージングされた製品としてのICが製造される。
このようにしてパッケージングが完了し,製品として完成したICに対しては,ICの機能・性能に関する特性検査,リード形状・寸法・捺印状態,その他の外観状態,信頼性試験等が通常全数検査によって行われた後,製品として出荷される。
このような検査において,検査用機器とICのパッケージに設けられたリードとの電気的な接続を行うためにICソケットが使用されており,検査装置に接続されたプリント基板等に取り付けられたICソケットに検査対象とするICを装着すると,ICのリードがICソケットに設けられた接触子と接触し,この接触子を介して検査機器等との電気的な接続が行われる。
このようなICソケットとしては,一例として図7に示すように検査対象とするIC150を所定の向きで収容する収容凹部111と,この収容凹部111に挿入されるIC150に設けたリード152の配置に対応して配置された接触子113を備えたソケット本体110と,前記凹部111内にIC150が挿入された状態で前記ソケット本体110上を覆う蓋体130を備え,この蓋体130を前記ソケット本体110に例えばネジ止めすることにより,この蓋体130によりIC150をソケット本体110の収容凹部側111内に固定すると共に,IC150をソケット本体110側に押圧してリード152と接触子113との接触を確実に行うことができるように構成したICソケット100がある(特許文献1の図2参照)。
また,ソケット本体110上を覆う蓋体130を,図8に示すようにその一端側においてヒンジによってソケット本体110の一端側に回動可能に取り付けると共に,蓋体130の他端側にソケット本体110の他端側に係止される係止爪131を設け,前記蓋体130を回動させてソケット本体110上を蓋体130で覆うことにより,蓋体130に設けた突起132がICのリードを接触子113に押圧して,リードと接触子113との接触が行われるように構成したICソケット100も提案されている(特許文献2の図1参照)。
更に,自動機検査に対応するために,前述のような蓋体130の開閉を不要としたICソケット100も提案されており,一例として図9(A),(B)に示すように,ICソケット100の本体110に,上下方向にスライド可能なカバー140を外嵌すると共に,対向配置された弾性変形可能な接触子113間で前記IC150を幅方向に挟持できるように本体110側に前記接触子113を取り付け,前記カバー140を下側にスライドさせると〔図9(A)参照〕,このカバー140によって接触子113が押圧・変形されて対向配置された接触子113間の間隔が拡がると共に,カバー140を上方にスライドさせると,接触子113に対する押圧力が解除されて対向配置された接触子113がその間隔を狭める方向に弾性復帰するよう構成されたICソケット100も提案されている(特許文献3の図8,図9参照)。
すなわち,この図9(A),(B)に示したICソケット100では,カバー140を下方に押し下げた状態〔図9(A)〕で,カバー140の上部中央に設けた開口141より接触子113によって囲まれた空間内にIC150を挿入し,その後カバー140を上方にスライドさせると,対向配置された接触子113間の間隔が狭まり,IC150がICソケット100内で挟持,固定されると共に,ICのリード152と接触子113間の接触が行われ〔図9(B)〕,この状態から再度,カバー140を下方にスライドさせると〔図9(A)〕,接触子113間の間隔が広がり,接触子113とリード152との接触が解除されると共にIC150の固定が解除され,IC150をICソケット100より取り外すことができるものとなっている。
この発明の先行技術文献情報としては,次のものがある。
実開平7−30486号公報 特開2000−195630号公報 特開平5−343143号公報
以上のように構成されたICソケットにおいて,図7を参照して説明したICソケット100にあっては,ICソケット100に対するIC150の着脱に際しては蓋体130の取り外しが必要であり,しかもこの蓋体130は,ネジ止め等によって本体110に取り付けられているために,ICソケット100に対するIC150の着脱には多大な労力と時間がかかる。
一方,図8を参照して説明したICソケットにあっては,蓋体130を本体110にヒンジ止めした構成であると共に,この蓋体130を,係止爪131によって本体110に係止可能としたことから,係止爪131の掛け外しと蓋体130の回動という比較的簡単な作業によって蓋体130の開閉が可能である。
しかし,このように構成されたICソケット100にあっては,蓋体130の開閉が容易とはなっているものの,ICの着脱に際して蓋体130の開閉作業自体はこれを省略することができず,その結果,このようなICソケット100を使用して,自動機検査を行おうとすれば,蓋体130を開閉するための複雑な装置構成が必要となる。
これに対し,図9(A),(B)を参照して説明したICソケット100にあっては,カバー140を上下にスライドさせるという比較的簡単な操作によりICソケット100の接触子113とICパッケージのリード152との接触を行うことができるように構成されていることから,図7及び図8を参照して説明したICソケット100のようにIC150の着脱及びリード152と接触子113との接触に際して蓋体130の開閉作業を行う必要がない。
しかし,図9(A),(B)に示したICソケット100にあっては,カバー140の上下方向におけるスライドが傾いた状態で行われる場合,接触子113とリード152との接触状態に偏りが生じることから,傾きを生じさせることなくカバー140をスライドさせることができるように,本体110側に設けたリブと,カバー側に設けた溝との嵌合によってカバーを案内することが行われており,形状が複雑なものとなっている。
また,図9(A),(B)を参照して説明したICソケット100にあっては,カバー140を上下方向にスライドさせる構造であることから,このスライドの際のストロークを確保するためにICソケット100の高さ方向のサイズを減少することが難しく,ICソケット100が大型化する。
また,カバー140をスライドさせるために,カバー140のストローク長さに対応した空間をICソケット100の上方に確保しておく必要があり,自動機による測定を行う際,ICソケット100が占める装置内の空間が大きなものとなる。
更に,ICソケット100の本体部分110も,カバー140のスライドを案内させるために高さ方向のサイズを減少させることが難しく,また,接触子113もこの本体部分110の形状に対応して長くなること,及び,接触子113が弾性変形し得るようにその形状を湾曲させたものとする必要があることから,接触子113が長くなり,これに伴い接触子のインダクタンスやキャパシタンス,抵抗等が大きくなる。
このような接触子113の持つインダクタンスやキャパシタンス,抵抗等は,実装基板上に直接IC150を実装する際には生じないものであることから,接触子113の長さの増加は,検査時におけるIC150の電気的特性と,実装時におけるIC150の電気的特性間,特に高周波特性にずれを生じさせるものであり,可及的に減少させることが好ましい。
そこで本発明は,上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり,蓋体の開閉を行ことなく,容易にICの着脱を行うことができ,しかも,図9(A),(B)を参照して説明したICソケットのように高さ方向のサイズを必要とせず,その結果,サイズの減少が可能であると共に,弾性変形させるための湾曲した長い形状の接触子を使用することなく,接触子サイズの減少を可能としたことにより,接触子のインダクタンス,キャパシタンス及び抵抗を減少させて,ICを実装基板に実装した状態に近い測定結果を得ることのできるICソケットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために,本発明のICソケット1は,取付対象とするIC50を装着する装着面10aに前記IC50を収容する収容凹部11を有すると共に,前記収容凹部11に前記IC50のリード52と接触する複数の接触子13を備えたソケット本体10〔図3(A)〜(D)参照〕と,
前記ソケット本体10の前記装着面10aと対向する対向面20aと,前記ソケット本体10の前記収容凹部11と連通して前記収容凹部11に対する前記IC50の挿脱口となる開口21を有し,前記ソケット本体10の前記装着面10aに取り付けられるカバー20〔図4(A)〜(E)参照〕を設け,
前記カバー20の前記開口21を,図4(C),図6(A)〜(E)に示すように前記IC50のパッケージ本体51の平面形状である矩形Sを内包する形状で,かつ,前記矩形Sに対する仮想の外接円Cの内周に開口縁の少なくとも一部が存在する形状に形成すると共に,
前記収容凹部11内におけるIC50のパッケージ本体51の収容位置の中心(パッケージ本体51を平面視した矩形の対角線の交点)O〔図3(A)参照〕に前記外接円Cの中心O’〔図4(A),(C)参照〕を位置合わせした状態で,前記外接円Cの中心O’を中心として回転可能に前記カバー20を前記ソケット本体10に取り付け,
前記外接円Cの内周に位置する前記対向面20a上に,前記カバー20を所定の位置に回転させた際に,前記収容凹部11に収容されたIC50の前記パッケージ本体51の前記カバー20側表面と当接する押圧部28を複数箇所形成し
前記カバー20を,前記ソケット本体10に対して接離可能に取り付けると共に,前記カバー20を前記本体10側に付勢する付勢手段40〔図1(B)参照〕を設けたことを特徴とする(請求項1)。
前記構成のICソケット1において,前記カバー20の前記開口21は,これを,前記パッケージ本体51の平面矩形Sに対して僅かに大きく形成された相似形の矩形の対向する少なくとも2辺の中央部(図示の例では4辺全ての中央部)を,外周方向に円弧状に膨出させた形状とすることができる〔請求項2;図4(A),(C)参照〕。
この場合,前記ソケット本体10の前記装着面10aに,嵌合突起又は嵌合凹部(実施形態にあっては嵌合突起17)を形成すると共に,前記カバー20の前記対向面20aに,前記押圧部28が前記IC50パッケージの前記カバー20側表面と当接する位置に前記カバー20を回転させた際〔図5(A)に示すカバー20の回転位置〕,前記装着面10aに設けた嵌合突起又は嵌合凹部と嵌合する嵌合凹部又は嵌合突起(実施形態において嵌合凹部27)を形成した構成とすることができる〔請求項;図1(B),図5(B)参照〕。
更に,前記カバー20の前記対向面20aにおける前記押圧部28の形成部分を陥没させた形状としても良い〔請求項;図4(B)参照〕。
以上説明した本発明の構成により,本発明のICソケット1によれば,以下の顕著な効果を得ることができた。
ソケット本体10に対して回転可能に取り付けたカバー20の回転によりIC50の着脱を行うものとしたことから,図7,図8を参照して説明した従来のICソケットのようにICの着脱に際して蓋体の着脱や開閉が不要となった。
しかも,前述のようにカバー20を回転させる構成としたことから,図9を参照して説明した従来のICソケットとは異なり,ICソケット1の高さを減じて小型化が可能であると共に,カバー20のストロークを確保するためのスペースをICソケット1の上方に確保する必要がない。
更に,カバー20の回転操作によってIC50をソケット本体10側に押圧する構成であるために,接触子の弾性によってICを挟持固定する図9を参照して説明した従来のICソケットのように接触子を湾曲させた形状とする必要がなく,接触子13を短いものとして形成して接触子のインダクタンスやキャパシタンス,電気抵抗を減少させてICの電気的特性,特に高周波特性を実装時に近い状態で測定することができるICソケットを提供することができた。
前記カバー20の開口21を,IC50のパッケージ本体51の平面矩形Sに対して僅かに大きく形成された相似形の矩形の対向する少なくとも2辺の中央部(図示の例では4辺全ての中央部)を,外周方向に円弧状に膨出させた形状〔図4(A)参照〕とした構成にあっては,該開口21に形成された各角部21a〜21dに,IC50の各角部50a〜50dを位置合わせして開口21内にICを挿入することで,IC50を収容凹部11内の所定の位置に正確に挿入することが可能である。
また,開口縁とIC50のパッケージ本体51外周間に円弧状の隙間が形成されることから,この隙間を,例えば開口21内に挿入されたIC50を取り出す際にIC50を挟持する治具の先端等を挿入するためのスペース等として使用することができる。
前記カバー20をソケット本体10に対して接離可能に取り付けると共に,該カバー20をソケット本体10側に付勢する付勢手段40を設けた構成にあっては,IC50のソケット本体10側への押圧をより確実に行うことができると共に,この付勢手段40による付勢力を調整することにより,IC50のパッケージ51に設けたリード52と接触子13との接触圧力の調整が容易である。
更に,前記ソケット本体10の装着面10aに,嵌合突起又は嵌合凹部を形成すると共に,前記嵌合突起又は嵌合凹部と嵌合する嵌合凹部又は嵌合突起を,前記カバー20の対向面20aに形成した構成にあっては,押圧部28がIC50上に配置されていないカバー20の回転位置〔図1(A)参照〕では図1(B)に示すように前記嵌合凹部27嵌合突起17とが嵌合していない状態,即ちカバー20がソケット本体から嵌合突起17の高さに対応した隙間δで離間した状態にあり,この状態からカバー20を押圧部28がIC50上に配置される位置〔図5(A)参照〕に回転させると,図5(B)に示すように前記嵌合凹部27と,嵌合突起17との嵌合により,カバー20がソケット本体10側に移動して,IC50を,ソケット本体10の収容凹部11内に確実に押圧することができ,リードと接触子13との接触を確実なものとすることができた。
なお,前記押圧部28の形成部分における前記カバー20の対向面20aを陥没させた形状としたことにより,押圧部28を容易にIC50上に配置することができると共に,押圧部28にIC50を嵌合させてICを正確な位置に固定することができた。
次に,本発明の実施形態につき添付図面を参照しながら以下説明する。
全体構造
図1において,符号1は本発明のICソケットであり,このICソケット1は,装着対象とするIC50を収容する収容凹部11が形成されたソケット本体10と,ソケット本体10に回転可能に取り付けられたカバー20,前記ソケット本体10にカバー20を取り付ける固定手段30,及び前記カバー20をソケット本体10側に付勢する付勢手段40を備えている。
ソケット本体
前述のソケット本体10は,図3(A)に示すように,IC50が装着される装着面10a(図中の表面)と,図示せざるプリント基板等に取り付ける際にこのプリント基板と対向配置される面10b(図中の裏面)を備えた,図示の実施形態において平面視において正方形を成す板状に形成されており,前記装着面10aの中央部に,装着対象とするIC50を収容する収容凹部11が所定の深さで形成されていると共に,この収容凹部11内に,装着対象とするIC50のリード52の配置に対応して接触子13が取り付けられている。
図示の実施形態にあっては,装着対象とするIC50を,図2(A)〜(C)に示すようにパッケージ本体51の4辺にリード52を設けた形態のものとし,このIC50のパッケージ51に設けたリード52の配置に対応して,複数の接触子13を前記収容凹部11内の対応する位置に設けている。なお,図示のLCC型に限らず,後述のように,SON,SOP,QFN,QFP等他の型に対しても適応可能であることは言うまでもない。
図示の実施形態にあっては,ソケット本体10の収容凹部11底面に,ソケット本体10の裏面10b迄貫通する複数のスリット12を形成し,このスリット12内に,図3(B)中に拡大図で示すようにゴム等の弾性体61によって係止され,リード52との接触により揺動可能に構成された接触子13を配置することで,ソケット本体10を図示せざる基板上に配置した際,接触子13の底部が前記基板上に形成したプリント配線等と接触するように構成されている。
もっとも,この接触子13としては既知の各種の形状,構造のものを使用することができ,また,測定対象とするIC50のパッケージ51の形態に対応して,接触子13の配置,及びソケット本体10に対する接触子13取り付け位置等についても,各種変更が可能である。
例えば,図2(A)〜(C)に示すようにSOJ(LCC)型のIC50を測定対象とする本実施形態にあっては,接触子13の先端部分(リード52との接触部分)が,パッケージ51の端部裏面に配置されるようにソケット本体10に取り付けているが,例えばSOPやQFPのようにリード52がパッケージの外周方向に突出する形態のICを測定対象とする場合には,これに対応して接触子13の先端の配置を,図示の例に対して外周方向に移動するものとしても良く,また,例えばBGAのようにパッケージの裏面にリード(ボールバンプ)を備えたICを測定対象とする場合には,収容凹部11の底面にボールバンプの配置に対応した配置で図示の接触子13に代えて例えばピン形状の接触子を設けることができ,対象とするIC50の形状等に対応して,種々の変更が可能である。
このソケット本体10の,前記収容凹部11外の所定の位置には,後述するカバー20をソケット本体10に回転可能に取り付けるための,本実施形態にあっては固定用のピン30である固定手段を取り付けるための取付孔15が設けられており,この取付孔15に挿入されたピン30を介してカバー20を取り付けることができるよう構成されている〔図1(B)参照〕。
図示の実施形態にあっては,この取付孔15を,収容凹部11内におけるIC50の収容位置の中心(ICパッケージ51本体を平面視した矩形の対角線の交点)Oから等距離となる位置,すなわち,点Oを中心とした同一円周上に等角度毎に4箇所設けている。
この取付孔15の形成部分において,図3(A),(C),(D)に示すようにソケット本体10の装着面10a側には,この取付孔15を挟むように後述のカバー20に設けた長孔26内に嵌合される突起19a,19bが設けられている。
また,この取付孔15の形成部分において,図3(D)に示すようにソケット本体10の裏面10bに切欠16を形成することでこの部分の肉厚を減じ,これにより固定手段であるピン30の一端30aがソケット本体10の裏面より突出して,プリント基板(図示せず)等にICソケットを取り付けた際にピン30の一端30aがプリント基板と干渉することを防止している。
このソケット本体10の装着面10aには,後述するカバー20の対向面20aに形成された嵌合凹部27と嵌合する嵌合突起17が設けられている。
この嵌合突起17の形状は,図示の形状に限定されず例えば半球状乃至は裁頭円錐状の突起等として形成しても良く,カバー20側に設ける嵌合凹部27に嵌合可能な形状を有するものであれば,その形状は各種形状に変更可能である。
また,カバー20側に嵌合凹部ではなく嵌合突起を設け,ソケット本体10側に嵌合凹部を設けた構造としても良く,両者が嵌合していない状態において,ソケット本体10とカバー20間に前記嵌合突起の高さ分の隙間δ〔図1(B)参照〕が形成されると共に,両者の嵌合時,嵌合突起の高さ分,カバー20をソケット本体10側に近接〔図5(B)参照〕させ得るものであれば,図示の形状に限定されない。
なお,図示の実施形態にあっては,前述の嵌合突起17を,平面視においてソケット本体10の中心Oより等距離の位置に,ソケット本体10の中心Oを中心とする円周上に90°毎の等間隔で4箇所設けているが〔図3(A)参照〕,この嵌合突起17の形成個数は,図示の実施形態に限定されず4つ以下,又は4つ以上であっても良い。
もっとも,カバー20を傾かせることなくソケット本体10に取り付けるためには,この嵌合突起17(及び嵌合凹部27)を3箇所以上形成することが好まい。
また,前記嵌合突起17は,カバー20を回転させた際,カバー20に設けた嵌合凹部27に対する嵌脱を容易に行うことができるよう,幅方向の両端を傾斜させて断面台形状に形成することが好ましい〔図3(C)参照〕。
なお,図3(A),(B)において符号18は,図示せざるプリント基板にこのソケット本体10を取り付ける場合等に使用するネジ孔である。図示の実施形態にあっては,平面視におけるソケット本体10の四隅部分のそれぞれにこのネジ孔18を設けているが,プリント基板等に対する取り付けが可能であればいずれの位置に設けても良く,また,その形成個数についても特に限定されない。
また,図3(A)〜(D)において符号14は位置決めピンであり,ソケット本体10を図示せざるプリント基板上に取り付ける際,このプリントに基板に設けられた開孔内にこの位置決めピン14を挿入することで,ソケット本体10をプリント基板上の正確な位置に取り付けることができる。
カバー
以上のように構成されたソケット本体10に回転可能に取り付けられるカバー20は,本実施形態にあっては,図4(A),(C)に示すように平面視において円形に形成されており,その中央に図4(A)〜(C)に示すように装着対象とするIC50を挿入するための開口21がその肉厚を貫通して形成されている。
このカバー20の開口は,装着対象とするIC50を挿入可能なサイズ及び形状に形成されていると共に,後述するようにカバー20を回転させた際,カバー20の対向面20aの一部(押圧部28)が,ソケット本体10の収容凹部11内に収容されたIC50のパッケージ本体51におけるカバー20側の表面上に配置される形状に形成されている。
このように,IC50を挿入可能で,かつ,カバー20の回転に伴いパッケージ本体51上にカバー20の対向面20aの一部(押圧部28)が配置されるようにするためには,カバー20の開口21を,IC50のパッケージ本体51の平面形状である矩形Sを内包する形状で,かつ,前記矩形Sに対する仮想の外接円Cの内周に開口縁の少なくとも一部が存在する形状に形成し,収容凹部11内におけるIC50のパッケージ本体51の収容位置の中心Oに前記外接円Cの中心O’を位置合わせした状態で,前記カバー20を前記外接円Cの中心O’を中心として回転可能なものとすれば良い。
このように形成することにより,カバー20の対向面20aにおいて,前述した外接円Cの内周側に存在する部分は,ソケット本体10の収容凹部11内に収容されたIC50上を通る移動軌跡を持ち,カバー20を回転することによりIC50のパッケージ本体51上に配置することが可能となる。
図示の実施形態にあっては,測定対象であるIC50のパッケージ本体51の平面形状(正方形)よりも若干大きい相似形の正方形の4辺それぞれの中央部を,開口21の外周方向に円弧状に膨出した形状に形成し,対向面20aの前記外接円Cの内周側に位置する部分であって,開口21の各角部21a〜21dに隣接する部分に押圧部28を形成し,カバー20の回転によりこの押圧部28をIC50の角部50a〜50d上に配置できるように構成した。
もっともカバー20に設ける開口21は,図4(A),(C)に示す形状に限定されず,例えば図6(A)に示すように測定対象とするIC50のパッケージ本体51を平面視した矩形Sに対して若干大きく形成された矩形として形成する等,より単純な形状を採用することが可能であり,また,回転に伴いカバー20の対向面20aの一部がIC50のパッケージ本体51上に配置される形状であれば,図6(B)〜(D)に示すように,各種形状に形成することが可能である。
更には,装着対象とするICが,例えばSOPやQFPのように,パッケージ本体51の外周方向に突出するリードを備える場合には,図6(E)に示すようにこのリード52を通過させるためのスリット22を開口縁に形成しても良い。
なお,図4(A),(C)に示した開口21の例では,図6(A)に示す矩形の開口21を形成する場合に対して,矩形の各辺の中央部分が外方に弧状に膨出した形状となることから,弧状に膨出した部分では,開口縁と,開口21内に挿入されたIC50のパッケージ本体51外周との間に隙間が生じ,例えば治具などでIC50を幅方向に挟持してICソケット1に着脱等する際,この隙間を治具の挿入スペース等として利用し得る等,この隙間をIC50の着脱の際に便利に利用することが可能である。
なお,このようなIC50の着脱のための隙間の形成という観点からは,このような弧状の部分は4辺全てに形成する必要はなく,例えば対向する2辺に設けるものとしても良い。
このカバー20の前記開口21の外側には,前述のソケット本体10に設けた取付孔15の形成位置と対応する位置に長孔26が形成されており〔図4(A)〜(C)参照〕,前述の取付孔16に挿入されたピン30及び取付孔16の装着面10a側の開口縁に突設された突起19a,19bを,この長孔26内に挿入すると共に,一方の突起19aが長孔26の一方の端部26aと接触した位置から他方の突起19bが前記長孔26の他方の端部26bと接触する位置へと変位するようにカバー20を回転させることにより,カバー20の開口21に挿入するIC50の向きと,ソケット本体10の収容凹部11に対するIC50の配置とが一致したカバー20の回転位置〔図1(A)に示す位置〕と,ソケット本体10の収容凹部11内に挿入されたIC50上に押圧部28が配置される位置〔図5(A)に示す位置〕間でカバー20を回転させることができるように構成されている。
この長孔26は,図4(B)に示すように幅方向の断面において対向面20a側(図中の裏面側)の幅が狭くなるように形成され,これにより段部26cが形成されており,この段部26cにカバー20をソケット本体10側へ付勢する付勢手段の一端を係止可能としている。
カバー20の対向面20aには,このカバー20を前述の押圧部28がIC50上に配置される位置〔図5(A)の位置〕に回転させた際に,前述のソケット本体10に設けた前述の嵌合突起17に嵌合する嵌合凹部27が設けられている。
この嵌合凹部27は,ソケット本体10の嵌合突起17に関する説明でも記載したように,ソケット本体10側に嵌合凹部を設ける場合には,これを嵌合突起として形成しても良く,また,その形状も図示の例に限定されず,各種の形状に形成することができる。
図示の実施形態において,この嵌合凹部27の幅方向における断面形状を,嵌合突起17と同様に台形状に形成して嵌合突起17の嵌脱を容易に行うことができるように形成している。
なお,図4(B)〜(D)中の符号28は,カバー20を回転させた際にIC50の角部上に配置,接触されてIC50をソケット本体10の収容凹部11内に向けて押圧する前述の押圧部であり,図示の実施形態にあっては,この押圧部28をカバー20の対向面20aにおける他の部分より陥没した形状に形成しているが,必ずしもこの押圧部28は陥没した形状とする必要はなく,IC50の角部上に接触されてIC50をソケット本体10の収容凹部11内に押圧し得るものであれば,ソケット本体10との対向面の他の部分と同一平面として形成しても良い。もっとも,開口21の内壁をIC50の側面と干渉させることなく,IC50の角部上に押圧部28を容易に配置するためには,図示のように押圧部28をソケット本体10の対向面の他の部分に対し陥没した形状とすることが好ましい。
この陥没形状は,図4(B)に示すように,押圧部28全体に亘って一定深さとすることもできるが,この押圧部28の陥没形状を,開口21の角部21b側の端部28aにおいて深く,反対側の端部28bにおいて浅く形成したテーパ状に形成しても良い。
このように押圧部28をテーパ状に形成することで,押圧部28に対して容易にIC50の角部を嵌合させることができると共に,カバー20の回転に伴ってIC50に対する押圧力を徐々に強めることができる。
また,このように押圧部28をテーパ状に形成した場合には,ソケット本体10に形成した嵌合突起17とカバー20に形成した嵌合凹部27は,これを省略しても良い(図5参照)。
更に,図4(A),(B)及び図4(D),(E)中の符号29は溝であり,このような溝29を設けることにより,例えば自動機による検査等に際して機械によってカバー20を回転させる際に,この溝29内に回転シャフトの先端に設けた係止爪等を嵌合させることで,シャフトの回転トルクをカバー20に容易に伝達することができる。
なお,前述した溝29に代え,この溝29の形成部分を突出させた凸条を形成しても良い。このように凸条は,前述した溝29と同様,自動機による測定の際に機械的にカバー20を回転する際の係止部として使用できる他,例えばカバー20を作業者が手によって回転させる場合においても,この凸条を把持することによりカバーを容易に回転させることができる。
固定手段及び付勢手段
以上のように構成されたソケット本体10に対するカバー20の取り付けは,本実施形態にあってはソケット本体10に設けた取付孔15の装着面10a側の開口縁に突設された突起19a,19bが,カバー20に設けた長孔26内に挿入されるように,ソケット本体10の装着面10aと,カバー20の対向面20aとを重ね合わせた状態で,カバー20に設けた長孔26と,ソケット本体10に設けた開孔16とを共に貫通するピン30によって行うと共に,このピン30に付勢手段としてコイルスプリング40を外嵌することで,カバー20をソケット本体10側に付勢することができるように構成している。
このように取り付けることにより,ソケット本体10におけるIC50の取り付け位置の中心Oと,カバー20の回転中心O’とが一致した状態で,カバー20を回転させることができる。
この固定手段であるピン30は,図1(B)中に拡大図で示すように一端30a側に周方向の溝31が形成されていると共に,他端30b側にフランジ32が形成された形状を有し,このピン30の一端30a側よりコイルスプリング40及び座金41を外嵌して,一端30aをカバー20側からソケット本体10側に向けて長孔26及び取付孔15内に挿入し,座金41が長孔26の段部26cに係止されてコイルスプリング40が座金41とフランジ32間で圧縮された状態でソケット本体10の底部よりピン30の一端30aを突出させ,このピン30の一端30aに形成された溝31に,止輪35を嵌合することで,ピン30の一端30aを取付孔15より抜き取り不能としている。
このようにピン30を取り付けることにより,座金41とフランジ32間で圧縮された状態のコイルスプリング40が元の長さに復帰しようとする復元力により座金41を押し下げ,この座金41が係止された長孔26内の段部26cを介してコイルスプリング40の付勢力によってカバー20がソケット本体10側に付勢される。
また,カバー20を回転させる際,ピン30及び突起19a,19bはカバー20に形成された長孔26内をその長さ方向に相対的に移動可能であり,これにより,カバー20に形成された長孔26の長さに応じた角度でカバー20を回転させることができるようになっている。
使用方法
以上のように構成された本発明のICソケット1は,図1(A),(B)に示すようにソケット本体10に対し,カバー20,ピン30及びコイルスプリング40を取り付けて組み立てられた状態で,例えば測定装置等に接続されたプリント基板(図示せず)上に取り付けて使用する。
プリント基板に対する取り付けは,ソケット本体10の底面より突出した位置決めピン14を,プリント基板に設けた位置決め用の開孔内に挿入して取り付け位置の位置決めを行い,必要に応じてソケット本体10の四隅に設けたネジ孔18を貫通したネジの先端を,プリント基板に設けたネジ孔に挿入すると共に,プリント基板の裏面よりこのネジの先端にナットを螺合する等して固定する。
プリント基板上には,ソケット本体10におけるスリット12の形成位置に対応してプリント配線が設けられており,このようにICソケット1をプリント基板上の決まった位置に取り付けると,スリット12の底部を介してこのスリット12内に配置された接触子13の底部がプリント配線と接触する。
ICソケット1に対するIC50の装着は,カバー20を図1(A)に示す位置(以下,「IC着脱位置」という。)に回転させた状態において行う。このIC着脱位置においてカバー20に形成された開口21の各角部21a〜21dは,ソケット本体10の収容凹部11に対するIC50の角部の配置位置と一致しており,この状態で,IC50の各角部50a〜50dを,カバー20に設けた開口21の各角部21a〜21dに位置合わせしてカバー20の開口21内に挿入すると,IC50をソケット本体10の収容凹部11内の所定の位置に正確に配置することができる。
このようにして,ソケット本体10の収容凹部11に対するIC50の挿入が完了した後,カバー20を図示の実施形態にあっては図1(A)中に矢印Aで示す方向(図中時計回り方向)に,長孔26の他端26bに突起19bが当接する迄〔図5(A)の位置,以下,「IC固定位置」という。〕回転させる。
この回転により,カバー20の裏面(本体との対向面20a)に形成された押圧部28が,IC50の角部上に配置されると共に,ソケット本体10に形成された嵌合突起17が,カバー20に形成された嵌合凹部27内に嵌合することにより,コイルスプリング40によってソケット本体10側に付勢されているカバー20は,前記嵌合突起17の高さ分,ソケット本体10側に移動してソケット本体10と接触し〔図5(B)における隙間δが0の状態〕,前記押圧部28がIC50の角部をソケット本体10の収容凹部11内に押圧する。
このようにしてカバー20がIC50を押圧することにより,IC50のリード52が,ソケット本体10の収容凹部11内に設けられた接触子13に押し当てられ,これによりIC50のリードを接触子13に確実に接触させることができると共に,IC50がソケット本体10の収容凹部11内に固定される。
このように,リード52と接触子13間の電気的な接続が確立した状態で,測定機器からの電気信号を接触子13を介してIC50のリード52に入力し,また,IC50のリード52からの出力を,接触子13を介して測定装置で受信する等して,ICに対して所定の電気的特性等の検査を行う。
検査が完了した後,IC50をICソケット1より取り外す際には,ICソケット1に設けた前述のカバー20を,図5(A)に示すIC固定位置から,前述したIC50の装着時とは逆方向(図中反時計回り方向)に回転させて,カバー20の位置を図1(A)に示すIC着脱位置に戻すと,押圧部28によるIC50の押圧が解除されると共に,IC50の各角部とカバー20の開口21に設けた各角部21a〜21dの位置が一致し,これによりICソケット1よりIC50を取り外すことが可能となる。
以上のように,本発明のICソケット1にあっては,カバー20に設けた開口21を介してソケット本体10の収容凹部11内にIC50を挿入すると共に,カバー20を回転させることにより,ICソケット1に対するIC50の固定と,接触子13に対するIC50のリード52の押圧を行うことができることから,図7を参照して説明した従来のICソケットのように,ICの着脱に際して蓋体の着脱といった面倒な作業を行う必要がない。
また,カバー20の回転によってIC50の固定と接触子13に対するリードの押圧を行うことができるように構成したことから,図9を参照して説明したICソケットに比較して,ICソケットの高さを減じることが可能であると共に,接触子13に弾性を持たせるためにこれを湾曲等する必要がなく,接触子の長さを短くすることが可能であることから,電気的特性,特に高周波特性を劣化させるおそれのあるインダクタンス,キャパシタンス,抵抗等を減少させて,実装時に近い状態でIC50の検査を行うことが可能である。
なお,以上で説明した実施形態にあっては,本発明のICソケット1を,一例としてIC50の検査に使用するために検査装置に接続されたプリント基板に取り付けて使用する場合を例として説明したが,本発明のICソケット1は,これを実装用の基板に搭載する等して,例えばメモリやMPU等のユーザーにおいて着脱が予測されるICを取り付けるための実装用のICソケットとして使用することも可能である。
また,図示の実施形態にあっては,検査対象としたICのパッケージをSOJ(LCC)型のものとして説明したが,ソケット本体10に対する接触子の配置,接触子の形状,ソケット本体10及びカバー20の開口形状等を適宜変更することにより,各種リード形状のICパッケージに対して適用可能である。
同様にパッケージは平面視において正方形のものに限定されず,平面長方形のパッケージを有するICに対しても適用可能である。
IC着脱位置における本願ICソケットの(A)は平面図,(B)は(A)のB−B線断面図。 測定対象とするICの一例であり(A)は平面図,(B)は底面図,(C)は正面図。 ソケット本体の(A)は平面図,(B)は底面図,(C)は正面図,(D)は(A)のD−D線断面図。 カバーの(A)は平面図,(B)は(A)のB−B線断面図,(C)は底面図,(D)は(A)のD−D線断面図,(E)は(A)中の矢視E方向にカバーを見た図。 IC固定位置における本願ICソケットの(A)は平面図,(B)は(A)のB−B線断面図。 カバーの平面図であり,(A)〜(E)開口の変形例である。 従来のICソケットの正面断面図。 従来のICソケットの斜視図。 従来のICソケットの正面断面図であり,(A)はカバーを押し下げた状態,(B)はカバーを引き上げた状態。
符号の説明
1 ICソケット
10 ソケット本体
10a 装着面(表面)
10b プリント基板等との対向面(裏面)
11 収容凹部
12 スリット
13 接触子
14 位置決めピン
15 取付孔
16 切欠
17 嵌合突起
18 ネジ孔
19a,19b 突起
20 カバー
20a 対向面(裏面)
20b 表面
21 開口
21a〜21d 角部
22 スリット
26 長孔
26a 一方の端部(長孔26の)
26b 他方の端部(長孔26の)
26c 段部
27 嵌合凹部
28 押圧部
29 溝
30 固定手段(ピン)
30a 一端
30b 他端
31 溝
32 フランジ
35 止輪
40 付勢手段(コイルスプリング)
41 座金
50 IC
50a〜50d 角部
51 パッケージ
52 リード
61 弾性体
100 ICソケット(従来)
110 ソケット本体
111 収容凹部
113 接触子
130 蓋体
131 係止爪
132 突起
140 カバー
141 開口
150 IC
152 リード

Claims (4)

  1. 取付対象とするICを装着する装着面に前記ICを収容する収容凹部を有すると共に,前記収容凹部に前記ICのリードと接触する複数の接触子を備えたソケット本体と,
    前記ソケット本体の前記装着面と対向する対向面と,前記ソケット本体の前記収容凹部と連通して前記収容凹部に対する前記ICの挿脱口となる開口を有し,前記ソケット本体の前記装着面に取り付けられるカバーを設け,
    前記カバーの前記開口を,前記ICのパッケージ本体の平面形状である矩形を内包する形状で,かつ,前記矩形に対する仮想の外接円の内周に開口縁の少なくとも一部が存在する形状に形成すると共に,
    前記収容凹部内におけるICのパッケージ本体の収容位置の中心に前記外接円の中心を位置合わせした状態で,前記外接円の中心を中心として回転可能に前記カバーを前記ソケット本体に取り付け,
    前記外接円の内周に位置する前記対向面上に,前記カバーを所定の位置に回転させた際に,前記収容凹部に収容されたICの前記パッケージ本体の前記カバー側表面上と当接する押圧部を複数箇所形成し
    前記カバーを,前記ソケット本体に対し接離可能に取り付けると共に,前記カバーを前記ソケット本体側に付勢する付勢手段を設けたことを特徴とするICソケット。
  2. 前記カバーの前記開口を,前記パッケージ本体の平面矩形に対して僅かに大きく形成された相似形の矩形の対向する少なくとも2辺の中央部を,外周方向に円弧状に膨出させた形状としたことを特徴とする請求項1記載のICソケット。
  3. 前記ソケット本体の前記装着面に,嵌合突起又は嵌合凹部を形成すると共に,前記カバーの前記対向面に,前記押圧部が前記ICパッケージの前記カバー側表面上と当接する位置に前記カバーを回転させた際,前記装着面に設けた嵌合突起又は嵌合凹部と嵌合する嵌合凹部又は嵌合突起を形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のICソケット。
  4. 前記カバーの前記対向面における前記押圧部の形成部分を陥没させた形状としたことを特徴とする請求項1〜いずれか1項記載のICソケット。
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