JP5118396B2 - ペースト用塩化ビニル系樹脂及びペースト用塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

ペースト用塩化ビニル系樹脂及びペースト用塩化ビニル系樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP5118396B2
JP5118396B2 JP2007164808A JP2007164808A JP5118396B2 JP 5118396 B2 JP5118396 B2 JP 5118396B2 JP 2007164808 A JP2007164808 A JP 2007164808A JP 2007164808 A JP2007164808 A JP 2007164808A JP 5118396 B2 JP5118396 B2 JP 5118396B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl chloride
weight
polymer
chloride resin
paste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007164808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009001695A (ja
Inventor
邦男 鎌田
泰三 横山
修一 下田
Original Assignee
新第一塩ビ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 新第一塩ビ株式会社 filed Critical 新第一塩ビ株式会社
Priority to JP2007164808A priority Critical patent/JP5118396B2/ja
Publication of JP2009001695A publication Critical patent/JP2009001695A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5118396B2 publication Critical patent/JP5118396B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

本発明は、ペースト用塩化ビニル系樹脂及びペースト用塩化ビニル系樹脂組成物に関するものである。
ペースト用塩化ビニル樹脂は、難燃性等に優れた特性を有し、しかも作業性にも優れたいるので、壁材、床材、レザー、帆布、車両内装品、鋼板コート、綿材コート、糸コート、作業手袋、玩具、日用雑貨品等の製品の製造に使用されており、極めて有用なものである。このため、ペースト用塩化ビニル樹脂に関する技術については、各種のものが開発されている。
通常の用途のものとしては、例えば、(1)粒子径が0.01μm以上0.45μm未満であるポリ塩化ビニル系樹脂粒子(A)が30〜50重量%、粒子径が0.45μm以上4.5μm未満であるポリ塩化ビニル系樹脂粒子(B)が35〜55重量%、粒子径が4.5μm以上20μm以下であるポリ塩化ビニル系樹脂粒子(C)が10〜30重量%よりなり、かつ、顆粒における平均粒子径が20〜130μmであることを特徴とするペースト加工用ポリ塩化ビニル系樹脂顆粒(特許文献1)、(2)塩化ビニル系樹脂の平均重合度が1500以上で0.05〜0.2μmの平均粒径を持つ微小粒子8〜30重量%と、塩化ビニル系樹脂の平均重合度1000以下で0.8〜3μmの平均粒径を持つ粒子70〜92重量%からなり、その平均重合度が1300以下であることを特徴とするペースト加工用塩化ビニル系樹脂(特許文献2)、(3)レーザー回折法の測定による重合体粒子の粒径が、少なくとも0.2〜5μmの範囲に連続的に分布し、頻度に二つの極大値を有し、小粒子の群の極大値を与える粒径が0.2〜0.6μmの範囲に、大粒子の群の極大値を与える粒径が1.0〜4.0μmの範囲にそれぞれあり、全体の平均粒径が0.6〜3.0μmであって、粒径0.1〜0.7μmの粒子と粒径0.8〜5μmの粒子との比率が5〜40重量%対60〜95重量%である粒径分布を有し、該樹脂100重量部とジ−2−エチルヘキシルフタレート60重量部とを混合して得られるペーストの未分散粒子率が0.1重量%以下で、セーバーズ流出量が30g/100秒以上であることを特徴とするペースト加工用塩化ビニル系樹脂顆粒(特許文献3)等がある。
また、特定の用途のものとしては、例えば、(4) 基布とパイルとによって形成された表層部と、表層部裏面に積層された裏層部とからなり、該裏層部は、ポリ塩化ビニル100重量部に対して可塑剤70〜100重量部、無機充填剤300〜500重量部、有機発泡剤1〜3重量部及び発泡安定剤1〜3重量部が配合され、有機発泡剤の活性化による1.1〜1.8倍に発泡させた発泡層と、ポリ塩化ビニル100重量部に対して無機充填剤300〜500重量部が含まれる非発泡層と、発泡層と非発泡層の間に介在するガラス繊維布層とで形成され、発泡層を表層部裏面側に配置させて積層してなるタイルカーペット(特許文献4)、(5)上部織物層と下部裏打ち層からなるタイルカーペットを製造する方法において、上部織物層として、該織物層1m あたり、ペースト塩ビ樹脂、可塑剤、安定剤を主成分とする塩化ビニルプラスチゾル組成物を0.5Kg〜2Kg含浸した上部織物層を使用することを特徴とするタイルカーペットの製造方法(特許文献5)、(6)2層構造のシート材料において、上部に主としてガラス繊維からなる無機繊維層、下部に化学合成繊維からなる有機繊維層が配置され、該シートの有機繊維層を構成する化学合成繊維として、140℃における熱収縮率が、30から60%である化学合成繊維が使用され、前記化学合成繊維の配合量が、シート重量に対して20から50重量%であることを特徴とするシート材料(特許文献6)、(7)塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体と、ペースト塩化ビニル系樹脂と、可塑剤と、充填材と、短繊維とを含有する樹脂組成物を板状に成形してなる床材用シートであって、短繊維が8〜13重量%含まれていることを特徴とする床材用シート(特許文献7)等がある。
上記の(1)〜(3)は、特定の粒度等からなる塩化ビニル樹脂に関するものであって、粉体流動性、発泡性、ケミカルエンボス特性等の向上を図ったものである。
また、上記の(4)〜(7)は、ペースト塩化ビニル系樹脂を用いたタイルカーペットや床材用シート等に関するものであって、耐久性、反り防止、寸法安定性等を図ったものである。
特開平9−309998号公報 特開平11−80479号公報 特開2000−17080号公報 特開平7−24948号公報 特開平7−24972号公報 特開平8−260326号公報 特開2006−37274号公報
タイルカーペットは、オフィスビルなど主に建築物の床面に敷かれる一辺が約50cmの正方形状のカーペットである。従来から使用されているフロアーカーペットに比べ、オフィスの椅子、机等により傷んだ場合、その箇所だけ取り替えれば良い機能的な部分と、最近オフィス空間の環境のレベルアップのニーズの高まりに伴って堅調に需要が拡大している分野である。
タイルカーペットは、ナイロンやポリエステル繊維のカーペットに塩化ビニル樹脂層を裏打ちしたものであり、ゾル(塩化ビニル樹脂)をエンドレスベルトに塗布するが、先ず、第1コーターで1〜2mmでゾルを塗布し、この上にガラス不織布を乗せ、更に第2コーターでゾルを塗布した後、更にその上に基布(ポリエステル不織布にナイロン繊維等のパイルが織り込まれている)を乗せ、加熱炉でゲル化溶融されることにより製造されるが、この場合、加熱温度による基布の熱収縮を考慮して、炉の上層(基布側)は140〜150℃、下層(ベルト下側)約200℃で成形されるのが通常である。しかし、最近では、加熱温度による基布の熱収縮を考慮して、120℃付近での加熱処理においても優れた強度を有するもの、即ち、低温特性に優れたものが求められているのが実状である。
以上のように、タイルカーペットの製造においては、加熱処理により基布の熱収縮が生起するので、この点の配慮が重要になる。このため、強度(耐久性、反り防止、寸法安定性等)が求められるタイルカーペット等の製造においては、加熱処理温度を低くすることができるペースト用塩化ビニル系樹脂が求められている。
本発明の課題は、強度(耐久性、反り防止、寸法安定性等)が求められるタイルカーペット等の製造において、加熱処理温度を低くすることができるペースト用塩化ビニル系樹脂を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決するため鋭意研究を重ねたところ、粒度と平均重合度が異なる2種類の塩化ビニル系樹脂を特定の割合で配合すると、強度(耐久性、反り防止、寸法安定性等)が求められるタイルカーペット等の製造において、加熱処理温度を低くすることができるペースト用塩化ビニル系樹脂が得られることを知り、更に研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、以下の発明から構成されるものである。
1.塩化ビニル系樹脂が、以下の要件1を満たす塩化ビニル系重合体Aと要件2を満たす塩化ビニル系重合体Bからなるものであって、しかも該重合体Aと重合体Bの関係が、以下の要件3を満たすことを特徴とするペースト用塩化ビニル系樹脂。
要件1:塩化ビニル系重合体A
平均粒径0.1〜0.25μm、
平均重合度1000〜1400
要件2:塩化ビニル系重合体B
平均粒径1.0〜2.5μm、
平均重合度600〜800
要件3:塩化ビニル系重合体Aと塩化ビニル系重合体Bの割合
塩化ビニル系重合体A15〜40重量%、
塩化ビニル系重合体B60〜85重量%
2.要件1を満たす塩化ビニル系重合体Aの分散水溶液と要件2を満たす塩化ビニル系重合体Bの分散水溶液を、要件3を満たすように配合して得た、要件1〜要件3を満たす塩化ビニル系樹脂の分散水溶液を噴霧乾燥することを特徴とする上記1又は2記載のペースト用塩化ビニル系樹脂の製造方法。
3.上記1記載のペースト用塩化ビニル系樹脂及び可塑剤からなる配合剤から構成されるペースト用塩化ビニル系樹脂組成物。
4.配合剤が、安定剤、充填剤、又は発泡剤からなる群の一種又は二種以上からなる成分を含有するものである上記3記載のペースト用塩化ビニル系樹脂組成物。
本発明のペースト用塩化ビニル系樹脂は、上記の要件1を満たす塩化ビニル系重合体Aと要件2を満たす塩化ビニル系重合体Bからなり、塩化ビニル系重合体Aと塩化ビニル系重合体Bは、上記の要件3を満たすことを特徴とするものであって、強度(耐久性、反り防止、寸法安定性等)が要求される用途(タイルカーペット等)に最適な特性を有する点で優れている。
本発明は、以下の知見に基づいてなされたものである。
前述したように、通常の用途の場合、ペースト用塩化ビニル系樹脂は、その特性としては、粉体流動性、発泡性、ケミカルエンボス特性等の向上に資するものが要求されるが、タイルカーペット等のような用途の場合、ペースト用塩化ビニル系樹脂は、その特性としては、強度(耐久性、反り防止、寸法安定性等)の向上に資するものが要求される。
このような現状下、強度(耐久性、反り防止、寸法安定性等)の特性向上に資するペースト用塩化ビニル系樹脂について研究を重ねたところ、塩化ビニル系樹脂の粒子径、平均重合度、配合割合等が重要な因子であることが分かった。
そこで、更に研究を重ねた結果、上記の要件1と2を満たす塩化ビニル系重合体Aと塩化ビニル系重合体Bからなるものであって、重合体Aと重合体Bは、上記の要件3を満たすようにしたところ、優れた特性を有するペースト用塩化ビニル系樹脂が得られることをつきとめ、本発明を完成した。
以上のように、本発明のペースト用塩化ビニル系樹脂は、上記の要件1〜3を満たすものであって、優れた低温特性(強度)を有する点おいて、特段の効果を奏するが、このようなことは、以下述べるように、全く意外な結果である。
通常、塩化ビニル系樹脂の引張強度(抗張力)は、加熱温度120℃から測定可能となり、ホモポリマーの場合180℃、コポリマーの場合160℃で、それぞれ最高強度に達するとされており、塩化ビニル系樹脂の120℃の引張強さは、低いのが普通である。
これに対して、本発明の塩化ビニル系樹脂は、120℃において優れた強度を有し、最高強度に達する温度は160℃付近となる。このため、最高強度に達する温度は、従来より20℃程度低くなることからみて、本発明の塩化ビニル系樹脂は、従来の塩化ビニル系樹脂とは全く異なる特性を有しているということができる。
前述したように、タイルカーペットの製造では、加熱処理による基布の熱収縮を考慮して、加熱処理は140〜150℃で実施されているのが通常である。
従って、従来のホモポリマーを用いる場合、タイルカーペットの製造の加熱処理は、該樹脂の最高強度温度である180℃付近ではなく、該最高強度温度より30〜40℃も低い温度で実施していることになる。このため、従来では、使用した樹脂の強度が低い温度で実施することになるので、強度に優れた特性を有するタイルカーペットを製造することが困難であった。
これに対して、本発明のペースト用塩化ビニル系樹脂は、120〜160℃の強度が優れているから、タイルカーペットの製造の加熱処理は、120〜160℃での低温実施が可能となるため、加熱処理による基布の熱収縮が防止し得るので、大変有利である。
このように、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、低温特性に優れているので、タイルカーペットの製造において、低温での加熱処理が可能となる。
従って、本発明の塩化ビニル系樹脂を採用すると、加熱処理による基布の熱収縮が防止し得るので、特に低温特性が要求される用途、例えば、パイルカーペット等に最適である。
上記のような本発明の優れた効果は、本発明の要件1〜3の何れが欠けても、達成できないことからみて、本発明の優れた効果は、該要件の複合的な相乗効果により達成されたものと推察される。
何れにしても、本発明の特段の効果からみて、本発明の要件1〜3の選択には格別の意義があるとするのが自然であろう。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明の特徴は、本発明の要件1を満たす塩化ビニル系重合体Aと要件2を満たす塩化ビニル系重合体Bからなり、該重合体Aと重合体Bの関係が、本発明の要件3を満たすことを特徴とするペースト用塩化ビニル系樹脂、及び該ペースト用塩化ビニル系樹脂及び可塑剤、安定剤、充填剤、又は発泡剤からなる配合剤から構成されるペースト用塩化ビニル系樹脂組成物にある。
本発明のペースト用塩化ビニル系樹脂、及びペースト用塩化ビニル系樹脂組成物について、以下説明する。
(1)ペースト用塩化ビニル系樹脂
本発明のペースト用塩化ビニル系樹脂は、本発明の要件1又は2を満たす塩化ビニル系重合体A又はBを含有する水性分散液を、本発明の要件3を満足するように、ブレンドする方法により得ることができる。
上記の塩化ビニル系重合体の水性分散液のブレンド方法としては、ブレンドすることが可能であればいかなる方法もとることが可能である。
例えば、水性分散液同士をブレンドする方法、水性分散液から塩化ビニル系樹脂をろ過又は遠心分離によりウェットケーキとした後、これを直接又は水で水性分散液に戻してブレンドする方法等、何れでもよい。
塩化ビニル系重合体の水性分散液の濃縮方法としては、例えば、透析膜や限外ろ過膜を用いた濃縮、真空蒸発器による濃縮、薄膜蒸発器による濃縮などを挙げることができる。これらの中で、膜濃縮に使用する膜には特に制限はなく、例えば、酢酸セルロース系膜、ポリスルホン系膜、ポリアミド系膜、ポリアクリロニトリル系膜、フッ素樹脂系膜などを挙げることができる。
本発明方法においては、上記の特定の粒径分布を有する塩化ビニル系重合体の固形分濃度が55〜75重量%、好ましくは60〜70重量%の塩化ビニル系重合体の水性分散液を噴霧乾燥処理する。
使用する噴霧乾燥機に特に制限はなく、例えば、噴霧形式としては、回転円盤型アトマイザー、二流体ノズル型アトマイザー、加圧ノズル型アトマイザーなどを挙げることができるが、これらの中で回転円盤式アトマイザーは、水性分散液の流量、密度、粘度などの変動に広く対応できるので好適に使用することができる。熱風と液滴群の接触方式にも特に制限はないが、併流方式が樹脂顆粒の熱履歴分布を小さくする上で好ましい。乾燥用空気は、大気から採取することができ、ことさらに湿度の調整を行う必要はないが、調湿を制限するものではない。乾燥用空気の入口温度は高いほど乾燥能率の上昇が望めるが、200℃を超えると樹脂顆粒のゾル分散性が悪化する。しかし、従来技術のように100℃以下の低い温度が必須ではなくて、100℃より高く200℃以下でよく、特に、110〜170℃の範囲が好ましい。また、乾燥用空気の出口温度は、40〜70℃の範囲が好ましく、45〜55℃の範囲がより好ましい。乾燥の程度は、乾燥された顆粒に含まれる水分が0.05〜1.5重量%であることが好ましく、0.1〜1.0重量%であることがより好ましい。乾燥用空気の出口温度と、乾燥された顆粒の水分率は、塩化ビニル系重合体の水性分散液の供給速度と、乾燥用熱風の温度と風量を制御することにより調整することができる。
噴霧液滴径は、塩化ビニル系重合体の水性分散液の供給速度や固形分濃度と、回転円盤型アトマイザーでは円盤回転数により、二流体ノズル型アトマイザーではアトマイズ空気圧と風量により、加圧ノズル型アトマイザーでは圧力を主たる因子として制御することができる。塩化ビニル系重合体の水性分散液の噴霧乾燥により、目的の平均粒径の顆粒を得ることができる。
(塩化ビニル系重合体)
本発明におけるペースト用塩化ビニル系樹脂を構成する塩化ビニル系重合体は、塩化ビニル単独重合体若しくは塩化ビニル共重合体又はこれらの混合物の何れよりなるものでもよい。
塩化ビニル系単量体としては、塩化ビニル単量体又は塩化ビニル単量体と塩化ビニル単量体との共重合可能なビニル単量体との混合物である。
上記の塩化ビニル単量体と共重合し得るビニル単量体としては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ミリスチン酸ビニル、安息香酸ビニル等のビニルエステル類;アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等の不飽和カルボン酸又はその無水物類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等のアクリル酸エステル類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル等のメタクリル酸エステル類;マレイン酸エステル、フマル酸エステル、桂皮酸エステル等の不飽和カルボン酸エステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルアミルエーテル、ビニルフェニルエーテル等のビニルエーテル類;エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン等のモノオレフィン類;塩化ビニリデン、スチレン及びその誘導体、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられ、これらは1種又は2種以上で用いることが可能である。
(塩化ビニル系重合体の水性分散液)
塩化ビニル系重合体の水性分散液の製造方法としては、特に制限はなく、一般にペースト用塩化ビニル系重合体の製造方法として知られている方法でよい。
例えば、塩化ビニル系単量体を脱イオン水、界面活性剤、水溶性重合開始剤と共に緩やかな撹拌下で重合を行う乳化重合法;乳化重合法で得られた粒子をシードとして用い乳化重合を行うシード乳化重合法;塩化ビニル系単量体を脱イオン水、界面活性剤、必要に応じて高級アルコール、水溶性高分子等の分散補助剤、油溶性重合開始剤をホモジナイザー等で混合分散した後、緩やかな撹拌下で重合を行うミクロ懸濁重合法;ミクロ懸濁重合法で得られた油溶性重合開始剤を含有するシードを用い重合を行うシードミクロ懸濁重合法;塩化ビニル系単量体を脱イオン水、水溶性高分子、必要に応じて界面活性剤等の分散補助剤、油溶性重合開始剤を激しい撹拌下で重合を行う懸濁重合法等が挙げられる。この際、何れの方法においても、30〜80℃の温度範囲において重合することが好ましい。
(界面活性剤)
塩化ビニル系重合体の水性分散液を製造する際に、界面活性剤を使用することも可能である。
その場合の界面活性剤としては、例えば、ラウリル硫酸エステルナトリウム,ミリスチル硫酸エステルナトリウムのようなアルキル硫酸エステル塩類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム,ドデシルベンゼンスルホン酸カリウムのようなアルキルアリールスルホン酸塩類、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム,ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウムのようなスルホコハク酸エステル塩類、ラウリン酸アンモニウム,ステアリン酸カリウムの如き脂肪酸塩類、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルアリール硫酸エステル塩類等のアニオン界面活性剤;ソルビタンモノオレート,ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレートのようなソルビタンエステル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類などのノニオン界面活性剤類などの従来より知られているものを1種以上で用いることができ、これらの界面活性剤は、重合時に使用する以外に、改質を目的として重合後の水性分散液に添加することも可能である。
(分散剤)
塩化ビニル系重合体の水性分散液を製造する際に、必要に応じて、分散剤を使用することも可能である。
その場合の分散剤としては、例えばセチルアルコール,ラウリルアルコール等の高級アルコール、ラウリル酸,パルミチン酸,ステアリン酸等の高級脂肪酸又はそのエステル類、芳香族炭化水素、高級脂肪族炭化水素、塩素化パラフィン等のハロゲン化炭化水素、ポリビニルアルコール,ヒドロキシメチルセルロース,ポリビニルピロリドン等の水溶性高分子等が挙げられ、これらを1種以上で用いることができる。
(重合開始剤)
塩化ビニル系重合体の水性分散液を製造する際には、重合開始剤を使用することができる。
例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素等の水溶性重合開始剤;ベンゾイルパーオキサイド,p−クロロベンゾイルパーオキサイド等の芳香族ジアシルパーオキサイド、カプロイルパーオキサイド,ラウロイルパーオキサイド等の脂肪族ジアシルパーオキサイド、アゾビスイソブチロニトリル,アゾビスイソバレロニトリル等のアゾ化合物、t−ブチルパーオキシピバレート等の有機酸のパーオキシジエステル、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート,ジオクチルパーオキシジカーボネート等のパーオキシジカーボネート、アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキサイド等の油溶性開始剤が挙げられる。そして、これらは単独又は2種類以上の組合わせで用いることが可能である。
そして、重合温度が、重合開始剤の10時間半減期温度よりも低い場合は、重合温度をコントロールする目的で、例えばチオ硫酸ナトリウム、アスコルビン酸などの還元剤を単独で重合時に添加するか、硫酸鉄−アスコルビン酸、硫酸銅−アスコルビン酸のようなレドックス系開始剤との併用で重合を行ってもよい。
(2)ペースト用塩化ビニル系樹脂組成物
本ペースト用塩化ビニル系樹脂組成物は、上記のペースト用塩化ビニル系樹脂に、可塑剤、安定剤、充填剤、発泡剤等の配合剤を配合することにより得ることができる。
(可塑剤)
本可塑剤は、成型加工性に優れたゾル粘度と適当な硬度を有する成型品を得るために、使用するものである。
本可塑剤としては、塩化ビニル系樹脂加工に用いられるものであれば、特に制限はなく、使用することができる。
例えば、フタル酸ジ−n−ブチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル(以下、DOPという)、フタル酸ジイソオクチル、フタル酸オクチルデシル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ブチルベンジル、イソフタル酸ジ−2−エチルヘキシル等のフタル酸系可塑剤;アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ−n−デシル、アジピン酸ジイソデシル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル等の脂肪酸エステル系可塑剤;リン酸トリブチル、リン酸トリ−2−エチルヘキシルジフェニル、リン酸トリクレジル等のリン酸エステル系可塑剤;エポキシ化大豆油、エポキシ化トール油、脂肪酸−2−エチルヘキシル等のエポキシ系可塑剤等があげられ、これらの1種又は2種以上を混合して使用してもよい。
可塑剤の使用量は、ペースト用塩化ビニル系樹脂100重量部に対し30〜200重量部、好ましくは40〜100重量部であることが好ましい。
(安定剤)
本安定剤は、成型加工性に優れたものを得るために、使用することができる。
例えば、鉛白、塩基性ケイ酸鉛、三塩基性硫酸鉛、三塩基性亜リン酸鉛、三塩基性フタル酸鉛等の無機鉛塩系安定剤;ステアリン酸、ラウリン酸、リシノール酸、ナフテン酸、2−エチルヘキソイン酸等の脂肪酸;ナフテン酸カドミウム、ナフテン酸バリウム、ナフテン酸カルシウム、ナフテン酸亜鉛、ナフテン酸スズ、ナフテン酸マグネシウム等の金属塩からなる金属石鹸;バリウム−カドミウム系、バリウム−亜鉛系、カドミウム−バリウム−亜鉛系、カルシウム−亜鉛系、マグネシウム−亜鉛系等の液状安定剤;ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズマレエート、ジブチルスズメルカプチドのような有機スズ安定剤;その他にエポキシ系安定剤、有機亜リン酸化合物等が挙げられ、これら2種以上を混合して用いてもよい。
安定剤の使用量としては、ペースト用塩化ビニル系樹脂100重量部に対し1〜10重量部、好ましくは2〜5重量部であることが好ましい。
(充填剤)
本充填剤は、製品の柔軟性、風合い、強度等のために使用するものである。
例えば、炭酸カルシウム、ケイソウ土、炭酸マグネシウムを併用することも可能である。
充填剤の使用量は、ペースト用塩化ビニル系樹脂100重量部に対し30〜300重量部、好ましくは50〜150重量部であることが好ましい。
(発泡剤)
本発泡剤は、優れた発泡性を有するものを得るために、使用することができる。
例えば、重炭酸ナトリウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、アミド化合物、ホウ水素化ナトリウム等の無機発泡剤;イソシアネート化合物、アゾ化合物、ヒドラジン誘導体、セミカルバジド化合物、アジ化合物、ニトロソ化合物、トリアゾール化合物等の有機系発泡剤等が挙げられ、これら各種発泡剤を2種以上を混合して使用してもよい。
また、必要に応じて、亜鉛華(酸化亜鉛)等の分解促進剤を併用することも可能である。 発泡剤の使用量としては、ペースト用塩化ビニル系樹脂100重量部に対し1〜20重量部、好ましくは2〜7重量部であることが好ましい。
(その他の添加剤)
その他の添加剤として、必要に応じて、酸化チタン等の顔料、難燃剤、希釈剤等の有機溶媒等を添加しても差し支えない。
本発明のペースト用塩化ビニル系樹脂は、強度(耐久性、反り防止、寸法安定性等)の点に優れた特性を有するが、特に低温特性(強度)において、特段の効果を奏する。
即ち、本発明のペースト用塩化ビニル系樹脂は、120〜160℃の強度が優れているから、タイルカーペットの製造の加熱処理は、120〜160℃での低温実施が可能となるため、加熱処理による基布の熱収縮が防止し得る。
従って、特に低温特性が要求される用途、例えば、パイルカーペット等に最適である。
以下、実施例等を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらのものに限定されない。
実施例等における塩化ビニル系重合体の、(1)平均粒径、(2)平均重合度、(3)引張強さは、以下の測定方法に基づいて測定した。
(1)平均粒径
強制遠心一斉沈降法粒度分布測定装置[BROOKHAVEN INSTRUMENT CORP.製、BI−DCP]を用い、1200ppmで回転しているディスクにスピン液として15mlのイオン交換水を入れ、次いでバッファ液としてメタノール1mlを、続いて試料濃度1重量%水分散液0.25mlを注入し、測定時間2時間にて塩化ビニル系重合体水性分散液の粒子又は乾燥により得られた顆粒の累積粒径分布を測定し、50重量%に相当する粒径を平均粒径とした。
(2)平均重合度
JIS−K6721(1997年)に準じて、測定した。
(3)引張強さ
23℃、相対湿度50%の雰囲気で、ペースト加工用塩化ビニル系樹脂100重量部及びジ−2−エチルヘキシルフタレート60重量部を擂漬機にて混練して得られたプラスチゾルを真空脱泡した後、ガラス板上に厚み1mmのシートをギアオープンで加熱成形し、測定はJIS−K7113に準じて行った。
(試験片:2号試験片、試験速度:100mm/min)
1.塩化ビニル重合体Aの製造
(製造例1)
10リットルのステンレス製の攪拌機及びジャケット付き耐圧反応器に、脱イオン水150重量部、過硫酸カリウム0.05重量部及びラウリル硫酸ナトリウム0.05重量部を仕込み、窒素置換、減圧脱気を各2回繰り返した。その後、塩化ビニル100重量部を仕込み、攪拌しながら昇温し、61℃にて乳化重合を開始した。重合転化率10〜85重量%の期間に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5重量%水溶液を一定速度で15重量部注入した。
重合転化率が90重量%になった時点で冷却し、未反応単量体を除去した。スケールが殆どない状態で安定な重合体粒子水性分散液Aを得た。
重合体の平均粒径は0.2μmであり、平均重合度は900であった。
(製造例2)
10リットルのステンレス製の攪拌機及びジャケット付き耐圧反応器に、脱イオン水150重量部、過硫酸カリウム0.05重量部及びラウリル硫酸ナトリウム0.05重量部を仕込み、窒素置換、減圧脱気を各2回繰り返した。その後、塩化ビニル100重量部を仕込み、攪拌しながら昇温し、58.5℃にて乳化重合を開始した。重合転化率10〜85重量%の期間に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5重量%水溶液を一定速度で15重量部注入した。
重合転化率が90重量%になった時点で冷却し、未反応単量体を除去した。スケールが殆どない状態で安定な重合体粒子水性分散液Bを得た。
重合体の平均粒径は0.2μmであり、平均重合度は1000であった。
(製造例3)
10リットルのステンレス製の攪拌機及びジャケット付き耐圧反応器に、脱イオン水150重量部、過硫酸カリウム0.05重量部及びラウリル硫酸ナトリウム0.05重量部を仕込み、窒素置換、減圧脱気を各2回繰り返した。その後、塩化ビニル100重量部を仕込み、攪拌しながら昇温し、54℃にて乳化重合を開始した。重合転化率10〜85重量%の期間に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5重量%水溶液を一定速度で15重量部注入した。
重合転化率が90重量%になった時点で冷却し、未反応単量体を除去した。スケールが殆どない状態で安定な重合体粒子水性分散液Cを得た。
重合体の平均粒径は0.2μmであり、平均重合度は1200であった。
(製造例4)
10リットルのステンレス製の攪拌機及びジャケット付き耐圧反応器に、脱イオン水150重量部、過硫酸カリウム0.05重量部及びラウリル硫
酸ナトリウム0.05重量部を仕込み、窒素置換、減圧脱気を各2回繰り返した。その後、塩化ビニル100重量部を仕込み、攪拌しながら昇温し、50℃にて乳化重合を開始した。重合転化率10〜85重量%の期間に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5重量%水溶液を一定速度で15重量部注入した。
重合転化率が90重量%になった時点で冷却し、未反応単量体を除去した。スケールが殆どない状態で安定な重合体粒子水性分散液Dを得た。
重合体の平均粒径は0.2μmであり、平均重合度は1400であった。
(製造例5)
10リットルのステンレス製の攪拌機及びジャケット付き耐圧反応器に、脱イオン水150重量部、過硫酸カリウム0.05重量部及びラウリル硫酸ナトリウム0.05重量部を仕込み、窒素置換、減圧脱気を各2回繰り返した。その後、塩化ビニル100重量部を仕込み、攪拌しながら昇温し、48℃にて乳化重合を開始した。重合転化率10〜85重量%の期間に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5重量%水溶液を一定速度で15重量部注入した。
重合転化率が90重量%になった時点で冷却し、未反応単量体を除去した。スケールが殆どない状態で安定な重合体粒子水性分散液Eを得た。
重合体の平均粒径は0.2μmであり、平均重合度は1600であった。
(製造例6)
10リットルのステンレス製の攪拌機及びジャケット付き耐圧反応器に、脱イオン水150重量部、過硫酸カリウム0.05重量部及びラウリル硫酸ナトリウム0.30重量部を仕込み、窒素置換、減圧脱気を各2回繰り返した。その後、塩化ビニル100重量部を仕込み、攪拌しながら昇温し、50℃にて乳化重合を開始した。重合転化率10〜85重量%の期間に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5重量%水溶液を一定速度で15重量部注入した。
重合転化率が90重量%になった時点で冷却し、未反応単量体を除去した。スケールが殆どない状態で安定な重合体粒子水性分散液Fを得た。
重合体の平均粒径は0.1μmであり、平均重合度は1400であった。
(製造例7)
10リットルのステンレス製の攪拌機及びジャケット付き耐圧反応器に、脱イオン水150重量部、過硫酸カリウム0.05重量部及びラウリル硫酸ナトリウム0.02重量部を仕込み、窒素置換、減圧脱気を各2回繰り返した。その後、塩化ビニル100重量部を仕込み、攪拌しながら昇温し、50℃にて乳化重合を開始した。重合転化率10〜85重量%の期間に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5重量%水溶液を一定速度で15重量部注入した。
重合転化率が90重量%になった時点で冷却し、未反応単量体を除去した。スケールが殆どない状態で安定な重合体粒子水性分散液Gを得た。
重合体の平均粒径は0.3μmであり、平均重合度は1400であった。
(製造例8)
10リットルのステンレス製の攪拌機及びジャケット付き耐圧反応器に、脱イオン水150重量部、過硫酸カリウム0.05重量部及びラウリル硫酸ナトリウム0.01重量部を仕込み、窒素置換、減圧脱気を各2回繰り返した。その後、塩化ビニル100重量部を仕込み、攪拌しながら昇温し、50℃にて乳化重合を開始した。重合転化率10〜85重量%の期間に、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5重量%水溶液を一定速度で15重量部注入した。
重合転化率が90重量%になった時点で冷却し、未反応単量体を除去した。スケールが殆どない状態で安定な重合体粒子水性分散液Hを得た。
重合体の平均粒径は0.4μmであり、平均重合度は1400であった。
2.塩化ビニル重合体Bの製造
(製造例9)
10リットルのステンレス製の攪拌機及びジャケット付き耐圧反応器に、脱イオン水120重量部、微細懸濁重合によって得られたラウリルパーオキサイドを重合体に対して2重量%を含有する平均粒径0.7μm粒子の30重量%の水性分散液12重量部及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.7重量部を仕込み、窒素置換、減圧脱気を各2回繰り返した。その後、塩化ビニル100重量部を仕込み、攪拌しながら、昇温し、62℃にて播種微細懸濁重合を行った。
重合転化率が90重量%になった時点で冷却し、未反応単量体を除去した。スケールが殆どない状態で安定な重合体粒子水性分散液Iを得た。
重合体の平均粒径は1.4μmであり、平均重合度は900であった。
(製造例10)
10リットルのステンレス製の攪拌機及びジャケット付き耐圧反応器に、脱イオン水120重量部、微細懸濁重合によって得られたラウリルパーオキサイドを重合体に対して2重量%を含有する平均粒径0.7μm粒子の30重量%の水性分散液12重量部及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.7重量部を仕込み、窒素置換、減圧脱気を各2回繰り返した。その後、塩化ビニル100重量部を仕込み、攪拌しながら、昇温し、66℃にて播種微細懸濁重合を行った。
重合転化率が90重量%になった時点で冷却し、未反応単量体を除去した。スケールが殆どない状態で安定な重合体粒子水性分散液Jを得た。
重合体の平均粒径は1.4μmであり、平均重合度は770であった。
(製造例11)
10リットルのステンレス製の攪拌機及びジャケット付き耐圧反応器に、脱イオン水120重量部、微細懸濁重合によって得られたラウリルパーオキサイドを重合体に対して2重量%を含有する平均粒径0.7μm粒子の30重量%の水性分散液12重量部及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.7重量部、チオグリコール酸2−エチルヘキシル0.05重量部を仕込み、窒素置換、減圧脱気を各2回繰り返した。その後、塩化ビニル100重量部を仕込み、攪拌しながら、昇温し、66℃にて播種微細懸濁重合を行った。
重合転化率が90重量%になった時点で冷却し、未反応単量体を除去した。スケールが殆どない状態で安定な重合体粒子水性分散液Kを得た。
重合体の平均粒径は1.4μmであり、平均重合度は690であった。
(製造例12)
10リットルのステンレス製の攪拌機及びジャケット付き耐圧反応器に、脱イオン水120重量部、微細懸濁重合によって得られたラウリルパーオキサイドを重合体に対して2重量%を含有する平均粒径0.7μm粒子の30重量%の水性分散液12重量部及びドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.7重量部、チオグリコール酸2−エチルヘキシルを0.2重量部仕込み、窒素置換、減圧脱気を各2回繰り返した。その後、塩化ビニル100重量部を仕込み、攪拌しながら、昇温し、66℃にて播種微細懸濁重合を行った。
重合転化率が90重量%になった時点で冷却し、未反応単量体を除去した。スケールが殆どない状態で安定な重合体粒子水性分散液Lを得た。
重合体の平均粒径は1.4μmであり、平均重合度は600であった。
3.ペースト用塩化ビニル系樹脂の製造
(実施例1)
製造例3で得られた重合体粒子水性分散液C及び製造例10で得られた重合体粒子水性分散液Jを、固形分重量比で30/70の比率で混合し、重合体Aと重合体Bの平均重合度の差が430の重合体粒子混合水性分散液を得た。
次いで、得られた重合体粒子混合水性分散液を噴霧乾燥機にて乾燥後、ハンマーミルにて粉砕して、ペースト用塩化ビニル樹脂を得た。
得られた塩化ビニル樹脂の引張強さは、120℃×5minでは2.81N/mm、160℃×5minでは14.61N/mmであった。
(実施例2)
製造例4で得られた重合体粒子水性分散液D及び製造例11で得られた重合体粒子水性分散液Kを、固形分重量比で30/70の比率で混合し、重合体Aと重合体Bの平均重合度の差が710の重合体粒子混合水性分散液を得た。
次いで、得られた重合体粒子混合水性分散液を噴霧乾燥機にて乾燥後、ハンマーミルにて粉砕して、ペースト用塩化ビニル樹脂を得た。
得られた塩化ビニル樹脂の引張強さは、120℃×5minでは2.89N/mm、160℃×5minでは14.81N/mmであった。
(実施例3)
製造例6で得られた重合体粒子水性分散液F及び製造例11で得られた重合体粒子水性分散液Kを、固形分重量比で30/70の比率で混合し、重合体Aと重合体Bの平均重合度の差が710の重合体粒子混合水性分散液を得た。
次いで、得られた重合体粒子混合水性分散液を噴霧乾燥機にて乾燥後、ハンマーミルにて粉砕して、ペースト用塩化ビニル樹脂を得た。
得られた塩化ビニル樹脂の引張強さは、120℃×5minでは2.99N/mm、160℃×5minでは14.83N/mmであった。
(実施例4)
製造例4で得られた重合体粒子水性分散液D及び製造例11で得られた重合体粒子水性分散液Kを、固形分重量比で20/80の比率で混合し、重合体Aと重合体Bの平均重合度の差が710の重合体粒子混合水性分散液を得た。
次いで、得られた重合体粒子混合水性分散液を噴霧乾燥機にて乾燥後、ハンマーミルにて粉砕して、ペースト用塩化ビニル樹脂を得た。
得られた塩化ビニル樹脂の引張強さは、120℃×5minでは2.78N/mm、160℃×5minでは14.59N/mmであった。
(実施例5)
製造例4で得られた重合体粒子水性分散液D及び製造例11で得られた重合体粒子水性分散液Kを、固形分重量比で40/60の比率で混合し、重合体Aと重合体Bの平均重合度の差が710の重合体粒子混合水性分散液を得た。
次いで、得られた重合体粒子混合水性分散液を噴霧乾燥機にて乾燥後、ハンマーミルにて粉砕して、ペースト用塩化ビニル樹脂を得た。
得られた塩化ビニル樹脂の引張強さは、120℃×5minでは2.81N/mm、160℃×5minでは14.87N/mmであった。
(比較例1)
製造例1で得られた重合体粒子水性分散液A及び製造例9で得られた重合体粒子水性分散液Iを、固形分重量比で30/70の比率で混合し、重合体Aと重合体Bの平均重合度の差が0の重合体粒子混合水性分散液を得た。
次いで、得られた重合体粒子混合水性分散液を噴霧乾燥機にて乾燥後、ハンマーミルにて粉砕して、ペースト用塩化ビニル樹脂を得た。
得られた塩化ビニル樹脂の引張強さは、120℃×5minでは2.58N/mm、160℃×5minでは13.68N/mmであった。
(比較例2)
製造例2で得られた重合体粒子水性分散液B及び製造例9で得られた重合体粒子水性分散液Iを、固形分重量比で30/70の比率で混合し、重合体Aと重合体Bの平均重合度の差が100の重合体粒子混合水性分散液を得た。
次いで、得られた重合体粒子混合水性分散液を噴霧乾燥機にて乾燥後、ハンマーミルにて粉砕して、ペースト用塩化ビニル樹脂を得た。
得られた塩化ビニル樹脂の引張強さは、120℃×5minでは2.61N/mm、160℃×5minでは13.98N/mmであった。
(比較例3)
製造例5で得られた重合体粒子水性分散液E及び製造例12で得られた重合体粒子水性分散液Lを、固形分重量比で30/70の比率で混合し、重合体Aと重合体Bの平均重合度の差が1000の重合体粒子混合水性分散液を得た。
次いで、得られた重合体粒子混合水性分散液を噴霧乾燥機にて乾燥後、ハンマーミルにて粉砕して、ペースト用塩化ビニル樹脂を得た。
得られた塩化ビニル樹脂の引張強さは、120℃×5minでは2.68N/mm、160℃×5minでは13.02N/mmであった。
(比較例4)
製造例5で得られた重合体粒子水性分散液E及び製造例9で得られた重合体粒子水性分散液Jを、固形分重量比で30/70の比率で混合した。
次いで、この混合重合体粒子水性分散液を噴霧乾燥機にて乾燥後、ハンマーミルにて粉砕して、ペースト用塩化ビニル樹脂を得た。
得られた塩化ビニル樹脂の引張強さは、120℃×5minでは2.36N/mm、160℃×5minでは14.58N/mmであった。
(比較例5)
製造例7で得られた重合体粒子水性分散液G及び製造例11で得られた重合体粒子水性分散液Kを、固形分重量比で30/70の比率で混合し、重合体Aと重合体Bの平均重合度の差が710の重合体粒子混合水性分散液を得た。
次いで、得られた重合体粒子混合水性分散液を噴霧乾燥機にて乾燥後、ハンマーミルにて粉砕して、ペースト用塩化ビニル樹脂を得た。
得られた塩化ビニル樹脂の引張強さは、120℃×5minでは2.71N/mm、160℃×5minでは14.46N/mmであった。
(比較例6)
製造例8で得られた重合体粒子水性分散液H及び製造例11で得られた重合体粒子水性分散液Kを、固形分重量比で30/70の比率で混合し、重合体Aと重合体Bの平均重合度の差が710の重合体粒子混合水性分散液を得た。
次いで、得られた重合体粒子混合水性分散液を噴霧乾燥機にて乾燥後、ハンマーミルにて粉砕して、ペースト用塩化ビニル樹脂を得た。
得られた塩化ビニル樹脂の引張強さは、120℃×5minでは2.61N/mm、160℃×5minでは13.87N/mmであった。
以上の結果に基づいて、塩化ビニル系重合体A及び塩化ビニル系重合体Bの平均重合度の影響は表1に、塩化ビニル系重合体Aの平均粒径の影響は表2に、塩化ビニル系重合体Aと塩化ビニル系重合体Bの割合の影響は表3に、それぞれ示す。
Figure 0005118396













Figure 0005118396











Figure 0005118396













上記の表1〜3の結果から、以下のことがいえる。
(1)要件2と3を満足しても、要件1を満足しないと、120〜160℃の強度、特に120℃の強度はよくない(比較例3、5、6)。
(2)要件1と3を満足しても、要件2を満足しないと、120〜160℃の強度、特に120℃の強度はよくない(比較例2)。
(3)要件1と2を満足しても、要件3を満足しないと、120〜160℃の強度、特に120℃の強度はよくない(比較例7)。
(4)これに対して、要件1〜3の全てを満足すると、120〜160℃の強度、特に120℃の強度は優れている(実施例1〜6)
以上のことから、本発明の要件1〜3の全てを満足しないと、所期の目的が達成できないことが分かる。
強度(耐久性、反り防止、寸法安定性等)が要求される用途、例えば、パイルカーペット等に最適である。







Claims (4)

  1. 塩化ビニル系樹脂が、以下の要件1を満たす塩化ビニル系重合体Aと要件2を満たす塩化ビニル系重合体Bからなるものであって、しかも該重合体Aと重合体Bの関係が、以下の要件3を満たすことを特徴とするペースト用塩化ビニル系樹脂。
    要件1:塩化ビニル系重合体A
    平均粒径0.1〜0.25μm、
    平均重合度1000〜1400
    要件2:塩化ビニル系重合体B
    平均粒径1.0〜2.5μm、
    平均重合度600〜800
    要件3:塩化ビニル系重合体Aと塩化ビニル系重合体Bの割合
    塩化ビニル系重合体A15〜40重量%、
    塩化ビニル系重合体B60〜85重量%
  2. 要件1を満たす塩化ビニル系重合体Aの分散水溶液と要件2を満たす塩化ビニル系重合体Bの分散水溶液を、要件3を満たすように配合して得た、要件1〜要件3を満たす塩化ビニル系樹脂の分散水溶液を噴霧乾燥することを特徴とする請求項1記載のペースト用塩化ビニル系樹脂の製造方法。
  3. 請求項1記載のペースト用塩化ビニル系樹脂及び可塑剤からなる配合剤から構成されるペースト用塩化ビニル系樹脂組成物。
  4. 配合剤が、安定剤、充填剤、又は発泡剤からなる群の一種又は二種以上からなる成分を含有するものである請求項3記載のペースト用塩化ビニル系樹脂組成物。






JP2007164808A 2007-06-22 2007-06-22 ペースト用塩化ビニル系樹脂及びペースト用塩化ビニル系樹脂組成物 Active JP5118396B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007164808A JP5118396B2 (ja) 2007-06-22 2007-06-22 ペースト用塩化ビニル系樹脂及びペースト用塩化ビニル系樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007164808A JP5118396B2 (ja) 2007-06-22 2007-06-22 ペースト用塩化ビニル系樹脂及びペースト用塩化ビニル系樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009001695A JP2009001695A (ja) 2009-01-08
JP5118396B2 true JP5118396B2 (ja) 2013-01-16

Family

ID=40318446

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007164808A Active JP5118396B2 (ja) 2007-06-22 2007-06-22 ペースト用塩化ビニル系樹脂及びペースト用塩化ビニル系樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5118396B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012102313A (ja) * 2010-10-13 2012-05-31 Aisin Chemical Co Ltd 吸音アンダーコート組成物
JP2016164977A (ja) * 2015-02-27 2016-09-08 キヤノン株式会社 ナノインプリント用液体材料、ナノインプリント用液体材料の製造方法、硬化物パターンの製造方法、光学部品の製造方法、回路基板の製造方法、および電子部品の製造方法
JP7413766B2 (ja) * 2019-12-24 2024-01-16 東ソー株式会社 ペースト塩化ビニル系樹脂

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5928342B2 (ja) * 1976-06-16 1984-07-12 三菱樹脂株式会社 耐衝撃性塩化ビニル樹脂組成物
JPS5976579A (ja) * 1982-10-26 1984-05-01 Sumitomo Electric Ind Ltd 金属体の防食方法
JP2773582B2 (ja) * 1992-09-29 1998-07-09 日本ゼオン株式会社 プラスチゾルのコーティング方法
JPH07207094A (ja) * 1994-01-12 1995-08-08 Bando Chem Ind Ltd ポリ塩化ビニルフィルム
JPH07304920A (ja) * 1994-05-13 1995-11-21 Sekisui Chem Co Ltd 塩化ビニルペースト樹脂組成物
JP3534132B2 (ja) * 1995-03-17 2004-06-07 日本ゼオン株式会社 プラスチゾル組成物
FR2752846B1 (fr) * 1996-08-27 1998-10-30 Atochem Elf Sa Latex bipopule a base de polymeres de chlorure de vinyle, ayant un taux eleve de population de fines particules, ses procedes de fabrication et ses applications
JP2970659B2 (ja) * 1997-07-08 1999-11-02 東ソー株式会社 ペースト加工用塩化ビニル系樹脂、ペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物及びそれよりなる発泡体
JP3998762B2 (ja) * 1997-07-23 2007-10-31 新第一塩ビ株式会社 ペースト加工用塩化ビニル系樹脂顆粒およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009001695A (ja) 2009-01-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04216850A (ja) 塩化ビニル系プラスチゾル組成物
JP5118396B2 (ja) ペースト用塩化ビニル系樹脂及びペースト用塩化ビニル系樹脂組成物
KR101530335B1 (ko) 염화비닐계 페이스트 수지, 및 이의 제조방법
JP4955845B2 (ja) ペースト用塩化ビニル樹脂及びそれよりなるペースト用塩化ビニル樹脂組成物
JP4036019B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂ラテックス、ペースト加工用塩化ビニル系樹脂、その製造方法、ペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物及び用途
JP2005306905A (ja) 塩化ビニル系プラスチゾル組成物及び発泡成形体
JP3218647B2 (ja) 接着性プラスチゾル組成物及び該組成物を用いる金属板間のシーラント
JPH11217479A (ja) プラスチゾル組成物及び成形物
JP5003692B2 (ja) ペースト用塩化ビニル樹脂の製造方法
JP7243310B2 (ja) 塩化ビニル系樹脂複合体及びそれを用いた塩化ビニル系樹脂組成物
CN113748139A (zh) 氯乙烯基聚合物的制备方法
JP2021169568A (ja) ペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物及びその用途
JP2533797B2 (ja) ペ―スト分散液用塩化ビニル系重合体組成物の製造方法
JP2006306963A (ja) 塩化ビニル系ペースト樹脂
JP3328980B2 (ja) プラスチゾル組成物
JP4014775B2 (ja) アクリル樹脂プラスチゾル組成物
JP4481483B2 (ja) プラスチゾル用アクリル樹脂の製造方法
JP2756995B2 (ja) 塩化ビニル系共重合体の製造方法
JP4122835B2 (ja) ペースト塩化ビニル系樹脂、その製造方法及びそれを用いた樹脂組成物
JP2855691B2 (ja) 塩化ビニル系共重合体の製造方法
EP4036127A1 (en) Composition for polymerizing vinyl chloride-based polymer and method for preparing vinyl chloride-based polymer using same
EP3865526B1 (en) Composition for polymerizing vinyl chloride-based polymer, and method for preparing vinyl chloride-based polymer using same
WO2023095825A1 (ja) 塩化ビニル系ペースト樹脂および自動車下塗り用樹脂組成物
JP2022098617A (ja) ペースト塩化ビニル系樹脂
JP4962324B2 (ja) ペースト塩化ビニル系樹脂の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120524

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121019

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5118396

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151026

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250