JP4748092B2 - 衛星通信方法、子局及び親局 - Google Patents

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Description

この発明は、衛星を介した要求割当多元接続方式の衛星通信により、子局に接続されたIP電話を含む端末装置の音声及びデータ通信を行う衛星通信方法、子局及び親局に関するものである。
昨今のインターネット通信の発達により、インターネットによるデータ通信が盛んに行われるに至り、さらにインターネットを介した音声通信もIP電話システムの構築技術に支えられて普及しつつある。このIP電話によるインターネットを介した音声通信は、その音声通信が備えるべき同時性のため、他のデータ通信とは異なり、その音声通信の開始・変更・終了の各シグナリングプロセスに適するプロトコルが必要である。その代表的なプロトコルとして、RFC3261規格及びそれに関連する規格に規定されるSIP(Session Initiation Protocol)があり、このアプリケーション層でのプロトコルにより、IP電話等の種々のサービスが提供される。一方、衛星通信分野においては、古くは1対1の衛星通信装置間での固定方式の通信から、要求割当多元接続方式(以下「DAMA方式」と呼ぶ。DAMAはDemand Assignment Multiple Accessの略である。)の通信、さらにはイリジウム計画等のCDMA或いはFDMA方式を用いた衛星携帯電話による通信が案出されるに至っている。衛星通信は、広域性かつ公共性の観点から、また遠隔無線通信の特殊性に基づく通信の確立性の追求により、地上における有線通信とは異なる技術発展の経緯を有するものであった。
衛星通信におけるDAMA方式は、衛星通信回線を複数の子局により有効に利用するための方式であり、適宜、子局間または子局/親局間での通信に使用する通信回線を割り当てるために、通信回線とは異なる制御回線(「CSC回線」と呼ばれる。)上で、子局から通信回線の割り当て要求を発し、この回線割当要求を親局にて受信し、親局によって通信回線を割り当てるものである。特開平10−51370号公報には、DAMA方式の衛星通信システムにおいて、子局に電話端末が接続されて子局間での電話による音声通信を行う場合に、親局に電話端末の固有番号の少なくとも一部、例えば、03(東京)や06(大阪)という部分と、中継する子局群の番号とを対応させた子局データファイルを設けた従来の技術が開示されている。この従来の技術によれば、1の子局に接続された電話端末から相手電話端末の固有番号をダイヤルしたときに、親局にて、その相手電話端末の固有番号の少なくとも一部により子局データファイルから対応する相手子局を選択し、当該1の子局と相手子局との間に衛星通信回線を割り当てることにより、当該1の子局からの発呼の際に相手子局を指定する必要がなく、操作性が向上される。
特開平10−51370号公報
上述のように、例えばSIPプロトコルは、アプリケーション層でのシグナリングプロセスを提供するものであり、各IP電話のアドレス登録処理や、セッションの確立に関わる処理が通信回線で種々生起される。DAMA方式の衛星通信において、IP電話を子局に接続して、子局間での衛星を介した音声通信を行う際に、このような各種処理のために通信回線が頻繁に使用されることとなり、通信回線の音声及びデータ通信の利用効率が低下するという問題点がある。また、IP電話による音声通信を行うためには、プロトコル制御のためのサーバ装置(SIPにおいては、一般にSIPサーバと呼ばれるサーバ装置)が必要となり、このサーバ装置の配置とその配置によって生じる各サーバ間での通信やサーバへ入出力する処理パケットの錯綜が、衛星を介した通信回線の利用効率を低下させないよう検討しておかなければならないという課題があった。
この発明は、上記のような問題点または課題を解決するためになされたもので、DAMA方式の衛星通信回線において、子局に接続されたIP電話による通信を行う際に、IP電話のアドレス登録処理や発着呼処理等を行うことができる衛星通信方法、子局及び親局を得ることを目的とする。
請求項1の発明に係る衛星通信方法は、衛星を経由するCSC回線により子局から親局に相手子局との間の回線割り当てを要求し、上記CSC回線により上記親局により通信回線を割り当て、上記割り当てられた通信回線により上記子局と上記相手子局との間で衛星通信を行う回線割当型の衛星通信方法において、
IP電話による音声通信のための各シグナリングプロセスに適するIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージはCSC回線の制御信号に変換されてCSC回線で送信されるとともに、CSC回線で受信された上記変換された制御信号は上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換されるように構成されており、
上記子局に接続された第1のIP電話と上記相手子局に接続された第2のIP電話との間で行われる音声通信のためのIP電話通信用のプロトコルによるメッセージのやりとり、上記CSC回線の制御信号に変換および逆変換することにより、上記親局を介して上記CSC回線により行うとともに上記メッセージのやりとりの過程で上記子局と上記相手子局とのIP電話間の上記接続処理の完了を上記親局にて検知したことに基づいて、上記親局にて上記子局と上記相手子局との間の通信回線を割り当てるものである。
請求項2の発明に係る子局は、衛星を経由するCSC回線により親局に相手子局との間の回線割り当てを要求し、上記CSC回線により上記親局により通信回線を割り当てられて、上記割り当てられた通信回線により相手子局との間で衛星通信を行う子局において、
IP電話による音声通信のための各シグナリングプロセスに適するIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージはCSC回線の制御信号に変換されてCSC回線で送信されるとともに、CSC回線で受信された上記変換された制御信号は上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換されるように構成された中で、
接続された第1のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージを上記CSC回線の制御信号に変換して、上記CSC回線により送信する制御信号を生成するとともに、上記親局からの上記CSC回線により受信した制御信号を上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換することで上記メッセージを生成する衛星GW装置であって
上記相手子局に接続された第2のIP電話からの上記IP電話用通信処理を行うプロトコルの応答成功メッセージを上記CSC回線により受信した上記親局が割り当てた通信回線の回線情報を含むメッセージが上記親局により上記CSC回線により上記子局および上記相手子局に送信された際の、上記回線情報に基づき上記相手子局との間で上記通信回線を設定する衛星GW装置と、
上記衛星GW装置により生成した上記送信する制御信号を上記CSC回線により上記親局へ送信し、上記親局から送信された上記制御信号を上記CSC回線により受信して上記衛星GW装置へ伝えるとともに、上記親局によって割り当てられ上記衛星GW装置により設定された上記通信回線により、上記第1のIP電話からの音声データを送信する衛星通信装置とを備えたものである。
請求項3の発明に係る親局は、衛星を経由するCSC回線により子局から送信される相手子局との間の回線割当要求に基づき、上記CSC回線により上記子局と相手子局との間で行う衛星通信の通信回線を割り当てる親局において、
IP電話による音声通信のための各シグナリングプロセスに適するIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージはCSC回線の制御信号に変換されてCSC回線で送信されるとともに、CSC回線で受信された上記変換された制御信号は上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換されるように構成された中で、
上記子局および相手子局に接続された第1および第2のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージが変換されて送信された上記制御信号を上記CSC回線により受信し、上記受信した制御信号に基づきIP電話用通信処理のプロトコルを実行した結果得られるメッセージを上記子局および相手子局への制御信号として上記CSC回線により送信するように構成されており、上記相手子局に接続された上記第2のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルの成功応答メッセージを変換した応答制御信号を上記CSC回線により受信する親局衛星通信装置と、
IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージとCSC回線の制御信号とを変換/逆変換するとともに、上記相手子局に接続された第2のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルの応答成功メッセージを上記CSC回線により受信し、上記子局と上記相手子局との間の通信回線を割り当て、上記子局および相手子局に通知する上記割り当てた通信回線の回線情報を生成する回線制御装置とを備えたものである。
請求項4の発明に係る衛星通信方法は、衛星を経由するCSC回線により子局から親局に相手子局との間の回線割り当てを要求し、上記CSC回線により上記親局により通信回線を割り当て、上記割り当てられた通信回線により上記子局と上記相手子局との間で衛星通信を行う回線割当型の衛星通信方法において、
IP電話による音声通信のための各シグナリングプロセスに適するIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージは上記CSC回線及び上記通信回線とは別に設けた制御回線の制御信号に変換されて上記制御回線で送信されるとともに、上記制御回線で受信された上記変換された制御信号は上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換されるように構成されており、
上記CSC回線及び上記通信回線とは別に制御回線を設け、上記子局に接続された第1のIP電話と上記相手子局に接続された第2のIP電話との間で行われる音声通信のためのIP電話通信用のプロトコルによるメッセージのやりとりを、上記別の制御回線の制御信号に変換および逆変換することにより、上記親局を介して上記別の制御回線により行うとともに上記メッセージのやりとりの過程で上記子局と上記相手子局とのIP電話間の上記接続処理の完了を上記親局にて検知したことに基づいて、上記親局にて上記子局と上記相手子局との間の通信回線を割り当てるものである。
請求項5の発明に係る子局は、衛星を経由するCSC回線により親局に相手子局との間の回線割り当てを要求し、上記CSC回線により上記親局により通信回線を割り当てられて、上記割り当てられた通信回線により相手子局との間で衛星通信を行う子局において、
IP電話による音声通信のための各シグナリングプロセスに適するIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージは上記CSC回線及び上記通信回線とは別に設けた制御回線の制御信号に変換されて上記制御回線で送信されるとともに、上記制御回線で受信された上記変換された制御信号は上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換されるように構成された中で、
接続された第1のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージを上記別の制御回線の制御信号に変換して、上記CSC回線及び上記通信回線とは別に設けた制御回線により送信する制御信号を生成するとともに、上記親局からの上記別の制御回線により受信した制御信号を上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換することで上記メッセージを生成する衛星GW装置であって
上記相手子局に接続された第2のIP電話からの上記IP電話用通信処理を行うプロトコルの応答成功メッセージを上記別の制御回線により受信した上記親局が割り当てた通信回線の回線情報を含むメッセージが上記親局により上記別の制御回線により上記子局および上記相手子局に送信された際の、上記回線情報に基づき上記相手子局との間で上記通信回線を設定する衛星GW装置と、
上記衛星GW装置により生成した上記送信する制御信号を上記別の制御回線により上記親局へ送信し、上記親局から送信された上記制御信号を上記別の制御回線により受信して上記衛星GW装置へ伝えるとともに、上記親局によって割り当てられ上記衛星GW装置により設定された上記通信回線により、上記第1のIP電話からの音声データを送信する衛星通信装置とを備えたものである。
請求項6の発明に係る親局は、衛星を経由するCSC回線により子局から送信される相手子局との間の回線割当要求に基づき、上記CSC回線により上記子局と相手子局との間で行う衛星通信の通信回線を割り当てる親局において、
IP電話による音声通信のための各シグナリングプロセスに適するIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージは上記CSC回線及び上記通信回線とは別に設けた制御回線の制御信号に変換されて上記制御回線で送信されるとともに、上記制御回線で受信された上記変換された制御信号は上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換されるように構成された中で、
上記子局および相手子局に接続された第1および第2のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージが変換されて送信された制御信号を上記CSC回線及び上記通信回線とは別に設けた制御回線により受信し、上記受信した制御信号に基づきIP電話用通信処理のプロトコルを実行した結果得られるメッセージを上記子局および相手子局への制御信号として上記別の制御回線により送信するように構成されており、上記相手子局に接続された上記第2のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルの成功応答メッセージを変換した応答制御信号を上記別の制御回線により受信する親局衛星通信装置と、
IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージと上記CSC回線及び上記通信回線とは別に設けた制御回線の制御信号とを変換/逆変換するとともに、上記相手子局に接続された第2のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルの応答成功メッセージを上記別の制御回線により受信し、上記子局と上記相手子局との間の通信回線を割り当て、上記子局および相手子局に通知する上記割り当てた通信回線の回線情報を生成する回線制御装置とを備えたものである。

請求項1乃至請求項3に記載の発明によれば、子局に接続された第1のIP電話と相手子局に接続された第2のIP電話との間で行われる音声通信の接続処理を親局を介してCSC回線により行い、接続処理の完了を親局にて検知したことに基づいて、親局にて子局と相手子局との間の通信回線を割り当てるので、IP電話間での接続処理においては通信回線を割り当てることなく、IP電話のメッセージの処理を行うことができ、音声通信の開始前に子局間の音声通信を割り当てることができる。
請求項4乃至請求項6に記載の発明によれば、CSC回線及び通信回線とは別に制御回線を設け、この制御回線上で子局に接続されたIP電話間の接続処理を行うので、CSC回線および通信回線においてIP電話の接続処理が発生して通信効率が低下することを防止することができる。
実施の形態1
この発明の実施の形態1に係る衛星通信方法、子局及び親局を図1乃至図4を用いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係る衛星通信システムの構成を表す構成図である。図1において、1は親局、2は子局、3は通信衛星であり、4は子局2から親局1へ通信衛星3を介して制御信号を送信する上りCSC回線であり、5は親局1から子局2へ通信衛星3を介して制御信号を送信する下りCSC回線である。この上りCSC回線4により、子局2から通信回線の割り当てを要求する回線割当要求信号を親局1へ送信し、親局1において子局間の通信回線6を割り当てる。割り当てられた通信回線6の回線情報は、下りCSC回線5により回線割当応答信号として親局1から子局2および通信相手となる他の子局2へ送信される。この回線割当応答信号を受信した子局2と相手子局2との間で通信衛星3を介した通信回線6により通信が行われる。この通信回線6は親局1と子局2との間の通信においても回線割り当てされるものである。図2は、使用する回線の周波数軸上での配置を表す模式図である。図2に示すように、使用する回線は、上りCSC回線4、下りCSC回線5及び複数の通信回線6であり、上りCSC回線4及び下りCSC回線5は固定的に割り当てており、複数の通信回線6は、衛星通信システムに割り当てられた周波数帯域において、上述のように子局2からの要求に基づき親局1によって適宜割り当てられるものである。上りCSC回線4及び下りCSC回線5は元々DAMA方式を成立させる制御用の回線であり、この回線において後述するIP電話による音声通信のための各種処理信号を送受信すると回線が混雑し、本来のDAMA制御が十分に機能しなくなることも予測し得る。その場合には、IP電話による音声通信のための各種処理信号は、上りCSC回線4及び下りCSC回線5の代わりに、CSC回線及び通信回線とは別に、子局1および親局2間に上り及び下り制御回線(図2には図示しない。)を設け、この制御回線において送受信するようにしてもよい。
次に親局1及び子局2の構成について説明する。図3はこの発明の実施の形態1に係る子局及び親局の構成を表す構成図である。図3に示す親局1において、7は通信衛星3との間で無線波の送受信、変復調及び信号処理を行う親局衛星通信装置、8はDAMA回線制御及びSIP処理を行う回線制御装置、9はSIPサーバ装置である。親局衛星通信装置7において、10は通信衛星3との間で電波の送受信を行う送受信機であり、信号の周波数変換や増幅等を行う。11は送受信する制御信号を変復調するCSC回線変復調部であり、PSK(位相シフト変復調)等の各種変復調方式に基づき、制御信号を変復調する。12は送信信号のフレーム処理及び誤り訂正符号処理、受信信号の誤り訂正処理及びフレーム処理を行う信号処理部である。回線制御装置8において、13はDAMA方式の回線制御を行うDAMA回線制御部であり、上りCSC回線4により子局2から受信する制御信号による制御処理、及び下りCSC回線5により子局2へ送信する制御信号の生成を行う。14は子局2からの制御信号がSIPメッセージである場合に、SIPメッセージに基づく処理を行うSIPメッセージ処理部である。SIPサーバ装置9において、15は子局2からのRegister(レジスター:登録)メッセージを受け付けるレジストラサーバ、16はレジストラサーバ15からの登録情報を記録するロケーションサーバ、17は子局2からのInviteメッセージに対し、ロケーションサーバ16に着信側情報を問い合わせ、着信側へインバイトメッセージを転送するプロキシサーバである。
図3に示す子局2および接続される装置の構成について説明する。18はIP端末、19はIP電話であり、IP端末18は他の子局2に接続されるIP端末18との間で主としてデータ通信を行うための装置であり、IP電話19は他の子局2に接続されるIP電話19との間で主として音声通信を行う装置である。このIP端末18とIP電話19はインターネットプロトコルに従うパケット通信が行える装置であり、IP端末18には音声通信機能を持たせることも可能であり、そのようなIP端末18の音声通信機能は本発明にいうIP電話に含まれるものとする。また、子局2はインタフェース装置20(以下、I/F20と記載する。)を介して、外部の他ネットワーク22とも接続され、この接続には、一般にプロキシサーバ21を経由する。図3に示す子局2において、23は通信衛星3との間で無線波の送受信、変復調及び信号処理を行う衛星通信装置、24はIP端末18やIP電話19による通信を子局2の衛星通信装置23を介して行うために、データや音声データの伝送処理を行う衛星ゲートウェイ装置(以下、衛星GW装置と記載する。)である。衛星通信装置23において、25は通信衛星3との間で電波の送受信を行う送受信機であり、信号の周波数変換や増幅等を行う。26は送受信する制御信号を変復調するCSC回線変復調部であり、PSK(位相シフト変復調)等の各種変復調方式に基づき、制御信号を変復調する。27は送受信する通信信号を変復調する通信回線変復調部であり、PSK(位相シフト変復調)等の各種変復調方式に基づき、通信信号を変復調する。28は送信信号のフレーム処理及び誤り訂正符号処理、受信信号の誤り訂正処理及びフレーム処理を行う信号処理部である。29はCSC回線変復調部26により受信した回線割当応答信号に基づき通信回線変復調部27の送受信周波数や帯域の制御を行う制御部である。衛星GW装置24において、30はIP端末18やIP電話19による通信における伝送データの識別を行い、衛星通信装置23と、IP端末18及びIP電話19との間で伝送データの受け渡しを行う伝送制御部であり、31は伝送されるデータがSIPプロトコルによるメッセージである場合に、そのメッセージ処理を行うSIP処理部である。32はSIP処理部31にて処理するSIPメッセージに含まれるIP電話19の識別情報を記憶する識別情報記憶部である。
図3に示す構成は、IP電話の処理がSIPプロトコルにより行われる例について示すものであるが、同種のIP電話用通信処理を行うプロトコルに代替することができ、例えば、図3に示す、SIPサーバ装置9は、その代替されるプロトコルの実行に用いられるサーバ装置でよく、また親局1内のSIPメッセージ処理部14及び子局2内のSIP処理部31はそれぞれ、代替されるプロトコルにおいて、SIPメッセージ処理部14及びSIP処理部31と同様な処理を行うものとすればよい。
図3に図示しないが、親局1の親局衛星通信装置7内には、子局2の衛星通信装置23内の通信回線変復調部27に相当する回路部が、親局1内には、子局2の衛星GW装置24に相当する装置があり、親局1に接続されるIP端末やIP電話、またインタフェースを介した他のネットワークの装置が親局1を利用して、通信衛星を介した通信回線6により、複数の子局に接続されたIP端末等との間で通信が行えるものである。この親局1において、IP端末等に提供される機能を果たす回路及び装置は、子局1に該当するものであると考えればよい。
この親局1及び子局2の動作について、まず子局に接続されたIP端末18間での通信衛星3を介したデータ通信を行う場合の動作を説明する。伝送制御部30はIP端末18からの伝送データをバッファリングしながら信号処理部28へ伝送しており、伝送制御部30と信号処理部28へ伝送できる伝送データ量は、衛星通信装置23に割り当てられた通信回線の帯域幅に依存する。子局2は相手子局2とのデータ通信が必要になると、親局1に対して回線割当要求信号を上りCSC回線4により送信する。この回線割当要求信号は相手子局を特定する情報を含むものであり、伝送制御部30にて生成され、信号処理部28で信号処理されてCSC回線変復調部26により変調され、送受信機25により送信される。親局1は上りCSC回線4をモニタしており、回線割当要求信号を受信復調し、信号処理して再生する。親局2の信号処理部12により再生されたDAMA回線制御部13に入力され、DAMA回線制御部13はシステム専用帯域(通信システムに与えられる使用できる周波数帯域のこと)中の空き領域を検索し、空き領域に通信回線を割り当て、その中心周波数と帯域幅の情報、及び当該回線割当要求をした子局2と相手子局2とを特定する情報を含む回線割当応答信号を生成し、信号処理部12へ出力する。回線割当応答信号は、信号処理部12により信号処理され、CSC回線変復調部11により変調され、送受信機10から下りCSC回線5により送信される。子局2と相手子局2は、下りCSC回線5をモニタしており、回線割当応答信号を受信すると、これを復調し再生して割り当てられた中心周波数と帯域幅に通信回線変復調部29を設定して子局間での通信を行う。ここで割り当てられる通信回線は子局2から相手子局2への送信回線、相手子局2から子局2への送信回線である。子局2間での通信が終了すると、子局2の伝送制御部20にて通信終了信号が生成されて、上りCSC回線4により親局2へ送信され、親局2は割り当てていた通信回線を開放し、システム専用帯域中の空き領域とする。子局2間での通信は1対のIP端末18間で行われる場合だけでなく、当該子局2間で複数対のIP端末18間で行われる場合もあり、IP端末18の対の増減によりデータ伝送量が増減する。データ伝送量が増減した場合には、子局2の伝送制御部30により帯域変更要求信号を生成して上りCSC回線4により送信し、親局2にて帯域変更要求信号を受信して、DAMA回線制御部13にて通信回線の再割り当てを行うようにしてもよい。親局2のDAMA回線制御部13は回線再割当応答信号を生成して下りCSC回線5により送信し、これを受信した子局2及び相手子局2は通信周波数帯域を変更する。このような通信回線の再割り当てによって、システム専用帯域の柔軟な運用が行えるものである。なお、親局1が子局2との間で通信を開始する場合の回線割当は、直接親局1のDAMA回線制御部13で行い、回線割当応答信号を相手子局2へ下りCSC回線5により送信すればよい。
次に、この親局1及び子局2の動作について、子局に接続されたIP電話19間での通信衛星3を介した音声通信を行う場合の動作を説明する。音声通信を行うためのプロトコルがSIPである場合を例にとって説明するが、他のIP電話通信用のプロトコルについても同様な動作となる。まず、IP電話19がSIPプロトコルに基づいて音声通信を開始する前に、IP電話19を子局2に接続したときに静的若しくは動的に割り当てられるIPアドレス等のIP電話19の情報を親局1のSIPサーバ装置9に登録しておくものとする。この登録処理は、IP電話19からのRegisterメッセージに基づき、子局2から親局1への登録要求により行い、親局1において、SIPサーバ装置9内のレジストラサーバ15によって登録処理を受け付け、ロケーションサーバ16にIP電話19のIPアドレス等の情報を登録する。登録される情報は、各IP電話19のSIP URI、IPアドレス、及び所属する子局2の子局番号とが含まれるものとする。ロケーションサーバ16が、このような対応関係を記憶することができない場合には、ロケーションサーバ16にはIP電話19のSIP URIとIPアドレスを登録し、SIPメッセージ処理部14にIP電話19のSIP URI、及び所属する子局番号を記憶する。子局2から親局1への登録要求は、例えば、子局2において、登録用の制御信号を作成し、上りCSC回線4により親局1へ送信することができ、子局2と親局1との間で通信回線6を割り当てることなく実行できる。
次に、IP電話19から相手IP電話19を特定した呼出信号が発せられた場合の処理について説明する。このIP電話19から発せられる呼出信号に対する処理のうち、以下ではSIPプロトコルによるInviteメッセージが発せられた場合の処理を例にとり説明する。図4はInviteメッセージに対する処理を表す処理シーケンス図である。ステップS1によりIP電話19の操作者が相手先をダイヤルすると、IP電話19にてInviteメッセージが生成され、ステップS2により衛星GW装置24内の伝送制御部30へ送信される。この段階でのInviteメッセージは、相手IP電話19のIPアドレスは不明であるため、例えば、親局1内のSIPサーバ装置9のIPアドレスなどに設定されている。衛星GW装置24内の伝送制御部30は、トランスポート層で伝送されてくるデータ中から、上記のIP電話19が発したSIPメッセージを識別し、SIP処理部31へ転送する。この識別方法の一例として、トランスポート層のプロトコルによるパケット記述内容(IPアドレスやポート番号、プロトコル番号等の内容)により識別する方法が考えられる。即ち、IP電話19が発するInviteメッセージの宛先アドレスやポート番号、プロトコル番号が特定の値(例えば、親局1内のSIPサーバ装置9のIPアドレス、子局2のIPアドレスや、マルチキャストアドレス等)を示していることに基づいて、この特定の値を検知することにより、SIPメッセージであると識別できる。また、SIPメッセージは、一般にリクエスト行、ステータス行、ヘッダー部、空行、ボディ部により構成されており、リクエスト行やヘッダー部等に記述されるSIPプロトコル特有の記述、例えば、RegisterやInvite、SIPバージョン等の記述を検知することにより、SIPメッセージであることを識別するようにしても良く、伝送制御装置30は、種々の方法により、IP端末18及びIP電話19からなる端末装置群から伝送されてくるパケットのうち、IP電話19からのパケットがSIPメッセージであることを識別するようにすることができる。SIP処理部31は、伝送制御部30から転送されたInviteメッセージについて、その内容のリクエスト行に記述された“Invite”を検知し、相手IP電話19のIPアドレスを上りCSC回線4により問い合わせるためのInvite制御信号を生成する。このInvite制御信号は、InviteメッセージをDAMA方式の制御信号フォーマットに変換したものであり、自局の子局ID、信号識別、信号長、自局の子局番号、相手IP電話19のSIP URIを含むものとする。信号識別は、制御信号がSIPメッセージのうちInviteメッセージであることを示す符号とする。以下、SIPプロトコルに従う信号は“〜メッセージ”と記載し、DAMA方式の制御信号は“〜制御信号”と記載する。また、SIP処理部31は、その後のSIPメッセージの処理に必要となる情報(発呼したIP電話19のSIP URI、ドメイン名、プロキシサーバのIPアドレス、子局内でのIP電話19の通し番号、相手IP電話のSIP URI等の情報)を識別情報記憶部32へ出力する。Invite制御信号のデータ長が上りCSC回線4において1の制御信号に許されるデータ長より長い場合には、複数個の制御信号に分けて送信してもよい。Invite制御信号は伝送制御部30、信号処理部28、CSC回線変復調部26を経由して送受信機25から、図4に示すステップS3において、上りCSC回線4により送信される。
親局衛星通信装置7は上りCSC回線4によりInvite制御信号を受信し、これを復調および信号処理して、ステップS4により、回線制御装置8へ出力する。回線制御装置8内のSIPメッセージ処理部14はInvite制御信号に基づき相手IP電話19のSIP URIを含むInviteメッセージを再生し、ステップS5によりSIPサーバ装置9内のプロキシサーバ17へ出力する。プロキシサーバ17はInviteメッセージを受けて、ロケーションサーバ16へ相手IP電話19のSIP URIに対応するIPアドレス、その相手子局19が接続されている子局番号を検索するように照会する。ロケーションサーバ16は、相手IP電話19のIPアドレス、子局番号をプロキシサーバ17へ返答し、プロキシサーバ17は、相手IP電話19のIPアドレス、子局番号を含む応答メッセージを生成して、ステップS6により、SIPメッセージ処理部14へ出力する。SIPメッセージ処理部14は、プロキシサーバ17からの応答メッセージに基づき、Invite制御信号を生成し、ステップS7により、親局衛星通信装置7へ出力する。このInvite制御信号には、信号識別、発信元の子局番号、信号長、相手子局の子局番号、相手IP電話19のSIP URI、IPアドレスを含むものとする。データ長が長い場合には、Invite制御信号を複数に分けてもよい。親局衛星通信装置7は、SIPメッセージ処理部14より入力されたInvite制御信号を、ステップS8において、下りCSC回線5により相手子局へ送信する。相手子局2では、衛星通信装置23により下りCSC回線5によりInvite制御信号を受信し、衛星GW装置24により、Invite制御信号から相手IP電話19のIPアドレスを読出し、SIPプロトコルによるInviteメッセージを復元し、ステップS9において、Inviteメッセージを相手IP電話19へ送信する。
一連の処理は、子局2に接続されたIP電話19が発するSIPプロトコルに従うInviteメッセージを、子局2の衛星GW装置24において、DAMA方式のCSC回線用のInvite制御信号に変換し、上りCSC回線4により親局1へ送信し、親局1内でSIPプロトコルに従うInviteメッセージを再生し、相手IP電話のIPアドレスをSIPサーバ装置9に問い合せる。その後、SIPサーバ装置9からの応答メッセージに基づき、相手子局を特定したDAMA方式によるInvite制御信号を生成し、相手子局2へ下りCSC回線5により送信し、相手子局2にてInvite制御信号からSIPプロトコルに従うInviteメッセージを再生し、相手IP電話19へ送信する。この処理により、衛星回線上では通信回線6を割り当てることなくCSC回線5によりInviteメッセージの受け渡しをすることができ、通信回線6がSIPメッセージの生起の度ごとに回線割り当てされることを抑制され、することができる。
親局1はステップS8によりInvite制御信号を送信した後、ステップS10において、SIPサーバ装置9により応答メッセージである100Tryingが生成され、SIPメッセージ処理部14にて応答制御信号(100Trying)を生成してステップS11により親局衛星通信装置7へ出力する。親局衛星通信装置7は、ステップS12において、下りCSC回線5により応答制御信号(100Trying)を発呼側の子局2へ送信する。子局2においては、衛星通信装置23により応答制御信号(100Trying)を受信し、応答メッセージ(100Trying)を再生し、ステップS13により発呼したIP電話19へ送信する。
一方、ステップS9において相手IP電話19で受信されたInviteメッセージに対して、相手IP電話19は、ステップS14において、応答メッセージである180Ringingを相手子局2へ送信する。相手子局2の衛星GW装置24は応答メッセージ(180Ringing)に基づき、応答制御信号(180Ringing)を生成し、ステップS15において、上りCSC回線4により親局2へ送信する。親局衛星通信装置7は上りCSC回線4により応答制御信号(180Ringing)を受信復調して回線制御装置8へ出力する。回線制御装置8内のSIPメッセージ処理部14は、応答制御信号(180Ringing)に基づいて、応答メッセージ(180Ringing)を生成し、SIPサーバ装置9へ出力し、プロキシサーバ17により応答メッセージは発呼側のIP電話19あてに転送され、再びSIPメッセージ処理部14にて応答制御信号(180Ringing)が生成され、ステップS16において、下りCSC回線5により、発呼側の子局2へ送信される。発呼側の子局2内の衛星GW装置24は受信復調された応答制御信号(180Ringing)に基づき、応答メッセージ(180Ringing)を生成し、発呼側のIP電話19へステップS18により送信する。発呼側のIP電話においては、この応答メッセージ(180Ringing)により、相手IP電話の呼び出し中であることがわかる。
相手IP電話19が呼び出しに応じると、相手IP電話19にて成功応答メッセージである200OKが生成され、この応答メッセージは、ステップS19により、相手IP電話19から相手子局2へ送信される。相手子局2の衛星GW装置24は成功応答メッセージ(200OK)に基づき、応答制御信号(200OK)を生成し、ステップS20において、上りCSC回線4により親局2へ送信する。親局衛星通信装置7は上りCSC回線4により応答制御信号(200OK)を受信復調して回線制御装置8へ出力する。回線制御装置8内のSIPメッセージ処理部14は、応答制御信号(200OK)に基づいて、成功応答メッセージ(200OK)を生成し、SIPサーバ装置9へ出力し、プロキシサーバ17により成功応答メッセージは発呼側のIP電話19あてに転送され、再びSIPメッセージ処理部14にて応答制御信号(200OK)が生成される。SIPメッセージ処理部14は、成功応答メッセージ(200OK)によってIP電話間の接続処理が完了したことを検知することができ、後の回線割当処理を短縮するために、DAMA回線制御部13へ子局2と相手子局2との間の通信回線の割当を要求し、子局2向けの制御信号として、DAMA回線制御部13により割り当てられた通信回線の回線情報を応答制御信号(200OK)に付加する。またSIPメッセージ処理部14は、相手子局2向けの制御信号として、割り当てられた通信回線の回線情報による回線割当制御信号を生成する。ステップS21において、回線情報が付加された応答制御信号(200OK)は、下りCSC回線5により発呼側の子局2へ送信され、回線割当制御信号は相手子局2へ送信される。発呼側の子局2内の衛星GW装置24は受信復調された応答制御信号(200OK)に基づき、成功応答メッセージ(200OK)を生成し、発呼側のIP電話19へステップS22により送信し、応答制御信号(200OK)から回線情報を読み出し、回線情報に基づき相手子局2との通信を行う通信回線を設定する。相手子局2はステップS21により受信復調した回線割当制御信号から回線情報を読み出し、発呼側の子局2との通信を行う通信回線を設定する。発呼側のIP電話においては、応答メッセージ(200OK)により、相手IP電話19が呼び出しに応じたことがわかる。
発呼側のIP電話19は、ステップS22により応答メッセージ(200OK)を受信すると、応答メッセージ(Ack)を生成し、ステップS23により、子局2へ送信する。子局2の衛星GW装置24は応答メッセージ(Ack)に基づき、応答制御信号(Ack)を生成し、ステップS24において、上りCSC回線4により親局2へ送信する。親局衛星通信装置7は上りCSC回線4により応答制御信号(Ack)を受信復調して回線制御装置8へ出力する。回線制御装置8内のSIPメッセージ処理部14は、応答制御信号(Ack)に基づいて、応答メッセージ(Ack)を生成し、SIPサーバ装置9へ出力し、プロキシサーバ17により応答メッセージは相手IP電話19あてに転送され、再びSIPメッセージ処理部14にて応答制御信号(Ack)が生成され、ステップS25において、下りCSC回線5により、相手子局2へ送信される。相手子局2内の衛星GW装置24は受信復調された応答制御信号(Ack)に基づき、応答メッセージ(Ack)を生成し、相手IP電話19へステップS26により送信する。相手IP電話19においては、この応答メッセージ(Ack)により、IP電話間の音声通信が開始されたことがわかる。
以上のように、InviteメッセージによるIP電話の発呼動作ののち、音声通信の開始に至るまでのSIPメッセージ(リクエストメッセージ及び上記各種応答メッセージ)を、衛星を経由する回線上は、上りCSC回線4及び下りCSC回線5を用いて送受信するので、通信回線6を新たに回線割り当てせずにこれらの処理を行うことができ、通信回線6がSIPメッセージの生起の度ごとに回線割り当てされることを抑制することができる。また、相手子局2に接続された相手IP電話19からの成功応答メッセージにより親局1は接続処理が完了したことを検知し、子局2間での通信回線を割り当てるので、回線割当のための子局と親局間の回線割当処理を経ることなく、音声通信の開始前に子局間の音声通信を割り当てることができる。
また、IP電話による音声通信のための各種処理信号は、上りCSC回線4及び下りCSC回線5の代わりに、CSC回線及び通信回線とは別に設けた子局1および親局2間の上り及び下り制御回線(図2には図示しないが、上りCSC回線4及び下りCSC回線5に相当する。)を設け、この制御回線により送受信するようにしてもよく、上記のInviteメッセージに対するInvite制御信号及び応答信号をこの制御回線により子局2と親局1との間で送受信することにより、CSC回線および通信回線においてIP電話の接続処理が大量に発生しDAMAの回線制御機能が損なわれて通信効率が低下することを防止することができる。
この発明の実施の形態1に係る衛星通信システムの構成を表す構成図である。 使用する回線の周波数軸上での配置を表す模式図である。 この発明の実施の形態1に係る子局及び親局の構成を表す構成図である。 Inviteメッセージに対する処理を表す処理シーケンス図である。
符号の説明
1 親局
2 子局
3 通信衛星
4 上りCSC回線
5 下りCSC回線
6 通信回線
7 親局衛星通信装置
8 回線制御装置
9 SIPサーバ装置
16 ロケーションサーバ
17 リダイレクトサーバ
19 IP電話
23 衛星通信装置
24 衛星GW装置

Claims (6)

  1. 衛星を経由するCSC回線により子局から親局に相手子局との間の回線割り当てを要求し、上記CSC回線により上記親局により通信回線を割り当て、上記割り当てられた通信回線により上記子局と上記相手子局との間で衛星通信を行う回線割当型の衛星通信方法において、
    IP電話による音声通信のための各シグナリングプロセスに適するIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージはCSC回線の制御信号に変換されてCSC回線で送信されるとともに、CSC回線で受信された上記変換された制御信号は上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換されるように構成されており、
    上記子局に接続された第1のIP電話と上記相手子局に接続された第2のIP電話との間で行われる音声通信のためのIP電話通信用のプロトコルによるメッセージのやりとり、上記CSC回線の制御信号に変換および逆変換することにより、上記親局を介して上記CSC回線により行うとともに上記メッセージのやりとりの過程で上記子局と上記相手子局とのIP電話間の上記接続処理の完了を上記親局にて検知したことに基づいて、上記親局にて上記子局と上記相手子局との間の通信回線を割り当てることを特徴とする衛星通信方法。
  2. 衛星を経由するCSC回線により親局に相手子局との間の回線割り当てを要求し、上記CSC回線により上記親局により通信回線を割り当てられて、上記割り当てられた通信回線により相手子局との間で衛星通信を行う子局において、
    IP電話による音声通信のための各シグナリングプロセスに適するIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージはCSC回線の制御信号に変換されてCSC回線で送信されるとともに、CSC回線で受信された上記変換された制御信号は上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換されるように構成された中で、
    接続された第1のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージを上記CSC回線の制御信号に変換して、上記CSC回線により送信する制御信号を生成するとともに、上記親局からの上記CSC回線により受信した制御信号を上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換することで上記メッセージを生成する衛星GW装置であって
    上記相手子局に接続された第2のIP電話からの上記IP電話用通信処理を行うプロトコルの応答成功メッセージを上記CSC回線により受信した上記親局が割り当てた通信回線の回線情報を含むメッセージが上記親局により上記CSC回線により上記子局および上記相手子局に送信された際の、上記回線情報に基づき上記相手子局との間で上記通信回線を設定する衛星GW装置と、
    上記衛星GW装置により生成した上記送信する制御信号を上記CSC回線により上記親局へ送信し、上記親局から送信された上記制御信号を上記CSC回線により受信して上記衛星GW装置へ伝えるとともに、上記親局によって割り当てられ上記衛星GW装置により設定された上記通信回線により、上記第1のIP電話からの音声データを送信する衛星通信装置とを備えたことを特徴とする子局。
  3. 衛星を経由するCSC回線により子局から送信される相手子局との間の回線割当要求に基づき、上記CSC回線により上記子局と相手子局との間で行う衛星通信の通信回線を割り当てる親局において、
    IP電話による音声通信のための各シグナリングプロセスに適するIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージはCSC回線の制御信号に変換されてCSC回線で送信されるとともに、CSC回線で受信された上記変換された制御信号は上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換されるように構成された中で、
    上記子局および相手子局に接続された第1および第2のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージが変換されて送信された上記制御信号を上記CSC回線により受信し、上記受信した制御信号に基づきIP電話用通信処理のプロトコルを実行した結果得られるメッセージを上記子局および相手子局への制御信号として上記CSC回線により送信するように構成されており、上記相手子局に接続された上記第2のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルの成功応答メッセージを変換した応答制御信号を上記CSC回線により受信する親局衛星通信装置と、
    IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージとCSC回線の制御信号とを変換/逆変換するとともに、上記相手子局に接続された第2のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルの応答成功メッセージを上記CSC回線により受信し、上記子局と上記相手子局との間の通信回線を割り当て、上記子局および相手子局に通知する上記割り当てた通信回線の回線情報を生成する回線制御装置とを備えたことを特徴とする親局。
  4. 衛星を経由するCSC回線により子局から親局に相手子局との間の回線割り当てを要求し、上記CSC回線により上記親局により通信回線を割り当て、上記割り当てられた通信回線により上記子局と上記相手子局との間で衛星通信を行う回線割当型の衛星通信方法において、
    IP電話による音声通信のための各シグナリングプロセスに適するIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージは上記CSC回線及び上記通信回線とは別に設けた制御回線の制御信号に変換されて上記制御回線で送信されるとともに、上記制御回線で受信された上記変換された制御信号は上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換されるように構成されており、
    上記CSC回線及び上記通信回線とは別に制御回線を設け、上記子局に接続された第1のIP電話と上記相手子局に接続された第2のIP電話との間で行われる音声通信のためのIP電話通信用のプロトコルによるメッセージのやりとりを、上記別の制御回線の制御信号に変換および逆変換することにより、上記親局を介して上記別の制御回線により行うとともに上記メッセージのやりとりの過程で上記子局と上記相手子局とのIP電話間の上記接続処理の完了を上記親局にて検知したことに基づいて、上記親局にて上記子局と上記相手子局との間の通信回線を割り当てることを特徴とする衛星通信方法。
  5. 衛星を経由するCSC回線により親局に相手子局との間の回線割り当てを要求し、上記CSC回線により上記親局により通信回線を割り当てられて、上記割り当てられた通信回線により相手子局との間で衛星通信を行う子局において、
    IP電話による音声通信のための各シグナリングプロセスに適するIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージは上記CSC回線及び上記通信回線とは別に設けた制御回線の制御信号に変換されて上記制御回線で送信されるとともに、上記制御回線で受信された上記変換された制御信号は上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換されるように構成された中で、
    接続された第1のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージを上記別の制御回線の制御信号に変換して、上記CSC回線及び上記通信回線とは別に設けた制御回線により送信する制御信号を生成するとともに、上記親局からの上記別の制御回線により受信した制御信号を上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換することで上記メッセージを生成する衛星GW装置であって
    上記相手子局に接続された第2のIP電話からの上記IP電話用通信処理を行うプロトコルの応答成功メッセージを上記別の制御回線により受信した上記親局が割り当てた通信回線の回線情報を含むメッセージが上記親局により上記別の制御回線により上記子局および上記相手子局に送信された際の、上記回線情報に基づき上記相手子局との間で上記通信回線を設定する衛星GW装置と、
    上記衛星GW装置により生成した上記送信する制御信号を上記別の制御回線により上記親局へ送信し、上記親局から送信された上記制御信号を上記別の制御回線により受信して上記衛星GW装置へ伝えるとともに、上記親局によって割り当てられ上記衛星GW装置により設定された上記通信回線により、上記第1のIP電話からの音声データを送信する衛星通信装置とを備えたことを特徴とする子局。
  6. 衛星を経由するCSC回線により子局から送信される相手子局との間の回線割当要求に基づき、上記CSC回線により上記子局と相手子局との間で行う衛星通信の通信回線を割り当てる親局において、
    IP電話による音声通信のための各シグナリングプロセスに適するIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージは上記CSC回線及び上記通信回線とは別に設けた制御回線の制御信号に変換されて上記制御回線で送信されるとともに、上記制御回線で受信された上記変換された制御信号は上記IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージに逆変換されるように構成された中で、
    上記子局および相手子局に接続された第1および第2のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージが変換されて送信された制御信号を上記CSC回線及び上記通信回線とは別に設けた制御回線により受信し、上記受信した制御信号に基づきIP電話用通信処理のプロトコルを実行した結果得られるメッセージを上記子局および相手子局への制御信号として上記別の制御回線により送信するように構成されており、上記相手子局に接続された上記第2のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルの成功応答メッセージを変換した応答制御信号を上記別の制御回線により受信する親局衛星通信装置と、
    IP電話用通信処理を行うプロトコルのメッセージと上記CSC回線及び上記通信回線とは別に設けた制御回線の制御信号とを変換/逆変換するとともに、上記相手子局に接続された第2のIP電話からのIP電話用通信処理を行うプロトコルの応答成功メッセージを上記別の制御回線により受信し、上記子局と上記相手子局との間の通信回線を割り当て、上記子局および相手子局に通知する上記割り当てた通信回線の回線情報を生成する回線制御装置とを備えたことを特徴とする親局。
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