JP5118926B2 - 樹脂製管体、その製造方法および接続方法 - Google Patents
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Description
また、この樹脂製管体の接続方法として、同公報に、両接続すべき管体の突合せ端近傍の、両外壁部にハンドホールを設け、このハンドホール近傍の両側壁部に貫通孔を設け、ハンドホールよりボルトとナットを挿入し、ボルトを貫通孔に挿通してナット締めすることによって両管体を接続することが開示されている。また、両管体の突合せ端を締め付けバンドで外側より覆ってシールするようにしている。
そこで本発明は上記課題を解決すべくなされたもので、その目的とするところは、作業性よく接続することができる樹脂製管体、および該樹脂製管体の製造方法、接続方法を提供するにある。
また、前記接続する側の樹脂製管体にベルトを巻きつけ、ベルトの一端側を上方に引き上げることによって、該ベルトを介して接続する側の管体を回転させるようにすると管体を容易に回転させることができる。
また、前記一の樹脂製管体と接続する側の樹脂製管体との内壁部の突合せ端を溶接するようにすると接続部のシールが行える。
また、樹脂製管体の一方の端部の外壁部を所要幅で除去することで容易に雄ネジ部を形成でき、他方の端部の内壁部を所要幅で除去することで容易に雌ネジ部を形成できる。
図1は樹脂製管体10の正面図、図2は側面図、図3は図2のA−A線断面図である。
樹脂製管体10は、断面が矩形をなす長尺な中空樹脂筒12が螺旋状に巻回され、隣接する螺旋の側壁部12a同士が接着されて成る。
このように形成した樹脂管を適宜長さに切断して用いる。
なお、樹脂製管体10の材料は特に限定されないが、ポリエチレンが多く用いられる。
すなわち、樹脂製管体10の一方の端部に、該一方の端部の外壁部12bが所要の幅で除去されて露出した中空樹脂筒12の側壁部12aがネジ山に形成された接続用の雄ネジ部14を有する。また、樹脂製管体10の他方の端部に、該他方の端部の内壁部12cが所要の幅で除去されて露出した中空樹脂筒12の側壁部12aがネジ山に形成された接続用の雌ネジ部16を有する。
20は支持ローラーであり、樹脂製管体10の下部側の両側を支持し、載置された樹脂製管体10を軸線を中心として回転させる。22は押えローラーであり、樹脂製管体10の上部を回転自在に押圧し、樹脂製管体10の浮き上がりを防止している。支持ローラー20、押えローラー22により管体の支持部23を構成している。
切削装置24は、図示しない昇降装置上に設けられ、昇降可能となっている。また、切削装置24は図示しない接離動装置により、支持部23上に支持された樹脂製管体10に接近、あるいは離反できるようになっている。また、切削装置24は、図示しない装置により、図4の紙面に垂直な方向への移動も可能となっている。
28は集塵装置である。
なお、切削により排出された削り屑は集塵装置28によって回収でき、ペレット化することにより再利用できる。
また上記のように、切削装置24をXYZ方向に移動させることができるようにすることで、径の異なる樹脂製管体であっても、容易に雄ネジ部14、雌ネジ部16を形成することができる。
すなわち、樹脂製管体10を、一の樹脂製管体10側を固定しておき、該一の樹脂製管体10の雌ネジ部16もしくは雄ネジ部14に、接続する側の他の樹脂製管体10を自身の軸線を中心として回転させながら、該接続する側の樹脂製管体10の雄ネジ部14もしくは雌ネジ部16を螺合することによって両管体を容易に接続することができる。
図7は、接続部の部分断面図である。
上記のように樹脂製管体10を接続する際、図7に示すように、一の樹脂製管体10の雌ネジ部16もしくは雄ネジ部14のネジ山の側壁面と、接続する側の樹脂製管体10の雄ネジ部14もしくは雌ネジ部16のネジ山の側壁面との間にパッキン34を介在させて両管体を接続するようにすると、両管体10、10をがたつきすることなく接続することができる。また、管体10内を流体が満杯状態でなく流れるときは、パッキン34のシール効果によって、接続部から流体が外部に漏出するのを防止できる。
したがって、古くなった管体の管更正をする場合には、古くなった管体内に、若干細めの管体を挿入しつつ接続することで管更正ができ、管更正を容易に行える利点がある。
12 中空樹脂筒
12a 側壁部
12b 外壁部
12c 内壁部
14 雄ネジ部
16 雌ネジ部
20 支持ローラー
22 押圧ローラー
23 支持部
24 切削装置
25 モータ
26 回転軸
27 回転刃
28 集塵装置
30 支持ローラー
32 ベルト
34 パッキン
Claims (8)
- 断面が矩形をなす中空樹脂筒が螺旋状に巻回され、隣接する螺旋の側壁部同士が溶着されて成る樹脂製管体において、
該樹脂製管体の一方の端部に、該一方の端部の外壁部が所要の幅で除去されて露出した中空樹脂筒の側壁部がネジ山に形成された接続用の雄ネジ部を有し、前記樹脂製管体の他方の端部に、該他方の端部の内壁部が所要の幅で除去されて露出した中空樹脂筒の側壁部がネジ山に形成された接続用の雌ネジ部を有することを特徴とする樹脂製管体。 - 断面が矩形をなす中空樹脂筒が螺旋状に巻回され、隣接する螺旋の側壁部同士が溶着されて成る樹脂製管体において、
該樹脂製管体の一方の端部に、該一方の端部の外壁部を所要の幅で除去して中空樹脂筒の側壁部を露出させ、該露出した側壁部をネジ山とする雄ネジ部を形成する工程と、
前記樹脂製管体の他方の端部に、該他方の端部の内壁部を所要の幅で除去して中空樹脂筒の側壁部を露出させ、該露出した側壁部をネジ山とする雌ネジ部を形成する工程とを含むことを特徴とする樹脂製管体の製造方法。 - 前記樹脂製管体を支持ローラ上に軸線を中心として回転自在に支持し、該樹脂製管体を軸線を中心として回転させながら、一方の端部の外壁部を回転する回転刃によって切削して除去して雄ネジ部を形成し、他方の端部の内壁部を回転刃によって切削して除去して雌ネジ部を形成することを特徴とする請求項2記載の樹脂製管体の製造方法。
- 請求項1記載の樹脂製管体を用い、一の樹脂製管体側を固定しておき、該一の樹脂製管体の雌ネジ部もしくは雄ネジ部に、接続する側の樹脂製管体を自身の軸線を中心として回転させながら、該接続する側の樹脂製管体の雄ネジ部もしくは雌ネジ部を螺合することによって両管体を接続することを特徴とする樹脂製管体の接続方法。
- 前記接続する側の樹脂製管体を支持ローラ上に軸線を中心として回転自在に支持することを特徴とする請求項4記載の樹脂製管体の接続方法。
- 前記接続する側の樹脂製管体にベルトを巻きつけ、ベルトの一端側を上方に引き上げることによって、該ベルトを介して接続する側の管体を回転させることを特徴とする請求項4または5記載の樹脂製管体の接続方法。
- 前記一の樹脂製管体の雌ネジ部もしくは雄ネジ部のネジ山の側壁面と、接続する側の樹脂製管体の雄ネジ部もしくは雌ネジ部のネジ山の側壁面との間にパッキンを介在させて両管体を接続することを特徴とする請求項4〜6いずれか1項記載の樹脂製管体の接続方法。
- 前記一の樹脂製管体と接続する側の樹脂製管体との内壁部の突合せ端を溶接することを特徴とする請求項4〜7いずれか1項記載の樹脂製管体の接続方法。
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