JP5118337B2 - エキシマ真空紫外光照射処理装置 - Google Patents

エキシマ真空紫外光照射処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、ウエハの一面に形成された薄膜にエキシマ真空紫外光を照射し、薄膜の物性を改質するエキシマ真空紫外光照射処理装置に関する。
ドライ洗浄の対象物であるウエハを収容する処理チャンバーと、チャンバー内に収容されたウエハに紫外光を照射するエキシマランプと、チャンバー内の空気を排気するガス排気装置とを備え、ガス排気装置がチャンバー内を真空にするウエハドライ洗浄装置がある(特許文献1参照)。エキシマランプは、チャンバーの上方に位置するランプハウスに取り付けられている。チャンバーの底部にはウエハを保持するステージが設置され、ランプハウスとステージとの間には空間が形成されている。ランプハウスでは、エキシマランプの直下に板状の石英ガラスが位置し、その石英ガラスとハウスの上壁との間にランプ収容部が形成されている。エキシマランプは、ランプ収容部に固定され、石英ガラスを挟んで空間と隔てられている。このウエハドライ洗浄装置では、エキシマランプから射光された紫外光が石英ガラスを透過してステージ上に位置するウエハに照射され、紫外光によってウエハが洗浄される。
特開2001−35826号公報
紫外線がガラスを通るときに、ガラスのエネルギーギャップが紫外線の光子エネルギーよりも小さいと、ガラスが紫外線を強く吸収する。ゆえに、前記公報に開示のウエハドライ洗浄装置では、ガラスとして紫外線を吸収し難い石英ガラスを使用している。しかし、エキシマランプから射光された紫外光が石英ガラスに当たると、紫外光のうちの短い波長の光が石英ガラスに吸収され、特定波長の紫外光しかウエハに到達することができず、紫外光のウエハへの照射効率が低下する場合がある。特に、石英ガラスにSiOHや金属不純物、溶存酸素等の不純物が含まれていると、紫外光の透過性が著しく低下する場合があり、石英ガラスによる紫外光の吸収を無視することはできない。
本発明の目的は、エキシマ真空紫外光ランプから射光されたエキシマ真空紫外光を効率よくウエハに照射することができ、エキシマ真空紫外光を利用してウエハの一面に形成された薄膜を良好に改質することができるエキシマ真空紫外光照射処理装置を提供することにある。
前記課題を解決するための本発明の前提は、一面に低誘電率層間絶縁膜が形成されたウエハを載置するウエハ載置部を有する真空チャンバーと、真空チャンバー内を真空に保持する真空装置と、ウエハ載置部に載置されたウエハを所定温度に加熱する加熱装置と、ウエハ載置部に載置されたウエハの低誘電率層間絶縁膜にエキシマ真空紫外光を照射するエキシマ真空紫外光ランプと、真空チャンバーの上下方向上方に位置してエキシマ真空紫外光ランプを固定するランプハウスとを備え、ランプハウスとウエハ載置部との間に所定の空間が形成されたエキシマ真空紫外光照射処理装置である。
前記前提における本発明の特徴として、エキシマ真空紫外光照射処理装置は、エキシマ真空紫外光ランプが一方向へ長い棒状であり、複数本のそれらエキシマ真空紫外光ランプがランプハウスにおいて上下方向と交差する方向へ等間隔で並列に並び、それらエキシマ真空紫外光ランプが真空チャンバー内に露出しつつ、真空状態にある真空チャンバーのウエハ載置部に載置されたウエハの低誘電率層間絶縁膜にエキシマ真空紫外光を直接照射可能であり、それらエキシマ真空紫外光ランプの照度を5〜50mw/cmの範囲でそれぞれ個別独立に調節可能であるとともに、エキシマ真空紫外光ランプの下端とウエハ載置部に載置されたウエハの一面との上下方向の離間寸法を昇降機構によって20〜100mmの範囲において調節可能であり、エキシマ真空紫外光照射処理装置では、それらエキシマ真空紫外光ランプの照度を5〜50mw/cm の範囲でそれぞれ個別独立に調節することにより、ウエハの低誘電率層間絶縁膜に照射されるエキシマ真空紫外光に強弱をつけることが可能であり、ウエハの一部分に強いエキシマ真空紫外光を照射すること可能かつウエハの一部分に弱いエキシマ真空紫外光を照射可能であり、ウエハの低誘電率層間絶縁膜の比誘電率(k値)と機械的強度とをある部分では大きく改質しつつある部分では小さく改質することで、低誘電率層間絶縁膜の比誘電率(k値)と機械的強度とを部分的に改質することが可能である。
本発明の一例としては、エキシマ真空紫外光照射処理装置が、真空チャンバー内に不活性ガスを供給するガス供給装置を含み、エキシマ真空紫外光照射処理装置では、真空チャンバー内が真空装置を介して低真空から中真空状態に保持されているときに、ガス供給装置が真空チャンバー内に不活性ガスを供給しつつ、エキシマ真空紫外光ランプが真空チャンバーのウエハ載置部に載置されたウエハの薄膜にエキシマ真空紫外光を照射する。
本発明の他の一例として、エキシマ真空紫外光照射処理装置では、真空チャンバー内の真空圧を10〜10−5Paの範囲で調節可能である。
本発明にかかるエキシマ真空紫外光照射処理装置によれば、エキシマ真空紫外光ランプと処理室内に収容されたウエハとの間に介在物がなく、ランプから射光されたエキシマ真空紫外光がウエハの一面に形成された薄膜に直接照射されるから、従来技術の洗浄装置のように、真空紫外光の一部が石英ガラスに吸収されることはなく、ウエハの薄膜に真空紫外光を効率よく当てることができる。このエキシマ真空紫外光照射処理装置は、ウエハの一面に形成された薄膜にエキシマ真空紫外光を効率よく照射することができ、薄膜の物性を確実かつ良好に改質することができる。
処理室内が真空装置を介して低真空から中真空状態に保持されているときに、ガス供給装置が処理室内に不活性ガスを供給しつつ、エキシマ真空紫外光ランプが処理室内に収容されたウエハの薄膜にエキシマ真空紫外光を照射するエキシマ真空紫外光照射処理装置は、真空状態にある処理室内に不活性ガスを供給することによって、処理室内の熱伝導度が上がり、ウエハを短時間に所定温度に加熱することができ、ウエハの一面に形成された薄膜の物性改質の短縮化を図ることができる。このエキシマ真空紫外光照射処理装置は、低真空から中真空状態における処理室内に不活性ガスを供給することで、処理室内に存在する酸素を処理室外に排気し、エキシマ真空紫外光が酸素に吸収されることによる真空紫外光の照射効率の低下を防ぐことができる。このエキシマ真空紫外光照射処理装置は、ウエハの一面に形成された薄膜にエキシマ真空紫外光を効率よく照射することができ、薄膜の物性を確実かつ良好に改質することができる。
エキシマ真空紫外光ランプが一方向へ長い棒状であり、複数本の真空紫外光ランプがランプ固定部において上下方向と交差する方向へ等間隔で並列に並んでいるエキシマ真空紫外光照射処理装置は、それら複数本のエキシマ真空紫外光ランプがウエハの一面に向かってエキシマ真空紫外光を一斉に射光することで、ウエハの一面全域に満遍なく真空紫外光を照射することができ、エキシマ真空紫外光のウエハへの照射ムラを防ぐことができる。このエキシマ真空紫外光照射処理装置は、それらエキシマ真空紫外光ランプを介してウエハの一面に形成された薄膜にエキシマ真空紫外光を効率よく照射することができ、薄膜の物性を確実かつ良好に改質することができる。
複数本のエキシマ真空紫外光ランプが5〜50mw/cmの範囲において個別に照度調節可能なエキシマ真空紫外光照射処理装置は、ウエハの一面全域にエキシマ真空紫外光を満遍なく照射し得るように、それら真空紫外光ランプの照度を個別に調節することができ、それによって、面積の大きなウエハであっても、その一面全域にエキシマ真空紫外光を均一に照射することができる。このエキシマ真空紫外光照射処理装置は、それら真空紫外光ランプの照度を個別に調節することで、ウエハの一面に照射されるエキシマ真空紫外光に強弱をつけることができ、ウエハの一部分に強い真空紫外光を照射することやウエハの一部分に弱い真空紫外光を照射することができる。このエキシマ真空紫外光照射処理装置は、ウエハの一面に形成された薄膜の物性をある部分では大きく改質し、ある部分では小さく改質することができ、必要に応じて薄膜の物性を部分的に改質することができる。
エキシマ真空紫外光ランプの下端とウエハ載置部に位置するウエハの一面との上下方向の離間寸法が20〜100mmの範囲にあるエキシマ真空紫外光照射処理装置は、エキシマ真空紫外光ランプをウエハに近づけすぎることによる薄膜の急激かつ局所的な物性変化を防ぐことができるとともに、真空紫外光ランプをウエハから遠ざけすぎることによる薄膜の物性改質の長時間化を防ぐことができる。このエキシマ真空紫外光照射処理装置は、エキシマ真空紫外光ランプとウエハとが前記範囲で離間することで、ウエハの一面に形成された薄膜の物性を適度な速度で良好に改質することができる。
処理室内の真空圧を10〜10−5Paの範囲で調節可能なエキシマ真空紫外光照射処理装置は、大気圧に対してわずかに低い低真空から高真空までの広い範囲の真空状態を利用し、ウエハの一面に形成された薄膜の改質を行うことができる。このエキシマ真空紫外光照射処理装置は、薄膜の種類や改質の程度に応じて適当な真空状態を選択することができ、選択した真空状態下で薄膜の最良の改質を行うことができる。
添付の図面を参照し、本発明に係るエキシマ真空紫外光照射処理装置の詳細を説明すると、以下のとおりである。図1は、一例として示すエキシマ真空紫外光照射処理装置10の部分破断斜視図であり、図2は、ランプハウス11を上方へ旋回させた状態で示すエキシマ真空紫外光照射処理装置10の斜視図である。図3は、図2の3−3線部分拡大断面図であり、図4は、エキシマ真空紫外光ランプ21の下端39とウエハ16の表面17との間の離間寸法L1を示すエキシマ真空紫外光照射処理装置10の部分拡大図である。図1,2では、上下方向を矢印A、前後方向を矢印Bで示し、横方向を矢印Cで示す。図2では、真空ポンプ13やガス供給装置14の図示を省略している。
エキシマ真空紫外光照射処理装置10は、その上下方向上方に位置するランプハウス11(ランプ固定部)と、その上下方向下方に位置してウエハ16を収容可能な処理チャンバー12(処理室)と、チャンバー12内を真空に保持する真空ポンプ13(真空装置)と、チャンバー12内に窒素やヘリウム、アルゴン等の不活性ガスを供給するガス供給装置14と、チャンバー12に収容されたウエハ16を所定温度に加熱するヒータ15(加熱装置)とから形成されている。
ウエハ16は、その平面形状が円形であり、表面17(一面)と裏面18(一面)とを有する。ウエハ16の表面17には、薄膜19が形成されている。ウエハ16には、シリコンウエハの他に、ガラス基板が含まれる。なお、ウエハ16はその平面形状が円形であるが、ウエハ16の平面形状を図示の円形に限定するものではなく、楕円形や四角形、多角形等の他のあらゆる形状のものも含まれる。薄膜19には、Si酸化絶縁膜,Si窒化絶縁膜,低誘電率層間絶縁膜,高誘電率層間絶縁膜,強誘電体絶縁膜等の絶縁膜、アルミニウム・アルミニウム合金膜,高融点金属膜,シリサイド膜,導電性窒化膜,Cu薄膜等の金属・導電膜、エピタキシャル膜,ポリシリコン膜,アモルファス膜等の半導体膜がある。それら薄膜は、CVD法やPVD法によって作ることができる。
ランプハウス11は、その外観形状が前後方向へ長い四角柱状であり、その底部20に複数本のエキシマ真空紫外光ランプ21が取り付けられている。ランプハウス11は、アルミニウムから作られている。ランプハウス11は、ジュラルミン、超ジュラルミン、Y合金、ラウタル等のアルミニウム軽合金から作ることもできる。ランプハウス11には、高周波(RF)電源(図示せず)が収容されている。高周波(RF)電源は、制御装置(図示せず)に接続されている。高周波(RF)電源には、線路(図示せず)を介して所定の電力が供給されている。高周波(RF)電源の周波数や電圧は、制御装置によって設定値に保持される。
ランプハウス11は、その後端部22を中心として上下方向へ旋回可能である。ランプハウス11を上方へ旋回させると、図2に示すように、ランプハウス11が処理チャンバー12から上方へ離間し、チャンバー12の上部開口23を開けることができる。図2の状態からランプハウス11を下方へ旋回させると、ランプハウス11の底部周縁24とチャンバー12の頂部周縁25とが密着し、図1に示すように、チャンバー12の上部開口23を閉じることができる。
制御装置は、CPUとメモリとを有するコンピュータである。制御装置には、線路(図示せず)を介して所定の電力が供給されている。制御装置には、ON/OFFスイッチやキーユニット等の入力装置、ディスプレイやプリンタ等の出力装置がインターフェイスを介して接続されている。CPUは、メモリに記憶されたオペレーティングシステムによる制御に基づいて、メモリからアプリケーションプログラムを起動し、起動したアプリケーションプログラムに従って、各種のフィードバック制御手段やウエハ16の搬送手段を実行する。なお、フィードバック制御に必要な各数値は、入力装置を介して制御装置に入力する。
エキシマ真空紫外光ランプ21は、横方向へ長い棒状であり、図3に示すように、横方向へ長い円筒状の内管26と、横方向へ長い円筒状の外管27とから形成されている。外管27は、内管26の外周面28を包被している。ランプ21は、その横方向両端部(図示せず)がランプハウス11の底部周縁24に固定されている。ランプ21は、ランプハウス11の底部20においてその7本が前後方向へ並列に並んでいる。7本のランプ21は、前後方向へ互いに等しい間隔で離間している。ランプ21は、それらの横方向両端部を除く全体がランプハウス11の底部20から下方に露出している。ランプハウス11によって処理チャンバー12の上部開口23を閉じると、図1に示すように、横方向両端部を除くランプ21の全体が後記するチャンバー12の空間37に露出する。なお、ランプ21の本数を7本に限定するものではなく、チャンバー12の容積やウエハ16の面積等によってその本数を自由に選択することができる。
内管26の管圧は、略大気圧に保持されている。内管26の内部には、電極29が設置されている。内管26では、その横方向一端部から窒素やヘリウム、アルゴン等の不活性ガスが供給され、その横方向他端部から不活性ガスが排出されている。ランプ21では、不活性ガスが内管26の内部を循環し、電極29を冷却する。各エキシマ真空紫外光ランプ21の電極には、高周波(RF)電源が個別に接続されている。外管27の管圧は、大気圧よりもわずかに低い圧に保持されている。外管27の内部(内管26の外周面28と外管27の内周面30との間)には、キセノンやアルゴン等の放電用ガスが封入されている。
エキシマ真空紫外光ランプ21では、高周波(RF)電源によって電極29に高周波・高電圧を印加することにより、放電用ガスが励起されてエキシマ状態となり、エキシマ状態となった放電用ガスが基底状態に戻る際にエキシマ真空紫外光(VUV)を射光する。エキシマ真空紫外光の波長は、外管27に封入する放電用ガスの種類によって異なるが、概ね150nm以上かつ200nm以下である。ランプ21は、高周波(RF)電源によってその照度が別個独立に調節される。高周波(RF)電源から電極に高周波・高電圧を印加してエキシマ真空紫外光ランプ21を点灯させると、ランプ21からエキシマ真空紫外光が射光され、真空紫外光が処理チャンバー12内に照射される。なお、制御装置を介して高周波(RF)電源の周波数や電圧を変更することで、ランプ21の照度を5〜50mw/cmの範囲で調節することができる。
処理チャンバー12は、平面形状が矩形の前後壁31,32および両側壁33と、平面形状が矩形の底壁34とから形成されている。チャンバー12には、それら壁31,32,33,34に囲繞された内部収容域35が形成されている。チャンバー12は、ランプハウス11と同様に、アルミニウムやアルミニウム軽合金から作られている。内部収容域35は、ウエハ16を置く円形のステージ36(ウエハ載置部)と、ランプハウス11とステージ36との間の空間37とから形成されている。ステージ36にウエハ16を載せると、ステージ36の上面とウエハ16の裏面18とが当接し、ウエハ16の表面17がエキシマ真空紫外光ランプ21に対向する。
図4に示すように、エキシマ真空紫外光ランプ21の外管27の下端39(外管27の外周面38の下端39)とステージ36上に位置するウエハ16の表面17(ランプ21に対向する表面17)との上下方向の離間寸法L1(ランプ21とウエハ16との間の空間37の上下方向の長さ)は、20〜100mmの範囲にある。離間寸法L1が20mm未満では、ランプ21の照度にもよるが、ランプ21がウエハ16に近づき過ぎることによる薄膜19の急激かつ局所的な物性変化が生じる場合がある。離間寸法L1が100mmを超過すると、薄膜19の物性改質に長時間を要する場合がある。また、物性改質の短縮化を図るため、ランプ21の照度を必要以上に上げなければならず、電力の無駄な消費につながる。なお、ステージ36は昇降機構(図示せず)を介して上下方向へ昇降可能であり、ランプ21とウエハ16との離間寸法L1を前記範囲で変えることができる。なお、ステージ36の平面形状を図示の円形に限定するものではなく、楕円形や四角形、多角形等の他のあらゆる形状を採用することができる。
処理チャンバー12の前壁31には、ウエハ16をステージ36に導入するとともに、ウエハ16をチャンバー12の外側に送出する出入口40が形成されている。出入口40には、ウエハ16の搬送装置(図示せず)が接続されている。出入口40には、ウエハ16をステージ36に導入した後やウエハ16をチャンバー12の外側に送出した後に出入口40を閉塞する自動シャッタ機構(図示せず)が設置されている。チャンバー12の底壁34には、2つの開口41,42が形成されている。開口41には給気管43が接続され、開口42には排気管44が接続されている。給気管43は、ガス供給装置14につながっている。排気管44は、真空ポンプ13につながっている。ガス供給装置14は、ボンベ45と流量計(図示せず)と流量調節弁(図示せず)とから形成されている。ボンベ45には、不活性ガスのうちの窒素が所定の圧力下に封入されている。真空ポンプ13には、線路(図示せず)を介して所定の電力が供給される。
真空ポンプ13を稼動させると、チャンバー12内の空気が排気管44を通ってチャンバー12の外側に排出され、チャンバー12内が真空に保持される。チャンバー12内の真空圧は、10〜10−5Paの範囲で調節可能である。なお、排気管44には、図示はしていないが、圧力計と圧力調節弁とが取り付けられている。ポンプ13や圧力計、圧力調節弁は、制御装置に接続され、フィードバック制御の制御要素を形成する。制御装置には、圧力計を介して排気管44の内圧が入力される。排気管44の内圧が目標値の範囲から外れると、制御装置は、ポンプ13の出力や圧力調節弁の弁機構を制御して排気管44の内圧を目標値に復帰させる。
ガス供給装置14を稼動させると、ボンベ45から流出した窒素が吸気管43を通ってチャンバー12内に流入する。なお、ガス供給装置14の稼動中は、真空ポンプ13も稼動している。チャンバー12内に流入した窒素は、真空ポンプ13の吸引力によって排気管44に流入し、排気管44を通って装置10の外側に排出される。ガス供給装置14を形成する流量計や流量調節弁は、制御装置に接続され、フィードバック制御の制御要素を形成する。制御装置には、流量計を介して給気管43を流れる窒素の流量が入力される。給気管43を流れる窒素の流量が目標値の範囲から外れると、制御装置は、流量調節弁の弁機構を制御して流量を目標値に復帰させる。
ヒータ15は、ステージ36に内蔵されている。ヒータ15には、線路(図示せず)を介して所定の電力が供給される。ヒータ15を稼動させると、ステージ36が加熱され、ステージ36上に位置するウエハ16が250〜400℃に加熱される。なお、ステージ36には、図示はしていないが、温度計が取り付けられている。ヒータ15や温度計は、制御装置に接続され、フィードバック制御の制御要素を形成する。制御装置には、温度計を介してステージ36の温度が入力される。ステージ36の温度が目標値の範囲から外れると、制御装置は、ヒータ15の出力を制御してステージ36の温度を目標値に復帰させる。
図5は、エキシマ真空紫外光の照射の一例を模式的に示すエキシマ真空紫外光照射処理装置10の断面図である。図5では、上下方向を矢印A、前後方向を矢印Bで示し、照射処理装置10をその側面から示す。図5の態様では、真空ポンプ13によってチャンバー12内の真空圧が低真空から中真空状態に保持され、ガス供給装置14によって窒素がチャンバー12内に供給されている。なお、ウエハ16の表面17には、低誘電率層間絶縁膜19が形成されているものとする。昇降機構を利用してエキシマ真空紫外光ランプ21とウエハ16との離間寸法L1を調節し、電源を入れてエキシマ真空紫外光照射処理装置10を起動させる。照射処理装置10を起動させた後、チャンバー12内の真空圧が低真空から中真空に保持されるように、入力装置を介して排気管44の内圧を設定し、チャンバー12内に供給される窒素の流量が一定に保持されるように、給気管43を流れる窒素の流量を設定する。さらに、入力装置を介してステージ36の温度を設定し、エキシマ真空紫外光ランプ21の照度を個別に設定するとともに、ランプ21の点灯時間(エキシマ真空紫外光の照射時間)を設定する。ここで、真空圧が低真空の場合は、チャンバー12内の気圧が10〜10Paに保持され、真空圧が中真空の場合は、チャンバー12内の気圧が10〜10―1Paに保持される。
それら数値を設定し、照射処理装置10を稼動させると、制御装置は、真空ポンプ13と圧力調節弁とを稼動させ、矢印L2で示すように、チャンバー12内から空気を排出し、チャンバー12内を減圧してチャンバー12内を低真空から中真空状態に保持し、ボンベ45のガス供給口を開くとともに流量調節弁を稼動させ、矢印L3で示すように、設定量の窒素をチャンバー12内に流入させる。さらに、ヒータ15を稼動させてステージ36の温度を設定温度に加熱する。真空ポンプ13によってチャンバー12内から空気が排出され、ガス供給装置14によって窒素がチャンバー12内に流入すると、チャンバー12内に残存する空気中の酸素が排出されてチャンバー12内が窒素雰囲気になる。チャンバー12内を窒素雰囲気にすることで、エキシマ真空紫外光ランプ21から射光されるエキシマ真空紫外光が酸素へ吸収されることを防ぐことができ、真空紫外光をウエハ16の低誘電率層間絶縁膜19に効率よく照射させることができる。
チャンバー12内の気圧が設定した低真空から中真空状態となり、ステージ36の温度が設定温度になると、制御装置は、ウエハ16の照射処理装置10への搬入指令を搬送装置に出力する。搬送装置は、制御装置からの搬入指令に従って、ウエハ16を照射処理装置10に搬入する。なお、搬送装置内も設定した低真空から中真空状態に保持されている。ウエハ16は、搬送装置の搬送機構によってチャンバー12の出入口40に搬入される。ウエハ16が出入口40に達すると、制御装置は、シャッタ機構を作動させて出入口40を開け、ウエハ16を出入口40からチャンバー12内に導入する。ウエハ16がチャンバー12内に進入すると、制御装置は、シャッタ機構によって出入口40を気密に閉塞する。チャンバー12内に進入したウエハ16は、ステージ36の中央部に載せられ、その表面17がエキシマ真空紫外光ランプ21に対向する。ステージ36上のウエハ16は、ヒータ15によって設定温度(250〜400℃)に加熱される。なお、ガス供給装置14からチャンバー12内に窒素が供給されることで、チャンバー12内の熱伝導度が上がり、ウエハ16を短時間に加熱することができる。ウエハ16が設定温度に加熱されると、制御装置は、高周波(RF)電源からエキシマ真空紫外光ランプ21の電極に高周波・高電圧を印加し、ランプ21を点灯させる。ランプ21から射光されたエキシマ真空紫外光は、設定された照度を保持した状態で、図5に矢印L4で示すように、ウエハ16の表面17に形成された低誘電率層間絶縁膜19に照射される。
エキシマ真空紫外光がウエハ16の低誘電率層間絶縁膜19に照射されると、絶縁膜19の骨格であるSi−O−Si結合が強固になる一方、絶縁膜19の空孔を形成するSi−CH3結合のうちの弱い部分のみが切断され、安定な部分が残る。絶縁膜19中の不安定なSi−CH3結合は消滅し、絶縁膜19自体は緻密化されて収縮し、空孔径がわずかに増加する。真空紫外光を低誘電率層間絶縁膜19に照射することにより、絶縁膜19の比誘電率(k値)が低下するとともに、空孔系は初期の状態を保持したままかあるいはわずかに増加してSi−Oの骨格部分が緻密化され、絶縁膜19全体の機械的強度が向上する。
あらかじめ設定されたエキシマ真空紫外光ランプ21の点灯時間が経過すると、制御装置は、高周波(RF)電源を切ってランプ21を消灯させ、ウエハ16の照射処理装置10からの搬出指令を搬送装置に出力する。制御装置は、シャッタ機構を作動させて出入口40を開け、ウエハ16を出入口40からチャンバー12の外側に送出する。搬送装置は、制御装置からの搬出指令に従って、出入口40の外側に送出されたウエハ16を引き取る。照射処理装置10によって低誘電率層間絶縁膜19の物性改質が行われたウエハ16は、搬送装置に移動し、搬送装置の搬送機構によって所定の箇所に搬送される。図5の態様において、チャンバー12内が中真空状態にあるときは、チャンバー12内に窒素を供給することなく、中真空状態のまま、エキシマ真空紫外光をウエハ16の絶縁膜19に照射する場合もある。
図6は、エキシマ真空紫外光の照射の他の一例を模式的に示すエキシマ真空紫外光照射処理装置10の断面図である。図6では、上下方向を矢印A、前後方向を矢印Bで示し、照射処理装置10をその側面から示す。図6の態様では、真空ポンプ13を介してチャンバー12内の真空度が高真空状態に保持されている。なお、この態様では、ガス供給装置14が停止しており、チャンバー12内に窒素は供給されていない。ウエハ16の表面17には、図5と同様に、低誘電率層間絶縁膜19が形成されているものとする。電源を入れてエキシマ真空紫外光照射処理装置10を起動させた後、チャンバー12内の真空圧が高真空に保持されるように、入力装置を介して排気管44の内圧を設定し、ステージ36の温度を設定する。さらに、入力装置を介してエキシマ真空紫外光ランプ21の照度を個別に設定し、ランプ21の点灯時間(エキシマ真空紫外光の照射時間)を設定する。ここで、真空圧が高真空の場合は、チャンバー12内の気圧が10−1〜10−5Paに保持される。
それら数値を設定し、照射処理装置10を稼動させると、制御装置は、真空ポンプ13と圧力調節弁とを稼動させ、矢印L2で示すように、チャンバー12内から空気を排出し、チャンバー12内を減圧してチャンバー12内を高真空状態に保持し、ヒータ15を稼動させてステージ36の温度を設定温度に加熱する。真空ポンプ13によってチャンバー12内から空気が排出され、チャンバー12内が高真空状態になると、チャンバー12内に酸素が存在しなくなる。チャンバー12内に酸素を存在させないことで、エキシマ真空紫外光ランプ21から射光されるエキシマ真空紫外光が酸素へ吸収されることを防ぐことができ、真空紫外光をウエハ16の低誘電率層間絶縁膜19に効率よく照射させることができる。
チャンバー12内の気圧が設定した高真空状態となり、ステージ36の温度が設定温度になると、制御装置は、ウエハ16の照射処理装置10への搬入指令を搬送装置に出力する。なお、ウエハ16の装置10への搬入過程は図5のそれと同一であるから、その説明は省略する。ウエハ16がチャンバー12内に進入すると、制御装置は、シャッタ機構によって出入口40を気密に閉塞する。チャンバー12内に進入したウエハ16は、ステージ36の中央部に載せられる。ステージ36上のウエハ16がヒータ15によって設定温度(250〜400℃)に加熱されると、制御装置は、高周波(RF)電源からエキシマ真空紫外光ランプ21の電極に高周波・高電圧を印加し、ランプ21を点灯させる。
エキシマ真空紫外光ランプ21から射光されたエキシマ真空紫外光は、設定された照度を保持した状態で、図6に矢印L4で示すように、ウエハ16の表面17に形成された低誘電率層間絶縁膜19に照射される。エキシマ真空紫外光がウエハ16の低誘電率層間絶縁膜19に照射されることで、図5の絶縁膜19と同様に、絶縁膜19の比誘電率(k値)が低下するとともに、絶縁膜19全体の機械的強度が向上する。低誘電率層間絶縁膜19の物性改質が行われたウエハ16の装置10からの搬出過程は図5のそれと同一であるから、その説明は省略する。なお、この実施の形態では薄膜19として低誘電率層間絶縁膜19を例に説明したが、この照射処理装置10は低誘電率層間絶縁膜19の他の絶縁膜、金属・導電膜、半導体膜の物性改質にも使用することができる。
エキシマ真空紫外光照射処理装置10は、エキシマ真空紫外光ランプ21がチャンバー12内の空間37に露出しており、ランプ21とチャンバー12内に収容されたウエハ16との間に介在物がなく、ランプ21から射光されたエキシマ真空紫外光がウエハ16の表面17に形成された低誘電率層間絶縁膜19(薄膜19)に直接照射されるから、ウエハ16の低誘電率層間絶縁膜19に真空紫外光を効率よく照射することができる。照射処理装置10は、ウエハ16の表面17の低誘電率層間絶縁膜19にエキシマ真空紫外光を効率よく照射することで、絶縁膜19の比誘電率(k値)を低下させることができるとともに、絶縁膜19の機械的強度を向上させることができ、絶縁膜19の物性を確実かつ良好に改質することができる。
エキシマ真空紫外光照射処理装置10は、エキシマ真空紫外光ランプ21が一方向へ長い棒状であり、7本のそれらランプ21がランプハウス11の底部20において前後方向へ等間隔で並列に並び、それらランプ21がウエハ16の表面17に向かってエキシマ真空紫外光を一斉に射光するから、ウエハ16の表面17に形成された低誘電率層間絶縁膜19(薄膜19)全域に満遍なく真空紫外光を照射することができ、真空紫外光のウエハ16への照射ムラを防ぐことができる。照射処理装置10は、ウエハ16の表面17全域にエキシマ真空紫外光を満遍なく照射し得るように、それら真空紫外光ランプ21の照度を個別に調節することができ、それによって、表面面積の大きなウエハであっても、その表面全域にエキシマ真空紫外光を均一に照射することができる。また、それらエキシマ真空紫外光ランプ21の照度を5〜50mw/cmの範囲で個別に調節することで、ウエハ16の表面17に照射されるエキシマ真空紫外光に強弱をつけることができ、ウエハ16の一部分に強い真空紫外光を照射することやウエハ16の一部分に弱い真空紫外光を照射することができる。この照射処理装置10は、ウエハ16の表面17に形成された低誘電率層間絶縁膜19の物性をある部分では大きく改質し、ある部分では小さく改質することができ、必要に応じて絶縁膜19の物性を部分的に改質することができる。
エキシマ真空紫外光照射処理装置10は、エキシマ真空紫外光ランプ21の下端39とステージ36上に位置するウエハ16の表面17との上下方向の離間寸法L1を20〜100mmの範囲で調節することができるから、エキシマ真空紫外光ランプ21をウエハ16に近づけすぎることによる低誘電率層間絶縁膜19の急激かつ局所的な物性変化を防ぐことができるとともに、真空紫外光ランプ21をウエハ16から遠ざけすぎることによる絶縁膜19の物性改質の長時間化を防ぐことができ、ウエハ16に形成された絶縁膜19の物性を適度な速度で良好に改質することができる。この照射処理装置10は、チャンバー12内の真空圧を10〜10−5Paの範囲で調節できるから、大気圧に対してわずかに低い低真空から高真空までの広い範囲の真空状態を利用することができ、薄膜19の種類や改質の程度に応じて適当な真空状態を選択することができ、選択した真空状態下で薄膜19の最良の改質を行うことができる。
図5の態様におけるエキシマ真空紫外光照射処理装置10では、チャンバー12内を低真空から中真空状態に保持しつつ、チャンバー12内に窒素(不活性ガス)を供給することで、チャンバー12内に残存する酸素をチャンバー12外に排気し、エキシマ真空紫外光が酸素に吸収されることによる真空紫外光の照射効率の低下を防ぐことができるから、低誘電率層間絶縁膜19の比誘電率(k値)を確実に低下させることができるとともに、絶縁膜19の機械的強度を確実に向上させることができる。図6の態様におけるエキシマ真空紫外光照射処理装置10では、チャンバー12内を高真空状態に保持することで、チャンバー12内に酸素を存在させず、エキシマ真空紫外光が酸素に吸収されることによる真空紫外光の照射効率の低下を防ぐことができから、低誘電率層間絶縁膜19の比誘電率(k値)を確実に低下させることができるとともに、絶縁膜19の機械的強度を確実に向上させることができる。
一例として示すエキシマ真空紫外光照射処理装置の部分破断斜視図。 ランプハウスを上方へ旋回させた状態で示すエキシマ真空紫外光照射処理装置の斜視図。 図2の3−3線部分拡大断面図。 ランプの下端とウエハの表面との間の離間寸法を示すエキシマ真空紫外光照射処理装置の部分拡大図。 エキシマ真空紫外光の照射の一例を模式的に示すエキシマ真空紫外光照射処理装置の断面図。 エキシマ真空紫外光の照射の他の一例を模式的に示すエキシマ真空紫外光照射処理装置の断面図。
10 エキシマ真空紫外光照射処理
11 ランプハウス(ランプ固定部)
12 処理チャンバー(処理室)
13 真空ポンプ(真空装置)
14 ガス供給装置
15 ヒータ(加熱装置)
16 ウエハ
17 表面
19 薄膜(低誘電率層間絶縁膜)
21 エキシマ真空紫外光ランプ
26 内管
27 外管
29 電極
36 ステージ(ウエハ載置部)
37 空間
39 下端
43 給気管
44 排気管
45 ボンベ

Claims (3)

  1. 一面に低誘電率層間絶縁膜が形成されたウエハを載置するウエハ載置部を有する真空チャンバーと、前記真空チャンバー内を真空に保持する真空装置と、前記ウエハ載置部に載置されたウエハを所定温度に加熱する加熱装置と、前記ウエハ載置部に載置されたウエハの低誘電率層間絶縁膜にエキシマ真空紫外光を照射するエキシマ真空紫外光ランプと、前記真空チャンバーの上下方向上方に位置して前記エキシマ真空紫外光ランプを固定するランプハウスとを備え、前記ランプハウスと前記ウエハ載置部との間に所定の空間が形成されたエキシマ真空紫外光照射処理装置において、
    前記エキシマ真空紫外光照射処理装置は、前記エキシマ真空紫外光ランプが一方向へ長い棒状であり、複数本のそれらエキシマ真空紫外光ランプが前記ランプハウスにおいて上下方向と交差する方向へ等間隔で並列に並び、それらエキシマ真空紫外光ランプが前記真空チャンバー内に露出しつつ、真空状態にある前記真空チャンバーのウエハ載置部に載置されたウエハの低誘電率層間絶縁膜にエキシマ真空紫外光を直接照射可能であり、それらエキシマ真空紫外光ランプの照度を5〜50mw/cmの範囲でそれぞれ個別独立に調節可能であるとともに、前記エキシマ真空紫外光ランプの下端と前記ウエハ載置部に載置されたウエハの一面との上下方向の離間寸法を昇降機構によって20〜100mmの範囲において調節可能であり、
    前記エキシマ真空紫外光照射処理装置では、それらエキシマ真空紫外光ランプの照度を5〜50mw/cm の範囲でそれぞれ個別独立に調節することにより、前記ウエハの低誘電率層間絶縁膜に照射されるエキシマ真空紫外光に強弱をつけることが可能であり、前記ウエハの一部分に強いエキシマ真空紫外光を照射すること可能かつ前記ウエハの一部分に弱いエキシマ真空紫外光を照射可能であり、前記ウエハの低誘電率層間絶縁膜の比誘電率(k値)と機械的強度とをある部分では大きく改質しつつある部分では小さく改質することで、前記低誘電率層間絶縁膜の比誘電率(k値)と機械的強度とを部分的に改質することが可能であることを特徴とするエキシマ真空紫外光照射処理装置。
  2. 前記エキシマ真空紫外光照射処理装置が、前記真空チャンバー内に不活性ガスを供給するガス供給装置を含み、前記エキシマ真空紫外光照射処理装置では、前記真空チャンバー内が前記真空装置を介して低真空から中真空状態に保持されているときに、前記ガス供給装置が該真空チャンバー内に不活性ガスを供給しつつ、前記エキシマ真空紫外光ランプが該真空チャンバーのウエハ載置部に載置されたウエハの薄膜にエキシマ真空紫外光を照射する請求項1記載のエキシマ真空紫外光照射処理装置。
  3. 前記エキシマ真空紫外光照射処理装置では、前記真空チャンバー内の真空圧を10〜10−5Paの範囲で調節可能である請求項1または請求項2に記載のエキシマ真空紫外光照射処理装置。
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