JPH08247626A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH08247626A
JPH08247626A JP7048787A JP4878795A JPH08247626A JP H08247626 A JPH08247626 A JP H08247626A JP 7048787 A JP7048787 A JP 7048787A JP 4878795 A JP4878795 A JP 4878795A JP H08247626 A JPH08247626 A JP H08247626A
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JP
Japan
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water
refrigerator
fan
evaporation
air
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Pending
Application number
JP7048787A
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English (en)
Inventor
Noboru Nakagawa
登 中川
Yoshihide Uchida
佳秀 内田
Keizo Tsukamoto
恵造 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba AVE Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba AVE Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
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  • Removal Of Water From Condensation And Defrosting (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷蔵庫本体11の上側に冷却ユニット45が
配置された形態の冷蔵庫において、冷却ユニット45を
薄形化すること。 【構成】 冷却ユニット45内には冷凍サイクル16が
収容されており、冷凍サイクル16のエバポレータ22
から除霜水が滴下すると、この除霜水は、ドレンパン4
0により集められ、排水ホース41を通して蒸発皿43
に供給される。従って、冷却ユニット45内に蒸発皿4
3を収容する必要がなくなり、冷却ユニット45が薄形
化される。また、Cファン装置が作動すると、冷却ユニ
ット45内に外気が吸引され、この外気が冷凍サイクル
16のコンデンサ等で加熱される。そして、この温風が
Cファン送風ダクトを通して蒸発皿43に供給され、蒸
発皿43内の水が蒸発する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫本体の上部に冷
凍サイクル収納部が配置された形態のコンプトップ型冷
蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫においては、図18に示すよう
に、冷蔵庫本体1の上面に箱状の冷凍サイクル収納部2
を配置した形態のコンプトップ型冷蔵庫が供されてい
る。この構成の場合、図19に示すように、冷凍サイク
ル収納部2内には冷凍サイクル3が収容されており、冷
却ファン装置4が作動すると、図18に示すように、冷
凍サイクル3により生成された冷気が冷凍サイクル収納
部2から冷蔵庫本体1内に供給される。
【0003】図20は冷凍サイクル3を示すものであ
る。この冷凍サイクル3は、コンプレッサ3a,コンデ
ンサ3b,エバポレータ3c等を閉ループ状に接続して
構成されたものであり、冷凍サイクル3中に封入された
冷媒をコンプレッサ3aで圧縮し、コンデンサ3bで凝
縮し、エバポレータ3cで気化することに基づき冷気を
生成する。
【0004】従来より、上記コンプトップ型冷蔵庫にお
いては、図21に示すように、冷凍サイクル収納部2内
にドレンパン5および蒸発皿6を設け、エバポレータ3
cから滴下する除霜水をドレンパン5で集水して蒸発皿
6に供給するようにしている。そして、図20に示すよ
うに、コンプレッサ3aの吐出側に蒸発パイプ3dを接
続し、図19に示すように、蒸発パイプ3dで蒸発皿6
を加熱することにより、蒸発皿6内に貯溜された水を加
熱して蒸発させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来は、冷凍サイクル収納部2内に蒸発皿6を収容してい
たため、蒸発皿6に影響され、図21にΔHで示すよう
に、冷凍サイクル収納部2の高さ寸法が増大していた。
また、冷蔵庫を移動するにあたって、冷蔵庫の上部に近
付く程大きな揺れが作用するため、蒸発皿6内の水が零
れ易く、キャビネットや人や電装部品等に汚水がかかる
虞れがあった。また、蒸発皿6が手の届き難い高い位置
にあるため、蒸発皿6の清掃を行い難い等、メンテナン
スの点で改善の余地が残されていた。尚、上記不具合を
対策するため、蒸発皿6および蒸発パイプ3dを冷蔵庫
本体1の下部に配置することが考えられるが、この構成
では、冷凍サイクル3と冷蔵庫本体1とを分離できなく
なってしまう。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、冷凍サイクル収納部の薄形化、蒸発
皿からの水零れ防止、蒸発皿の清掃性の向上を図り得る
冷蔵庫を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の冷蔵庫
は、冷蔵庫本体の上側に設けられ、冷凍サイクルが収納
された冷凍サイクル収納部と、前記冷蔵庫本体の下部に
設けられた水受部材と、前記冷蔵庫本体に設けられ、前
記冷凍サイクルの冷却器から滴下する除霜水を前記水受
部材に供給する水通路と、前記冷凍サイクル収納部内に
外気を吸引することに伴い、前記冷凍サイクルの発熱部
品により外気を加熱して温風化するファン装置と、前記
冷蔵庫本体に設けられ、前記ファン装置から吐出された
温風を前記水受部材に供給する温風通路とを備えたとこ
ろに特徴を有する。
【0008】請求項2記載の冷蔵庫は、温風通路が冷蔵
庫本体の背部断熱壁に設けられたダクトから構成されて
いるところに特徴を有する。請求項3記載の冷蔵庫は、
温風通路の温風流出口が水受部材の上方に配置されてい
るところに特徴を有する。請求項4記載の冷蔵庫は、水
通路が温風通路内に挿入された管部材から構成されてい
るところに特徴を有する。
【0009】請求項5記載の冷蔵庫は、水受部材に、温
風通路から供給された温風の流通方向を案内するリブが
形成されているところに特徴を有する。請求項6記載の
冷蔵庫は、リブが多孔質体からなるところに特徴を有す
る。
【0010】請求項7記載の冷蔵庫は、温風通路の壁面
が非吸水性材料から構成され、温風通路が水通路を兼用
しているところに特徴を有する。
【0011】
【作用】請求項1記載の手段によれば、冷凍サイクルの
冷却器から水が滴下すると、冷蔵庫本体の下部に位置す
る水受部材に水通路を通して水が供給される。従って、
冷凍サイクル収納部内に水受部材を収容する必要がなく
なり、冷凍サイクル収納部が薄形化される。また、ファ
ン装置が作動すると、冷凍サイクル収納部内に外気が吸
引され、この外気が冷凍サイクルの発熱部品により加熱
されて温風になる。そして、この温風が冷蔵庫本体の温
風通路を通して水受部材に供給され、この温風により水
受部材内の水が加熱されて蒸発する。
【0012】請求項2記載の手段によれば、冷蔵庫本体
のダクトを通して水受部材に温風が供給される。この場
合、ダクトが冷蔵庫本体の背部断熱壁に設けられている
ため、水受部材に供給される温風の温度低下が防止され
る。請求項3記載の手段によれば、水受部材の上方に配
置された温風流出口から水受部材に温風が供給される。
従って、温風流出口から吹出された温風が効率良く水受
部材内の水に供給される。
【0013】請求項4記載の手段によれば、温風通路内
に挿入された管部材を通して水受部材に水が供給され
る。従って、管部材内を流通する水が温風通路内の温風
により加熱され、水受部材に比較的温度の高い水が供給
される。しかも、温風通路から管部材を引出して、管部
材のメンテナンスを行うこともできる。請求項5記載の
手段によれば、水受部材のリブにより案内され、温風通
路から吹出した温風が水受部材に均一に供給される。
【0014】請求項6記載の手段によれば、多孔質体か
らなるリブに水受部材内の水が吸引され、水受部材の蒸
発面積が増加した形態になる。従って、水受部材内の水
が温風により効果的に加熱される。請求項7記載の手段
によれば、非吸水性材料から構成された温風通路を通し
て水受部材に水が供給される。従って、水通路を別途設
ける必要がなくなる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図1ないし図1
1に基づいて説明する。まず、図1において、冷蔵庫本
体11は前面が開口する箱状をなしており、合成樹脂製
の内箱11aの外側に鋼板製の外箱11bを組合わせ、
内箱11aと外箱11bとの間にウレタンフォーム等の
断熱材11cを注入発泡して充填することから構成され
ている。
【0016】冷蔵庫本体11の庫内11dには、上側か
ら順に冷蔵室11e,冷凍室11g,野菜室11hが形
成されている。これら冷蔵室11e,冷凍室11g,野
菜室11hは、庫内11dを仕切壁11iで区画するこ
とから形成されたものであり、冷蔵室11eの前面開口
部は、冷蔵庫本体11に枢支された扉12aにより覆わ
れている。また、冷凍室11gは、冷蔵庫本体11の前
面開口部を閉塞する扉12bおよび12cにより覆わ
れ、野菜室11hは、冷蔵庫本体11の前面開口部を閉
塞する扉12dにより覆われている。尚、冷蔵室11e
内の底部にはチルド室11fが設けられている。
【0017】扉12b,12c,12dには容器11
k,11m,11nが設けられ、各容器11k,11
m,11nの側面にはレール部材(図示せず)が設けら
れている。そして、各レール部材は、冷蔵庫本体11の
内壁に引出し自在に支持されている。従って、扉12b
〜12dを引出すと、扉12b,12c,12dと共に
容器11k,11m,11nが引出される。
【0018】冷蔵庫本体11の上面には、冷凍サイクル
収納部に相当する箱状の冷凍サイクルユニット13が設
けられており、図3に示すように、冷凍サイクルユニッ
ト13内の右側には、断熱壁14aで囲まれた冷却器室
14が形成され、左側には機械室15が形成されてい
る。そして、機械室15内には、冷凍サイクル16のコ
ンプレッサ17(発熱部品に相当する),コンデンサ1
8(発熱部品に相当する),ドライヤ19(図4参
照),キャピラリーチューブ20(図4参照)が収容さ
れ、冷却器室14内には、冷却器に相当する冷蔵室用エ
バポレータ21および冷凍室用エバポレータ22が収容
されている。
【0019】冷凍サイクル16のコンプレッサ17,コ
ンデンサ18,ドライヤ19,キャピラリチューブ2
0,冷蔵室用エバポレータ21,冷凍室用エバポレータ
22は、図4に示すように、閉ループ状に接続されてお
り、冷凍サイクル16内を冷媒が循環することに伴い冷
気が生成される。また、冷蔵室用エバポレータ21と冷
凍室用エバポレータ22との間には気液分離器23が接
続されている。この気液分離器23はコンプレッサ17
に接続されており、冷蔵室用エバポレータ21を通過し
た冷媒は気液分離器23により気液分離され、分離され
た気体状の冷媒がコンプレッサ17に戻される。
【0020】図5は、冷蔵室用エバポレータ21および
冷凍室用エバポレータ22を示すものである。同図に示
すように、冷蔵室用エバポレータ21および冷凍室用エ
バポレータ22は、冷媒流路を形成するパイプ24aお
よび24bに板状のフィン25aおよび25bを複数枚
固着して構成されており、各パイプ24aおよび24b
は、複数のUベンド部24a´および24b´を有する
蛇行状に形成されている。そして、冷蔵室用エバポレー
タ21および冷凍室用エバポレータ22は、図5および
図6に示すように、Uベンド部24a´および24b´
が重ならないように、冷媒の流通方向(図5の上下方
向)へ位置ずれした状態で配置されている。尚、図5の
符号26は、冷蔵室用エバポレータ21と冷凍室用エバ
ポレータ22とから構成されるエバポレータを示す。
【0021】冷蔵庫本体11の背部断熱壁11jには、
図7に示すように、左右方向へ延びる冷気ダクト27が
設けられている。また、冷蔵庫本体11の上壁および冷
却器室14の底壁には冷気流出ダクト28が埋設されて
いる。この冷気流出ダクト28は、図3に示すように、
その冷気送風口28aが冷却器室14の中央部に開口
し、その冷気流出口(図示せず)が冷気ダクト27に開
口している。
【0022】冷気ダクト27内には、図8に示すよう
に、その右端部に位置して冷却ファン装置29が収容さ
れている。この冷却ファン装置29は、軸流ファン29
aと冷却ファンモータ29bとケーシング29cとから
構成されたものであり、その中心線α1 がエバポレータ
26の中心線α2 (図5参照)に一致するように配置さ
れている。そして、冷却ファン装置29が作動すると、
冷却器室14内の冷気が冷気送風口28aから冷気流出
ダクト28を通して冷気ダクト27内に吸引されるよう
になっている。
【0023】冷蔵庫本体11の背部断熱壁11jには、
図7に示すように、その中央部に位置してR冷気ダクト
30aが埋設されている。このR冷気ダクト30aは、
冷気ダクト27および冷蔵室11eに通じており、冷気
ダクト27内に流入した冷気は、R冷気ダクト30aか
ら冷蔵室11e内に供給される。また、冷蔵庫本体11
の背部断熱壁11jには、その左部に位置してF冷気ダ
クト30bが埋設されている。このF冷気ダクト30b
は、冷気ダクト27および冷凍室11gに通じており、
冷気ダクト27内に流入した冷気は、F冷気ダクト30
bから冷凍室11gに供給される。
【0024】冷蔵庫本体11の背部断熱壁11jには、
中央部より若干左側に位置してT冷気ダクト30cが埋
設されている。このT冷気ダクト30cは、冷気ダクト
27およびチルド室11fに通じており、冷気供給ダク
ト27内に流入した冷気は、T冷気ダクト30cからチ
ルド室11fに供給される。また、冷蔵庫本体11の背
部断熱壁11jには、冷蔵室11eおよび野菜室11h
に通じるR/V冷気ダクト30dが設けられており、冷
蔵室11eおよびチルド室11fに供給された冷気は、
R/V冷気供給ダクト30dを通して野菜室11hに供
給される。
【0025】冷蔵庫本体11の背部断熱壁11jおよび
冷却器室14の断熱壁14aには、その右端部に位置し
てF冷気リターンダクト31が埋設されている。このF
冷気リターンダクト31は、一方の開口31aが冷凍室
11g内に位置し、図3に示すように、他方の開口31
bが冷却器室14の前部右側に位置するものであり、冷
凍室11gに供給された冷気はF冷気リターンダクト3
1の開口31aからF冷気リターンダクト31内に吸引
され、開口31bから冷却器室14内に戻された後、冷
凍室用エバポレータ22と熱交換される。尚、図3およ
び図5の矢印Aは、F冷気リターンダクト31の開口3
1bから冷却器室14内に戻されるFリターンエアの流
通方向を示す。
【0026】冷蔵庫本体11の背部断熱壁11jおよび
冷却器室14の断熱壁14aには、図7に示すように、
中央部より若干右側に位置してV冷気リターンダクト3
2が埋設されている。このV冷気リターンダクト32
は、一方の開口32aが野菜室11hに位置し、図3に
示すように、他方の開口32bが冷却器室14の前部左
側に位置するものであり、野菜室11hに供給された冷
気は、V冷気リターンダクト32の開口32aからV冷
気リターンダクト32内に吸引され、開口32bから冷
却器室14内に戻された後、冷蔵室用エバポレータ21
と熱交換される。尚、図3および図5の矢印Bは、V冷
気リターンダクト32の開口32bから冷却器室14内
に戻されるRリターンエアの流通方向を示している。
【0027】この場合、冷蔵室11e,チルド室11
f,野菜室11hから戻されるRリターンエアの含有水
分量が比較的多いため、Rリターンエアが吹付けられる
冷蔵室用エバポレータ22は着霜し易い。従って、図5
に示すように、冷蔵室用エバポレータ21のフィン25
a相互のピッチPrは、Rリターンエアの上流側を広く
して霜による目詰りを防止すべく、上流側から下流側に
向かって順次小さくなるように設定されている。尚、R
リターンエアの上流側(冷蔵室用エバポレータ21の前
部)のフィンピッチをPr1 、冷蔵室用エバポレータ2
1の中央部のフィンピッチをPr2 、Rリターンエアの
下流側(冷蔵室用エバポレータ21の後部)のフィンピ
ッチをPr3 とすると、「Pr1 >Pr2 >Pr3 」と
いう関係になっている。
【0028】一方、冷凍室11gは容積的に小さく、ま
た、扉12b,12cの開放頻度も冷蔵室11eに比較
して少ないため、冷凍室11gから戻されるFリターン
エアの含有水分量が比較的少ない。このため、冷凍室用
エバポレータ22は着霜し難い。従って、冷凍室用エバ
ポレータ22は、フィン25b相互のピッチPfがPr
3 と同レベルに設定され、フィン25bが密に配置され
ている。尚、ここでは、「Pf=Pr3 」としたが、扉
開閉回数,食品差等によっては「Pf<Pr3」とする
ことも可能である。
【0029】冷凍室11g内には、図10に示すよう
に、F温度センサ33aが設けられ、F温度センサ33
aは制御装置34に接続されている。この制御装置34
はマイクロコンピュータを主体に構成されたものであ
り、制御装置34にはコンプレッサ17,冷却ファンモ
ータ29bが接続されている。そして、制御装置34
は、F温度センサ33aの検出信号に基づいてコンプレ
ッサ17および冷却ファンモータ29bを駆動制御する
ことに伴い、冷凍室11gに対する冷気供給量を調節
し、冷凍室11g内を所定温度に保持する。
【0030】冷気ダクト27内には、図8に示すよう
に、ダンパ装置35が設けられている。このダンパ装置
35は、Rダンパ35aおよびTダンパ35bを有する
ものであり、図10に示すように、ダンパモータ(図示
せず)を含むダンパ駆動機構36に連結され、ダンパ駆
動機構36は制御装置34に接続されている。そして、
冷蔵室11e内にはR温度センサ33bが設けられ、R
温度センサ33bは制御装置34に接続されており、制
御装置34は、R温度センサ33bの検出信号に基づい
てRダンパ35aを駆動制御することに伴い、R冷気ダ
クト30aの入口開口率を調節する。これにより、冷蔵
室11eに対する冷気供給量が調節され、冷蔵室11e
内が所定温度に保持される。
【0031】チルド室11f内にはT温度センサ33c
が設けられ、T温度センサ33cは制御装置34に接続
されている。そして、制御装置34は、T温度センサ3
3cの検出信号に基づいてTダンパ35bを駆動制御す
ることに伴い、T冷気ダクト30cの入口開口率を調節
する。これにより、チルド室11fに対する冷気供給量
が調節され、チルド室11f内が所定温度に保持され
る。
【0032】冷蔵室用エバポレータ21および冷凍室用
エバポレータ22には、図3に示すように、Rガラス管
ヒータ37およびFガラス管ヒータ38が設けられてい
る。これらガラス管ヒータ37および38は、冷蔵室用
エバポレータ21に付着した霜および冷凍室用エバポレ
ータ22に付着した霜を溶解するためのものであり、図
10に示すように、制御装置34に接続されている。
【0033】冷却器室14内には、図10に示すよう
に、冷蔵室用エバポレータ21の温度を検出するRエバ
ポレータ用温度センサ39aが設けられている。このR
エバポレータ用温度センサ39aは、除霜時に最後まで
霜が残り易い冷蔵室用エバポレータ21の上部に配置さ
れたものであり、制御装置34に接続されている。
【0034】図11の(a)はコンプレッサ17の運転
タイミングを示し、(b)はRガラス管ヒータ37の運
転タイミングを示すものである。ここで、制御装置34
は、コンプレッサ17がオフされる毎に(コンプレッサ
17の1サイクル毎に)Rガラス管ヒータ37に通電
し、Rガラス管ヒータ37を発熱させる。そして、冷蔵
室用エバポレータ用温度センサ39aの検出信号が所定
温度に達すると、Rガラス管ヒータ37を断電する。
【0035】冷却器室14内には、図10に示すよう
に、冷凍室用エバポレータ22の温度を検出するFエバ
ポレータ用温度センサ39bが設けられている。このF
エバポレータ温度センサ39bは、除霜時に最後まで霜
が残り易い冷凍室用エバポレータ22の上部に配置され
たものであり、制御装置34に接続されている。そし
て、制御装置34は、図11の(c)に示すように、冷
凍サイクル16の運転時間を積算し、所定時間に達する
とFガラス管ヒータ38に通電し、Fガラス管ヒータ3
8を発熱させ、F温度センサ39bの検出信号が所定温
度に達するとFガラス管ヒータ38を断電する。
【0036】冷凍サイクル16には、図4に示すよう
に、冷蔵室用エバポレータ21に対して並列にバイパス
路16aが設けられ、このバイパス路16aには電磁バ
ルブ16bが介挿されている。そして、電磁バルブ16
bは制御装置34に接続されており(図10参照)、制
御装置34は、冷蔵室用エバポレータ21を除霜してい
る場合(Rガラス管ヒータ37の通電時)、電磁バルブ
16bを解放する。従って、冷蔵室用エバポレータ21
の除霜時にコンプレッサ17が運転されても、冷蔵室用
エバポレータ21に対して冷媒が供給されず、冷凍室用
エバポレータ22のみに供給される。
【0037】尚、制御装置34は、冷蔵室用エバポレー
タ21を除霜していない場合(Rガラス管ヒータ37の
断電時)、電磁バルブ16bを閉塞し、冷蔵室用エバポ
レータ21および冷凍室用エバポレータ22の双方に冷
媒を供給する。
【0038】冷却器室14内には、図9に示すように、
冷蔵室用エバポレータ21および冷凍室用エバポレータ
22の真下に位置して四角錘状のドレンパン40が設け
られており、冷蔵室用エバポレータ21および冷凍室用
エバポレータ22から滴下する除霜水はドレンパン40
により集水される。また、冷蔵庫本体11の背部断熱壁
11jには、図1に示すように、水通路および管部材に
相当する排水ホース41が埋設されている。そして、こ
の排水ホース41は、図9に示すように、ドレンパン4
0の排水管40aに接続されており、ドレンパン40に
より集水された除霜水は、排水管40aを通して排水ホ
ース41内に流入する。
【0039】冷蔵庫本体11の底部には、図1に示すよ
うに、蒸発皿収容室42が設けられ、蒸発皿収容室42
内には、水受部材に相当する合成樹脂製の蒸発皿43が
収容されている。そして、排水ホース41の下端部は、
冷蔵庫本体11の背部断熱壁11jを貫通して蒸発皿4
3内に指向しており、排水ホース41内に流入した除霜
水は蒸発皿43内に供給される。尚、排水ホース41
は、図8に示すように、冷却ファン装置29の裏側に配
置されている。
【0040】機械室15内には、図2に示すように、フ
ァン装置に相当するCファン装置44が収容されてい
る。このCファン装置44は、軸流ファン44aとCフ
ァンモータ44bとケーシング44cとから構成された
ものであり、Cファン装置44が作動すると、矢印Cで
示すように、機械室15内に外気が吸引され、コンデン
サ18およびコンプレッサ17に該順序で外気が供給さ
れる。尚、Cファンモータ44bは制御装置34に接続
されており(図10参照)、制御装置34により駆動制
御される。また、符号45は、冷凍サイクルユニット1
3,冷凍サイクル16,ドレンパン40,Cファン装置
44から構成される冷却ユニット、符号45aは、冷却
ユニット45の前側を覆うカバー部材を示す。
【0041】冷蔵庫本体11の背部断熱壁11jには、
温風通路に相当するCファン送風ダクト46が埋設され
ている。このCファン送風ダクト46は合成樹脂等の非
吸水性材料から構成されたものであり、図3に示すよう
に、温風流入口46aが機械室15の背部左隅に開口
し、図7に示すように、温風流出口46bが蒸発皿収容
室42の背上左隅に開口している。そして、Cファン装
置44により生成された温風は、Cファン送風ダクト4
6を通して蒸発皿収容室42の背部左隅に供給される。
【0042】蒸発皿収容室42の前面開口部には、図1
に示すように、カバー部材47が着脱可能に装着されて
いる。そして、カバー部材47には吹出口が形成されて
おり、蒸発皿収容室42の背部左隅に供給された温風
は、矢印Dで示すように、蒸発皿43の水面上を前方へ
流れ、吹出口から外部へ放出される。
【0043】次に上記構成の作用について説明する。冷
凍室11g内の温度が上昇すると、制御装置34が、F
温度センサ33aの検出信号に基づいて温度上昇を検出
し、コンプレッサ17および冷却ファンモータ29bを
作動させる。すると、冷凍サイクル16中に封入された
冷媒が高温高圧状態に圧縮され、コンデンサ18に供給
される。そして、コンデンサ18による冷媒の凝縮、ド
ライヤ19による冷媒の含有水分吸着、キャピラリチュ
ーブ20による液冷媒の圧力降下および流量調節が順次
行われ、圧力降下および流量調節の行われた冷媒が冷蔵
室用エバポレータ21に供給される。
【0044】冷蔵室用エバポレータ21に冷媒が供給さ
れると、この冷媒は、冷却ファン装置29により矢印B
方向へ流通している空気から熱を奪い、冷気を生成す
る。次に、冷蔵室用エバポレータ21を通過した冷媒が
気液分離器23に供給され、気液分離器23により気液
分離される。そして、分離された気体状の冷媒はコンプ
レッサ17に戻される(ガスインジェクション)。ま
た、気液分離器23により分離された液状の冷媒は、冷
凍室用エバポレータ22に供給され、冷却ファン装置2
9により矢印A方向へ流通している空気から熱を奪い、
冷気を生成する。
【0045】冷蔵室用エバポレータ21および冷凍室用
エバポレータ22により冷気が生成されると、まず、冷
却器室14内から冷気流出ダクト28を通して冷気ダク
ト27内に冷気が送風される。次に、R冷気ダクト30
a,F冷気ダクト30b,T冷気ダクト30c,R/V
冷気ダクト30dを通して冷蔵室11e,チルド室11
f,冷凍室11g,野菜室11hに冷気が供給され、F
冷気リターンダクト31およびV冷気リターンダクト3
2を通して冷却器室14内に冷気が戻される。尚、この
状態では、制御装置34がR温度センサ33bおよびT
温度センサ33cの検出信号に基づいてRダンパ35a
およびTダンパ35bを駆動制御し、冷蔵室11e内お
よびチルド室11f内を所定温度に保持している。
【0046】F冷気リターンダクト31を通して冷却器
室14内に戻されたFリターンエア(含有水分量が少な
いもの)は冷凍室用エバポレータ22と熱交換される。
また、V冷気リターンダクト32を通して冷却器室14
内に戻されたRリターンエア(含有水分量が多いもの)
は冷蔵室用エバポレータ21と熱交換される。従って、
冷蔵室用エバポレータ21に集中的に霜が付着し、冷凍
室用エバポレータ22には霜が付着し難くなる。
【0047】以上の動作を繰返すうちに冷凍室11g内
の温度が低下すると、制御装置34は、F温度センサ3
3aおよびR温度センサ33bの検出信号に基づいて温
度低下を検出し、コンプレッサ17および冷却ファンモ
ータ29bを停止させ、Rガラス管ヒータ37を発熱さ
せる。すると、冷蔵室用エバポレータ21に付着した霜
が溶解し、冷蔵室用エバポレータ21からドレンパン4
0に除霜水が流下し、排水ホース41を通して蒸発皿4
3内に貯溜される。
【0048】この状態でCファン装置44が作動する
と、まず、機械室15内に外気が吸引され、この外気が
コンデンサ18およびコンプレッサ17により加熱さ
れ、温風が生成される。次に、この温風がCファン送風
ダクト46を通して蒸発皿収容室42に供給され、蒸発
皿43の水面上を前方へ流れ、カバー部材47の吹出口
から外部へ放出される。
【0049】そして、蒸発皿43の水面上を流れる温風
により、蒸発皿43内の除霜水が蒸発し、温風と共に吹
出口から排出される。この後、冷蔵室用エバポレータ2
1に付着した霜が十分に除去され、冷蔵室用エバポレー
タ21の温度が上昇すると、制御装置34は、冷蔵室用
エバポレータ用温度センサ39aの検出信号に基づいて
冷蔵室用エバポレータ21の温度上昇を検出し、Rガラ
ス管ヒータ37を断電する。
【0050】また、制御装置34は、冷凍サイクル16
の運転時間を積算し、所定時間に達するとFガラス管ヒ
ータ38に通電し、Fガラス管ヒータ38を発熱させ
る。すると、冷凍室用エバポレータ22に付着した霜が
溶解し、ドレンパン40から排水ホース41を通して蒸
発皿43に供給され、Cファン送風ダクト46を通して
供給された温風により蒸発する。尚、以上に説明した制
御装置34の各動作は、制御装置34のソフトウェア構
成に基づいて行われるものである。
【0051】上記実施例によれば、冷蔵庫本体11の下
部に蒸発皿43を配置し、排水ホース41を通して蒸発
皿43に除霜水を供給する構成とした。このため、蒸発
皿43の高さ寸法分、冷凍サイクルユニット13(冷却
ユニット45)が薄形化される。しかも、冷蔵庫を移動
するにあたって、蒸発皿43に揺れが作用し難くなるた
め、冷凍サイクルユニット13や冷蔵庫本体11や人や
電装部品等に蒸発皿43内の除霜水がかかることが防止
される。さらに、蒸発皿43に手が届き易くなるため、
カバー部材47を取外して蒸発皿43を引出して清掃す
る等、蒸発皿43のメンテナンスを行い易くなる。
【0052】また、コンデンサ18およびコンプレッサ
17により外気を加熱して温風を生成し、この温風をC
ファン送風ダクト46から蒸発皿43に供給する構成と
した。このため、冷凍サイクル16の蒸発パイプを廃止
できるので、冷凍サイクル16の構成が簡素化される。
しかも、蒸発パイプにかかわるロー付け作業が廃止され
るので、製造作業性の向上およびガスリークの発生防止
が実現される。
【0053】また、スペース的に余裕がある冷蔵庫本体
11の下部に蒸発皿43を配置した。このため、冷蔵庫
本体11の下部空間(蒸発皿収容室42)が有効利用さ
れ、キャビネット13内に蒸発皿43を詰込んでいた従
来に比べ、蒸発皿43の面積を大きくすることができる
(具体的には5倍以上)。このため、蒸発皿43の水面
上を流れる温風から蒸発皿43内の水に伝達される熱量
が増大することになる(面積効果)。
【0054】尚、下記(1)式は、蒸発皿43内の水分
蒸発量Wを示している。 W=A×α×γ(Xw−Xa) ……(1) 但し、Aは蒸発皿43の面積(m)、αは物質熱伝
達率(m/h)、γは乾燥空気の比重量(kg/
)、Xwは水温での空気飽和絶対湿度(kg/k
g´)、Xaは周囲湿り空気での絶対湿度(kg/kg
´)である。上式から明らかなように、蒸発皿43の面
積Aが大きくなると蒸発量Wが増加する。
【0055】また、Cファン装置44により蒸発皿43
に温風を供給することに伴い、蒸発皿43内の水を加熱
して蒸発させる構成とした。このため、蒸発パイプによ
り蒸発皿内の水を直接加熱する従来とは異なり、温風の
流れがあるので、蒸発皿43内の水が蒸発し易くなる
(流速効果)。尚、上記(1)式のαは温風の流速の関
数であり、α=f(v)という関係にある。従って、蒸
発量Wは、温風の流速vに影響され、流速vが増加すれ
ば増大する。
【0056】また、冷蔵庫本体11の背部断熱壁11j
にCファン送風ダクト46を埋設する構成とした。この
ため、蒸発皿43に供給される温風の温度が、コンデン
サ18およびコンプレッサ17により加熱された直後の
温度に保持されるようになる。従って、蒸発皿43の水
面上を流れる温風から蒸発皿43内の水に伝達される熱
量が増大する(温風効果)。
【0057】尚、室温が30°Cレベルである場合、機
内室15内に吸引された外気は、コンデンサ18および
コンプレッサ17により加熱されることに伴い50°C
レベルに昇温し、Cファン送風ダクト46を通過するこ
とに伴い温度低下が0.5°Cレベルに抑えられる。従
って、50°Cレベルの温風がそのまま蒸発皿43に供
給される形態となり、蒸発皿43内の水温が3°C以上
上昇する。
【0058】従って、面積効果,温風効果,流速効果と
いった主要因により、蒸発皿43内の水に伝達される熱
量が大幅に増大し、蒸発皿43内の水が蒸発し易くなる
ので、必要とされる蒸発能力が十分に確保される。
【0059】また、Cファン装置44の軸流ファン44
aから吐出された温風を、「冷蔵庫本体11の上部(冷
却ユニット45)→冷蔵庫本体11の背面部(Cファン
送風ダクト46)→冷蔵庫本体11の底面部(蒸発皿収
容室42)」といった経路で循環させるので、冷蔵庫の
両サイド,後部,上部に壁があっても、軸流ファン44
aの送風能力に影響を及ぼすことがなくなる。従って、
冷蔵庫の周囲部に壁がない場合と同等の冷却性能,コン
プレッサ17の温度および圧力を得ることができる。こ
れにより、実使用時の冷却性能の改善,省電力,信頼性
向上が実現されると共に、冷蔵庫の据付スペースに関す
る制約(周囲部の壁)がなくなる。
【0060】次に本発明の第2実施例を図12に基づい
て説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材について
は同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材
についてのみ説明を行う。Cファン送風ダクト46内に
は排水ホース41が挿入されている。そして、排水ホー
ス41の上端部はドレンパン40の排水管40aに接続
され、下端部は蒸発皿43内に指向している。
【0061】上記実施例によれば、排水ホース41内に
ゴミ等の異物が詰まった場合でも、Cファン送風ダクト
46から排水ホース41を引出して排水ホース41内を
清掃することができる等、排水ホース41のメンテナン
スが容易になる。しかも、ドレンパン40からの除霜水
が排水ホース41内を流通するにあたって、Cファン送
風ダクト46内を流通する温風により加熱されるので、
蒸発皿43に比較的温度の高い除霜水が供給される。こ
のため、除霜水が蒸発し易くなり、蒸発能力が向上す
る。
【0062】次に本発明の第3実施例を図13および図
14に基づいて説明する。尚、上記第1実施例と同一の
部材については同一の符号を付して説明を省略し、以
下、異なる部材についてのみ説明を行う。まず、図13
において、Cファン送風ダクト46の温風流出口46b
は蒸発皿43上に配置されている。また、蒸発皿43に
は、図14に示すように、凸状をなす複数のリブ43a
が設けられている。これらリブ43aは蒸発皿43に一
体成形されたものであり、図13に示すように、蒸発皿
43の背部左隅(Cファン送風ダクト46の温風流出口
46bに対応する部分)を中心に前方へ扇状に拡がって
いる。
【0063】上記実施例によれば、Cファン送風ダクト
46の温風流出口46bを蒸発皿43上に配置した。こ
のため、Cファン送風ダクト46から吐出された温風が
効率良く蒸発皿43に供給される。従って、温風から蒸
発皿43内の水に伝達される熱量が増大するので、蒸発
能力が一層向上する。
【0064】また、蒸発皿43に複数のリブ43aを一
体形成した。このため、蒸発皿43に供給された温風が
リブ43aにより案内され、蒸発皿43全域に均一に供
給されるので、蒸発能力がより一層向上する。また、複
数のリブ43aを、Cファン送風ダクト46の温風流出
口46bを中心に前方へ扇状に拡がるように配置した。
このため、蒸発皿43に供給された温風が蒸発皿43全
域に一層均一に供給され、その結果、蒸発能力がより一
層向上する。
【0065】次に本発明の第4実施例を図15に基づい
て説明する。尚、上記第3実施例と同一の部材について
は同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材
についてのみ説明を行う。蒸発皿43には凸状をなす複
数のリブ43bが設けられている。これら各リブ43b
は、吸水効果の大きい多孔質材料(多孔質体)から形成
されたものであり、Cファン送風ダクト46の温風流出
口46bを中心に前方へ扇状に拡がっている。
【0066】上記実施例によれば、リブ43bを吸水効
果が大きい多孔質材料から形成した。このため、蒸発皿
43内の水がリブ43bに吸引され、蒸発皿43の蒸発
面積が増加した形態になる。従って、一層顕著な面積効
果を得ることができ、その結果、蒸発能力が一層向上す
る。
【0067】次に本発明の第5実施例を図16および図
17に基づいて説明する。尚、上記第1実施例と同一の
部材については同一の符号を付して説明を省略し、以
下、異なる部材についてのみ説明を行う。まず、図16
において、機械室15内には、ファン装置に相当するC
ファン装置48が収容されている。このCファン装置4
8は、図17に示すように、シロッコファン48aとC
ファンモータ48bとケーシング48cとから構成され
たものであり、機械室15内に外気を吸引し、Cファン
送風ダクト46を通して蒸発皿43に温風を供給する。
【0068】ところで、冷蔵庫本体11の背部断熱壁1
1jという限られたスペース内にCファン送風ダクト4
6を形成する都合上、Cファン送風ダクト46の断面積
が小さくなり、その結果、温風の送風量が低減する虞れ
がある。この点、シロッコファン48aを用いて蒸発皿
43に温風を供給する構成とすれば、静圧特性が向上
し、温風の供給量が増大するので、コンプレッサ17お
よびコンデンサ18からの放熱量が維持される共に、C
ファン送風ダクト46の断面積の低下をカバーできる。
しかも、小形なシロッコファン48aで抵抗が大きいC
ファン送風ダクト46内に送風できるので、軸流ファン
44aを用いる場合に比べてCファン装置48の占有ス
ペースが低減される。
【0069】尚、上記第5実施例においては、蒸発皿4
3に温風を供給するファンとしてシロッコファン48a
を用いたが、これに限定されるものではなく、要は静圧
特性が大きく、小形な多翼ファンであれば良い。
【0070】また、上記第1〜第5実施例においては、
排水ホース41により蒸発皿43に除霜水を供給する構
成としたが、これに限定されるものではなく、例えばド
レンパン40の排水管40aをCファン送風ダクト46
内に開口させ、ドレンパン40が集めた除霜水をCファ
ン送風ダクト46から蒸発皿43に供給する構成として
も良い。この構成によれば、排水ホース41を廃止でき
るので、構成の簡素化およびコストダウンが実現され
る。尚、この構成の場合、Cファン送風ダクト46の温
風流出口46bを蒸発皿43上に配置し、Cファン送風
ダクト46内の除霜水を蒸発皿43内に確実に供給する
ことが好ましい。
【0071】また、上記第1〜5実施例においては、軸
流ファン44aまたはシロッコファン48aにより温風
を循環させる構成としたが、これに限定されるものでは
なく、軸流ファン44aまたはシロッコファン48aに
加えて補助ファン装置を設ける構成としても良い。この
構成の場合、温風の供給動作が複数のファン装置(「補
助ファン+軸流ファン44a」または「補助ファン+シ
ロッコファン48a」)により行われるので、流速効果
が一層顕著になり、その結果、蒸発能力も一層向上す
る。
【0072】また、上記第1〜5実施例においては、蒸
発皿43に温風を供給することに伴い蒸発皿43内の水
を蒸発させる構成としたが、これに限定されるものでは
なく、例えば、蒸発皿43を加熱するヒータを設け、温
風およびヒータの双方を用いて蒸発皿43内の水を蒸発
させる構成としても良い。
【0073】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の冷蔵庫は以下の効果を奏する。請求項1記載の手段に
よれば、冷蔵庫本体の下部に水受部材を配置した。この
ため、冷凍サイクル収納部内に水受部材を収容する必要
がなくなるので、冷凍サイクル収納部が薄形化される。
しかも、水受部材に揺れが作用し難くなるので、水受部
材内の水が零れ難くなる。さらに、水受部材に手が届き
易くなるため、清掃等のメンテナンスを行い易くなる。
また、冷凍サイクルの発熱部品により外気を加熱して水
受部材に供給した。このため、水受部材内の水を十分に
蒸発させることができるので、冷凍サイクルの蒸発パイ
プが廃止され、その結果、構成が簡素化される。しか
も、蒸発パイプにかかわるロー付け作業が廃止されるの
で、製造作業性の向上およびガスリークの発生防止が実
現される。
【0074】請求項2記載の手段によれば、冷蔵庫本体
の背部断熱壁に温風通路を設けた。このため、温風の温
度低下が防止され、水受部材内の水に対する熱伝達量が
増大するので、蒸発性能が向上する。請求項3記載の手
段によれば、温風流出口を水受部材の上方に配置した。
このため、温風を効率良く水受部材に供給できるので、
水受部材内の水に対する熱伝達量が増大し、その結果、
蒸発性能が向上する。請求項4記載の手段によれば、温
風通路内の管部材を通して水受部材に水を供給する構成
とした。このため、管部材内を流通する水を温風通路内
の温風により加熱できるので、蒸発性能が向上する。し
かも、温風通路内から管部材を引出して管部材内を清掃
することができるので、メンテナンスが容易になる。
【0075】請求項5記載の手段によれば、水受部材の
リブにより温風の流通方向を案内する構成とした。この
ため、水受部材の各部に温風を均一に供給できるので、
その結果、蒸発性能が向上する。請求項6記載の手段に
よれば、リブを多孔質体から形成した。このため、水受
部材の蒸発面積が増大するので、面積効果が一層顕著に
なり、その結果、蒸発能力が一層向上する。
【0076】請求項7記載の手段によれば、温風通路を
通して水受部材に給水する構成とした。このため、水通
路を別途設ける必要がなくなり、構成が簡素化される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す全体構成の縦断側面
【図2】機械室を示す縦断側面図
【図3】冷凍サイクルユニットを示す横断面図
【図4】冷凍サイクルの接続状態を示す図
【図5】冷蔵室用エバポレータおよび冷凍室用エバポレ
ータを示す上面図
【図6】冷蔵室用エバポレータおよび冷凍室用エバポレ
ータの配置関係を示す斜視図
【図7】全体構成を示す縦断正面図
【図8】冷気ダクトを示す横断面図
【図9】冷凍サイクルユニットを示す縦断正面図
【図10】電気的構成を概略的に示すブロック図
【図11】コンプレッサおよびガラス管ヒータの運転タ
イミングを示す図
【図12】本発明の第2実施例を示すCファン送風ダク
ト部分の横断面図
【図13】本発明の第3実施例を示す蒸発皿の上面図
【図14】蒸発皿の縦断正面図
【図15】本発明の第4実施例を示す図14相当図
【図16】本発明の第5実施例を示す図2相当図
【図17】Cファン装置を示す斜視図
【図18】従来例を示す図1相当図
【図19】図3相当図
【図20】図4相当図
【図21】図9相当図
【符号の説明】
11は冷蔵庫本体、11jは背部断熱壁、13は冷凍サ
イクルユニット(冷凍サイクル収納部)、16は冷凍サ
イクル、17はコンプレッサ(発熱部品)、18はコン
デンサ(発熱部品)、21は冷蔵室用エバポレータ(冷
却器)、22は冷凍室用エバポレータ(冷却器)、41
は排水ホース(水通路,管部材)、43は蒸発皿(水受
部材)、43aおよび43bはリブ、44および48は
Cファン装置(ファン装置)、46はCファン送風ダク
ト(温風通路)、46bは温風流出口を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚本 恵造 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 東芝エ ー・ブイ・イー株式会社大阪事業所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷蔵庫本体の上側に設けられ、冷凍サイ
    クルが収納された冷凍サイクル収納部と、 前記冷蔵庫本体の下部に設けられた水受部材と、 前記冷蔵庫本体に設けられ、前記冷凍サイクルの冷却器
    から滴下する除霜水を前記水受部材に供給する水通路
    と、 前記冷凍サイクル収納部内に外気を吸引することに伴
    い、前記冷凍サイクルの発熱部品により外気を加熱して
    温風化するファン装置と、 前記冷蔵庫本体に設けられ、前記ファン装置から吐出さ
    れた温風を前記水受部材に供給する温風通路とを備えた
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 温風通路が冷蔵庫本体の背部断熱壁に設
    けられたダクトから構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 温風通路の温風流出口が水受部材の上方
    に配置されていることを特徴とする請求項1記載の冷蔵
    庫。
  4. 【請求項4】 水通路が温風通路内に挿入された管部材
    から構成されていることを特徴とする請求項1記載の冷
    蔵庫。
  5. 【請求項5】 水受部材には、温風通路から供給された
    温風の流通方向を案内するリブが形成されていることを
    特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 リブが多孔質体からなることを特徴とす
    る請求項5記載の冷蔵庫。
  7. 【請求項7】 温風通路は、その壁面が非吸水性材料か
    ら構成され、水通路を兼用していることを特徴とする請
    求項1記載の冷蔵庫。
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