JP5117202B2 - エンジン - Google Patents

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Description

本発明は、点火プラグの先端を臨ませてエンジン本体内に形成される燃焼室に外部から空気を供給するための吸気通路を有して前記エンジン本体に接続される吸気装置に、前記吸気通路を流通する空気をプラズマ化するプラズマ発生手段が付設されるエンジンに関する。
吸気装置に付設されたプラズマ発生装置に高電圧を印加することでプラズマ化された混合気を燃焼室に供給して燃焼効率を改善したエンジンが、特許文献1で知られている。
特開平08−200190号公報
ところで、一般的に燃焼効率はエンジンの低負荷・低回転領域では低く、高負荷・高回転領域では高いという傾向がある。すなわち高負荷・高回転領域では燃焼効率の改善の余地が低いということが言える。したがって低負荷・低回転領域では混合気のプラズマ化によって燃費の低減が期待できるものの、高負荷・高回転領域では低負荷・低回転領域ほど燃費の低減が期待できず、プラズマを発生させるために必要な消費電力による燃料消費量の増加が、プラズマ発生による燃費低減量を上回ってしまい、エンジン全体のエネルギー効率低下を招く可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、燃焼効率を改善するために吸気通路を流通する空気のプラズマ化を可能としつつ、エンジン全体のエネルギー効率を高めたエンジンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、点火プラグの先端を臨ませてエンジン本体内に形成される燃焼室に外部から空気を供給するための吸気通路と、この吸気通路を開閉するスロットル弁と、このスロットル弁を開閉駆動すべく該スロットル弁に連結されるスロットルドラムとを有する吸気装置が、前記エンジン本体に接続され、その吸気装置に、前記吸気通路を流通する空気をプラズマ化するプラズマ発生手段が付設され、前記スロットルドラムには、運転者の操作によって牽引されるスロットルワイヤが巻き掛け、連結されるエンジンであって、前記プラズマ発生手段に電圧および周波数の少なくとも一方を可変として電力を供給する電力供給手段と、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、該運転状態検出手段の検出結果に応じて前記電力供給手段から前記プラズマ発生手段への電力供給を制御する制御手段とを備えるものにおいて、前記運転状態検出手段が、前記スロットル弁の開度を検出するスロットル開度センサならびにエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサの少なくとも一方を備え、前記制御手段が、前記運転状態検出手段による検出値が低回転・低負荷領域にあるとき以外は前記プラズマ発生手段によるプラズマ発生を回避するように前記電力供給手段を制御し、前記吸気装置は、前記スロットル弁を迂回して前記吸気通路の、スロットル弁よりも上流側及び下流側に上流端及び下流端がそれぞれ通じる、前記吸気通路よりも通路断面積が小さい管と、その管を開閉する空気制御弁とを更に有していて、その空気制御弁が、該空気制御弁を前記スロットル弁に連動して開閉駆動すべく前記スロットルドラムに連結され、前記プラズマ発生手段は、前記空気制御弁よりも下流側で前記管の途中に設けられることを特徴とする。
発明によれば、エンジンの運転状態に応じて電力供給手段を制御することによって、エンジンの運転状態に応じた適切なプラズマ発生を実現し、エンジン全体のエネルギー効率を高めることができる。
た混合気のプラズマ化によって燃費の低減が期待できる低負荷・低回転領域ではプラズマを発生させて燃焼効率の向上を図るものの、低負荷・低回転領域ほど燃費の低減が期待できない高負荷・高回転領域ではプラズマを発生させないようにして、プラズマを発生させるために必要な消費電力による燃料消費量の増加が、プラズマ発生による燃費低減量を上回ることがないようにして、エンジン全体のエネルギー効率を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
図1〜図9は本発明の一実施例を示すものであり、図1は本発明を適用した自動二輪車の側面図、図2はエンジンの側面図、図3はエンジンの要部拡大縦断側面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は非プラズマ用空気およびプラズマ用空気のエンジン負荷に対する変化を示す図、図6は図4の6−6線拡大断面図、図7は電圧および周波数に対するオゾン発生量の関係を示す図、図8はスロットル開度およびエンジン回転数に応じた周波数設定例を示す図、図9はスロットル開度およびエンジン回転数に応じた電圧設定例を示す図である。
先ず図1において、本発明が適用されるエンジンEは、空冷の単気筒4ストロークエンジンであり、自動二輪車にクランクシャフト11の軸線を車幅方向に沿わせた横置き配置で搭載される。
自動二輪車の車体フレームFは、前輪WFを軸支するフロントフォーク12を操向可能に支承するヘッドパイプ13と、該ヘッドパイプ13から後下がりに延びるメインフレーム14と、該メインフレーム14の後部から後上がりに延びる左右一対のリヤフレーム15…と、前記メインフレーム14の後端に連設されて下方に延びるピボットプレート16とを備え、前記エンジンEの一部および車体フレームFは車体カバー17で覆われる。
前記フロントフォーク12の上端部にはバー状の操向ハンドル18が連結され、前記ピボットプレート16に枢軸19を介して前端部が揺動可能に支承されるスイングアーム20の後部には後輪WRが軸支され、前記両リヤフレーム15…のうち左側のリヤフレーム15およびスイングアーム20間にはリヤクッションユニット21が設けられる。また前記車体フレームFの後部上に配置される乗車用シート22の下方に配置される燃料タンク23が前記両リヤフレーム15…の後部間に設けられる。
図2において、前記エンジンEのエンジン本体25は、前記クランクシャフト11を回転自在に支承するクランクケース26と、ほぼ水平となるように前傾したシリンダ軸線を有して前記クランクケース26に結合されるシリンダブロック27と、前記クランクケース26とは反対側でシリンダブロック27に結合されるシリンダヘッド28とを備え、前記クランクシャフト11から伝達される回転動力を択一的に選択された複数変速段で変速する歯車式変速機構を含む前記変速機が前記クランクケース26内に収容され、前記変速機の出力軸29および前記後輪WRの車軸30間には、無端状のチェーン31を含む動力伝達手段32が設けられる。
図3を併せて参照して、前記シリンダブロック27に形成されたシリンダボア33にはピストン34が摺動可能に嵌合されており、このピストン34はコネクティングロッド35を介して前記クランクシャフト11に連接される。エンジン本体25におけるシリンダブロック27およびシリンダヘッド28間には前記ピストン34の頂部を臨ませる燃焼室36が形成されており、点火プラグ37(図4参照)がその先端を燃焼室36に臨ませるようにしてシリンダヘッド28に取付けられる。
シリンダヘッド28には前記燃焼室36に通じ得る吸気ポート39がシリンダヘッド28の上部側壁に開口するようにして設けられるとともに、前記燃焼室36に通じ得る排気ポート40がシリンダヘッド28の下部側壁に開口するようにして設けられ、吸気ポート39を開閉する吸気弁41ならびに排気ポート40を開閉する排気弁42が閉弁方向にばね付勢されつつ開閉作動可能としてシリンダヘッド28に配設される。
前記吸気弁41および前記排気弁42は、前記クランクシャフト11と平行な軸線を有してシリンダヘッド28に回転自在に支承されるカムシャフト43と、該カムシャフト43に設けられる吸気側動弁カム44で揺動駆動されるようにして前記吸気側動弁カム44および前記吸気弁41間に介設される吸気側ロッカアーム46と、前記カムシャフト43に設けられる排気側動弁カム45で揺動駆動されるようにして前記排気側動弁カム45および前記排気弁42間に介設される排気側ロッカアーム47とを備える動弁装置48で開閉駆動され、前記カムシャフト43には、前記クランクシャフト11の回転動力が1/2の減速比で伝達される。
前記排気ポート40には排気装置49が接続されるものであり、この排気装置49は、前記排気ポート40に通じるようにしてシリンダヘッド28の下部側壁に上流端が接続される排気管50と、前記後輪WRの右側方に配置されて前記排気管50の下流端に接続される排気マフラー51(図1参照)とを備える。
図4を併せて参照して、前記吸気ポート39には吸気装置53が接続されるものであり、この吸気装置53は、前記エンジン本体25の前方斜め上方に配置されて前記メインフレーム14に支持されるエアクリーナ54と、該エアクリーナ54に上流端が接続されるスロットルボディ55と、前記吸気ポート39に通じて前記シリンダヘッド28の上部側壁および前記スロットルボディ55の下流端間を接続する吸気管56とを備え、吸気管56は、電気的および熱的な絶縁材料たとえばゴムによって形成される。
前記吸気装置53のスロットルボディ55および吸気管56内には、外部からエアクリーナ54に導入されて該エアクリーナ54で浄化される空気を前記吸気ポート39から前記燃焼室36に供給するための吸気通路57が形成されており、この吸気通路57の開度を制御するバタフライ型のスロットル弁58が、スロットルボディ55に回動自在に軸支された弁軸59に固定され、スロットルボディ55から突出した弁軸59の一端には、運転者の操作によって牽引されるスロットルワイヤ61が巻き掛け、連結されるスロットルドラム60が固定され、前記弁軸59は前記スロットル弁58の閉弁方向にばね付勢される。
またスロットルボディ55には、前記スロットル弁58よりも下流側で前記吸気通路57に燃料を噴射する燃料噴射弁62が取付けられており、スロットル弁58で流量制御された空気が前記燃料噴射弁62から噴射された燃料と混合して形成された混合気が、前記吸気弁41の開弁時に吸気ポート39から前記燃焼室36に供給されることになり、燃焼室36内で前記点火プラグ37の点火によって燃焼する。
前記吸気装置53には、前記吸気通路57を流通する空気をプラズマ化するプラズマ発生手段63が付設されており、このプラズマ発生手段63は、前記スロットル弁58よりも上流側で前記吸気通路57に通じるようにしてスロットルボディ55に上流端が接続される空気導入管64の下流端と、前記燃料噴射弁62の噴口62aよりも下流側で前記吸気通路57に通じるようにしてスロットルボディ55に下流端が接続されるプラズマ供給管65の上流端との間に設けられ、それら管64,65は、吸気通路57よりも通路断面積が小さい。而して、それら管64,65は、スロットル弁58を迂回して吸気通路57の、スロットル弁58よりも上流側及び下流側に上流端及び下流端がそれぞれ通じていると共に、それら管64,65の途中にプラズマ発生手段63が設けられる。
前記空気導入管64の中間部には、前記スロットル弁58が固定された前記弁軸59の他端側を回動自在に軸支する軸支部64aが設けられており、この軸支部64aはスロットルボディ55に連結される。すなわち前記弁軸59の他端側は、スロットルボディ55と、前記空気導入管64の軸支部64aとで回動自在に支承されており、空気導入管64内に形成された空気導入通路66の空気流通量を制御する空気制御弁67が前記空気導入通路66内で前記弁軸59に設けられる。前記空気制御弁67はスロットル弁58の開度が大きくなるにつれて開度が大きくなるようにスロットル弁58と連動して開閉作動するものであり、プラズマ発生手段63に導入される空気量すなわちプラズマ用空気量と、スロットル弁58で制御される非プラズマ用空気量とは、図5で示すようにエンジン負荷の増大に応じて増大することになる。
而して前記非プラズマ用空気および前記プラズマ用空気の総量が、エンジンEの運転状態に適合した空燃比が得られるように吸入空気として吸気ポート57に供給され、その空気総量が、図5の鎖線で示すようにエンジン負荷の増大に応じて大きくなるのであるが、非プラズマ用空気量に対するプラズマ用空気量の割合がエンジン負荷が小さくなるのに応じて大きくなるように、またエンジンEの低負荷運転域ではプラズマ用空気量が非プラズマ用空気量よりも多く、エンジンEの高負荷運転域ではプラズマ用空気量が非プラズマ用空気量よりも少なくなるように、スロットル弁58の開度に対する空気制御弁67の開度が設定される。
このようにスロットル弁58で制御される非プラズマ用空気量に対するプラズマ用空気量の割合がエンジン負荷が小さくなるのに応じて大きくなるよう制御されると、エンジンEの低負荷運低域で設定空燃比を維持しつつ燃焼性の向上効果を高めることができ、しかもエンジンEの低負荷運転域ではプラズマ用空気量が非プラズマ用空気量よりも多いので燃焼性の向上効果をより一層高めることができる。
図6において、前記プラズマ発生手段63は、電気的および熱的な材料から成るハウジング70と、該ハウジング70内に配置されてハウジング70に固定配置される円筒状の接地電極73と、該接地電極73の内側に固定配置される円筒状の誘電体72と、該誘電体72内に同軸に配置される円柱状の印加電極71とを備え、印加電極71および誘電体72間に環状の放電空間76が形成される。
ハウジング70は、その下流端に小径円筒部70aを有して円筒状に形成されており、ハウジング70の上流端は空気導入管64の下流端に同軸に接続され、前記小径円筒部70aが前記プラズマ供給管65の上流端に嵌合することでハウジング70の下流端がプラズマ供給管65の上流端に接続される。
前記誘電体72および接地電極73は、前記ハウジング70の上流端から突出して前記空気導入管64の下流端に嵌合される。また前記誘電体72の前記プラズマ供給管65側の端部は、前記印加電極71および前記接地電極73よりもプラズマ噴出方向すなわち前記プラズマ供給管65側に突出するように配置されており、このような配置構造によって、印加電極71および接地電極73間でのアークの発生が防止される。
ハウジング70の前記空気導入管64側の端部には、印加電極側接続端子77および接地電極側接続端子78が設けられており、印加電極側接続端子77は電線79を介して印加電極71に接続され、接地電極側接続端子78は電線80を介して接地電極73に電気的に接続される。
而して前記放電空間76において電圧が印加された印加電極71および接地電極73間に誘電体バリア放電が生じると、空気導入管64で導かれたプラズマ用空気がプラズマ状態となってプラズマが発生し、プラズマ状態となった空気が、スロットル弁58で流量制御されるとともに燃料噴射弁62からの燃料が混入された空気と、前記燃料噴射弁62の噴口62aよりも下流側で混合することになる。
ところでプラズマ発生手段63でのプラズマ発生はその発生雰囲気圧力が低くなるほど効果的であることが知られており、燃焼室36内での混合気の着火または着火直前の時期である圧縮上死点付近での燃焼室36内に圧縮圧力に相当する圧力または該圧縮圧力以上の圧力よりも低い発生雰囲気でプラズマを発生させることができれば、プラズマの発生効率を高めることができ、それによってプラズマ発生手段63の小型、軽量化が可能となり、消費エネルギーの低減も可能となる。
そこで、この実施例では、環状の放電空間76をスロットル弁58よりも下流側の吸気通路57に連通させているものであり、圧縮上死点付近の燃焼室36の圧力よりも低い圧力となっている前記吸気通路57に放電空間76が連通しているので、プラズマ発生手段63でのプラズマ発生効率を高め、プラズマ発生手段63の小型、軽量化ならびに消費エネルギーの低減を可能としている。
前記プラズマ発生手段63の前記印加電極側接続端子77および接地電極側接続端子78には電力供給手段82が接続されており、この電力供給手段82は、電圧および周波数の少なくとも一方を可変として前記プラズマ発生手段63に電力を供給することができる。
ところで空気がプラズマ化されると、オゾン、窒素酸化物および高反応性ラジカル等が生成し、プラズマ発生量が多くなるとオゾンの発生量も多くなるのであるが、図7で示すように、電圧が高くなるとオゾン発生量が高くなり、同一電圧でも周波数がA,B,C,D,E(A<B<C<D<E)と順次高くなるにつれてオゾン発生量が多くなるものであり、この実施例では、電力供給手段82からプラズマ発生手段63に供給される電力の電圧および周波数の両方を変化させることでプラズマ発生手段63でのプラズマ発生量が制御される。
再び図2に注目して、前記電力供給手段82から前記プラズマ発生手段63への電力供給は制御手段83によって制御される。この制御手段83には、エンジンEの運転状態を検出する運転状態検出手段84の検出値が入力されるものであり、運転状態検出手段84は、前記吸気装置53が備えるスロットル弁58の開度を検出するスロットル開度センサ85ならびにエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ86の少なくとも一方を備えるものであり、この実施例では、スロットル開度センサ85およびエンジン回転数センサ86の両方を備えるとともに、吸気温センサ87および油温センサ88を備える。
而して前記スロットル開度センサ85は、図4で示すように、スロットル弁58および空気制御弁67が設けられる弁軸59のスロットルドラム60とは反対側の端部に連結されるようにして空気導入管64の軸支部64aに取付けられ、前記エンジン回転数センサ86は、図2で示すように、クランクシャフト11に同軸に取付けられたパルサー89の外周に対向して固定配置され、前記吸気温センサ87はエアクリーナ54に導入される空気温を検出するようにしてエアクリーナ54に取付けられ、油温センサ88はクランクケース26の底部に貯留されるオイルの温度を検出するようにしてクランクケース26に取付けられる。
前記制御手段83は、前記運転状態検出手段84におけるスロットル開度センサ85およびエンジン回転数センサ86の検出値が低回転・低負荷領域にあるとき以外は前記プラズマ発生手段63によるプラズマ発生を回避するように前記電力供給手段82を制御するものであり、低回転・低負荷領域にあるときの周波数が図8で示すように設定され、低回転・低負荷領域にあるときの電圧が図9で示すように設定される。しかもそのような周波数および電圧の設定値は、吸気温センサ87および油温センサ88で検出される吸気温および油温に応じて補正される。
さらに制御手段83は、プラズマ発生手段63によるプラズマ発生要求量が同一であるときには低電圧かつ高周波の電力を供給するように電力供給手段82を制御する。
次にこの実施例の作用について説明すると、プラズマ発生手段63には、電圧および周波数の少なくとも一方を可変として電力供給手段82から電力が供給され、エンジンEの運転状態を検出する運転状態検出手段84の検出結果に応じて制御手段83が前記電力供給手段82から前記プラズマ発生手段63への電力供給を制御するので、エンジンEの運転状態に応じた適切なプラズマ発生を実現し、エンジンE全体のエネルギー効率を高めることができる。
また運転状態検出手段84が、スロットル弁58の開度を検出するスロットル開度センサ85ならびにエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ86の少なくとも一方を備えるものであり、制御手段83は、運転状態検出手段84による検出値が低回転・低負荷領域にあるとき以外は前記プラズマ発生手段63によるプラズマ発生を回避するように前記電力供給手段82を制御するものであるので、混合気のプラズマ化によって燃費の低減が期待できる低負荷・低回転領域ではプラズマを発生させて燃焼効率の向上を図るものの、低負荷・低回転領域ほど燃費の低減が期待できない高負荷・高回転領域ではプラズマを発生させないようにして、プラズマを発生させるために必要な消費電力による燃料消費量の増加が、プラズマ発生による燃費低減量を上回ることがないようにして、エンジンE全体のエネルギー効率を高めることができる。
さらに制御手段83が、プラズマ発生手段によるプラズマ発生要求量が同一であるときには低電圧かつ高周波の電力を供給するように電力供給手段82を制御するので、吸気通路57内での不所望な着火が生じることを防止することができる。すなわちプラズマ発生量は、図7で示したように、印加電圧および周波数にほぼ比例するものであり、印加電圧を低くしても高周波数とすることで充分なプラズマを発生することができるので、電圧を極力低くして混合気が吸気通路57内で着火しないようにすることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
たとえば上記実施例では自動二輪車用のエンジンEに本発明を適用した場合について説明したが、本発明は乗用自動車用のエンジンや、発動機や発動発電機用のエンジンにも適用可能である。
本発明を適用した自動二輪車の側面図 エンジンの側面図 エンジンの要部拡大縦断側面図 図3の4−4線断面図 非プラズマ用空気およびプラズマ用空気のエンジン負荷に対する変化を示す図 図4の6−6線拡大断面図 電圧および周波数に対するオゾン発生量の関係を示す図 スロットル開度およびエンジン回転数に応じた周波数設定例を示す図 スロットル開度およびエンジン回転数に応じた電圧設定例を示す図
25・・・エンジン本体
36・・・燃焼室
37・・・点火プラグ
53・・・吸気装置
57・・・吸気通路
58・・・スロットル弁
58・・・スロットル弁
60・・・スロットルドラム
61・・・スロットルワイヤ
63・・・プラズマ発生手段
64・・・空気導入管(管)
65・・・プラズマ供給管(管)
67・・・空気制御弁
82・・・電力供給手段
83・・・制御手段
84・・・運転状態検出手段
85・・・スロットル開度センサ
86・・・エンジン回転数センサ
E・・・・エンジン

Claims (1)

  1. 点火プラグ(37)の先端を臨ませてエンジン本体(25)内に形成される燃焼室(36)に外部から空気を供給するための吸気通路(57)と、この吸気通路(57)を開閉するスロットル弁(58)と、このスロットル弁(58)を開閉駆動すべく該スロットル弁(58)に連結されるスロットルドラム(60)とを有する吸気装置(53)が、前記エンジン本体(25)に接続され、その吸気装置(53)に、前記吸気通路(57)を流通する空気をプラズマ化するプラズマ発生手段(63)が付設され、前記スロットルドラム(60)には、運転者の操作によって牽引されるスロットルワイヤ(61)が巻き掛け、連結されるエンジンであって、
    前記プラズマ発生手段(63)に電圧および周波数の少なくとも一方を可変として電力を供給する電力供給手段(82)と、エンジン(E)の運転状態を検出する運転状態検出手段(84)と、該運転状態検出手段(84)の検出結果に応じて前記電力供給手段(82)から前記プラズマ発生手段(63)への電力供給を制御する制御手段(83)とを備えるものにおいて、
    前記運転状態検出手段(84)が、前記スロットル弁(58)の開度を検出するスロットル開度センサ(85)ならびにエンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ(86)の少なくとも一方を備え、
    前記制御手段(83)が、前記運転状態検出手段(84)による検出値が低回転・低負荷領域にあるとき以外は前記プラズマ発生手段(63)によるプラズマ発生を回避するように前記電力供給手段(82)を制御し、
    前記吸気装置(53)は、前記スロットル弁(58)を迂回して前記吸気通路(57)の、スロットル弁(58)よりも上流側及び下流側に上流端及び下流端がそれぞれ通じる、前記吸気通路(57)よりも通路断面積が小さい管(64,65)と、その管(64,65)を開閉する空気制御弁(67)とを更に有していて、その空気制御弁(67)が、該空気制御弁(67)を前記スロットル弁(58)に連動して開閉駆動すべく前記スロットルドラム(60)に連結され、
    前記プラズマ発生手段(63)は、前記空気制御弁(67)よりも下流側で前記管(64,65)の途中に設けられることを特徴とするエンジン。
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