JP5708288B2 - 衛星通信方法、管制局及び地球局 - Google Patents

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Description

この発明は、衛星を介したDAMA(Demand Assignment Multiple Access)方式により地球局間の回線を割り当て、IPプロトコルを用いたデータ通信を行う衛星通信方法、管制局及び地球局に関するものである。
DAMA方式により実現される衛星通信システムの一例としては、三菱電機技報2003年8月号、P.55−58の掲載記事「地域衛星通信ネットワーク用DAMA装置」(非特許文献1参照)に記載される地域衛星通信ネットワークが挙げられる。
特開2000−341329号公報 特開2000−151695号公報 特表2003−530759号公報
三菱電機技報2003年8月号、P.55−58、「地域衛星通信ネットワーク用DAMA装置」
従来は、遠隔地に散在する各地球局内の端末機器に付与するIPアドレスは、システム全体で統一した規則に基づき、運用管理者がオフラインの手段で設定することが多く、運用管理コストを増加させる一因となっていた。この解決には、各端末機器が、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)等の通信手段を用いて、システムの運用情報に関する集中管理拠点であるDAMA管制局から必要情報をオンラインで入手し、自動的にIPアドレスを設定できることが望ましい。
この種の課題を解決する従来の手段としては、特許文献1が挙げられるが、この手段では、ユーザ端末が一般的なパーソナルコンピュータ(PC)で構成される場合、そのIPアドレスを設定する機構を提供するために、SLCPクライアントと呼ばれる専用ハードウェアの追加装備が必要となり、LANインタフェースを標準装備する最近の一般的PCを用意するだけでは、衛星回線を利用した通信ができないため、その追加装備のためのコストが発生するという課題だけでなく、エンドユーザから見た場合、ネットワーク・システムにLANインタフェースを用いて接続する場合と比較して、運用上の制約が大きく、使い勝手が良くないという課題がある。
また、特許文献2に示される手段も、特許文献1と同様の課題がある。さらに、特許文献3については、衛星回線利用IPプロトコルベースDAMAシステムにおけるルーティング技術は開示されているが、各端末機器へのIPアドレス付与手段については言及していない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、IPプロトコルベースDAMAシステムの衛星通信方法において、IP端末からの制御メッセージに基づき、管制局から必要情報をオンラインで入手し、自動的にIP端末のアドレス管理情報を設定するものである。
さらに、各IP端末へIPアドレスを自動的に付与するため、IP端末が一般的なPCで構成される場合において、専用ハードウェアの追加装備を必要としない手段を提供するものである。
この発明に係る衛星通信方法、管制局及び地球局は、管制局と少なくとも1つのIP端末が設置された複数の地球局との間の衛星を経由する衛星回線に備えられた双方向の制御回線を伝送される制御信号により、前記管制局が、それぞれの前記地球局間に、衛星回線を用いたIPパケット伝送用の双方向のデータ回線を、DAMA方式により割り当てる衛星回線利用IPプロトコルベースDAMAシステムの衛星通信方法において、前記管制局に記憶された前記IP端末のアドレス管理情報を前記管制局から前記地球局に前記データ回線若しくは前記制御回線にて送信しレプリカとして複数の前記地球局に記憶するステップと、前記レプリカが所定の前記IP端末のアドレス管理情報を含むとき、所定の前記IP端末からのIP通信処理を行う制御メッセージに基づき、所定の前記IP端末から前記レプリカに所定の前記IP端末のアドレス管理情報を照会するステップと、前記レプリカから所定の前記IP端末に応答された所定の前記IP端末のアドレス管理情報を所定の前記IP端末に設定するステップとを備えたものである。

この発明に係る衛星通信方法、管制局及び地球局によれば、各IP端末機器が、IP端末からの制御メッセージにより、DAMA管制局が集中管理しているアドレス管理情報をオンラインで入手して自動的にIPアドレスが設定され、運用管理者がオフラインの手段でIPアドレスを設定する場合に比べ、運用管理コストが低減される効果がある。
さらに、各IP端末へIPアドレスを自動的に付与するため、IP端末が一般的PCで構成される場合において、専用ハードウェアの追加装備を必要としない効果がある。
この発明の実施の形態1に係る衛星通信システムの構成図である。 この発明の実施の形態1に係るDAMA管制局と可搬地球局との間の通信手順を示す信号チャートである。 この発明に実施の形態2に係るDAMA管制局と固定地球局との間の通信手順を示す信号チャートである。 この発明の実施の形態1、2に係るアドレス管理情報の構成図である。 この発明の実施の形態3に係る固定地球局において、IP端末の運用停止に伴い、割り当てられた端末アドレスが不要となった場合の通信手順を示す信号チャートである。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1における衛星通信システムについて図1及び図2を用いて説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る衛星通信システムの構成図である。図1において、1はDAMA管制局、2は可搬地球局、3は固定地球局、4は衛星回線であり、DAMA管制局1と可搬地球局2及び固定地球局3とは衛星回線4を介して相互に通信される。
DAMA管制局1の構成について説明する。DAMA管制局1において、11は衛星回線との無線波の送受信を行う衛星回線送受信設備、12はDAMA回線制御を行うDAMA制御装置、13はアドレス管理親サーバ、14はLAN回線であり、衛星回線送受信設備11、DAMA制御装置12及びアドレス管理親サーバ13はLAN回線14を介して相互に通信される。
可搬地球局2の構成について説明する。可搬地球局2において、21は衛星回線との無線波の送受信を行う衛星回線送受信設備、22はIP端末、23はLAN回線であり、衛星回線送受信設備21及びIP端末22はLAN回線23を介して相互に通信される。
固定地球局3の構成について説明する。固定地球局3において、31は衛星回線との無線波の送受信を行う衛星回線送受信設備、32はアドレス管理子サーバ、33はIP端末、34はLAN回線であり、衛星回線送受信設備31、アドレス管理子サーバ32及びIP電話33はLAN回線34を介して相互に通信される。
この発明の実施の形態1に係る衛星通信システムの動作について、図1及び図2を用いて説明する。図2は、この発明に実施の形態に係るDAMA管制局と可搬地球局との間の通信手順を示す信号チャートである。設置されるIP端末数が数個である可搬地球局に設置されたIP端末へのアドレス設定手順について述べる。
図2において、DHCP DISCOVER、DHCP OFFER、DHCP REQUEST、DHCP ACKの各信号は、IETF(Internet Engineering Task Force)が制定するインターネット標準:RFC2131(Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP))に規定される信号であり、アドレス管理サーバ探索要求、アドレス管理サーバ探索応答、アドレス割当要求、アドレス割当応答の各信号は、上記のDHCPに基づく各信号を、衛星回線制御回線上で伝送するために、IETFが制定するインターネット標準:RFC1661(The Point−to−Point Protocol (PPP))でカプセル化した信号である。
アドレス管理親サーバ13は、図4に示す構造を持つアドレス管理情報を保持し、IP端末22からのアドレス獲得の要求が発生し、図2に示すアドレス設定手順が実行された際、IP端末22からDHCP REQUESTを受信した時点で、前記DHCP REQUESTの信号に含まれるIP端末22のMACアドレスを、前記アドレス管理テーブルの当該IP端末アドレスのエントリ中の端末MACアドレスの欄に設定後、DHCP ACKを返送することで、IP端末22への端末アドレス割り当て手順を終了する。
可搬地球局2に設置されたIP端末22からアドレス獲得の要求が発生すると、IP端末22にてDHCPプロトコルによるDISCOVERメッセージが生成され、ステップS1により衛星回線送受信設備21へLAN回線23にて伝送される。衛星回線送受信設備21へ伝送されたDISCOVERメッセージは、衛星回線送受信設備21からステップS2によりアドレス管理サーバ探索要求信号として、衛星回線4に設けられた衛星回線制御回線4aを経由してDAMA管制局1の衛星回線送受信設備11へ送信される。衛星回線送受信設備11で受信されたアドレス管理サーバ探索要求信号は、DISCOVERメッセージに復調され、ステップS3によりアドレス管理親サーバ13へLAN回線14にて伝送される。
DISCOVERメッセージを受信したアドレス管理親サーバ13は、DHCPプロトコルによるOFFERメッセージを生成し、ステップS4により衛星回線送受信設備11へLAN回線14にて伝送される。衛星回線送受信設備11へ伝送されたOFFERメッセージは、衛星回線送受信設備11からステップS5によりアドレス管理サーバ探索応答信号として、衛星回線制御回線4aを経由して可搬地球局2の衛星回線送受信設備21へ送信される。衛星回線送受信設備21で受信されたアドレス管理サーバ探索応答信号は、OFFERメッセージに復調され、ステップS6によりIP端末22へLAN回線23にて伝送される。IP端末22はOFFERメッセージを受信することにより、アドレス管理親サーバ13が応答したことを検知する。
IP端末22は、アドレス管理親サーバ13が応答したことを検知すると、IP端末のMACアドレスを含むDHCPプロトコルによるREQUESTメッセージを生成し、ステップS7により衛星回線送受信設備21へLAN回線23にて伝送される。衛星回線送受信設備21へ伝送されたREQUESTメッセージは、衛星回線送受信設備21からステップS8によりアドレス割当要求信号として、衛星回線制御回線4aを経由してDAMA管制局1の衛星回線送受信設備11へ送信される。衛星回線送受信設備11で受信されたアドレス割当要求信号は、REQUESTメッセージに復調され、ステップS9によりアドレス管理親サーバ13へLAN回線14にて伝送される。
REQUESTメッセージを受信したアドレス管理親サーバ13は、アドレス管理親サーバ13に保持されている図4に示す構造を持つアドレス管理情報に基づき、REQUEST信号に含まれるIP端末22のMACアドレスを、前記アドレス管理テーブルの当該IP端末アドレスにエントリ中の端末MACアドレスの欄に設定する。
アドレス管理親サーバ13は、設定した端末MACアドレスに対応するIP端末アドレスを含むDHCPプロトコルによるACKメッセージを生成し、ステップS10により衛星回線送受信設備11へLAN回線14にて伝送される。衛星回線送受信設備11へ伝送されたACKメッセージは、衛星回線送受信設備11からステップS11によりアドレス割当応答信号として、衛星回線制御回線4aを経由して可搬地球局2の衛星回線送受信設備21へ送信される。衛星回線送受信設備21で受信されたアドレス割当応答信号は、ACKメッセージに復調され、ステップS12によりIP端末22へLAN回線23にて伝送される。IP端末22は、ACKメッセージに含まれるIP端末アドレスでIPアドレスが設定され、IP端末22への端末アドレス割り当て手順が終了する。
このように、この発明の実施の形態1によれば、各IP端末が、DHCPプロトコルの通信手段を用いて、DAMA管制局が集中管理しているアドレス管理情報をオンラインで入手して自動的にIPアドレスが設定され、運用管理者がオフラインの手段でIPアドレスを設定する場合に比べ、運用管理コストが低減されるという効果がある。
さらに、各IP端末へIPアドレスを自動的に付与するため、IP端末が一般的PCで構成される場合において、専用ハードウェアの追加装備を必要としない効果がある。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る衛星通信システムの動作について、図1及び図3を用いて説明する。図3は、この発明に実施の形態2に係るDAMA管制局と固定地球局との間の通信手順を示す信号チャートである。設置されるIP端末数が数十〜数百個である固定地球局に設置されたIP端末へのアドレス設定手順について述べる。図3において、図1及び図2と同一の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図3において、この発明の実施の形態2に係る衛星通信システムの運用開始時又は衛星通信システムのアドレス体系変更時に、ステップS21によるアドレス管理情報通知信号にて、DAMA管制局1のアドレス管理親サーバ13は、アドレス管理親サーバ13に保持されているアドレス管理情報を、各固定地球局3のアドレス管理子サーバ32へ送信し、アドレス管理子サーバ32はアドレス管理情報のレプリカとして保存する。
すなわち、この発明の実施の形態2に係る衛星通信システムの運用開始又は通信システムのアドレス体系が変更されると、固定地球局3に設置されたIP端末33のIPアドレスを割り当てる前に、DAMA管制局1のアドレス管理親サーバ13は、保持しているアドレス管理情報をLAN回線14にて衛星回線送受信設備11に伝送される。衛星回線送受信設備11に伝送されたアドレス管理情報は、衛星回線4に設けられた衛星回線データ回線4bにて、固定地球局3の衛星回線送受信設備31へ送信される。衛星回線送受信設備31へ送信されたアドレス管理情報は、LAN回線34にてアドレス管理子サーバ32へ伝送され、アドレス管理子サーバ32にアドレス管理情報のレプリカとして保存される。
ステップS21によるアドレス管理情報通知信号にてアドレス管理子サーバ32にアドレス管理情報のレプリカが保存され、衛星通信システムが運用開始されると、DAMA管制局1のアドレス管理親サーバ13は、定期的にステップS31によるアドレス管理情報確認要求信号を送信して、固定地球局3のアドレス管理子サーバ32にアドレス管理情報の確認を要求し、レプリカの健全性を確認する。
アドレス管理子サーバ32は、ステップS31によるアドレス管理情報確認要求信号を受信すると、アドレス管理情報確認要求信号に含まれるチェックサム、CRC符号、MD5ハッシュ値などのアドレス管理情報に対する誤り検出符号を用いて、アドレス管理子サーバ32に保存されているレプリカの情報を検査し、その検査結果を、ステップS32によるアドレス管理情報確認応答信号をDAMA管制局1のアドレス管理親サーバ13に返信する。
返信された信号が、アドレス管理子サーバ32に保存されているレプリカとアドレス管理親サーバ13に保持されているアドレス管理情報に不一致があったときは、ステップS21により、アドレス管理親サーバ13のアドレス管理情報が、アドレス管理子サーバ32へ送信されて、アドレス管理子サーバ32のレプリカが修正される。
IP端末33のアドレス割り当て方法について述べる。固定地球局3に設置されたIP端末33からアドレス獲得の要求が発生すると、IP端末33にてDHCPプロトコルによるDISCOVERメッセージが生成され、ステップS41により固定地球局3のアドレス管理子サーバ32へLAN回線34にて伝送される。
DISCOVERメッセージを受信したアドレス管理子サーバ32は、DHCPプロトコルによるOFFERメッセージを生成し、ステップS42によりIP端末33へLAN回線34にて伝送される。IP端末33はOFFERメッセージを受信することにより、アドレス管理子サーバ32が応答したことを検知する。
IP端末33は、アドレス管理子サーバ32が応答したことを検知すると、IP端末のMACアドレスを含むDHCPプロトコルによるREQUESTメッセージを生成し、ステップS43によりアドレス管理子サーバ32へLAN回線34にて伝送される。
REQUESTメッセージを受信したアドレス管理子サーバ32は、アドレス管理子サーバ32に保存されている図4に示す構造を持つアドレス管理情報に基づき、REQUEST信号に含まれるIP端末33のMACアドレスを、前記アドレス管理テーブルの当該IP端末アドレスにエントリ中の端末MACアドレスの欄に設定する。
アドレス管理子サーバ32は、設定した端末MACアドレスに対応するIP端末アドレスを含むDHCPプロトコルによるACKメッセージを生成し、ステップS44によりIP端末33へLAN回線34にて伝送される。IP端末33は、ACKメッセージに含まれるIP端末アドレスでIPアドレスが設定され、IP端末33への端末アドレス割り当て手順が終了する。
この発明の実施の形態2によれば、固定地球局内の各IP端末は、アドレス設定の際、衛星回線経由でDAMA管制局が集中管理しているアドレス管理情報にアクセスする必要がないので、アドレス管理のためのトラヒックが衛星回線に集中し、衛星回線を輻輳させることがないという効果を奏する。例えば、固定地球局が、多数のIP端末が存在するオフィス等に設置されている場合には、朝の始業時に、各IP端末が一斉に電源投入されてアドレス管理トラヒックが一時に大量に発生する事態が想定され、このような場合に特に効果を奏する。
実施の形態3.
この発明の実施の形態3について、図5を用いて説明する。図5は、固定地球局において、IP端末の運用停止に伴い、割り当てられた端末アドレスが不要となった場合の通信手順を示す信号チャートである。図5において、図3と同一の構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
IP端末33は、割り当てられた端末アドレスが不要になると、端末アドレス情報を含むDHCPプロトコルによるRELEASEメッセージを生成し、ステップS51によりアドレス管理子サーバ32へLAN回線34にて伝送する。
アドレス管理子サーバ32は、ステップS52によりRELEASEメッセージをアドレス開放通知信号として、LAN回線34にて衛星回線送受信設備31へ伝送し、衛星回線送受信設備31から衛星回線制御回線4aにてDAMA管制局1の衛星回線送受信設備11へ送信し、衛星回線送受信設備11からLAN回線14にてアドレス管理親サーバ13へ伝送される。
アドレス管理親サーバ13は、伝送されたアドレス開放通知信号に含まれる端末アドレスに対応するアドレス管理情報の端末MACアドレスを開放する。
この発明の実施の形態3により、不要となった端末アドレスを、通信回線システム全体で再利用することを可能とする。
1・・DAMA管制局
2・・可搬地球局
3・・固定地球局
4・・衛星回線、 4a・・衛星回線制御回線、 4b・・衛星回線データ回線
11・・衛星回線送受信設備
12・・DAMA制御装置
13・・アドレス管理親サーバ
14・・LAN回線
21・・衛星回線送受信設備
22・・IP端末
23・・LAN回線
31・・衛星回線送受信設備
32・・アドレス管理子サーバ
33・・IP端末

Claims (8)

  1. 管制局と少なくとも1つのIP端末が設置された複数の地球局との間の衛星を経由する衛星回線に備えられた双方向の制御回線を伝送される制御信号により、前記管制局が、それぞれの前記地球局間に、衛星回線を用いたIPパケット伝送用の双方向のデータ回線を、DAMA方式により割り当てる衛星回線利用IPプロトコルベースDAMAシステムの衛星通信方法において、
    前記管制局に記憶された前記IP端末のアドレス管理情報を前記管制局から前記地球局に前記データ回線若しくは前記制御回線にて送信しレプリカとして複数の前記地球局に記憶するステップと、
    前記レプリカが所定の前記IP端末のアドレス管理情報を含むとき、所定の前記IP端末からのIP通信処理を行う制御メッセージに基づき、所定の前記IP端末から前記レプリカに所定の前記IP端末のアドレス管理情報を照会するステップと、
    前記レプリカから所定の前記IP端末に応答された所定の前記IP端末のアドレス管理情報を前記IP端末に設定するステップとを備えた衛星通信方法。
  2. 管制局と少なくとも1つのIP端末が設置された複数の地球局との間の衛星を経由する衛星回線に備えられた双方向の制御回線を伝送される制御信号により、前記管制局が、それぞれの前記地球局間に、衛星回線を用いたIPパケット伝送用の双方向のデータ回線を、DAMA方式により割り当てる衛星回線利用IPプロトコルベースDAMAシステムの衛星通信方法において、
    前記管制局に記憶された前記IP端末のアドレス管理情報を前記管制局から前記地球局に前記データ回線若しくは前記制御回線にて送信しレプリカとして複数の前記地球局に記憶するステップと、
    前記レプリカが所定の前記IP端末のアドレス管理情報を含まないとき、所定の前記地球局から前記制御回線にて前記管制局に所定の前記IP端末のアドレス管理情報を照会するステップと、
    所定の前記IP端末のアドレス管理情報を差分情報として前記管制局から複数の前記地球局に前記データ回線若しくは前記制御回線にて送信するステップと、
    前記差分情報を付加して前記レプリカを更新するステップと、
    所定の前記IP端末からのIP通信処理を行う制御メッセージに基づき、所定の前記IP端末から更新された前記レプリカに所定の前記IP端末のアドレス管理情報を照会するステップと、
    更新された前記レプリカから所定の前記IP端末に応答された所定の前記IP端末のアドレス管理情報を所定の前記IP端末に設定するステップとを備えた衛星通信方法。
  3. 前記IP端末からの制御メッセージはDHCPを用い、
    前記IP端末からのDHCPメッセージを前記レプリカに照会するステップと、
    前記IP端末からの照会に対するアドレス管理情報をDHCPメッセージに変換して、前記レプリカから前記IP端末に伝送するステップとを備えた請求項1または請求項2に記載の衛星通信方法。
  4. 前記管制局に記憶された前記アドレス管理情報が変更されたとき、変更された前記アドレス管理情報を、前記管制局から前記地球局に前記データ回線若しくは前記制御回線にて送信し前記レプリカを更新するステップとを備えた請求項1または請求項2に記載の衛星通信方法。
  5. 前記管制局に記憶されたアドレス管理情報に対する誤り検出符号を生成するステップと、
    この誤り検出符号を前記管制局から複数の前記地球局に前記制御回線にて定期的に送信しレプリカに対する誤り検出符号として前記地球局に記憶するステップと、
    前記アドレス管理情報に対する誤り検出符号と前記レプリカに対する誤り検出符号とを前記地球局それぞれに照合させるステップと、
    この照合結果それぞれを前記地球局それぞれから前記管制局に前記制御回線にて送信させるステップと、
    前記照合結果が不一致の前記地球局へ前記管制局に記憶されたアドレス管理情報を前記管制局から前記データ回線若しくは前記制御回線にて送信するステップとを備えた請求項または請求項に記載の衛星通信方法。
  6. 少なくとも1つのIP端末が設置された複数の地球局間に、双方向の制御回線を有する衛星回線を用いたIPパケット伝送用の双方向のデータ回線を割り当てる衛星通信を、衛星回線利用IPプロトコルベースDAMAシステムに基づいて行う管制局において、
    前記IP端末のアドレス管理情報が記憶され、前記記憶されたアドレス管理情報を前記地球局に前記データ回線若しくは前記制御回線にて送信しレプリカとして前記地球局に記憶させる管制局。
  7. 管制局との間に、双方向の制御回線を有する衛星回線を用いたIPパケット伝送用の双方向のデータ回線を割り当てる衛星通信を、衛星回線利用IPプロトコルベースDAMAシステムに基づいて行う少なくとも1つのIP端末が設置された複数の地球局において、
    前記管制局に記憶された前記IP端末のアドレス管理情報が前記データ回線若しくは前記制御回線にて送信されレプリカとして記憶され、
    前記レプリカが所定の前記IP端末のアドレス管理情報を含むとき、前記管制局に照会することなく、所定の前記IP端末からのIP通信処理を行う制御メッセージに基づく前記レプリカへの照会により、前記レプリカから応答された所定の前記IP端末のアドレス管理情報を所定の前記IP端末に設定する地球局。
  8. 管制局との間に、双方向の制御回線を有する衛星回線を用いたIPパケット伝送用の双方向のデータ回線を割り当てる衛星通信を、衛星回線利用IPプロトコルベースDAMAシステムに基づいて行う少なくとも1つのIP端末が設置された複数の地球局において、
    前記管制局に記憶された前記IP端末のアドレス管理情報が前記データ回線若しくは前記制御回線にて送信されレプリカとして記憶され、
    前記レプリカが所定の前記IP端末のアドレス管理情報を含まないとき、前記制御回線にて前記管制局に所定の前記IP端末のアドレス管理情報を照会し、前記データ回線若しくは前記制御回線にて応答された所定の前記IP端末のアドレス管理情報を付加して前記レプリカを更新し、所定の前記IP端末からのIP通信処理を行う制御メッセージに基づく更新された前記レプリカへの照会により、更新された前記レプリカから応答された所定の前記IP端末のアドレス管理情報を所定の前記IP端末に設定する地球局。
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