JP5116365B2 - 貯蔵庫 - Google Patents

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Description

この発明は、断熱箱体の開口部を閉成する閉成位置、および断熱箱体における天板の下面に対向する略水平姿勢で断熱箱体に収納されて、該開口部を開放する開放位置に変位する扉を備える貯蔵庫に関するものである。
例えば図10に示すオーガ式製氷機100では、製氷ユニット101で生成したチップアイスやフレークアイスと云った小片状の氷塊を貯蔵庫102で貯蔵するようになっている。貯蔵庫102は、内外の板材の間にウレタンフォーム等の断熱材を充填して構成された断熱箱体104を本体とし、この断熱箱体104の内部に画成された貯蔵室106に、製氷ユニット101から放出された氷塊が貯蔵される。また貯蔵庫102には、断熱箱体104の前部上側に、扉108により開閉可能な開口部104aが開設されており、貯蔵室106に貯蔵された氷塊を使用する際には、扉108を変位させて開口部104aを開放し、スコップ等を利用して開口部104aを介して貯蔵室106から氷塊を取出す。
前記貯蔵庫102では、断熱箱体104の両側板内部に設けられた案内溝104bで扉108をスライド可能に保持し、開口部104aを覆って閉成する閉成位置と(図10および図11の2点鎖線)、開口部104aから退避して開放する開放位置と(図10および図11の実線)の間で扉108を変位する所謂スライドインタイプの扉構造が採用されている。スライドインタイプの扉構造では、扉108が閉成位置で断熱箱体104の内部に収納されて、断熱箱体104における天板105の下方に位置するので、開口部104a全体が開放される。すなわち、スライドインタイプの扉構造を採用した貯蔵庫102では、開口部の上下縁に対向配置したレール部材で扉を保持して、扉を左右方向にスライド変位させるスライド扉構造と比べて、開口部104a全体を取出し口として利用できるメリットがある。
特開2003−172562号公報
ところで、前記製氷機100の貯蔵庫102では、貯蔵室106を断熱箱体104の内部に画成することで、貯蔵室106の温度を氷塊が融解しない温度に保っている。すなわち、貯蔵庫102の外部温度と貯蔵室106の温度との間には温度差が生じ、断熱材で断熱されているものの、湿度が高くなった場合、断熱箱体104の天板105下面に結露が生じることがある(図11参照)。特に貯蔵室106の上部は、氷塊の取出し作業に際して、開放された開口部104aから温かい空気が進入し、外気が天板105で冷却されて結露が生じる可能性が比較的高い。前述の如く、スライドインタイプの扉構造を採用した貯蔵庫102では、閉成位置の扉108が天板105の下方に位置するので、天板105の下面から結露水Kが扉108に滴下して、開放位置から閉成位置に扉108を戻した際に、扉108と一緒に該扉108に付着した結露水Kが外部に流出してしまう難点が指摘される。扉108の開閉につれて外部に流出した結露水Kは、製氷機100の外面に付着したり、製氷機100周辺の床に滴下して、汚れの原因となる不都合がある。
すなわち本発明は、従来の技術に係る貯蔵庫に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、断熱箱体内部に生じた結露水が、扉の開閉につれて外部に流出するのを抑制できる貯蔵庫を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の貯蔵庫は、
内部に貯蔵室が画成されると共に、該貯蔵室に連通する開口部が前部に設けられた断熱箱体と、前記開口部を閉成する閉成位置、および前記断熱箱体における天板の下面に対向する略水平姿勢で断熱箱体に収納されて、該開口部を開放する開放位置に変位する扉とを備える貯蔵庫において、
前記天板の下方に設けられて、開放位置の扉の上方に対向して前側から後側に向かうにつれて下方傾斜する傾斜部を有するガイド部材を備え、
前記ガイド部材は、前記傾斜部の傾斜下端を前記開放位置における扉の後端部より後側に配置すると共に、傾斜部における両側面の間隔を、扉における両側面間の寸法に該扉の側面と断熱箱体の内側面とのクリアランス分を加えた寸法に設定し、
前記扉における前記開放位置で後端部となる端縁には、閉成位置と開放位置との扉の変位過程で、前記ガイド部材の傾斜部に弾力的に当接するワイパー部材が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、開放位置の扉の上方に対向してガイド部材の傾斜部が配置されると共に、傾斜部の傾斜下端が開放位置での扉の後端部より後側にずらした位置に配置されるので、開放位置での扉に対向する傾斜部または天板下面に生じた結露水は、傾斜部の傾斜に案内されて傾斜部の傾斜下端から滴下し、扉に付着することを回避できる。しかも、傾斜部の両側面間の寸法を扉とクリアランスとの関係で設定してあるから、ガイド部材を断熱箱体に組付けることで、断熱箱体の内側面間が狭い場合は、傾斜部の側面により押し広げられ、断熱箱体の内側面と扉の側面とのクリアランスを確保でき、扉の開閉を円滑に行なうことができる。すなわち、扉の開閉変位に際して、断熱箱体が振動するのを抑制できるから、傾斜部の途中から結露水が滴下することを抑制することができ、扉への結露水の付着をより確実に回避できる。
また、扉の開放変位に際して、ワイパー部材により傾斜部に生じた結露水を傾斜部の傾斜下端に向けて移動されるので、扉への結露水の付着をより確実に回避できる。
請求項に係る発明では、前記ガイド部材の傾斜部が、水蒸気の通過を許容する一方、水の通過を阻む透湿部材で構成されることを要旨とする。
請求項に係る発明によれば、傾斜部の下面に結露水が生じることを抑制できるので、扉への結露水の付着をより確実に回避できる。
本発明に係る貯蔵庫によれば、断熱箱体内部に生じた結露水が、扉の開閉につれて外部に流出するのを抑制できる。
次に、本発明に係る貯蔵庫につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、貯蔵庫を備えた製氷機を例に挙げて説明し、貯蔵庫において物品(氷塊)を出入れする開口部が設けられた側を前とする。
図1に示す製氷機10は、実施例1に係る貯蔵庫20と、この貯蔵庫20の内部に設置されて氷塊を生成する製氷ユニット12と、貯蔵庫20の外部に設けた機械室(図示せず)に設置されて、製氷ユニット12を冷却する冷凍装置(図示せず)とから基本的に構成されている。貯蔵庫20は、内部に貯蔵室23を画成した断熱箱体22を本体とし、この貯蔵室23の上部に製氷ユニット12が配設されて、製氷ユニット12から放出された氷塊Mが貯蔵室23で貯蔵されるようになっている。また貯蔵庫20には、断熱箱体22の上部を構成する天板26の下方に、結露水を案内する傾斜部46を備えるガイド部材42が設けられている(図2参照)。実施例1では、冷凍装置の一部をなす蒸発管16を挟んで対向配置した一対の製氷板14,14に対して、両製氷板14,14の下方に設けた製氷水タンク18から製氷水を供給することで、両製氷板14に円弧状の氷塊Mを生成する所謂流下式の製氷ユニット12が採用されている。なお、製氷ユニット12は、貯蔵室23の後側に偏倚した位置において、両製氷板14,14を立てた姿勢で製氷面を左右方向に延在させて、断熱箱体22の内側面に組付けられている。
前記貯蔵庫20は、断熱箱体22の前部に開設された開口部22aを開閉する扉30と、断熱箱体22に設けられ、扉30を変位可能に支持するレール部材34とを備えている。扉30は、開口部22aを覆って該開口部22aを閉成する閉成位置と、開口部22aから断熱箱体22の内部(実施例では貯蔵室23)に退避して開口部22aを開放する開放位置との間を、レール部材34に支持されて変位するよう構成される(図1参照)。すなわち貯蔵庫20では、扉30を開放変位することで、貯蔵室23に連通する開口部22aを開放して、貯蔵室23に貯留した氷塊Mを取出し得るようになっている。また扉30は、閉成位置での略垂直姿勢から開放位置で略水平姿勢に変動して、開放位置において貯蔵室23に収納されて断熱箱体22における天板26の下方に位置し、閉成位置の扉30の上端部30aが、開放位置での扉30の後端部30aとなる。また、閉成位置の扉30における外方に臨む前面は、開放位置で天板26の下面に臨む扉30の上面となる。このように、貯蔵庫20では、スライドインタイプの扉構造が採用され、扉30を開放位置で貯蔵室23に収納することで、開放した開口部22aを広く用いることができる。
前記断熱箱体22は、前部を構成する前壁24a、後部を構成する後壁24b、左右の側部を構成する側壁24c,24cおよび底部を構成する底板(図示せず)を一体的に形成した上方に開放する箱状本体24と、この箱状本体24の上部開口に着脱可能に組付けられる断熱構造の天板26とから構成される。断熱箱体22の前壁24aは、上端が両側壁24c,24cの上端より低く設定され、天板26の前端、両側壁24c,24cの前端および前壁24aの上端によって、開口部22aが断熱箱体22の前部上側に形成される。また、断熱箱体22における前壁24aの前面には、開口部22aに整合する開口が設けられたフロントカバー21が、該フロントカバー21の上縁後面に開設した係合孔部(図示せず)を、レール部材34の上端に鈎状に突設された前係合部34aに係合させた状態で着脱可能に組付けられる。更に、後壁24bの上部は、前側に屈曲して凹部22bが設けられ、この凹部22bの後面はリアパネル25で塞がれている。
図3に示すように、天板26は、上面を構成する平板部分の4辺から下方に垂下するフランジ27aを備えた外郭27と、この外郭27における平板部分の下面に配設された断熱材28とから構成される。ここで、外郭27における各フランジ27aの下端は、対向する辺側に向けて略直角に屈曲されている。また天板26の前面には、左右に離間して前記前係合部34aが挿入される前係合孔27bが開設されている。そして天板26は、前記リアパネル25の上部に設けられた後係合孔25aに、外郭27の後辺に延在するフランジ27aの下端を挿入すると共に、フロントカバー21の上縁に係合して後側に突き出た前係合部34aに対して前係合孔27bを共通的に係合することで、箱状本体24の上部開口を覆う状態で箱状本体24に対して着脱可能に組付けられる(図4参照)。
前記レール部材34は、箱状本体24における側壁24cの内面に対向して配設される一対の案内部36,36と、両案内部36,36の下部間に連設され、箱状本体24の前壁24a上部前面に配設される連結部40とから構成される。すなわち貯蔵庫20では、案内部36における貯蔵室23に臨む面が断熱箱体22の内側面を構成している。各案内部36は、側壁24cの前側に上下に延在する部位と、側壁24cの上部に前後方向に延在する部位とを一体的とした側面視において倒立略L字状に形成されている(図1参照)。また、各案内部36には、開口部22aに沿って上下方向に延在すると共に、この上下方向に延在する部位の上部に接続して、天板26の下方に略平行に離間した位置に前後方向に延在する側面視において倒立略L字状の案内溝38が凹設されている。ここでレール部材34は、案内部36の上部に設けた係止片36aを、断熱箱体22における側壁24cの上端に設けられた係止孔24dに挿入固定することで、断熱箱体22に対して組付けられている(図2参照)。更に、各案内部36の前側上面には、先端が後側に指向する鈎状の前係合部34aが一体的に設けられ、前係合部34aに係合孔部を係合して組付けたフロントカバー21で、両案内部36,36の前部および連結部40が覆われるようになっている。なお、各案内溝38は、前後方向に延在する部位の後端が、下方に僅かに屈曲する形状となっている。
前記扉30は、ウレタンフォーム等が充填された断熱構造の板状体であって、閉成位置での上端部30a前側に段部が形成されると共に、閉成位置での下端部前側に、扉30の操作時に使用者が把持する把持部30bが形成されている(図1参照)。扉30の両側面には、閉成位置における上下方向に離間して一対の支持軸32,32が突設され、これらの支持軸32,32をレール部材34における対応の案内溝38に保持させて、扉30が断熱箱体22に組付けられる。そして扉30は、閉成位置で支持軸32,32が案内溝38における上下方向に延在する部位に保持されて略垂直姿勢となり、段部がフロントカバー21の上縁後側に整合すると共に、把持部30bがフロントカバー21の下縁前側に位置するようになっている。また扉30は、開放位置で支持軸32,32が案内溝38における前後方向に延在する部位に保持されて略水平姿勢となり、天板26から間隔をあけた状態で貯蔵室23に収納される。開放位置の扉30は、後側に位置する支持軸32,32が案内溝38における前後方向に延在する部位の後端に落ち込み、扉30における前後方向への移動が規制されるようになっている。
実施例のガイド部材42は、天板26の下面に略整合する形状および寸法に設定された板状部材である。ガイド部材42は、水平方向に延在する平板部44と、この平板部44の延在位置より下方に凸状に突出形成された傾斜部46と、平板部44および傾斜部46の周縁に設けられて、天板26への組付け部位となる端縁部48とから構成される。ガイド部材42では、傾斜部46が開放位置にある扉30の上方に対向するように貯蔵室23の前側に配置されると共に、製氷ユニット12が設置される貯蔵室23の後側に平板部44が配置され、傾斜部46および平板部44が貯蔵室23の天井面として機能するようになっている。傾斜部46は、断熱箱体22の開口部22aを起点として、前側から後側に向かうにつれて下方傾斜するように形成され、貯蔵室23の天井面をなす傾斜面46aに沿って当該傾斜面46aに付着した結露水を後側へ案内するようになっている。また、傾斜部46は、貯蔵室23の左右方向の全体に亘って延在する左右寸法に設定され、傾斜部46の傾斜面46aと端縁部48とを接続して上下方向に延在する側面46bが、貯蔵室23の側面をなす対応の案内部36に押圧した状態で当接するよう構成されている。なお、傾斜部46の傾斜面46aは、水平面に対して7°以上の傾斜角度に設定するのが好適である。
前記ガイド部材42において、傾斜部46は、その傾斜下端が開放位置における扉30の後端部30aより後側に位置するように形成される。実施例1では、傾斜部46の傾斜下端が製氷ユニット12の設置位置より前側で、開放位置における扉30の後端部30aから後側へ水平距離で15mm程度離間するように配置されている。また、傾斜部46の傾斜面46aには、親水性フィルム47が貼付けられている(図3参照)。なお、ガイド部材42では、傾斜部46における傾斜面46aの傾斜下端と平板部44とが略垂直に延在する後面46cで接続されている。
前記傾斜部46には、傾斜面46aの中央側から側面46b側に向かうにつれて下方傾斜する円弧状のテーパ面46dが、傾斜面46aの両側縁に形成されている。すなわち、傾斜部46では、傾斜面46aの側縁がテーパ面46dを介して側面46bの下端に接続される。なお、実施例1のテーパ面46dは、半径5mm〜10mm程度に設定されている。
前記ガイド部材42は、端縁部48を天板26におけるフランジ27aの下端に載置すると共に、外郭27の下面に設けられる断熱材28とフランジ27aの下端とに端縁部48が挟まれた状態で、天板26に対して組付けられる(図3参照)。すなわち、ガイド部材42は、天板26と一体化され、天板26の着脱と共に取扱い可能となっている。またガイド部材42は、天板26を箱状本体24に組付けた際に、傾斜部46の側面46bが箱状本体24の側壁内面に設置された案内部36に当接して、傾斜部46が箱状本体24の側壁上部間に嵌め合わせられる構成となっている(図2参照)。
ここで、扉30がレール部材34の案内溝38に沿って円滑に変位するためには、扉30の各側面と対応する案内部36との間に、例えば1mm程度のクリアランスW1を夫々要する(図2参照)。ガイド部材42の傾斜部46は、両側面46b,46bの間の寸法W2が扉30の両側面間の寸法W3より左右のクリアランスW1,W1分だけ大きく設定されると共に(W2=W3+W1+W1)、傾斜部46の両側面46b,46bが、断熱箱体22の内側面を構成している案内部36に夫々当接するよう構成される。一方、天板26(ガイド部材42)を箱状本体24より取り外した状態における対向する案内部36の離間寸法(断熱箱体22の内側面間の寸法)W4は、扉30の両側面間の寸法W3に左右のクリアランスW1,W1を加えた間隔(W4=W3+W1+W1)が、クリアランスW1,W1を確保する上で適正である。但し、対向する案内部36の離間寸法W4が組付け部材間の誤差等によって狭小になっても、天板26を箱状本体24に組付けると、案内部36,36間に嵌め合わせられた傾斜部46によって案内部36,36間が押し広げられ、扉30の側面と案内部36との間にクリアランスW1を確保し得るようになっている。
〔実施例1の作用〕
次に、実施例1に係る貯蔵庫20の作用について説明する。貯蔵庫20において、傾斜部46の傾斜面46aに生じた結露水は、傾斜面46aの傾斜に沿って前側から後側へ誘導され、傾斜面46aの傾斜下端から滴下する。ここで、傾斜面46aの傾斜下端は、開放位置にある扉30の後端部30aより後側にずれた位置に配置されているから、傾斜下端から滴下する結露水が扉30の上面に滴下することを回避し得る。すなわち、扉30を貯蔵室23に収納して貯蔵室23の天井面の下方に対向した開放位置に変位しても、貯蔵室23の天井面から扉30に結露水が滴下することを抑制できる。従って、扉30の開閉につれて、貯蔵室23の内部で生じた結露水が扉30に付着して外部に流出することを抑えることができ、結露水によって製氷機10の外面や製氷機10の周辺を汚すおそれは小さい。
また、傾斜面46aには、親水性フィルム47が貼付けられているので、傾斜面46aに生じた結露水が、親水性フィルム47の親水作用により滴状になり難く、膜状に拡散される。すなわち、断熱箱体22に振動が与えられても、結露水が傾斜面46aの傾斜下端までに流下する途中で滴下することを抑制できる。また、傾斜面46aの側縁には、テーパ面46dが設けられているので、傾斜面46aに生じた結露水の一部をテーパ面46dで案内して、結露水を貯蔵室23の側面を伝わせて流下させることができる。これにより、貯蔵室23に貯蔵された氷塊Mに対して、直接滴下する結露水の量を減らして、氷塊Mの融解やブロッキング等を抑制できる。なお、貯蔵室23の側面を流下した結露水は、断熱箱体22の底板に設けられた排水手段(図示せず)を介して製氷機外に排出される。
前記ガイド部材42は、断熱箱体22の箱状本体24に組付けた際に、貯蔵室23の両側面を構成している案内部36,36間に嵌め合わせられた傾斜部46によって、扉30と案内部36のクリアランスW1を確保し得る構成となっている。貯蔵庫20では、対向する案内部36,36の離間寸法W4が狭い場合(W2+W1+W1>W4)は、傾斜部46の両側面46b,46bが案内部36,36に押圧した状態で当接されて、対向する案内部36,36間を適切な間隔まで押し広げる。一方、対向する案内部36,36の離間寸法W4が適切または僅かに広い場合(W2+W1+W1≦W4)は、扉30と案内部36とのクリアランスW1は確保されている。このように、ガイド部材42の箱状本体24への組付けによって、扉30の側面と案内部36との間にクリアランスW1を確実に確保することができ、扉30を円滑に開閉変位することができる。従って、扉30の開閉によって断熱箱体22に対して与える振動を最小限とすることができ、結露水が傾斜面46aの傾斜下端までに流下する途中で滴下することを回避できる。また、断熱箱体22における箱状本体24の上部に嵌め合わせた傾斜部46により、箱状本体24の両側壁24c,24cが内側から支持されるので、断熱箱体22の強度を向上させることができる。
実施例1の貯蔵庫20では、貯蔵室23の天井面を構成するガイド部材42について説明したが、図6に示すように、実施例2の貯蔵庫50に採用されるガイド部材52は、貯蔵室23の天井面を構成する平板材51と別体に構成されている。なお、実施例2において、実施例1と同様の構成は同一の符号を付して説明を省略する。
実施例2のガイド部材52は、平板状の傾斜部54を本体として、この傾斜部54の一端縁に設けた軸部56における両側面に軸孔56aが夫々開設されている。なお、傾斜部54の左右寸法は、貯蔵室23の側面間より僅かに小さい寸法で設定されている。一方、断熱箱体22には、箱状本体24の両側壁内面の上部前側に、回転軸50aが夫々突設されている。ガイド部材52は、断熱箱体22の回転軸50aに対し軸孔56aを挿入することで、貯蔵室23における天板26の下方で、開口部22aの後側に配置した状態で、断熱箱体22に対して揺動可能に組付けられる。
前記ガイド部材52は、扉30が閉成位置にある場合に、傾斜部54が自重により垂直姿勢で垂れ下がって、開口部22aを後側から覆うようになっている。またガイド部材52は、扉30を閉成位置から開放位置に変位する際に、扉30の開放位置での後端部30aに傾斜部54が当接して、扉30の開放変位につれて傾斜部54が回転軸50aを中心として後側へ揺動するようになっている。そして、ガイド部材52は、開放位置にある扉30の後端部30aに支持されて、傾斜部54が前側から後側に向かうにつれて下方傾斜する傾斜姿勢に移行し、傾斜部54の傾斜下端が開放位置の扉30の後端部30aより後側に配置される。
このように、実施例2の貯蔵庫50では、扉30が開放位置にある場合に、傾斜姿勢の傾斜部54が貯蔵室23の天井面に対向配置されて、天井面から滴下する結露水を傾斜部54における天井面に臨む傾斜面で受けるから、開放位置の扉30に滴下することはない。そして、結露水は、傾斜部54の傾斜に沿って前側から後側へ誘導されて、傾斜下端から滴下する。ここで、傾斜部54の傾斜下端は、開放位置にある扉30の後端部30aより後側にずれた位置に配置されているから、傾斜下端から滴下する結露水が扉30の上面に滴下することを回避し得る。従って、扉30を貯蔵室23に収納した際に結露水が付着することはないから、貯蔵室23の内部で生じた結露水が外部に流出することを抑えることができ、結露水によって製氷機外面や製氷機10の周辺を汚すことはない。
図7に示す実施例3の貯蔵庫60は、実施例1の構成を基本として、扉30における開放位置で後端部30aとなる端部全体に亘って、前後方向に可撓性を有するワイパー部材62が該端部から突出させて配設されている。実施例3の貯蔵庫60では、扉30における閉成位置と開放位置との間の変位過程で、ガイド部材42における傾斜部46の傾斜面46aに、ワイパー部材62が弾力的に当接するよう構成される。なお実施例3では、傾斜部46の傾斜面46aは、ワイパー部材62における閉成位置と開放位置との間の変位軌跡に合わせて湾曲形成されている。ここで、実施例3の貯蔵庫60において、実施例1と同様の構成は同一の符号を付して説明を省略する。
開放位置で後端部30aとなる扉30の端部に設けたワイパー部材62は、扉30を閉成位置から開放位置に変位する際に、傾斜面46aに摺接しつつ前側から後側へ移動して、傾斜面46aに付着した結露水を傾斜に沿って後側へ向けて押出す。そして結露水は、傾斜面46aの傾斜に沿って前側から後側へ誘導されて、傾斜面46aの傾斜下端から滴下するが、傾斜下端は開放位置にある扉30の後端部30aより後側にずれた位置に配置されているから、傾斜下端から滴下する結露水が扉30の上面に滴下することを回避し得る。また、ワイパー部材62によって押される結露水が傾斜面46aから滴下することがあるものの、ワイパー部材62は扉30の端部から突設されているので、結露水は扉30の後方に滴下して扉30に滴下することはない。このように、扉30にワイパー部材62を設けて、扉30の開放に際して、傾斜面46aに付着した結露水を積極的に傾斜下端へ向けて案内しているから、扉30への結露水の付着を一層抑制し得る。
図8に示す実施例4の貯蔵庫70では、ガイド部材72が、天板26の下面を覆って貯蔵室23の天井面を構成する平板材71と別体に形成され、ガイド部材72は、開放位置での扉30の上方に対向配置されている。実施例4のガイド部材72は、図9に示す如く、天板26に対して前側から後側に向かうにつれて下方傾斜する傾斜部74と、傾斜部74の両側縁に立設された側壁部76,76と、傾斜部74の前縁に立設された前壁部78とから構成される。そして、ガイド部材72は、各側壁部76の上端に設けたフランジ76aを介して天板26に取付けられている。また、傾斜部74は、水蒸気の通過を許容する一方、水の通過を阻む透湿部材74aで構成される。ガイド部材72は、傾斜部74の傾斜下端を開放位置における扉30の後端部30aより後側に配置させると共に、傾斜部74における両側壁部76,76間の寸法を、扉30の両側面間の寸法W3より左右のクリアランスW1,W1分だけ大きく設定してある。すなわち、貯蔵室23の左右方向全体に延在する傾斜部74の側壁部(側面)76が、断熱箱体22の内側面を構成する前記案内部36に押圧的に当接して、扉30の側面と案内部36とのクリアランスを確保し得るようになっている。
実施例4の貯蔵庫70によれば、傾斜部74の透湿部材74aを湿気が通過するので、傾斜部74の下面に結露が生じることを防止できる。また、天板26の下面に生じた結露水は、透湿部材74aから下方に漏れることなく傾斜部74の上面で受けて傾斜に沿って案内して、開放された傾斜下端から滴下する。ここで、傾斜部74の傾斜下端は、開放位置にある扉30の後端部30aより後側にずれた位置に配置されているから、傾斜下端から滴下する結露水が扉30の上面に滴下することを回避し得る。従って、扉30を貯蔵室23に収納した際に結露水が付着することはないから、貯蔵室23の内部で生じた結露水が外部に流出することを抑えることができ、結露水によって製氷機外面や製氷機10の周辺を汚すことはない。
(変更例)
本発明は、前述の実施例の構成に限定されず、以下の如く変更することも可能である。
(1)実施例では、貯蔵庫を備えた機器として、製氷機を例に挙げたが、冷蔵庫、冷凍庫や温蔵庫等の内外の温度差により結露が生じるおそれがある機器の貯蔵庫に採用できる。
(2)実施例1の傾斜面の側縁に設けるテーパ面は、円弧状の湾曲形状に限られず、直線傾斜であってもよい。また、実施例1の傾斜部において、傾斜面の側縁にテーパ面を設けず、傾斜面の側縁に側面の下端を接続する構成であってもよい。
(3)傾斜部は、傾斜下端を左右の一方に向けて傾斜させる構成も採用できる。すなわち、傾斜下端に到来した結露水を、傾斜下端の左右方向の傾斜に沿って貯蔵室の側面に案内して、該側面を伝わせて結露水を流下させることができる。
(4)実施例1および実施例3のガイド部材において、傾斜部を天板の下面を構成する平板部と別体に構成してもよい。また、実施例4のガイド部材を、平板部と一体に構成してもよい。
(5)ガイド部材において、傾斜部の傾斜下端を、製氷ユニットにおいて上方に開口する製氷水タンクの直上に配置して、傾斜下端から滴下する結露水を製氷水タンクで回収するようにしてもよい。
(6)親水性フィルムは、フィルムの素材自体に親水性材料を用いたものやフィルムの表面に親水性の材料をコーティングしたもの等を採用し得る。また、傾斜部自体を親水性材料で形成したり、あるいは傾斜部に親水性コーティングや処理を施してもよい。
(7)傾斜部における結露水が流下する面には、結露水の流下方向に沿って延在する溝を設けてもよい。この溝は、断面形状を三角や四角等の適宜の形状を採用し得る。
本発明の好適な実施例1に係る貯蔵庫を備えた製氷機の一部を示す側断面図である。 図1のX−X線断面図である。 実施例1の天板およびガイド部材を分解して示す側断面図である。 実施例1の天板と箱状本体の組付け図である。 実施例1におけるガイド部材の傾斜部と断熱箱体との関係を示す断面図である。 実施例2の貯蔵庫を備えた製氷機の一部を示す側断面図である。 実施例3の貯蔵庫を備えた製氷機の一部を示す側断面図である。 実施例4の貯蔵庫を備えた製氷機の一部を示す側断面図である。 実施例4のガイド部材を示す斜視図である。 従来の貯蔵庫を備えた製氷機を示す側断面図である。 従来の貯蔵庫の要部を示す側断面図である。
符号の説明
22 断熱箱体,22a 開口部,23 貯蔵室,26 天板,30 扉,42 ガイド部材,
46 傾斜部,46b 側面,52 ガイド部材,54 傾斜部,62 ワイパー部材,
72 ガイド部材,74 傾斜部,74a 透湿部材,76 側壁部(側面),
W1 クリアランス,W2 寸法,W3 寸法

Claims (2)

  1. 内部に貯蔵室(23)が画成されると共に、該貯蔵室(23)に連通する開口部(22a)が前部に設けられた断熱箱体(22)と、前記開口部(22a)を閉成する閉成位置、および前記断熱箱体(22)における天板(26)の下面に対向する略水平姿勢で断熱箱体(22)に収納されて、該開口部(22a)を開放する開放位置に変位する扉(30)とを備える貯蔵庫において、
    前記天板(26)の下方に設けられて、開放位置の扉(30)の上方に対向して前側から後側に向かうにつれて下方傾斜する傾斜部(46,74)を有するガイド部材(42,72)を備え、
    前記ガイド部材(42,72)は、前記傾斜部(46,74)の傾斜下端を前記開放位置における扉(30)の後端部より後側に配置すると共に、傾斜部(46,74)における両側面(46b,76)の間隔を、扉(30)における両側面間の寸法(W3)に該扉(30)の側面と断熱箱体(22)の内側面とのクリアランス(W1,W1)分を加えた寸法(W2)に設定し、
    前記扉(30)における前記開放位置で後端部となる端縁には、閉成位置と開放位置との扉(30)の変位過程で、前記ガイド部材(42)の傾斜部(46)に弾力的に当接するワイパー部材(62)が設けられている
    ことを特徴とする貯蔵庫。
  2. 前記ガイド部材(72)の傾斜部(74)は、水蒸気の通過を許容する一方、水の通過を阻む透湿部材(74a)で構成されている請求項1記載の貯蔵庫。
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