JP4820806B2 - エンジンにおけるプラズマ供給装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エンジンにおけるプラズマ供給装置に関し、特にプラズマによる燃料改質に伴うオゾンの漏洩を防止する技術に関する。
従来、エンジン吸気をプラズマ化して燃焼性の向上を図る技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−107491号公報
ところで、エンジンの吸気側にプラズマ供給装置を備える場合、エンジン停止時において吸気通路に残留したオゾンが車両外部に漏洩することを防止できる構成が要望されている。
そこでこの発明は、エンジン停止時に吸気通路に残留したオゾンが車両外部に漏洩することを防止するエンジンにおけるプラズマ供給装置を提供する。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、取り入れた外気をその流量をスロットルバルブ(例えば実施例のスロットルバルブ24b)で調整しつつエンジン(例えば実施例のエンジンE)の燃焼室(例えば実施例の燃焼室27a)に供給する吸気通路(例えば実施例の吸気通路K)と、取り入れた外気をプラズマ生成器(例えば実施例のプラズマ生成器60)を通じてプラズマ化空気として前記吸気通路に供給するプラズマ供給路(例えば実施例のプラズマ供給路P)とを備えるエンジンにおけるプラズマ供給装置において、前記エンジンの停止時に、前記プラズマ供給路における前記プラズマ生成器よりも上流側の部位を閉塞するシャットオフ手段(例えば実施例のシャットオフ装置100,110,120)を備えることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記プラズマ供給路は、前記吸気通路における前記スロットルバルブよりも上流側の部位から分岐して延び、かつ前記吸気通路における前記スロットルバルブよりも下流側の部位に合流することを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記シャットオフ手段は、前記吸気通路における前記スロットルバルブよりも下流側の内部圧力に応じて、前記プラズマ供給路の前記上流側の部位を閉塞することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記シャットオフ手段は、前記吸気通路における前記スロットルバルブよりも下流側の内部圧力に応じて作動するダイヤフラム(例えば実施例のダイヤフラム102)と、前記プラズマ供給路の前記上流側の部位を閉塞する閉塞部材(例えば実施例の閉塞部材101,111)と、前記ダイヤフラムの作動に応じて前記閉塞部材を開閉動させる駆動機構(例えば実施例の駆動機構103)とを有してなることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記シャットオフ手段は、前記プラズマ供給路の前記上流側の部位を閉塞する閉塞部材(例えば実施例の閉塞部材101,111)と、該閉塞部材を開閉動させるアクチュエータ(例えば実施例のアクチュエータ122)と、前記エンジンの回転数に応じて前記アクチュエータを作動制御する制御部(例えば実施例の制御部123)とを有してなることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記制御部は、イグニッションスイッチ(例えば実施例のイグニッションスイッチ125)がオフ側にあるときには、前記プラズマ供給路の前記上流側の部位を閉塞するべく前記アクチュエータを作動させることを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、前記制御部は、イグニッションスイッチ(例えば実施例のイグニッションスイッチ125)がオン側にあり、かつ前記エンジンの回転数が所定値以上であるときには、前記プラズマ供給路の前記上流側の部位を開放するべく前記アクチュエータを作動させることを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、エンジンの停止時には、プラズマ供給路におけるプラズマ生成器よりも上流側の部位をシャットオフ手段により閉塞することで、エンジン停止時にプラズマ供給路に残留したプラズマ化空気(オゾン)が大気中に漏洩することを防止することができる。
請求項2に記載した発明によれば、吸気通路におけるプラズマ供給路の分岐部分よりも上流側の部位を閉塞するのみで、吸気通路及びプラズマ供給路を閉塞することが可能となり、シャットオフ手段の簡素化を図ることができる。
請求項3に記載した発明によれば、エンジン運転時に吸気通路におけるスロットルバルブよりも下流側の内部に生じる吸気負圧の有無に応じてシャットオフ手段を開閉動させることが可能となり、エンジン停止時におけるオゾンの漏洩を確実に防止することができる。
請求項4に記載した発明によれば、エンジン運転時には吸気通路におけるスロットルバルブよりも下流側の内部に生じる吸気負圧を利用してダイヤフラムを作動させ、駆動機構を介して閉塞部材を開作動させると共に、エンジン停止時にはダイヤフラムを復元させて閉塞部材を閉作動させることが可能となり、シャットオフ手段を安価に構成することができる。
請求項5記載した発明によれば、エンジンの回転数から該エンジンの運転状況を的確に捉え、エンジン運転時には閉塞部材を開作動させると共に、エンジン停止時には閉塞部材を閉作動させることが可能となり、プラズマ供給路の開閉制御を精緻に行うことができる。
請求項6に記載した発明によれば、イグニッションスイッチがオフ側(エンジン停止側)にあるときにはエンジンの停止時として閉塞部材を閉作動させることが可能となり、エンジン停止時におけるオゾンの漏洩をより確実に防止することができる。
請求項7に記載した発明によれば、イグニッションスイッチがオン側(エンジン運転側)にあり、かつエンジン回転数が所定値以上であるときには、エンジンの運転時として閉塞部材を開作動させ、それ以外はエンジンの停止時として閉塞部材を閉作動させることが可能となり、エンジン停止時におけるオゾンの漏洩をより確実に防止することができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ車両における向きと同一とする。また、図中矢印FRは車両前方を、矢印LHは車両左方を、矢印UPは車両上方をそれぞれ示す。
図1に示す自動二輪車1において、その車体フレーム2の前端部に位置するヘッドパイプ3には、前輪4を軸支する左右フロントフォーク5がステアリングステム5aを介して操舵可能に枢支される。ステアリングステム5aの上部には、操舵用のバーハンドル6が取り付けられる。
車体フレーム2は、ヘッドパイプ3から斜め下後方に向けて一本のメインチューブ7を延ばし、ヘッドパイプ3と乗員用のシート8との間を低部として跨り易さを向上させたアンダーボーン型とされる。メインチューブ7の後端部からは左右ピボットプレート10が下方に向けて延出される。左右ピボットプレート10の上下中間部には、後輪9を軸支するスイングアーム11の前端部が揺動可能に枢支される。
メインチューブ7の後部には、シートフレーム12の前端部がそれぞれ接合される。シートフレーム12の中間部とスイングアーム11の後端部との間には、左右クッションユニット13が配設される。シートフレーム12上には、運転者用及び後部同乗者用の座面を前後に有する前記シート8が配設される。
自動二輪車1の車体前部は、合成樹脂製の前部車体カバー15により適宜覆われ、車体後部は、同じく合成樹脂製の後部車体カバー16により適宜覆われる。なお、図中符号14aはシート8の前部下方に配設されるラゲッジボックスを、符号14bはシート8の後部下方に配設される燃料タンクをそれぞれ示す。
メインチューブ7の下方には、自動二輪車1の原動機である空冷単気筒エンジン(内燃機関)Eが搭載される。エンジンEは、そのクランクシャフト17の回転軸線(クランク軸線)C1を左右方向に沿わせて配置され、かつクランクケース18の前端部からシリンダ19を略水平に(詳細にはやや前上がりに)前方へ突出させた基本構成を有する。なお、図中符号C2はシリンダ19の突出方向に沿う軸線(シリンダ軸線)を示す。
シリンダ19は、クランクケース18の前端部に取り付けられるシリンダ本体21と、該シリンダ本体21の前端部に取り付けられるシリンダヘッド22とを主になる。シリンダヘッド22の上側(吸気側)にはスロットル装置24の下流側端が接続され、シリンダヘッド22の下側(排気側)には排気装置26の上流側端が接続される。スロットル装置24の上流側端には、その上方に位置するエアクリーナ装置25が接続される。スロットル装置24及びエアクリーナ装置25は、前部車体カバー15の内側に配置される。
図2に示すように、シリンダ本体21内にはシリンダ軸線C2に沿うシリンダボア27が形成され、該シリンダボア27内にはピストン28が摺動可能に嵌装される。このピストン28とシリンダヘッド22とで挟まれるシリンダボア27内の空間が、スロットル装置24からの混合気を燃焼させる燃焼室27aとなる。
ピストン28は、コンロッド29を介してクランクシャフト17に連結される。ピストン28の往復動によるクランクシャフト17の回転動力は、クランクケース18内に配置されたクラッチ及び変速機(何れも不図示)を介してクランクケース18の後部左側に出力され、例えばチェーン式の伝動機構9a(図1参照)を介して後輪9に伝達される。
シリンダヘッド22の上部及び下部には、吸気ポート31a及び排気ポート31bがそれぞれえr形成される。各ポート31a,31bのシリンダ内部開口(燃焼室側開口)は、吸気バルブ32a及び排気バルブ32bによりそれぞれ開閉可能とされる。各バルブ32a,32bによる各ポート31a,31bの開閉作動は、吸気ロッカーアーム33a及び排気ロッカーアーム33bを介して単一のカムシャフト34により行われる。カムシャフト34は、例えばチェーン式の伝動機構(不図示)を介してクランクシャフト17と連係駆動して各バルブ32a,32bを開閉させる。
ここで、エンジンEの吸気側には、シリンダヘッド22の上方であってメインチューブ7の前部の下方に配置される前記エアクリーナ装置25と、該エアクリーナ装置25の下方に連なる前記スロットル装置24と、該スロットル装置24とその下方のシリンダヘッド22とを繋ぐインシュレータ23と、シリンダヘッド22の上部内側に形成される吸気ポート31aとを主に、エンジン外部(大気中)から外気(空気)を取り入れて燃焼室27aに導く吸気通路Kが構成される。
エアクリーナ装置25は、ボックス状のエアクリーナケース25aと、該エアクリーナケース25a内に収容される板状のエアクリーナエレメント25bと、エアクリーナケース25a内への外気取り入れ用の筒状の吸気ダクト25cと、エアクリーナケース25a内からの外気取り出し用の筒状のエアファンネル25dとを主になる。
エアクリーナケース25aは例えば合成樹脂製とされ、その前部内側には、例えばウレタンフォーム材からなるエアクリーナエレメント25bが起立状態に支持される。エアクリーナケース25aの内部空間は、エアクリーナエレメント25bを境に、その前方(上流側)のダーティサイドと後方(下流側)のクリーンサイドとに区画される。なお、本説明中の上流及び下流とは、エンジン吸気の流れに関するものとする。
吸気ダクト25cは例えばゴム等の可撓性材料からなり、その下流側端をエアクリーナケース25aの前壁上側に形成された空気取り入れ口に嵌合装着すると共に、該下流側端から前方に延びた後に上方に向けて屈曲してその上流側端(外気取り入れ口)を前部車体カバー15内に開口させる。
エアファンネル25dは例えばゴム等の可撓性を有する絶縁性材料からなり、その下流側端をエアクリーナケース25aの下壁後側に形成された空気取り出し口に嵌合装着すると共に、該下流側端からエアクリーナケース25a内を斜め前上方に直線的に延びて前記クリーンサイドに上流側端を開口させる。
エアファンネル25dの下流側端はエアクリーナケース25aの下方に突出し、該突出部にスロットル装置24の上流側端が嵌合装着される。
スロットル装置24は、エアファンネル25dに連なる流路を形成する筒状のスロットルボディ24aと、該スロットルボディ24a内に配置されるバタフライ型のスロットルバルブ24bと、スロットルボディ24a内を通過する外気に燃料を噴射するインジェクタ(燃料噴射弁)24cとを主になる。
スロットルボディ24aは例えばアルミニウム合金からなり、その上流側端をエアファンネル25dの下流側端に嵌合装着すると共に、該上流側端から斜め後下方にエアファンネル25dよりもやや傾斜を急にして直線的に延びる。
スロットルボディ24aの下流側端は、例えばゴム等の可撓性を有する絶縁性材料からなる筒状のインシュレータ23の上流側端に嵌合装着される。インシュレータ23の下流側端は、シリンダヘッド22の上部における吸気ポート31aのシリンダ外部開口の周囲にボルト止め等により固定される。
吸気ポート31aは、その上流側において概ね上下方向に沿って延びる流路を形成し、該流路がインシュレータ23を介して斜め前上方に向けて緩やかに湾曲してスロットルボディ24a内の流路に連なる。スロットルボディ24aの下部後側には、前記インジェクタ24cが概ね上下方向に沿うように取り付けられ、該インジェクタ24c下端の噴射口からは、スロットルボディ24aの下流側、インシュレータ23、及び吸気ポート31aの上流側が形成する流路に沿うように燃料が噴射される。
図3を併せて参照し、スロットルボディ24aの上流側には、これを左右に貫通する回動軸24dを介して前記スロットルバルブ24bが回動可能に支持され、該スロットルバルブ24bが回動することで、吸気通路Kの一部であるスロットルボディ24a内の流路を流れる外気の流量が調整される。スロットルバルブ24bの回動軸24dはスロットルボディ24aの例えば右方に突出し、該突出部にはスロットル操作機構36のプーリ36aが取り付けられ、該プーリ36aに巻き掛けられたケーブル36bが不図示のスロットルグリップの操作により引かれることで、スロットルバルブ24bがその開度を最小とする閉じ位置から前記開度を最大とする全開位置までの間で開閉動する。スロットルバルブ24bは、通常時(スロットルグリップの非操作時)には前記閉じ位置側に回動するべく付勢されている。
図5を参照し、スロットルバルブ24bは、その開度に応じて吸気通路KからエンジンE内に供給される吸入空気の流量(吸気量)を制御する。
ところで、エンジンEの運転時において、吸気通路Kにおけるスロットルバルブ24bよりも下流側の部位には、スロットルバルブ24bの開度に応じた吸気負圧(大気圧よりも低い圧力)が発生する。この吸気負圧は、スロットルバルブ24bの開度が小さくなるほど大気圧よりも低くなる側に大きくなる。
前記インジェクタ24cは、スロットルバルブ24bよりも下流側において吸気通路K内の外気に燃料を噴射して混合気を形成する。インジェクタ24cは電磁弁として構成され、その作動(燃料噴射量及び噴射時期)は、エンジン回転数、スロットル開度、及び吸入空気量等の各種車両情報に基づき、不図示のECU(電子コントロールユニット)により制御される。
インジェクタ24cからの燃料噴射により形成された混合気は、エンジンEの吸気工程(吸気バルブ32aの開時)において燃焼室27a内に導入され、その後に圧縮工程(吸気バルブ32aの閉時)において圧縮された後に不図示の点火プラグにより点火されて燃焼する。この燃焼による発生した燃焼ガスは、ピストン28を押し下げてクランクシャフト17に回転動力を付与し(膨張行程)、その後の排気工程(排気バルブ32bの開時)において燃焼室27a外に導出され、前記排気装置26を通じて車両外部に放出される。
ここで、図3に示すように、エンジンEの吸気側には、スロットルボディ24aの例えば左方に並ぶようにプラズマ供給路Pが設けられる。
プラズマ供給路Pは、外気をプラズマ用空気として取り入れ、該プラズマ用空気をプラズマ化してプラズマ化空気として吸気通路Kに供給する。周知のように、プラズマは、高温であると共に活性化した分子であるラジカル(プラズマ用ガスが空気であるときは酸素ラジカルや窒素ラジカル)を含み、燃焼を促進させる効果がある。
図4を併せて参照し、プラズマ供給路Pは、プラズマを生成する生成室61を有する円筒状のプラズマ生成器60と、前記生成室61にプラズマ用空気を導く導入管70と、プラズマ生成器60を通じてプラズマ化された空気(プラズマ化空気)を吸気通路Kに供給する供給管75と、プラズマを生成するためのエネルギ源である電源装置80とを備える。導入管70、プラズマ生成器60及び供給管75は、スロットルボディ24aと略平行に配置されている。
プラズマ生成器60は、生成室61を形成する円筒状のハウジング62と、生成室61内に配置される陽極63及び陰極64と、電源装置80に接続される接続端子65a,65bと、生成室61内で導入管70からのプラズマ用空気をプラズマ生成空間である放電空間61aに導く案内管66とを備える。ハウジング62及び案内管66は、電気的及び熱的な絶縁性材料から形成される。プラズマ生成器60の両端部は、電気的及び熱的な絶縁性材料からなるホルダ69を介してスロットルボディ24aの中間部に支持されている。
陰極64は、案内管66内にこれと同軸に配置される円柱状の電極であり、案内管66の下流側端よりも下流側に突出する端部64aを有する。陽極63は、陰極64の端部64aをこれと同心状に囲む環状の電極であり、生成室61の流出口61bに向かって先細りの放電空間61aを形成する。陽極63及び陰極64は、導電体としての電線68a,68bを介してそれぞれ接続端子65a,65bに接続される。そして、生成室61の一部である放電空間61aにおいて、電圧が印加された陽極63と陰極64との間でアーク放電が発生することで、生成室61内のプラズマ用空気がプラズマ化されてプラズマ化空気が生成される。
導入管70は、その上流側がエアファンネル25dの中間部に接続されると共に(図2,3参照)、下流側がプラズマ生成器60の案内管66に接続される。以下、導入管70の上流側端開口(エアファンネル25d内への開口)を導入口71とする。なお、導入管70の上流側はエアファンネル25dと一体形成された上流側管70aとされ、下流側はスロットルボディ24aと一体形成された下流側管70bとされる。導入管70は、エアクリーナケース25a内のクリーンサイドと生成室61とを連通させ、エアクリーナケース25a内のクリーンサイドの吸入空気をプラズマ用空気として生成室61内に導く。
図5を併せて参照し、導入管70の下流側には、生成室61に流入するプラズマ用空気の流量であるガス量MgをエンジンEの要求負荷量に応じて制御するバタフライ型のガス制御バルブ72が設けられる。ガス制御バルブ72は、スロットルバルブ24bと連動して開閉動するべく前記回動軸24dを共有する。すなわち、回動軸24dは、スロットルボディ24aの左方に突出して導入管70を貫通し、該回動軸24dを介してガス制御バルブ72が回動可能に支持される。
ガス制御バルブ72は、吸入空気の吸気量Ma(エンジンEの要求負荷量)の増加に伴いプラズマ用空気のガス量Mgを増加させるように、スロットルバルブ24bと共に前記スロットル操作機構36により作動制御される。この実施例では、ガス制御バルブ72は、スロットルバルブ24bの開閉範囲の全体に渡って、吸気量Maが増加するときにガス量Mgを増加させるように作動制御される。
吸気量Maに対するプラズマ用空気のガス量Mgの割合は、スロットルバルブ24bの開度が小さくなるにつれて(エンジンEの機関負荷が小さくなるにつれて)大きくなり、かつエンジンEの低負荷運転域ではガス量Mgが吸気量Maよりも多く、エンジンEの高負荷運転域ではガス量Mgが吸気量Maよりも少なくなるように設定される。
そして、吸気量Maとガス量Mgとの合計である総流量は、燃焼室27aに吸入される空気の総流量であり、この総流量に基づき、エンジンEの運転状態に適合するように混合気の空燃比が予め設定される。
供給管75は、流出口61bから噴出するプラズマ化空気を、吸気通路Kにおけるスロットルバルブ24bと吸気バルブ30との間の通路部分(以下、下流側通路K1とする)に供給する。供給管75は、その上流側がハウジング62に接続されると共に、下流側がスロットルボディ24aに接続される。供給管75はスロットルボディ24aと一体形成される。
供給管75の下流側端開口(下流側通路K1への開口、以下、供給口76とする)は、インジェクタ24cの下端噴射口よりも下流側に位置し、インジェクタ24cから噴射された燃料噴射流のやや上流または該燃料噴射流内に位置する。これにより、下流側通路K1内の吸入空気及び噴射燃料は、供給管75から供給された高温のプラズマにより加熱され、混合気の形成が良好になって燃焼性を向上させる。
陽極63及び陰極64に電圧を印加する電源装置80は、電源としてのバッテリ81と、バッテリ81の電圧をパルス状の電圧(パルス電圧)に変換する電源制御装置82とを備える。電源制御装置82は、放電電圧であるパルス電圧の周波数、パルス幅w、電圧の大きさであるパルス高さh、印加時期及び時間を、制御装置83からの信号に基づき、エンジンEの運転状態に応じて制御する。
そして、所定周波数の電圧パルスが陽極63及び陰極64に印加されることで、陽極63及び陰極64の間に所定周波数のアーク放電が発生し、パルス状の電流であるパルス放電電流が流れる。このとき、前記パルス高さhが一定に設定されていれば、パルス電圧のパルス幅wを変更することで、放電電流であるパルス放電電流のデューティ比が制御され、生成するプラズマの温度やラジカルの生成量が制御される。なお、前記パルス放電電流のデューティ比とは、パルス電圧の一周期においてパルス放電電流が流れる時間の割合である。また、陽極63及び陰極64にパルス電圧が印加される時期及び時間は、インジェクタ24cの燃料噴射時期及び時間とほぼ同じになるように設定される。
陽極63及び陰極64に印加される電圧がパルス電圧であることにより、一定の電圧が常時印加される場合に比べて、プラズマを生成するための消費エネルギとしての消費電力が大幅に削減される。
そして、実験により、前記デューティ比の増加に伴いプラズマの温度が上昇してラジカルの生成量が増加すること、及び前記パルス高さhの増加に伴いラジカルの生成量が増加することが判明している。
このため、プラズマ用空気のガス量Mgの制御に加えて、パルス電圧またはパルス放電電流を制御することにより、ラジカルの生成量を制御することも可能である。
このようなプラズマ供給路Pを設けて吸気通路Kにプラズマ化空気を供給することで、前述の如く吸気通路K内の吸入空気及び噴射燃料が加熱されて混合気の形成が良好になり、かつプラズマに含まれるラジカルにより燃焼室27a内での混合気の燃焼性が高められ、機関出力の向上を図ることができる。
ここで、図2に示すように、吸気通路Kの一部を構成するエアクリーナケース25aの内側には、エアファンネル25dの上流側端を開閉させるシャットオフ装置100が設けられる。
シャットオフ装置100は、エアファンネル25dの上流側端を閉塞する閉塞部材101と、吸気通路Kにおけるスロットルバルブ24bよりも下流側(下流側通路K1)の圧力に応じて作動するダイヤフラム102と、該ダイヤフラム102の作動に応じて閉塞部材101を開閉動させる駆動機構103とを有してなる。
閉塞部材101は、例えばエアファンネル25dの上流側端に整合する円盤状をなし、エアファンネル25dの長手方向と略直交する回動軸を介してエアファンネル25d又はエアクリーナケース25a等に回動可能に支持される。閉塞部材101は、通常時(ダイヤフラム102の非作動時)にはエアファンネル25dの上流側端を閉塞するべく付勢されている(図中実線で示す)。
ダイヤフラム102は、例えばエアクリーナケース25aの下方に位置するサクションチャンバ102a内に設けられる。ダイヤフラム102には、サクションチャンバ102aから上方に突出してエアクリーナケース25aの下壁を貫通するサクションピストン102bが設けられる。サクションチャンバ102a内には、連通ホース104を介してインシュレータ23内(下流側通路K1内)の圧力が作用する。そして、エンジンEの運転時には、サクションチャンバ102a内に下流側通路K1内の吸気負圧が作用し、該吸気負圧によりダイヤフラム102が作動して、サクションピストン102bを下方にストロークさせる。
駆動機構103は、閉塞部材101の回動軸と同軸をなして閉塞部材101に一体的に取り付けられる半円状のプーリ103aと、該プーリ103aに一端側が巻き掛けられるケーブル103bとを有してなる。ケーブル103bの他端側にはサクションピストン102bが連結され、エンジンEの運転時にダイヤフラム102が作動した際には、サクションピストン102bがケーブル103bを下方に引き込んでプーリ103aを介して閉塞部材101を開作動させ(図中鎖線で示す)、エアファンネル25dの上流側端を開口させて吸気通路Kを開通させる。
一方、エンジンEの停止時には、ダイヤフラム102が作動前の状態に復元すると共にケーブル103bを引き込む力が無くなり、閉塞部材101が前記付勢力により閉作動してエアファンネル25dの上流側端を閉塞し、吸気通路Kが遮断されて閉塞部材101よりも下流側の部位と車両外部とが非連通状態となる。
すなわち、エンジン停止時には、吸気通路Kにおけるプラズマ供給路Pからのプラズマ化空気の供給口76よりも上流側の部位、及びプラズマ供給路Pにおけるプラズマ生成器60よりも上流側の部位が閉塞され、吸気通路K及びプラズマ供給路Pに残留したプラズマ化空気(オゾン)の車両外部への漏洩が防止されるのである。
以上説明したように、上記実施例におけるエンジンEにおけるプラズマ供給装置は、取り入れた外気をその流量をスロットルバルブ24bで調整しつつエンジンEの燃焼室27aに供給する吸気通路Kと、取り入れた外気をプラズマ生成器60を通じてプラズマ化空気として前記吸気通路Kに供給するプラズマ供給路Pとを備えるものにおいて、前記エンジンEの停止時に、前記吸気通路Kにおける前記プラズマ供給路Pからのプラズマ化空気の供給口76よりも上流側の部位、及び前記プラズマ供給路Pにおける前記プラズマ生成器60よりも上流側の部位を閉塞するシャットオフ装置100を備えるものである。
この構成によれば、エンジンEの停止時には、吸気通路Kにおけるプラズマ化空気の供給口76よりも上流側の部位、及びプラズマ供給路Pにおけるプラズマ生成器60よりも上流側の部位をシャットオフ装置100により閉塞することで、エンジン停止時に吸気通路K及びプラズマ供給路Pに残留したプラズマ化空気(オゾン)が大気中に漏洩することを防止することができる。
また、上記プラズマ供給装置においては、前記プラズマ供給路Pは、前記吸気通路Kにおける前記スロットルバルブ24bよりも上流側の部位から分岐して延び、かつ前記吸気通路Kにおける前記スロットルバルブ24bよりも下流側の部位に合流して前記供給口76を形成することで、吸気通路Kにおけるプラズマ供給路Pの分岐部分よりも上流側の部位を閉塞するのみで、吸気通路K及びプラズマ供給路Pの前記上流側の部位を閉塞することが可能となり、シャットオフ装置100の簡素化を図ることができる。
さらに、上記プラズマ供給装置においては、前記シャットオフ装置100は、前記吸気通路Kにおける前記スロットルバルブ24bよりも下流側の内部圧力に応じて、前記吸気通路K及びプラズマ供給路Pの前記上流側の部位を閉塞することで、エンジン運転時に吸気通路Kにおけるスロットルバルブ24bよりも下流側の内部に生じる吸気負圧の有無に応じてシャットオフ装置100を開閉動させることが可能となり、エンジン停止時におけるオゾンの漏洩を確実に防止することができる。
しかも、上記プラズマ供給装置においては、前記シャットオフ装置100は、前記吸気通路Kにおける前記スロットルバルブ24bよりも下流側の内部圧力に応じて作動するダイヤフラム102と、前記吸気通路K及びプラズマ供給路Pの前記上流側の部位を閉塞する閉塞部材101と、前記ダイヤフラム102の作動に応じて前記閉塞部材101を開閉動させる駆動機構103とを有してなることで、エンジン運転時には吸気通路Kにおけるスロットルバルブ24bよりも下流側の内部に生じる吸気負圧を利用してダイヤフラム102を作動させ、駆動機構103を介して閉塞部材101を開作動させると共に、エンジン停止時にはダイヤフラム102を復元させて閉塞部材101を閉作動させることが可能となり、シャットオフ装置100を安価に構成することができる。
なお、図6に示すように、プラズマ供給路Pの導入管70をエアファンネル25dの中間部に接続せず、導入管70の上流側端(導入口71)をエアクリーナケース25a内に直接開口させ、該上流側端を閉塞する閉塞部材101’を別途設けた構成としてもよい。この構成においても上記同様の作用効果を得ることができるが、シャットオフ装置100の簡素化という点では、導入管70をエアファンネル25dに接続した図3の構成であることが望ましい。
次に、この発明の第二実施例について図7を参照して説明する。
この実施例は、前記第一実施例に対して、エアファンネル25dの上流側端ではなく吸気ダクト25cの下流側端を閉塞するシャットオフ装置110を有する点を主に異なるもので、前記実施例に相当する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
シャットオフ装置110は、吸気ダクト25cの下流側端を閉塞する閉塞部材111と、前記ダイヤフラム102及び駆動機構103とを有してなる。
閉塞部材111は、例えば吸気ダクト25cの下流側端に整合する円盤状をなし、吸気ダクト25cの長手方向と略直交する回動軸を介して吸気ダクト25c又はエアクリーナケース25a等に回動可能に支持される。閉塞部材111は、通常時(ダイヤフラム102の非作動時)には吸気ダクト25cの下流側端を閉塞するべく付勢されている(図中実線で示す)。
駆動機構103は、閉塞部材111の回動軸と同軸をなして閉塞部材111に一体的に取り付けられる前記プーリ103aと、該プーリ103aに一端側が巻き掛けられるケーブル103bとを有してなる。ケーブル103bの他端側には、例えばエアクリーナケース25aの前方に位置する前記サクションチャンバ102aから突出するサクションピストン102bが連結され、エンジンEの運転時にダイヤフラム102が作動した際には、サクションピストン102bがケーブル103bを前方に引き込んでプーリ103aを介して閉塞部材111を開作動させ(図中鎖線で示す)、吸気ダクト25cの下流側端を開口させて吸気通路Kを開通させる。
一方、エンジンEの停止時には、ダイヤフラム102が作動前の状態に復元すると共にケーブル103bを引き込む力が無くなり、閉塞部材111が前記付勢力により閉作動して吸気ダクト25cの下流側端を閉塞し、吸気通路Kが遮断されて閉塞部材111よりも下流側の部位と車両外部とが非連通状態となる。
すなわち、エンジン停止時には、吸気通路Kにおけるプラズマ供給路Pからの供給口76よりも上流側の部位、及びプラズマ供給路Pにおけるプラズマ生成器60よりも上流側の部位が閉塞され、吸気通路K及びプラズマ供給路Pに残留したプラズマ化空気(オゾン)の車両外部への漏洩が防止されるのである。
以上説明したように、第二実施例におけるプラズマ供給装置においても、第一実施例と同様、エンジン停止時に吸気通路K及びプラズマ供給路Pに残留したプラズマ化空気(オゾン)が大気中に漏洩することを確実かつ安価に防止することができる。
なお、第二実施例においても、プラズマ供給路Pの導入管70の上流側端(導入口71)をエアクリーナケース25a内に直接開口させてもよい(図6参照)、この場合、第一実施例の場合と異なり、導入管70の上流側端を閉塞する閉塞部材101’を別途設けなくても、前記閉塞部材111により吸気通路K及びプラズマ供給路Pの前記上流側の部位を閉塞することが可能である。
次に、この発明の第三実施例について図8を参照して説明する。
この実施例は、前記第一実施例に対して、吸気負圧の作用ではなく電子制御により作動するシャットオフ装置120を有する点を主に異なるもので、前記実施例に相当する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
シャットオフ装置120は、例えば前記閉塞部材101と、電子制御により作動するアクチュエータ122と、該アクチュエータ122を作動制御するECU(電子コントロールユニット)としての制御部123と、アクチュエータ122の作動に応じて閉塞部材101を開閉動させる前記駆動機構103とを有してなる。
アクチュエータ122は、例えばエアクリーナケース25aの下方に配置されており、その駆動部122aから上方に突出してエアクリーナケース25aの下壁を貫通するプランジャ122bを有する。プランジャ122bは、例えば駆動部122a内のソレノイド等の駆動により下方にストローク可能とされる。
閉塞部材101は、通常時(アクチュエータ122の非作動時)にはエアファンネル25dの上流側端を閉塞するべく付勢されている(図中実線で示す)。
駆動機構103のケーブル103bにはプランジャ122bが連結され、アクチュエータ122の作動時には、プランジャ122bがケーブル103bを下方に引き込んでプーリ103aを介して閉塞部材101を開作動させる(図中鎖線で示す)。
一方、アクチュエータ122の非作動時には、プランジャ122bがストローク前の状態に復元すると共にケーブル103bを引き込む力が無くなり、閉塞部材101が前記付勢力により閉作動する。
制御部123は、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ124からの検出信号、及びイグニッションスイッチ(エンジンメインスイッチ)125のオン・オフ信号に応じて、エンジンEが運転状態にあるか停止状態にあるかを検知し、該エンジンEの運転状況に応じてアクチュエータ122を作動制御する。
具体的には、制御部123は、イグニッションスイッチ125がオン状態にあり、かつエンジン回転数が所定値(例えばエンジン始動に要するクランキング回転数)以上である場合には、エンジンEの運転状態(又は始動時)であると判定し、この場合にアクチュエータ122を作動させ、前述の如く閉塞部材101を開作動させて吸気通路Kを開通させる。
一方、制御部123は、イグニッションスイッチ125がオフ状態にある場合、あるいはエンジン回転数が前記所定値未満である場合には、エンジンEの停止状態であると判定し、この場合にアクチュエータ122の作動を停止し、前述の如く閉塞部材101を閉作動させて吸気通路Kを遮断する。
すなわち、エンジン停止時(エンスト時やアイドルストップ時等を含む)には、吸気通路Kにおけるプラズマ供給路Pからの供給口76よりも上流側の部位、及びプラズマ供給路Pにおけるプラズマ生成器60よりも上流側の部位が閉塞され、吸気通路K及びプラズマ供給路Pに残留したプラズマ化空気(オゾン)の車両外部への漏洩が防止されるのである。
以上説明したように、第三実施例におけるプラズマ供給装置においても、第一実施例と同様、エンジン停止時に吸気通路K及びプラズマ供給路Pに残留したプラズマ化空気(オゾン)が大気中に漏洩することを確実かつ安価に防止することができる。
また、上記プラズマ供給装置においては、前記シャットオフ装置120は、前記吸気通路K及びプラズマ供給路Pの前記上流側の部位を閉塞する閉塞部材101と、該閉塞部材101を開閉動させるアクチュエータ122と、前記エンジンEの回転数に応じて前記アクチュエータ122を作動制御する制御部123とを有してなることで、エンジンEの回転数から該エンジンEの運転状況を的確に捉え、エンジン運転時には閉塞部材101を開作動させると共に、エンジン停止時には閉塞部材101を閉作動させることが可能となり、吸気通路K及びプラズマ供給路Pの開閉制御を精緻に行うことができる。
さらに、上記プラズマ供給装置においては、前記制御部123は、イグニッションスイッチ125がオフ側にあるときには、前記吸気通路K及びプラズマ供給路Pの前記上流側の部位を閉塞するべく前記アクチュエータ122を作動させることで、イグニッションスイッチ125がオフ側(エンジン停止側)にあるときにはエンジンEの停止時として閉塞部材101を閉作動させることが可能となり、エンジン停止時におけるオゾンの漏洩をより確実に防止することができる。
しかも、上記プラズマ供給装置においては、前記制御部123は、イグニッションスイッチ125がオン側にあり、かつ前記エンジンEの回転数が所定値以上であるときには、前記吸気通路K及びプラズマ供給路Pの前記上流側の部位を開放するべく前記アクチュエータ122を作動させることで、イグニッションスイッチ125がオン側(エンジン運転側)にあり、かつエンジン回転数が所定値以上であるときには、エンジンEの運転時として閉塞部材101を開作動させ、それ以外はエンジンEの停止時として閉塞部材101を閉作動させることが可能となり、エンジン停止時におけるオゾンの漏洩をより確実に防止することができる。
また、エンジンEの始動時、イグニッションスイッチ125がオン側(エンジン始動側)とされ、かつスタータモータ等のエンジン始動手段によりエンジン回転数が所定値以上になったときには、エンジンEの始動時として閉塞部材101を開作動させることとなり、エンジン停止時におけるオゾンの漏洩を防止した上でエンジン始動を良好に行うことができる。
さらに、イグニッションスイッチ125がオン側にあっても、エンジン回転数が所定値未満であれば、閉塞部材101が閉作動することとなり、エンスト時やアイドルストップ時等にもオゾンの漏洩を的確に防止することができる。
なお、第三実施例においても、プラズマ供給路Pの導入口71をエアクリーナケース25a内に直接開口させたり、シャットオフ装置120が吸気ダクト25cを開閉する閉塞部材111を用いた構成であってもよい(図6,7参照)。
なお、この発明は上記各実施例に限られるものではなく、例えば、各シャットオフ装置100,110,120の閉塞部材101,111は、スライド式、シャッタ式、ルーバ式等の各種型式とすることが可能であり、駆動機構103も同様に、リンク式、ギヤ式、ネジ式等の各種型式とすることが可能である。
また、プラズマ供給路Pは、スロットルボディ24aに沿うものでなくてもよく、かつエアクリーナ装置25から独立して導入口71を開口させるものであってもよく、さらにはインシュレータ23や吸気ポート31aに供給口76を開口させるものであってもよい。
さらに、エンジンEは、その配置や気筒数等は問わず、各種型式の内燃機関であってもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、自動二輪車1に限らず三輪又は四輪の車両にも適用できることはもちろん、部品構成や構造、形状、大きさ、数及び配置等を含め、当該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例における自動二輪車の左側面図である。 上記自動二輪車のエンジンの吸気通路の長手方向に沿う左右方向と略直交する断面図である。 図2のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 上記エンジンのスロットルバルブ及びガス制御バルブの開度と吸入空気の流量との関係を示すグラフである。 上記実施例の変形例を示す図3に相当する断面図である。 この発明の第二実施例における図2に相当する断面図である。 この発明の第三実施例における図2に相当する断面図である。
符号の説明
1 自動二輪車(鞍乗り型車両)
E エンジン(内燃機関)
K 吸気通路
P プラズマ供給路
24b スロットルバルブ
27a 燃焼室
60 プラズマ生成器
76 供給口
100,110,120 シャットオフ装置(シャットオフ手段)
101,111 閉塞部材
102 ダイヤフラム
103 駆動機構
122 アクチュエータ
123 制御部
125 イグニッションスイッチ

Claims (7)

  1. 取り入れた外気をその流量をスロットルバルブで調整しつつエンジンの燃焼室に供給する吸気通路と、取り入れた外気をプラズマ生成器を通じてプラズマ化空気として前記吸気通路に供給するプラズマ供給路とを備えるエンジンにおけるプラズマ供給装置において、
    前記エンジンの停止時に、前記プラズマ供給路における前記プラズマ生成器よりも上流側の部位を閉塞するシャットオフ手段を備えることを特徴とするエンジンにおけるプラズマ供給装置。
  2. 前記プラズマ供給路は、前記吸気通路における前記スロットルバルブよりも上流側の部位から分岐して延び、かつ前記吸気通路における前記スロットルバルブよりも下流側の部位に合流することを特徴とする請求項1に記載のエンジンにおけるプラズマ供給装置。
  3. 前記シャットオフ手段は、前記吸気通路における前記スロットルバルブよりも下流側の内部圧力に応じて、前記プラズマ供給路の前記上流側の部位を閉塞することを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンにおけるプラズマ供給装置。
  4. 前記シャットオフ手段は、前記吸気通路における前記スロットルバルブよりも下流側の内部圧力に応じて作動するダイヤフラムと、前記プラズマ供給路の前記上流側の部位を閉塞する閉塞部材と、前記ダイヤフラムの作動に応じて前記閉塞部材を開閉動させる駆動機構とを有してなることを特徴とする請求項3に記載のエンジンにおけるプラズマ供給装置。
  5. 前記シャットオフ手段は、前記プラズマ供給路の前記上流側の部位を閉塞する閉塞部材と、該閉塞部材を開閉動させるアクチュエータと、前記エンジンの回転数に応じて前記アクチュエータを作動制御する制御部とを有してなることを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンにおけるプラズマ供給装置。
  6. 前記制御部は、イグニッションスイッチがオフ側にあるときには、前記プラズマ供給路の前記上流側の部位を閉塞するべく前記アクチュエータを作動させることを特徴とする請求項5に記載のエンジンにおけるプラズマ供給装置。
  7. 前記制御部は、イグニッションスイッチがオン側にあり、かつ前記エンジンの回転数が所定値以上であるときには、前記プラズマ供給路の前記上流側の部位を開放するべく前記アクチュエータを作動させることを特徴とする請求項5又は6に記載のエンジンにおけるプラズマ供給装置。
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