JP5114525B2 - 路面電車 - Google Patents

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本発明は、一般乗客及び車椅子乗客の何れにも乗降便利な路面電車に関する。
一般的に、路面電車では、プラットホームが低い位置にあるのに対し、電車自体は床下にボギー台車の如き動輪を配置するために乗客用スペースの床面が高くなるから、乗客は乗降の際に2段程度の踏み段を上り下りするのが普通である。例えば、図4(a)(b)で示す従来汎用の単車型の路面電車T1では、前後両端部に運転席スペース1及び降り口(前部乗降口)2、左右の長手方向中間部に乗り口3を有しているが、腰掛け41を設けた乗客用スペース4の床面は車輪5より高位の高床部F2をなす一方、降り口2及び乗り口3のステップ部20,30は低位にあるため、これらステップ部20,30と乗客用スペース4の高床部F2との間に踏み段6が設けてある。しかるに、このような床構造では、車椅子利用者が自力で乗降できず、運転士や付き添い者等が乗降を介助するにも多大な労力を要することになる。
そこで、近年において、車椅子での乗降を容易にするバリアフリー仕様として、動輪を車端側乗降口よりも更に車端側に配置したり(特許文献1)、左右が車軸で繋がっていない独立車輪を用いて左右の車輪間を低床化したり(特許文献2)、2軸ボギー台車の1軸側を小径車輪とし、大径車輪を運転席下、小径車輪を客室床下に配置したり(特許文献3)することで、乗客用スペース全体を乗降口と段差のない低床にすることが提案されている。また、図5で示す路面電車T2のように、乗客用スペース4の長手方向中央部を乗降口3と段差のない低床部F1、床下に車輪5が配置する長手方向の両側部を高床部F2a,F2bとし、車椅子乗客を低床部F1に乗車させると共に、一般乗客は低床部F1から踏み段6を上って前後の高床部F2a,F2bに乗り込ませるようにした構造も提案されている。
特開2002−284003号公報 特開2002−283998号公報 特開2008−062680号公報
しかしながら、前記従来の提案のように乗客用スペース全体を乗降口と段差のない低床にする場合、在来の路面電車構造に対して車輪及び動力部を含む車両全体を大幅に改変する必要があり、これによって従来の車両構成部材や部品、加工設備等の多くが利用できなくなるため、車両の製作コストが非常に高くなる上、その新車両の導入に伴い、元来数十年といった耐用年数を持つ既存車両の廃車を余儀なくされて大きな経済的損失を被るといった問題があった。一方、図5で示すように乗客用スペースの長手方向中央部を低床化する場合は、在来の路面電車構造に対して低床化部分だけの改変になるから、車両の製作コストの上昇は比較的に少なくて済み、また既存車両も該中央部の改修によって継続使用可能になるが、後部側の高床部F2bに乗り込んだ一般乗客が降りる際、一旦低床部F1へ下りてから前部側の高床部F2aに上って前端側の降り口2へ向かうことになり、労力を強いられて不便である上、車内転倒事故の危険性が増すと共に、乗降時間も長くなるといった難点があった。
本発明は、上述の事情に鑑みて、路面電車として、一般乗客及び車椅子乗客の何れにも乗降便利であって、しかも在来の路面電車構造に対して僅かに改変するだけでよく、既存車両における機器や台車をそのまま利用して適合車両とすることも可能であり、もって車両の製作コストを抑制できるものを提供することを目的としている。
上記目的を達成するための手段を図面の参照符号を付して示せば、本発明に係る路面電車Tは、車内前後両端部に運転席11及び乗降口2を備える単車型車両からなり、運転席スペース1の横に車椅子乗客用スペース7を有し、各車椅子乗客用スペース7と前後の各乗降口2に臨む乗降ステップ部22とが連続した低床部F1を構成すると共に、運転席スペース1及び車内中間の一般乗客用スペース8が高床部F2をなし、この高床部F2から前記乗降ステップ部22へ段下する通路9を有してなる構成としている。
本発明の効果について図面の参照符号を付して説明する。本発明に係る路面電車Tでは、既述のように、単車型車両における前後の各運転席スペース1の横に車椅子乗客用スペース7を有し、各車椅子乗客用スペース7と前後の各乗降口2に臨む乗降ステップ部22とが連続した低床部F1を構成していることで、高いバリーフリー性を備えている。すなわち、車椅子利用者Pが乗車する際、プラットホームから車椅子Wに乗ったまま、自力又は介助者の操車によって乗降口2より乗降ステップ部22へ楽に乗り入れ、向きを変えて車椅子乗客用スペース7へ移動して停車固定できる。また、この車椅子利用者Pが降車する際は、乗車時とは逆に、向きを変えつつ乗降ステップ部22へ後退し、乗降口2よりプラットホーム上へ自力又は介助者の操車によって無理なく移動できる。
更に、この路面電車Tでは、車椅子利用者Pの乗車位置が運転席11のすぐ横になるために運転士Dの目が行き届き易く、何らかの異常があっても直ちに対応できると共に、料金の支払いも直接に行えるという利点があり、また車椅子乗客用スペース7が低床部F1にあるから、運転席11横に車椅子利用者Pが乗車していても運転士Dの視界を妨げる懸念はない。
しかも、この路面電車Tの構造では、在来の路面電車構造に対し、運転席11横から前端側乗降口2にわたる部分が低床化しただけであるから、車輪及び動力部を含めて従来の車両構成部材や部品、加工設備等の多くをそのまま利用でき、もって車両の製作コストの上昇が抑えられる。
本発明の一実施形態に係る路面電車を示し、(a)は横断平面図、(b)は側面図である。 同路面電車における車椅子利用者の乗車状態を示す縦断側面図である。 同路面電車における車椅子での乗り込み手順を示す横断平面図である。 従来汎用の単車型車両からなる路面電車を示し、(a)は側面図、(b)は横断平面図である。 従来提案に係る車両中間部を低床化した路面電車の横断平面図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る単車型車両からなる路面電車について、図面を参照して具体的に説明する。なお、この路面電車Tと図4を用いて既述した従来汎用の路面電車T1とで、共通する構成部分には同一符号を附している。
図1(a)(b)に示すように、この路面電車Tは、車内前後両端部にそれぞれ、進行方向基準で、右側に位置する運転席スペース1と、同左側に位置する車椅子乗客用スペース7と、この車椅子乗客用スペース7の後方左側で2枚折畳み式扉21によって開閉する前部乗降口2と、この前部乗降口2に臨む乗降ステップ部22とを有している。また、車内の大部分を占める中間部は左右窓際に沿って長椅子形の腰掛けを設置した一般乗客用スペース8となり、その中間左右位置にそれぞれ引き戸式扉31によって開閉する乗り口3を有している。
車椅子乗客用スペース7と前部乗降口2に臨む乗降ステップ部22とは連続した低床部F1を構成する一方、一般乗客用スペース8の床面は車輪5より高位の高床部F2をなし、運転席スペース1の床面が該高床部F2に連続している。そして、一般乗客用スペース8の高床部F2から乗降ステップ部22へ踏み段6を介して段下する通路9を有すると共に、中間の各乗り口3に臨むステップ部30から一般乗客用スペース8の高床部F2へ上る位置にも踏み段6が構成されている。
なお、低床部F1は、プラットホームとの高低差が殆どない高さ、通常は地上高300〜400mm程度に設定される。また、高床部F2は、その床下に車輪5が配置できる高さ、通常は地上高750〜850mm程度に設定される。そして、車椅子乗客用スペース7は、車椅子Wが無理なく乗り込めるように、左右幅600〜1000mm程度、前後長さ1000〜1400mm程度に設定される。一方、前部乗降口2の開放幅は800〜1000mm程度、中間の乗り口3の開放幅は800〜1200mm程度である。
図1中、11は運転席、12は運転操作部、13は料金箱、14は運転席スペース1と車椅子乗客用スペース7との間の下半部を遮断する仕切り板、15は乗り口3の脇に設けた整理券発券機、16は屋根上に設けたパンタグラフ、17は屋根部に設けたエアコンである。また、車輪5は、車両を前後位置で各々支持する2軸4輪のボギー台車(図示省略)として設けてある。
上記構成の路面電車Tでは、運転席11横の車椅子乗客用スペース7と前部乗降口2に臨む乗降ステップ部22とが連続した低床部F1になっているから、車椅子利用者P(図2参照)が乗車する際、図3に示すように、プラットホームから車椅子Wに乗ったまま自力又は介助者の操車によって乗降口2より乗降ステップ部22へ楽に乗り入れることができ、次いで該乗降ステップ部22上で90度左へ向きを変えて、図2に示すように、車椅子乗客用スペース7へ移動して停車固定できる。また、この車椅子利用者Pが降車する際は、乗車時とは逆に、向きを変えつつ乗降ステップ部22へ後退し、乗降口2よりプラットホーム上へ自力又は介助者の操車によって無理なく移動できる。
そして、この車椅子利用者Pの乗車位置は運転席11のすぐ横になるため、運転士Dの目が行き届き易く、何らかの異常があっても直ちに対応できると共に、料金の支払いも直接に行えるという利点もある。また、運転席スペース1の床面が一般乗客用スペース8と同じ高床部F2にあり、車椅子乗客用スペース7の低床部F1より高位にあるから、図2に示すように運転席11横に車椅子利用者Pが乗車している状態でも運転士Dの視界を妨げることがなく、もって運転操作の安全性に支障を生じない。一方、一般乗客は、車両中間部の乗り口3から乗車し、下りる際には前部の運転席11横の料金箱13に料金を投入して前部乗降口2から降車すればよく、従来と同じ乗降手順になるために戸惑う懸念がなく、また車椅子利用者Pが乗車していても車椅子Wは車椅子乗客用スペース7に納まっているので降車の妨げにならない。
しかも、この路面電車Tの構造では、在来の路面電車構造(例えば図4で示す路面電車T1の構造)に対し、運転席11横から前端側乗降口2にわたる部分を低床化しただけであるから、車輪及び動力部を含めて従来の車両構成部材や部品、加工設備等の多くをそのまま利用でき、もって車両の製作コストの上昇が抑えられる。
本発明の路面電車Tとしては、諸外国の交通システムや法規の違いに対応し、運転席スペース1と車椅子乗客用スペース7の左右を実施形態とは逆にした構成としてもよい。その他、乗降口の扉構造、踏み段6の段数、一般乗客用スペース8における腰掛け41の形態と配置等、細部構成については実施形態以外に種々設計変更可能である。
1 運転席スペース
11 運転席
2 前部乗降口
22 乗降ステップ部
3 乗り口
5 車輪
6 踏み段
7 車椅子乗客用スペース
8 一般乗客用スペース
9 通路
D 運転士
F1 低床部
F2 高床部
P 車椅子利用者
T 路面電車
W 車椅子

Claims (1)

  1. 車内前後両端部に運転席及び乗降口を備える単車型車両からなり、運転席スペースの横に車椅子乗客用スペースを有し、各車椅子乗客用スペースと前後の各乗降口に臨む乗降ステップ部とが連続した低床部を構成すると共に、運転席スペース及び車内中間の一般乗客用スペースが高床部をなし、この高床部から前記乗降ステップ部へ段下する通路を有してなる路面電車。
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