JP5116135B2 - インデックステーブル - Google Patents

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Description

本発明は、工作機械に設置されるインデクステーブルに関する。
インデクステーブルには、回転テーブル面に直交して工作機械への設置面がフレームに設けられ、回転テーブル面と設置面とにそれぞれ直交するフレームの両側面部の2つの面のうち、いずれか一方の面に、該面と直交するウォーム軸に伝達要素を介して連結されるモータが配設されるタイプのものがあり、モータがウォーム軸を介して回転テーブルの回転軸に取り付けられるウォームホィールを駆動することによって、回転テーブルが駆動される。
このタイプのインデックステーブルの仕様には、工作機械への設置面を下にしインデックステーブルのテーブル面を正面に見た状態で、モータが前記回転軸の右側に位置する右勝手仕様の装置と、モータが前記回転軸の左側に位置する左勝手仕様の装置とがあり、それらは、搭載される工作機械に対応して選択され、モータの占有空間によってワークの加工が規制されるのを避けている。
このタイプのインデックステーブルにおいて、搭載される工作機械の変更や、ツールの種類、ワークの形状等の加工条件の変更に対応して、右勝手仕様の装置を左勝手仕様の装置に、あるいは左勝手仕様の装置を右勝手仕様の装置にそれぞれ変更可能とする要求が現場にある。その変更の際に、ウォームホィールおよびウォーム軸は、交換することなく用いたい。
そのため、特許文献1に記載されているインデックステーブルでは、回転テーブル面と直交する4つの面のうち、モータが突出する面を除いて、2つの面または3つの面を工作機械への設置可能面としており、部品を取り替えることなく、右勝手仕様の装置を左勝手仕様の装置に、また、その逆に左勝手仕様の装置を右勝手仕様の装置にそれぞれ変更可能としている。
しかし、前記のように、工作機械に対する設置面を一方から他方へ変更した場合、回転テーブル面と設置面との直角度が変化するおそれがあり、それが変化すると、ワークの加工精度が低下する。また、使用していない設置面は、露出しており、工具、ワークなどによって表面状態が損なわれることもあるため、表面状態の悪化した設置面を利用した場合には、ワークの加工精度が低下することになる。さらに、ウォーム軸が上下方向に設けられたり、回転軸の上方に設けられる場合があり、ウォームとウォームホィールとのかみ合い部分へのオイルバス、ウォーム軸の両端のベアリングへのオイルバスが悪化し、それらの磨耗、破損が早期に生じるおそれがある。
特開2004−142023号公報
したがって、本発明の課題は、回転テーブル面に直交して設置面がフレームに設けられ、回転テーブル面と設置面とにそれぞれ直交する面のうち、いずれかの面に、ウォーム軸を駆動するモータが配設されるインデックステーブルにおいて、ワークの加工精度やオイルバス性能を損なうことなく、モータの右勝手仕様の装置を左勝手仕様の装置に、および左勝手仕様の装置を右勝手仕様の装置にそれぞれ変更可能とすることである。
上記課題のもとに、本発明は、フレーム(2)に対し回転テーブル(3)が回転軸(10)によって回転可能に支持され、前記回転テーブル(3)の回転テーブル面(4)に直交して前記フレーム(2)に設置面(5)が設けられ、前記回転テーブル面(4)と前記設置面(5)とにそれぞれ直交するフレーム(2)の2面(6、7)のうちいずれか一方の面(6)にモータ(8)が配設され、前記モータ(8)の出力軸(9)が伝達要素(14、15)を介して前記一方の面(6)と直交するウォーム軸(11)の前記一方の面(6)側の端部に連結され、前記モータ(8)が前記の伝達要素(14、15)、前記ウォーム軸(11)のウォーム(12)および前記回転軸(10)に設けられるウォームホィール(13)を介して前記回転テーブル(3)を駆動するインデックステーブル(1)において、前記モータ(8)は、前記一方の面(6)に加え、前記フレーム(2)の前記2面(6、7)の他方の面(7)にも取り付け可能となっており勝手仕様の変更にともなって、前記一方の面(6)から前記モータ(8)を取り外し前記他方の面(7)へ前記モータ(8)を取り付けるにあたり、前記ウォームホィール(13)が前記回転軸(10)に対し180°反転されて前記変更前に対し裏返されて前記回転軸(10)に取り付けられるともに、前記ウォーム軸(11)が前記フレーム(2)の左右方向に関し180°反転されて前記変更前に対し左右逆に前記フレーム(2)に対し取り付けられ、前記他方の面(7)に取り付けられたモータ(8)の出力軸(9)前記ウォーム軸(11)の前記他方の面(7)側の端部に伝達要素(14、15)を介して連結されるようにしている(請求項1)。
ここで、勝手仕様の変更とは、インデックステーブル(1)の仕様を、設置面(5)を下に回転テーブル面(4)を正面に見た状態で、モータ(8)が回転軸(10)の右側に位置する右勝手仕様からモータ(8)が回転軸(10)の左側に位置する左勝手仕様へ変更すること、および左勝手仕様から右勝手仕様へ変更することをいう。
また、フレーム(2)の左右方向とは、インデックステーブル(1)の設置面(5)を下に回転テーブル面(4)を正面に見た状態における左右方向をいう。
前記ウォーム軸(11)は、ウォーム(12)の歯厚寸法が軸線方向に沿って漸増、または漸減して設けられており、前記フレーム(2)の前記一方の面(6)側と前記他方の面(7)側とにそれぞれ設けられる収容孔(16)であって互いに同一径の各収容孔(16)に嵌合され、ベアリング(17、88)を介して前記ウォーム軸(11)の両端をそれぞれ支持する2つのベアリング収容部材(18、89)において、前記他方の面(7)側の収容孔(16)に嵌合される前記ベアリング収容部材(18)は、前記ウォーム軸(11)との相対移動が軸線方向に規制されると共に、前記フレーム(2)に対する固定位置を軸線方向に調整可能に設けられ、勝手仕様の変更にともなって、前記一方の面(6)から前記モータ(8)を取り外し前記他方の面(7)へ前記モータ(8)を取り付けるにあたり、前記ベアリング収容部材(18)が前記他方の面(7)に設けられる収容孔(16)から外されて前記一方の面(6)に設けられる収容孔(16)に嵌合され、フレーム(2)に対する固定位置が調整されることによって、前記ウォーム軸(11)は、軸線方向位置が調整されて、前記ウォーム(12)と前記ウォームホィール(13)との噛み合い遊びが調整される(請求項)。
前記回転軸(10)には、半径方向に広がる平坦なウォームホィール取付基準面(19)が設けられ、前記ウォームホィール(13)には、両端部に回転軸取付基準面(20)がそれぞれ形成される共に、両回転軸取付基準面(20)が、ウォームホィール(13)の歯の曲率中心から軸線方向に互いに等距離に設けられ、前記ウォームホィール取付基準面(19)は、両回転軸取付基準面(20)の1つと選択的に接する(請求項)。
フレーム(2)に対し回転テーブル(3)が回転軸(10)によって回転可能に支持され、前記回転テーブル(3)の回転テーブル面(4)に直交して前記フレーム(2)に設置面(5)が設けられ、前記回転テーブル面(4)と前記設置面(5)とにそれぞれ直交するフレーム(2)の2面(6、7)のうちいずれか一方の面(6)にモータ(8)が配設され、前記モータ(8)の出力軸(9)が伝達要素(14、15)を介して前記一方の面(6)と直交するウォーム軸(11)の前記一方の面(6)側の端部に連結され、前記モータ(8)が前記の伝達要素(14、15)、前記ウォーム軸(11)のウォーム(12)および前記回転軸(10)に設けられるウォームホィール(13)を介して前記回転テーブル(3)を駆動するインデックステーブル(1)において、前記モータ(8)は、前記一方の面(6)に加え、前記フレーム(2)の前記2面(6、7)の他方の面(7)にも取り付け可能となっており勝手仕様の変更にともなって、前記一方の面(6)から前記モータ(8)を取り外し前記他方の面(7)へ前記モータ(8)を取り付けるにあたり、前記ウォームホィール(13)が前記回転軸(10)に対し180°反転されて前記変更前に対し裏返されて前記回転軸(10)に取り付けられるともに、前記ウォーム軸(11)が前記フレーム(2)の左右方向に関し180°反転されて前記変更前に対し左右逆に前記フレーム(2)に対し取り付けられ、前記他方の面(7)に取り付けられたモータ(8)の出力軸(9)前記ウォーム軸(11)の前記他方の面(7)側の端部に伝達要素(14、15)を介して連結するようにしている。このため、ウォーム軸(11)およびウォームホィール(13)を交換することなく、すなわち、勝手仕様の変更の前後で同一のウォーム軸(11)および同一のウォームホィール(13)を用いてウォーム軸(11)に対するウォームホィール(13)の噛み合い関係を維持したまま勝手仕様の変更ができ、またワークの加工精度やオイルバス性能を損なうことなく、勝手仕様の変更に対応できる(請求項1)。
前記ウォーム軸(11)は、ウォーム(12)の歯厚寸法が軸線方向に沿って漸増、または漸減して設けられており、しかもベアリング(17、88)を介して前記ウォーム軸(11)の両端をそれぞれ支持する2つのベアリング収容部材(18、89)のうちの他方の面(7)側のベアリング収容部材(18)は、前記ウォーム軸(11)との相対移動が軸線方向に規制されると共に、前記フレーム(2)に対する固定位置を軸線方向に調整可能に設けられているので、前記ベアリング収容部材(18)のフレーム(2)に対する固定位置を軸線方向に調整することにより、ウォーム軸(11)は、軸線方向位置が調整されて、ウォーム(12)とウォームホィール(13)との噛み合い遊びが調整されるため、最適な噛み合い状態に調整可能となると共に、勝手仕様の変更にともなって、前記ベアリング収容部材(18)は、前記他方の面(7)から取り外されて前記一方の面(6)へ取り付けられるので、勝手仕様変更前と同様、モータ(8)に干渉されることなく、ベアリング収容部材(18)の固定位置の調整作業をすることができる(請求項)。
前記回転軸(10)には、半径方向に広がる平坦なウォームホィール取付基準面(19)が設けられ、前記ウォームホィール(13)には、両端部に回転軸取付基準面(20)がそれぞれ形成される共に、両回転軸取付基準面(20)が、ウォームホィール(13)の歯の曲率中心から軸線方向に互いに等距離に設けられ、前記ウォームホィール取付基準面(19)は、両回転軸取付基準面(20)の1つと選択的に接するため、回転軸(10)に対するウォームホィール(13)の取付け位置が変化せず、ウォームホィール(13)とウォーム(12)との噛み合い精度が維持される(請求項)。
本発明に係るインデクステーブル1の最良の実施形態は、図1ないし図7に示す実施例よって実現できる。図1ないし図7に示す実施例の構成は、請求項1、請求項2、請求項3に対応している。以下に、図1ないし図7に示す実施例ついて具体的に説明する。
図1ないし図7の実施例のインデクステーブル1において、図1ないし図5は、左勝手仕様のインデクステーブル1を示し、図6および図7は、右勝手仕様のインデクステーブル1を示す。
インデクステーブル1は、直方体のフレーム2、フレーム2に回転自在に支持され、図示しないワークを固定して支持する回転テーブル3、この回転テーブル3を駆動して所定の角度に割り出すために、フレーム2の側部に取付けられるモータ8、モータ8の回転を回転テーブル3に減速しながら伝達するために、フレーム2の内部に組み込まれるウォーム軸11、およびウォーム軸11のウォーム12と噛み合うウォームホィール13などによって構成されている。
図1ないし図5の左勝手仕様のインデクステーブル1では、回転テーブル3を正面に見て、モータ8はフレーム2の左側部に配置されており、図6および図7の右勝手仕様のインデクステーブル1では、モータ8はフレーム2の右側部に配置されている。
なお、インデクステーブル1の構成の説明を、便宜上、図1ないし図5の左勝手仕様のインデクステーブル1について進めることとし、図6および図7の右勝手仕様のインデクステーブル1の構成の説明を、左勝手仕様から右勝手仕様に変更するときに記載することとする。
回転テーブル3は、ワーク取付け用の回転テーブル面4を備え、該回転テーブル面4がフレーム2の前面にその面に平行に配置され、回転軸10に嵌合されて回転軸10と一体化されており、該回転軸10はフレーム2に回転可能に支持される。フレーム2は、直方体であり、下側面が工作機械への設置面5となっており、該設置面5は回転テーブル3の回転テーブル面4に直交する。回転テーブル面4と設置面5とにそれぞれ直交するフレーム2の左右の互いに平行な側部面は、それぞれモータ8を取付けのための一方の面6と他方の面7とを形成している。
フレーム2は、内部で、2つの面6、7にそれぞれ開口する2つの収容孔16、該収容孔16の上方に位置してウォームホィール13および回転軸10を収容する収容空間21を形成しており、2つの収容孔16は、ウォーム軸11の両端をそれぞれ支持するベアリング収容部材18、89がそれぞれ収容される。また、フレーム2は収容孔16間に噛み合い空間が形成されており、該空間で、収容孔16と収容空間21とが連通して、回転軸10に固定されるウォームホィール13とウォーム軸11の中央部分に設けられるウォーム12とが、ウォーム12をウォームホィール13の下方として、互いに噛み合う。本実施例では、ウォーム12は、歯厚寸法が軸線方向に沿って漸増、または漸減する。フレーム2の右側部、左側部は、設置面5と直交して回転軸10を通る面に対し、左右対称に形成されており、特に、2つのベアリング収容部材18、89が嵌合される収容孔16は、左右同一径となっており、2つのベアリング収容部材18、89を同一径とすることによって、ベアリング収容部材18、89を左右で入れ替え可能としている。
モータ8は、取付面を有して2つの面6、7のうちいずれにも配設可能であり、左勝手仕様では、図示しない取付けねじなどによってフレーム2の面6に取付けられる。本実施例のモータ8の出力軸9は、前記取付面と直交しており、該取付面が面6または面7に取り付けられることにより、面6または面7と直交すると共に、収容孔16の開口部からフレーム2の内部に入り込む。出力軸9は、フレーム2の内部で、出力軸9に固定されている伝達要素としてのギヤ14、ウォーム軸11の左端に固定されている伝達要素としてのギヤ15を介して、面6と直交するウォーム軸11に連結されている。なお、伝達要素は、ギヤ14、ギヤ15に限らず、回転の伝達形態に応じてカップリングなども含む。
モータ8は、モータカバー60によって覆われている。モータカバー60は、その開口縁に溶接されるベース61の部分で、ディスタンス59を介して左勝手の仕様の場合、フレーム2の左側面の面6に、また右勝手の仕様の場合、右側面の面7に取付けボルト62により取り付けられる。モータカバー60は、設置面5と直交してモータ8の出力軸9を通る面に対し、ターミナルカバー64と、反対勝手仕様用のターミナル窓63の窓カバー70とを除いて対称に形成され、右勝手仕様と左勝手仕様では、変更の際に、ターミナルカバー64と、窓カバー70とが互いに付け替えられる。
前述のように、ウォーム軸11は、2つの面6、7と直交して、回転軸10よりも下方に位置し、またモータ8の出力軸9は、ギヤ14、15、ウォーム軸11のウォーム12、ウォームホィール13と一体の回転軸10を介して回転テーブル3を大きな減速比のもとに駆動する。
ウォーム軸11の図2における一方の面6側端部、即ちモータ8側端部は、ギヤ14が取り付け可能に形成される。また、ウォーム軸11の図2における他方の面7側端部、即ち反モータ8側端部は、一対の互いに平行な平坦面79が形成されており、噛み合い遊び調整等の際に、スパナ等の工具を平坦面79で保持することにより、工具を介し、手でウォーム軸11を回転させることができる。なお、ギヤ14は、内周面がテーパに形成されており、固定ボルト24を介してテーパスリーブを有するギヤ取付け部材23と一体化されている。ギヤ取付け部材23は、固定ボルト24の締付力で内周面が縮径し、モータ8の出力軸9に固定され、これにより、ギヤ14はモータ8の出力軸9に固定される。ギヤ15は、同様にして、ギヤ取付け部材28、固定ボルト29によってウォーム軸11のモータ8側端部に固定される。
ーパローラベアリング17、ニードルベアリング88を介し、ウォーム軸11の各端部をそれぞれ支持するベアリング収容部材18、89は、各面6、7で互いに同一径の各収容孔16に収容される。なお、モータ側のニードルベアリング88は、止めリング27などによってベアリング収容部材89に取り付けられ、ベアリング収容部材89との軸線方向の相対移動が規制されと共に、ウォーム軸11との間に止めリング等の軸線方向規制部材が設けられておらず、ウォーム軸11との軸線方向の相対移動が規制されない。またウォーム軸11の反モータ8側端部には、雄ねじが形成されており、反モータ側の2つのテーパローラベアリング17は、ウォーム軸11の中央側に形成される段部と、内周面に雌ねじを有してウォーム軸11への固定位置を任意に調整可能なベアリング規制部材26と、テーパローラベアリング17間のベアリング収容部材18の内周面に形成されるディスタンス部とによって、軸線方向の移動が規制されて、ウォーム軸11に取り付けられている。従って、ウォーム軸11は、反モータ側の2つのテーパローラベアリング17と、テーパローラベアリング17間に形成される前記ディスタンス部とを介して、反モータ側のベアリング収容部材18との軸線方向の相対移動が規制される。
なお、ベアリング規制部材26は、反ベアリング側端部に薄肉部を有し、ベアリング側端部に螺合している六角穴付ボルトで薄肉部を締め上げることにより、内周面の雌ネジが薄肉部部分で縮径する。これによりベアリング規制部材26は、螺合するウォーム軸11との相対回転が規制されるので、ウォーム軸11に固定され、ベアリング17の軸線方向の移動を規制する。
左右のベアリング収容部材18,89は、ともにベアリング取付けボルト22によって収容孔16の開口部分に取付けられているが、そのうち反モータ側(右側)のベアリング収容部材18は、六角穴付きのクリアランス調整ボルト25の先端を収容孔16の開口部の周囲面に押し当てることにより、軸線方向に位置調整できるようになっている。なお、クリアランス調整ボルト25は、ベアリング収容部材18の雌ねじにねじ込まれている。前述のようにウォーム軸11の軸線方向の相対移動を規制する反モータ側のベアリング収容部材18は、このように、反モータ側の収容孔16に嵌合され、クリアランス調整ボルト25のねじ込み長さを調整することにより、フレーム2に対する固定位置を軸線方向に調整可能に設けられている。
インデクステーブル1の長期間の稼動によって、ウォーム12の歯面や、これよりも摩耗しやすいウォームホィール13の歯面が摩耗すると、それらの間での噛み合い遊びが大きくなり、インデックステーブル1の割出精度が低下する。このため、ウォームホィール13とウォーム12の噛み合わせの遊び調整が定期的に必要となる。
反モータ側(右側)のベアリング収容部材18を、軸線方向に位置調整することにより、歯厚寸法がウォーム軸11の軸線方向に沿って漸増、または漸減するウォーム12が軸線方向に移動し、ウォームホィール13は適切な歯厚のウォーム12と噛み合い、ウォーム12とウォームホィール13との噛み合いクリアランス、すなわち噛み合い遊びが調整される。図2では、ウォーム12は向かって右側ほど歯厚寸法が大きくなっている。このため、噛み合い遊びが大きくなると、先端がフレーム2にあたってストッパとして作用するクリアランス調整ボルト25のねじ込み長さを短くし、その状態で、ベアリング取付けボルト22を締め上げることにより、ベアリング収容部材18は、フレーム2に対して左方向に移動する。ベアリング収容部材18の移動に伴い、ベアリング収容部材18との軸線方向の相対移動が規制されるウォーム軸11が左方向に移動する。ウォーム軸11の左方向への移動により、ウォームホィール13は、ウォーム12のより歯厚の大きい部分で噛み合うことになる。これによって、ウォーム12とウォームホィール13との噛み合い遊びが小さくなるように調整される。
回転軸10は、一例として中空円筒であり、フレーム2の収容空間21に納められ、前面側の端部で回転テーブル3と、中間の外周部分でスペースリング33、クランプ板34、フランジ部と該フランジ部よりも小径の胴部とを有するローラ支持リング30と、ローラ支持リング31と、さらに背面側の端部でウォームホィール13とそれぞれ一体となっている。
回転テーブル3は、例えば環状であり、前面にワーク保持用治具を取り付けるため、軸心を収束点として放射状に延在する複数のT字溝35を有しており、回転軸10の前面側の端部に嵌合されて、図示しない取付けねじにより回転軸10に固定されている。また、スペースリング33、クランプ板34、2つのローラ支持リング30、31は、六角穴付きのボルト36によって、回転軸10の外周に形成されている取付けフランジ37の前面側の面に取付けられている。
ローラ支持リング30のフランジ部とローラ支持リング31間に、六角穴付きのボルト48によってフレーム2に固定されるローラ支持リング32が配設されており、ローラ支持リング30のフランジ部とローラ支持リング32との間、およびローラ支持リング30のフランジ部とローラ支持リング31との間に、スラスト方向のローラベアリング50がそれぞれ保持され、また、ローラ支持リング32の内周面とローラ支持リング31の胴部との間に、ラジアル方向のローラベアリング49が保持されている。このようにして、回転軸10は、フレーム2の収容空間21の内部で、軸線方向に移動しない状態として回転自在に支持されている。
なお、フレーム2の収容空間21の背面の開口部には、オイルシールホルダ51が取付けボルト87により固定されており、このオイルシールホルダ51と回転軸10の後端部外周部分とはオイルシール52によって塞がっている。フレーム2の上面に一対のフック用雌ねじ81が2組設けられ、勝手仕様の変更に伴って一対のフック80のねじ込まれる組が変更されることにより、別の工作機械への搭載等、インデクステーブル1の移動の際に、インデクステーブル1を安全に吊り上げて移動することができる。また、フレーム2の上部に、収容孔16や収容空間21に通じるオイル注入孔83、その閉塞用としてオイル注入孔栓84が設けられ、収容孔16の底部にドレン85、その閉塞用としてドレンプラグ53が取付けられている。
ウォームホィール13は、回転軸10に対して背面側端部から挿入され、回転軸10の取付けフランジ37の背面側の面に六角穴付きの取付けボルト38により取付けられるが、この取付けフランジ37の背面側の面には、回転軸10の半径方向に広がる平坦なウォームホィール取付基準面19が設けられ、ウォームホィール13の両端面には、ウォームホィール取付基準面19に対応して回転軸取付基準面20がそれぞれ形成されている。
両回転軸取付基準面20は、ウォームホィール13の歯の曲率中心から軸線方向に互いに等距離に設けられている。このため、ウォームホィール13は、回転軸10に対して180°反転しても、即ち、裏返して逆方向に取付けても、ウォームホィール13の歯の曲率中心の位置が、ウォームホィール取付基準面19に対し回転軸10の軸線方向に維持される。このように、取付けフランジ37のウォームホィール取付基準面19は、取付け方向に応じてウォームホィール13の両回転軸取付基準面20の1つと選択的に接する状態で取付け可能となる。
また、フレーム2の前面側開口面に、環状キャプ39がスペースリング33に挿入した形態として図示しない固定手段により取付けられており、この環状のキャプ39、スペースリング33、フレーム2は、一体となって、クランプ用のピストン40を収容するためのピストン収容空間41を形成している。クランプ用のピストン40は、ピストン収容空間41の内部に納められると共に、複数のピストンガイド43が固定されており、該ピストンガイド43のフランジ部分が、環状キャプ39に形成される貫通孔に挿通されることによって、フレーム2に対し、回転軸10の軸線方向に移動可能な状態で、相対回転が規制される。また、複数の圧縮コイルスプリング45の弾力を受けて、前方向に付勢されている。なお、ピストンガイド43は、フランジ部分が機械加工された6角穴付きボルトであり、ピストン40に螺合固定されている。
回転テーブル3を所定の割出角度だけ回転させた後に、フレーム2のクランプ作動油流入口44から、ピストン収容空間41の前側室にクランプ作動油46が供給されると、クランプ用のピストン40は、圧縮コイルスプリング45の弾力に抗し、背面の方向に移動して、回転軸10と一体のクランプ板34をフレーム2の面に押し当てる。これにより、回転軸10は、フレーム2と一体状態となってクランプされ、回転テーブル3は回転不能状態となり、所定の割出角度に維持される。これらのランプ板34、クランプ用のピストン40、ピストン収容空間41、ピストンガイド43、圧縮コイルスプリング45、図示しないクランプ作動油46の供給装置などは、回転テーブル3を所定の割出角度に維持するためのクランプ装置42を構成している。
なお、クランプ装置のクランプ・アンクランプの状態は、クランプ動作検出装置67によって検出される。クランプ動作検出装置67は、クランプ作動油46の圧力によって移動するクランプ検出用ピストン69と、このクランプ検出用ピストン69に固定されているクランプ検出片54と、クランプ検出片54の位置を検出する2つのクランプ検出用近接センサ55、56とを有する。フレーム2のモータ8側、および反モータ8側に設けられるピストン室71のうち、モータ8側のピストン室71は、クランプ作動油流入口44に通じており、反モータ8側のピストン室71は、栓75により塞がれている。クランプ検出用ピストン69は、ピストンホルダー73によってフレーム2のモータ8側に支持されて、ピストン室71に移動自在に挿入され、圧縮コイルスプリング72によってクランプ作動油46の圧力に抗する方向に付勢されている。
また、2つのクランプ検出用近接センサ55、56は、センサブラケット74によりピストンホルダー73に取付けられている。左勝手仕様であれば、クランプ検出用ピストン69や2つのクランプ検出用近接センサ55、56などは、左側部の面6に取付けられている。センサ55、56の検出信号は工作機械の制御装置に送られ、クランプ作動油46の供給装置の故障により、回転テーブル3が十分にクランプされない状態でワークが加工されるのを回避している。
回転テーブル3の回転の原点位置は、図2や図4に見られるように、ウォームホィール13の歯の両縁に設けられるフランジ部86の一方に固定した原点検出片57を、フレーム2の取付け用窪み77に固定した原点近接センサ58によって検出される。取付け用窪み77は、左右双方の面6、7に形成されるが、左勝手仕様であれば、原点近接センサ58は、左側の面6の取付け用窪み77に取付けられ、右側の面7の取付け用窪み77は、栓部材76により塞がれている。これらの原点検出片57および原点近接センサ58は、回転テーブル3の原点設定装置68を構成している。
フレーム2の右側部に設けられる収容孔16および収容空間21の開口部78、ピストン室71、取付け用窪み77は、互いに上下位置に配設される2つの蓋65が、取付けボルト66によりフレーム2にそれぞれ取り付けられて外部から遮蔽されると共に、Oリング等の密閉材料を介して密閉される。
前記のように、フレーム2の右側部、左側部は、設置面5と直交して回転軸10を通る面に対し、左右対称に形成されており、特に、2つのベアリング収容部材18、89の収容孔16は、左右同一径である。したがって、ディスタンス59、クランプ動作検出装置67、回転テーブル3の原点設定装置68、モータ8の出力軸9、出力軸9の軸端に固定されるギヤ14、ウォーム軸11の一端に固定されるギヤ15、2つのベアリングホルダ収容部材18、89、2つの蓋65は、右側部、左側部共、取り付け可能または収容可能である。なお、この例では、クランプ動作検出装置67、回転テーブル3の原点設定装置68は、右側部、左側部に共に取り付け可能であるが、フレーム2を左右対称とせず、一方のみに取り付け可能としてもよい。その場合、モータカバー60によって外部から遮蔽されない勝手仕様では、図示しないが、その勝手仕様に専用のカバーを設けて、それらの装置を保護する。
左勝手仕様のインデクステーブル1では、回転テーブル3を正面に見て、モータ8は図1ないし図5のように、フレーム2の一方の面6に配置されているが、右勝手仕様のインデクステーブル1では、同様に回転テーブル3を正面に見て、モータ8は図6および図7のように、フレーム2の他方の面7に配置される。
本実施例では、勝手仕様の変更時に、モータ8を、フレーム2の一方の面6から外して、180°反転させ他方の面7に取付けるほか、ウォーム軸11も180°反転される、すなわち、フレーム2に対し左右逆方向に取り付けられる。このウォーム軸11の反転に伴って、噛み合いを維持するため、ウォームホィール13は、回転軸10に対し180°反転して、つまり回転軸10に対し裏返しして逆方向に取り付けられる。
勝手仕様の変更は、左勝手仕様から右勝手仕様に、またその逆も可能であるが、ここでは一例として、図1ないし図5の左勝手仕様のインデクステーブル1を図6および図7の右勝手仕様のインデクステーブル1に変更するときの作業手順を具体的に説明する。
(1)まずモータカバー60を取り外し、一方の面6にあるモータ8を、ギヤ14、ギヤ取付け部材23ごとフレーム2から取り外してから、面6の側にあるディスタンス59、クランプ動作検出装置67、原点設定装置68を取り外す。また、他方の面7の側にある2つの蓋65、栓75、栓部材76を取り外すとともに、フレーム2の上の2つのフック80を面7寄りの一対のフック用雌ねじ81に付け替える。
(2)ボルト29を緩めて、ギヤ15を、ギヤ取付け部材28ごとウォーム軸11から取り外す。ボルト22を取り外して、左側のベアリング収容部材89を、ベアリング88ごとフレーム2から取り外す。ボルト22を取り外して、ウォーム軸11を、ベアリング収容部材18ごとフレーム2の他方の面7側、即ち右側に抜く。
(3)取付けボルト87を取り外して、オイルシールホルダ51を、オイルシール52ごと取り外す。六角穴付きの取付けボルト38を取り外し、ウォームホィール13を回転軸10の後端部から取り外す。またウォームホィール13から原点検出片57を取り外し、ウォームホィール13の反対側のフランジ部86に仮取付けをする。つぎに、ウォームホィール13を逆方向に、すなわち180°反転して裏返しにして回転軸10に取付ける。これにより、ウォームホィール取付け基準面19は、変更前の勝手仕様で選択された一方の回転軸取付け基準面20に対し、他方の回転軸取付け基準面20が選択されて該基準面20と接する。オイルシールホルダ51をフレーム2に取り付けて、オイルシール52を取り付ける。
(4)ウォーム軸11を、ベアリング収容部材18ごと180°反転させ、前の左勝手仕様の組み込みに対して左右逆方向にして、一方の面6側からフレーム2に挿入する。2つのベアリング収容部材18、89を、前とは逆のフレーム2の収容孔16にそれぞれ固定すると共に、ウォーム12とウォームホィール13とを噛み合わせる。
(5)クリアランス調整ボルト25の突出長さを、一方の面6側、即ち反モータ8側から調整し、反モータ8側のベアリング収容部材18のフレーム2に対する軸線方向位置を調整して、ウォーム軸11のフレーム2に対する軸線方向位置を調整することにより、ウォームホィール13とウォーム12との噛み合い遊びを調整する。ギヤ15を、ギヤ取付け部材28を介しウォーム軸11に取り付ける。原点設定装置68を面7側の所定の位置に取り付ける。
(6)フレーム2の面7にディスタンス59を取り付け、取り付けたディスタンス59にモータ8を固定し、出力軸9のギヤ14をウォーム軸11のギヤ15と噛み合わせる。モータ8の回転方向を変更する。クランプ動作検出装置67を面7側の所定の位置に取り付ける。
(7)原点設定装置68によって、回転テーブル3の原点を再設定してから、モータカバー60をディスタンス59に取り付ける。このとき、ターミナルカバー64や窓カバー70を付け替え、反モータ側に栓75、栓部材76、2つの蓋65を取り付ける。
以上の取付け位置の変更によって、インデックステーブル1は、図1ないし5図の左勝手仕様から図6〜図7の右勝手仕様に変更されたことになる。
前記の(7)で記載したように、回転テーブル3の回転角の基準位置(原点位置)は、勝手仕様を変更した場合、原点設定装置68によって、回転テーブル3の回転角の基準位置(原点位置)を再設定する必要がある。ウォームホィール13の両端部の半径方向外側(縁)部分に、それぞれフランジ部86が設けられ、反回転テーブル側のフランジ部86に原点検出片57が押しねじなどで固定されるが、原点設定は、回転テーブル3を所定方向例えば図1で時計方向に回転させ、回転テーブル3に設けられている基準印がフレーム2の基準印と一致した時、原点近接センサ58が原点検出片57を検知するように、原点検出片57の取付け位置が調整される。
この例では、ウォームホィール13の両端部にフランジ部86が設けられ、勝手仕様の変更に伴って原点検出片57は、別のフランジ部86に付け替えられる。しかし、フランジ部86を、ウォームホィール13の一端部のみに設けてもよく、その場合、右勝手の仕様と左勝手の仕様とでは、ウォームホィール13が互いに逆方向に取り付けられるので、原点検出片57の位置が、回転軸10の軸線方向に互いに異なる。そのため、右勝手の仕様と左勝手の仕様では、フレーム2の面6、7における原点近接センサ58の取り付け位置も、面6、面7で、回転軸10の軸線方向に異なることになり、フレーム2は左右対称に形成されない。
本実施例では、勝手仕様の変更にともない、ベアリング収容部材18、89をベアリング17、88毎付け替えている。しかし、ウォーム12の歯厚寸法が軸線方向に沿って漸増または漸減するウォーム12を用いない装置の場合に、また、勝手仕様によってはモータ8を取り外して噛み合い遊びの調整を行う場合には、ことさら収容孔16を同径として、ベアリング収容部材18、89を付け替え可能とする必要はない。その場合、ウォーム軸11のベアリング嵌合部の軸径は、両端で互いに同径に形成される必要があり、内輪が互いに同径であるベアリングがベアリング17、88として用いられる、または内輪が大径である方のベアリングとウォーム軸11との間に、ブッシュが設けられる。
また、本実施例では、モータ8は、出力軸9が面6、7への取付面に対し直交するタイプであるが、出力軸9が面6、7への取付面に対し平行であるタイプであってもよい。その場合、伝達要素として一対のベベルギヤ等が用いられ、各ベベルギヤ等は、それぞれ出力軸9、ウォーム軸11に取り付けられて互いに噛み合う。また、勝手仕様の変更に伴って、モータ8の付け替えと共に、ベベルギヤ等およびベベルギヤ等やモータ8のカバも付け替えられる。
インデクステーブル1は、工作機械に最初から付属するものであってもよく、また工作機械に後付けとして付属するものであってもよい。
本発明は、上記のいずれの実施例にも限定されるものでなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々に変更することが可能である。
本発明の実施例での左勝手仕様のインデクステーブル1の平面図である。 図1でのA−A断面図である。 図2でのB−B断面図である。 図3での一部の拡大断面図である。 図2でモータ8取り外し状態でのC−C方向側面図である。 本発明の実施例の右勝手仕様のインデクステーブル1の平面図である。 図6でのA−A断面図である。
1 インデクステーブル
2 フレーム
3 回転テーブル
4 回転テーブル面
5 設置面
6 面
7 面
8 モータ
9 出力軸
10 回転軸
11 ウォーム軸
12 ウォーム
13 ウォームホイール
14 ギヤ(伝達要素)
15 ギヤ(伝達要素)
16 収容孔
17 テーパローラベアリング
18 ベアリング収容部材
19 ウォームホイール取付基準面
20 回転軸取付基準面
21 収容空間
22 ベアリング取付けボルト
23 ギヤ取付け部材
24 固定ボルト
25 クリアランス調整ボルト
26 ベアリング規制部材
27 止めリング
28 ギヤ取付け部材
29 固定ボルト
30 ローラ支持リング
31 ローラ支持リング
32 ローラ支持リング
33 スペースリング
34 クランプ板
35 T字溝
36 ボルト
37 取付けフランジ
38 取付けボルト
39 環状キャップ
40 ピストン
41 ピストン収容空間
42 クランプ装置
43 ピストンガイド
44 クランプ動作油流入口
45 圧縮コイルスプリング
46 クランプ動作油
48 取付けボルト
49 ローラベアリング(ラジアル)
50 ローラベアリング(スラスト)
51 オイルシールホルダ
52 オイルシール
53 ドレンプラグ
54 クランプ検出片
55 クランプ検出用近接センサ
56 クランプ検出用近接センサ
57 原点検出片
58 原点近接センサ
59 デイスタンス
60 モータカバー
61 ベース
62 取付けボルト
63 ターミナル窓
64 ターミナルカバー
65 蓋
66 取付けボルト
67 クランプ動作検出装置
68 原点設定装置
69 クランプ検出用ピストン
70 窓カバー
71 ビストン室
72 圧縮コイルスプリング
73 ピストンホルダー
74 センサブラケット
75 栓
76 栓部材
77 取付け用窪み
78 開口部
79 平坦面
80 フック
81 フック用雌ねじ
83 オイル注入孔
84 オイル注入孔栓
85 ドレン
86 フランジ部
87 取付けボルト
88 ニードルベアリング
89 ベアリング収容部材

Claims (3)

  1. フレーム(2)に対し回転テーブル(3)が回転軸(10)によって回転可能に支持され、前記回転テーブル(3)の回転テーブル面(4)に直交して前記フレーム(2)に設置面(5)が設けられ、前記回転テーブル面(4)と前記設置面(5)とにそれぞれ直交するフレーム(2)の2面(6、7)のうちいずれか一方の面(6)にモータ(8)が配設され、前記モータ(8)の出力軸(9)が伝達要素(14、15)を介して前記一方の面(6)と直交するウォーム軸(11)の前記一方の面(6)側の端部に連結され、前記モータ(8)が前記の伝達要素(14、15)、前記ウォーム軸(11)のウォーム(12)および前記回転軸(10)に設けられるウォームホィール(13)を介して前記回転テーブル(3)を駆動するインデックステーブル(1)において、
    前記モータ(8)は、前記一方の面(6)に加え、前記フレーム(2)の前記2面(6、7)の他方の面(7)にも取り付け可能となっており勝手仕様の変更にともなって、前記一方の面(6)から前記モータ(8)を取り外し前記他方の面(7)へ前記モータ(8)を取り付けるにあたり、前記ウォームホィール(13)が前記回転軸(10)に対し180°反転されて前記変更前に対し裏返されて前記回転軸(10)に取り付けられるともに、前記ウォーム軸(11)が前記フレーム(2)の左右方向に関し180°反転されて前記変更前に対し左右逆に前記フレーム(2)に対し取り付けられ、前記他方の面(7)に取り付けられたモータ(8)の出力軸(9)前記ウォーム軸(11)の前記他方の面(7)側の端部に伝達要素(14、15)を介して連結される、ことを特徴とするインデクステーブル(1)。
  2. 前記ウォーム軸(11)は、ウォーム(12)の歯厚寸法が軸線方向に沿って漸増、または漸減して設けられており、前記フレーム(2)の前記一方の面(6)側と前記他方の面(7)側とにそれぞれ設けられる収容孔(16)であって互いに同一径の各収容孔(16)に嵌合され、ベアリング(17、88)を介して前記ウォーム軸(11)の両端をそれぞれ支持する2つのベアリング収容部材(18、89)において、前記他方の面(7)側の収容孔(16)に嵌合される前記ベアリング収容部材(18)は、前記ウォーム軸(11)との相対移動が軸線方向に規制されると共に、前記フレーム(2)に対する固定位置を軸線方向に調整可能に設けられ、勝手仕様の変更にともなって、前記一方の面(6)から前記モータ(8)を取り外し前記他方の面(7)へ前記モータ(8)を取り付けるにあたり、前記ベアリング収容部材(18)が前記他方の面(7)に設けられる収容孔(16)から外されて前記一方の面(6)に設けられる収容孔(16)に嵌合され、フレーム(2)に対する固定位置が調整されることによって、前記ウォーム軸(11)は、軸線方向位置が調整されて、前記ウォーム(12)と前記ウォームホィール(13)との噛み合い遊びが調整される、ことを特徴とする請求項1記載のインデクステーブル(1)。
  3. 前記回転軸(10)には、半径方向に広がる平坦なウォームホィール取付基準面(19)が設けられ、前記ウォームホィール(13)には、両端部に回転軸取付基準面(20)がそれぞれ形成される共に、両回転軸取付基準面(20)が、ウォームホィール(13)の歯の曲率中心から軸線方向に互いに等距離に設けられ、前記ウォームホィール取付基準面(19)は、両回転軸取付基準面(20)の1つと選択的に接する、ことを特徴とする請求項記載のインデクステーブル(1)。
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