JP5118585B2 - 防炎パネル - Google Patents

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Description

本発明は、地下鉄駅構内や地下道の横断面円形の柱や凹凸を有する壁等の被貼付体の曲面部又は凹凸部に貼付される防炎パネルに関するものである。
従来、この種の防炎パネルとして、繊維板、合板及び木材等の可燃性を有しかつピンナップ性に優れた基材の表面側にケイ酸カルシウム紙を難燃剤を混入させた接着剤により接着するとともに、ケイ酸カルシウム紙の表面側に防炎加工されたシート状装飾材を難燃剤の混入された接着剤により接着した防炎パネルが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。この防炎パネルでは、パネルの層の内側に必要に応じてハニカム、合成樹脂発泡体、無機系ボードなどからなる芯材が配置される。このように構成された防炎パネルでは、火災の際、火炎がシート状装飾材に触れると、シート状装飾材から伝達された熱はケイ酸カルシウム紙へと伝わるけれども、このケイ酸カルシウム紙は熱伝導率が低いため、あまり熱が拡散せず局部的な高温状態が発生する。この温度が時間とともにさらに上昇して、ある一定値を越えた時、接着剤中の難燃剤が分解して不活性ガスが放出し、火災の延焼を阻止する。また、ケイ酸カルシウム紙はピンを通すのに抵抗が少なくピンナップ性を損わないようになっている。
また、繊維質基材シート上にポリオレフィン系樹脂発泡体層を積層した壁紙の製造方法法であって、エチレン−酢酸ビニル共重合体及びエチレン−メタクリル酸メチル共重合体の少なくとも1種の樹脂を含み、温度130℃における粘度が40〜1.5×103Pa・秒であり、かつ温度130℃及び剪断速度10〜104/秒における剪断応力が9×103〜5×105Paである樹脂組成物により発泡体層を形成した後に、発泡体層を電離放射線により架橋した壁紙が開示されている(例えば、特許文献2参照)。この壁紙では、発泡体層の発泡倍率が3〜5倍程度に設定される。このように構成された壁紙の製造方法では、上記樹脂組成物を押出し法で発泡体層を形成することにより、良好な品質を有する壁紙を効率良く製造でき、特に生産性がカレンダ法に匹敵する性能(例えば30〜100m/分)を得ることができる。またこのように高速で生産しても、優れた品質(例えば、発泡状態、膜厚の均一性等)を安定して得られるようになっている。
特開平8−199705号公報(請求項1、段落[0008]、段落[0009]、段落[0013]) 特開2006−97211号公報(請求項7、段落[0020]、段落[0030])
上記従来の特許文献1に示された防炎パネルは、基材が繊維板、合板及び木材等の可燃性を有しかつピンナップ性に優れるため、剛性を必要とする。このため上記防炎パネルを、地下鉄駅構内や地下道等の横断面円形の柱の曲面部やケーブル配線等の施された壁の凹凸部に貼ることができず、また防炎パネルが重量物であるためパネル自体の搬送に多くの労力を要する問題点があった。
また、上記従来の特許文献2に示された壁紙では、貼付面に対する追従性を有しない基材を直接壁の下地面に接着剤を介して貼るため、壁の下地表面にケーブル配線等が施されていると、このケーブル配線等による凹凸を基材及び発泡体層で吸収できず、壁紙表面にケーブル配線等による凹凸が現れて壁紙の美観を損なう問題点があった。
更に、上記従来の特許文献2に示された壁紙では、発泡体層の発泡倍率が3〜5倍程度と小さいため、発泡体層の引張弾性力及び圧縮弾性力が大きい。このため、壁の下地曲面部に接着力の弱い接着剤を用いて貼ると壁紙が剥がれ易くなり、壁の下地曲面部に接着力の強い接着剤を用いて貼ると壁紙の再剥離作業が困難になるという問題点もあった。
本発明の第1の目的は、地下鉄駅構内や地下道等のように消防法の防炎規制を受ける場所であっても、所定の防炎性能を発揮でき、また横断面円形の柱等のように曲率の大きい曲面を有する下地であっても容易に貼ることができるとともに、貼付け後に容易に剥がれない、防炎パネルを提供することにある。
本発明の第2の目的は、ポスターや広告印刷紙等の本来の美観及び高級感を生かし、貼り損じを生じずに短時間で容易に貼ることができる、防炎パネルを提供することにある。
本発明の第3の目的は、従来の曲面構造体に通常のプラスチックシートを貼る場合に見られるような大きな復元力が作用せず、比較的小さい粘着力を有する粘着剤を使用でき、また下地への糊移行がなく、再剥離作業を短時間で容易に行うことができる、防炎パネルを提供することにある。
本発明の第4の目的は、低比重の発泡体層を基材とするため、現場での貼付け作業を容易に行うことができるとともに、仕上げ作業が容易であり仕上げのために簡易工法を採用できる、防炎パネルを提供することにある。
本発明の第5の目的は、従来の鉄板製や合板製のパネルと比較して軽量であるため、貼付け作業中に落下することがなく、たとえ落としても損傷せず作業安全性に優れ、また下地の表面にケーブル配線等が施されて下地表面に凹凸があっても、ポスター等の貼付物の表面を比較的滑らかにすることができ、ポスター等の貼付物の美観及び高級感を損なわない、防炎パネルを提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1及び図3に示すように、難燃性を有する合成樹脂発泡体層11と、この合成樹脂発泡体層11の一方の面に設けられた難燃性粘着剤層12と、合成樹脂発泡体層11の一方の面に難燃性粘着剤層12を介して剥離可能に積層接着された剥離シート13とを備えた防炎パネルであって、合成樹脂発泡体層11の引張弾性率が0.05〜50kPaであり、合成樹脂発泡体層11の圧縮弾性率が0.05〜50kPaであり、合成樹脂発泡体層11の厚さが2〜30mmであり、被貼付体16の曲面部又は平面部に貼付されることを特徴とする防炎パネルである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、図4に示すように、合成樹脂発泡体層11と難燃性粘着剤層12との間に、合成樹脂発泡体層11側から順に接着剤層41と防炎紙42とが介装されたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、図1に示すように、難燃性粘着剤層12が、粘着剤100質量部に対して、ハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤、ケイ素系難燃剤、窒素含有化合物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム、硼酸、硼酸亜鉛、硼酸バリウム、酸化硼素及びモリブデン化合物からなる群より選ばれた1種又は2種以上の難燃剤を1〜100質量部含有することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3いずれか1項に係る発明であって、図1に示すように、合成樹脂発泡体層11の発泡倍率が6〜100倍であることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、難燃性を有する合成樹脂発泡体層の一方の面に難燃性粘着剤層を介して剥離シートを剥離可能に積層接着したので、地下鉄駅構内や地下道等のように消防法の防炎規制を受ける場所であっても、所定の防炎性能を発揮できる。
また合成樹脂発泡体層の引張弾性率が0.05〜50kPaであり、合成樹脂発泡体層の圧縮弾性率が0.05〜50kPaであり、合成樹脂発泡体層の厚さが2〜30mmであるので、横断面円形の柱等のように曲率の大きい曲面を有する下地であっても容易に貼ることができるとともに、貼付け後に容易に剥がれず、ポスターや広告印刷紙等の貼付物の本来の美観及び高級感を生かし、貼り損じを生じずに短時間で容易に貼ることができる。
また従来の曲面構造体に通常のプラスチックシートを貼る場合に見られるような大きな復元力が作用しないので、比較的小さい粘着力を有する粘着剤を使用できるとともに、下地への糊移行がないので、再剥離作業を短時間で容易に行うことができる。
請求項2に係る発明では、合成樹脂発泡体層と難燃性粘着剤層との間に接着剤層と防炎紙とを介装したので、下地の表面にケーブル配線等が施されて下地表面に凹凸があっても、合成樹脂発泡体層が下地表面の凹凸を吸収し、防炎紙が合成樹脂発泡体層の吸収しきれない凹凸を抑え込む。この結果、ポスター等の貼付物の表面を比較的滑らかにすることができるので、防炎パネルに貼付けたポスター等の貼付物の美観及び高級感を損なわない。
請求項3に係る発明では、難燃性粘着剤層が粘着剤100質量部に対して難燃剤を1〜100質量部含有するので、地下鉄駅構内や地下道等のように消防法の防炎規制を受ける場所であっても、所定の防炎性能を発揮できる。
請求項4に係る発明では、合成樹脂発泡体層の発泡倍率が6〜100倍であるので、発泡体層が低比重となる。この結果、現場での防炎パネルの貼付け作業を容易に行うことができるとともに、仕上げ作業が容易であり仕上げのために例えばポスターグリップ等の専用機具や圧着ローラーを必要とせず、手作業のみによる簡易工法を採用できる。また従来の鉄板製や合板製のパネルと比較して軽量であるため、貼付け作業中に防炎パネルが落下することがなく、たとえ防炎パネルを落としても損傷しないので、作業安全性にも優れる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1に示すように、防炎パネル10は、難燃性を有する合成樹脂発泡体層11と、この合成樹脂発泡体層11の一方の面に設けられた難燃性粘着剤層12と、合成樹脂発泡体層11の一方の面に難燃性粘着剤層12を介して剥離可能に積層接着された剥離シート13とを備える。合成樹脂発泡体層11としては、ポリオレフィン系シート、ポリウレタン系シート等の柔軟性を有する発泡体が用いられる。合成樹脂発泡体層11としてポリオレフィン系シートを用いる場合、ポリオレフィン系樹脂に、発泡剤、難燃剤を添加し、更に必要に応じて架橋剤、酸化防止剤、着色剤、発泡助剤、架橋助剤、滑剤、帯電防止剤等の各種添加剤を添加したものを発泡させて得られる。ポリオレフィン系樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ランダムポリプロピレン、ホモポリプロピレン及びブロック状ポリプロピレン(例えば、プロピレン−エチレンランダム共重合体)からなる群より選ばれた1種又は2種以上の単体又は混合物が挙げられる。また発泡剤としては、熱分解型発泡剤が主に用いられ、具体的には、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチルロニトリル、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、4,4'−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、ジフェニルスルフォン−3,3'−ジスルフォヒドラジド、ベンジルスルフォン酸ジフェニルヒドラジド等の有機系発泡剤や、重炭酸ナトリウムのような無機炭酸塩等の無機系発泡剤が挙げられる。これらの発泡剤は、単独で用いてもよく、或いは2種類以上併用してもよい。必要に応じて、酸化亜鉛やステアリン酸亜鉛などの発泡剤分解促進剤を使用することは均一な発泡体を得るために好ましい。
更に難燃剤としては、ハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤、ケイ素系難燃剤、他の無機系難燃剤が挙げられ、これらの少なくとも1種を用いることが好ましい。ハロゲン系難燃剤としては、例えば、脂肪族又は脂環族炭化水素の臭素化物、芳香族化合物の臭素化物、臭素化ビスフェノール類及びその誘導体、臭素化ビスフェノール類誘導体オリゴマー、臭素系芳香族化合物、塩素化パラフィン、塩素化ナフタレン、パークロロペンタデカン、テトラクロロ無水フタル酸、塩素化芳香族化合物、塩素化脂環状化合物などが挙げられる。脂肪族又は脂環族炭化水素の臭素化物としては、ヘキサブロモシクロドデカンなどが挙げられ、芳香族化合物の臭素化物としては、ヘキサブロモベンゼン、エチレンビスペンタブロモジフェニル、2,3−ジブロモプロピルペンタブロモフェニルエーテルなどが挙げられる。臭素化ビスフェノール類及びその誘導体としては、テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェノールAビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)、テトラブロモビスフェノールA(2−ブロモエチルエーテル)、テトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテル、テトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテルとトリブロモフェノール付加物などが挙げられ、臭素化ビスフェノール類誘導体オリゴマーとしては、テトラブロモビスフェノールAポリカーボネートオリゴマー、テトラブロモビスフェノールAジグリシジルエーテルとブロモ化ビスフェノール付加物エポキシオリゴマーなどが挙げられる。臭素系芳香族化合物としては、テトラブロモフタレートジオール、テトラブロモフタレートエステル、テトラブロモフタレートジソジウム、ポリ(ペンタブロモベンジルポリアクリレート)、ペンタブロモフェノール、ブロモフェノキシエタノール、臭素化フェノール(ノボラック型)、ジブロモクレジルグリシジルエーテル、臭素化芳香族トリアジン、ビニルブロマイド、トリブロモフェノール、ジブロモフェノール、ジブロモメタクレゾール、ジブロモネオペンチルグリコール、エチレンビステトラブロモフタルイミド、エチレンビスジブロモノルボルナンジカルボキシイミド、ビス(2,4,6−トリブロモフェノキシ)エタン、臭素化アクリル系樹脂などが挙げられる。
リン系難燃剤は、分子中にリン原子を有する化合物であれば特に制限はなく、例えば、リン酸化物、リン酸化合物、リン酸アンモニウム塩、リン酸メラミン塩、リン酸塩類、脂肪族系リン酸エステル類、芳香族系リン酸エステル類が挙げられる。リン酸化物としては、三酸化リン、四酸化リン、五酸化リンなどが挙げられ、リン酸化合物としては、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、メタリン酸、ピロリン酸、ポリリン酸などが挙げられる。リン酸メラミン塩としては、モノアンモニウムホスフェート、ジアンモニウムホスフェート、アンモニウムポリホスフェートなどのリン酸アンモニウム塩、メラミンモノホスフェート、メラミンジホスフェート、メラミンポリホスフェートなどが挙げられ、リン酸塩類としては、リン酸リチウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸カルシウム、リン酸マグネシウムなどのリン酸金属塩などが挙げられる。脂肪族系リン酸エステル類としては、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリ(2−エチルヘキシル)ホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、モノイソデシルホスフェート、2−アクリロイルオキシエチルアシッドホスフェート、2−メタクリロイルオキシエチルアシッドホスフェートなどが挙げられ、芳香族系リン酸エステル類としては、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリス(フェニルフェニル)ホスフェート、トリナフチルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート、ジフェニル(2−エチルヘキシル)ホスフェート、ジ(イソプロピルフェニル)フェニルホスフェート、ジフェニル−2−アクリロイルオキシエチルホスフェート、ジフェニル−2−メタクリロイルオキシエチルホスフェートなどが挙げられる。またハロゲン化リン酸エステル系難燃剤である、トリス(トリブロモネオペンチル)ホスフェート、トリス(トリブロモフェニル)ホスフェートなどを用いてもよい。
ケイ素系難燃剤としては、ポリシラン化合物、シリカ粉末、ケイ酸塩化合物等が挙げられる。他の無機系難燃剤としては、窒素含有化合物、さらには水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム、硼酸、硼酸亜鉛、硼酸バリウム、酸化硼素、モリブデン化合物などが挙げられる。これらの難燃剤は、それぞれ単独で用いてもよいし、或いは2種以上を組合せて用いることもできる。例えば、ハロゲン系難燃剤と三酸化アンチモンの組合せは、少量の添加量で高い難燃性能を示すため好適に用いられる。
発泡剤は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、0.1〜5質量部、好ましくは0.2〜4質量部添加され、難燃剤は、ポリオレフィン系樹脂100質量部に対して、1〜100質量部、好ましくは10〜80質量部添加される。また合成樹脂発泡体層11の発泡倍率は、6〜100倍、好ましくは20〜60倍である。合成樹脂発泡体層11の発泡倍率を6〜100倍の範囲に設定することにより、合成樹脂発泡体層11の密度は0.17〜0.01kg/cm3の範囲内となる。ここで、発泡剤の添加量を0.1〜5質量部の範囲に限定したのは、0.1質量部未満では所定の発泡倍率が得られず、5質量部を超えると発泡が不均一となってしまい均一な合成樹脂発泡体層11が得られず、また発泡剤副生物が環境衛生基準上問題を生じるおそれがあるからである。また難燃剤の添加割合を1〜100質量部の範囲に限定したのは、1質量部未満では難燃性の発現が不十分であり、100質量部を超えると得られた合成樹脂発泡体層11の成形性が低下してしまうからである。更に発泡倍率を6〜100倍の範囲に限定したのは、6倍未満では合成樹脂発泡体層11の引張弾性率及び圧縮弾性率が大きくなり、柱や壁等の被貼付体の下地曲面部に接着力の弱い接着剤を用いて貼ると防炎パネル10が剥がれ易くなってしまい、100倍を超えると防炎パネル10自体の自立性が極端に不足し取扱い難くなるからである。
合成樹脂発泡体層11としてポリウレタン系シートを用いる場合、ポリウレタン系樹脂に、発泡剤、難燃剤を添加し、更に必要に応じて架橋剤、酸化防止剤、着色剤、発泡助剤、架橋助剤、滑剤、帯電防止剤等の各種添加剤を添加したものを発泡させて得られる。ポリウレタン系樹脂としては、特に軟質ポリウレタン系樹脂が好ましい。軟質ポリウレタン系樹脂の原料としては、常温で液状を呈する活性水素含有化合物と、1分子中に2個以上のイソシアネート基を含有する有機ポリイソシアネート化合物(以下、有機ポリイソシアネートという)であって、常温又は少しの加温で液状を呈する、例えば4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートのようなイソシアネートとを挙げることができる。活性水素含有化合物としては、OH基やNH2基のような官能基が1分子中に2個以上好ましくは3個以上含有されていて、数平均分子量が1,000〜4,000程度である、例えばポリエチレンアジペート、ポリジエチレンアジペート、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールのようなポリオールや1分子中に官能基を2個以上含有し、数平均分子量が50〜500程度の例えばジエチレングリコール、トリメチルプロパン、ジアミノフェニルメタンのような鎖延長剤とを配合したものを挙げることができる。この活性水素含有化合物には、必要に応じて、更に水やフロンのような発泡剤やトリメチレンジアミンやトリエチルアミンのような触媒を配合することができる。
また発泡剤は、有機ポリイソシアネートと水との反応で発生する炭酸ガスにより発泡させるものであるけれども、低密度化を目的として二酸化炭素を液状で混合し発泡時に気化発泡する方式を併用することもできる。また必要に応じて有機珪素系界面活性剤等の公知の整泡剤を併用できる。更に難燃剤としては、ポリオレフィン系樹脂の場合と同様に、公知の有機ハロゲン系化合物、リン系化合物、無機化合物などを使用することができ、(イソ)シアヌル酸誘導体化合物等の窒素含有化合物等も使用できる。発泡剤中の水の量は、有機ポリイソシアネート100質量部に対し2〜20質量部であることが好ましい。液化炭酸ガスを併用する場合、この液化炭酸ガスの量は、有機ポリイソシアネート100質量部に対し0.5〜6質量部であることが好ましい。難燃剤は、有機ポリイソシアネート100質量部に対して、1〜100質量部、好ましくは3〜80質量部添加される。また合成樹脂発泡体層11の発泡倍率は、6〜100倍、好ましくは20〜60倍である。合成樹脂発泡体層の発泡倍率及び密度は上記ポリオレフィン系シートとほぼ同じである。ここで、発泡剤の添加量を0.1〜5質量部の範囲に限定したのは、0.1質量部未満では所定の発泡倍率が得られず、5質量部を超えると発泡が不均一となってしまい均一な合成樹脂発泡体層11が得られず、また発泡剤副生物が環境衛生基準上問題を生じるおそれがあるからである。また難燃剤の添加割合を1〜100質量部の範囲に限定したのは、1質量部未満では難燃性の発現が不十分であり、100質量部を超えると得られた合成樹脂発泡体層11の成形性が低下するからである。
また合成樹脂発泡体層11の引張弾性率は0.05〜50kPa、好ましくは0.1〜30kPaに設定され、合成樹脂発泡体層11の圧縮弾性率は0.05〜50kPa、好ましくは0.1〜30kPaに設定される。ここで、合成樹脂発泡体層11の引張弾性率を0.05〜50kPaの範囲に限定し、合成樹脂発泡体層11の圧縮弾性率を0.05〜50kPaの範囲に限定したのは、防炎パネル10を貼る被貼付体16が曲面であっても或いは被貼付体16表面に凹凸があっても、合成樹脂発泡体層11が曲面に沿って変形したり或いは凹凸を吸収するように変形することができ、これにより防炎パネル10を比較的粘着力の弱い両面粘着テープ等を用いて被貼付体16に貼っても、防炎パネル10が被貼付体16から容易に剥がれないようにするためである。なお、合成樹脂発泡体層11として使用可能なシートの具体例として、独立気泡構造無機質高充填プラスチック発泡体(古川電工(株)製のフネンエースTM)、高難燃ポリエチレンフォーム(古川電工(株)製のフォームエース-SR)、ポリオレフィン発泡体(東レ(株)製のトーレペフ)などが挙げられる。
難燃性粘着剤層12となる難燃性粘着剤はエマルジョン系又は溶剤系の粘着剤に難燃剤を含有する。エマルジョン系又は溶剤系の粘着剤は、公知の製造方法によって得られる。即ち、溶剤系では溶液重合法、塊状重合法が用いられ、またエマルジョン系では懸濁重合法、乳化重合法が用いられる。粘着剤としては、公知のアクリル系、ゴム系、ビニルエーテル系、シリコーン系を使用することができるが、それらの中でもアクリル系の粘着剤が耐候性に優れるので好ましい。特に、単量体成分として炭素数1〜14のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルを含有するアクリル系共重合体が好ましい。例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、n−ペンチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、n−ラウリル(メタ)アクリレート等であり、単独或いは2種以上を併用して用いることができる。これらのうち、n−ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、又はそれらを併用した単量体を主成分とすることが好ましい。
更に側鎖に水酸基、カルボキシル基、アミノ基などの官能基を有するビニル系単量体を、0.01〜15質量%の範囲で添加するのが好ましい。例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、クロトン酸、フマル酸、無水マレイン酸カルボキシプロピルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリルアミド、N−ビニルピロリドン、アクリロニトリル、N−ビニルカプロラクタム、アクリルアミド、スチレン、酢酸ビニル、N―メチロールアクリルアマイド、グリシジルメタクリレート等であり、これらを単独或いは2種以上を併用して使用することができる。これらのうち極性基、特にカルボキシル基を含有したビニル系単量体を使用することが好ましく、アクリル酸、メタクリル酸、又はそれを併用した単量体を使用することがより好ましい。特に、再剥離性と湾曲面に対する接着性を向上させるために、アクリル酸とメタクリル酸を併用して使用することが好ましい。更に粘着剤の凝集力を上げ、粘着力又は再剥離性を向上させるために、架橋剤を添加することが好ましい。
架橋剤としては、例えば、イソシアネート系架橋剤、エポキシ系架橋剤、キレート系架橋剤、オキサゾリン系架橋剤等が挙げられる。また、粘着力を向上させるため、公知の粘着付与樹脂を使用することもできる。更に粘着剤には、例えば、光安定化剤、紫外線吸収剤、可塑剤、軟化剤、充填剤、顔料、難燃剤等の公知慣用の添加剤を添加することができる。光安定化剤としては、連鎖禁止剤、ハイドロパーオキサイド分解剤、金属不活性剤及び紫外線吸収剤等が挙げられる。このような添加剤を使用することにより、上記の耐候性を向上させることができる。
また難燃性粘着剤層12に含まれる難燃剤としては、ポリオレフィン系樹脂の場合と同様に、公知の有機ハロゲン系化合物、リン系化合物、無機化合物などを使用することができる。更に難燃性粘着剤層12に含まれる難燃剤はアクリル系の粘着剤100質量部に対して1〜100質量部、好ましくは3〜80質量部含有する。ここで、難燃性粘着剤層12に含まれる難燃剤の含有割合を1〜100質量部の範囲に限定したのは、1質量%未満では難燃性粘着剤層12の自己消火性を発揮できず、100質量%を超えると難燃性粘着剤層12の粘着性が低下してしまうからである。また剥離シート13はシリコーン系の剥離剤層を形成した紙やポリプロピレンシート等により構成される。剥離シート13は剥離剤層の存在により難燃性粘着剤層12から容易に剥がれるようになっている。
一方、合成樹脂発泡体層11の厚さは2〜30mm、好ましくは3〜8mmに設定される。また防炎パネル10は被貼付体16の曲面部又は平面部に貼られる。曲面部を有する被貼付体16としては、図3に示すように、地下鉄駅構内や地下道等の横断面円形の柱(直径60〜80cmの柱)が挙げられ、平面部を有する被貼付体16としては、地下鉄駅構内や地下道等の凹凸を有する壁が挙げられる。ここで、合成樹脂発泡体層11の厚さを2〜30mmの範囲に限定したのは、2mm未満では被貼付体16表面の凹凸が防炎パネル10の表面に現れて防炎パネル10表面に貼付けたポスターや広告印刷紙等の貼付物14(図2)の美観を損ない、30mmを超えると防炎パネル10の復元力が大きくなり曲面を有する被貼付体16に貼ると上記復元力により防炎パネル10が剥がれ易くなるからである。剥離シート13の厚さは0.1〜0.2mmと薄く、難燃性粘着剤層12の厚さは0.01〜0.1mmと薄いため、防炎パネル10の全体の厚さは最も厚い合成樹脂発泡体層11の厚さによりほぼ決定される。
このように構成された防炎パネル10の製造方法を説明する。先ず剥離シート13の剥離剤層を形成した面に難燃性粘着剤を転写して難燃性粘着剤層12を形成する。次にこの剥離シート13に難燃性粘着剤層12を介して合成樹脂発泡体層11を貼り合せる。これにより防炎パネル10が得られる。
このように製造された防炎パネル10を横断面円形の柱の外周面に貼る手順を図1〜図3に基づいて説明する。予め防炎パネル10をポスター等の貼付物14(図2)の形状に合わせて切断しておく。先ず防炎パネル10の1辺に沿って剥離シート13を4〜5cm程度の幅だけ剥がし、難燃性粘着剤層12を露出させた後に、剥離シート13を剥がした1辺に貼付物14の1辺を合わせて、貼付物14の1辺を防炎パネル10の1辺に貼り合せる(図2)。次いで貼付物14に皺が発生しないようにかつ難燃性粘着剤層12及び貼付物14間に空気が入り込まないように、剥離シート13を少しずつ剥がしながら貼付物14を防炎パネル10に貼り合せていく。次に貼付物14の防炎パネル10への貼り合せが完了した後に、乾いたタオル等で貼付物14の表面を強く押さえて、貼付物14を防炎パネル10に確実に貼り合せる。更に貼付物14が貼り合せられた防炎パネル10の合成樹脂発泡体層11或いは被貼付体16である横断面円形の柱に両面粘着テープを貼り付け、このテープを介して防炎パネル10を被貼付体16に貼る(図3)。
このように製造された防炎パネルは、難燃性を有する合成樹脂発泡体層11の一方の面に難燃性粘着剤層12を介して剥離シート13を剥離可能に積層接着したので、地下鉄駅構内や地下道等のように消防法の防炎規制を受ける場所であっても、所定の防炎性能を発揮できる。また合成樹脂発泡体層11の引張弾性率が0.05〜50kPaであり、合成樹脂発泡体層11の圧縮弾性率が0.05〜50kPaであり、合成樹脂発泡体層11の厚さが2〜30mmであるので、横断面円形の柱等のように曲率の大きい曲面を有する下地であっても容易に貼ることができるとともに、貼付け後に容易に剥がれず、ポスター等の貼付物14の本来の美観及び高級感を生かし、貼り損じを生じずに貼付物14を短時間で容易に貼ることができる。また本実施の形態の防炎パネル10では、従来の曲面構造体に通常のプラスチックシートを貼る場合に見られるような大きな復元力が作用しないので、比較的小さい粘着力を有する粘着剤を使用できるとともに、下地への糊移行がないので、防炎パネル10の再剥離作業を短時間で容易に行うことができる。また難燃性粘着剤層12が粘着剤100質量部(固形分基準)に対して難燃剤を1〜100質量部含有するので、地下鉄駅構内や地下道等のように消防法の防炎規制を受ける場所であっても、所定の防炎性能を発揮できる。また合成樹脂発泡体層11の発泡倍率が6〜100倍であるので、防錆樹脂発泡体層11が低比重となる。この結果、現場での防炎パネル10の貼付け作業を容易に行うことができるとともに、仕上げ作業が容易であり、仕上げのために専用機具や圧延ローラーなどを用いない手貼りなどの簡易工法を採用できる。更に従来の鉄板製や合板製のパネルと比較して軽量であるため、貼付け作業中に防炎パネル10が落下することがなく、たとえ防炎パネル10を落としても損傷しない。
<第2の実施の形態>
図4及び図5は本発明の第2の実施の形態を示す。図4及び図5において図1及び図2と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、合成樹脂発泡体層11と難燃性粘着剤層12との間に、合成樹脂発泡体層11側から順に接着剤層41と防炎紙42とが介装される。防炎紙42としては、難燃剤を含浸した紙や、難燃剤で表面がコーティングされた紙などが挙げられる。紙に含浸又はコーティングされる難燃剤としては、ハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤、ケイ素系難燃剤、他の無機難燃剤(第1の実施の形態に挙げた他の無機難燃剤と同一のもの)などの公知のものが挙げられる。また接着剤層41となる接着剤としては、ホットメルト系又はエマルジョン系の接着剤が用いられる。なお、接着剤層41は、防炎紙42と難燃性の合成樹脂発泡体層11との間に位置し、燃焼し難いため、難燃性を付与しなくてもよい。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成された防炎パネル40の製造方法を説明する。先ず剥離シート13の剥離剤層を形成した面に難燃性粘着剤を転写して難燃性粘着剤層12を形成する。次に防炎紙42に接着剤を塗布して接着剤層41を形成し、この防炎紙42に接着剤層41を介して合成樹脂発泡体層11を貼り合せ積層体を作製する。更に剥離シート13に難燃性粘着剤層12を介して積層体の防炎紙42を貼り合せる。これにより防炎パネル40が得られる。なお、防炎パネル40を横断面円形の柱の外周面に貼る手順は第1の実施の形態の手順と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
このように製造された防炎パネル40では、合成樹脂発泡体層11と難燃性粘着剤層12との間に接着剤層41と防炎紙42とを介装したので、下地の表面にケーブル配線等が施されて下地表面に凹凸があっても、合成樹脂発泡体層11が下地表面の凹凸を吸収し、防炎紙42が合成樹脂発泡体層11の吸収しきれない凹凸を抑え込む。この結果、ポスター等の貼付物14の表面を比較的滑らかにすることができるので、防炎パネル40に貼付けたポスター等の貼付物14の美観及び高級感を損なわない。上記以外の作用及び効果は第1の実施の形態の作用及び効果と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
図1に示すように、合成樹脂発泡体層11として、厚さが3mmでありかつ発泡倍率が40倍である独立気泡構造無機質高充填プラスチック発泡体(古川電工社製のフネンエースTM)を用いた。また難燃性粘着剤層12として、粘着剤(光洋産業(株)製のKR−159)100質量部(固形分基準)に対して難燃剤(日本精鉱(株)製のPATOX−C、グレートレイクスケミカル日本株製のDE−83R)10質量部を混合した難燃性粘着剤を用いた。更に剥離シート13として、シリコーン系の剥離剤層を形成した紙を用いた。上記防炎パネル10を製造するために、先ず剥離シート13の剥離剤層を形成した面に難燃性粘着剤を転写して難燃性粘着剤層12を形成した。次にこの剥離シート13に難燃性粘着剤層12を介して合成樹脂発泡体層11を貼り合せた。これにより防炎パネル10が得られた。この防炎パネル10を実施例1とした。なお、合成樹脂発泡体層11の引張弾性率は1.5kPaであり、圧縮弾性率は0.8kPaであった。また合成樹脂発泡体層11の厚さは3mmであり、防炎パネル10全体の厚さは3.2mmであった。
<実施例2>
合成樹脂発泡体層の厚さが8mmであったこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例2とした。
<実施例3>
合成樹脂発泡体層の厚さが2mmであったこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例3とした。
<実施例4>
合成樹脂発泡体層の厚さが30mmであったこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例4とした。
<実施例5>
図4に示すように、実施例1の防炎パネルの合成樹脂発泡体層11と難燃性粘着剤層12との間に、合成樹脂発泡体層11側から順に接着剤層41と防炎紙42(厚さ0.13mm)とを介装した。防炎紙42としては、富士加工(株)製の防炎コーモを用いた。また接着剤層41となる接着剤としては、光洋産業(株)製のKR−171を用いた。上記防炎パネル40を製造するために、先ず剥離シート13の剥離剤層を形成した面に難燃性粘着剤を転写して難燃性粘着剤層12を形成した。次に防炎紙42に接着剤を塗布して接着剤層41を形成し、この防炎紙42に接着剤層41を介して合成樹脂発泡体層11を貼り合せ積層体を作製した。更に剥離シート13に難燃性粘着剤層12を介して積層体の防炎紙42を貼り合せた。これにより防炎パネル40が得られた。この防炎パネル40を実施例5とした。なお、合成樹脂発泡体層11の厚さは3mmであり、防炎パネル40全体の厚さは3.3mmであった。
<実施例6>
合成樹脂発泡体層の厚さが8mmであったこと以外は、実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例6とした。
<実施例7>
合成樹脂発泡体層の厚さが2mmであったこと以外は、実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例7とした。
<実施例8>
合成樹脂発泡体層の厚さが30mmであったこと以外は、実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例8とした。
<実施例9>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ0.1kPa及び0.1kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例9とした。
<実施例10>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ30kPa及び30kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例10とした。
<実施例11>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ0.05kPa及び0.05kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例11とした。
<実施例12>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ50kPa及び50kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例12とした。
<実施例13>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ0.1kPa及び0.1kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例13とした。
<実施例14>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ30kPa及び30kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例14とした。
<実施例15>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ0.05kPa及び0.05kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例15とした。
<実施例16>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ50kPa及び50kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例16とした。
<比較例1>
合成樹脂発泡体層の厚さが1.8mmであり、防炎パネル全体の厚さが2.0mmであったこと以外は実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例1とした。
<比較例2>
合成樹脂発泡体層の厚さが31mmであり、防炎パネル全体の厚さが31.2mmであったこと以外は実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例2とした。
<比較例3>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ0.03kPa及び0.03kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例3と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例3とした。
<比較例4>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ54.3kPa及び60.0kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例3と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例3とした。
<比較例5>
合成樹脂発泡体層の厚さが1.8mmであり、防炎パネル全体の厚さが2.1mmであったこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例5とした。
<比較例6>
合成樹脂発泡体層の厚さが31mmであり、防炎パネル全体の厚さが31.3mmであったこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例6とした。
<比較例7>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ0.03kPa及び0.03kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例7とした。
<比較例8>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ54.3kPa及び60.0kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例8とした。
<比較試験1及び評価>
実施例1〜16及び比較例1〜8の防炎パネルについて、パネルの屈曲性と不陸追従性の両者を評価した。屈曲性については、屈曲させた防炎パネルの反発弾性に基づく端部の反発力を観測した。先ず実施例1〜16と比較例1〜8の防炎パネルを縦30cm×横42cmの長方形に切断して、同サイズに切断したポスター紙(坪量135g/m2のコート紙)を防炎パネルの粘着面に貼り付けて試験体を作製した。この試験体の両端部の2辺に両面ブチルテープ(0.5mm厚×20mm幅×300mm長さの両面粘着テープ)を用いて直径600mmの柱の外周面に貼り付け、この試験体を実使用する形態を模した。更にその形態のまま試験体を温度40℃一定で、湿度95%24時間、20%24時間、95%24時間(乾湿サイクル試験)の環境に曝して、ブチルテープの接着力に対して屈曲させた防炎パネルの反発弾性に基づく端部の浮きの有無を目視にて評価した。評価基準は、端部の浮きが5mm未満であったときを『A』とし、端部の浮きが5mm以上10mm未満であったときを『A〜B』とし、端部の浮きが10mm以上15mm未満であったときを『B』とし、端部の浮きが15mm以上であったとき或いは防炎パネル自体が剥がれていたときを『BB』とした。
続いて、不陸追従性については、柱に沿って配索されている配線等を想定して防炎パネルの不陸性を観測することで評価した。先ず実施例1〜16と比較例1〜8の防炎パネルを縦30cm×横42cmの長方形に切断して、同サイズに切断したポスター紙(坪量135g/m2のコート紙)を防炎パネルの粘着面に貼り付けて試験体を作製した。この試験体の両端部の2辺に両面ブチルテープ(0.5mm厚さ×20mm幅×300mm長さの両面粘着テープ)を付け、表面に10mmの高さのケーブルが存在する直径60cmの柱の外周面に貼り付け、ポスター表面のうねりや外観を目視にて評価した。評価基準は、ポスター紙の外観を損ねない程度の表面であったときを『A』とし、明らかにポスター紙の外観に変化が見られたときを『B』とした。その結果を表1に示す。
Figure 0005118585
表1から明らかなように、比較例1、3、5及び7では、合成樹脂発泡体の厚さが2mmを下回ったり、引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ0.05kPa及び0.05kPaを下回っており、これらの場合、柱の下地表面の凹凸における防炎パネルの不陸追従性が損なわれたのに対し、実施例1、3、5、7、9、11、13及び15では、合成樹脂発泡体の厚さが2mm以上であり、引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ0.05kPa及び0.05kPa以上であり、これらの場合、柱の下地表面の凹凸における防炎パネルの不陸追従性が良好であった。また比較例2、4、6及び8では、合成樹脂発泡体の厚さが10mmを上回ったり、引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ50kPa及び50kPaを上回っており、これらの場合、屈曲性が悪く防炎パネルを柱に巻き付けることが困難となったのに対し、実施例2、4、6、8、10、12、14及び16では、合成樹脂発泡体の厚さが10mm以下であり、引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ50kPa及び50kPa以下であり、これらの場合、屈曲性が良好であり防炎パネルを柱に容易に巻き付けることができた。
<実施例17>
難燃性粘着剤層として、粘着剤(光洋産業(株)製のKR−159)100質量部(固形分基準)に対して難燃剤(日本精鉱(株)製のPATOX−C、グレートレイクスケミカル日本株製のDE−83R)80質量部を混合した難燃性粘着剤を用いたこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例17とした。
<実施例18>
難燃性粘着剤層として、粘着剤(光洋産業(株)製のKR−159)100質量部(固形分基準)に対して難燃剤(日本精鉱(株)製のPATOX−C、グレートレイクスケミカル日本株製のDE−83R)1質量部を混合した難燃性粘着剤を用いたこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例18とした。
<実施例19>
難燃性粘着剤層として、粘着剤(光洋産業(株)製のKR−159)100質量部(固形分基準)に対して難燃剤(日本精鉱(株)製のPATOX−C、グレートレイクスケミカル日本株製のDE−83R)10質量部を混合した難燃性粘着剤を用いたこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例19とした。
<比較例9>
難燃性粘着剤層として、粘着剤(光洋産業(株)製のKR−159)100質量部(固形分基準)に対して難燃剤(日本精鉱(株)製のPATOX−C、グレートレイクスケミカル日本株製のDE−83R)0.8質量部を混合した難燃性粘着剤を用いたこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例9とした。
<比較例10>
難燃性粘着剤層として、粘着剤(光洋産業(株)製のKR−159)100質量部(固形分基準)に対して難燃剤(日本精鉱(株)製のPATOX−C、グレートレイクスケミカル日本株製のDE−83R)105質量部を混合した難燃性粘着剤を用いたこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例10とした。
<比較試験2及び評価>
実施例1及び17〜19と比較例9及び10の防炎パネルについて、パネルの防炎性と難燃性粘着剤層の接着性の2つを評価した。防炎性については、次に示す45°メッケルバーナー法による防炎性能試験を行った。先ず防炎パネルを縦29cm×横19cmの長方形に切断して試験体を用意した。次に試験体を50±2℃の恒温乾燥器中に24時間放置した後、シリカゲル入りのデシケーター中に2時間以上放置した。更に試験体を45°傾けた状態で、この試験体にメッケルバーナーの炎(炎の長さ65mm)を2分間当てて加熱した後に、メッケルバーナーの炎を試験体から遠ざけた。そして試験片の残炎時間、残じん時間及び炭化面積を測定した。評価基準は、残炎時間が10秒以下であり、残じん時間が30秒以下であり、更に炭化面積が70cm2以下であるとき(加熱終了より15分後に発炎及びくすぶりが認められないこと)を『A』とし、残炎時間、残じん時間及び炭化面積のいずれか1つ以上が上記条件を満たさなかったときを『B』とした。
続いて難燃性粘着剤層の接着性については、次に示す乾湿サイクル環境におけるはく離、膨れの有無を目視にて評価した。先ず実施例1及び17〜19と比較例9及び10の防炎パネルを縦21cm×横30cmの長方形に切断して、同サイズに切断したポスター紙(坪量135g/m2のコート紙)を防炎パネルの粘着面に貼り付けて試験体を作製した。この試験体を両面粘着テープにより直径60cmの柱の外周面に貼り、この試験体を実使用する形態を模した。更にその試験体を温度40℃一定で、湿度95%24時間、20%24時間、95%24時間(乾湿サイクル試験)の環境に曝して、はく離、膨れの有無を目視にて評価した。評価基準は、ポスター紙の外観を損ねない程度の表面であったときを『A』とし、明らかにポスター紙の外観に変化が見られたときを『B』とした。その結果を表2に示す。
Figure 0005118585
表2から明らかなように、比較例9では、粘着剤100質量部(固形分基準)に対して難燃剤が1質量部を下回っており、この場合、防炎パネルの難燃性が不足したのに対し、実施例1及び18では、粘着剤100質量部(固形分基準)に対して難燃剤が1質量部以上であり、これらの場合、防炎パネルの難燃性が向上することが分かった。また比較例10では、粘着剤100質量部(固形分基準)に対して難燃剤が100質量部を上回っており、この場合、難燃性粘着剤層の接着性が損なわれたのに対し、実施例17及び19では、粘着剤100質量部(固形分基準)に対して難燃剤が100質量部以下であり、これらの場合、難燃性粘着剤層の接着性が向上することが分かった。
本発明第1実施形態の防炎パネルを示す断面構成図である。 その防火パネルの剥離シートを剥がして難燃性粘着剤層に貼付物を貼り付けている状態を示す図1に対応する断面構成図である。 その防火パネルを横断面円形の柱の外周面に貼った状態を示す断面図構成図である。 本発明第2実施形態の防炎パネルを示す図1に対応する断面構成図である。 その防火パネルの剥離シートを剥がして難燃性粘着剤層に貼付物を貼り付けている状態を示す図4に対応する断面構成図である。
符号の説明
10,40 防炎パネル
11 合成樹脂発泡体層
12 難燃性粘着剤層
13 剥離シート
16 被貼付体
41 接着剤層
42 防炎紙

Claims (4)

  1. 難燃性を有する合成樹脂発泡体層(11)と、
    この合成樹脂発泡体層(11)の一方の面に設けられた難燃性粘着剤層(12)と、
    前記合成樹脂発泡体層(11)の一方の面に前記難燃性粘着剤層(12)を介して剥離可能に積層接着された剥離シート(13)と
    を備えた防炎パネルであって、
    前記合成樹脂発泡体層(11)の引張弾性率が0.05〜50kPaであり、
    前記合成樹脂発泡体層(11)の圧縮弾性率が0.05〜50kPaであり、
    前記合成樹脂発泡体層(11)の厚さが2〜30mmであり、
    被貼付体(16)の曲面部又は平面部に貼付される
    ことを特徴とする防炎パネル。
  2. 合成樹脂発泡体層(11)と難燃性粘着剤層(12)との間に、前記合成樹脂発泡体層(11)側から順に接着剤層(41)と防炎紙(42)とが介装された請求項1記載の防炎パネル。
  3. 難燃性粘着剤層(12)が、粘着剤100質量部に対して、ハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤、ケイ素系難燃剤、窒素含有化合物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム、硼酸、硼酸亜鉛、硼酸バリウム、酸化硼素及びモリブデン化合物からなる群より選ばれた1種又は2種以上の難燃剤を1〜100質量部含有する請求項1又は2記載の防炎パネル。
  4. 合成樹脂発泡体層(11)の発泡倍率が6〜100倍である請求項1ないし3いずれか1項に記載の防炎パネル。
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