JP5118585B2 - 防炎パネル - Google Patents
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また、上記従来の特許文献2に示された壁紙では、貼付面に対する追従性を有しない基材を直接壁の下地面に接着剤を介して貼るため、壁の下地表面にケーブル配線等が施されていると、このケーブル配線等による凹凸を基材及び発泡体層で吸収できず、壁紙表面にケーブル配線等による凹凸が現れて壁紙の美観を損なう問題点があった。
更に、上記従来の特許文献2に示された壁紙では、発泡体層の発泡倍率が3〜5倍程度と小さいため、発泡体層の引張弾性力及び圧縮弾性力が大きい。このため、壁の下地曲面部に接着力の弱い接着剤を用いて貼ると壁紙が剥がれ易くなり、壁の下地曲面部に接着力の強い接着剤を用いて貼ると壁紙の再剥離作業が困難になるという問題点もあった。
本発明の第2の目的は、ポスターや広告印刷紙等の本来の美観及び高級感を生かし、貼り損じを生じずに短時間で容易に貼ることができる、防炎パネルを提供することにある。
本発明の第3の目的は、従来の曲面構造体に通常のプラスチックシートを貼る場合に見られるような大きな復元力が作用せず、比較的小さい粘着力を有する粘着剤を使用でき、また下地への糊移行がなく、再剥離作業を短時間で容易に行うことができる、防炎パネルを提供することにある。
本発明の第4の目的は、低比重の発泡体層を基材とするため、現場での貼付け作業を容易に行うことができるとともに、仕上げ作業が容易であり仕上げのために簡易工法を採用できる、防炎パネルを提供することにある。
本発明の第5の目的は、従来の鉄板製や合板製のパネルと比較して軽量であるため、貼付け作業中に落下することがなく、たとえ落としても損傷せず作業安全性に優れ、また下地の表面にケーブル配線等が施されて下地表面に凹凸があっても、ポスター等の貼付物の表面を比較的滑らかにすることができ、ポスター等の貼付物の美観及び高級感を損なわない、防炎パネルを提供することにある。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、図4に示すように、合成樹脂発泡体層11と難燃性粘着剤層12との間に、合成樹脂発泡体層11側から順に接着剤層41と防炎紙42とが介装されたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明であって、図1に示すように、難燃性粘着剤層12が、粘着剤100質量部に対して、ハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤、ケイ素系難燃剤、窒素含有化合物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム、硼酸、硼酸亜鉛、硼酸バリウム、酸化硼素及びモリブデン化合物からなる群より選ばれた1種又は2種以上の難燃剤を1〜100質量部含有することを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項1ないし3いずれか1項に係る発明であって、図1に示すように、合成樹脂発泡体層11の発泡倍率が6〜100倍であることを特徴とする。
また合成樹脂発泡体層の引張弾性率が0.05〜50kPaであり、合成樹脂発泡体層の圧縮弾性率が0.05〜50kPaであり、合成樹脂発泡体層の厚さが2〜30mmであるので、横断面円形の柱等のように曲率の大きい曲面を有する下地であっても容易に貼ることができるとともに、貼付け後に容易に剥がれず、ポスターや広告印刷紙等の貼付物の本来の美観及び高級感を生かし、貼り損じを生じずに短時間で容易に貼ることができる。
また従来の曲面構造体に通常のプラスチックシートを貼る場合に見られるような大きな復元力が作用しないので、比較的小さい粘着力を有する粘着剤を使用できるとともに、下地への糊移行がないので、再剥離作業を短時間で容易に行うことができる。
請求項3に係る発明では、難燃性粘着剤層が粘着剤100質量部に対して難燃剤を1〜100質量部含有するので、地下鉄駅構内や地下道等のように消防法の防炎規制を受ける場所であっても、所定の防炎性能を発揮できる。
請求項4に係る発明では、合成樹脂発泡体層の発泡倍率が6〜100倍であるので、発泡体層が低比重となる。この結果、現場での防炎パネルの貼付け作業を容易に行うことができるとともに、仕上げ作業が容易であり仕上げのために例えばポスターグリップ等の専用機具や圧着ローラーを必要とせず、手作業のみによる簡易工法を採用できる。また従来の鉄板製や合板製のパネルと比較して軽量であるため、貼付け作業中に防炎パネルが落下することがなく、たとえ防炎パネルを落としても損傷しないので、作業安全性にも優れる。
<第1の実施の形態>
図1に示すように、防炎パネル10は、難燃性を有する合成樹脂発泡体層11と、この合成樹脂発泡体層11の一方の面に設けられた難燃性粘着剤層12と、合成樹脂発泡体層11の一方の面に難燃性粘着剤層12を介して剥離可能に積層接着された剥離シート13とを備える。合成樹脂発泡体層11としては、ポリオレフィン系シート、ポリウレタン系シート等の柔軟性を有する発泡体が用いられる。合成樹脂発泡体層11としてポリオレフィン系シートを用いる場合、ポリオレフィン系樹脂に、発泡剤、難燃剤を添加し、更に必要に応じて架橋剤、酸化防止剤、着色剤、発泡助剤、架橋助剤、滑剤、帯電防止剤等の各種添加剤を添加したものを発泡させて得られる。ポリオレフィン系樹脂としては、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ランダムポリプロピレン、ホモポリプロピレン及びブロック状ポリプロピレン(例えば、プロピレン−エチレンランダム共重合体)からなる群より選ばれた1種又は2種以上の単体又は混合物が挙げられる。また発泡剤としては、熱分解型発泡剤が主に用いられ、具体的には、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチルロニトリル、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、4,4'−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、ジフェニルスルフォン−3,3'−ジスルフォヒドラジド、ベンジルスルフォン酸ジフェニルヒドラジド等の有機系発泡剤や、重炭酸ナトリウムのような無機炭酸塩等の無機系発泡剤が挙げられる。これらの発泡剤は、単独で用いてもよく、或いは2種類以上併用してもよい。必要に応じて、酸化亜鉛やステアリン酸亜鉛などの発泡剤分解促進剤を使用することは均一な発泡体を得るために好ましい。
図4及び図5は本発明の第2の実施の形態を示す。図4及び図5において図1及び図2と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、合成樹脂発泡体層11と難燃性粘着剤層12との間に、合成樹脂発泡体層11側から順に接着剤層41と防炎紙42とが介装される。防炎紙42としては、難燃剤を含浸した紙や、難燃剤で表面がコーティングされた紙などが挙げられる。紙に含浸又はコーティングされる難燃剤としては、ハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤、ケイ素系難燃剤、他の無機難燃剤(第1の実施の形態に挙げた他の無機難燃剤と同一のもの)などの公知のものが挙げられる。また接着剤層41となる接着剤としては、ホットメルト系又はエマルジョン系の接着剤が用いられる。なお、接着剤層41は、防炎紙42と難燃性の合成樹脂発泡体層11との間に位置し、燃焼し難いため、難燃性を付与しなくてもよい。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
<実施例1>
図1に示すように、合成樹脂発泡体層11として、厚さが3mmでありかつ発泡倍率が40倍である独立気泡構造無機質高充填プラスチック発泡体(古川電工社製のフネンエースTM)を用いた。また難燃性粘着剤層12として、粘着剤(光洋産業(株)製のKR−159)100質量部(固形分基準)に対して難燃剤(日本精鉱(株)製のPATOX−C、グレートレイクスケミカル日本株製のDE−83R)10質量部を混合した難燃性粘着剤を用いた。更に剥離シート13として、シリコーン系の剥離剤層を形成した紙を用いた。上記防炎パネル10を製造するために、先ず剥離シート13の剥離剤層を形成した面に難燃性粘着剤を転写して難燃性粘着剤層12を形成した。次にこの剥離シート13に難燃性粘着剤層12を介して合成樹脂発泡体層11を貼り合せた。これにより防炎パネル10が得られた。この防炎パネル10を実施例1とした。なお、合成樹脂発泡体層11の引張弾性率は1.5kPaであり、圧縮弾性率は0.8kPaであった。また合成樹脂発泡体層11の厚さは3mmであり、防炎パネル10全体の厚さは3.2mmであった。
<実施例2>
合成樹脂発泡体層の厚さが8mmであったこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例2とした。
<実施例3>
合成樹脂発泡体層の厚さが2mmであったこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例3とした。
<実施例4>
合成樹脂発泡体層の厚さが30mmであったこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例4とした。
図4に示すように、実施例1の防炎パネルの合成樹脂発泡体層11と難燃性粘着剤層12との間に、合成樹脂発泡体層11側から順に接着剤層41と防炎紙42(厚さ0.13mm)とを介装した。防炎紙42としては、富士加工(株)製の防炎コーモを用いた。また接着剤層41となる接着剤としては、光洋産業(株)製のKR−171を用いた。上記防炎パネル40を製造するために、先ず剥離シート13の剥離剤層を形成した面に難燃性粘着剤を転写して難燃性粘着剤層12を形成した。次に防炎紙42に接着剤を塗布して接着剤層41を形成し、この防炎紙42に接着剤層41を介して合成樹脂発泡体層11を貼り合せ積層体を作製した。更に剥離シート13に難燃性粘着剤層12を介して積層体の防炎紙42を貼り合せた。これにより防炎パネル40が得られた。この防炎パネル40を実施例5とした。なお、合成樹脂発泡体層11の厚さは3mmであり、防炎パネル40全体の厚さは3.3mmであった。
<実施例6>
合成樹脂発泡体層の厚さが8mmであったこと以外は、実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例6とした。
<実施例7>
合成樹脂発泡体層の厚さが2mmであったこと以外は、実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例7とした。
<実施例8>
合成樹脂発泡体層の厚さが30mmであったこと以外は、実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例8とした。
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ0.1kPa及び0.1kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例9とした。
<実施例10>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ30kPa及び30kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例10とした。
<実施例11>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ0.05kPa及び0.05kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例11とした。
<実施例12>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ50kPa及び50kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例12とした。
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ0.1kPa及び0.1kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例13とした。
<実施例14>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ30kPa及び30kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例14とした。
<実施例15>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ0.05kPa及び0.05kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例15とした。
<実施例16>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ50kPa及び50kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例16とした。
合成樹脂発泡体層の厚さが1.8mmであり、防炎パネル全体の厚さが2.0mmであったこと以外は実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例1とした。
<比較例2>
合成樹脂発泡体層の厚さが31mmであり、防炎パネル全体の厚さが31.2mmであったこと以外は実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例2とした。
<比較例3>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ0.03kPa及び0.03kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例3と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例3とした。
<比較例4>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ54.3kPa及び60.0kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例3と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例3とした。
合成樹脂発泡体層の厚さが1.8mmであり、防炎パネル全体の厚さが2.1mmであったこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例5とした。
<比較例6>
合成樹脂発泡体層の厚さが31mmであり、防炎パネル全体の厚さが31.3mmであったこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例6とした。
<比較例7>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ0.03kPa及び0.03kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例7とした。
<比較例8>
引張弾性率及び圧縮弾性率がそれぞれ54.3kPa及び60.0kPaである合成樹脂発泡体層を用いたこと以外は実施例5と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例8とした。
実施例1〜16及び比較例1〜8の防炎パネルについて、パネルの屈曲性と不陸追従性の両者を評価した。屈曲性については、屈曲させた防炎パネルの反発弾性に基づく端部の反発力を観測した。先ず実施例1〜16と比較例1〜8の防炎パネルを縦30cm×横42cmの長方形に切断して、同サイズに切断したポスター紙(坪量135g/m2のコート紙)を防炎パネルの粘着面に貼り付けて試験体を作製した。この試験体の両端部の2辺に両面ブチルテープ(0.5mm厚×20mm幅×300mm長さの両面粘着テープ)を用いて直径600mmの柱の外周面に貼り付け、この試験体を実使用する形態を模した。更にその形態のまま試験体を温度40℃一定で、湿度95%24時間、20%24時間、95%24時間(乾湿サイクル試験)の環境に曝して、ブチルテープの接着力に対して屈曲させた防炎パネルの反発弾性に基づく端部の浮きの有無を目視にて評価した。評価基準は、端部の浮きが5mm未満であったときを『A』とし、端部の浮きが5mm以上10mm未満であったときを『A〜B』とし、端部の浮きが10mm以上15mm未満であったときを『B』とし、端部の浮きが15mm以上であったとき或いは防炎パネル自体が剥がれていたときを『BB』とした。
難燃性粘着剤層として、粘着剤(光洋産業(株)製のKR−159)100質量部(固形分基準)に対して難燃剤(日本精鉱(株)製のPATOX−C、グレートレイクスケミカル日本株製のDE−83R)80質量部を混合した難燃性粘着剤を用いたこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例17とした。
<実施例18>
難燃性粘着剤層として、粘着剤(光洋産業(株)製のKR−159)100質量部(固形分基準)に対して難燃剤(日本精鉱(株)製のPATOX−C、グレートレイクスケミカル日本株製のDE−83R)1質量部を混合した難燃性粘着剤を用いたこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例18とした。
<実施例19>
難燃性粘着剤層として、粘着剤(光洋産業(株)製のKR−159)100質量部(固形分基準)に対して難燃剤(日本精鉱(株)製のPATOX−C、グレートレイクスケミカル日本株製のDE−83R)10質量部を混合した難燃性粘着剤を用いたこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを実施例19とした。
難燃性粘着剤層として、粘着剤(光洋産業(株)製のKR−159)100質量部(固形分基準)に対して難燃剤(日本精鉱(株)製のPATOX−C、グレートレイクスケミカル日本株製のDE−83R)0.8質量部を混合した難燃性粘着剤を用いたこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例9とした。
<比較例10>
難燃性粘着剤層として、粘着剤(光洋産業(株)製のKR−159)100質量部(固形分基準)に対して難燃剤(日本精鉱(株)製のPATOX−C、グレートレイクスケミカル日本株製のDE−83R)105質量部を混合した難燃性粘着剤を用いたこと以外は、実施例1と同様に防炎パネルを作製した。この防炎パネルを比較例10とした。
実施例1及び17〜19と比較例9及び10の防炎パネルについて、パネルの防炎性と難燃性粘着剤層の接着性の2つを評価した。防炎性については、次に示す45°メッケルバーナー法による防炎性能試験を行った。先ず防炎パネルを縦29cm×横19cmの長方形に切断して試験体を用意した。次に試験体を50±2℃の恒温乾燥器中に24時間放置した後、シリカゲル入りのデシケーター中に2時間以上放置した。更に試験体を45°傾けた状態で、この試験体にメッケルバーナーの炎(炎の長さ65mm)を2分間当てて加熱した後に、メッケルバーナーの炎を試験体から遠ざけた。そして試験片の残炎時間、残じん時間及び炭化面積を測定した。評価基準は、残炎時間が10秒以下であり、残じん時間が30秒以下であり、更に炭化面積が70cm2以下であるとき(加熱終了より15分後に発炎及びくすぶりが認められないこと)を『A』とし、残炎時間、残じん時間及び炭化面積のいずれか1つ以上が上記条件を満たさなかったときを『B』とした。
11 合成樹脂発泡体層
12 難燃性粘着剤層
13 剥離シート
16 被貼付体
41 接着剤層
42 防炎紙
Claims (4)
- 難燃性を有する合成樹脂発泡体層(11)と、
この合成樹脂発泡体層(11)の一方の面に設けられた難燃性粘着剤層(12)と、
前記合成樹脂発泡体層(11)の一方の面に前記難燃性粘着剤層(12)を介して剥離可能に積層接着された剥離シート(13)と
を備えた防炎パネルであって、
前記合成樹脂発泡体層(11)の引張弾性率が0.05〜50kPaであり、
前記合成樹脂発泡体層(11)の圧縮弾性率が0.05〜50kPaであり、
前記合成樹脂発泡体層(11)の厚さが2〜30mmであり、
被貼付体(16)の曲面部又は平面部に貼付される
ことを特徴とする防炎パネル。 - 合成樹脂発泡体層(11)と難燃性粘着剤層(12)との間に、前記合成樹脂発泡体層(11)側から順に接着剤層(41)と防炎紙(42)とが介装された請求項1記載の防炎パネル。
- 難燃性粘着剤層(12)が、粘着剤100質量部に対して、ハロゲン系難燃剤、リン系難燃剤、ケイ素系難燃剤、窒素含有化合物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アンチモン酸ナトリウム、硼酸、硼酸亜鉛、硼酸バリウム、酸化硼素及びモリブデン化合物からなる群より選ばれた1種又は2種以上の難燃剤を1〜100質量部含有する請求項1又は2記載の防炎パネル。
- 合成樹脂発泡体層(11)の発泡倍率が6〜100倍である請求項1ないし3いずれか1項に記載の防炎パネル。
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