JP5117343B2 - プレス成形用転写ユニット及びプレス成形装置 - Google Patents

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本発明は、相対向する一対のプレス面部に転写部を設け、このプレス面部間に装填した被プレスシートに対して転写部から転写を行うプレス成形用転写ユニット及びプレス成形装置に関する。
一般に、導光板やレンズシート等の表面に細かな凹凸パターンを有する被プレスシートを製造する際には、一対のプレス部における相対向するプレス面部に、凹凸による転写パターンを有する転写部(スタンパ)を設けるとともに、一対のプレス面部間に熱可塑性樹脂素材を用いた被プレスシートを装填し、プレス成形を行うことにより転写パターンを転写させている。
従来、このようなプレス成形を行うプレス成形装置としては、特許文献1で開示されるプレス成形方法で用いるプレス成形装置が知られている。同文献1には、第一の型と第二の型との間で熱可塑性樹脂板状体の加圧を行うプレス成形装置が開示されており、このプレス成形装置は、下側に配し、かつ抵抗加熱板の面上にゴムシートを介して取付けた転写板を有する第一の型と、上側に配し、かつ抵抗加熱板の面上にゴムシートを介して取付けた転写板を有する第二の型から構成されている。
特開2007−230241号公報
しかし、上述した従来のプレス成形装置は、次のような問題点があった。
第一に、転写パターンを有するスタンパは、ニッケルやステンレス等の良質の金属素材により形成するとともに、表面に細かな凹凸パターンを設けるため、材料コスト及び製作コストが共に高価となるが、スタンパに対するコスト面からのアプローチがなされていないため、スタンパのイニシャルコスト及びランニングコスト(定期交換等)に係わるコストアップが無視できない。
第二に、スタンパは、凹凸パターンが減耗した場合、交換する必要があり、基本的には、消耗部品となるため、定期的又は必要により交換する必要がある。一方、スタンパを取付ける際の位置決め(位置精度)は、凹凸パターンの位置ズレに直結し、製品品質及び均質性に直接影響する。したがって、スタンパの取付時には高度の位置精度が要求されるが、スタンパの位置決め(位置精度)に対するアプローチがなされていないため、製品品質を高めるには限界がある。特に、スタンパは厚さが薄くなった場合には形状的に不安定になるため、高度の位置精度を確保しにくい。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したプレス成形用転写ユニット及びプレス成形装置の提供を目的とするものである。
本発明に係るプレス成形用転写ユニット1は、上述した課題を解決するため、相対向する一対のプレス面部Fu,Fdの少なくとも一方のプレス面部Fu,Fdに転写部3u,3dを設け、プレス成形装置Mにおける一対のプレス部2u,2d間に介在させることにより、一対のプレス面部Fu,Fd間に装填した被プレスシートSに対して転写部3u,3dから転写を行う転写ユニットであって、プレス面部Fu,Fdを、本体面部Fum,Fdmと転写部3u,3dを有する転写シート部Fus,Fdsにより構成し、本体面部Fum,Fdmに転写シート部Fus,Fdsを重ね、さらに、当該転写シート部Fus,Fdsの縁部を、被プレスシートSの厚みに対応した厚さを有し、かつ転写シート部Fus,Fdsの端辺部よりも面方向内方に所定の突出長Lsを有する複数の保持プレート部5s…により押えて固定するとともに、この保持プレート部5s…に、本体面部Fum,Fdmに取付ける取付プレート部5c…を一体形成し、この取付プレート部5c…と保持プレート部5s…間に段差部5b…を形成することにより、この段差部5b…よりも内方に位置する転写シート部Fus,Fdsを位置決めしてなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、一対のプレスプレート部Pu,Pdを使用し、各プレスプレート部Pu,Pdの面方向内方に位置する一部の面に本体面部Fum,Fdmをそれぞれ形成することができる。また、本体面部Fum,Fdmには、転写シート部Fus,Fdsの端辺部よりも面方向内方に位置し、かつ当該端辺部に略沿ったシール収容溝部6u,6dを形成し、このシール収容溝部6u,6dに、本体面部Fum,Fdmに転写シート部Fus,Fdsを重ねた際に、転写シート部Fus,Fdsに圧接する無端のインナシール部材7u,7dを収容することができる。なお、シール収容溝部6u,6dは、保持プレート部5s…の内端部(先端部)よりも面方向外方に位置させることが望ましい。一方、保持プレート部5s…は、突出長Ls…を選定することにより当該保持プレート部5s…の内端部に対して面方向内方に装填する被プレスシートSの位置決めを行うことができる。また、本体面部Fum,Fdmには、取付プレート部5c…を収容し、かつ収容した当該取付プレート部5c…に対する位置決めを行うとともに、転写シート部Fus,Fdsの端辺部に沿った保持部材取付溝部8u,8dを形成することができる。このため、取付プレート部5c…は、保持部材取付溝部8u,8dに嵌合する矩形に形成することができる。さらに、一方の本体面部Fum及び他方の本体面部Fdmに取付ける各取付プレート部5c…は、この取付プレート部5c…の幅寸法Lwsと略同じ幅寸法Lwnの間隔を設定した空隙部5cn…を介して保持部材取付溝部8u,8dに順次配するとともに、一方の本体面部Fumと他方の本体面部Fdmを重ね合わせた際に、一方(他方)の本体面部Fum(Fdm)の取付プレート部5c…が他方(一方)の本体面部Fdm(Fum)の空隙部5cn…に収容される位置関係に配することができる。他方、各プレスプレート部Pu,Pdの縁部をそれぞれ支持する枠形状の支持フレーム部9u,9dを用いることができる。この際、一対のプレスプレート部Pu,Pdには、少なくとも一方のプレスプレート部Pd(及び/又はPu)の本体面部Fdmにおける保持部材取付溝部8dの外方に位置し、かつプレスプレート部Pdの外郭形状に沿った無端のアウタシール部材10を配設するとともに、一対のプレスプレート部Pu,Pdの一方(Pd)に、吸気系Jpに連通接続する吸気口Aoを設けることができる。なお、転写部3u,3dには、凹凸による転写パターンを含ませることができる。
また、本発明に係るプレス成形装置Mは、上述した課題を解決するため、相対向する一対のプレス面部Fu,Fdの少なくとも一方のプレス面部Fu,Fdに転写部3u,3dを設け、一対のプレス面部Fu,Fd間に装填した被プレスシートSに対して転写部3u,3dから転写を行う一対のプレス部2u,2d及び少なくとも一方のプレス部2d(2u)を昇降駆動するプレス駆動部4を備える成形装置であって、プレス面部Fu,Fdを、本体面部Fum,Fdmと転写部3u,3dを有する転写シート部Fus,Fdsにより構成し、本体面部Fum,Fdmに転写シート部Fus,Fdsを重ね、さらに、当該転写シート部Fus,Fdsの縁部を、被プレスシートSの厚みに対応した厚さを有し、かつ転写シート部Fus,Fdsの端辺部よりも面方向内方に所定の突出長Ls…を有する複数の保持プレート部5s…により押えて固定するとともに、この保持プレート部5s…に、本体面部Fum,Fdmに取付ける取付プレート部5c…を一体形成し、この取付プレート部5c…と保持プレート部5s…間に段差部5b…を形成することにより、この段差部5b…よりも内方に位置する転写シート部Fus,Fdsを位置決めしてなるプレス部2u,2dを備えることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、プレス部2u,2dには、被プレスシートSに対して加熱を行う加熱部Uh,被プレスシートSに対して予熱を行う予熱部Us,被プレスシートSに対して冷却を行う冷却部Uc、の一又は二以上を備えることができる。
このような構成を有する本発明に係るプレス成形用転写ユニット1(プレス成形装置M)によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) プレス面部Fu,Fdを本体面部Fum,Fdmと転写部3u,3dを有する転写シート部Fus,Fdsにより構成し、本体面部Fum,Fdmに転写シート部Fus,Fdsを重ねるとともに、当該転写シート部Fus,Fdsの縁部を、被プレスシートSの厚みに対応した厚さを有し、かつ転写シート部Fus,Fdsの端辺部よりも面方向内方に所定の突出長Lsを有する複数の保持プレート部5s…により押えて固定したため、転写部(スタンパ)3u,3dの厚さを可及的に薄くすることができる。したがって、イニシャルコスト(材料コスト及び製作コスト)に係わるコストダウンに寄与できるとともに、転写部3u,3dを交換する際には、転写シート部Fus,Fdsを交換すれば足りるため、ランニングコスト(定期交換等)に係わるコストダウンにも寄与できる。
(2) 保持プレート部5s…に一体形成して本体面部Fum,Fdmに取付ける取付プレート部5c…を設けるとともに、この取付プレート部5c…と保持プレート部5s…間に段差部5b…を形成し、この段差部5b…よりも内方に位置する転写シート部Fus,Fdsの位置決めを行うようにしたため、転写シート部Fus,Fdsを取付(交換)する際に、転写シート部Fus,Fdsの位置決めを正確かつ容易に行うことができるとともに、特に、転写シート部Fus,Fdsと被プレスシートS間の相対的な位置決めを正確に行うことができるため、製品の品質及び均質性を飛躍的に高めることができる。
(3) 好適な態様により、一対のプレスプレート部Pu,Pdを使用し、各プレスプレート部Pu,Pdの面方向内方に位置する一部の面に本体面部Fum,Fdmをそれぞれ形成するようにすれば、本体面部Fum,Fdmの外方に密閉空間(負圧空間)を設けることができるなど、転写ユニット1を用いる際の成形性や取扱性をより高めることができる。
(4) 好適な態様により、本体面部Fum,Fdmに、転写シート部Fus,Fdsの端辺部よりも面方向内方に位置し、かつ当該端辺部に略沿ったシール収容溝部6u,6dを形成し、このシール収容溝部6u,6dに、本体面部Fum,Fdmに転写シート部Fus,Fdsを重ねた際に、転写シート部Fus,Fdsに圧接する無端のインナシール部材7u,7dを収容するようにすれば、インナシール部材7u,7dの外方の空間を吸気した際に、インナシール部材7u,7dの内方の空間も同時に強制吸気できるとともに、この後、インナシール部材7u,7dの外方の空間の吸気(負圧)を解除してもインナシール部材7u,7dの内方の空間における負圧は維持されるため、転写シート部Fus,Fdsが薄い場合であっても本体面部Fum,Fdmに密着して平坦性(形状安定性)を確保できるとともに、特に、成形終了後、被プレスシートSと転写シート部Fus,Fdsが付着している場合であっても容易かつ確実に離型することができる。
(5) 好適な態様により、シール収容溝部6u,6dを、保持プレート部5s…の内端部(先端部)よりも面方向外方に位置させれば、転写シート部Fus,Fds(本体面部Fum,Fdm)とインナシール部材7u,7dを保持プレート部5s…により押圧できるため、インナシール部材7u,7dによるシール性をより高めることができる。
(6) 好適な態様により、保持プレート部5s…の突出長Ls…を選定することにより当該保持プレート部5s…の内端部に対して面方向内方に装填する被プレスシートSの位置決めを行うようにすれば、複数の保持プレート部5s…の先端部により被プレスシートSをX方向及びY方向に対して正確に位置決めすることができ、もって、被プレスシートSの位置精度を高めることができる。
(7) 好適な態様により、本体面部Fum,Fdmに、取付プレート部5c…を収容し、かつ収容した当該取付プレート部5c…に対する位置決めを行うとともに、転写シート部Fus,Fdsの端辺部に沿った保持部材取付溝部8u,8dを形成すれば、この保持部材取付溝部8u,8dにより、本体面部Fum,Fdmに対する取付プレート部5c…(保持部材5…)の取付精度(位置精度)を高めることができるとともに、組付容易性にも寄与できる。
(8) 好適な態様により、取付プレート部5c…を、保持部材取付溝部8u,8dに嵌合する矩形に形成すれば、保持部材取付溝部8u,8dに対する位置決めを、ガタつき等を伴うことなく正確かつ確実に行うことができる。
(9) 好適な態様により、上側の本体面部Fum及び下側の本体面部Fdmに取付ける各取付プレート部5c…を、この取付プレート部5c…の幅寸法Lwsと略同じ幅寸法Lwnの間隔を設定した空隙部5cn…を介して保持部材取付溝部8u,8dに順次配するとともに、一方の本体面部Fumと他方の本体面部Fdmを重ね合わせた際に、一方(他方)の本体面部Fum(Fdm)の取付プレート部5c…が他方(一方)の本体面部Fdm(Fum)の空隙部5cn…に収容される位置関係に配すれば、一方の本体面部Fumと他方の本体面部Fdm間におけるX方向及びY方向の位置決めを正確かつ確実に行うことができる。
(10) 好適な態様により、各プレスプレート部Pu,Pdの縁部をそれぞれ支持する枠形状の支持フレーム部9u,9dを用いれば、プレス成形装置M側への取付又はセッティング、更にはプレスプレート部PuとPdの開閉等を容易かつ円滑に行うことができる。
(11) 好適な態様により、少なくとも一方のプレスプレート部Pd(及び/又はPu)の本体面部Fdmに、保持部材取付溝部8dの外方に位置し、かつプレスプレート部Pdの外郭形状に沿った無端のアウタシール部材10を配設するとともに、一対のプレスプレート部Pu,Pdの一方(Pd)に、吸気系Jpに連通接続する吸気口Aoを設ければ、プレスプレート部PuとPd間における密閉空間(負圧空間)を容易に設けることができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係るプレス成形用転写ユニット1の構成について、図1〜図10を参照して説明する。
転写ユニット1は、図5及び図9に示すように、一方のプレスプレート部(下プレスプレート部)Pdとこの下プレスプレート部Pdの上に重ね合わせる他方のプレスプレート部(上プレスプレート部)Puを備え、それぞれ矩形枠により構成した一方の支持フレーム部(下支持フレーム部)9dと他方の支持フレーム部(上支持フレーム部)9uにより支持される。なお、Sは、転写ユニット1を利用してプレス成形される被プレスシートであり、例えば、導光板を製造するための熱可塑性樹脂を用いたシート材料である。
最初に、下プレスプレート部Pd及び上プレスプレート部Puの構成について説明する。図1は、下支持フレーム部9dにより支持された下プレスプレート部Pdを示す。下プレスプレート部Pdは、加工性の良好なアルミニウム板等を利用し、図2に示すように、全体を矩形に一体形成するとともに、四辺には、それぞれ矩形状に形成した複数の係合片11…を外方に突出させる。なお、下プレスプレート部Pdの厚さは、3〔mm〕程度を選定でき、この下プレスプレート部Pdの上面はプレス面部Fdとなる。そして、このプレス面部Fdは、本体面部Fdmと転写シート部Fdsにより構成する。
この場合、転写シート部Fdsは、ニッケル或いはステンレス等の金属素材を用いて厚さ0.3〜0.5〔mm〕程度のシート状のプレートとして形成し、表面には50〜100〔μm〕間隔の凹凸による転写パターンを形成した転写部3dを有する。
一方、本体面部Fdmは、下プレスプレート部Pdの面方向内方に位置する一部の面に形成し、図2に示すように、本体面部Fdmには、転写シート取付部12を設ける。したがって、この転写シート取付部12に転写シート部Fdsを取付けることができる。転写シート取付部12は、図2及び図4に示すように、本体面部Fdmに形成したシール収容溝部6d及び保持部材取付溝部8dを有する。シール収容溝部6dは、転写シート部Fdsの端辺部よりも面方向内方に位置し、かつ当該端辺部に略沿って形成する。この際、シール収容溝部6dは、図5に示すように、後述する保持プレート部5s…の内端部(先端部)よりも面方向外方に位置させる。このシール収容溝部6dには、本体面部Fdmに転写シート部Fdsを重ねた際に、転写シート部Fdsに圧接する無端のインナシール部材7dを収容する。このようなシール収容溝部6d及びインナシール部材7dを設ければ、インナシール部材7dの外方の空間を吸気した際に、インナシール部材7dの内方の空間も同時に強制吸気されるとともに、この後、インナシール部材7dの外方の空間の吸気を解除してもインナシール部材7dの内方の空間における負圧を維持することができる。したがって、転写シート部Fdsが薄い場合であっても本体面部Fdmに密着して平坦性(形状安定性)を確保できるとともに、特に、成形終了後、被プレスシートSと転写シート部Fdsが付着している場合であっても容易かつ確実に離型することができる。なお、このようなプレスプレート部Pdを使用し、プレスプレート部Pdの面方向内方に位置する一部の面に本体面部Fdmを形成するようにすれば、本体面部Fdmの外方に密閉空間(負圧空間)を設けることができるなど、転写ユニット1を用いる際の成形性や取扱性をより高めることができる利点がある。
また、保持部材取付溝部8dは、シール収容溝部6dに対して本体面部Fdmの面方向外方に形成する。この保持部材取付溝部8dも、転写シート部Fdsの端辺部に沿って形成する。さらに、断面形状は、取付プレート部5c…を収容し、かつ収容した当該取付プレート部5c…に対する位置決めを行うことができるように設定する。したがって、このような保持部材取付溝部8dを設ければ、この保持部材取付溝部8dにより、本体面部Fdmに対する取付プレート部5c…(保持部材5…)の取付精度(位置精度)を高めることができるとともに、組付容易性にも寄与できる利点がある。
図3は、この取付プレート部5cを有する保持部材5を示す。この保持部材5は、保持プレート部5sと取付プレート部5cを一体形成するとともに、取付プレート部5cは、保持プレート部5sに対して厚く形成することにより、取付プレート部5cと保持プレート部5s間に段差部5bを設ける。また、取付プレート部5cは、保持部材取付溝部8dに嵌合する矩形に形成するとともに、保持プレート部5sも矩形に形成する。この場合、保持プレート部5sの厚さは、図6に示すように、転写を行う被プレスシートSの厚みに対応した厚さを選定し、かつ転写シート部Fdsの端辺部よりも面方向内方に所定の突出長Ls、即ち、保持プレート部5sの内端部に対して面方向内方に装填する被プレスシートSの位置決めを行うことができる突出長Ls(図4)を選定する。さらに、保持部材5に形成した段差部5bは、この段差部5bよりも内方に位置する転写シート部Fdsの位置決めを行う。したがって、取付プレート部5cを収容する上述した保持部材取付溝部8dの位置は転写シート部Fdsの大きさ対応させて設定する。なお、保持部材5において、5h,5hは、取付プレート部5cに形成したネジ挿通孔であり、取付用のネジ13…を挿通させることができる。
このような保持部材5…と保持部材取付溝部8dを組合わせれば、複数の保持部材5…における取付プレート部5c…を保持部材取付溝部8dに嵌め込み、保持部材取付溝部8dに沿って所定間隔おきに取付可能となる。特に、取付プレート部5c…は矩形に形成するため、保持部材取付溝部8u,8dに対してガタつき等を伴うことなく正確かつ確実に位置決めされる。
さらに、下プレスプレート部Pdの上面には、図1に示すように、本体面部Fdmにおける保持部材取付溝部8dの外方に位置し、かつ下プレスプレート部Pdの外郭形状に沿った無端のアウタシール部材10を配設する。この場合、アウタシール部材10の厚さは、図6に示すように、転写シート部Fus,Fdsと被プレスシートSの厚さを考慮する。また、アウタシール部材10の内方における下プレスプレート部Pdには、図1に示すように、吸気系Jpに連通接続する吸気口Aoを設ける。このようなアウタシール部材10を配設し、かつ吸気口Aoを設ければ、プレスプレート部PuとPd間における密閉空間(負圧空間)を容易に設けることができる。
以上、下側に配する下プレスプレート部Pd側の構成について説明したが、上側に配する上プレスプレート部Pu側の構成も、基本的には下プレスプレート部Pd側と同様に構成できる。下プレスプレート部Pd側と上プレスプレート部Pu側の異なる点は、次のようになる。
上プレスプレート部Puは下プレスプレート部Pdに対して重ね合わせて使用するため、上側の本体面部Fum及び下側の本体面部Fdmに取付ける各取付プレート部5c…は、取付プレート部5c…の幅寸法Lwsと略同じ幅寸法Lwnの間隔を設定した空隙部5cn…を介して保持部材取付溝部8u,8dに順次配するとともに、上側の本体面部Fumと下側の本体面部Fdmを重ねた際には、図7に示すように、一方の本体面部Fum(Fdm)の取付プレート部5c…が他方の本体面部Fdm(Fum)の空隙部5cn…に収容される位置関係に設定する。したがって、各保持部材取付溝部8u,8dには、この位置関係を満たすように、取付プレート部5c…をネジ13…により取付けるための複数のネジ孔14…を形成するとともに、他方側におけるネジ13…の頭部13h…が収容される複数の逃穴15…を、各保持部材取付溝部8u,8dに沿ってそれぞれ形成する。上側の本体面部Fum及び下側の本体面部Fdmに取付ける各取付プレート部5c…をこのような位置関係に取付ければ、一方の本体面部Fumと他方の本体面部Fdm間におけるX方向及びY方向の位置決めを正確かつ確実に行うことができる。なお、上プレスプレート部Puには、下プレスプレート部Pdに設けたアウタシール部材10及び吸気口Aoは設けない。
よって、転写シート取付部12に対する転写シート部Fdsの取付けは、次のように行うことができる。まず、下プレスプレート部Pdの転写シート取付部12(本体面部Fdm)における保持部材取付溝部8dに保持部材5…を取付ける。この場合、例えば、保持部材取付溝部8dの半分、即ち、相隣る二辺に保持部材5…の取付プレート部5c…をネジ13…により取付ける。そして、この状態において、転写シート部Fdsを本体面部Fdmに重ね、かつ転写シート部Fdsの縁部を保持プレート部5s…に差し込む。この後、保持部材取付溝部8dにおける残りの二辺に保持部材5…の取付プレート部5c…をネジ13…により取付ければよい。
これにより、転写シート部Fdsの縁部は、保持プレート部5s…により押さえられて固定される。この際、保持プレート部5s…の内端部(先端部)により、この内方に装填する被プレスシートSの位置が規制されるため、複数の保持プレート部5s…の内端部により被プレスシートSをX方向及びY方向に対して正確に位置決めすることができ、もって、被プレスシートSの位置精度を高めることができる。また、取付プレート部5c…と保持プレート部5s…間の段差部5b…により、内方に位置する転写シート部Fdsの位置が規制されるため、転写シート部Fdsを取付(交換)する際における転写シート部Fdsの位置決めを正確かつ容易に行うことができるとともに、特に、転写シート部Fdsと被プレスシートS間の相対的な位置決めを正確に行うことができるため、製品の品質及び均質性を飛躍的に高めることができる。さらに、シール収容溝部6dに収容したインナシール部材7dにより、このインナシール部材7dの内方の空間が密閉されるとともに、特に、インナシール部材7dは、保持プレート部5s…により押圧されるため、インナシール部材7u,7dによるシール性がより高められる。このように、転写シート部Fdsの取付け又は取外しは容易に行うことができる。一方、上プレスプレート部Pu(本体面部Fum)に転写シート部Fusを取付ける場合も下プレスプレート部Pd側と同様に行うことができる。
次に、下支持フレーム部9d及び上支持フレーム部9uについて説明する。下支持フレーム部9dは、図1に示すように、下プレスプレート部Pdの各係合片11…をそれぞれ保持する複数の係合孔21…を有する。各係合孔21…は、図8に示すように、支持フレーム部9dの上面に各係合片21…に対応する係合凹部21s…を設け、各係合凹部21s…をカバープレート21c…で覆うことにより形成できる。このため、各係合凹部21s…の両側には、カバープレート21c…が嵌合する段差部22…を形成する。したがって、カバープレート21c…を段差部22…に嵌合した際は、支持フレーム部9dの上面に連続する平坦面となる。また、支持フレーム部9dに下プレスプレート部Pdを組付ける際は、各係合片11…を対応する係合凹部21s…に収容した後、カバープレート21c…を固定ネジ等により固定すればよい。これにより、支持フレーム部9dの内側に下プレスプレート部Pdが支持されるとともに、係合片11…が係合孔21…に係合することにより、下プレスプレート部Pdの熱収縮による変形が吸収される。
さらに、支持フレーム部9dの一側には、図1及び図10に示す真空接続部51を設ける。この真空接続部51は、吸着ユニット1側の吸気系Jpを構成し、上面に被吸着口Aiを有する接続体部53と、この接続体部53と下プレスプレート部Pdの吸気口Aoを連通接続する接続通路部55を備え、この接続体部53には、接続通路部55に接続される逆止弁56を内蔵するとともに、この逆止弁56の機能を解除する解除操作部57を付設する。また、真空接続部51は、接続体部53に併設した円筒形の真空タンク58を備え、この真空タンク58は接続通路部55に連通接続する。このような真空タンク58を設けることにより、吸気時の衝撃を緩和し、かつ安定した真空圧を維持できる。
以上、下支持プレート部9dの構成について説明したが、上支持プレート部9uの構成も、基本的には下支持プレート部9dと同様に構成できる。この場合、上支持プレート部9uは、下支持プレート部9dに対して真空接続部51を設けない点を除き、下支持プレート部9dと同様に構成できる。このように、各プレスプレート部Pu,Pdの縁部をそれぞれ支持する枠形状の支持フレーム部9u,9dを用いれば、後述するプレス成形装置M側への取付又はセッティング、更にはプレスプレート部PuとPdの開閉等を容易かつ円滑に行うことができる。
次に、本実施形態に係る転写ユニット1の使用方法及び機能について、図1〜図11を参照して説明する。
図11は、転写ユニット1とセットで用いるプレス成形機Mを示す。プレス成形機Mは、上側に配した上プレス部2uと下側に配した下プレス部2dを備える。上プレス部2uは、熱盤部61,断熱部62及び支持盤63を順次重ねて構成し、固定ボルト64…により一体化する。熱盤部61には、加熱部65を内蔵し、この加熱部65は、盤面に沿って一定間隔おきに配した多数の加熱用棒ヒータにより構成する。他方、下プレス部2dは、熱盤部71,断熱部72,支持盤73及び基盤部74を順次重ねて構成し、固定ボルト75…により一体化する。熱盤部71には、上述した熱盤部61と同様に多数の加熱用棒ヒータにより構成する加熱部76を内蔵する。
また、下プレス部2dを昇降駆動するプレス駆動部4を備える。プレス駆動部4において、82は機台部であり、この機台部82と下プレス部2d間に架設したトグルリンク機構83により下プレス部2dが支持される。84はトグルリンク機構83を駆動する駆動機構部であり、この駆動機構部84は、機台部82に取付けたサーボモータ85と、このサーボモータ85により駆動せしめられるボールねじ機構86を備える。これにより、ボールねじ機構86のボールねじ部87はサーボモータ85により回転駆動され、ボールねじ機構86のナット部88はトグルリンク機構83の入力部となる。
そして、プレス成形を行う際には、まず、転写ユニット1に被プレスシートSを装填する。この場合、転写ユニット1は、下プレスプレートPdから上プレスプレートPuを離間した状態にし、被プレスシートSを下プレスプレートPdにおける転写シート部Fds上に装填する。次いで、下プレスプレートPdの上に上プレスプレートPuを重ね合わせる。この際、下プレスプレートPdに取付けた保持部材5…と上プレスプレートPuに取付けた保持部材5…により、下プレスプレートPdと上プレスプレートPu間のX方向及びY方向の位置決めが行われる。また、被プレスシートSは上側の転写シート部Fusと下側の転写シート部Fds間に挟まれるとともに、下プレスプレート部Pdの上面に配設したアウタシール部材10は上プレスプレート部Puの下面に当接する。
これにより、転写ユニット1に対する被プレスシートSの装填が終了する。この転写ユニット1は、例えば、不図示の搬送機構により搬送され、プレス成形機Mにおける下降位置にある下プレス部2d上の定位置にセッティングされる。セッティング後、不図示の吸気装置により被吸着口Aiの吸気が行われる。即ち、吸気盤を被吸着口Ai(図1)に接続し、真空装置を作動させれば、被吸着口Ai,接続通路部55,吸気口Aoを通して、上プレスプレート部Puと下プレスプレート部Pd間におけるアウタシール部材10よりも内方の空間が吸気される。この際、インナシール部材7u,7dの内方の空間も同時に強制吸気される。この後、設定した所定の負圧まで吸気したなら、真空装置を停止させて吸気を解除するとともに、吸盤64を上昇させる。この場合、吸盤64を上昇させても、逆止弁56により転写ユニット1内の負圧は維持される。
次いで、サーボモータ85を作動させれば、ナット部88が上昇し、トグルリンク機構83により下プレス部2dが上昇する。これにより、転写ユニット1は、上プレス部2uと下プレス部2d間に挟まれ、かつ加圧される。この際、下プレス部2d及び上プレス部2uは、内蔵する加熱部76,65により加熱されているため、転写ユニット1に対する加熱加圧処理が行われ、被プレスシートSに対して、転写シート部Fus,Fdsから転写が行われる。このような成形工程が終了したなら、プレス駆動部4により下プレス部2dを下降させる。そして、解除操作部57を操作して逆止弁56の機能を解除する。これにより、転写ユニット1内の負圧が解除されるため、下プレスプレート部Pdから上プレスプレート部Puを離間させて離型することができる。この際、下プレスプレート部Pdと上プレスプレート部Pu間の負圧を解除してもインナシール部材7u,7dにより、このインナシール部材7u,7dの内方の空間、即ち、転写シート部Fusと本体面部Fum間及び転写シート部Fdsと本体面部Fdm間の空間における負圧は維持されるため、転写シート部Fus,Fdsが薄い場合であっても本体面部Fum,Fdmに密着して平坦性(形状安定性)が確保される。特に、このような成形処理終了後、被プレスシートSと転写シート部Fus,Fdsが付着している場合であっても容易かつ確実に離型することができる。
以上は、転写ユニット1とプレス成形装置Mを組合わせた場合を示したが、上支持フレーム部9u(上プレスプレート部Pu)を上プレス部2uの下面に固定し、かつ下支持フレーム部9d(下プレスプレート部Pd)を下プレス部2dの上面に固定することにより、転写ユニット1をプレス成形装置Mに一体化することにより、転写ユニット1をプレス成形装置Mの一部として構成してもよい。この場合、プレス成形装置Mは、相対向する一対のプレス面部Fu,Fdの少なくとも一方のプレス面部Fu,Fdに転写部3u,3dを設け、一対のプレス面部Fu,Fd間に装填した被プレスシートSに対して転写部3u,3dから転写を行う一対のプレス部2u,2d及び少なくとも一方のプレス部2d(2u)を昇降駆動するプレス駆動部4を備える成形装置であって、プレス面部Fu,Fdを本体面部Fum,Fdmと転写部3u,3dを有する転写シート部Fus,Fdsにより構成し、本体面部Fum,Fdmに転写シート部Fus,Fdsを重ねるとともに、当該転写シート部Fus,Fdsの縁部を、被プレスシートSの厚みに対応した厚さを有し、かつ転写シート部Fus,Fdsの端辺部よりも面方向内方に所定の突出長Ls…を有する複数の保持プレート部5s…により押えて固定したプレス部2u,2dを備える構成となる。このような構成であっても、前述した転写ユニット1とプレス成形装置Mを組合わせた構成と同様に実施できる。
よって、このような本実施形態に係るプレス成形用転写ユニット1(プレス成形装置M)によれば、プレス面部Fu,Fdを本体面部Fum,Fdmと転写部3u,3dを有する転写シート部Fus,Fdsにより構成し、本体面部Fum,Fdmに転写シート部Fus,Fdsを重ねるとともに、当該転写シート部Fus,Fdsの縁部を、被プレスシートSの厚みに対応した厚さを有し、かつ転写シート部Fus,Fdsの端辺部よりも面方向内方に所定の突出長Lsを有する複数の保持プレート部5s…により押えて固定したため、転写部(スタンパ)3u,3dの厚さを可及的に薄くすることができる。したがって、イニシャルコスト(材料コスト及び製作コスト)に係わるコストダウンに寄与できるとともに、転写部3u,3dを交換する際には、転写シート部Fus,Fdsを交換すれば足りるため、ランニングコスト(定期交換等)に係わるコストダウンにも寄与できる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、転写部3u,3dから被プレスシートSの両面に転写する場合を示したが、被プレスシートSの片面にのみ転写する場合であってもよい。また、本体面部Fum,Fdmにシール収容溝部6u,6dを形成し、このシール収容溝部6u,6dにインナシール部材7u,7dを収容する場合を示したが、転写シート部Fus,Fdsの裏面に薄いシール材を貼着するなどにより実施してもよい。さらに、各プレスプレート部Pu,Pdの縁部をそれぞれ枠形状の支持フレーム部9u,9dにより支持する形態を示したが、支持フレーム部9u,9dは必ずしも設けることを要せず、他の支持手段により支持してもよい。一方、被プレスシートSとしては、導光板やレンズシートをはじめ、表面に転写を施す各種シートを適用できるとともに、転写部3u,3dには、凹凸による転写パターンのみならず、各種転写態様を適用できる。他方、プレス部2u,2dには、被プレスシートSに対して加熱を行う加熱部Uhを内蔵させた場合を例示したが、被プレスシートSに対して予熱を行う予熱部Us,被プレスシートSに対して冷却を行う冷却部Ucなどを選択して又は一緒に内蔵させることもできるし、加圧のみのプレス成形であってもよい。
本発明の最良の実施形態に係るプレス成形用転写ユニットにおける下支持フレーム部により支持された下プレスプレート部の一部破断平面図、 同プレス成形用転写ユニットに用いる下プレスプレート部,転写シート部及び被プレスシートを並べて示した平面図、 同プレス成形用転写ユニットに用いる保持部材の斜視図、 同プレス成形用転写ユニットに用いる被プレスシート,保持部材,転写シート部,インナシール部材及び下プレスプレート部の一部を断面で示す分解構成図、 同プレス成形用転写ユニットの下プレスプレート部と上プレスプレート部を離間した状態の一部を示す断面図、 同プレス成形用転写ユニットの下プレスプレート部と上プレスプレート部を重ね合わせた状態の一部を示す断面図、 同プレス成形用転写ユニットの下プレスプレート部と上プレスプレート部を離間した状態の一部を示す断面図、 同プレス成形用転写ユニットの下プレスプレート部の係合片及び下支持フレーム部の係合孔を明示する斜視図、 同プレス成形用転写ユニットの全体を示す外観正面図、 同プレス成形用転写ユニットにおける吸気系(真空接続部)を明示する一部断面平面図 本発明の最良の実施形態に係るプレス成形装置の一部断面正面図、
符号の説明
1:プレス成形用転写ユニット,2u:プレス部,2d:プレス部,3u:転写部,3d:転写部,4:プレス駆動部,5s…:保持プレート部,5c…:取付プレート部,5cn…:空隙部,5b…:段差部,6u:シール収容溝部,6d:シール収容溝部,7u:インナシール部材,7d:インナシール部材,8u:保持部材取付溝部,8d:保持部材取付溝部,9u:支持フレーム部,9d:支持フレーム部,10:アウタシール部材,Fu:プレス面部,Fd:プレス面部,Fum:本体面部,Fdm:本体面部,Fus:転写シート部,Fds:転写シート部,M:プレス成形装置,S:被プレスシート,Pu:プレスプレート部,Pd:プレスプレート部,Ls:突出長,Lws:幅寸法,Lwn:幅寸法,Jp:吸気系,Ao:吸気口,Uh:加熱部,Us:予熱部,Uc:冷却部

Claims (13)

  1. 相対向する一対のプレス面部の少なくとも一方のプレス面部に転写部を設け、プレス成形装置における一対のプレス部間に介在させることにより、前記一対のプレス面部間に装填した被プレスシートに対して前記転写部から転写を行うプレス成形用転写ユニットにおいて、前記プレス面部を、本体面部と前記転写部を有する転写シート部により構成し、前記本体面部に前記転写シート部を重ね、さらに、当該転写シート部の縁部を、前記被プレスシートの厚みに対応した厚さを有し、かつ前記転写シート部の端辺部よりも面方向内方に所定の突出長を有する複数の保持プレート部により押えて固定するとともに、この保持プレート部に、前記本体面部に取付ける取付プレート部を一体形成し、この取付プレート部と前記保持プレート部間に段差部を形成することにより、この段差部よりも内方に位置する前記転写シート部を位置決めすることを特徴とするプレス成形用転写ユニット。
  2. 一対のプレスプレート部を備え、各プレスプレート部の面方向内方に位置する一部の面に前記本体面部をそれぞれ形成することを特徴とする請求項1記載のプレス成形用転写ユニット。
  3. 前記本体面部に、前記転写シート部の端辺部よりも面方向内方に位置し、かつ当該端辺部に略沿ったシール収容溝部を形成し、このシール収容溝部に、前記本体面部に前記転写シート部を重ねた際に、前記転写シート部に圧接する無端のインナシール部材を収容してなることを特徴とする請求項1又は2記載のプレス成形用転写ユニット。
  4. 前記シール収容溝部は、前記保持プレート部の内端部(先端部)よりも面方向外方に位置することを特徴とする請求項3記載のプレス成形用転写ユニット。
  5. 前記保持プレート部は、前記突出長を選定することにより当該保持プレート部の内端部に対して面方向内方に装填する前記被プレスシートの位置決めを行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のプレス成形用転写ユニット。
  6. 前記本体面部は、前記取付プレート部を収容し、かつ収容した当該取付プレート部に対する位置決めを行うとともに、前記転写シート部の端辺部に沿って形成した保持部材取付溝部を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のプレス成形用転写ユニット。
  7. 前記取付プレート部は、前記保持部材取付溝部に嵌合する矩形に形成することを特徴とする請求項6記載のプレス成形用転写ユニット。
  8. 一方の本体面部及び他方の本体面部に取付ける各取付プレート部は、この取付プレート部の幅寸法と略同じ幅寸法の間隔を設定した空隙部を介して前記保持部材取付溝部に順次配するとともに、一方の本体面部と他方の本体面部を重ね合わせた際に、一方(他方)の本体面部の前記取付プレート部が他方(一方)の本体面部の前記空隙部に収容される位置関係に配することを特徴とする請求項6又は7記載のプレス成形用転写ユニット。
  9. 各プレスプレート部の縁部をそれぞれ支持する枠形状の支持フレーム部を備えることを特徴とする請求項2記載のプレス成形用転写ユニット。
  10. 前記一対のプレスプレート部には、少なくとも一方のプレスプレート部の本体面部における前記保持部材取付溝部の外方に位置し、かつ前記プレスプレート部の外郭形状に沿った無端のアウタシール部材を配設するとともに、前記一対のプレスプレート部の一方に、吸気系に連通接続する吸気口を設けることを特徴とする請求項2又は9記載のプレス成形用転写ユニット。
  11. 前記転写部には、凹凸による転写パターンを含むことを特徴とする請求項1記載のプレス成形用転写ユニット。
  12. 相対向する一対のプレス面部の少なくとも一方のプレス面部に転写部を設け、前記一対のプレス面部間に装填した被プレスシートに対して前記転写部から転写を行う一対のプレス部及び少なくとも一方のプレス部を昇降駆動するプレス駆動部を備えるプレス成形装置において、前記プレス面部を、本体面部と前記転写部を有する転写シート部により構成し、前記本体面部に前記転写シート部を重ね、さらに、当該転写シート部の縁部を、前記被プレスシートの厚みに対応した厚さを有し、かつ前記転写シート部の端辺部よりも面方向内方に所定の突出長を有する複数の保持プレート部により押えて固定するとともに、この保持プレート部に、前記本体面部に取付ける取付プレート部を一体形成し、この取付プレート部と前記保持プレート部間に段差部を形成することにより、この段差部よりも内方に位置する前記転写シート部を位置決めするプレス部を備えることを特徴とするプレス成形装置。
  13. 前記プレス部には、前記被プレスシートに対して加熱を行う加熱部,前記被プレスシートに対して予熱を行う予熱部,前記被プレスシートに対して冷却を行う冷却部、の一又は二以上を備えることを特徴とする請求項12記載のプレス成形装置。
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