JP5115905B2 - VoIP通信中継システム、装置、方法、及びプログラム - Google Patents

VoIP通信中継システム、装置、方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、VoIP通信中継システムに関し、特に、仕様の異なるVoIP網を経由して行うVoIP通信中継システムに関する。
VoIP(Voice over Internet Protocol)は、IP(Internet Protocol)通信上に音声データを伝送することで音声通話を行う通信技術である。昨今の通信のブロードバンド化を背景に、VoIPを用いたIP電話が広く普及している。今後、IPをベースとするNGN(Next Generation Network)の登場により、VoIP通信は、一層増加するものと考えられる。
一般に、VoIP網においては、当該VoIP網の仕様に適合した端末によって通信が行われる。当該VoIP網の仕様に適合しない端末は、当該VoIP網において、VoIP通信を行うことができない。ここで仕様の違いとは、端末の認証方式、音声符号化方式、あるいは、接続シーケンスの違いなどである。例えば、VoIP網AとVoIP網Bが存在したとする。VoIP網Aの仕様にのみ適合する端末Aは、VoIP網Bでは使用することができない。また、VoIP網Bの仕様にのみ適合する端末Bは、VoIP網Aでは使用することができない。
このような問題を解決する方法として、端末Aを、VoIP網AとVoIP網Bの両方の仕様に適合させる方法が考えられる。この場合には、VoIP網AとVoIP網Bとを同時に、あるいは排他的に利用することが可能である。しかし、認証方式の違いがある場合等は、端末に端末識別用のSIM(Subscriber Identity Module)を複数搭載する必要等がある。そのため、端末を複数のVoIPの仕様に適合させることは困難である。
また、VoIP網AとVoIP網Bとの間にプロトコル変換装置を設けて、VoIP網AとVoIP網Bの仕様を変換する方法も考えられる。この場合は、VoIP網Aの端末AとVoIP網Bの端末Bとの通信が可能となる。しかし、端末Aが、VoIP網Bへ接続しVoIP網Bを経由してVoIP網Aの他端末と通信を行うことはできない。
特許文献1は、例えばSONET(Synchronaus Optical Network)のような、IPとは異なるネットワークにおいて、多段接続可能な局の台数の制限を必要としない、デジタルスルーとは異なるオーダーワイヤシステムを構成するための伝送装置を開示している。特許文献1の伝送装置は、IPとは異なるネットワークに設置される伝送装置であって、音声情報を含むIPデータを取り扱うことにより、IP電話機能を実施するIP電話制御手段と、IP電話制御手段によって取り扱われるIPデータを、自装置が設置されるネットワークのプロトコルに応じたデータにカプセル化するカプセル化手段と、カプセル化手段によってカプセル化されたデータをネットワークに送出する送出手段と、他の伝送装置が備えるカプセル化手段によってカプセル化されたデータを、ネットワークを介して受信する受信手段と、受信手段によって受信されたデータからIPデータを取り出す手段とを備える。
国際公開第 WO2004/049657号
本発明の目的は、既存のVoIP網やVoIP通信端末に変更を加えることなく、仕様の異なるVoIP網を経由したVoIP通信を可能にする通信中継システムを提供することである。
本発明のVoIP通信中継システムは、第1VoIPプロトコルに基づいた第1VoIP通信を行うことはできず、第2VoIPプロトコルに基づいた第2VoIP通信を行うことが可能なVoIP網と、VoIP網に複数設置されて、VoIP網の外部から第1VoIP通信で使用する第1VoIP通信パケットを受信すると、第2VoIP通信で使用する第2VoIP通信パケットに、第1VoIP通信パケットを多重して生成した多重第2VoIP通信パケットをVoIP網へ転送し、VoIP網から多重第2VoIP通信パケットを受信すると、多重第2VoIP通信パケットから第1VoIP通信パケットを分離し、第1VoIP通信パケットをVoIP網の外部へ転送することで、第1VoIP通信を中継する中継装置とを備える。
本発明のVoIP通信中継装置は、上述のVoIP通信中継システムで使用する。
本発明のVoIP通信中継方法は、第1VoIPプロトコルに基づいた第1VoIP通信を行うことはできないVoIP網において、第2VoIPプロトコルに基づいた第2VoIP通信を行うステップと、VoIP網において、VoIP網の外部から第1VoIP通信で使用する第1VoIP通信パケットを受信すると、第2VoIP通信で使用する第2VoIP通信パケットに、第1VoIP通信パケットを多重して生成した多重第2VoIP通信パケットをVoIP網へ転送し、VoIP網から多重第2VoIP通信パケットを受信すると、多重第2VoIP通信パケットから第1VoIP通信パケットを分離し、第1VoIP通信パケットをVoIP網の外部へ転送することで、第1VoIP通信を中継するステップとを備える。
本発明のプログラムは、第1VoIPプロトコルに基づいた第1VoIP通信を行うことはできないVoIP網において、第2VoIPプロトコルに基づいた第2VoIP通信を行うステップと、VoIP網において、VoIP網の外部から第1VoIP通信で使用する第1VoIP通信パケットを受信すると、第2VoIP通信で使用する第2VoIP通信パケットに、第1VoIP通信パケットを多重して生成した多重第2VoIP通信パケットをVoIP網へ転送し、VoIP網から多重第2VoIP通信パケットを受信すると、多重第2VoIP通信パケットから第1VoIP通信パケットを分離し、第1VoIP通信パケットをVoIP網の外部へ転送することで、第1VoIP通信を中継するステップとを備える。
本発明によれば、既存のVoIP網やVoIP通信端末に変更を加えることなく、仕様の異なるVoIP網を経由したVoIP通信が可能となる。
添付図面を参照して、本発明の実施形態によるVoIP通信中継システムを、以下に説明する。
[構成の説明]
始めに、図1を用いて、VoIP中継システムの構成の説明を行う。図1は、VoIP中継システムの構成を示している。本実施形態におけるVoIP中継システムは、通信網100と、通信網200と、アダプタ300と、ゲートウェイ400と、VoIP端末130と、VoIP端末140と、VoIP端末230と、VoIP端末240を備える。
まず、通信網100について説明を行う。通信網100は、通信事業者の通信ネットワークである。通信網100は、ルータやスイッチを中核としてなるIP網や、伝送装置を中核とする専用線網、あるいは、交換機を中核とする交換網等の複数の網からなる。これらの網は、物理的に異なる装置によって構成される場合、同一装置上に論理的に多重されて構成される場合、あるいはそれらの組合せによって構成される場合がある。本実施形態において、通信網100は、第3世代携帯電話通信網のような移動体通信網を想定している。そのため、通信網100は、図示されない移動体通信基地局や、移動体端末ロケーションサーバ等の移動体通信網に通常必要とされる装置を備えることを留意されたい。
通信網100は、VoIP網110をさらに備える。VoIP網110は、通信網100の他のネットワークと同様に、通信網100内に物理的に異なる装置によって構成される場合、同一装置上に論理的に多重されて構成される場合がある。VoIP網110は、VoIPサーバ120を備える。VoIPサーバ120は、VoIP網110に存在するVoIP端末を登録して、VoIP端末相互間のVoIP通信を実現する役割を担う。VoIPサーバ120は、端末登録機能(レジストラ機能)、要求転送機能(プロキシ機能)、応答転送機能(リダイレクト機能)、位置情報記憶機能(ロケーション機能)を有する。これらの機能を含め、本実施形態におけるVoIPサーバ120は、周知の技術によるものであり、詳細な説明は省略する。
また、通信網100は、VoIP端末130及びVoIP端末140を備える。本実施形態において、VoIP端末130及びVoIP端末140は、第3世代携帯電話端末のような移動体端末を想定している。そのため、VoIP端末130及びVoIP端末140は、図示されない無線通信用アンテナや無線送受信部や記憶部、マイクやスピーカーからなる音声入出力部、あるいは入力キーや液晶画面からなる入出力部といった、移動体端末に通常必要とされる構成を備えることを留意されたい。
VoIP端末130及びVoIP端末140は、VoIP通信に必要な、要求生成機能(リクエスト機能)、応答生成機能(レスポンス機能)等を有する。これらの機能を含め、本実施形態におけるVoIP端末130及びVoIP端末140は、周知の技術によるものであり、詳細な説明は省略する。VoIP端末130及びVoIP端末140は、通信網100を利用してVoIP網110のVoIPサーバへアクセスし、VoIP網110で使用されるVoIPプロトコルに従ってVoIP通信を行うことが可能である。移動体通信網上で使用されるVoIPプロトコルには、例えば、3GPP SIP(Third Generation Partnetship Project Session Initiation Protocol)等が存在する。以下の説明において、VoIP網100で使用するVoIPプロトコルを「VoIPプロトコル1」とする。
次に、通信網200について説明を行う。通信網200は、通信網100と同様の通信事業者の通信ネットワークである。通信網200は、通信網100と同様にIP網や、専用線網、あるいは、交換網等の複数の網からなる。また、これらの網が、物理的に異なる装置によって構成される場合、同一装置上に論理的に多重されて構成される場合、あるいはそれらの組合せによって構成される場合があることも通信網100と同様である。本実施形態において、通信網200は、固定通信網を想定している。
通信網200は、VoIP網210をさらに備える。VoIP網210は、通信網200の他のネットワークと同様に、通信網200内に物理的に異なる装置によって構成される場合、同一装置上に論理的に多重されて構成される場合がある。VoIP網210は、VoIPサーバ220を備える。VoIPサーバ220は、VoIP網210においてVoIP端末を登録して、VoIP端末相互間のVoIP通信を実現する役割を担う。VoIPサーバ220は、端末登録機能(レジストラ機能)、要求転送機能(プロキシ機能)、応答転送機能(リダイレクト機能)、位置情報記憶機能(ロケーション機能)を有する。これらの機能を含め、本実施形態におけるVoIPサーバ220は、周知の技術によるものであり、詳細な説明は省略する。
また、通信網200は、VoIP端末230及びVoIP端末240を備える。本実施形態において、VoIP端末230及びVoIP端末240は、固定通信端末を想定している。VoIP端末230及びVoIP端末240は、要求生成機能(リクエスト機能)、応答生成機能(レスポンス機能)等を有する。これらの機能を含め、本実施形態におけるVoIP端末230及びVoIP端末240は、周知の技術によるものであり、詳細な説明は省略する。VoIP端末230及びVoIP端末240は、通信網200を利用してVoIP網210のVoIPサーバへアクセスし、VoIP網210で使用されるVoIPプロトコルに従ってVoIP通信を行うことが可能である。固定通信網で使用されるVoIPプロトコルには、例えば、呼制御用プロトコルとして、SIP(Session Initiation Protocol:IETF RFC3261)や、音声データ用プロトコルとしてRTP(Real−time Transport Protocol:IETF RFC3550)等が存在する。以下の説明において、VoIP網200で使用するVoIPプロトコルを「VoIPプロトコル2」とする。
なお、VoIP網100やVoIP網200で使用するVoIPプロトコルは、上述以外のプロトコルでもよい。その場合、VoIPサーバ120やVoIPサーバ220の構成や機能、あるいはVoIP端末130、VoIP端末140、VoIP端末230、VoIP端末240の構成や機能がプロトコルに準じて異なることがある。しかし、本実施形態は、VoIPサーバ120、220や、VoIP端末130、VoIP端末140、VoIP端末230、VoIP端末240の構成や機能を変更することによって、新たな効果を提供するものではない。そのため、VoIP端末130、140はVoIP網110内において、また、VoIP端末230、240はVoIP網210内において、それぞれのVoIP網内におけるVoIPプロトコルに従ってVoIP通信を行うことができれば、VoIPプロトコルの種類は問わない。また、本実施形態において、通信網100を移動体通信網、通信網200を固定通信網としているが、それぞれの通信網はこれに限定しない。
本実施形態で重要な点は、VoIP網110とVoIP網210では、VoIPプロトコル1とVoIPプロトコル2とのVoIPプロトコルの違いによって、それぞれの網で使用するVoIP端末が、他方の網において通信を行うことができないという課題が存在することである。例えば、VoIP端末130及びVoIP端末140は、プロトコルの違いにより、VoIP網200においてはVoIP通信を行うことができない。同様に、VoIP端末230及びVoIP端末240は、プロトコルの違いにより、VoIP網100においてはVoIP通信を行うことができない。この課題によって、図1で示すような場合、つまり、VoIP端末140がVoIP網210を経由して、VoIP網110に収容されているVoIP網130と通信を行うことはできない。このような課題を、本実施形態では、次に説明するアダプタ300及びゲートウェイ400を用いて解決する。
次に、アダプタ300について説明を行う。アダプタ300は、後述するゲートウェイ400との間でVoIP通信をおこなう。本実施形態において、アダプタ300は、通信網200に収容されおり、VoIP網210と接続されている。アダプタ300は、VoIPプロトコル2を実装している。アダプタ300は、VoIP網200において、VoIPプロトコル2を使用してゲートウェイ400とVoIP通信を行うことが可能である。アダプタ300は、VoIP網210において、他のVoIP端末と同様のVoIP端末として動作する。アダプタ300とゲートウェイ400が、VoIP網210において相互に行うVoIP通信は、VoIP網210に収容される他のVoIP端末相互間で行う、VoIPプロトコル2を使用したVoIP通信と同様である。そのため、アダプタ300が、VoIP網210において通信を行うことを可能とするために、VoIP網210の構成や機能に変更を加えることは無い。
また、アダプタ300は、VoIPプロトコル1も同時に実装している。アダプタ300は、VoIP端末140と接続する。アダプタ300は、VoIPプロトコル1を使用して、VoIP端末140とVoIP通信を行うことが可能である。アダプタ300とVoIP端末140は、有線あるいは無線を利用して通信接続が可能である。アダプタ300は、例えば、物理レイヤに無線LAN(Local Area Network:IEEE802.11a,b,g等)等を使用してVoIP端末140と接続される。このような場合、アダプタ300は、VoIP端末140のようなVoIP端末を複数収容することが可能である。なお、アダプタ300とVoIP端末140との物理レイヤにおける通信接続手段はこれに限定しない。
このように、アダプタ300は、VoIPプロトコル1とVoIPプロトコル2の双方を実装している。アダプタ300は、VoIPプロトコル2を使用したゲートウェイ400とのVoIP通信上に、VoIPプロトコル1を使用するVoIP端末140のVoIP通信を多重する。こうすることで、VoIP端末140とVoIP網100に収容されるVoIP端末130との間で、通信網200を経由した通信を可能にする。
ここで、図2を用いてアダプタ300の構成を説明する。図2は、アダプタ300の構成を示している。アダプタ300は、第1通信部310と、第2通信部320と、記憶部330と、制御部340とを備える。
第1通信部310は、無線電波を送受信するための無線通信用アンテナや、無線信号の送受信処理を行う無線部によって構成させる。第1通信部310は、無線通信によって、VoIP端末140と無線通信が可能である。なお、本実施形態において、第1通信部310は、物理レイヤに無線LANを使用しているため無線通信用の構成を有する。しかし、前述のとおり、第1通信部310の物理レイヤは、これに限定しない。第1通信部310が、有線LAN(IEEE802.3)等の、他の従来技術を物理レイヤに用いる場合には、これに応じた変更が可能である。
第2通信部320は、LAN(Local Area Network)ケーブルや光ファイバケーブルを接続して通信を行う通信ポート等で構成される。第2通信部は、有線通信によってVoIP網210の通信装置と通信が可能である。第2通信部320は、第1通信部と同様に、適用する物理レイヤの従来技術に応じた変更が可能である。
記憶部330は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Rondom Access Memory)等で構成される。記憶部330は、アダプタの機能を実現するための処理プログラムを保存している。また、記憶部330は、ルーティングテーブル331を備えている。ルーティングテーブル331は、VoIPサーバやVoIP端末のURIに対応するゲートウェイのIPアドレスが保存されている。
制御部340は、CPU(Central Processing Unit)等で構成される。制御部340は、記憶部330に保存されている処理プログラムを読み出して実行することによって、アダプタ300の機能を実現する。
また、制御部340は、さらに、VoIPプロトコル1通信制御部341と、VoIPプロトコル2通信制御部342と、パケット組み立て部343と、パケット分解部344と、プロトコル識別部345を備える。
VoIPプロトコル1通信制御部341は、VoIPプロトコル1を実装している。VoIPプロトコル1通信制御部341は、VoIPプロトコル1に基づいてVoIP通信端末140とVoIP通信が可能である。VoIPプロトコル1通信制御部341は、VoIP通信端末140から受信した、VoIP通信パケットに含まれるプロトコル1に基づくVoIP通信データを取り出して、後述するパケット組み立て部343へ出力する。また、VoIPプロトコル1通信制御部341は、パケット分解部344から入力するVoIP通信データを、VoIPプロトコル1に基づいたVoIP通信パケットとして、第1通信部へ出力する。
VoIPプロトコル2通信制御部342は、VoIPプロトコル2を実装している。VoIPプロトコル2通信制御部342は、VoIPプロトコル2に基づいてゲートウェイ400とVoIP通信が可能である。VoIPプロトコル2通信制御部342は、ゲートウェイ400から受信した、VoIP通信パケットに含まれるプロトコル2に基づくVoIP通信データを取り出して、パケット分解部344へ出力する。また、VoIPプロトコル2通信制御部341は、パケット組み立て部343から入力する、VoIP通信データをVoIPプロトコル2に基づいて、VoIP通信パケットとして、ゲートウェイ400へ出力する。
パケット組み立て部343は、VoIPプロトコル1をVoIPプロトコル2へ多重化する処理を行う。パケット組み立て部343は、VoIPプロトコル1通信制御部341が出力した、VoIPプロトコル1に基づくVoIP通信データを入力する。パケット組み立て部343は、VoIPプロトコル1に基づくVoIP通信データを、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信パケットのVoIP通信データに格納する。パケット組み立て部343は、VoIPプロトコル1に基づくVoIP通信データを含んだ、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信データを、VoIPプロトコル2通信制御部342へ出力する。
パケット分解部344は、VoIPプロトコル2に多重されたVoIPプロトコル1を、分離化する処理を行う。パケット分解部344は、VoIPプロトコル2通信制御部342が出力した、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信パケットのVoIP通信データを入力する。パケット分解部344は、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信パケットのVoIP通信データに格納された、VoIPプロトコル1に基づくVoIP通信データを取り出す。パケット分解部344は、VoIPプロトコル1に基づくVoIP通信データを、VoIPプロトコル1通信制御部341へ出力する。
プロトコル識別部345は、VoIPプロトコル1通信制御部341または、VoIPプロトコル2通信制御部342が入力したVoIP通信パケットに含まれる呼制御プロトコルのヘッダを参照して、当該VoIP通信パケットを多重(あるいは分離)するべきかを判定する。
次に、ゲートウェイ400について説明を行う。ゲートウェイ400は、通信網100と通信網200との境界に存在する。ゲートウェイ400は、VoIP網110およびVoIP網210と接続されている。ゲートウェイ400は、VoIPプロトコル1を実装している。ゲートウェイ400は、VoIPプロトコル1を使用して、VoIP網110に収容されるVoIP端末130とVoIP通信を行うことが可能である。VoIP網110において、ゲートウェイ400とVoIP端末130とが相互間で行うVoIP通信は、VoIP網110に収容される他のVoIP端末相互間において、VoIPプロトコル1を使用して行うVoIP通信と同様である。そのため、ゲートウェイ400が、VoIP網110において通信を行うことを可能とするために、VoIP網110の構成や機能に変更を加えることは無い。
また、ゲートウェイ400は、VoIPプロトコル2も同時に実装している。ゲートウェイ400は、VoIPプロトコル2を使用してVoIP網210においてアダプタ300とVoIP通信を行うことが可能である。ゲートウェイ400は、VoIP網210において、他のVoIP端末と同様のVoIP端末として動作する。VoIP網210において、アダプタ300とゲートウェイ400が相互間で行うVoIP通信は、VoIP網210に収容される他のVoIP端末相互間において、VoIPプロトコル2を使用して行うVoIP通信と同様である。そのため、アダプタ300が、VoIP網210において通信を行うことを可能とするために、VoIP網210の構成や機能に変更を加えることは無い。
このようにゲートウェイ400は、VoIPプロトコル1とVoIPプロトコル2をいずれも実装している。ゲートウェイ400は、VoIPプロトコル2を使用したアダプタ300とのVoIP通信上に、VoIPプロトコル1を使用するVoIP端末130のVoIP通信を多重することによって、VoIP端末130とVoIP端末140との間で、VoIP網210を経由した通信を可能にする。
ここで、図3を用いてゲートウェイ400の構成を説明する。図3は、ゲートウェイ400の構成を示している。ゲートウェイ400は、第1通信部410と、第2通信部420と、記憶部430と、制御部440とを備える。
第1通信部410と第2通信部420は、LAN(Local Area Network)ケーブルや光ファイバケーブルを接続して通信を行う通信ポート等で構成される。第1通信部は、有線通信によってVoIP網110の通信装置と通信が可能である。第2通信部は、有線通信によってVoIP網210の通信装置と通信が可能である。なお、第1通信部410および第2通信部420の物理レイヤは、これに限定しない。第1通信部410および第2通信部が、他の従来技術を物理レイヤに用いる場合には、これに応じた変更が可能である。
記憶部430は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Rondom Access Memory)等で構成される。記憶部430は、ゲートウェイ400の機能を実現するための処理プログラムを保存している。また、記憶部430は、ルーティングテーブル431を備えている。ルーティングテーブル331は、VoIPサーバや、VoIP端末や、アダプタ300のIPアドレスが保存されている。
制御部440は、CPU(Central Processing Unit)等で構成される。制御部440は、記憶部330に保存されている処理プログラムを読み出して実行することによって、ゲートウェイ400の機能を実現する。
また、制御部440は、さらに、VoIPプロトコル1通信制御部441と、VoIPプロトコル2通信制御部442と、パケット組み立て部443と、パケット分解部444と、プロトコル識別部445を備える。
VoIPプロトコル1通信制御部441は、VoIPプロトコル1を実装している。VoIPプロトコル1通信制御部341は、VoIPプロトコル1に基づいてVoIP通信端末130のようにVoIP網110のVoIP端末とVoIP通信が可能である。VoIPプロトコル1通信制御部441は、VoIP通信端末130から受信した、VoIP通信パケットに含まれるプロトコル1に基づくVoIP通信データを取り出して、後述するパケット組み立て部443へ出力する。また、VoIPプロトコル1通信制御部441は、パケット分解部444から入力する、VoIP通信データをVoIPプロトコル1に基づいて、VoIP通信パケットとして、第1通信部へ出力する。
VoIPプロトコル2通信制御部442は、VoIPプロトコル2を実装している。VoIPプロトコル2通信制御部442は、VoIPプロトコル2に基づいてアダプタ300とVoIP通信が可能である。VoIPプロトコル2通信制御部442は、アダプタ300から受信した、VoIP通信パケットに含まれるプロトコル2に基づくVoIP通信データを取り出して、パケット分解部444へ出力する。また、VoIPプロトコル2通信制御部441は、パケット組み立て部443から入力する、VoIP通信データをVoIPプロトコル2に基づいて、VoIP通信パケットとして、アダプタ300へ出力する。
パケット組み立て部443は、VoIPプロトコル1をVoIPプロトコル2へ多重化する処理を行う。パケット組み立て部443は、VoIPプロトコル1通信制御部441が出力した、VoIPプロトコル1に基づくVoIP通信データを入力する。パケット組み立て部443は、VoIPプロトコル1に基づくVoIP通信データを、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信パケットのVoIP通信データに格納する。パケット組み立て部443は、VoIPプロトコル1に基づくVoIP通信データを含んだ、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信パケットのVoIP通信データを、VoIPプロトコル2通信制御部442へ出力する。
パケット分解部444は、VoIPプロトコル2に多重されたVoIPプロトコル1を、分離化する処理を行う。パケット分解部444は、VoIPプロトコル2通信制御部442が出力した、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信データを入力する。パケット分解部444は、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信パケットのVoIP通信データに格納された、VoIPプロトコル1に基づくVoIP通信データを取り出す。パケット分解部444は、VoIPプロトコル1に基づくVoIP通信データを、VoIPプロトコル1通信制御部441へ出力する。
プロトコル識別部445は、VoIPプロトコル1通信制御部441または、VoIPプロトコル2通信制御部442が入力した、VoIP通信パケットに含まれる呼制御プロトコルのヘッダを参照して、当該VoIP通信パケットを多重(あるいは分離)するべきかを判定する。
このように、アダプタ300とゲートウェイ400の間で行われるVoIPプロトコル2に基づくVoIP通信上に、VoIP端末130とVoIP端末140の間で行われるVoIPプロトコル1に基づく通信を多重することによって、VoIP端末130とVoIP端末140との間で、VoIP網210を経由したVoIP通信が可能となる。
次に、図4から図6を用いて、VoIP網210において、アダプタ300とゲートウェイ400との間のプロトコル2によるVoIP通信上に、VoIP端末130とVoIP端末140との間のプロトコル1によるVoIP通信を多重する場合のレイヤ構造を説明する。
まず、図4は、VoIP網210での、アダプタ300とゲートウェイ400との間のVoIP通信におけるレイヤ構造である。VoIP網210においては、アダプタ300とゲートウェイ400は、VoIPプロトコル2に従って通信を行う。VoIPプロトコル2は、呼制御プロトコルや音声データ符号化方式などを規定する。VoIPプロトコル2は、ネットワーク層上で、呼制御用に規定した呼制御プロトコル2(図面上はVoIP2)を用いる。また、VoIPプロトコル2は、音声データ用に規定した符号化方式によって符号化される音声データ2を用いる。なお、アダプタ300あるいはゲートウェイ400と、VoIPサーバ220との間のVoIP通信における、端末登録処理、接続要求処理、接続応答処理等では、呼制御プロトコル2のみで、音声データ2が含まれていないレイヤ構造となる場合がある。以下、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信パケットにおいて、呼制御プロトコル2の格納領域を呼制御プロトコル2部と、音声データ2の格納領域を音声データ2部とする。アダプタ300とゲートウェイ400は、VoIP網210において、VoIPプロトコル2を用いてVoIP通信することが可能である。なお、これらは、VoIP端末230とVoIP端末240が、VoIP網210において、VoIPプロトコル2を用いてVoIP通信を行うことが可能であるのと同様である。
次に、図5は、VoIP網110での、VoIP端末130とVoIP端末140との間のVoIP通信におけるレイヤ構造である。VoIP網110においては、VoIP端末130とVoIP端末140は、VoIPプロトコル1に従って通信を行う。VoIPプロトコル1は、呼制御プロトコルや音声データ符号化方式などを規定する。VoIPプロトコル1は、ネットワーク層上で、呼制御用に規定した呼制御プロトコル1(図面上はVoIP1)を用いる。また、VoIPプロトコル1は、音声データ用に規定した符号化方式によって符号化される音声データ1を用いる。なお、VoIP端末130あるいはVoIP端末140とVoIPサーバ220との間のVoIP通信における、端末登録処理、接続要求処理、接続応答処理等では、呼制御プロトコル1のみで、音声データ1が含まれていないレイヤ構造となる場合がある。以下、VoIPプロトコル1に基づく送信パケットにおいて、呼制御プロトコル1の格納領域を呼制御プロトコル1部と、音声データ1の格納領域を音声データ1部とする。VoIP端末130とVoIP端末140は、VoIP網110において、VoIPプロトコル1を用いてVoIP通信することが可能である。なお、これらは、VoIP端末110に収容される他のVoIP端末が、VoIP網210において、VoIPプロトコル2を用いてVoIP通信を行うことが可能であるのと同様である。
次に、図6は、VoIP端末140が、VoIP網210を経由してVoIP端末130とVoIP通信を行う場合のレイヤ構成である。図6において、VoIP端末140とアダプタ300との間、及びVoIP端末130とゲートウェイ400との間は、VoIPプロトコル1に基づいたレイヤ構造である。一方、アダプタ300とゲートウェイ400との間は、VoIPプロトコル2に基づくレイヤ構造である。
前述のとおり、アダプタ300とゲートウェイ400との間において、VoIPプロトコル1を用いてVoIP通信を行うことはできない。そこで、アダプタ300とゲートウェイ400は、それぞれ、VoIP端末140とVoIP端末130から受信するパケットに含まれる、VoIPプロトコル1に基づく呼制御プロトコル1と音声データ1を、VoIPプロトコル2に基づく音声データ2部へ格納する。アダプタ300とゲートウェイ400は、VoIPプロトコル1の呼制御データ1と音声データ1を、VoIPプロトコル2の呼制御プロトコル2をヘッダとする音声データ2としてVoIP網210を転送する。VoIP網210は、アダプタ300とゲートウェイ400の送受信するデータを、VoIPプロトコル2に基づいた通常のVoIP通信として、VoIP網210内を転送する。このように構成することによって、呼制御データ1と音声データ1は、VoIP網210において、アダプタ300とゲートウェイ400の間で送受信するVoIPプロトコル2に基づく呼制御プロトコル2をヘッダとした音声データ2とみなされる。
アダプタ300とゲートウェイ400は、VoIP網210から受信するVoIPプロトコル2に基づく音声データ2部から、VoIPプロトコル1に基づく呼制御プロトコル1および音声データ1を取り出して、それぞれ、VoIP端末140あるいはVoIP網110へ転送する。
以上が、本実施形態における構成の説明である。このように構成することで、VoIPプロトコル2に対応していないVoIP端末140が、VoIP網210を経由して、VoIP網110収容されているVoIP端末130とVoIP通信を行うことを可能にできる。アダプタ300とゲートウェイ400は、VoIP網210に収容されるVoIP端末として動作する。VoIP網210は、アダプタ300とゲートウェイ400との間のVoIP通信を、VoIPプロトコル2に基づく通常のVoIP端末相互間のVoIP通信として転送を行う。そのため、本実施形態によれば、VoIP網210は、従来のVoIP網210の構成や機能に変更を行う必要はない。
また、VoIP端末130とVoIP端末140の間のVoIP通信において転送される呼制御プロトコル1と音声データ1は、アダプタ300とゲートウェイ400との間のVoIP網210では、VoIPプロトコル2に基づく音声データ2として転送されるため、VoIP網210のVoIP通信に適用するQos(Quality of service)を適用することができる。VoIP通信では、端末と端末の間の転送時間である遅延時間や、遅延時間の変動である揺らぎに対する要求が非常に厳しい。そのため、特に、通信網をまたいでVoIP通信を行う場合は、それぞれの通信網内でのデータの扱われ方が重要となる。本実施形態では、VoIP端末130とVoIP端末140との間のVoIP通信において、VoIP通信網210を経由する際にも優先度の高いQosを利用できるため、通信品質を向上できる。
[動作方法の説明]
次に、図7と図8を用いて、本実施形態におけるVoIP通信中継システムの動作方法を説明する。
(登録手続きの動作方法)
始めに、図7を用いてVoIP端末140とVoIP端末130による、VoIPサーバ120への端末登録処理における動作方法の説明を行う。
(ステップS10)
ゲートウェイ400のVoIPプロトコル2通信制御部442は、VoIPプロトコル2に基づいて、VoIP網210のVoIPサーバ220へ登録手続きを行う。この処理は、ゲートウェイ400がVoIP網210へ接続された際に予め行われ、VoIP端末140が登録手続きを行う度に行われるわけではない。なお、本動作は、周知技術によるため詳細な説明は省略する。
(ステップS20)
アダプタ300のVoIPプロトコル2通信制御部342は、VoIPプロトコル2に基づいて、VoIP網210のVoIPサーバ220へ登録手続きを行う。この処理は、アダプタ300がVoIP網210へ接続された際に予め行われ、VoIP端末140の登録手続きを行う度に行われるわけではない。なお、本動作は、周知技術によるため詳細な説明は省略する。
(ステップS30)
VoIP端末140は、VoIPプロトコル1に基づいて、VoIPサーバ120へ登録手続きをおこなう。VoIP端末140は、VoIPプロトコル1に基づいて、VoIPサーバ120宛てに登録要求を送信する。
(ステップS40)
アダプタ300のVoIPプロトコル1通信制御部341は、第1通信部310を介して、VoIP端末140から、VoIPプロトコル1に基づくVoIPサーバ120宛ての登録要求を受信する。プロトコル識別部345は、VoIP端末140から受信したVoIP通信パケットに含まれる、宛先VoIPサーバのURI(Uniform Resorce Indentifier)を参照することによって、ゲートウェイ400を経由した転送が必要と判断する。
アダプタ300は、VoIPプロトコル2に基づいて、VoIP網210において、ゲートウェイ400とのVoIP通信を確立する。アダプタ300とゲートウェイ400との間のVoIP通信確立動作は、周知技術によるため詳細な説明は省略する。
ゲートウェイ400が複数設置される場合には、アダプタ300のルーティングテーブル331に、宛先VoIPサーバのURIとゲートウェイ400を対応させて複数記憶し、プロトコル識別部345は、転送すべきゲートウェイ400を選択してVoIP通信を確立しても良い。これら判定に必要となるデータは、アダプタ300の記憶部331のルーティングテーブル331が記憶する。さらに、ルーティングテーブル331のデータは、VoIPサーバ120等との定期的な通信によって更新されてもよい。
なお、プロトコル識別部345による転送先判断処理は、これに限定しない。また、アダプタ300によるVoIP端末140の認証処理や、VoIP端末140によるアダプタ300のIP(Internet Protocol)アドレス、VoIP端末140自体のIPアドレスの取得方法、あるいは、VoIPサーバ120のアドレス解決方法についても、VoIP通信確立中の一連の動作であり、周知技術であるため詳細な説明は省略する。
(ステップS50)
VoIPプロトコル2通信制御部342とVoIPプロトコル2通信制御部442によるVoIP通信確立動作が完了すると、アダプタ300とゲートウェイ400は、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信が可能となる。
(ステップS60)
アダプタ300のVoIPプロトコル1通信制御部341は、登録要求を含むVoIP通信パケットを、パケット組み立て部343へ出力する。パケット組み立て部343は、VoIP通信パケットに含まれる呼制御プロトコル1部と音声データ1部を、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信パケットの音声データ2部へ格納する。これによって登録要求は、VoIP網210において、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信パケットの音声データ2部としてみなされる。パケット組み立て部343は、VoIPプロトコル1に基づく登録要求を音声データ2部に含む、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信パケットを、VoIPプロトコル2通信制御部342へ出力する。VoIPプロトコル2通信制御部342は、登録要求を音声データ2部に含むVoIP通信パケットを、VoIPプロトコル2に基づいてゲートウェイ400へ送信する。
VoIP網210は、アダプタ300の送信するVoIP通信パケットを、ゲートウェイ400へ転送する。
ゲートウェイ400のVoIPプロトコル2通信制御部442は、アダプタ300の送信したVoIP通信パケットを、第2通信部420を介してVoIP網210から受信する。プロトコル識別部445は、VoIP通信パケットの送信元を参照する。プロトコル識別部445は、VoIP通信パケットの送信元がアダプタ300であることから、VoIP網110への転送が必要と判定する。VoIPプロトコル2通信制御部442は、VoIP通信パケットを、パケット分解部444へ出力する。パケット分解部444は、VoIP通信パケットの音声データ2部に格納された、呼制御プロトコル1部と音声データ1部を取り出す。音声データ2部から取り出された呼制御プロトコル1部と音声データ1部は、VoIP端末140からの登録要求である。パケット分解部444は、呼制御プロトコル1部と音声データ1部を、VoIPプロトコル1通信制御部441へ出力する。VoIPプロトコル1通信制御部441は、呼制御プロトコル1部と音声データ1部を、VoIPプロトコル1に基づいて、VoIP網110のVoIPサーバ120宛てへ送信する。
VoIP網110は、ゲートウェイ400の送信するVoIP通信パケットを、VoIPサーバ120へ転送する。
VoIPサーバ120は、VoIP網110から、VoIP端末140の登録要求を受信する。VoIPサーバ120は、アダプタ300とゲートウェイ400の間の通信は認識しない。そのため、VoIPサーバ120は、受信した登録要求を、VoIP端末140からのVoIPプロトコル1に基づく通常の登録要求として処理を行う。VoIPサーバ120は、要求転送機能(プロキシ機能)、端末登録機能(レジストラ機能)、位置情報記憶機能(ロケーション機能)等を用いて、VoIP端末140の登録処理を行う。
この後も、VoIPサーバ120とVoIP端末140は、アダプタ300とゲートウェイ400との間のVoIPプロトコル2に基づくVoIP通信を利用することで、登録処理に必要なデータ送受信を、VoIP網210を経由して行う。VoIP端末140のVoIPサーバ120への登録処理は、周知技術であるため詳細な説明は省略する。
(ステップS70)
アダプタ300とゲートウェイ400は、VoIP端末140のVoIPサーバ120への登録手続きが完了すると、VoIP網210におけるVoIP通信を終了する。アダプタ300、あるいはゲートウェイ400のいずれかから切断シーケンスを開始する。アダプタ300またはゲートウェイ400は、VoIP端末140とVoIPサーバ120との間でやり取りされるVoIP通信パケットを参照して登録処理の完了を検知する。また、アダプタ300またはゲートウェイ400は、タイムアウトを設けて、一定時間以上、VoIP端末140とVoIPサーバ120との間で通信が行われない場合に登録処理の完了を検知しても良い。なお、アダプタ300とゲートウェイ400とのVoIP通信における切断シーケンスは、周知の技術によるため詳細な説明は省略する。
(ステップS80)
アダプタ300とゲートウェイ400は、切断シーケンスが完了するとVoIP網210でのVoIP通信を終了する。
(ステップS90)
VoIP端末130は、VoIPプロトコル1に基づいて、VoIP網110のVoIPサーバ120へ登録処理を行う。VoIP端末130によるVoIPサーバ120への登録処理は、周知の技術によるため詳細な説明は省略する。これによって、VoIP端末140とVoIP端末130は、VoIP網110への登録処理を完了して、VoIP網110においてVoIP通信が可能になる。
以上が、VoIP端末140とVoIP端末130による、VoIPサーバ120への端末登録処理における動作方法の説明である。アダプタ300とゲートウェイ400とが行うVoIPプロトコル2に基づくVoIP通信上に、VoIP端末140によるVoIPサーバ120への登録処理を多重する。これによって、VoIP端末140が、VoIP網210を経由してVoIP網110のVoIPサーバ120へ登録処理を行うことを可能とする。なお、ステップS70とステップS80は、行わなくともかまわない。この場合、アダプタ300とゲートウェイ400の間の音声通話を継続させる。あるいは、VoIP端末140やVoIP網110からのVoIP通信データを受信したときのみVoIP通信パケットをVoIP網210へ送出する方法としてもよい。
(音声通信の動作方法)
次に、図8を用いて、VoIP端末140とVoIP端末130と間における、VoIP通信による音声通信の開始から終了までの動作方法の説明を行う。
(ステップS100)
VoIP端末140は、VoIPプロトコル1に基づいて、VoIPサーバ120へ、VoIP端末130に対する接続要求を送信する。
(ステップS110)
アダプタ300のVoIPプロトコル1通信制御部341は、第1通信部310を介して、VoIP端末140から、VoIP端末130に対する接続要求を受信する。プロトコル識別部345は、VoIP端末140から受信したパケットに含まれる、宛先VoIPサーバのURI(Uniform Resorce Indentifier)を参照することによって、ゲートウェイ400を経由した転送が必要と判断する。
アダプタ300は、VoIPプロトコル2に基づいて、VoIP網210において、ゲートウェイ400とのVoIP通信を確立する。なお、本動作は、図7において説明したステップS40と同様であるので、詳細な説明は省略する。
(ステップS120)
アダプタ300とゲートウェイ400は、VoIP通信を確立すると、VoIP網210においてVoIP通信が可能となる。
(ステップS130)
アダプタ300のVoIPプロトコル1通信制御部341は、接続要求を含むVoIP通信パケットを、パケット組み立て部343へ出力する。パケット組み立て部343は、VoIP通信パケットに含まれる呼制御プロトコル1部と音声データ1部を、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信パケットの音声データ2部へ格納する。これによって、接続要求は、VoIP網210において、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信パケットの音声データ2部としてみなされる。パケット組み立て部343は、VoIPプロトコル1に基づく接続要求を音声データ2部に含むVoIPプロトコル2に基づくVoIP通信パケットを、VoIPプロトコル2通信制御部342へ出力する。VoIPプロトコル2通信制御部342は、接続要求を音声データ2部に含むVoIP通信パケットを、VoIPプロトコル2に基づいてゲートウェイ400へ送信する。
VoIP網210は、アダプタ300の送信するVoIP通信パケットを、ゲートウェイ400へ転送する。
ゲートウェイ400は、アダプタ300の送信した接続要求を含むVoIP通信パケットを、第2通信部420を介して、VoIP網210から受信する。プロトコル識別部445は、VoIP通信パケットの送信元を参照する。プロトコル識別部445は、VoIP通信パケットの送信元がアダプタ300であることから、VoIP網110への転送が必要と判定する。VoIPプロトコル2通信制御部442は、VoIP通信パケットを、パケット分解部444へ出力する。パケット分解部444は、VoIP通信パケットの音声データ2部に格納された、呼制御プロトコル1部と音声データ1部を取り出す。音声データ2部から取り出された呼制御プロトコル1部と音声データ1部は、VoIP端末140からの接続要求である。パケット分解部444は、呼制御プロトコル1部と音声データ1部を、VoIPプロトコル1通信制御部441へ出力する。VoIPプロトコル1通信制御部441は、呼制御プロトコル1部と音声データ1部を、VoIPプロトコル1に基づいて、第1通信部410を介してVoIP網110のVoIPサーバ120宛てへ送信する。
(ステップS140)
VoIP網110は、ゲートウェイ400が送信した接続要求を、VoIPサーバ120へ転送する。
VoIPサーバ120は、VoIP網110から、VoIP端末140の接続要求を受信する。VoIPサーバ120は、アダプタ300とゲートウェイ400の間の通信は認識しないため、受信した接続要求を、VoIP端末140からのVoIPプロトコル1に基づく通常の接続要求として認識する。VoIPサーバ120は、要求転送機能(プロキシ機能)、位置情報記憶機能(ロケーション機能)等を用いて、VoIP端末130のIPアドレスを抽出する。VoIPサーバ120は、VoIP端末130のIPアドレス宛てに、VoIP端末140の接続要求を転送する。VoIPサーバ120における、VoIP端末140の接続要求の転送処理は、周知技術であるため詳細な説明は省略する。
(ステップS150)
VoIP端末130は、VoIPサーバ120が転送した、VoIP端末140からの接続要求を受信する。
(ステップS160)
VoIP端末130は、VoIP端末140からの接続要求を受けて、接続応答を生成する。VoIP端末130は、VoIPプロトコル1に基づいて、VoIP端末140に対する接続応答を、VoIPサーバ120へ送信する。なお、VoIP端末130が接続応答を生成し送信する処理は、周知技術であるため詳細な説明は省略する。また、本説明において、VoIP端末130は、接続応答として、「接続可」を応答するものとして説明する。
(ステップS170)
VoIPサーバ120は、VoIP端末130が送信した接続応答を、VoIP網から受信する。VoIPサーバ120は、応答転送機能(リダイレクト機能)等を用いて、VoIP端末130からのVoIP端末140に対する接続応答を、ゲートウェイ400へ転送する。
(ステップS180)
ゲートウェイ400のVoIPプロトコル1通信制御部441は、VoIPサーバ120が転送したプロトコル1に基づくVoIP端末130からの接続応答、第1通信部410を介して受信する。プロトコル識別部445は、VoIPサーバ120から受信したVoIP通信パケットに含まれる、宛先VoIP端末のURIを参照することによって、アダプタ300を経由した転送が必要と判断する。VoIPプロトコル1通信制御部441は、接続応答を含むVoIP通信パケットを、パケット組み立て部443へ出力する。パケット組み立て部443は、VoIP通信パケットに含まれたVoIPプロトコル1に基づく呼制御プロトコル1部と音声データ1部を、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信パケットの音声データ2部へ格納する。これによって、接続応答は、VoIP網210において、VoIPプロトコル2に基づくVoIP通信パケットの音声データ2部としてみなされる。パケット組み立て部443は、呼制御プロトコル1部と音声データ1部を音声データ2部に含んだVoIP通信パケットを、VoIPプロトコル2通信制御部442へ出力する。VoIPプロトコル2通信制御部442は、接続応答を音声データ2部に含むVoIP通信パケットを、VoIPプロトコル2に基づいて、第2通信部420を介してアダプタ300へ送信する。
VoIP網210は、ゲートウェイ400の送信するVoIP通信パケットを、アダプタ300へ転送する。
(ステップS190)
アダプタ300のVoIP通信プロトコル2通信制御部342は、ゲートウェイ400の送信したVoIP通信パケットを、第2通信部320を介してVoIP網210から受信する。プロトコル識別部345は、VoIP通信パケットの送信元を参照する。プロトコル識別部345は、VoIP通信パケットの送信元がゲートウェイ400であることから転送が必要と判定する。VoIPプロトコル2通信制御部342は、VoIP通信パケットを、パケット分解部344へ出力する。パケット分解部344は、VoIP通信パケットの音声データ2部から、呼制御プロトコル1部と音声データ1部を取り出す。音声データ2部から取り出された呼制御プロトコル1部と音声データ1部は、VoIP端末130からの接続応答である。パケット分解部344は、VoIP通信パケットの音声データ2部から取り出した、呼制御プロトコル1部と音声データ1部を、VoIPプロトコル1通信制御部341へ出力する。VoIPプロトコル1通信制御部341は、VoIP端末130からの接続応答を、VoIPプロトコル1に基づいて、第1通信部310を介してVoIP端末140へ送信する。
(ステップS200)
VoIP端末140は、アダプタ300から、VoIP端末130の送信した接続応答を受信する。これによって、VoIP端末140は、VoIP端末130のIPアドレスを取得する。VoIP端末140とVoIP端末130は、プロトコル1に基づいて、音声通信を開始する。VoIP端末140とVoIP端末130の行うVoIP通信において送受信される呼制御プロトコル1及び音声データ1は、アダプタ300とゲートウェイ400との間で、VoIPプロトコル2の音声データ2部に格納されて転送される。VoIP端末140とVoIP端末130の行う音声通信において、VoIPサーバ120は経由しない。そのため、ゲートウェイ400は、VoIP通信パケットをVoIP端末130へ直接転送する。また、VoIP端末130も、VoIP端末140に対するVoIP通信パケットをゲートウェイ400へ直接送信する。なお、VoIP端末140とVoIP端末130とが行う、VoIP通信による音声通信および、音声通信を開始するにあたってのネゴシエーション処理は、周知技術であるため詳細な説明は省略する。
(ステップS210)
VoIP端末140は、音声通信を終了させるために、VoIPプロトコル1に基づく、VoIP端末130へ切断要求を送信する。VoIP端末140が送信する切断要求は、前述のとおり、アダプタ300とゲートウェイ400との間でVoIPプロトコル2の音声データ2部に格納されて転送される。なお、VoIP端末140とVoIP端末130とが行うVoIPプロトコル1に基づく切断シーケンスは、周知の技術であるため詳細な説明は省略する。
(ステップS220)
VoIP端末130は、VoIPプロトコル1に基づく、VoIP端末140からの切断要求を、VoIP網110から受信する。VoIP端末130は、切断要求を受けて、切断応答を生成する。VoIP端末130は、VoIPプロトコル1に基づいて、切断応答をVoIP端末140へ送信する。VoIP端末130が送信する切断応答は、アダプタ300とゲートウェイ400との間で、前述のとおりVoIPプロトコル2の音声データ2部に格納されて転送される。なお、VoIP端末140とVoIP端末130とが行うVoIPプロトコル1に基づく切断シーケンスは、周知の技術であるため詳細な説明は省略する。
(ステップS230)
VoIP端末140は、VoIP端末130からのVoIPプロトコル1に基づく切断応答を、アダプタ300から受信する。これによって、VoIP端末140とVoIP端末130との間の音声通信が完了する。
(ステップS240)
アダプタ300とゲートウェイ400は、VoIP端末140とVoIP端末130との間の音声通信の終了を検知すると、VoIP網210におけるVoIP通信を終了する。本ステップは、ステップS70と同様であるので説明を省略する。
(ステップS250)
アダプタ300とゲートウェイ400との切断シーケンスが完了すると、アダプタ300とゲートウェイ400による、VoIP網210でのVoIP通信による音声通信は終了する。
以上が、VoIP端末140とVoIP端末130と間における、VoIP通信による音声通信の開始から終了までの動作方法の説明である。アダプタ300とゲートウェイ400との間で行うVoIPプロトコル2に基づくVoIP通信上に、VoIP端末140とVoIP端末130との間の接続要求、接続応答、音声通信、切断要求、切断応答等の通信を多重する。これによって、VoIP端末140が、VoIP網210を経由してVoIP網110のVoIP端末130とVoIP通信による音声通信を行うことを可能とする。
なお、ステップS240とステップS250は、行わなくともかまわない。この場合、アダプタ300とゲートウェイ400の間の音声通話を継続させる。あるいは、VoIP端末140やVoIP網110からのVoIP通信データを受信したときのみVoIP通信パケットをVoIP網210へ送出する方法としてもよい。
また、VoIP端末130から接続要求を送信して、音声通信を開始する場合も同様に、アダプタ300とゲートウェイ400との間で行うVoIPプロトコル2に基づくVoIP通信上に、VoIPプロトコル1に基づくVoIP通信を多重することで、VoIP端末140に対するVoIP通信が可能である。これは、VoIP通信における、VoIPサーバ120への登録情報更新処理等、その他の処理についても同様のことが言える。
以上が、本実施形態における動作方法の説明である。
ここまで説明してきたように、本発明によれば、アダプタ300とゲートウェイ400との間のVoIPプロトコル2に基づくVoIP通信上に、VoIP端末130とVoIPサーバ120、あるいはVoIP端末140の間のVoIPプロトコル1に基づくVoIP通信を多重する。そのため、VoIPプロトコル1のみを実装するVoIP端末140が、VoIP網210を経由してVoIP網110に収容されるVoIPサーバ120やVoIP端末130とVoIP通信を行うことが可能となる。これは、VoIP端末130とVoIP端末140との間のVoIP通信へ、VoIP網210のVoIP通信へ適用するQosレベルを適用することができる効果がある。これによって、VoIP端末130とVoIP端末140との間のVoIP通信は、他通信網を経由する場合であっても、通信品質の向上を図ることができる。
また、アダプタ300およびゲートウェイ400が、VoIPプロトコルを判別して、多重データの組み立てと取り出しを行う。そのため、アダプタ300およびゲートウェイ400を設置する以外は、VoIP網210およびVoIP網110の構成に含まれるVoIPサーバ220、120やVoIP端末130、140に構成、機能の変更を行う必要がない。仮に、ゲートウェイ400が複数設置されることとなったとしても、アダプタ300が、VoIPサーバやVoIP端末のURIに対応するゲートウェイを記憶することで、適切なゲートウェイに向けて多重データを送信することが可能となる。
なお、本発明を用いることで、アダプタ300(あるいはゲートウェイ400)をVoIP網210に複数設置し、それぞれのアダプタへVoIP端末130、VoIP端末140、及びVoIPサーバ120を収容してVoIP網110を擬似的に構成し、VoIP端末130とVoIP端末140のVoIP通信を、VoIP網210内ではアダプタ300間(あるいはアダプタ300とゲートウェイ400間)のVoIPプロトコル2に基づくVoIP通信に多重して実現することも可能となる。つまり本発明は、VoIP網110が収容するVoIP端末へのVoIP通信のみに限定せず、VoIPプロトコル1に基づいたVoIP通信を、VoIP網210上を経由させて中継する様々な状況に応用が可能である。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明の範囲内で当業者が理解しえる様々な変更を行うことができる。
VoIP中継システムの構成を示す図である。 アダプタ300の構成を示す図である。 ゲートウェイ400の構成を示す図である。 VoIP網210でのVoIP通信のレイヤ構造を示す図である。 VoIP網110でのVoIP通信のレイヤ構造を示す図である。 VoIP端末140がVoIP端末130とVoIP網210を経由してVoIP通信を行う場合のレイヤ構成を示す図である。 VoIPサーバ120への端末登録処理における動作フローである。 VoIP通信による音声通信の開始から終了までの動作フローである。
符号の説明
100 通信網
110 VoIP網
120 VoIPサーバ
130 VoIP端末
140 VoIP端末
200 通信網
210 VoIP網
220 VoIPサーバ
230 VoIP端末
240 VoIP端末
300 アダプタ
400 ゲートウェイ

Claims (4)

  1. 第1VoIPプロトコルに基づいた第1VoIP通信を行うことはできず、第2VoIPプロトコルに基づいた第2VoIP通信を行うことが可能なVoIP網と、
    前記VoIP網に複数設置されて、前記VoIP網の外部から前記第1VoIP通信で使用する第1VoIP通信パケットを受信すると、前記第2VoIP通信で使用する前記第2VoIP通信パケットに、前記第1VoIP通信パケットを多重して生成した多重第2VoIP通信パケットを前記VoIP網へ転送し、前記VoIP網から前記多重第2VoIP通信パケットを受信すると、前記多重第2VoIP通信パケットから前記第1VoIP通信パケットを分離し、前記第1VoIP通信パケットを前記VoIP網の外部へ転送することで、前記第1VoIP通信を中継する中継装置と
    を備え
    前記中継装置は、前記第1VoIP通信パケットを受信すると、前記第2VoIP通信パケットの音声データ格納領域に前記第1VoIP通信パケットを格納して前記多重第2VoIP通信パケットを生成し
    前記多重第2VoIP通信パケットを受信すると、前記多重第2VoIP通信パケットの音声データ格納領域から前記第1VoIP通信パケットを取り出して、前記多重第2VoIP通信パケットから前記第1VoIP通信パケットを分離する
    VoIP通信中継システム。
  2. 請求項1に記載のVoIP通信中継システムで使用するVoIP通信中継装置。
  3. 第1VoIPプロトコルに基づいた第1VoIP通信を行うことはできないVoIP網において、第2VoIPプロトコルに基づいた第2VoIP通信を行うステップと、
    前記VoIP網において、前記VoIP網の外部から前記第1VoIP通信で使用する第1VoIP通信パケットを受信すると、前記第2VoIP通信で使用する前記第2VoIP通信パケットに、前記第1VoIP通信パケットを多重して生成した多重第2VoIP通信パケットを前記VoIP網へ転送し、前記VoIP網から前記多重第2VoIP通信パケットを受信すると、前記多重第2VoIP通信パケットから前記第1VoIP通信パケットを分離し、前記第1VoIP通信パケットを前記VoIP網の外部へ転送することで、前記第1VoIP通信を中継するステップと
    を備え
    前記中継するステップは、
    前記第1VoIP通信パケットを受信すると、前記第2VoIP通信パケットの音声データ格納領域に前記第1VoIP通信パケットを格納して前記多重第2VoIP通信パケットを生成し
    前記多重第2VoIP通信パケットを受信すると、前記多重第2VoIP通信パケットの音声データ格納領域から前記第1VoIP通信パケットを取り出して、前記多重第2VoIP通信パケットから前記第1VoIP通信パケットを分離するステップと
    を含む
    VoIP通信中継方法。
  4. 第1VoIPプロトコルに基づいた第1VoIP通信を行うことはできないVoIP網において、第2VoIPプロトコルに基づいた第2VoIP通信を行うステップと、
    前記VoIP網において、前記VoIP網の外部から前記第1VoIP通信で使用する第1VoIP通信パケットを受信すると、前記第2VoIP通信で使用する前記第2VoIP通信パケットに、前記第1VoIP通信パケットを多重して生成した多重第2VoIP通信パケットを前記VoIP網へ転送し、前記VoIP網から前記多重第2VoIP通信パケットを受信すると、前記多重第2VoIP通信パケットから前記第1VoIP通信パケットを分離し、前記第1VoIP通信パケットを前記VoIP網の外部へ転送することで、前記第1VoIP通信を中継するステップと
    を備え
    前記中継するステップは、
    前記第1VoIP通信パケットを受信すると、前記第2VoIP通信パケットの音声データ格納領域に前記第1VoIP通信パケットを格納して前記多重第2VoIP通信パケットを生成し
    前記多重第2VoIP通信パケットを受信すると、前記多重第2VoIP通信パケットの音声データ格納領域から前記第1VoIP通信パケットを取り出して、前記多重第2VoIP通信パケットから前記第1VoIP通信パケットを分離するステップと
    を含む
    プログラム。
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